JP7028939B1 - 燃料清浄装置 - Google Patents

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【課題】燃料の清浄化の終了を的確に判断することができ、清浄化の不足や無駄を省くことができる燃料清浄装置を提供する。【解決手段】タンク41から吸い上げた燃料を清浄化してタンク41に戻す燃料清浄装置10であって、タンク41から燃料を吸い上げるためのポンプ20と、前記ポンプ20によって吸い上げられた燃料を清浄化する清浄化手段23と、燃料の濁度を測定するセンサ33と、を備えるようにした。【選択図】図3

Description

この発明は、A重油などの燃料を清浄化することができる燃料清浄装置に関し、例えば、備蓄用燃料に含まれるセジメントを除去することができる燃料清浄装置に関する。
非常用発電機の燃料は地下タンクに備蓄されることが一般的である。こうした燃料は災害等の非常事態が発生しなければ長期に渡り備蓄されることになるため、時間の経過とともにセジメントが生じる。特にA重油は、添加している残炭基材が分離してセジメントを生じる。こうしたセジメントは不完全燃焼の原因となるおそれがあるため、備蓄燃料は定期的に清浄化してセジメントを除去することが望ましい。
燃料を清浄化する装置としては、例えば特許文献1に、燃料を循環させてスラッジ(セジメント)を除去する装置が開示されている。この装置では、攪拌装置により旋回流を起こさせることでタンクの底にスラッジを堆積させ、堆積したスラッジを除去するようにしている。この特許文献1に記載の装置では、上記したようなスラッジ除去プロセスを2~3回程度行うとしている。
特開昭54-91863号公報
しかし、上記した特許文献1に記載された装置では、スラッジが除去されたか否かを判別する方法がなく、装置の作動時間で作業の終了を判断するしかなかった。このため、清浄化が不十分となるおそれや、無駄に装置を稼働させてしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、燃料の清浄化の終了を的確に判断することができ、清浄化の不足や無駄を省くことができる燃料清浄装置を提供することを課題とする。
上記した課題を解決するため、本発明は、車両に搭載され、非常用発電の燃料が備蓄されたタンクの位置まで自走可能であり、前記タンクから吸い上げた燃料を清浄化して前記タンクに戻す燃料清浄装置であって、前記タンクから燃料を吸い上げるためのホースが着脱可能な吸い込み口と、前記タンクから燃料を吸い上げるためのポンプと、前記ポンプによって吸い上げられた燃料を遠心分離によってセジメントを除去した後に、フィルタにより更にセジメントを除去することにより清浄化する清浄化手段と、燃料の濁度を測定するセンサと、前記タンクに燃料を戻すためのホースが着脱可能な吐出口と、を備える。
本発明は上記の通りであり、燃料の濁度を測定するセンサを備えるため、燃料の清浄化の終了を的確に判断することができ、清浄化の不足や無駄を省くことができる。
燃料清浄装置の正面図である。 燃料清浄装置の平面図である。 燃料清浄装置(1号機)の構成を概略的に示すブロック図である。 燃料清浄装置(2号機)の構成を概略的に示すブロック図である。 センサの構造を説明する図である。 燃料清浄装置を車載した状態を示す図である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
本実施形態に係る燃料清浄装置10は、タンク41から吸い上げた燃料を清浄化してタンクに戻すものである。例えば、タンク41に備蓄されたA重油に含まれるセジメントを除去することができるように構成されている。
本実施形態に係る燃料清浄装置10は、図1および図2に示すように、1号機12と2号機13との2台の装置を連結して構成されており、これらの2台の装置がそれぞれ清浄化手段23(後述)を備えている。このように清浄化手段23を備えた2台の装置を連結することで、処理性能を倍化することができる。なお、本実施形態においては2台の装置(清浄化手段23)を連結しているが、これに限らず、1台の装置で燃料清浄装置10を構成してもよいし、3台以上の装置で燃料清浄装置10を構成してもよい。
この燃料清浄装置10は、図1~4に示すように、制御盤11と、吸い込み口15と、吐出口16と、循環経路18と、濁度測定用管路19と、吸い込みポンプ20と、水分分離装置21と、第1圧力計22と、清浄化手段23と、第2圧力計31と、吐出流量計32と、センサ33と、センサ流量計34と、センサ流量調整弁35と、第1測定用弁37と、第2測定用弁38と、を備えて構成される。
制御盤11は、燃料清浄装置10の作動を制御および監視するためのものであり、燃料清浄装置10を操作するための各種の入力手段(スイッチ、キー、入力端子など)や、燃料清浄装置10の状態を表示するための各種の出力手段(LED等のランプ、メーター、出量端子など)を備えている。作業者は、この制御盤11を操作することで、燃料清浄装置10の作動を開始させたり、作動を停止させたりすることができる。また、作業者は、この制御盤11の表示を参照することで、燃料清浄装置10の状態を監視することができる。また、燃料清浄装置10で異常が発生した場合には、この制御盤11に内蔵された制御装置に信号が出力され、エラー表示や緊急停止などのエラー処理を自動的に実行するように構成されている。
本実施形態に係る制御盤11には、後述するセンサ33によって測定された燃料の濁度を表示する表示機器が配置されている。なお、この表示機器は必ずしも制御盤11に配置されている必要はなく、他の箇所に配置されていてもよい。
吸い込み口15は、燃料を燃料清浄装置10の内部に取り込むための入口である。この吸い込み口15は、逆止弁を備えており、燃料が燃料清浄装置10の内部へのみ流れるようになっている。また、この吸い込み口15には、タンク41から燃料を吸い上げるためのホース(図示せず)を着脱可能となっている。具体的には、吸い込み口15は、ホースを接続可能なジョイント部材(ワンタッチで着脱可能なカプラなど)を備えており、ホース端部を容易に着脱できるように構成されている。
吐出口16は、燃料を燃料清浄装置10の外部に排出するための出口である。この吐出口16は、逆止弁を備えており、燃料が燃料清浄装置10の外部へのみ流れるようになっている。また、この吐出口16には、タンク41に燃料を戻すためのホース(図示せず)を着脱可能となっている。具体的には、吐出口16は、ホースを接続可能なジョイント部材(ワンタッチで着脱可能なカプラなど)を備えており、ホース端部を容易に着脱できるように構成されている。
上記した吸い込み口15および吐出口16に、タンク41と導通したホースをそれぞれ接続することで、吸い込み口15から燃料清浄装置10の内部に燃料を取り込むとともに、この燃料を燃料清浄装置10の内部を通過させ、吐出口16から燃料清浄装置10の外部へと燃料を排出することができるようになっている。言い換えると、タンク41内の燃料が燃料清浄装置10の内部を通過してタンク41へと戻ることで、燃料が循環しつつ清浄化されるようになっている。
循環経路18は、吸い込み口15から吐出口16へと至る燃料の流路である。この循環経路18は、燃料清浄装置10を構成する各種の装置を接続する管路であり、燃料が清浄化手段23を通過できるように構成されている。
濁度測定用管路19は、上記した燃料の循環経路18から分岐して設けられた管路である。この濁度測定用管路19は、後述するセンサ33による測定を行うために設けられている。この濁度測定用管路19は、循環経路18よりも小さい流路面積で形成されており、循環経路18を流れる燃料の一部が流れ込むように構成されている。
この濁度測定用管路19は、2つの地点において循環経路18から分岐するように構成されている。すなわち、図3に示すように、濁度測定用管路19は、清浄化手段23よりも上流の地点(第1分岐地点19a)と、清浄化手段23よりも下流の地点(第2分岐地点19b)とに接続されており、これら2つの地点において循環経路18から分岐している。使用時には、これら2つの地点のうちのどちらから濁度測定用管路19に燃料が引き込まれ、後述するセンサ33によって燃料の濁度が測定される。なお、これら2つの地点のうちのどちらから濁度測定用管路19に燃料を引き込むかは、作業者によって任意に切り替え可能となっている(詳細は後述する)。なお、このように分岐した濁度測定用管路19は、合流地点19c(図3参照)において循環経路18に再び合流するように構成されている。
吸い込みポンプ20は、タンク41から燃料を吸い上げるためのものである。燃料清浄装置10が作動を開始すると、この吸い込みポンプ20が燃料を吸い上げることにより、燃料清浄装置10の内部に燃料が導入される。
水分分離装置21は、燃料中の水分を分離するための装置である。燃料清浄装置10の内部に導入された燃料は、まずこの水分分離装置21によって水分を除去される。除去された水分は、図示しないドレンに蓄積して廃棄される。
第1圧力計22は、水分分離装置21での目詰まりを監視するためのものである。この第1圧力計22は、水分分離装置21の下流側に配置され、循環経路18を流れる燃料の圧力を常時監視している。本実施形態においては、この第1圧力計22が計測した圧力が予め定められた所定の閾値よりも低い場合には、目詰まりが発生していると判断し、燃料清浄装置10が自動的に緊急停止するようになっている。
清浄化手段23は、吸い込みポンプ20によって吸い上げられた燃料を清浄化するためのものである。本実施形態に係る清浄化手段23は、遠心分離によってセジメントを除去する遠心分離式除去装置24と、ろ過によってセジメントを除去するフィルタ25と、送液ポンプ26と、を備えている。
遠心分離式除去装置24は、モータ等によって高速で回転する有底筒状の回転体容器を備える。この回転体容器の内部に燃料を導入していくと、比重の大きいセジメントが遠心力によって回転体の内壁に付着する一方、比重の小さい燃料は回転体容器の上縁からあふれ出すように構成されている。回転体容器からあふれ出した燃料(すなわちセジメントを除去された燃料)は、遠心分離式除去装置24の内部に貯留される。
送液ポンプ26は、遠心分離式除去装置24の内部に貯留された燃料を下流側に送出するためのものである。遠心分離式除去装置24の内部に貯留された燃料は、この送液ポンプ26によって吸い上げられ、フィルタ25へと送られる。
フィルタ25は、遠心分離式除去装置24によってセジメントを除去した後に更にセジメントを除去するためのものである。具体的には、燃料がフィルタ25を通過することで、遠心分離式除去装置24によって捕捉されなかった5μm以下の微細なスラッジを補足するできるようになっている。
第2圧力計31は、フィルタ25での目詰まりを監視するためのものである。この第2圧力計31は、フィルタ25の下流側に配置され、循環経路18を流れる燃料の圧力を常時監視している。本実施形態においては、この第2圧力計31が計測した圧力が予め定められた所定の閾値よりも低い場合には、目詰まりが発生していると判断し、燃料清浄装置10が自動的に緊急停止するようになっている。
吐出流量計32は、セジメントを除去済みの燃料の流量を監視するためのものである。この吐出流量計32は、吐出口16の直前位置に配置され、循環経路18を流れる燃料の圧力を常時監視している。本実施形態においては、この吐出流量計32が計測した圧力が予め定められた所定の閾値よりも低い場合には、配管からの液漏れ等の異常が発生していると判断し、燃料清浄装置10が自動的に緊急停止するようになっている。
センサ33は、燃料の濁度を測定するためのものである。本実施形態に係るセンサ33は、図5に示すように、光源33aから液体に向けて光を照射し、この光を受光素子33bによって測定することで光の通過率を計測するものである。このセンサ33による計測の結果、光の透過率が高ければ燃料の濁度が低いと判断することができ、光の透過率が低ければ燃料の濁度が高いと判断することができる。
なお、センサ33によって測定した光の通過率を、セジメント除去率に変換して表示するようにしてもよい。センサ33の計測結果をセジメント除去率に変換することで、ユーザに分かりやすい値として表示することができる。例えば、セジメント除去率を制御盤11等に設けた表示機器で表示するようにしてもよい。
光の通過率をセジメント除去率に変換する方法としては、例えば、センサ33の計測結果とセジメント除去率との関係を予め実験で求めておき、これを基に変換テーブルを作成してもよい。この変換テーブルを制御装置の不揮発性メモリに記憶させておき、センサ33の測定結果を変換テーブルに代入すると、セジメント除去率が算出されるようにしてもよい。
ところで、本実施形態に係るセンサ33は、循環経路18から分岐して設けられた濁度測定用管路19を通過する燃料の濁度を測定するようになっている。このように分岐させた管路を使用することで、燃料の循環を妨げずに効率よく燃料の濁度を測定することができる。なお、濁度測定用管路19は、必ずしも全体が透明である必要はないが、センサ33による測定範囲(図5参照)においては光を透過するように形成されている。
なお、本実施形態においては、光学式のセンサ33によって燃料の濁度を測定するようにしているが、これに限らず、他の種類のセンサ、例えば導電率を測定するセンサや超音波式のセンサなどを使用してもよい。
センサ流量計34は、濁度測定用管路19を通過する燃料の流量を監視するためのものである。センサ33による測定結果を適切なものとするため、濁度測定用管路19を流れる燃料は適正な流量値に調整する必要がある。このため、このセンサ流量計34を参照して、濁度測定用管路19を流れる燃料の流量値が、自動または手動で調整されるようになっている。
センサ流量調整弁35は、濁度測定用管路19に流入する燃料の流量を調整するためのものである。上記したセンサ流量計34の測定結果に基づき、このセンサ流量調整弁35が操作され、燃料の流量が変化するようになっている。なお、このセンサ流量調整弁35は、制御装置により自動的に流量を変化させるものであってもよいし、作業者による手動で流量を変化させるものであってもよい。
第1測定用弁37および第2測定用弁38は、第1分岐地点19aと第2分岐地点19bとのいずれから燃料を引き込むかを切り替えるための仕切弁である。第1測定用弁37は、第1分岐地点19aとセンサ33との間の濁度測定用管路19に設けられている。第2測定用弁38は、第2分岐地点19bとセンサ33との間の濁度測定用管路19に設けられている。このため、第1測定用弁37を「開」とし、第2測定用弁38を「閉」とすれば、第1分岐地点19aから濁度測定用管路19に燃料を引き込むことができる。一方、第1測定用弁37を「閉」とし、第2測定用弁38を「開」とすれば、第2分岐地点19bから濁度測定用管路19に燃料を引き込むことができる。
上記したように燃料を引き込む位置を変えれば、センサ33による計測対象を切り替えることができる。すなわち、第1分岐地点19aから濁度測定用管路19に燃料を引き込むようにすれば、清浄化手段23によって清浄化される前の燃料の濁度をセンサ33によって計測することができる。一方、第2分岐地点19bから濁度測定用管路19に燃料を引き込むようにすれば、清浄化手段23によって清浄化された後の燃料の濁度をセンサ33によって計測することができる。
(清浄化のプロセス)
上記した燃料清浄装置10は、以下のようなプロセスに基づいて燃料を清浄化する。
なお、図3は1号機12の構造を示す説明図である。また、図4は2号機13の構造を示す説明図である。燃料清浄装置10は、1号機12のみで構成してもよいが、本実施形態においては、処理性能を向上させるために1号機12と2号機13とを並列に接続している。
まず1号機12を示す図3に基づいて、循環経路18の流れに沿って、燃料が清浄化されるプロセスについて説明する。
燃料清浄装置10が作動を開始すると、吸い込みポンプ20がタンク41から燃料を吸い上げ、吸い込み口15から循環経路18に燃料が流入する。循環経路18に流入した燃料は、まず水分分離装置21に流れ込み、水分が除去される。水分が除去された燃料は、第1圧力計22で圧力を計測された後、清浄化手段23に送り込まれる。
清浄化手段23においては、まず遠心分離式除去装置24によって、比較的粒径の大きい(例えば5μm以上)セジメントが除去される。遠心分離式除去装置24によってセジメントが除去された燃料は、送液ポンプ26によって下流に送出され、フィルタ25を通過する。このフィルタ25によって、比較的粒径の小さい(例えば5μm以下)セジメントが除去される。このようにセジメントが除去された燃料は、第2圧力計31で圧力を計測された後、下流へ流れる。
処理を終えた燃料は、吐出流量計32を通過して、吐出口16から循環経路18の外部に排出される。すなわち、清浄化された燃料はタンク41に戻される。タンク41に戻された燃料は、タンク41内の燃料と混ぜ合わされて拡散する。
燃料清浄装置10が作動している限りは、燃料はタンク41と燃料清浄装置10との間を循環して、徐々にセジメントが除去されていく。セジメントが十分に除去されたと判断されれば、燃料清浄装置10を停止する。セジメントが十分に除去されたか否かの判断は、センサ33の検出結果に基づき判断することができる。
なお、燃料清浄装置10の停止判断は、作業者の目視より行ってもよいし、制御装置が自動的に判断するようにしてもよい。前者の場合、作業者がセンサ33の検出結果に基づく情報(表示されたセジメント除去率など)を参照し、手動で燃料清浄装置10を停止させる。後者の場合、センサ33の検出結果が予め定められた所定の条件に達した場合に、制御装置が自動的に燃料清浄装置10を停止させる。
(2号機13について)
次に、2号機13を示す図4に基づいて、燃料が清浄化されるプロセスについて説明する。
燃料清浄装置10が作動を開始すると、吸い込みポンプ20がタンク41から燃料を吸い上げる。この燃料は、1号機12と共通に設けられた吸い込み口15から導入され、循環経路18に流入する。循環経路18に流入した燃料は、まず水分分離装置21に流れ込み、水分が除去される。水分が除去された燃料は、第1圧力計22で圧力を計測された後、清浄化手段23に送り込まれる。
清浄化手段23においては、まず遠心分離式除去装置24によって、比較的粒径の大きい(例えば5μm以上)セジメントが除去される。遠心分離式除去装置24によってセジメントが除去された燃料は、送液ポンプ26によって下流に送出され、フィルタ25を通過する。このフィルタ25によって、比較的粒径の小さい(例えば5μm以下)セジメントが除去される。このようにセジメントが除去された燃料は、第2圧力計31で圧力を計測された後、1号機12の循環経路18に合流する。
このように、2号機13を設けることで、清浄化手段23を多重化することができ、処理性能を上げることができる。すなわち、短時間で燃料を清浄化することができる。
(濁度測定の切り替えについて)
上記したように、本実施形態に係る燃料清浄装置は、燃料を引き込む位置を変えることで、センサ33による計測対象を切り替えることができるようになっている。
すなわち、図3に示す第1測定用弁37を「閉」とし、第2測定用弁38を「開」とすることで、第2分岐地点19bから濁度測定用管路19に燃料を引き込むようにし、この状態で燃料清浄装置10を作動させれば、清浄化手段23を通過した燃料の濁度(セジメント除去率)をセンサ33によって検出することができる。
また、図3に示す第1測定用弁37を「開」とし、第2測定用弁38を「閉」とすることで、第1分岐地点19aから濁度測定用管路19に燃料を引き込むようにし、この状態で燃料清浄装置10を作動させれば、清浄化手段23を通過する前(タンク41が吸い上げた直後)の燃料の濁度をセンサ33によって検出することができる。
このような切り替えを可能とすることで、清浄化手段23を通過した燃料の濁度と、タンク41内の燃料の濁度との2つを参照して、清浄の終了判定をすることができる。例えば、清浄化手段23を通過した燃料の濁度と、タンク41内の燃料の濁度とが、それぞれ予め設定した目標値に達したときに、燃料清浄装置10を停止するような制御も実現可能である。
(まとめ)
以上説明したように、本実施形態によれば、燃料の濁度を測定するセンサ33を備えるため、燃料の清浄化の終了を的確に判断することができ、清浄化の不足や無駄を省くことができる。
また、本実施形態に係る清浄化手段23は、遠心分離によってセジメントを除去した後に、フィルタ25により更にセジメントを除去するようになっている。このように2段階でセジメントを除去できるため、フィルタ25の詰まりを防止することができ、効果的に燃料を清浄化することができる。
また、燃料の循環経路18から分岐して設けられた濁度測定用管路19を備え、センサ33は、濁度測定用管路19を通過する燃料の濁度を測定するようにしている。このような構成によれば、燃料の循環を妨げずに燃料の濁度を測定することができるので、処理性能が低下しない。
また、濁度測定用管路19は、清浄化手段23よりも上流の地点と、清浄化手段23よりも下流の地点と、に接続されており、上流の地点と下流の地点とのいずれから燃料を引き込むかを切り替え可能となっている。このような構成によれば、1つのセンサによって、清浄化の前後の燃料の状態を測定することができる。すなわち、清浄化手段23によって清浄化された後の燃料の状態を確認することもできるし、清浄化手段23によって清浄化される前の燃料の状態(タンク41内の燃料の状態)を確認することもできる
なお、この燃料清浄装置10は、図6に示すように、車両40に搭載されていてもよい。このように燃料清浄装置10を車両40に搭載すれば、タンク41位置まで自走可能となるため、使い勝手が良い。例えば、地下タンクのある場所まで車両40を移動させるだけで、特別なセッティング作業をしなくても燃料清浄装置10を使用することができる。
10 燃料清浄装置
11 制御盤
12 1号機
13 2号機
15 吸い込み口
16 吐出口
18 循環経路
19 濁度測定用管路
19a 第1分岐地点
19b 第2分岐地点
19c 合流地点
20 吸い込みポンプ
21 水分分離装置
22 第1圧力計
23 清浄化手段
24 遠心分離式除去装置
25 フィルタ
26 送液ポンプ
31 第2圧力計
32 吐出流量計
33 センサ
33a 光源
33b 受光素子
34 センサ流量計
35 センサ流量調整弁
37 第1測定用弁
38 第2測定用弁
40 車両
41 タンク

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、非常用発電の燃料が備蓄されたタンクの位置まで自走可能であり、前記タンクから吸い上げた燃料を清浄化して前記タンクに戻す燃料清浄装置であって、
    前記タンクから燃料を吸い上げるためのホースが着脱可能な吸い込み口と、
    前記タンクから燃料を吸い上げるためのポンプと、
    前記ポンプによって吸い上げられた燃料を遠心分離によってセジメントを除去した後に、フィルタにより更にセジメントを除去することにより清浄化する清浄化手段と、
    燃料の濁度を測定するセンサと、
    前記タンクに燃料を戻すためのホースが着脱可能な吐出口と、
    を備える、燃料清浄装置。
  2. 前記ポンプは、前記タンクから燃料を吸い上げるための吸い込みポンプであり、
    前記清浄化手段は、遠心分離によってセジメントを除去する遠心分離式除去装置の内部に貯留された燃料を前記フィルタに送る送液ポンプを備えている、請求項1に記載の燃料清浄装置。
  3. 燃料の循環経路から分岐して設けられた濁度測定用管路を備え、
    前記センサは、前記濁度測定用管路を通過する燃料の濁度を測定する、請求項1または2のいずれか1項に記載の燃料清浄装置。
  4. 前記濁度測定用管路は、前記清浄化手段よりも上流の地点と、前記清浄化手段よりも下流の地点と、に接続されており、前記上流の地点と前記下流の地点とのいずれから燃料を引き込むかを切り替え可能である、請求項3に記載の燃料清浄装置。
  5. 前記センサの検出結果に基づき燃料の清浄化を停止する、請求項1~4のいずれか1項に記載の燃料清浄装置。
  6. 複数の前記清浄化手段が並列に接続されている、請求項1~5のいずれか1項に記載の燃料清浄装置。
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