JP7028423B1 - ブロック部材及びブロックセット - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の部材を係合させる際の自由度の高いブロック部材及びブロックセットを提供すること。【解決手段】平面視矩形状で且つ同形状であり、互いの一辺が隣接するように配置される板状の一対の板片部材と、各板片部材を線対称となるように連結するシート部材と、を有するブロック部材。一対の板片部材は、それぞれ、これらを重ねた状態で合致する位置に形成され、これらを重ねた厚さを基準とした幅をもつ切欠きを少なくとも1つ有する。ブロックセットは、上記のブロック部材を複数個有するものである。【選択図】図2

Description

本発明は、組み合わせて使用するブロック部材及びブロックセットに関する。
従来から、組み合わせて使用される板状の、あるいは立体的なブロック部材が知られている。ユーザは、複数のブロック部材を組み合わせることで、思い思いの造形物を作ることができる(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、平面視矩形状である板状のブロック部材が開示されている。
実用新案登録第3181728号公報
しかしながら、特許文献1のブロック部材は、構造上、各ブロック部材の面同士が互いに直交する状態で、ミゾ部同士を嵌め合わせて係合させる必要がある。この係合手法の制約は、複数のブロック部材を組み合わせて作るオブジェクトの造形の幅を狭めることになるため、部材同士を係合させる際の自由度の高いブロック部材が望まれている。
本発明の一態様に係るブロック部材は、平面視矩形状で且つ同形状であり、互いの一辺が隣接するように配置される板状の一対の板片部材と、各板片部材を線対称となるように連結するシート部材と、を有し、一対の板片部材は、それぞれ、これらを重ねた状態で合致する位置に形成され、これらを重ねた厚さを基準とした幅をもつ切欠きを少なくとも1つ有するものである。
本発明の一態様に係るブロック部材は、平面視N角形状(Nは3以上16以下の整数)で且つ同形状であり、互いの一辺が隣接するように配置される板状の一対の板片部材と、各板片部材を線対称となるように連結するシート部材と、を有し、一対の板片部材は、それぞれ、これらを重ねた状態で合致する位置に形成され、これらを重ねた厚さを基準とした幅をもつ切欠きを少なくとも1つ有するものである。
本発明の一態様に係るブロック部材は、板状で外周に平坦部と湾曲部とを有し且つ同形状であり、互いの平坦部が隣接するように配置される一対の板片部材と、各板片部材を線対称となるように連結するシート部材と、を有し、一対の板片部材は、それぞれ、これらを重ねた状態で合致する位置に形成され、これらを重ねた厚さを基準とした幅をもつ切欠きを少なくとも1つ有するものである。
本発明の一態様に係るブロック部材は、平面視矩形状で且つ同形状であり、互いの一辺が隣接するように配置される板状の一対の板片部材と、水平に配置された一対の板片部材と平面視で同形状であり、全体が一対の板片部材と重なるように貼り付けられているシート部材と、を有し、一対の板片部材及びシート部材は、各板片部材をシート部材を介して重ねた状態で合致する位置に形成され、各板片部材及びシート部材を重ねた厚さを基準とした幅をもつ切欠き部を有するものである。
本発明の一態様に係るブロックセットは、上記ブロック部材を複数有するものである。
本発明によれば、切欠きが設けられた一対の板片部材と、これらを連結するシート部材とを有することから、2つの板片部材を連結箇所でシート部材側へ自在に折り曲げることができるため、複数の部材を係合させる際の自由度の高いブロック部材及びブロックセットを提供することができる。
本発明の実施の形態1に係るブロック部材の、真っ直ぐにした状態を例示した斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るブロック部材の、折り曲げた状態を例示した斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るブロック部材の、重ね合わせた状態を例示した斜視図である。 図2の領域Pを示す部分拡大図である。 図3の領域Sを示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態1に係るブロック部材を例示した平面図である。 本発明の実施の形態1に係るブロック部材のうち、板片部材が平面視長方形状である一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係るブロック部材のうち、板片部材が平面視長方形状である他の例を示す平面図である。 図6のA-A’線に沿った断面を示す概略断面図である。 図6のB-B’線に沿った断面を示す概略断面図である。 図10のC-C’線における部分拡大図である。 本発明の実施の形態1に係るブロック部材が複数個まとめて切り出された様子を例示した説明図である。 図4のように折り重ねた2つのブロック部材を垂直に対向させた様子を例示した説明図である。 図13のような状態にある2つのブロック部材を、互いの切欠き部を嵌め合わせて係合させた例を示す説明図である。 図13のような状態にある2つのブロック部材のうちの一方を、他方の切欠き部で挟んだ状態(他方の切欠き部に嵌め込んだ)状態を例示した説明図である。 本発明の実施の形態1に係る広げた状態の2つのブロック部材を垂直に配置し、一方のブロック同士を重ねた状態を例示した説明図である。 本発明の実施の形態1に係る広げた状態の2つのブロック部材を平行に配置し、一方のブロック同士を重ねた状態を例示した説明図である。 本発明の実施の形態1に係るブロック部材における係合手法を例示した説明図である。 本発明の実施の形態1に係るブロック部材を複数用いて作られた、建物をモチーフとする造形物の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係るブロック部材を複数用いて作られた、乗り物をモチーフとする造形物の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係るブロック部材を複数用いて作られた、ロボットをモチーフとする造形物の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1の変形例1に係るブロック部材を例示した平面図である。 本発明の実施の形態1の変形例2に係るブロック部材を例示した平面図である。 本発明の実施の形態1の変形例3に係るブロック部材を例示した平面図である。 本発明の実施の形態2に係るブロック部材を例示した概略断面図である。 本発明の実施の形態3に係るブロック部材を例示した概略断面図である。 本発明の実施の形態3に係るブロック部材を例示した斜視図である。 本発明の実施の形態3に係るブロック部材の他の例を示す斜視図である。
実施の形態1.
まず、図1~図8を参照して、本発明の実施の形態1に係るブロック部材の全体的な構成例について説明する。ブロック部材10は、分断部Dにおいて一方向に折り曲げ自在となっており、図1には、ブロック部材10を折り曲げていない状態、つまりブロック部材10の水平な状態を示している。図1では、便宜上、x軸方法を縦方向、y軸方向を横方向、z軸方向を高さ方向と定義する。以下の各図においても同様である。
各図のブロック部材10における各構成部材の形状及びサイズ(長さ・厚さなど)は、理解を助けるための例示であり、各層の比率など、実際の製品とは異なることがある。ブロック部材10における各構成部材の形状及びサイズは、ブロック部材10の用途及び各構成部材の材料・構造などに応じて適宜変更することができる。なお、図1~図5などに例示する切断面(外側面・切欠き部10kにおける各面・分断面D1・分断面D2)に現れる形状は、各構成部材の構造及び切断箇所に応じて変化するものであり、つまり、各図に示すものは概略的な一例に過ぎない。以下の各図では、図面の煩雑化を避けるため、符号の一部を省略することがある。
図1~図3に示すように、ブロック部材10は、平面視矩形状で且つ同形状であり、互いの一辺が隣接するように配置される板状の一対の板片部材(20、30)を有している。ここで、一対の板片部材のそれぞれの「一辺」とは、平面視矩形状における一辺に対応する部分である。また、ブロック部材10は、各板片部材を線対称となるように連結するシート部材40を有している。そして、一対の板片部材は、それぞれ、これらを重ねた状態で合致する位置に形成され、これらを重ねた厚さを基準とした幅Mをもつ切欠きを少なくとも1つ有している。
本実施の形態1のブロック部材10において、一対の板片部材は、それぞれ、4つの辺の各々の中央部に切欠きを有している。そして、シート部材40は、水平に配置された一対の板片部材と平面視で同形状となっている。すなわち、シート部材40は、一対の板片部材の切欠きに対応する箇所に、これと同形状の切欠きを有している。本実施の形態1では、一対の板片部材に設けられた「切欠き」と、シート部材40に設けられた「切欠き」とを合わせて切欠き部10kと称している。シート部材40は、全体が一対の板片部材と重なっている。
さらに具体的に、一対の板片部材(20、30)及びシート部材40は、第1ライナと中芯とシート部材40である第2ライナとの三層構造を有するダンボール(段ボール)により構成されている。そして、一方の板片部材と他方の板片部材とは、第1ライナ及び中芯が分断されて形成されたものである。第1ライナ及び第2ライナは、例えば原紙からなるシート状の部材である。中芯は、例えばボール紙からなり、波形に成型されている。中芯は、縦方向に沿って湾曲するように、すなわち湾曲形状が横方向に沿って延伸するように配置されている。中芯は、ブロック部材10が部分的に圧縮されても元に戻る程度の弾性を有するよう、材料及び湾曲形状を決定するとよい。第1ライナと中芯と第2ライナとは、糊などの接着剤により接合されている。
ここで、一対の隣接部材(20、30)は、特に区別されるものではないが、便宜上、一方の隣接部材を第1部材20とし、他方の隣接部材を第2部材30として説明する。そして、ブロック部材10につき、説明の便宜上、第1部材20及び第2部材30の側の面を「表面」と称し、シート部材40の側の面を「裏面」と称する。さらに、第1部材20とシート部材40のうちで第1部材20に積層された部分とを合わせて第1ブロック11と称し、第2部材30とシート部材40のうちで第2部材30に積層された部分とを合わせて第2ブロック12と称する。以降の各実施の形態においても同様とする。
すなわち、図1~図3に示すように、ブロック部材10は、平面視矩形状である板状の第1部材20と、第1部材20と同形状であり、第1部材20に隣接して配置される第2部材30と、を有している。第1部材20と第2部材30とは、互いの一辺が隣接し、且つ隣接箇所を対象の軸として線対称となるように、シート部材40によって連結されている。
本実施の形態1において、第1部材20は、例えば原紙からなるシート状のライナ部21と、例えばボール紙からなり、波形に成型されたフルート部22と、により構成されている。第2部材30は、例えば原紙からなるシート状のライナ部31と、例えばボール紙からなり、波形に成型されたフルート部32と、により構成されている。
図1~図3からもわかるように、ブロック部材10は、分断部Dを境界として、第1ブロック11の裏面と第2ブロック12の裏面とが、近づいたり離れたりする方向に折り曲げ自在に構成されている。すなわち、ブロック部材10は、分断部Dを境界とした第1部材20と第2部材30とのなす角θ(分断部Dを境界としたシート部材40のなす角θ)が、0°から180°までの範囲で可変となっている。
本実施の形態1において、第1部材20と第2部材30とは、一体物である第1ライナ及び中芯が、分断部Dにおいて半切刃により切断されて形成されたものである。第1部材20の分断面D1と、第2部材30の分断面D2とは、図1の状態において当接している。なお、ブロック部材10の材料であるダンボールは、第1ライナと中芯と第2ライナとが、それぞれ、糊などの接着剤により接合されているため、分断部Dにおいて第1部材20と第2部材30とに分断しても、各構成部材が分離することはない。
ブロック部材10は、第1部材20と第2部材30とをシート部材40を介して重ねた状態(図3参照)で合致する位置に切欠き部10kが形成されている。切欠き部10kは、第1部材20とシート部材40とに亘って、もしくは第2部材30とシート部材40とに亘って形成されている。切欠き部10kは、第1部材20と第2部材30とを重ねた厚さを基準として幅Mが設定され、ブロック部材10の強度や部材同士の連結性などに基づいて深さRが設定される。本実施の形態1では、幅Mの設定の際、シート部材40の厚さも考慮される。すなわち、幅Mは、第1部材20と第2部材30とシート部材40とを重ねた厚さWを基準として設定される。
後述する図19~図21に示す各オブジェクトの作成に用いたブロック部材10は、縦幅T1が30mm、横幅Y1が30mm、切欠き部10kの幅Mが3mm程度、切欠き部10kの深さRが6.7mmに設定されている。また、ブロック部材10の材料としては、厚さが1.5mm程度であるダンボールを採用している。したがって、図4等に示す第1部材20及び第2部材30のそれぞれの厚さVは1.5mm程度となっており、図5等に示す厚さWは3.0mm程度となっている。
切欠き部10kの幅Mは、第1部材20と、二重に合わさったシート部材40と、第2部材30とを重ねた厚さWを基準として設定される。切欠き部10kの幅Mは、部材同士の係合容易性及び係合強度の確保等の観点から、厚さWよりも若干狭くなるようにするとよい。本実施の形態1におけるブロック部材10は、ダンボールを材料としており、良好なクッション性を有するため、切欠き部10kの幅Mは、例えば厚さWよりも0.05mm~0.50mm程度狭くしてもよい。
ブロック部材10の材料として既成のダンボールを用いる場合、ライナ部21とライナ部31とに共通の厚さVと、フルート部22とフルート部32とに共通の厚さVと、シート部材40の厚さVとは、該ダンボールに依存する。もっとも、ブロック部材10の材料となるダンボールは、第1ライナ、中芯、及び第2ライナのそれぞれの紙質及び厚みのレベルから選択し調整することができる。中芯については、湾曲形状の調整も、強度、弾性、及びクッション性などの観点から重要な要素となる。シート部材40の材質及び厚さVは、特に中芯の重さに合わせて決定するとよい。例えば、VとVとVとの比率は、1:1.5~4.0:1(V:V:V=1:1.5~4.0:1)に設定することができる。
図6では、縦幅T1と横幅Y1とが等しい例を示しているが、これに限定されない。ブロック部材10は、図7に例示するように、縦幅T1よりも横幅Y1の方が長いものであってもよく、図8に例示するように、縦幅T1よりも横幅Y1の方が短いものであってもよい。
ブロック部材10は、複数個を組み合わせることによりブロックセット100を構成することができる。ブロックセット100は、図6のような平面視正方形状の一対の板片部材を有する複数のブロック部材10だけで構成してもよく、図7のような平面視長方形状の一対の板片部材を有する複数のブロック部材10だけで構成してもよく、図8のような平面視長方形状の一対の板片部材を有する複数のブロック部材10だけで構成してもよい。もっとも、本実施の形態1のブロックセット100は、平面視正方形状である1又は複数のブロック部材10(図6参照)と、平面視長方形状である1又は複数のブロック部材10(図7及び図8参照)とを組み合わせて構成してもよい。
次に、図9~図12を参照して、ブロック部材10の層構造及び製造工程の一例について説明する。図9は、図6に基づくA-A’線断面図であり、図10は、図6に基づくB-B’線断面図であり、図11は、図9に基づくC-C’部分拡大図である。図12は、1枚のダンボールからまとめて切り出された複数のブロック部材10を例示した説明図である。図12に例示するブロック部材10の製作には、例えば、ブロック部材10の外周に沿うように上下に配置される両刃と、分断部Dに対応づけて配置される半切刃と、を有する打抜機を用いることができる。図12では、打抜機の両刃により完全に切断された箇所を実線で示し、打抜機の半切刃で途中まで切断されている箇所を破線で示している。
図9~図11に示すように、ブロック部材10は、二層構造の第1部材20及び第2部材30と、シート部材40とによる三層構造となっている。フルート部22及びフルート部32は、縦方向に湾曲する波形に成型されているため、縦方向に沿った断面を例示する図10にのみ波形が現れている。なお、横方向に沿った断面形状は、切断箇所によって変化するため、図9に示すフルート部22及びフルート部32の概略断面は一例に過ぎない。
本実施の形態1のブロック部材10は、複数個をまとめて製造することができる。例えば、打抜機の半切刃が、シート部材40以外の部分を切断するように設定することで、図11のように、第1ライナ及び中芯に相当する二層だけが分断され、図12のように、複数のブロック部材10をまとめて切り出すことができる。したがって、作業の手間を省くことができ、且つ1枚のダンボールから、ほとんど隙間のない状態で複数のブロック部材10を切り出すことができるため、材料の無駄を減らすことができる。
ところで、図12には、複数のブロック部材10により構成されるブロックセットを示す符号100を示しているが、これは便宜的な例示に過ぎない。ブロックセット100に含まれるブロック部材10の数は、適宜調整し、変更することができる。すなわち、打抜機による複数回の切り出し処理で製造した複数のブロック部材10のうちの一部又は全部をまとめてブロックセット100としてもよく、打抜機による1回の切り出し処理で製造した複数のブロック部材10のうちの一部又は全部をまとめてブロックセット100としてもよい。また、図12では、複数のブロック部材10のまとまりであるブロック群50を2つ例示しており、これらは間隔Y2をあけて配置されているが、打抜機によるブロック部材10の製造は、かかる態様に限定されるものではない。ブロック群50の数は、3つ以上であってもよく、1つであってもよい。ブロック群50を構成するブロック部材10の数は、適宜調整し、変更することができる。なお、図12の例において、間隔Y2は20mmに設定されている。
次に、図13~図18を参照し、複数のブロック部材10の係合手法について説明する。図13のように、折り重ねた2つのブロック部材10の面同士が互いに直交するように配置し、白抜き矢印の方向にこれらを近づける。このとき、2つのブロック部材10は、図14のように、互いの切欠き部10kを嵌め合うように係合させることができる。さらに、2つのブロック部材10は、図15のように、一方のブロック部材10のフラットな箇所(切欠き部10kが形成されていない箇所)を、他方のブロック部材10の切欠き部10kで挟み、係合させることができる。
また、ブロック部材10は、折り曲げずとも、図16又は図17のように、2枚のブロック部材10のうちの半分(第1ブロック11又は第2ブロック12)を重ねて2枚分の厚みを作ることにより、他の1つのブロック部材10又は他の複数のブロック部材10の組み合わせと係合させることができる。図16は、2枚のブロック部材10の互いの横方向が垂直となるように配置された例であり、図17は、2枚のブロック部材10の互いの横方向が平行となるように配置された例である。加えて、ブロック部材10は、開いた状態の2枚のブロック部材10を角を揃えて重ね、全体を2枚分の厚みとすることにより、他のブロック部材10と係合させることもできる。
さらに、図18の箇所U1に示すように、L字状に曲げた1つのブロック部材10を、裏面を上側に向けた状態で背中合わせにし、そこに折り重ねたブロック部材10を嵌め込むことにより、安定的に直立するオブジェクトを形作ることができる。加えて、図18の箇所U2に示すように、3枚のブロック部材10のうちの半分を重ね、他のブロック部材10と係合させることにより、幅広い造形を作り出すこともできる。もっとも、4枚以上のブロック部材10のうちの半分を重ね、他のブロック部材10と係合させてもよい。また、開いた状態の3枚以上のブロック部材10を角を揃えて重ね、他のブロック部材10と係合させてもよい。
続いて、図19~図21を参照し、複数のブロック部材10を用いて作成した造形物について言及する。図19~図21には、図13~図18に例示する各係合手法の他、様々な係合手法が示されている。なお、図19~図21の各造形物は、150ピース程度のブロック部材10を組み合わせて作成されたものである。
図19は、建物をモチーフとする造形物を例示した斜視図である。図19には、例えば、水平な状態のブロック部材10が、そのままオブジェクトに組み込まれている箇所が示されている。また、図19には、図2のようにV字状に開いたブロック部材10の開放側及び分断部D側の端部が他のブロック部材10と係合している箇所(箇所U3参照)なども示されている。
図20には、飛行機をモチーフとする造形物を例示している。例えば箇所U4のように、水平な状態の2枚のブロック部材10を角を揃えてそのまま重ね、他のブロック部材10と係合させることもできる。V字状に開いたブロック部材10における開放側の両端部を、他のブロック部材10と係合されることにより、飛行機の先頭の形状を表現することもできる(箇所U5参照)。
図21には、人型のロボットをモチーフとする造形物を例示している。V字状に開いたブロック部材10の分断部D側の切欠き部10kを、他のブロック部材10と係合させることにより、ロボットの手の形状を表現することもできる(箇所U6参照)。図21のように、ロボットの脚部に2枚重ねを多用すれば、安定的な土台を作ることも可能となる。
ところで、本実施の形態1におけるブロック部材10は、ダンボールを材料として形成されているため、ハサミなどを用い、造形したオブジェクトの一部を切り取ったり、部分的に切り込みを入れ、曲げなどの加工を施したりすることもできる。このように、ブロック部材10及びブロックセット100によれば、外観の微調整などを行うことができるため、ユーザの創作意欲を更に駆り立て、細部にまで拘った作品づくりに貢献することができる。また、ブロック部材10は、表面及び裏面のうちの少なくとも一方を、着色しやすい白色等にすることで、事後的に彩色を施すことも可能となる。
以上のように、本実施の形態1のブロック部材10は、切欠きが設けられた一対の板片部材(20、30)と、これらを連結するシート部材40とを有することから、2つの板片部材を、連結箇所でシート部材40側へ自在に折り曲げることができる。そのため、複数の部材を係合させる際の自由度の高いブロック部材10及びブロックセット100を提供することができる。すなわち、ユーザが複数のブロック部材10を組み合わせて思い思いの造形物を作る際、各ブロック部材10それぞれの形状を変化させながら、他のブロック部材10と任意の手法で係合させていくことができる。したがって、ブロックセット100によれば、ブロック部材10ごとの形状のバリエーションと、部材間の豊富な係合パターンとが相俟って、複数のブロック部材10を組み合わせて作るオブジェクトの造形の幅を格段に広げることができる。
より具体的に、ブロック部材10は、平面視矩形状で且つ同形状であり、互いの一辺が隣接するように配置される板状の一対の板片部材(20、30)と、水平に配置された一対の板片部材と平面視で同形状であり、全体が一対の板片部材と重なるように貼り付けられているシート部材40と、を有している。そして、一対の板片部材及びシート部材40は、各板片部材をシート部材40を介して重ねた状態で合致する位置に形成され、各板片部材及びシート部材40を重ねた厚さを基準とした幅Mをもつ切欠き部10kを有している。かかる構成により、ブロック部材10は、分断部Dでの折り曲げが自在であると共に、なす角θの調整も自由に行うことができるため、部材同士を係合させる際のバリエーションが豊富になっている。そのため、ユーザの創造力を掻き立て、自由度の高い作品づくりに貢献することができる。
本実施の形態1のブロック部材10は、一対の板片部材(20、30)が、それぞれ、4つの辺の各々の中央部に切欠きを有している。つまり、第1ブロック11及び第2ブロック12は、それぞれ、4つの辺の各々の中央部に切欠き部10kが形成されている。そのため、オブジェクトを組み立てる際、ブロック部材10の向きを気にすることなく、部材同士を自由に組み合わせることができる。すなわち、図1のような水平な状態のブロック部材10、図2のようにV字状に開いたブロック部材10、又は図3のように折り重ねたブロック部材10の、分断部Dの切欠き部10k、側方の切欠き部10k、及び下方の切欠き部10kのうちの少なくとも1つに、適宜、他のブロック部材10を係合させることができる。
もっとも、一対の板片部材(20、30)は、それぞれ、何れか1つの辺の中央部、何れか2つの辺の各々の中央部、又は何れか3つの辺の各々の中央部に切欠きを有していてもよい。すなわち、ブロック部材10は、第1ブロック11及び第2ブロック12のそれぞれの何れか1つの辺の中央部、何れか2つの辺の各々の中央部、又は何れか3つの辺の各々の中央部に切欠き部10kを有していてもよい。この場合、一対の板片部材は、互いに隣接する一辺(分断部Dに位置する一辺)の中央部に切欠きを有するように構成するとよい。つまり、ブロック部材10は、第1部材20と第2部材30とが互いに隣接する一辺の中央部に切欠き部10kを有するように構成するとよい。このようにすれば、例えば、図1のような水平な状態のブロック部材10、又は図2のようにV字状に開いたブロック部材10の、分断部Dの切欠き部10kに、他のブロック部材10を係合させることができる。
また、シート部材40は、水平に配置された一対の板片部材(20、30)と平面視で同形状であり、全体が一対の板片部材と重なっている。よって、ブロック部材10は、全体の厚みが均一となるため、ユーザは、切欠き部10kを用いた部材同士の係合をより円滑に行うことができる。また、複数のブロック部材10を重ね合わせて使用する際、互いの密着性が高くなるため、作成されるオブジェクトの安定性を高めることができる。
さらに、一対の板片部材(20、30)及びシート部材40は、第1ライナと中芯とシート部材40である第2ライナとの三層構造を有するダンボールからなり、一方の板片部材と他方の板片部材とは、第1ライナ及び中芯が分断されて形成されたものである。すなわち、ブロック部材10は、事前に各層が貼り付けられた三層構造のダンボールから、規定のサイズが切り出されると共に、分断部Dにおいて二層が切断されたものであるため、容易に量産することも可能である。また、ブロック部材10は、紙製であり、安全性が高いため、知育や認知症予防用などの場面で広く活用することができる。
加えて、ブロック部材10は、可燃ゴミとして処分することができるため、SDGsやESGにおける「環境保全」といった観点からも有用である。なお、SDGsとは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略であり、ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字をとったものである。
ところで、ブロック部材10の材料としてのダンボールは、紙製のものに限らず、プラスチック製のものや、紙とプラスチックとを組み合わせた構造のものであってもよい。ただし、特にブロック部材10を何度も使用する場合、シート部材40に相当する部材としては、折り曲げに対する耐性と一定程度の弾性を有するものが好ましい。なお、ブロック部材10は、ダンボールではなく、1枚の厚紙等を材料として形成してもよい。この場合、ブロック部材10の材料となる厚紙等の選択、及び打抜機の半切刃の高さ調整などが重要となる。
<変形例1>
上述した実施の形態1の本編では、ブロック部材10が、第1ブロック11及び第2ブロック12の各々の少なくとも1つの辺の中央部に切欠き部10kを有する構成を前提として説明した。これに対し、本変形例1のブロック部材10Aは、第1ブロック11及び第2ブロック12が、それぞれ、少なくとも1つの頂点の位置に切欠き部10kを有する点に特徴がある。ここで、第1ブロック11及び第2ブロック12のそれぞれの「頂点」とは、平面視矩形状における頂点に対応する部分である。上記本編と同様の構成について同一の符号を用いて重複する説明は省略する。
図22は、本変形例1に係るブロック部材10Aの一例を示す平面図である。図22に例示するブロック部材10Aは、第1ブロック11及び第2ブロック12の分断部Dとは反対側の2つの頂点の位置と、第1ブロック11及び第2ブロック12のそれぞれの互いに隣接する一辺(分断部Dに位置する一辺)の中央部とに、切欠き部10kが形成されている。
図22のブロック部材10Aは、頂点の位置に形成された切欠き部10kと、辺の位置に形成された切欠き部10kとの組み合わせの一例に過ぎない。つまり、ブロック部材10Aは、第1ブロック11及び第2ブロック12の各々の少なくとも1つの頂点の位置と、第1ブロック11及び第2ブロック12の各々の少なくとも1つの辺の中央部とに、切欠き部10kを有するものであってよい。もっとも、ブロック部材10Aは、第1ブロック11及び第2ブロック12の各々の少なくとも1つの頂点の位置にだけ切欠き部10kを有し、第1ブロック11及び第2ブロック12の各々の辺の中央部には切欠き部10kを有しないものであってもよい。
以上のように、本変形例1のブロック部材10は、切欠きが設けられた一対の板片部材(20、30)と、これらを連結するシート部材40とを有することから、2つの板片部材を、連結箇所でシート部材40側へ自在に折り曲げることができる。そのため、複数の部材を係合させる際の自由度の高いブロック部材10A、及びブロック部材10Aを含むブロックセット100を提供することができる。また、本変形例1のブロック部材10Aは、第1ブロック11及び第2ブロック12の各々の少なくとも1つの頂点の位置に切欠き部10kを有している。そのため、上記本編のブロック部材10とは異なる角度で他の部材に係合させることができる。ここで、ブロックセット100は、本変形例1の複数のブロック部材10Aだけで構成してもよく、上記本編の1又は複数のブロック部材10と、本変形例1における1又は複数のブロック部材10Aとを組み合わせて構成してもよい。後者によれば、係合させる部材の選択肢が増えると共に、部材同士の係合手法のバリエーションが増えるため、より自由度の高い造形をユーザに実現させることができる。他の構成、代替構成、及び効果などについては、上述の本編と同様である。
<変形例2>
上述した本編及び変形例1では、ブロック部材10及び10Aが平面視矩形状である例を示した。これに対し、本変形例2のブロック部材10Bは、第1ブロック11及び第2ブロック12が、平面視で四角形以外の多角形状(平面視N角形状:Nは3又は5以上の整数)となっている点に特徴がある。上記本編及び変形例1と同様の構成について同一の符号を用いて重複する説明は省略する。
図23は、本変形例2に係るブロック部材10Bの一例を示す平面図である。図23に例示するブロック部材10Bは、第1ブロック11及び第2ブロック12が平面視で五角形状となるように形成されている。本変形例2のブロック部材10Bは、第1ブロック11及び第2ブロック12が、平面視で三角形状であってもよく、平面視で六角形状以上の多角形状であってもよい。第1ブロック11及び第2ブロック12は、平面視で正多角形状である必要はない。
ここで、第1ブロック11と第2ブロック12との連結性、つまり分断部Dにおけるシート部材40の強度などを考慮すると、第1部材20及び第2部材30の平面視N角形状については、Nは3以上16以下の整数とするのがよい。より好ましくは、平面視N角形状におけるNが3以上8以下の整数であるとよく、さらに好ましくは、平面視N角形状におけるNが3以上6以下の整数であるとよい。なお、平面視N角形状におけるNが4の場合は、上述した本編又は変形例1の構成となる。
図23では、ブロック部材10Bが、第1ブロック11及び第2ブロック12の各々の少なくとも1つの辺の中央部に切欠き部10kを有する例を示しているが、これに限定されない。前述した変形例1のように、ブロック部材10Bは、第1ブロック11及び第2ブロック12の各々の少なくとも1つの頂点の位置に切欠き部10kが形成されたものであってもよい。ブロックセット100は、本変形例2の複数のブロック部材10Bと、上記本編の1又は複数のブロック部材10、及び上記変形例1の1又は複数のブロック部材10Aのうちの少なくとも何れかとを、組み合わせて構成してもよい。もっとも、ブロックセット100は、本変形例2の複数のブロック部材10Bだけで構成してもよい。
以上のように、本変形例2のブロック部材10Bは、切欠きが設けられた一対の板片部材(20、30)と、これらを連結するシート部材40とを有することから、2つの板片部材を、連結箇所でシート部材40側へ自在に折り曲げることができる。そのため、複数の部材を係合させる際の自由度の高いブロック部材10B、及びブロック部材10Bを含むブロックセット100を提供することができる。また、本変形例2のブロック部材10Bは、第1ブロック11及び第2ブロック12が、平面視で多角形状(四角形状を除く)となっている。そのため、ブロック部材10Bは、上記本編のブロック部材10及び上記変形例1のブロック部材10Aとは異なる角度で他の部材に係合させることができる。
シート部材40は、水平に配置された一対の板片部材(20、30)と平面視で同形状とし、全体が一対の板片部材と重なるようにするとよい。かかる構成を採ったブロック部材10Bによれば、部材同士をより円滑に係合させることができ、作成されるオブジェクトの安定性を高めることができる。また、ブロック部材10Bは、ダンボールを材料とすることにより、安全性が高まり、量産性の向上を図ることができる。ブロック部材10Bは、上記本編のブロック部材10及び上記変形例1のブロック部材10Aのうちの少なくとも一方と組み合わせることにより、部材同士の係合手法のバリエーション増加に寄与し、作成される造形物に外観的な特徴をもたらすことができる。他の構成、代替構成、及び効果などについては、上述の本編及び変形例1と同様である。
<変形例3>
上述した本編、変形例1、及び変形例2では、各ブロック部材が平面視で多角形状である例を示したが、本変形例3のブロック部材10Cは、第1ブロック11及び第2ブロック12が、板状で外周に平坦部Hと湾曲部Qとを有する点に特徴がある。上記本編、変形例1、及び変形例2と同様の構成について同一の符号を用いて重複する説明は省略する。なお、平坦部H及び湾曲部Qについては、後述する実施の形態3の適用等によりシート部材40が一部に存在しない場合にも、同一の符号を用いるものとする。
図24は、本変形例3に係るブロック部材10Cの一例を示す平面図である。本変形例3のブロック部材10Cは、板状で外周に平坦部Hと湾曲部Qとを有し且つ同形状であり、互いの平坦部Hが隣接するように配置される一対の板片部材(20、30)と、各板片部材を線対称となるように連結するシート部材40と、を有している。そして、一対の板片部材は、それぞれ、これらを重ねた状態で合致する位置に形成され、これらを重ねた厚さを基準とした幅をもつ切欠きを少なくとも1つ有している。
図24に例示する第1ブロック11及び第2ブロック12は、平面視で直線状となる1つの平坦部Hと、平面視で円弧状となる1つの湾曲部Qとを有している。図24に示すとおり、平坦部Hに切欠き部10kが設けられている場合、平坦部Hは切欠き部10kの箇所で分断されている。同様に、湾曲部Qに切欠き部10kが設けられている場合、湾曲部Qは切欠き部10kの箇所で分断されている。
ブロック部材10Cは、複数の平坦部Hを有していてもよく、この場合、第1ブロック11と第2ブロック12とが、何れかの平坦部Hにおいて隣接するように配置される。複数の平坦部Hが離れて設けられていれば、必然的に、湾曲部Qも複数設けれることになる。湾曲部Qの曲率は一定でなくてもよい。すなわち、第1ブロック11及び第2ブロック12のそれぞれの湾曲部Qは、平面視円弧状に限らず、平面視長円形状(楕円形状を含む)などであってもよい。
第1ブロック11と第2ブロック12との隣接箇所となる平坦部Hの、平面視における長さは、任意に設定し変更することができる。ただし、第1ブロック11と第2ブロック12との連結性、つまり分断部Dにおけるシート部材40の強度などを考慮すると、平坦部Hには、平面視で縦幅T1の半分以上の長さを持たせるのが望ましい。
ブロック部材10Cに設ける切欠き部10kの数及び間隔は、任意に設定し変更することができる。ブロックセット100は、本変形例3の1又は複数のブロック部材10Cと、上記本編の1又は複数のブロック部材10、上記変形例1の1又は複数のブロック部材10A、及び上記変形例2の1又は複数のブロック部材10Bのうちの少なくとも何れかとを、組み合わせて構成してもよい。もっとも、ブロックセット100は、本変形例3の複数のブロック部材10Cだけで構成してもよい。
以上のように、本変形例3のブロック部材10Cは、上記のように構成されていることから、2つの板片部材(20、30)を、連結箇所でシート部材40側へ自在に折り曲げることができる。そのため、複数の部材を係合させる際の自由度の高いブロック部材10C、及びブロック部材10Cを含むブロックセット100を提供することができる。また、本変形例3のブロック部材10Cは、第1ブロック11及び第2ブロック12が、平坦部Hと湾曲部Qとを有している。そのため、ブロック部材10Cは、上記本編、変形例1、変形例2のブロック部材とは異なる態様で他の部材に係合させることができる。
シート部材40は、水平に配置された一対の板片部材(20、30)と平面視で同形状とし、全体が一対の板片部材と重なるようにするとよい。かかる構成を採ったブロック部材10Cによれば、部材同士をより円滑に係合させることができ、作成されるオブジェクトの安定性を高めることができる。また、ブロック部材10Cは、ダンボールを材料とすることにより、安全性が高まり、量産性の向上を図ることができる。ブロック部材10Cは、上記本編のブロック部材10、上記変形例1のブロック部材10A、及び上記変形例2のブロック部材10Bのうちの少なくとも何れかと組み合わせることにより、部材同士の係合手法のバリエーション増加に寄与し、作成される造形物に外観的な特徴をもたらすことができる。他の構成、代替構成、及び効果などについては、上述の本編、変形例1、及び変形例2と同様である。
実施の形態2.
図6及び図25を参照して、本発明の実施の形態2に係るブロック部材110について説明する。ブロック部材110の平面図は、図6に例示するブロック部材10の平面図と同様に表せる。すなわち、図25は、図6に基づくA-A’線断面図である。実施の形態1と同様の構成部材については同一の符号を用いて重複する説明は省略する。
ブロック部材110は、平面視矩形状である板状の第1部材20と、第1部材20と同形状であり、第1部材20に隣接して配置される第2部材30と、を有している。第1部材20と第2部材30とは、互いの一辺が隣接し、且つ隣接箇所を対象の軸として線対称となるように、シート部材40によって連結されている。シート部材40は、水平に配置された一対の板片部材である第1部材20及び第2部材30と平面視で同形状であり、全体が第1部材20及び第2部材30と重なっている。
本実施の形態2において、第1部材20及び第2部材30は、それぞれ、一層構造であり、厚紙、樹脂、ゴム、木材、軽金属などにより形成される。樹脂としては、ABS樹脂を好適に用いることができる。シート部材40は、厚紙又は樹脂などにより形成される。第1部材20及び第2部材30とシート部材40とは、接着剤などにより接合されている。なお、第1部材20及び第2部材30は、予め裏面に粘着材が付けられたシール状のものとして製造し、シート部材40に貼り付けるようにしてもよい。あるいは、シート部材40は、予め表面に粘着材が付けられたシール状のものとして製造し、第1部材20及び第2部材30を貼り付けるようにしてもよい。第1部材20及び第2部材30の厚さV及びシート部材40の厚さVは、適宜変更することができる。特に、シート部材40の材料及び厚さVは、図1、図2、図3のような状態への円滑な変化と、ある程度の状態維持が可能となるように決定するとよい。他の構成及び代替構成は、実施の形態1と同様である。すなわち、実施の形態2の構成にも、上述した変形例1~3の各構成を適用することができる。
以上のように、本実施の形態2のブロック部材110は、切欠きが設けられた一対の板片部材(20、30)と、これらを連結するシート部材40とを有することから、2つの板片部材を、連結箇所でシート部材40側へ自在に折り曲げることができる。そのため、複数の部材を係合させる際の自由度の高いブロック部材110、及びブロック部材110を含むブロックセット100を提供することができる。他の効果などは、上述した実施の形態1と同様である。なお、シート部材40は、第1部材20及び第2部材30に設けられた切欠きを覆うように取り付けられてもよい。ただし、かかる構成の場合、ブロック部材110を使用する際に、シート部材40の、第1部材20及び第2部材30の切欠きに対応する箇所を切り取る作業が必要となる。もっとも、シート部材40の、係合に必要な箇所だけを切り取るといった手法により、作成する造形物の外観の変化をもたらすこともできる。
実施の形態3.
図6、図26~図28を参照して、本発明の実施の形態3に係るブロック部材210について説明する。ブロック部材210の平面図は、図6に例示するブロック部材10の平面図と同様に表せる。すなわち、図26は、図6に基づくA-A’線断面図である。実施の形態1及び2と同様の構成部材については同一の符号を用いて重複する説明は省略する。
ブロック部材210は、平面視矩形状である板状の第1部材20と、第1部材20と同形状であり、第1部材20に隣接して配置される第2部材30と、を有している。第1部材20と第2部材30とは、互いの一辺が隣接し、且つ隣接箇所を対象の軸として線対称となるように、シート部材40によって連結されている。
本実施の形態3において、第1部材20及び第2部材30は、それぞれ、一層構造であり、厚紙、樹脂、ゴム、木材、軽金属などにより形成される。樹脂としては、ABS樹脂を好適に用いることができる。シート部材40は、厚紙又は樹脂などにより形成される。第1部材20及び第2部材30とシート部材40とは、接着剤などにより接合されている。なお、第1部材20及び第2部材30は、予め裏面に粘着材が付けられたシール状のものとして製造し、シート部材40に貼り付けるようにしてもよい。あるいは、シート部材40は、予め表面に粘着材が付けられたシール状のものとして製造し、第1部材20及び第2部材30を貼り付けるようにしてもよい。
シート部材40は、第1部材20と第2部材30との隣接箇所の裏面に、切欠き部10kを避けるように貼り付けられている。図27では、2枚のシート部材40を例示している。もっとも、ブロック部材210は、第1部材20と第2部材30との隣接箇所に並ぶ2つの切欠き部10kよりも幅が広い1枚のシート部材40を有していてもよい。この場合、ブロック部材210は、該2つの切欠き部10kと同サイズの切欠き(穴)が形成されたシート部材40により、第1部材20と第2部材30とを連結する構成を採るとよい。
ブロック部材210は、図28のように、第1部材20及び第2部材30における3つ以上の切欠き部10kを含む領域と同サイズのシート部材40を有していてもよい。この場合、ブロック部材210は、該3つ以上の切欠き部10kと同サイズの切欠き(穴)が形成されたシート部材40により、第1部材20と第2部材30とを連結する構成を採るとよい。他の構成及び代替構成は、実施の形態1及び2と同様である。すなわち、実施の形態3の構成にも、上述した変形例1~3の各構成を適用することができる。
以上のように、本実施の形態3のブロック部材210は、切欠きが設けられた一対の板片部材(20、30)と、これらを連結するシート部材40とを有することから、2つの板片部材を、連結箇所でシート部材40側へ自在に折り曲げることができる。そのため、複数の部材を係合させる際の自由度の高いブロック部材210、及びブロック部材210を含むブロックセット100を提供することができる。他の効果などは、上述した実施の形態1と同様である。なお、シート部材40は、第1部材20及び第2部材30に設けられた切欠きを覆うように取り付けられてもよい。ただし、かかる構成の場合、ブロック部材210を使用する際に、シート部材40の、第1部材20及び第2部材30の切欠きに対応する箇所を切り取る作業が必要となる。もっとも、シート部材40の、係合に必要な箇所だけを切り取るといった手法により、作成する造形物の外観の変化をもたらすこともできる。
ここで、上述した実施の形態は、ブロック部材及びブロックセットにおける具体例であり、本発明の技術的範囲は、これらの態様に限定されるものではない。例えば、各実施の形態における第1部材20及び第2部材30は、表面に保護用のコーティングなどが施されたものであってもよい。同様に、シート部材40は、裏面に保護用のコーティングなどが施されたものであってもよい。第1部材20及び第2部材30は、素材そのものの色彩(クラフト色など)が表面に現れているものであってもよく、表面に彩色が施されたものであってもよく、表面に和紙などが貼られたものであってもよい。同様に、シート部材40は、素材そのものの色彩(クラフト色など)が裏面に現れているものであってもよく、裏面に彩色が施されたものであってもよく、裏面に和紙などが貼られたものであってもよい。
ブロック部材10、10A、10B、110、210(以下符号を省略する)における、縦幅T1、横幅Y1、切欠き部10kの幅M、及び深さRは、上記の例に限らず、適宜変更することができる。すなわち、ブロック部材は、上記の例よりも小型のものであってもよく、大型のものであってもよい。そして、ブロックセット100は、種々のサイズのブロック部材を組み合わせて構成してもよい。また、ブロック部材及びその各層の厚さは、上記の例に限らず、適宜選択・変更することができる。
10、10A、10B、110、210 ブロック部材、10k 切欠き部、11 第1ブロック、12 第2ブロック、20 第1部材、21 ライナ部、22 フルート部、30 第2部材、31 ライナ部、32 フルート部、40 シート部材、50 ブロック群、100 ブロックセット、D 分断部、D1、D2 分断面、M 幅、P、S 領域、R 深さ、T1 縦幅、V、V~V、W 厚さ、Y1 横幅、θ なす角。

Claims (9)

  1. 平面視矩形状で且つ同形状であり、互いの一辺が隣接するように配置される板状の一対の板片部材と、
    各板片部材を線対称となるように連結するシート部材と、を有し、
    一対の前記板片部材は、それぞれ、
    これらを重ねた状態で合致する位置に形成され、これらを重ねた厚さを基準とした幅をもつ切欠きを少なくとも1つ有する、ブロック部材。
  2. 一対の前記板片部材は、それぞれ、
    互いに隣接する一辺の中央部に前記切欠きを有する、請求項1に記載のブロック部材。
  3. 一対の前記板片部材は、それぞれ、
    4つの辺の各々の中央部に前記切欠きを有する、請求項1又は2に記載のブロック部材。
  4. 平面視N角形状(Nは3以上16以下の整数)で且つ同形状であり、互いの一辺が隣接するように配置される板状の一対の板片部材と、
    各板片部材を線対称となるように連結するシート部材と、を有し、
    一対の前記板片部材は、それぞれ、
    これらを重ねた状態で合致する位置に形成され、これらを重ねた厚さを基準とした幅をもつ切欠きを少なくとも1つ有する、ブロック部材。
  5. 板状で外周に平坦部と湾曲部とを有し且つ同形状であり、互いの前記平坦部が隣接するように配置される一対の板片部材と、
    各板片部材を線対称となるように連結するシート部材と、を有し、
    一対の前記板片部材は、それぞれ、
    これらを重ねた状態で合致する位置に形成され、これらを重ねた厚さを基準とした幅をもつ切欠きを少なくとも1つ有する、ブロック部材。
  6. 前記シート部材は、
    水平に配置された一対の前記板片部材と平面視で同形状であり、全体が一対の前記板片部材と重なっている、請求項1~5の何れか一項に記載のブロック部材。
  7. 平面視矩形状で且つ同形状であり、互いの一辺が隣接するように配置される板状の一対の板片部材と、
    水平に配置された一対の前記板片部材と平面視で同形状であり、全体が一対の前記板片部材と重なるように貼り付けられているシート部材と、を有し、
    一対の前記板片部材及び前記シート部材は、
    各板片部材を前記シート部材を介して重ねた状態で合致する位置に形成され、各板片部材及び前記シート部材を重ねた厚さを基準とした幅をもつ切欠き部を有する、ブロック部材。
  8. 一対の前記板片部材及び前記シート部材は、
    第1ライナと中芯と前記シート部材である第2ライナとの三層構造を有するダンボールからなり、
    一方の前記板片部材と他方の前記板片部材とは、
    前記第1ライナ及び前記中芯が分断されて形成されたものである、請求項6又は7に記載のブロック部材。
  9. 請求項1~7の何れか一項に記載のブロック部材を複数有する、ブロックセット。

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