JP7028212B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本開示は、平板構造を有するアンテナ装置に関する。
特許文献1には、マイクロストリップアンテナ(換言すればパッチアンテナ)と、当該パッチアンテナに直立するモノポールアンテナとを備えるアンテナ装置が開示されている。当該アンテナ装置によれば、パッチアンテナにて平板状の接地導体(以降、地板)に垂直となる方向に指向性を形成するとともに、モノポールアンテナにて地板に平行となる方向に指向性を形成することができる。当該構成によれば、例えば、地板が水平となる姿勢で用いられることにより、天頂方向から到来する電波と、水平方向から到来する電波の両方を受信可能となる。なお、天頂方向から到来する電波とは、例えば、衛星局からの電波である。また、水平方向からの電波とは、例えば地上局からの電波である。
特開2005-20301号公報
特許文献1に開示の構成では、水平方向からの電波を送受信するために、モノポールアンテナを備える。モノポールアンテナは、送受信の対象とする電波の1/4波長の長さが必要となるため、アンテナ装置の高さ(以降、搭載高さ)が大きくなってしまう。ここでの搭載高さとは、アンテナ装置を、そのパッチアンテナの平面が水平となる姿勢で移動体に搭載した時の高さを指す。コイル等を用いてモノポールアンテナとしての導体素子を短くした構成も想定されうるが、コイル等で低背化すると性能が悪化する。
本開示は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、地板に垂直なる方向と、地板に平行な方向のそれぞれに電波を放射可能であって、その高さを低減可能なアンテナ装置を提供することにある。
その目的を達成するためのアンテナ装置の第1構成は、平板状の導体部材である地板(10)と、地板と所定の間隔をおいて設置された平板状の導体部材であって、給電線と電気的に接続する給電点が設けられている対向導体板(30)と、対向導体板の中央領域に設けられてあって、対向導体板と地板とを電気的に接続する短絡部(40)と、を備え、短絡部が備えるインダクタンスと、地板と対向導体板とが形成する静電容量とを用いて、所定の対象周波数で並列共振するように構成されているアンテナであって、地板は、対向導体板に対して非対称に配置されており、給電点が設けられた対向導体板は1つだけであり、対向導体板以外には、地板と対向する平板状の導体部材を用いて対象周波数で動作するように構成された放射素子は配置されていない
このアンテナ装置では、地板と対向導体板との間に形成される静電容量と、短絡部が備えるインダクタンスとによって、その静電容量とインダクタンスに応じた周波数において並列共振を生じさせる。そして、並列共振に伴って対向導体板と対向地板との間に生じる垂直電界によって、対向導体板に沿う方向に、電界の振動方向が地板に対して垂直な直線偏波を送受信する。
また、地板は、対向導体板に対して非対称に配置されていることから、地板において短絡部から見て或る一方向に流れる電流量と、地板において反対方向に流れる電流量は非対称となる。その結果、短絡部から各方向に流れる電流が放射する電波が互いに打ち消しあう程度が減少する。地板に流れる電流が放射する電波が打ち消されずに残ることにより、その残った電波が空間に伝播していく。すなわち、地板において対向導体板から見て非対称となる領域(以降、非対称部)から、電波が放射される。
なお、非対称部において電流は主としてその縁部に誘起されることがシミュレーションによって確認された。地板の縁部は線状とみなすことできる。つまり、以上の構成によれば、地板の非対称部の縁部が線状アンテナ(例えばポール型アンテナ)として動作する。地板の非対称部から放射される電波は、電界振動方向が地板に平行な直線偏波である。また、地板の非対称部から放射される電波は、非対称部の縁部に直交する方向に放射される。非対称部の縁部に直交する方向には、地板に垂直な方向も含まれる。
このように、以上の構成によれば、地板に垂直なる方向と、地板に平行な方向のそれぞれに電波を放射可能となる。しかも、地板に平行な方向への放射は、地板と対向導体板との間に形成される静電容量と、短絡部が備えるインダクタンスとによって並列共振を生じさせることで発生する。そのため、アンテナ装置の高さを低減できる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
アンテナ装置1の構成を示す外観斜視図である。 図1におけるII-II線でのアンテナ装置1の断面図である。 地板10と対向導体板30の位置関係を説明するための図である。 対向導体板30の近傍の電流分布、電圧分布、電界分布を説明する図である。 XY平面におけるLC共振モードでの放射特性を示す図である。 XZ平面及びYZ平面におけるLC共振モードでの放射特性を示す図である。 地板励振モードの動作原理を説明するための図である。 地板励振モードの動作原理を説明するための図である。 地板励振モードが提供する放射特性を示す図である。 アンテナ水平方向の利得と、アンテナ上方向の利得と、非対称部幅Wの関係を示す図である。 アンテナ装置1の車両への取付位置及び取付姿勢の一例を示す図である。 図11に示す取付位置及び取付姿勢によるアンテナ装置1の指向性を示す概念図である。 アンテナ装置1のより好ましい取付位置について説明するための図である。 アンテナ装置1の変形例を示す図である。 アンテナ装置1の変形例を示す図である。 アンテナ装置1の変形例を示す図である。 支持板上側面20aに回路部80が形成されている構成を示す図である。 アンテナ装置1の変形例を示す図である。 アンテナ装置1の変形例を示す図である。 アンテナ装置1の変形例を示す図である。 対称性維持部12と非対称部11との接続状態が切り替え可能に構成されている地板10の構成を示す図である。 対向導体板30の中心からずれた位置に短絡部40が設けられているアンテナ装置1を示す図である。 対向導体板30の中心に短絡部40が形成されている場合の対向導体板30上の電流分布を示す図である。 対向導体板30の中心からずれた位置に短絡部40が形成されている場合の対向導体板30上の電流分布及びその作動を説明するための図である。 第2実施形態のアンテナ装置1の構成を示す外観斜視図である。 地板10、対向導体板30、及び短絡部40の位置関係を説明するための上面図である。
[第1実施形態]
以下、本開示の第1の実施形態について図を用いて説明する。なお、以降において同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、構成の一部のみに言及している場合、他の部分については先に説明した実施形態の構成を適用することができる。
図1は、本実施形態に係るアンテナ装置1の概略的な構成の一例を示す外観斜視図である。図2は、図1に示すII-II線におけるアンテナ装置1の断面図である。アンテナ装置1は、例えば、車両などの移動体に搭載されて用いられる。
このアンテナ装置1は、所定の対象周波数の電波を送受信するように構成されている。もちろん、他の態様としてアンテナ装置1は、送信と受信の何れか一方のみに利用されても良い。電波の送受信には可逆性があるため、或る周波数の電波を送信可能な構成は、当該周波数の電波を受信可能な構成でもある。
対象周波数は、ここでは一例として2.45GHzとする。もちろん、対象周波数は適宜設計されれば良く、他の態様として例えば300MHzや、760MHz、850MHz、900MHz、1.17GHz、1.28GHz、1.55GHz、5.9GHz等としてもよい。アンテナ装置1は、対象周波数だけでなく、対象周波数を基準として定まる所定範囲内の周波数の電波もまた送受信可能である。例えばアンテナ装置1は、2400MHzから2500MHzまでの帯域(以降、2.4GHz帯)に属する周波数を送受信可能に構成されている。
つまり、アンテナ装置1は、Bluetooth Low Energy(Bluetoothは登録商標)や、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)等といった、近距離無線通信で使用される周波数帯の電波を送受信可能に構成されている。換言すれば、アンテナ装置1は、国際電気通信連合によって規定されている、産業・科学・医療分野で汎用的に使うために割り当てられた周波数の帯域(いわゆるISMバンド)の電波を送受信可能に構成されている。
以降における「λ」は、対象周波数の電波の波長(以降、対象波長とも記載)を表す。例えば「λ/2」及び「0.5λ」は対象波長の半分の長さを指し、「λ/4」及び「0.25λ」は対象波長の4分の1の長さを指す。なお、真空中及び空気中における2.4GHzの電波の波長(つまりλ)は125mmである。
アンテナ装置1は、例えば同軸ケーブルを介して図示しない無線機と接続されており、アンテナ装置1が受信した信号は逐次無線機に出力される。また、アンテナ装置1は無線機から入力される電気信号を電波に変換して空間に放射する。無線機は、アンテナ装置1が受信した信号を利用するとともに、当該アンテナ装置1に対して送信信号に応じた高周波電力を供給するものである。
なお、本実施形態ではアンテナ装置1と無線機とを同軸ケーブルで接続する場合を想定して説明するが、フィーダ線など、その他の通信ケーブルを用いて接続しても良い。アンテナ装置1と無線機とは、同軸ケーブルのほかに、整合回路やフィルタ回路などを介して接続される構成となっていても良い。また、アンテナ装置1は、無線機と一体的に構成されていても良い。例えば、アンテナ装置1は、変復調回路等が実装されたプリント基板上に実現されていてもよい。
以下、アンテナ装置1の具体的な構成について述べる。図1に示すようにアンテナ装置1は、地板10、支持板20、対向導体板30、及び短絡部40を備えている。便宜上以降では、地板10に対して対向導体板30が設けられている側を、アンテナ装置1にとっての上側として各部の説明を行う。つまり、地板10から対向導体板30に向かう方向がアンテナ装置1にとっての上方向に相当する。また、対向導体板30から地板10に向かう方向がアンテナ装置1にとっての下方向に相当する。
地板10は、銅などの導体を素材とする板状の導体部材である。地板10は、支持板20の下側面に沿って設けられている。ここでの板状には金属箔のような薄膜状も含まれる。つまり、地板10はプリント配線板等の樹脂製の板の表面に電気メッキ等によってパターン形成されたものでもよい。この地板10は、同軸ケーブルの外部導体と電気的に接続されて、アンテナ装置1におけるグランド電位(換言すれば接地電位)を提供する。
地板10は、長方形状に形成されている。地板10の短辺の長さは、例えば、電気的に0.4λに相当する値に設定されている。また、地板10の長辺の長さLは、電気的に1.2λに設定されている。ここでの電気的な長さとは、フリンジング電界や、誘電体による波長短縮効果などを考慮した、実効的な長さである。なお、支持板20が比誘電率4.3の誘電体を用いて形成されている場合、地板10表面での波長は、支持板20としての誘電体の波長短縮効果によって60mm程度となる。故に、電気的に1.2λに相当する長さとは、72mmとなる。
図1等の種々の図に示すX軸は地板10の長手方向を、Y軸は地板10の短手方向を、Z軸は上下方向をそれぞれ表している。これらX軸、Y軸、及びZ軸を備える3次元座標系は、アンテナ装置1の構成を説明するための概念である。なお、他の態様として地板10が正方形状である場合には、任意の1辺に沿う方向をX軸とすることができる。また、地板10が円形である場合には地板10に平行な任意の方向をX軸とすることができる。Y軸は、地板10に平行であってかつX軸に直交する方向とすればよい。なお、地板10が長方形や長楕円など、長手方向と短手方向とが存在する形状である場合には、その長手方向をX軸方向とすることができる。
なお、地板10の大きさは適宜変更可能である。地板10の1つの辺の長さは、電気的に1波長よりも小さい値(例えば対象波長の1/3)に設定されていても良い。また、地板10を上側から見た形状(以降、平面形状)は適宜変更可能である。ここでは一例として地板10の平面形状を長方形状とするが、他の態様として地板10の平面形状は、正方形状であってもよいし、その他の多角形状であってもよい。例えば地板10は、1辺が電気的に1波長に相当する値に設定された正方形状であってもよい。
地板10は、互いに直交する2つの直線のそれぞれを対称の軸として線対称な形状(以降、2方向線対称形状)であることが好ましい。2方向線対称形状とは、或る直線を対称の軸として線対称であって、かつ、その直線と直交する他の直線についても線対称な図形を指す。2方向線対称形状とは、例えば、楕円形や、長方形、円形、正方形、正六角形、正八角形、ひし形などが該当する。地板10は、直径が1波長の円よりも大きく形成されていることが好ましい。或る部材の平面形状とは、当該部材を上方から見た形状を指す。なお、地板10の縁部は、部分的に又は全体的にミアンダ形状に形成されていても良い。2方向線対称な形状には、2方向線対称形状の縁部に微小な(数mm程度の)凹凸が設けられている形状も含まれる。地板10の縁部に設けられた凹凸や、地板10の縁部から離れた位置に形成されているスリットは、アンテナ動作に影響を与えない限りにおいては、無視して取り扱うことができる。点対称な形状についても同様である。
支持板20は、地板10と対向導体板30とを、所定の間隔をおいて互いに対向配置するための板状部材である。支持板20は矩形平板状であり、支持板20の大きさは平面視において地板10とほぼ同じ大きさである。支持板20は、例えばガラスエポキシ樹脂など、所定の比誘電率を有する誘電体を用いて実現されている。ここでは一例として支持板20は比誘電率4.3のガラスエポキシ樹脂(換言すれば、FR4:Flame Retardant Type 4)を用いて実現されている。
本実施形態では一例として支持板20の厚みH1は、例えば1.5mmに形成されている。支持板20の厚さH1は、地板10と対向導体板30との間隔に相当する。支持板20の厚さH1を調整することで、対向導体板30と地板10との間隔を調整することができる。支持板20の厚さH1の具体的な値はシミュレーションや試験によって適宜決定されれば良い。もちろん、支持板20の厚さH1は、2.0mmや、3.0mmなどであってもよい。なお、支持板20での波長は、誘電体の波長短縮効果によって60mm程度となる。故に、厚さ1.5mmという値は、電気的に対象波長の40分の1(つまりλ/40)に相当する。
なお、支持板20は前述の役割を果たせればよく、支持板20の形状は適宜変更可能である。対向導体板30を地板10に対向配置するための構成は、複数の柱であってもよい。また、本実施形態において地板10と対向導体板30の間は、支持板20としての樹脂が充填された構成を採用するが、これに限らない。地板10と対向導体板30の間は、中空や真空となっていてもよい。支持板20としては、ハニカム構造などを採用することもできる。さらに、以上で例示した構造が組み合わさっていてもよい。アンテナ装置1がプリント配線板を用いて実現される場合には、プリント配線板が備える複数の導体層を、地板10や、対向導体板30として利用するとともに、導体層を隔てる樹脂層を支持板20として利用してもよい。
支持板20の厚さH1は、後述するように短絡部40の長さ(換言すれば短絡部40が提供するインダクタンス)を調整するパラメータとしても機能する。また、間隔H1は、地板10と対向導体板30とが対向することによって形成する静電容量を調整するパラメータとしても機能する。
対向導体板30は、銅などの導体を素材とする板状の導体部材である。ここでの板状には、前述の通り、銅箔などの薄膜状も含まれる。対向導体板30は、支持板20を介し、地板10と対向するように配置されている。対向導体板30もまた地板10と同様にプリント配線板等の、樹脂製の板の表面にパターン形成されたものでもよい。また、ここでの平行とは完全な平行に限らない。数度から十度程度傾いていても良い。つまり概ね平行である状態(いわゆる略平行な状態)を含みうる。
対向導体板30と地板10とは、互いに対向配置されることで、対向導体板30の面積や、対向導体板30と地板10との間隔に応じた静電容量を形成する。対向導体板30は、短絡部40が備えるインダクタンスと対象周波数において並列共振する静電容量を形成する大きさに形成されている。対向導体板30の面積は、所望の静電容量を提供するように(ひいては対象周波数で動作するように)適宜設計されればよい。例えば対向導体板30は、一辺が電気的に12mmmの正方形状に形成されている。対向導体板30の表面での波長は支持板20の波長短縮効果によって60mm程度となるため、12mmという値は、電気的に0.2λに相当する。もちろん、対向導体板30の一辺の長さは適宜変更可能であり、14mmや、15mm、20mm、25mmなどであっても良い。
なお、ここでは一例として対向導体板30の形状は正方形とするが、その他の構成として、対向導体板30の平面形状は、円形や、正八角形、正六角形などであってもよい。また、対向導体板30は、長方形状や長楕円形などであってもよい。対向導体板30は2方向線対称形状であることが好ましい。また、対向導体板30は、円形や正方形、長方形、平行四辺形など、点対称な図形であることがより好ましい。
対向導体板30には、スリットが設けられたり、角部を丸められたりしていても良い。例えば1対の対角部分に縮退分離素子としての切り欠き部が設けられていてもよい。対向導体板30の縁部は、部分的に又は全体的にミアンダ形状に設定されていても良い。対向導体板30の縁部に設けられた、動作に影響を与えない程度の凹凸は無視して取り扱うことができる。
対向導体板30には任意の位置に給電点31が形成されている。給電点31は、同軸ケーブルの内部導体と対向導体板30とが電気的に接続される部分である。同軸ケーブルの内部導体は給電線に相当する。給電点31は、同軸ケーブルの特性インピーダンスと、対象周波数における当該アンテナ装置1とのインピーダンスの整合が取れる位置に設けられればよい。換言すれば給電点31は、リターンロスが所定の許容レベルとなる位置に設けられればよい。給電点31は、例えば対向導体板30の縁部や中央領域など、任意の位置に配置することができる。
なお、対向導体板30への給電方式としては、直結給電方式や電磁結合方式など多様な方式を採用可能である。直結給電方式は、同軸ケーブルの内部導体と電気的に接続している(つまり給電用の)マイクロストリップ線路や導体ピン、ビア等が、対向導体板30と直接接続される方式を指す。直結給電方式においてはマイクロストリップ線路等と対向導体板30との接続点が対向導体板30にとっての給電点31に相当する。電磁結合方式は、給電用のマイクロストリップ線路等と対向導体板30との電磁結合を利用した給電方式を指す。
対向導体板30は、図3に示すように、或る1組の対辺がX軸と平行となり、かつ、他の組の対辺がY軸に平行となる姿勢で地板10と対向配置されている。ただし、その中心が地板10の中心からX軸方向に所定量ずれるように配置されている。具体的には、対向導体板30は、その中心が、地板10の中心からX軸方向へ電気的に対象波長の20分の1(つまり0.05λ)ずれた位置となるように配置されている。当該構成は、別の観点によれば地板10を対向導体板30に対して非対称に配置した構成に相当する。
なお、地板10の中心(以降、地板中心)と、対向導体板30の中心のX軸方向における距離(以降、地板オフセット量ΔSa)は、0.05λに限定されない。地板オフセット量ΔSaは0.08λや、0.04λ、0.25λなどであってもよい。地板オフセット量ΔSaは、λ/8に設定されていてもよい。地板オフセット量ΔSaは、上面視において対向導体板30が地板10の外側にはみ出さない範囲において適宜変更可能である。対向導体板30は、少なくとも全領域(換言すれば全面)が地板10と対向するように配置されている。地板オフセット量ΔSaは、地板10の中心と対向導体板30の中心のずれ量に相当する。
なお、図3では地板10と対向導体板30の位置関係を明示するために、支持板20は透過させている(つまり図示を省略している)。図3に示す一点鎖線Lx1は、地板10の中心を通ってX軸に平行な直線を表しており、一点鎖線Ly1は、地板10の中心を通ってY軸に平行な直線を表している。二点鎖線Ly2は、対向導体板30の中心を通ってY軸に平行な直線を表す。別の観点によれば直線Lx1は、地板10や対向導体板30にとっての対称軸に相当する。直線Ly1は地板10にとっての対称軸に相当する。直線Ly2は対向導体板30にとっての対称軸に相当する。
対向導体板30は、地板10と同心となる位置からX軸方向へ所定量ずらして配置されているため、一点鎖線Lx1は、対向導体板30の中心も通る。つまり、一点鎖線Lx1は、X軸に平行な直線であって地板10と対向導体板30の中心を通る直線に相当する。直線Lx1と直線Ly1との交点が地板中心に相当し、直線Lx1と直線Ly2の交点が対向導体板30の中心(以降、導体板中心)に相当する。導体板中心は、対向導体板30の重心に相当する。本実施形態では対向導体板30が正方形状であるため、導体板中心とは、対向導体板30の2つの対角線の交点に相当する。なお、地板10と対向導体板30とが同心となる配置態様とは、上面視において対向導体板30の中心と地板10の中心とが重なる配置態様に相当する。
短絡部40は、地板10と対向導体板30とを電気的に接続する導電性の部材である。短絡部40は、導電性のピン(以降、ショートピン)を用いて実現されれば良い。短絡部40としてのショートピンの径や長さを調整することによって、短絡部40が備えるインダクタンスを調整することができる。
なお、短絡部40は、一端が地板10と電気的に接続され、他端が対向導体板30と電気的に接続された線状の部材であればよい。アンテナ装置1がプリント配線板を基材として用いて実現される場合には、プリント配線板に設けられたビアを短絡部40として利用することができる。
短絡部40は、例えば導体板中心に位置するように設けられている。なお、短絡部40の形成位置は、厳密に導体板中心と一致している必要はない。短絡部40は導体板中心から数mm程度ずれていてもよい。短絡部40は、対向導体板30の中央領域に形成されていれば良い。対向導体板30の中央領域とは、導体板中心から縁部までを1:5に内分する点を結ぶ線よりも内側の領域を指す。中央領域は、別の観点によれば、対向導体板30を6分の1程度に相似縮小した同心図形が重なる領域に相当する。
<アンテナ装置1の作動について>
このように構成されたアンテナ装置1の動作を説明する。アンテナ装置1は、対向導体板30はその中央領域に設けられた短絡部40で地板10に短絡されており、かつ、対向導体板30の面積は、短絡部40が備えるインダクタンスと対象周波数において並列共振する静電容量を形成する面積となっている。
このため、インダクタンスと静電容量との間のエネルギー交換によって並列共振(いわゆるLC並列共振)が生じ、地板10と対向導体板30との間には、地板10および対向導体板30に対して垂直な電界が発生する。この垂直電界は、短絡部40から対向導体板30の縁部に向かって伝搬していき、対向導体板30の縁部において、垂直電界は地板10に垂直な偏波面を持つ直線偏波(以降、地板垂直偏波)になって空間を伝搬していく。なお、ここでの地板垂直偏波とは、電界の振動方向が地板10や対向導体板30に対して垂直な電波を指す。アンテナ装置1が水平面に平行な姿勢で使用されている場合、地板垂直偏波は、電界振動方向が地面に垂直な偏波(いわゆる垂直偏波)を指す。
垂直電界の伝搬方向は、図4に示すように短絡部40を中心として対称である。そのため、図5に示すように、アンテナ水平面の全方位に対して同程度の利得を有する。換言すれば、アンテナ装置1は対象周波数において、対向導体板30の中央領域から縁部に向かう全方向(つまりアンテナ水平方向)に指向性を有する。故に、地板10が水平となるように配置されている場合、アンテナ装置1は水平方向にメインビームを備えるアンテナとして機能する。なお、ここでのアンテナ水平面とは、地板10及び対向導体板30に平行な平面を指す。また、なお、ここでのアンテナ水平方向とは、対向導体板30の中心からその縁部に向かう方向を指す。アンテナ水平方向は、別の観点によれば、対向導体板30の中心を通る地板10への垂線に直交する方向を指す。アンテナ水平方向は、アンテナ装置1にとっての横方向(換言すれば側方)に相当する。
なお、短絡部40は導体板中心に配置されているため、対向導体板30に流れる電流は、短絡部40を中心として対称となる。そのため、対向導体板30において導体板中心から或る方向に流れる電流が発するアンテナ高さ方向の電波は、逆向きに流れる電流が発する電波によって相殺される。つまり、対向導体板30に励起される電流は、電波の放射に寄与しない。故に、図6に示すようにアンテナ上方向には電波を放射しない。以降では便宜上、地板10と対向導体板30との間に形成される静電容量と、短絡部40が備えるインダクタンスのLC並列共振によって動作するモードのことをLC共振モードと称する。当該LC共振モードは、地板10に対する対向導体板30の電圧振動を利用する動作モードに相当する。LC共振モードは0次共振モードに相当する。LC共振モードとしてのアンテナ装置1は電圧系アンテナに相当する。
また、対向導体板30から見て地板10が非対称に形成されていることに起因して、アンテナ装置1は、地板10からも電波を放射する。具体的には次の通りである。本実施形態のアンテナ装置1において対向導体板30は、地板10と同心となる位置からX軸方向へ電気的に対象波長の20分の1(つまりλ/20)ずれた位置となるように配置されている。地板オフセット量ΔSaをλ/20に設定した態様によれば、X軸方向の端部からλ/10以内となる領域が対向導体板30にとっての非対称部11となる。ここでの非対称部11とは、地板10において対向導体板30から見て非対称となる領域を指す。図7及び図8において非対称部11には、その領域を明示するためにドットパターンのハッチングを施している。便宜上、地板10において対向導体板30からみて対称性を有する最大領域を対称性維持部12とも記載する。対称性維持部12は、地板10の縁部の一部を含むように設定される。対称性維持部12の中央領域から端部までのX軸方向の長さはL/2-ΔSaとなる。対称性維持部12の中心と、対向導体板30の中心は上面視において一致する。
図7は地板10に流れる電流を概念的に示した図である。シミュレーションの結果、LC並列共振によって地板10に流れる電流は、主として、地板10の縁部に沿って流れることが確認されている。図7において矢印の大きさは電流の振幅を表している。図7では支持板20は透過させている(つまり図示を省略している)。
対向導体板30から短絡部40を通り、地板10に流れ込む電流は、短絡部40から地板10の長手方向の両側に流れる。地板10にとっての電流の出入り口となる短絡部40は、対称性維持部12の長手方向中心に設けられている。そのため、対称性維持部12においては、短絡部40からX軸方向の両端に向かって流れる電流は、向きが逆で大きさは等しい。故に、対称性維持部12の中央から或る方向(例えばX軸正方向)に流れる電流により生じる電磁波は、図8に示すように逆方向(例えばX軸負方向)に流れる電流が形成する電磁波によって相殺される(つまり打ち消される)。したがって、実質的には対称性維持部12からは電波は放射されない。
ただし、非対称部11に流れる電流が発する電波については打ち消されずに残る。換言すれば、非対称部11の縁部は放射素子(実態的には線状アンテナ)として作用する。地板10から放射される電波は、電界が地板10と平行な方向に振動する直線偏波(以降、地板平行偏波)となる。具体的には、地板10から放射される電波は、電界の振動方向がX軸に平行な直線偏波(以降、X軸平行偏波)となる。また、当該地板平行偏波はX軸に直交する方向に放射される。つまり、地板平行偏波は、アンテナ装置1にとっての上方向(以降、アンテナ上方向)にも放射される。
以降では便宜上、地板10の非対称部11の縁部に流れる線状電流を利用する動作モードのことを地板励振モードと称する。地板励振モードは、非対称部11と対称性維持部12が連なる方向(ここではX軸方向)に電界が振動する直線偏波を、当該縁部に垂直な方向に放射する動作モードに相当する。地板励振モードとしてのアンテナ装置1は、誘起電流によって電波を放射する、電流系アンテナに相当する。アンテナ装置1が水平面に平行な姿勢で使用されている場合、地板平行偏波は、電界振動方向が地面に平行な直線偏波(つまり水平偏波)に相当する。図9は、地板オフセット量ΔSaの電気長が0.05λに設定されているアンテナ装置1の地板励振モードでの放射特性をシミュレーションした結果を示す図である。
以上で述べたように、本実施形態のアンテナ装置1は、アンテナ水平方向にビームを形成するLC共振モードと、アンテナ上方向にビームを形成する地板励振モードとの両方で同時に動作しうる。なお、非対称部11のX軸方向の長さ(以降、非対称部幅W)と、アンテナ水平方向の利得と、アンテナ上方向の利得との関係をシミュレーションしたところ、板垂直方向の利得と地板平行方向の利得の比は、非対称部511のX軸方向の長さ(以降、非対称部幅W)に応じて変動することが確認されている。非対称部幅Wは、所望の利得比が得られるように適宜調整されればよい。
ただし、地板垂直方向の利得と地板平行方向の利得の比は、非対称部幅Wだけでなく、アンテナ装置1の下側(換言すれば背面側)に存在する金属体である背面金属体と地板10との離隔の影響も受ける。図10は地板10の下側4mmの位置に地板10よりも大きい導体板が配置されている場合の特性を示している。非対称部幅Wは、背面金属体と地板10との離隔も鑑みて、所望の利得比が得られるようにシミュレーション等に基づき設計されている。前述の通り、ここでは非対称部幅Wは0.1λに設定されているが、他の態様として、0.25λに設定されていてもよい。なお、非対称部幅Wは地板オフセット量ΔSaの2倍値に相当する。故に、非対称部幅Wが0.25λとなる構成とは、地板オフセット量ΔSaを0.125λに設定した構成に相当する。
なお、アンテナ装置1が電波を送信(放射)する際の作動と、電波を受信する際の作動は、互いに可逆性を有する。つまり上記アンテナ装置1によれば、アンテナ水平方向から到来する地板垂直偏波を受信できるとともに、アンテナ上方向から到来する地板平行偏波を受信できる。
[実施形態のまとめ]
アンテナ装置1は、LC共振モードで動作することにより、アンテナ水平方向の全方向に地板垂直偏波を送受信できる。また、それと同時にアンテナ装置1は地板励振モードで動作することにより、アンテナ上方向に地板平行偏波を送受信できる。このように、アンテナ装置1は、互いに直交する方向にそれぞれ異なる偏波面を有する電波を送受信できる。
しかも、アンテナ装置1は、アンテナ水平方向への垂直偏波を、地板10と対向導体板30との間に形成される静電容量と、短絡部40が備えるインダクタンスとの並列共振を利用して発生させる。特許文献1に開示される構成では、アンテナ水平方向への垂直偏波を送受信するためにはλ/4の電気長が必要になるのに対して、アンテナ装置1ではλ/100程度の高さ(換言すれば厚み)で実現可能である。つまり、アンテナ装置1の高さ方向の大きさを小型化できる。
加えて、このアンテナ装置1は、非対称部11が対称性維持部12の隣に配置(実態的には延設)されていることにより、地板励振モードとして動作する。つまり、LC共振アンテナとしてのアンテナ装置1に、さらにアンテナ上方向の指向性を付加するための構成としては、地板10を対向導体板30に対して非対称となる位置に設ければ良い。上述の非対称部11は、LC共振アンテナが備える地板10の一部を援用して実現できる。故に、本実施形態の構成によれば、水平偏波用のアンテナを、垂直偏波用のアンテナとは別に備える場合よりも、製造に要するコストを低減することができる。
<アンテナ装置1の使用方法について>
上述したアンテナ装置1は、例えば図11に示すように、車両のBピラー51の車室外側の面に、地板10がBピラー51の表面と対向し、かつ、X軸方向がBピラー51の長手方向(換言すれば車両高さ方向)に沿う姿勢で取り付け使用されればよい。あるいは、ドアパネル内部においてBピラー51と重なる部分に、上記の姿勢にて取り付けられていても良い。
以上の取り付け姿勢によれば、アンテナ装置1にとってのZ軸方向(換言すればアンテナ上方向)は、車両の側面に直交する方向(つまり車幅方向)に相当し、アンテナ水平方向は、車両側面部に沿う(換言すれば平行な)方向となる。当該取り付け姿勢によれば、図12に示すように、車両側面部に平行な方向と、車幅方向の両方に指向性を形成する事ができる。
なお、アンテナ装置1の取付位置及び取付姿勢は上記の例に限定されない。アンテナ装置1は、Aピラー52やCピラーの車室外側の面、ロッカー部(換言すればサイドシル)54、アウタードアハンドル55の内部/付近など、車両外面部の任意の位置に取り付けることができる。例えば、アンテナ装置1は、アウタードアハンドル55の内部に、X軸方向がハンドルの長手方向に沿い、かつ、Y軸が車両高さ方向に沿う姿勢で収容されていても良い。
ただし、アンテナ装置1は、車両が備える平坦な金属製ボディ部分(以降、車両金属体50)に、地板10が車両金属体50と対向する姿勢で取り付けられることが好ましい。車両金属体50上にアンテナ装置1を取り付けた態様によれば、図13に示すように車両金属体50が地板10にとっての地板(以降、親地板)として作用し、アンテナ装置1の動作が安定する。
以上、本開示の第1実施形態を説明したが、本開示は上述の第1実施形態に限定されるものではなく、以降で述べる種々の変形例も本開示の技術的範囲に含まれる。さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。例えば下記の種々の変形例は、技術的な矛盾が生じない範囲において適宜組み合わせて実施することができる。また、第1実施形態及びその変形例にて記載の構成は後述する第2実施形態として開示の構成に適用することができる。
[変形例1]
アンテナ装置1は、図13に示すように、地板10の下側に地板10よりも大きい親地板50aを備えていても良い。親地板50aは、X軸方向、Y軸方向の何れにおいても1波長以上の長さを有する導体部材であることが好ましい。地板10を第1の地板とすれば、親地板50aは第2の地板に相当する。親地板50aとしての導体部材は、地板10と対向する表面が概ね平坦な部材であればよい。
親地板50aは地板10と所定の間隔をおいて対向配置されている。親地板50aは、例えば図14の(A)に示すように、アンテナ装置1の樹脂製のケース60の内側底面部に配置されている。なお、親地板50aは、図14の(B)に示すように、アンテナ装置1のケース60の外側底面部に配置されていてもよい。ケース60と親地板50aとは一体的に形成されていても良い。また、ケース60の底部は金属にて実現されていても良い。その場合には、金属製のケース底部が親地板50aに相当する。その他、親地板50aとしては、車両金属体50を援用することもできる。
[変形例2]
アンテナ装置1は、変形例1にて言及している通り、地板10や、対向導体板30、短絡部40が形成されている支持板20を収容するケース60を備えていても良い。ケース60は例えば上下方向に分離可能に構成されているアッパーケースとロアケースとが組み合わさることで構成されている。ケース60は、例えばポリカーボネート(PC:polycarbonate)樹脂を用いて構成されている。なお、ケース60の材料としては、PC樹脂にアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(いわゆるABS)を混ぜた合成樹脂や、ポリプロピレン(PP:polypropylene)など、多様な樹脂を採用できる。ケース60は、ケース底部61、ケース側壁部62、及びケース天板部63を備える。ケース底部61は、ケース60の底を提供する構成である。ケース底部61は、平板状に形成されている。ケース60内において回路基板100は、地板10がケース底部61と対向するように配置されている。ケース底部91と地板10との離隔はλ/25以下に設定されていることが好ましい。
ケース側壁部62は、ケース60の側面を提供する構成であって、ケース底部61の縁部から上方に向かって立設されている。ケース側壁部62の高さは、例えば、ケース天板部63の内面と対向導体板30との離隔がλ/25以下となるように設計されている。ケース天板部63は、ケース60の上面部を提供する構成である。本実施形態のケース天板部63は平板状に形成されている。なお、ケース天板部63の形状としては、その他、ドーム型など多様な形状を採用することができる。ケース天板部63は、内面が支持板20の上面(ひいては対向導体板30)と対向するように構成されている。
上記構成のようにケース天板部63が対向導体板30の近くに存在する場合には、LC共振モードによって放射される垂直電界が、対向導体板30の縁部から上側に回り込むことを抑制し、アンテナ水平方向への放射利得を高めることができる。ここでの対向導体板30の近くとは、例えば対向導体板30からの距離が電気的に対象波長の25分の1以下となる領域を指す。また、上記構成のようにケース底部61が地板10の近くに存在する場合には、LC共振モードによって放射される垂直電界が、地板10の縁部から下側に回り込むことを抑制し、アンテナ水平方向への放射利得を高めることができる。
加えて、アンテナ装置1がケース60を備える場合、ケース60の内部には、シリコン等のシール材70を充填されていることが好ましい。シール材70は封止材に相当する。ケース60内にシール材70を充填した構成によれば、対向導体板30の上方に位置するシール材70が、対向導体板30の端部から上側への地板垂直偏波の回り込みを抑制し、アンテナ水平方向への放射利得を向上させる効果を奏する。ケース60は、少なくとも側面部及び上面部が所定の比誘電率を有する樹脂又はセラミックにて形成されていれば良い。また、ケース60内にシール材70を充填した構成によれば、防水性や防塵性、耐振動性も向上させる事ができる。
加えて、ケース天板部63には、図15に示すように、対向導体板30の縁部と当接する上側リブ631が形成されていても良い。上側リブ631は、ケース天板部63の内側面に、下方向かって形成された凸状の構成である。上側リブ631は、対向導体板30の縁部と当接するように設けられている。上側リブ631は、ケース60内における支持板20の位置を固定するとともに、対向導体板30の端部から上側への地板垂直偏波の回り込みを抑制し、アンテナ水平方向への放射利得を向上させる効果を奏する。上側リブ631において対向導体板30の縁部と連接する垂直面(つまり外側面)には、銅箔等の金属パターンが付与されていても良い。
なお、ケース60と親地板50aは独立した構成であるため、どちらか一方のみを導入することもできる。例えば、アンテナ装置1は、親地板50aを備えずに、ケース60を備えていてもよい。アンテナ装置1がケース60を備える場合のシール材70の充填も必須の要素ではない。上側リブ631もまた任意の要素である。なお、シール材70としてはポリウレタンプレポリマーなど、ウレタン樹脂を採用することができる。もちろん、シール材70としては、その他、エポキシ樹脂やシリコン樹脂など多様な材料を採用することができる。ケース天板部63や上側リブ631、シール材70は、LC共振モードによって放射される垂直電界が、対向導体板30の縁部から上側に回り込むことを抑制する役割を担う構成(以降、電波遮断体)に相当する。変形例2として開示の構成は、対向導体板30の上側に、導体又は誘電体を用いて構成されている電波遮断体を配置した構成に相当する。
なお、上側リブ631を含むケース60や、シール材70は、比誘電率が高く、かつ、誘電正接が小さいものが好ましい。例えば比誘電率が2.0以上であって、かつ、誘電正接が0.03以下であるものが好ましい。誘電正接が高いと放射エネルギーが熱損失として失われる量が増大する。そのため、ケース60やシール材70は、誘電正接がより小さい材料を用いて実現されていることが好ましい。また、ケース60やシール材70は、誘電率が高いほど電界の回り込みを抑制するように作用する。換言すれば、ケース60やシール材70の誘電率が高いほど、アンテナ水平方向の利得向上効果は向上する。故に、ケース60やシール材70の材料としては、誘電率が高い誘電体を用いて実現されていることが好ましい。
ケース90が備えるケース底部91及びケース天板部93の何れか一方は省略されていても良い。ケース90の上側又は下側の何れか一方が省略される場合(つまり開口部となる場合)、シール材70はアンテナ装置1が使用される環境の温度として想定される範囲(以降、使用温度範囲)において固形を維持する樹脂を用いて実現されていることが好ましい。使用温度範囲は例えば-30℃~100℃とすることができる。
[変形例3]
支持板20において対向導体板30が配置されている側の面(以降、支持板上側面20a)には、図16に示すように、変復調回路や電源回路などを含む回路部80が形成されていてもよい。回路部80は、ICや、アナログ回路素子、コネクタなど、多様な部品の電気的集合体である。当該構成は、支持板20としてのプリント基板上に地板10や対向導体板30、短絡部40、回路部80を配置することによってアンテナ装置1が実現されている構成に相当する。図16中に示す81は、対向導体板30に給電するためのマイクロストリップ線路を示している。回路部80は例えば支持板上側面20aにおいて非対称部11の上方に位置する領域などに形成されていればよい。
[変形例4]
地板10に対する対向導体板30の配置態様は、実施形態として開示した構成に限定されない。対向導体板30は地板10と同心となる位置からずれた位置に配置されていればよい。地板10に対する対向導体板30の配置態様としては、図17~図20に例示するように多様な配置態様を採用することができる。図17~図20では地板10と対向導体板30の位置関係を明示するために、支持板20は透過させている(つまり図示を省略している)。各図において非対称部11に相当する領域には、図7と同様にドットパターンのハッチングを付与している。各図の寸法は一例であって適宜変更可能である。
なお、図18に示すLx2は、対向導体板30の中心を通ってX軸に平行な直線を示している。図18に開示の構成は、対向導体板30を地板10と同心となる位置からY軸方向に所定量ずらして配置した構成に相当する。地板10に対して対向導体板30のオフセット配置する方向である導体板オフセット方向は、必ずしも地板10の長手方向(つまりX軸方向)に限定されない。導体板オフセット方向は地板10の短手方向であってもよい。なお、導体板オフセット方向は、対向導体板30から見て地板10の非対称部11が存在する方向に相当する。図19では対向導体板30を円形に形成されている態様を例示している。前述の通り、地板10や対向導体板30の形状も多様な形状を採用することができる。
また、図20に示すように、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに非対称部11を設けた構成によれば、X軸に平行な縁部とY軸に平行な縁部のそれぞれが放射素子として機能しうる。図20におけるΔSa1はX軸方向の地板オフセット量ΔSaを表しており、ΔSa2はY軸方向の地板オフセット量ΔSaを表している。ΔSa1とΔSa2は同じ値であってもよいし、異なる値であっても良い。
図20に示す構成によれば、X軸平行偏波と、電界振動方向がY軸に平行な直線偏波(以降、Y軸平行偏波)の両方をアンテナ上方向に放射可能となる。具体的には、ΔSa1に応じたX軸平行偏波と、ΔSa2に応じたY軸平行偏波とが合成されて成る斜め偏波が放射可能となる。ΔSaとΔSa2の比率を調整することで、斜め偏波を構成するX軸平行偏波とY軸平行偏波の比率を任意に調整できる。なお、図20に示す構成とは、対向導体板30を地板10と同心となる位置からX軸方向に所定量ずらすとともに、さらにY軸方向に所定量ずらして配置した構成に相当する。
[変形例5]
対称性維持部12と非対称部11とは、図21に示すように物理的に分断されてあって、スイッチ13を用いて両者の電気的な接続状態が切替可能に構成されていても良い。対称性維持部12と非対称部11との離隔は、両者が対象周波数に置いて電磁結合しない程度の値に、シミュレーションに基づき設定されていれば良い。スイッチ13がオフに設定されている場合、アンテナ装置1はLC共振モードでのみ動作する。スイッチ13がオンに設定されている場合、アンテナ装置1はLC共振モードと地板励振モードの両方で動作する。当該構成によれば、スイッチ13のオンオフによって、アンテナ装置1が地板励振モードで動作するか否かを制御可能となる。なお、本変形例の構成において、非対称部幅Wはλ/4や、λ/2など、λ/4の整数倍に設定されていることが好ましい。そのような設定によれば、地板励振モードとしての利得を高めることができる。
[変形例6]
短絡部40は、図22に示すように、対向導体板30の中心からY軸方向に所定量(以降、短絡部オフセット量ΔSb)だけずれた位置に配置されていてもよい。当該構成によれば、対向導体板30上での電流分布の対称性が崩れ、対向導体板30からY軸方向に平行な直線偏波が放射されるようになる。具体的には次の通りである。
第1実施形態のアンテナ装置1のように短絡部40が対向導体板30の中心に配置されている構成においては、対向導体板30に流れる電流は、図23に示すように短絡部40を中心として対称となる。そのため、対向導体板30において短絡部40と対向導体板30との接続点(以降、短絡箇所)から見て或る方向に流れる電流が発する電波は、逆向きに流れる電流が発する電波によって相殺される。
対して、短絡部40が対向導体板30の中心からY軸方向に所定量ずれた位置に配置されている構成においては、図24の(A)に示すように対向導体板30に流れる電流分布の対称性が崩れる。そのため、同図(B)に示すようにY軸方向の電流成分が放射する電波が打ち消されずに残る。つまり、短絡部40が対向導体板30の中心からY軸方向に所定量ずれた位置に配置されている構成においては、電界がY軸な平行な向きに振動する直線偏波が、対向導体板30から上方に向けて放射される。なお、X軸方向の電流成分は対称性が維持されるため、X軸方向に電界が振動する直線偏波は打ち消し合う。つまり、X軸方向に電界が振動する直線偏波は対向導体板30からは放射されない。
もちろん、上記の構成によれば、対向導体板30と地板10との間に形成される静電容量と短絡部40が提供するインダクタンスとの並列共振によって、アンテナ水平方向への地板垂直偏波は放射される。つまり、上記の構成によれば、アンテナ水平方向への地板垂直偏波、アンテナ上方向へのX軸平行偏波、及びアンテナ上方向へのY軸平行偏波それぞれ同時に放射可能となる。なお、アンテナ上方向へのX軸平行偏波の放射は、地板10の非対称部11によって提供される。アンテナ上方向へのY軸平行偏波の放射は、短絡部40のY軸方向へのオフセット配置によって提供される。
なお、対向導体板30の中心に対して短絡部40をずらす方向(以降、短絡部オフセット)は、導体板オフセット方向と直交する方向となっていればよい。当該構成によれば、アンテナ上方向に放射される直線偏波として、電界振動方向が互いに直交する二種類の直線偏波を放射可能となる。
短絡部40は、対向導体板30の中央領域内に形成されていればよい。短絡部オフセット量ΔSbは、アンテナ水平方向への全指向性(換言すれば無指向性)を維持するため0.04λ以下に設定されていることが好ましい。また、短絡部オフセット量ΔSbは例えば0.004λ(=0.5mm)や、0.008λ(=1.0mm)、0.012λ(=1.5mm)など、0.02λ(=2.5mm)以下の値に設定されている好ましい。短絡部オフセット量ΔSbを変更することにより、アンテナ上方向へのY軸平行偏波の放射利得を調整することができる。また、短絡部オフセット量ΔSbを変更しても動作周波数が変化しない。なお、給電点31の位置を一定とする場合には、短絡部オフセット量ΔSbに応じて電圧定在波比(VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)は変動しうる。ただし、給電点31は任意の位置とすることができるため、短絡部オフセット量ΔSbに応じた位置に給電点31を設けることにより、対象周波数におけるVSWRは実用レベル(例えば3以下)に抑制することができる。つまり、短絡部40の位置に応じて給電点31の位置を調整することにより、リターンロスを所望の許容レベルに抑制できる。
[第2実施形態]
上述した第1実施形態では、対向導体板30が、地板10の中心からずれた位置に配置されていることを前提とした構成を開示したが、アンテナ装置1の構成はこれに限定されない。アンテナ装置1が変形例6に開示の構成を備える場合には、図25及び図26に示すように、対向導体板30は地板10と同心となる位置に配置されていても良い。換言すれば、短絡部40が対向導体板30の中心からずれた位置に配置されている構成においては、地板10は非対称部11を備えていなくとも良い。図25に示すLx2、Ly2は対向導体板30の対称軸を示している。図26に示すLx1、Ly1は地板10の対称軸を示している。
第1、第2実施形態で開示の通り、アンテナ上方向への地板平行偏波の放射は、短絡部40を対向導体板30の中心から対称軸に沿う方向にずらして配置した構成と、地板10に非対称部11を付加した構成の少なくとも何れか一方を用いて実現されればよい。なお、他の態様としては特開2016-15688号公報に開示されているように、対向導体板30の対称軸上に第2の給電点を配置することによって対向導体板30をパッチアンテナとして動作させる構成(以降、比較構成)も考えられる。ただし、当該比較構成では、給電点が2つ必要となるため回路が複雑化してしまう。これに対し、第1、第2実施形態の構成によれば、対向導体板30が備えるべき給電点は1つでよいため、回路構成を簡略化することができる。
1 アンテナ装置、10 地板、11 非対称部、12 対称性維持部、13 スイッチ、20 支持板、30 対向導体板、31 給電点、40 短絡部、50 車両金属体、50a 親地板、60 ケース、61 ケース底部、62 ケース側壁部、63 ケース天板部、631 上側リブ(電波遮断体)、70 シール材(電波遮断体)、80 回路部、W 非対称部幅、ΔSa 地板オフセット量、ΔSb 短絡部オフセット量

Claims (10)

  1. 平板状の導体部材である地板(10)と、
    前記地板と所定の間隔をおいて設置された平板状の導体部材であって、給電線と電気的に接続する給電点が設けられている対向導体板(30)と、
    前記対向導体板の中央領域に設けられてあって、前記対向導体板と前記地板とを電気的に接続する短絡部(40)と、を備え、
    前記短絡部が備えるインダクタンスと、前記地板と前記対向導体板とが形成する静電容量とを用いて、所定の対象周波数で並列共振するように構成されているアンテナであって、
    前記地板は、前記対向導体板に対して非対称に配置されており、
    前記給電点が設けられた前記対向導体板は1つだけであり、
    前記対向導体板以外には、前記地板と対向する平板状の導体部材を用いて前記対象周波数で動作するように構成された放射素子は配置されていないアンテナ装置。
  2. 請求項1に記載のアンテナ装置であって、
    前記地板と対向する平板状の導体部材を用いて前記対象周波数で動作するように構成された放射素子とは、LC共振モードで動作する放射素子であるアンテナ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のアンテナ装置であって、
    前記地板は、互いに直交する2つの直線のそれぞれに対して線対称な形状に形成されており、
    前記対向導体板は、全面が前記地板と対向しつつ、かつ、前記対向導体板の中心が、前記地板の中心と重ならないように配置されているアンテナ装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載のアンテナ装置であって、
    前記地板は、長方形状に形成されており、
    前記対向導体板は、全面が前記地板と対向しつつ、かつ、前記対向導体板と前記地板とが同心となる位置から前記地板の長手方向にずれた位置に配置されているアンテナ装置。
  5. 請求項3又は4に記載のアンテナ装置であって、
    前記対向導体板は、前記地板の長手方向及び短手方向のそれぞれにおいて、前記地板の中心から所定量ずれた位置に配置されているアンテナ装置。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載のアンテナ装置であって、
    前記短絡部は、前記対向導体板の中心から所定量ずれた位置に形成されているアンテナ装置。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載のアンテナ装置であって、
    前記地板は、長方形状に形成されており、
    前記対向導体板は、全面が前記地板と対向しつつ、かつ、前記地板の中心から前記地板の長手方向にずれた位置に配置されているとともに、
    前記短絡部は、前記対向導体板と前記地板とが同心となる位置から前記地板の短手方向に所定量ずれた位置に配置されているアンテナ装置。
  8. 請求項1から7の何れか1項に記載のアンテナ装置であって、
    前記地板及び前記対向導体板は、樹脂材料を用いてなる支持板(20)に形成されており、
    前記支持板を収容する樹脂製のケース(60)を備え、
    前記ケースは、前記地板と所定の離隔をおいて対向するケース底部(61)と、
    前記ケース底部の縁部から上方に向かって立設されているケース側壁部(62)と、を備え、
    前記ケース側壁部は、前記支持板の上面よりも高く形成されており、
    前記ケース内には、前記支持板の上面を覆うように、封止材として2.0以上の比誘電率を有する樹脂材料が充填されていることを特徴とするアンテナ装置。
  9. 請求項1からの何れか1項に記載のアンテナ装置であって、
    前記対向導体板は、互いに直交する2つの直線のそれぞれに対して線対称な形状に形成されているアンテナ装置。
  10. 請求項1からの何れか1項に記載のアンテナ装置であって、
    前記対向導体板の上側には、導体又は誘電体を用いて構成されている、電界の伝搬を遮断するための電波遮断体(63、631、70)が配置されているアンテナ装置。
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