JP7028033B2 - 複合積層板のせん断加工方法及びせん断加工装置 - Google Patents
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(1)第1面及びその反対側の第2面を有する複合積層板を、前記第2面がダイ側に配置されるように、前記ダイ上に配置し、前記複合積層板の前記第1面から前記第2面に向かって前記複合積層板の板厚方向に、前記第1面側に配置されたパンチでせん断加工を行うせん断加工方法であって、
前記複合積層板は、接着層を介して樹脂層を金属層で挟んだ構造を含み、
前記パンチは、前記パンチの側面に接するように前記パンチの上部に固定された押え部材を備え、
前記押え部材のヤング率が、前記複合積層板の金属層のヤング率よりも小さく、
前記パンチで前記複合積層板をせん断加工し、前記せん断加工に伴う発熱によりせん断加工面における前記接着層を溶融させること、及び
少なくとも前記接着層が溶融している際に、前記押え部材を前記複合積層板に押しつけること、
を含む、せん断加工方法。
(2)前記パンチのパンチ速度は、10mm/秒以上4000mm/秒未満である、上記(1)に記載のせん断加工方法。
(3)前記複合積層板が備える金属層の合計厚みに対する前記複合積層板が備える樹脂層の合計厚みの比率が1.00より大きい、上記(1)または(2)に記載のせん断加工方法。
(4)前記複合積層板の全体の板厚は0.8mm以上であり、
前記接着層は、100℃以上225℃以下の融点を有し、
前記樹脂層は、前記接着層の融点よりも高い融点を有し、
前記金属層の線膨張係数ηfに対する前記樹脂層の線膨張係数ηpの比率ηp/ηfが3以上である、
上記(1)~(3)のいずれかに記載のせん断加工方法。
(5)第1面及びその反対側の第2面を有する複合積層板を、前記第1面から前記第2面に向かってせん断加工をするように構成されたパンチ及びダイを有し、前記複合積層板をせん断加工して、抜き材及び加工材を得るせん断加工装置であって、
前記複合積層板が、接着層を介して樹脂層を金属層で挟んだ構造を含み、
前記パンチは、前記パンチの側面に接するように前記パンチの上部に固定された押え部材を備え、
前記押え部材のヤング率が、前記複合積層板の金属層のヤング率よりも小さい、
せん断加工装置。
(6)前記パンチは、10mm/秒以上4000mm/秒未満のパンチ速度でせん断加工するように構成されている、上記(5)に記載のせん断加工装置。
(7)前記複合積層板が備える金属層の合計厚みに対する前記複合積層板が備える樹脂層の合計厚みの比率が1.00より大きい、上記(4)に記載のせん断加工装置。
(8)前記複合積層板の全体の板厚が0.8mm以上であり、
前記接着層は、100℃以上225℃以下の融点を有し、
前記樹脂層は、前記接着層の融点よりも高い融点を有し、
前記金属層の線膨張係数ηfに対する前記樹脂層の線膨張係数ηpの比率ηp/ηfが3以上である、
上記(5)~(7)のいずれかに記載のせん断加工装置。
I=b×t3/12
(式中、bは幅であり、tは板厚である)
で表され、板厚の3乗に比例する。
それぞれの板厚が0.2mmで線膨張係数ηfが11.7×10-6/℃の缶用鋼板(TFS)を2枚用意した。2枚の缶用鋼板の間に、融点が160℃の熱圧着型変性ポリプロピレン接着剤を介して、0.54mmの板厚、225℃の融点、及び8×10-5/℃の線膨張係数ηpを有するポリアミド6(PA6)を挟み、180℃、10000kgで、1.0×105秒間、熱間圧着して、板厚が1.1mmの5層の複合積層板を得た。圧着後の複合積層板の縦横寸法は、400mm×600mmであった。缶用鋼板の線膨張係数ηfに対するポリアミド6の線膨張係数ηpの比率ηp/ηfは、6.8であった。金属層の合計厚みに対する樹脂層の合計厚みの比率は1.35であった。
作製した複合積層板について、図16に示す方法にしたがって、曲げ剛性を評価した。図16は、寸法が1.1mm×30mm×200mmの複合積層板100を、100mm間隔で配置したR5.0mmの支持点の上に配置し、中央部を、R5.0mmのパンチで押し込んで曲げ成形したときの曲げ剛性を測定する方法を表す。アルミニウム板及び缶用鋼板(TFS)についても、同様に曲げ剛性を評価した。
それぞれの板厚が0.2mm、線膨張係数ηfが11.7×10-6/℃、及びヤング率が200GPaのブリキ鋼板を2枚用意した。2枚のブリキ鋼板の間に、融点が160℃の熱圧着型変性ポリプロピレンの接着剤を介して、樹脂層として0.7mmの板厚、225℃の融点、及び8×10-5/℃の線膨張係数ηfを有するポリアミド(PA6)を挟み、180℃、10000kgで、1.0×105秒間、熱間圧着して、板厚が1.0mmの5層の複合積層板を得た。圧着後の複合積層板の縦横寸法は、400mm×600mmであった。ブリキ鋼板の線膨張係数ηfに対するポリアミド6の線膨張係数ηpの比率ηp/ηfは、6.8であった。金属層の合計厚みに対する樹脂層の合計厚みの比率は1.75であった。
金属層として、それぞれの板厚が0.4mm、線膨張係数ηfが11.7×10-6/℃、及びヤング率が200GPaのブリキ鋼板を2枚用意し、2枚のブリキ鋼板の間に、融点が160℃の熱圧着型変性ポリプロピレンの接着剤を介して、樹脂層として0.3mmの板厚、225℃の融点及び8×10-5/℃の線膨張係数ηfを有するポリアミド(PA6)を挟んだこと以外は、参考例1と同じ条件で複合積層板のせん断加工を行った。複合積層板が備える金属層の合計厚みに対する複合積層板が備える樹脂層の合計厚みの比率は0.375であった。
押え部材を用いなかったこと以外は、実施例3と同じ条件で複合積層板のせん断加工を行った。
100 複合積層板
101 複合積層板材の第1面
102 複合積層板の第2面
11 抜き材
12 加工材
14 だれ
14’ だれ
15 せん断面
15’ せん断面
16 破断面
17 バリ
17’ バリ
18a パンチ側表面
18b ダイ側表面
19 せん断加工面
20 パンチ
20a 被加工材または複合積層板の板厚方向
21 パンチの上部
22 押え部材
221 樹脂
222 比較的ヤング率が大きい材料、ばね、またはダンパー
223 傾斜部
30 ホルダー
31 弾性部材
40 ダイ
50 金属層
60 接着層
70 樹脂層
80 内板
H パンチの先端部の位置から押え部材の先端部の位置までの距離
Claims (4)
- 第1面及びその反対側の第2面を有する複合積層板を、前記第2面がダイ側に配置されるように、前記ダイ上に配置し、前記複合積層板の前記第1面から前記第2面に向かって前記複合積層板の板厚方向に、前記第1面側に配置されたパンチでせん断加工を行うせん断加工方法であって、
前記複合積層板は、接着層を介して樹脂層を金属層で挟んだ構造を含み、
前記パンチは、前記パンチの側面に接するように前記パンチの上部に固定された押え部材を備え、
前記押え部材のヤング率が、前記複合積層板の金属層のヤング率よりも小さく、
前記パンチで前記複合積層板をせん断加工し、前記せん断加工に伴う発熱によりせん断加工面における前記接着層を溶融させること、及び
少なくとも前記接着層が溶融している際に、前記押え部材を前記複合積層板に押しつけること、
を含む、せん断加工方法。 - 前記パンチのパンチ速度は、10mm/秒以上4000mm/秒未満である、請求項1に記載のせん断加工方法。
- 前記複合積層板が備える金属層の合計厚みに対する前記複合積層板が備える樹脂層の合計厚みの比率が1.00より大きい、請求項1または2に記載のせん断加工方法。
- 前記複合積層板の全体の板厚は0.8mm以上であり、
前記接着層は、100℃以上225℃以下の融点を有し、
前記樹脂層は、前記接着層の融点よりも高い融点を有し、
前記金属層の線膨張係数ηfに対する前記樹脂層の線膨張係数ηpの比率ηp/ηfが3以上である、
請求項1~3のいずれか一項に記載のせん断加工方法。
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JP2018072399A JP7028033B2 (ja) | 2018-04-04 | 2018-04-04 | 複合積層板のせん断加工方法及びせん断加工装置 |
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JP2019181492A JP2019181492A (ja) | 2019-10-24 |
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JP2001105046A (ja) | 1999-09-30 | 2001-04-17 | Nbc:Kk | パンチ機構のストリッパ落下防止装置 |
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JP2017217665A (ja) | 2016-06-07 | 2017-12-14 | 三菱アルミニウム株式会社 | アルミニウム樹脂複合積層板の孔抜き加工方法 |
Family Cites Families (2)
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JPH0811000A (ja) * | 1994-06-29 | 1996-01-16 | Aida Eng Ltd | プレス機械の打ち抜き加工方法 |
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2018
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