JP2014200840A - ホットスタンプ成形品の製造方法及びブランク材の製造方法 - Google Patents
ホットスタンプ成形品の製造方法及びブランク材の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014200840A JP2014200840A JP2013082003A JP2013082003A JP2014200840A JP 2014200840 A JP2014200840 A JP 2014200840A JP 2013082003 A JP2013082003 A JP 2013082003A JP 2013082003 A JP2013082003 A JP 2013082003A JP 2014200840 A JP2014200840 A JP 2014200840A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- brazing material
- plate assembly
- manufacturing
- heating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Abstract
【解決手段】本実施の形態によるホットスタンプ成形品の製造方法は、複数枚の金属板を積層し、隣り合う金属板の間にろう材を配置した板組100を準備する工程と、板組を前記ろう材の溶融温度以上の温度で加熱する工程と、ろう材の溶融温度以上で、板組を前記金属板の板厚方向に圧力Pで加圧して、ブランク材150を製造する工程と、ブランク材150に対してホットスタンプ成形を実施する工程とを備える。
【選択図】図6B
Description
上述のとおり、本実施の形態によるホットスタンプ成形品の製造方法は、板組を準備する工程(準備工程)と、板組を加熱する工程(加熱工程)と、板組を加圧してブランク材を製造する工程(加圧工程)と、ホットスタンプ成形を実施する工程(ホットスタンプ成形工程)とを備える。以下、各工程について詳述する。
初めに、図3に示す板組100を準備する。図3を参照して、板組100は、複数の金属板101と、ろう材102とを備える。複数の金属板101は互いに積層され、隣り合う金属板101の間にろう材102が配置される。図3では、2枚の金属板101のうちの一方が、メイン部材用の金属板であり、他方が補強部材用の金属板である。
金属板101の材質及び板厚は特に限定されない。本実施形態で製造されるホットスタンプ成形品では、高強度が要求される。したがって、金属板101はたとえば、高強度鋼板であり、ホットスタンプ成形後に、要求される高強度が得られるよう化学組成及びその他の設計がなされる方が好ましい。ホットスタンプ成形では、成形中に(金型内で)焼入れを実施する。したがって、金属板101の焼入れ性は高い方が好ましい。つまり、金属板101には、強度及び焼入れ性を高める元素が含有されている方が好ましい。
ろう材102は公知のろう材である。ろう材102はたとえば、Cu−Sn系、Cu−Zn系、Ag−Cu系、Ni−P系、及び、Ni−Cr−P系、Al−Si系のろう材等である。
板組100は、次の方法で製造する。複数の金属板101を、ろう材102を挟んで重ね合わせる。このとき、液状のろう材102をスプレー等を用いて金属板101の表面上に塗布してもよいし、固体のろう材102を金属板101の表面上に配置してもよい。
準備された板組100を、ろう材102の融点以上の温度に加熱する。加熱工程では、ろう材102を溶融し、さらに、板組100を、ホットスタンプ成形をするために十分な温度に加熱する。好ましい加熱温度の下限は、金属板101のA3点又は800℃であり、好ましい加熱温度の上限は、1000℃である。
上記加熱工程において、板組100の金属板101は、加熱により部分的に変形する。たとえば、ウォーキングビーム式やバッチ式の加熱炉を利用して、図4Aに示すように、支持部材160(たとえばウォーキングビーム)上に板組100を配置して加熱した場合、図4Bに示すように、支持部材160の間の金属板101部分が変形し、下方に曲がる。このとき、金属板101とろう材102との間に隙間140が形成される。
加熱炉から抽出されたブランク材150は、ホットスタンプ成形装置まで搬送される。ブランク材150の搬送時、支持板200を外すものの、押さえ板300はブランク材150上にかぶせたまま搬送してもよい。この場合、ブランク材150のさらなる温度低下を抑制できる。
上述の実施の形態では、押さえ板300及び支持板200を用いて、加熱工程中において、加圧工程を実施した。しかしながら、他の方法により加圧工程を実施してもよい。
マーク1の板組は、上記メイン鋼板及び補強鋼板を備え、さらに、メイン鋼板と補強鋼板との間に配置されたろう材とを備えた。表1に示すとおり、マーク1の板組では、メイン鋼板及び補強鋼板の表面においてスポット溶接を実施し、2箇所仮止めした。
マーク2の板組では、表1に示すとおり、板組表面の60箇所でスポット溶接を実施した。その他の構成はマーク1の板組と同じであった。
図7に示すように、各マークのホットスタンプ成形品500をクロージングプレート503と溶接して、構成部材を製造した。クロージングプレート503は、引張強度が780MPa級である冷間圧延鋼板であり、板厚が1.8mm、長さが595mm、幅が150mmであった。
三点曲げ試験後の各マークのハット型部材の横断面を目視観察し、メイン鋼板と補強鋼板とが接合を維持しているか否かを判断した。
図8は、三点曲げ試験により得られた、各マークにおけるインパクタ600のストローク量(mm)と、ホットスタンプ成形品500に掛かる荷重(kN)との関係を示す図である。図9は、三点曲げ試験後のマーク1のハット型部材の横断面写真であり、図10は、三点曲げ試験後のマーク3のハット型部材の横断面写真である。
101 金属板
102 ろう材
Claims (5)
- 複数枚の金属板が積層され、隣り合う前記金属板の間にろう材が配置された板組を準備する工程と、
前記板組を前記ろう材の融点以上の温度で加熱する工程と、
前記ろう材の融点以上の温度で、前記板組を前記金属板の板厚方向に加圧して、ブランク材を製造する工程と、
前記ブランク材に対してホットスタンプ成形を実施する工程とを備える、ホットスタンプ成形品の製造方法。 - 請求項1に記載の製造方法であって、
前記ホットスタンプ成形を実施する工程では、前記ろう材の凝固点未満の温度で、前記ホットスタンプ成形を開始する、製造方法。 - 請求項1又は請求項2に記載の製造方法であって、
前記加圧する工程は、前記板組を加熱中に実施され、
前記加圧する工程ではさらに、昇温中の前記板組を加圧する、製造方法。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の製造方法であって、
前記加圧する工程は、前記板組を加熱中に実施され、前記加圧時に前記板組に掛かる荷重は1.0×10−3〜1.0MPaである、製造方法。 - 複数枚の金属板が積層され、隣り合う前記金属板の間にろう材が配置された板組を準備する工程と、
前記板組を前記ろう材の融点以上の温度で加熱する工程と、
前記ろう材の融点以上の温度で、前記板組を前記金属板の板厚方向に加圧する工程とを備える、加工用のブランク材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013082003A JP6127669B2 (ja) | 2013-04-10 | 2013-04-10 | ホットスタンプ成形品の製造方法及びブランク材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013082003A JP6127669B2 (ja) | 2013-04-10 | 2013-04-10 | ホットスタンプ成形品の製造方法及びブランク材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014200840A true JP2014200840A (ja) | 2014-10-27 |
JP6127669B2 JP6127669B2 (ja) | 2017-05-17 |
Family
ID=52351772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013082003A Active JP6127669B2 (ja) | 2013-04-10 | 2013-04-10 | ホットスタンプ成形品の製造方法及びブランク材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6127669B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016052738A1 (ja) * | 2014-10-03 | 2016-04-07 | 新日鐵住金株式会社 | ろう付継手の製造方法及びろう付継手 |
WO2022215425A1 (ja) * | 2021-04-09 | 2022-10-13 | 日本製鉄株式会社 | プレス成形品の製造方法 |
US11884331B2 (en) | 2019-05-08 | 2024-01-30 | Honda Motor Co., Ltd. | Center pillar manufacturing method |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002178069A (ja) * | 2000-10-07 | 2002-06-25 | Daimler Chrysler Ag | 局所的に補強されたシート・メタル成形品を製造する方法 |
JP2004141913A (ja) * | 2002-10-24 | 2004-05-20 | Nissan Motor Co Ltd | パネル部品の接合成形方法および接合成形用プレス型 |
JP2010261318A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 板状体の製造方法、板状体、ガスタービン燃焼器およびガスタービン |
JP2010281225A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 燃焼器構成部材の製造方法、並びに、燃焼器構成部材、ガスタービン用燃焼器及びガスタービン |
-
2013
- 2013-04-10 JP JP2013082003A patent/JP6127669B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002178069A (ja) * | 2000-10-07 | 2002-06-25 | Daimler Chrysler Ag | 局所的に補強されたシート・メタル成形品を製造する方法 |
JP2004141913A (ja) * | 2002-10-24 | 2004-05-20 | Nissan Motor Co Ltd | パネル部品の接合成形方法および接合成形用プレス型 |
JP2010261318A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 板状体の製造方法、板状体、ガスタービン燃焼器およびガスタービン |
JP2010281225A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 燃焼器構成部材の製造方法、並びに、燃焼器構成部材、ガスタービン用燃焼器及びガスタービン |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016052738A1 (ja) * | 2014-10-03 | 2016-04-07 | 新日鐵住金株式会社 | ろう付継手の製造方法及びろう付継手 |
JPWO2016052738A1 (ja) * | 2014-10-03 | 2017-08-31 | 新日鐵住金株式会社 | ろう付継手の製造方法及びろう付継手 |
US10472698B2 (en) | 2014-10-03 | 2019-11-12 | Nippon Steel Corporation | Method of production of brazed joint and such a brazed joint |
US11884331B2 (en) | 2019-05-08 | 2024-01-30 | Honda Motor Co., Ltd. | Center pillar manufacturing method |
WO2022215425A1 (ja) * | 2021-04-09 | 2022-10-13 | 日本製鉄株式会社 | プレス成形品の製造方法 |
JPWO2022215425A1 (ja) * | 2021-04-09 | 2022-10-13 | ||
JP7477810B2 (ja) | 2021-04-09 | 2024-05-02 | 日本製鉄株式会社 | プレス成形品の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6127669B2 (ja) | 2017-05-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101933814B1 (ko) | 납땜 조인트의 제조 방법 및 납땜 조인트 | |
US20020069506A1 (en) | Method and apparatus for the production of locally reinforced sheet-metal mouldings and products made thereby | |
CN108883458B (zh) | 机械嵌接接合部件及其制造方法 | |
WO2013089167A1 (ja) | 熱間プレス成形品およびその製造方法、並びにプレス成形設備 | |
TW202000358A (zh) | 鋼板、拼焊毛胚、熱壓製成形品、鋼管、中空狀淬火成形品、鋼板的製造方法、拼焊毛胚的製造方法、熱壓製成形品的製造方法、鋼管的製造方法、及中空狀淬火成形品的製造方法 | |
JP6209991B2 (ja) | ブランク材の製造方法、ホットスタンプ成形品の製造方法、ブランク材、及びホットスタンプ成形品 | |
JP6127669B2 (ja) | ホットスタンプ成形品の製造方法及びブランク材の製造方法 | |
WO2020209357A1 (ja) | ブランクおよび構造部材 | |
JP6495383B2 (ja) | プレス成形品の製造方法 | |
JP3975382B2 (ja) | プレス成形部品の製造方法 | |
KR20120132836A (ko) | 핫 스탬핑 성형체 및 그 제조 방법 | |
KR20170094336A (ko) | 복합체 부품, 복합체 부품의 제조 방법 및 복합체 부품의 사용 | |
JP2019013934A (ja) | プレス成形品の製造方法 | |
JP2017074597A (ja) | 鋼板の熱間プレス成形方法 | |
JP7477810B2 (ja) | プレス成形品の製造方法 | |
JP2005138112A (ja) | プレス加工方法 | |
JP5251764B2 (ja) | 車両用構造部材とその製造方法 | |
KR101461742B1 (ko) | 다른 두께를 갖는 접합강판을 위한 핫 프레스 포밍 방법 | |
JP7382114B2 (ja) | スポット溶接方法 | |
KR102709439B1 (ko) | 알루미늄계 도금 블랭크 | |
JP2004141913A (ja) | パネル部品の接合成形方法および接合成形用プレス型 | |
CN115279523A (zh) | 用于建立在两个金属板之间的接合连接的方法 | |
JP2020200527A (ja) | 衝撃吸収部品の製造方法及び衝撃吸収部品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151203 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161019 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161025 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170314 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170327 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6127669 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |