JP7027398B2 - 固体照明ランプ - Google Patents

Description

本発明は、ＳＳＬ（solid-state lighting；固体照明）技術に基づくランプに関する。

ランプを含めた広範な製品に関して、視覚的審美性は、消費者の購買決定に影響を及ぼす。ＳＳＬ技術に基づくランプは、典型的には、ランプの全体的デザインに、審美的に好ましい方式で一体化することが困難な、構成要素を有する。例えば、中国公開特許第１０３９８２８７２（Ａ）号で開示されているランプは、ガラスバルブ内に突き刺さり、そのランプの視覚的魅力を低減する、目立つ挿入部分を有する。

性能及びコストに支障を来すことなく、消費者の視覚的デザインの嗜好を満たすことは、多くの技術的課題に関連付けられる。それらの課題に対処することを目的とした、更なる努力が必要とされている。特に、視覚的に魅力のないランプ構成要素を、より目立たなくさせる方法を見出すことが必要とされている。

国際出願公開第２０１５／１７７０３８号では、内側エンベロープ及び外側エンベロープを備える、固体照明デバイスが開示されている。固体光源が、内側エンベロープ内に位置決めされている。内側エンベロープと外側エンベロープとの間の空間は、キャビティを形成しており、このキャビティは、固体光源によって生成された熱を、内側エンベロープから外側エンベロープに輸送するための、ヒートパイプとしての機能を果たし、その熱は、外側エンベロープから周囲環境に伝達される。

国際出願公開第２０１６／０１２４６７号は、光源からの熱エネルギーを放散するように構成された光透過性ヒートパイプを備える、固体照明デバイスを開示している。このヒートパイプは、ウィックとして構成された可撓性導管を含む。

米国特許出願公開第２０１３／１０７５２３号は、レーザダイオードを使用する光源デバイスを開示している。このデバイスには、外側エンベロープ（球体タイプ）と、レーザ光を可視光に変換するための蛍光材料を有する内側管状構造体とが設けられており、それにより、発光内側管を備える光源デバイスを実現している。

技術的性能、コストと、審美性との、魅力的なトレードオフを示す、ＳＳＬランプを提供することが有利であろう。この懸案事項により良好に対処するために、第１の態様によれば、ガラス管と、そのガラス管の内側に少なくとも部分的に配置されている内部部材と、ガラス管上に配置されて、内部部材を少なくとも部分的に覆い隠すように適合されている光学手段とを備える、ＳＳＬランプが提示される。

光学手段は、内部部材の視認性を、例えば、その内部部材をより薄く、より長く、又はより平坦に見せることによって、変更するように適合されている。光学手段は、観察者に対して内部部材をほぼ不可視にさせるように適合されてもよい。それゆえ、内部部材は、ＳＳＬランプの視覚的審美性を阻害することがないか、又は少なくとも、阻害する程度が少なくなり、それにより、ＳＳＬランプの視覚的審美性が改善される。更には、光学手段が、内部構造体を視覚的デザインの観点から懸念の少ないものにさせるという事実は、ＳＳＬランプの製造業者に対して、より広い選択の自由を暗示するものである。例えば、内部部材がヒートスプレッダである場合の例を考察する。その場合、その形状が視覚的に魅力のないものであっても、技術的性能又は生産コストを最適化する形状を、ヒートスプレッダに与えること、及び／又は、その材料が視覚的デザインの観点からは劣った選択であっても、技術的又は経済的な観点から最良の選択を示す材料で、ヒートスプレッダを作製することが可能であってもよい。

光学手段は、内部部材の視認性を変更するために、その光学手段に当たる光を方向転換させるように適合されてもよい。光を方向転換させることによって機能する光学手段により、効率的な「隠蔽効果（cloaking effect）」が達成されることができる。光学手段に当たる光の殆どは、周囲から入来する光である（及び、ＳＳＬランプから直接入来する光ではない）点に留意されたい。

光学手段は、内部部材とガラス管との間に配置されてもよい。この方式で光学手段を配置することによって、強力な「隠蔽効果」を達成することが可能である。

光学手段は、ガラス管の内側表面を完全に覆ってもよい。ガラス管の内側表面は、内部部材に向き合っている。光学手段は、状況によっては、例えば内部部材がガラス管よりも小さい場合には、内側表面全体を覆わなくてもよい。

光学手段は、光学フォイルであってもよい。「光学フォイル」とは、例えば、そのフォイルの内側で光が進行する方式に関して影響を及ぼす、内部構造体を備えていることによって、並びに／あるいは、そのフォイルの表面で光が反射及び／又は屈折する方式に関して光に影響を及ぼす、マイクロプリズムなどの表面要素を備えていることによって、そのフォイルに入射する光に何らかの方式で影響を及ぼすように適合されている、薄いフォイル、フィルム、シートなどを意味する。光学フォイルは、強力な「隠蔽効果」をもたらすことができる。更には、光学フォイルの薄さは、既存のタイプのＳＳＬランプ内に、その光学フォイルを一体化することを容易にする。製造プロセスは、より複雑化されることなく、他の構成要素は、修正される必要がないか、又は少なくとも、殆ど修正される必要はない。更には、光学フォイルは、安価に製造することができるため、光学フォイルは、典型的には、ＳＳＬランプの総コストのうちのごく一部を占める。

光学手段は、プリズムフォイルであってもよい。プリズムフォイルは、典型的には、内部全反射によって機能し、それらが光を屈曲させるように見える方式で、光を捕捉、誘導、及び放出することが可能である。プリズムフォイルは、一部の用途に関して特に好適である。

光学手段は、輝度向上フォイルであってもよい。輝度向上フォイルは、反射及び屈折によって光を方向転換させることが可能であり、一部の用途に関して特に好適である。例えば、そのようなフォイルは、特定の方向からＳＳＬランプを見ている観察者に対して、内部部材を殆ど不可視にさせるために使用されることができる。

光学手段は、プラスチック光学フォイルであってもよい。プラスチック光学フォイルは、典型的には、高レベルの技術的性能を提供しつつも、比較的安価に製造される。

光学手段は、ガラス管上の表面構造体であってもよい。この表面構造体は、ガラス管の内側表面上、すなわち、内部部材の方を向くガラス管の表面上に、及び／又はガラス管の外側表面上に、配置若しくは形成されてもよい。表面構造体は、例えば入射光を反射及び／又は屈折させるように適合されてもよい。表面構造体は、例えば、プリズム表面構造体であってもよい。表面構造体は、例えば、ファセット及び／又はマイクロプリズムを含み得る。

内部部材は、円筒状ヒートスプレッダと、光を放出するように適合されたＳＳＬユニットとを含んでもよく、ＳＳＬユニットは、ヒートスプレッダと熱接触している。ヒートスプレッダは、典型的には可能な限り目立たないことが望まれる構成要素の一例であり、それゆえ、光学手段は、内部部材がヒートスプレッダを含む状況において特に有利である。光学手段は、ＳＳＬユニットによって放出される光が光学手段に当たらないように、ヒートスプレッダのみを覆い、ＳＳＬユニットを覆わないように配置されてもよい。しかしながら、光学手段は、一部の実施形態では、例えばＳＳＬユニットによって放出された光を反射及び／又は拡散させるように、配置及び適合されてもよい。そのような場合には、光学手段は、完全に又は部分的にＳＳＬユニットを覆ってもよい。

内部部材は、円筒状ヒートスプレッダの内側に少なくとも部分的に配置され、かつＳＳＬユニットに電気的に接続されている、ドライバを更に含んでもよい。ＳＳＬユニットに電力供給するドライバを、ヒートスプレッダの内側に配置することは、ＳＳＬランプをコンパクトにするために役立つ。

円筒状ヒートスプレッダは、ガラス管の内側に配置されている第１区画と、ガラス管の外側に延在している第２区間とを有し得る。ＳＳＬランプの端部キャップが、円筒状ヒートスプレッダの第２区画に取り付けられてもよい。端部キャップ内にヒートスプレッダを圧入することによって、端部キャップにヒートスプレッダを取り付けることが可能であり、このことは、製造の観点から単純なものであり、また、端部キャップにガラスバルブを接続する境界部品を、ＳＳＬランプに設ける必要がないことも意味する。従来技術のＳＳＬランプは、典型的には、そのような境界部品を有しており、このことは、それらのＳＳＬランプを、伝統的な白熱ランプとは全く異なる外見にさせている。本発明のＳＳＬランプは、それゆえ、伝統的な白熱ランプに類似するランプを消費者が好む用途に関して、特に好適であり得る。

端部キャップは、エジソンねじ込みソケットに接続可能であってもよい。そのような端部キャップは、ＳＳＬランプを、レトロフィット用途に関して特に好適なものにさせることができる。

ＳＳＬランプは、ガラスバルブを更に備えてもよく、ガラス管は、ガラスバルブの内側に配置されて、ガラスバルブと接合されている。そのようなＳＳＬランプは、標準的なＧＬＳ（general lighting service；一般照明サービス）生産ライン上で製造されることができ、そのような生産ラインは、速度及び効率に関して高度に最適化されているため、このことは、製造の観点から有利なものある。

ガラス管は、ＳＳＬランプの長手方向軸に沿って見られた場合に、端部キャップから離れる方向に、円筒状ヒートスプレッダの第１区画の頂部を越えて延在してもよい。ガラス管は、ＳＳＬランプの長手方向軸に沿って測定された場合に、円筒状ヒートスプレッダの第１区画よりも長いものであってもよい。そのようなガラス管の場合には、例えば、そのＳＳＬランプにガラスバルブを設ける必要はなく、そのようなＳＳＬランプは、特にコンパクトかつ堅牢であり得る。それらはまた、単純な機械及び工具を使用して、容易に製造される。

本発明は、請求項に記載されている特徴の、全ての可能な組み合わせに関するものである点に留意されたい。

次に、本発明のこれらの態様及び他の態様が、本発明の実施形態を示す添付図面を参照して、より詳細に説明される。
本発明の一実施形態によるＳＳＬランプの部分斜視断面図である。 図１のＳＳＬランプの部分側断面図である。 図１のＳＳＬランプの分解斜視図である。 本発明の別の実施形態によるＳＳＬランプの部分側断面図である。

これらの図で示されるように、層及び領域のサイズは、例示目的で誇張されている場合があり、それゆえ、本発明の実施形態の一般的な構造を例示するように提供されている。同様の参照符号は、全体を通して、同様の要素を指す。

以下に、現時点で好ましい本発明の実施形態が示されている添付図面を参照して、本発明が、以降でより完全に説明される。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定されるとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、完全性及び網羅性のために提供され、当業者に本発明の範囲を完全に伝達する。

図１～図３は、本発明の一実施形態によるＳＳＬランプ１０を示す。図１～図３のＳＳＬランプ１０は、ＬＥＤ（light-emitting diode；発光ダイオード）キャンドルランプである。ＳＳＬランプ１０は、レトロフィットランプであってもよい。

図３に見られるように、上から下へと、ＳＳＬランプ１０は、ガラス管１４を有するガラスバルブ１２、光学部品１６、ＳＳＬユニット１８、ヒートスプレッダ２０、ドライバ絶縁体２２、ドライバ２４、及び端部キャップ２６を備える。ＳＳＬユニット１８及びヒートスプレッダ２０はまとめて、ＳＳＬランプ１０の内部部材と称されてもよい。

ガラスバルブ１２は、キャンドル形状（「Ｂ形状」）である。ガラスバルブ１２は、透明又は艶消しとすることが可能である。ガラスバルブ１２は、金型内にガラスを吹き込むことによって作製されることができる。ガラスバルブ１２の壁は薄く、（実質的に）均一である。ガラスバルブ１２の壁厚は、例えば、０．３５ｍｍ～１．００ｍｍの範囲であってもよい。ガラスバルブ１２は、端部キャップ２６に対して、遠位頂部（又は、先端）２８ａ及び近位基部２８ｂを有する。このことは、基部２８ｂが、頂部２８ａよりも、端部キャップ２６に近接していることを意味する。

ガラス管１４は、標準サイズの押出ガラス管であってもよい。ガラス管１４は、端部キャップ２６に対して、開放遠位端部３０ａ及び近位端部３０ｂを有する。上記のように、このことは、端部３０ｂが、端部３０ａよりも、端部キャップ２６に近接していることを意味する。ガラス管１４は、曇りがなく透明であるか、又は少なくとも部分的に透明である。

ガラス管１４の近位端部３０ｂは、ガラスバルブ１２の近位基部２８ｂに接合されている。ガラス管１４及びガラスバルブ１２は、例えば、白熱電球におけるように、近位端部３０ｂ／近位基部２８ｂで一体に溶融されてもよいが、いかなるポンプチューブ又はステムワイヤも有さない。それゆえ、ガラス管１４は自立しており、すなわち、その近位端部３０ｂを除いて、ガラスバルブ１２に取り付けられることなく、ガラスバルブ１２の内側で独立している。

ヒートスプレッダ２０は、円筒状である。ヒートスプレッダ２０は、例えば、アルミニウムなどの高熱伝導性シート金属から深絞り成形されることができる。あるいは、ヒートスプレッダ２０は、例えば冷間鍛造されることも可能である。ヒートスプレッダ２０は、第１区画３２ａ及び第２区画３２ｂを含む。３２ａの第１区画の頂部は閉じられており、頂面３４を形成している。第２区画３２ｂは、第１区画３２ａよりも大きい外径を有してもよい。ヒートスプレッダ２０の第１区画３２ａは、ガラス管１４の内面に実質的に整合してもよく、ガラス管１４の内側に配置されている。ヒートスプレッダ２０の第１区画３２ａの頂面３４は、図２に見られ得るように、ガラス管１４の遠位端部３０ａと同じ高さであってもよい。この目的のために、ガラス管１４と、ヒートスプレッダ２０の第１区画３２ａとが、同じ長さ又は実質的に同じ長さを有してもよい。その一方で、ヒートスプレッダ２０の第２区画３２ｂは、図２でも見られるように、ガラス管１４及びガラスバルブ１２の外側（又は、下方）に延在している。

ＳＳＬユニット１８は、一般に、光を放出するように適合されている。ＳＳＬユニット１８は、ヒートスプレッダ２０の第１区画３２ａの頂部上に、すなわち、頂面３４上に取り付けられている。ＳＳＬユニット１８は、最適な熱的性能のために、熱伝導性（非電気絶縁性）ペーストを使用することによって、ヒートスプレッダ２０に取り付けられることができる。ＳＳＬユニット１８は、光源としての機能を果たす、１つ以上のＳＳＬ要素３６を含んでもよい。ＳＳＬ要素３６は、例えばＬＥＤであってもよい。ＳＳＬユニット１８はまた、ＭＣＰＣＢ（metal-core printed circuit board；メタルコアプリント回路基板）などのプリント回路基板３８を含んでもよく、この上に１つ以上のＳＳＬ要素３６が取り付けられている。図示の実施形態では、ＳＳＬユニット１８は、水平に配置されており、すなわち、ＰＣＢ３８は、ＳＳＬランプ１０の長手方向軸４０に対して横断方向である。ＳＳＬランプ１０によって生成される配光は、長手方向軸４０に関して対称であってもよい。

光学部品１６は、ＳＳＬユニット１８の上に設けられている。光学部品１６は、図示の実施形態では、ＴＩＲ（total internal reflection；内部全反射）光学素子である。ＴＩＲ光学素子は、丸い先端を有する円錐のような形状であってもよい。ＴＩＲ光学素子は、射出成形されることも可能である。ＴＩＲ光学素子は、ＳＳＬ要素３６によって放出された光を、側方に向けて、また、端部キャップ２６に向けて下方向にも配光するために役立ち、このことは、キャンドルランプに関して有益である。ＴＩＲ光学素子は、例えば、拡散器又はトロイド反射器によって置き換えられることも可能である。

代替実施形態では（図示せず）、ＳＳＬユニット１８は、より無指向性の分布を作り出すために、垂直方向に配置されることも可能であり、下方向に光を向けるための光学素子を必要としないが、拡散器は、グレア又は斑点を低減するために有益であり得る。

ドライバ２４は、一般に、ＳＳＬユニット１８への電力を調整するように適合されている。ドライバ２４はまた、調光、接続性などのために必要なエレクトロニクスを含んでもよい。ドライバ２４は、ヒートスプレッダ２０の内側に少なくとも部分的に設けられている。ヒートスプレッダ２０とドライバ２４との間に、ドライバ絶縁体２２が設けられてもよい。ドライバ絶縁体２２は、頂部が閉じている円筒のような形状であってもよい。ドライバ絶縁体２２は、例えば、ヒートスプレッダ２０上の内側誘電体コーティング、又は別個の電気絶縁体であってもよい。ドライバ絶縁体２２は、熱成形されることができる。ドライバ２４は、ＳＳＬユニット１８に電気的に接続されている。この目的のために、孔４２ａ、孔４２ｂが、それぞれ、ヒートスプレッダ２０及びドライバ絶縁体２２の頂部内に設けられてもよく、これらの孔４２ａ、孔４２ｂを通って、ドライバ２４とＳＳＬユニット１８との間の導電体が貫通してもよい。

端部キャップ２６は、一般に、外部ソケット（図示せず）に、ＳＳＬランプ１０を機械的及び電気的に接続するよう適合されている。端部キャップ２６は、マンテル４４及び外側ねじ切り部４６を有し得る。端部キャップは、タイプＥ１４のものとすることができる。端部キャップ２６は、例えば、アルミニウム端部キャップであってもよい。端部キャップ２６は、ヒートスプレッダ２０の第２区画３２ｂの外周表面４８に取り付けられている。円筒状ヒートスプレッダ２０は、端部キャップ２６への直接熱接続を有し得る。このことは、バルブ１２／ガラス管１４の外側表面での対流による熱放散だけではない、端部キャップ２６を介した伝導による放熱を可能にする。これはまた、いかなる中間部品も使用することなく、ヒートスプレッダ２０と端部キャップ２６との間に、強固で安定した接続を作り出すための、コスト効率的な方法でもある。ヒートスプレッダ２０の第２区画３２ｂは、例えば、端部キャップ２６のマントル４４内に圧入されてもよい。それゆえ、端部キャップ２６は、ヒートスプレッダ２０にプレス嵌めされてもよい。端部キャップ２６は、接合ガラスバルブ１２及びガラス管１４の近位端部に、すなわち２８ｂ／３０ｂで当接してもよい。この方式で、端部キャップ２６とガラスバルブ１２との間の移行部が滑らかになり得る。

光学フォイル５０の形態の光学手段が、ガラス管１４上に、より正確には円筒状ヒートスプレッダ２０とガラス管１４との間に配置されている。換言すれば、光学フォイル５０は、ガラス管１４と円筒状ヒートスプレッダ２０との間に挟み込まれている。光学フォイル５０は、ガラス管１４の内側表面、及び円筒状ヒートスプレッダ２０の外側表面と接触している。光学フォイル５０は、円筒状である。光学フォイル５０は、例えば、大きいシートから切り出された矩形の光学フォイル片を曲げ加工して、次いで縁部を一体に取り付けることによって形成されていてもよい。ガラス管１４、光学フォイル５０、及び円筒状ヒートスプレッダ２０は、長手方向軸４０の周りで同心円状に配置されている。光学フォイル５０は、第１区画３２ａと第２区画３２ｂとの境界部から、第１区画３２ａの頂部まで、すなわち頂面３４と同じ高さまで延在している。光学フォイル５０は、それゆえ、実質的にガラス管１４の内側表面全体を覆う。光学フォイル５０は、例えば、ＰＣ、ＰＭＭＡ、ＰＥＴ、ＣＯＰ、ＣＯＣ、ＰＳ、ＰＥＩ、又はシリコーンで作製されることができる。光学フォイル５０の厚さは、典型的には、約０．１ｍｍ～約０．５ｍｍの範囲である。光学フォイル５０は、代替的に、光学フィルムと称されてもよい。光学フォイル５０は、例えば、プリズムフォイル又は輝度向上フォイルであってもよい。多種多様なタイプの、そのような市販の光学フォイルが存在する。例えば、３Ｍは、商品名Ｖｉｋｕｉｔｉで輝度向上フォイルを販売している。

使用時には、ＳＳＬランプ１０は、外部ソケットに嵌め込まれ、その外部ソケットから、端部キャップ２６及びドライバ２４を介して、ＳＳＬユニット１８に電力が供給されることにより、光が放出される。ＳＳＬランプ１０の点灯時に生成された熱は、部分的に端部キャップ２６への伝導により放散され（最大５％）、部分的に輻射により放散され（４０％未満）、残りは周囲空気による対流によって放散され得る。更には、使用時には、ヒートスプレッダ２０は、観察者５２によってＳＳＬランプ１０の外側から見られた場合に、光学フォイル５０によって覆い隠されている。光学フォイル５０は、外部観察者５２に対するヒートシンク２０の視認性が低減されるような方式で、入射光を方向転換させる。例えば、輝度向上フォイルは、そのフォイルに垂直に当たる光を方向転換させて、その光が、入来した方向とほぼ同じ方向に戻るように適合されてもよい。そのため、輝度向上フィルムは、観察者５２が垂直視野からヒートシンク２０を見ることができないか、又は少なくとも殆ど見ることができないような方式で光を方向転換させる、一種の反射器として使用されることができる。

図４は、図１～図３に関連して上述されたＳＳＬランプ１０に類似しているが、ガラスバルブ１２を有さない、別のＳＳＬランプ１０'を開示している。ＳＳＬランプ１０'は、ガラス管１４'と、ガラス管１４'の内側に配置されている第１区画３２ａ'、及びガラス管１４'の外側に延在している第２区間３２ｂ'を有する、円筒状ヒートスプレッダ２０'と、円筒状ヒートスプレッダ２０'の第１区画３２ａ'の頂部上に取り付けられている、ＳＳＬユニット１８'と、円筒状ヒートスプレッダの内側に少なくとも部分的に設けられ、かつＳＳＬユニット１８'に電気的に接続されている、ドライバ２４'と、円筒状ヒートスプレッダ２０'の第２区画３２ｂ'に取り付けられている、端部キャップ２６'とを備える。円筒状ヒートスプレッダ２０'の第１区画３２ａ'は、ＳＳＬランプ１０'の長手方向軸４０'に沿って測定された場合に、ガラス管１４'よりも短い。ガラス管１４'は、円筒状ヒートスプレッダ２０'に向けて端部キャップ２６'から離れる方向に、かつ長手方向軸４０'に沿って、円筒状ヒートスプレッダ２０'の第１区画３２ａ'の頂部を越えて延在している。それゆえ、円筒状ヒートスプレッダ２０'の頂部とガラス管１４'の遠位端部３０ａ'との間には、長手方向の間隙が存在する。ヒートスプレッダ２０'は、典型的には、ガラス管１４'よりも１５ｍｍ未満短い。ガラス管１４'の遠位端部３０ａ'は閉じられている。

図１～図３の光学フォイル５０が配置されている方式と同様に、光学フォイル５０'の形態の光学手段が、円筒状ヒートスプレッダ２０'とガラス管１４'との間に配置されている。ガラス管１４'の閉鎖遠位端部３０ａ'の内側面は、光学フォイル５０'によって覆われているため、ＳＳＬユニット１８'によって放出される光は、光学フォイル５０'に当たる。光学フォイル５０'は、図１～図３に関連して上述された光学部品１６が光に影響を及ぼす方式と同様に、ＳＳＬユニット１８'によって放出された光に影響を及ぼすように適合されてもよい。例えば、光学フォイル５０'は、ＳＳＬユニット１８'によって放出された光を拡散させるように適合されてもよい。ＳＳＬユニット１８'が異なる色のＬＥＤを含む用途では、光学フォイル５０'は、異なる色を有する光を混合するように適合されてもよい。

代替的実施形態（図示せず）では、光学フォイル５０'が、ガラス管１４'の遠位端部３０ａ'まで完全には延在しない場合もある。その場合、光学フォイル５０'は、典型的には、円筒状ヒートスプレッダ２０'の第１区画３２ａ'全体を覆うであろう。

当業者は、本発明が、上述の好ましい実施形態に決して限定されるものではないことを、理解するものである。むしろ、多くの修正形態及び変形形態が、添付の請求項の範囲内で可能である。例えば、ガラスバルブは、Ｐ４５バルブの形状などの、図１～図３に示される形状とは異なる形状を有し得る。

更には、図面、本開示、及び添付の請求項を検討することにより、開示される実施形態に対する変形形態が、当業者によって理解され、特許請求される発明を実施する際に遂行され得る。請求項では、単語「備える（comprising）」は、他の要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞「１つの（a）」又は「１つの（an）」は、複数を排除するものではない。特定の手段が、相互いに異なる従属請求項内に記載されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが、有利には使用され得ないことを示すものではない。

Claims (11)

1. 固体照明ランプであって、
   ガラス管と、
   ガラスバルブであって、前記ガラス管が前記ガラスバルブの内側に配置され、前記ガラスバルブと接合されている、ガラスバルブと、
   前記ガラス管の内側に少なくとも部分的に配置されている内部部材と、
   前記ガラス管上に配置されて、前記ガラス管の内側表面を完全に覆い、前記内部部材を少なくとも部分的に覆い隠すように適合されている光学手段と、
   を備える固体照明ランプであって、前記光学手段が、前記内部部材の視認性を変更するために、前記光学手段に当たる光を方向転換させるように適合されている、固体照明ランプ。
2. 前記光学手段が、光学フォイルである、請求項１に記載の固体照明ランプ。
3. 前記光学手段が、プリズムフォイルである、請求項２に記載の固体照明ランプ。
4. 前記光学手段が、輝度向上フォイルである、請求項２又は３に記載の固体照明ランプ。
5. 前記光学手段が、プラスチック光学フォイルである、請求項２乃至４の何れか一項に記載の固体照明ランプ。
6. 前記光学手段が、前記ガラス管上の表面構造体である、請求項１に記載の固体照明ランプ。
7. 前記内部部材が、
   円筒状ヒートスプレッダと、
   光を放出するように適合された固体照明ユニットと含み、前記固体照明ユニットが、前記円筒ヒートスプレッダと熱接触している、
   請求項１乃至６の何れか一項に記載の固体照明ランプ。
8. 前記内部部材が、前記円筒状ヒートスプレッダの内側に少なくとも部分的に配置され、かつ前記固体照明ユニットに電気的に接続されている、ドライバを更に含む、請求項７に記載の固体照明ランプ。
9. 前記円筒状ヒートスプレッダが、前記ガラス管の内側に配置されている第１区画と、前記ガラス管の外側に延在している第２区画とを有し、前記固体照明ランプの端部キャップが、前記円筒状ヒートスプレッダの前記第２区画に取り付けられている、請求項７又は８に記載の固体照明ランプ。
10. 前記端部キャップが、エジソンねじ込みソケットに接続可能である、請求項９に記載の固体照明ランプ。
11. 前記ガラス管が、前記固体照明ランプの長手方向軸に沿って見られた場合に、前記端部キャップから離れる方向に、前記円筒状ヒートスプレッダの前記第１区画の頂部を越えて延在している、請求項９に記載の固体照明ランプ。

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