JP7026600B2 - 購買情報活用システム及び購買情報活用方法、及びプログラム - Google Patents

Description

本発明は、購買情報活用システム、購買情報活用方法、及びプログラム等に関する。

従来、インターネット等を利用したＷＥＢアンケートが行われている。例えば、特許文献１には、サービス提供者（企業・店舗）の商品及び商品包材にアンケートアクセスコードを添付等することで、利用者（消費者）がインターネットに接続可能な携帯電話・携帯情報端末機器やパソコンなどを介して、瞬時に回答できるアンケートシステムについて開示されている。広告についても、従来、インターネット上で、サービス提供会社の商品に最適な消費者を推計し、提示されている。例えば、サービス提供者（企業・店舗）の商品及び商品包材の商品識別表示と広告を連動させることで、利用者が当該商品を購買した際に、利用者（消費者）がインターネットに接続可能な携帯電話・携帯情報端末機器やパソコンなどを介して、サービス提供者が考える最適なタイミングで利用者に最も適切と思われる広告が表示されるシステムについて開示されている。

特開２００２－３７３２３９号公報

しかしながら、特許文献１に記載されたようなシステムでは、サービス提供者は、自社の店舗で商品を購買した利用者にしか、広告等のコンテンツを提供することができなかった。

そこで、本発明は、上記事情に鑑み、任意の店舗で商品を購入した消費者に対し、関連するコンテンツを消費者の端末に提供可能にすることを目的とするものである。

本発明の一態様による購買情報活用システムは、店舗とコンテンツとを対応付けて記憶する記憶部と、消費者の端末から、レシートに関する情報を受信する受信部と、レシートに関する情報を解析し、消費者が商品の購買を行った店舗を特定する解析部と、特定された店舗と関連する他の店舗に対応付けられたコンテンツを前記記憶部から抽出し、抽出したコンテンツを前記端末に提供するコンテンツ提供部と、を備えるものを含む。

「システム」とは、情報処理装置等から構成される、特定の機能をユーザに提供するためのシステムを含む。例えば、サーバ装置、クラウドコンピューティング形態のもの、ＡＳＰ（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｐｒｏｖｉｄｅｒ）、クライアントサーバモデルのもの、などにより構成されるが、これに限られるものではない。

また、本発明のプログラムは、ＣＤ－ＲＯＭ等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体を通じて、又は通信ネットワークなどを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。

また、本明細書等において、「部」とは、単に物理的構成を意味するものではなく、その構成が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、１つの構成が有する機能が２つ以上の物理的構成により実現されても、２つ以上の構成の機能が１つの物理的構成により実現されてもよい。

本発明によれば、任意の店舗で商品を購入した消費者に対し、関連するコンテンツを消費者の端末に提供することができる。

本発明の一実施形態における購買情報活用システムの構成図である。 本発明の一実施形態における携帯端末及びサーバ装置のブロック図である。 本発明の一実施形態における店舗ＤＢの一例を示す図である。 本発明の一実施形態における購買情報活用システムの処理の概要を示す図である。 本発明の一実施形態における購買情報活用システムの処理の流れを示すフローチャートである。

［第１実施形態］
以下、本発明の実施の形態の１つについて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。さらに、当業者であれば、以下に述べる各要素を均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であり、かかる実施の形態も本発明の範囲に含まれる。また、以下においては、理解を容易にするべく、情報処理装置を利用して本発明が実現される実施の形態を例にとって説明するが、上述の如く、本発明はそれに限定されない。

＜１．システム構成の概要＞
図１は、本実施形態に係る購買情報活用システム１の構成の一例を示している。図１に示すように、購買情報活用システム１は、ネットワークＮを介して、サーバ装置１０と、携帯端末２０とが互いに接続されて構成される。購買情報活用システム１は、携帯端末２０からサーバ装置１０に送信される購買情報を蓄積し、蓄積された購買情報をマーケティング等に活用するシステムである。購買情報は、例えばレシートの画像や購買した商品のバーコード情報、商品の画像等を含む。サーバ装置１０は、購買情報を送信した携帯端末２０に、例えば広告、アンケート、クーポン等のコンテンツの提供することができる。

ネットワークＮは、無線ネットワークや有線ネットワークにより構成される。通信ネットワークの一例としては、携帯電話網や、ＰＨＳ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｈａｎｄｙ－ｐｈｏｎｅ Ｓｙｓｔｅｍ）網、無線ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）、赤外線通信、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、有線ＬＡＮ、電話線、電灯線ネットワーク、ＩＥＥＥ１３９４等に準拠したネットワークがある。

＜２．構成＞
＜２－１．携帯端末２０の機能＞
図２（Ａ）を参照して、携帯端末２０の構成の一例を説明する。携帯端末２０は、ネットワークＮを介してサーバ装置１０へ送信する機能を備えた情報処理装置である。具体的には、携帯端末２０として、例えば携帯電話やスマートフォン、ＰＣ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔｓ）、タブレット、ウェアラブル（Ｗｅａｒａｂｌｅ）端末、ゲーム機等が想定されるが、これらに限られるものではない。

図２（Ａ）は、携帯端末２０の機能の一例を示す機能ブロック図である。図２（Ａ）に示すように、携帯端末２０は、ＣＰＵ及びメモリを含む制御部２１０と、ネットワークＮと接続するための通信部２２０と、利用者からの操作を受け付けるタッチパネル等の入力部２３０と、制御部２１０における処理の実行に必要な各種プログラムやデータが格納された記憶部２４０と、画面を表示する表示部２５０と、撮像部２６０とを有している。なお、撮像部２６０は、静止画や動画の撮影や、ＱＲコード（登録商標）やバーコードの読み取りを行う。

携帯端末２０のユーザ（以下、「消費者」ともいう。）は、携帯端末２０に所定のアプリケーション（以下、「アプリ」ともいう。）をインストールすることでサーバ装置１０が提供する、所定のサービスを利用可能となる。

アプリをインストールした消費者は、店舗において商品を購買した場合に、携帯端末２０を操作して、購買情報としてサーバ装置１０へ送信する。このとき消費者は、例えば購買情報として撮影したレシートの画像や、商品のバーコードの情報や、購買した商品の画像も購買情報としてサーバ装置１０へ送信することが好ましい。

＜２－２．サーバ装置１０の機能＞
図２（Ｂ）を参照して、サーバ装置１０の機能の一例を説明する。サーバ装置１０は、ネットワークＮに接続されたコンピュータであり、例えばＰＣやサーバ等が挙げられる。

図２（Ｂ）は、サーバ装置１０の機能の一例を示す機能ブロック図である。図２（Ｂ）に示すように、サーバ装置１０は、入力部１１０と、制御部１２０と、記憶部１３０と、通信部１４０と、表示部１５０とを有している。

入力部１１０は、サーバ装置１０の管理者からの操作を受け付けるように構成され、キーボードやマウス、タッチパネル等によって実現することができる。

制御部１２０は、ＣＰＵやＭＰＵなどの演算処理部、ＲＡＭなどのメモリ及び画像処理部を含む。演算処理部は、各種入力に基づき、記憶部１３０に記録されたプログラムを実行することで、各種機能部を動作させるものである。このプログラムは、ＣＤ－ＲＯＭ等の記録媒体に記憶され、もしくはネットワークＮを介して配布され、コンピュータにインストールされるものであってもよい。メモリは、サーバ用プログラム及びゲームプログラム、ならびに、これらのプログラムにおいて処理の実行中に、演算等に必要な各種データを、一時的に記憶するためのものである。

記憶部１３０は、ハードディスク等の記憶装置によって構成され、制御部１２０における処理の実行に必要な各種プログラムや、各種プログラムの実行に必要なデータ等を記録しておくものである。記憶部１３０には、さらに、消費者情報ＤＢ１３１、コンテンツＤＢ１３２、購買情報ＤＢ１３３、商品ＤＢ１３４、及び店舗ＤＢ１３５が保存されている。

消費者情報ＤＢ１３１には、消費者ＩＤ、年齢、性別、職業、住所、レベル、発行された評価依頼等の消費者情報が格納されている。消費者情報は、消費者が、購買情報活用システム１に登録する際に、入力を行うことが望ましい。消費者情報として、消費者は購買情報活用システム１に、他にも生年月日、住所、職業、既婚歴、家族構成、同居家族、年収、世帯年収等を登録するものとしてもよい。

コンテンツＤＢ１３２には、コンテンツＩＤ、コンテンツに関連する商品ＩＤ、コンテンツの提供元となる店舗ＩＤ、コンテンツ、及びコンテンツの発行条件等が対応付けられて格納されている。

コンテンツは、消費者に対する、商品の評価依頼やアンケート、商品のクーポン、広告、モニター調査の依頼などを含む。評価依頼は、例えば、商品を購買した消費者に対して、その商品の満足度を数値で入力してもらうものでもよい。また、アンケートは、商品に対するコメントや、質問に対する回答を求めることができる。広告は、例えば、その商品の姉妹品や、関連商品に関するものでもよい。さらに、クーポンは、その商品の購買時に即座に使用可能なものや、次回以降に同一商品を購買する際に利用可能なものであってもよい。

コンテンツは、発行条件に応じて、携帯端末２０に送信される。発行条件は、発行対象となる消費者の条件や、発行タイミング、購買された店舗、購買された商品を含む。消費者の条件として、例えば、商品を購買した店舗や、消費者の年齢、職業、住所、レベル、後述する購買情報ＤＢ１３３に記憶されている購買に関する情報、評価情報等、購買情報活用システム１が収集する情報のすべてが挙げられる。発行タイミングは、例えば、商品購買時からの日数を用いる場合には、消費者が商品コードを読み取ったとき、受信部１２１が商品コードを受信したとき、または商品画像（買い物シーン画像）を送信したときからの日数を設定することができる。また、商品使用時からの日数を用いる場合には、消費者が利用シーン画像を送信したときからの日数を設定することができる。

さらに発行条件として、所定の商品の商品コードを登録することも可能である。この場合、所定の商品を消費者が購買した場合に、コンテンツを発行することができる。例えば、コンテンツの発行条件として、所定の商品の組み合わせ（例えば、ニンジン、ジャガイモ、玉ねぎ）を登録しておくことで、当該所定の商品の組み合わせによって作成可能な料理のレシピ（例えば、カレー、肉じゃが等）をコンテンツとして提供することができる。また例えば、コンテンツの発行条件として、所定の店舗と所定の商品とを登録しておくことで、なぜその店舗でその商品を購買したのか（あるいは、なぜ他の店舗でその商品を購買しなかったのか）を訊くアンケートをコンテンツとして提供することができる。

購買情報ＤＢ１３３には、消費者が実際に行った購買に関する情報である、購買情報が蓄積されている。購買情報は、例えば消費者が撮影した商品の識別情報であるバーコードやＪＡＮコード等の商品コード、消費者が撮影したレシート画像、当該レシート画像から抽出したレシート情報、消費者が撮影した買い物シーン画像等を含む。レシート情報は、商品を購買した際のレシートの画像から、テキストデータを読み込んだ情報をいう。買い物シーン画像は購買した商品の画像のことを指す。また、その商品を購入した消費者の情報や購買情報を登録した際の消費者の位置情報も、購買情報として格納することも可能である。

さらに、購買情報ＤＢ１３３には、購買した商品を利用しているシーンの画像（利用シーン画像）や、消費者の購買した商品の使用に関する評価の情報である、評価情報が、購買情報と紐づけられて蓄積されている。評価情報は、たとえば、購買した商品への満足度、感想、コメント等を含む。利用シーン画像は、商品と当該商品を利用している消費者とが写っていることが望ましい。消費者に購買情報として利用シーンを登録させることで、メーカーや販売元等の企業が商品の「使い方」「利用実態」を把握することが可能となる。また、購買情報ＤＢ１３３には、商品に対する消費者のコメントや、企業から消費者に対するアンケート等を登録することも可能である。

商品ＤＢ１３４には、商品コードと、当該商品コードに対応する商品とが、紐付けられて格納されている。なお、商品ＤＢ１３４は、購買情報活用システム１の外部システムが保有しているものとしてもよい。

店舗ＤＢ１３５には、店舗に関する情報が格納されている。図３は本実施形態に係る店舗ＤＢ１３５の一例を示す図である。図３に示すように、店舗ＤＢ１３５には、店舗のＩＤに、店舗名、住所、電話番号、店舗コード、優先度が対応付けられて保存されている。店舗コードは、店舗が分類されるグループを示すコードである。例えば、業態が同じ店舗同士に同じ店舗コードが割り当てられる。優先度は、同じ店舗コードを有する店舗間において、コンテンツの配信されやすさを示している。例えば優先度が高い店舗ほど、コンテンツが配信されやすいことが好ましい。なお優先度は図３に示すような数字に限定されず、アルファベットや任意の文字列（高、中、低等）等でもよい。

図２に戻り、サーバ装置１０の構成の続きを説明する。
通信部１４０は、サーバ装置１０をネットワークＮに接続するように構成される。例えば、通信部１４０は、ＬＡＮカード、アナログモデム、ＩＳＤＮモデム等、及び、これらをシステムバス等の伝送路を介して処理部と接続するためのインタフェースから実現することができる。

表示部１５０は、例えばディスプレイやモニタ等であり、サーバ装置１０から出力される各種情報を表示させる。

さらに、図２に示すように、制御部１２０は、機能部として、受信部１２１と、判定部１２２と、解析部１２３と、商品特定部１２４と、コンテンツ作成部１２５と、コンテンツ提供部１２６とを備えている。

受信部１２１は、携帯端末２０から購買情報を受信する。例えば受信部１２１は、消費者が撮影したレシート画像を受信することができる。受信部１２１は、さらに携帯端末２０から消費者が読み取った商品コードや、消費者が購買した商品の画像、当該商品の買い物シーンの画像を受信することも可能である。また、携帯端末２０がＯＣＲ（Ｏｐｔｉｃａｌ ｃｈａｒａｃｔｅｒ ｒｅｃｏｇｎｉｔｉｏｎ、光学文字認識）等の機能を有する場合には、受信部１２１はレシート情報を受信することもできる。

受信部１２１は、受信したレシート画像やレシート情報、商品コード、買い物シーン画像を購買情報として、購買情報ＤＢ１３３に登録する。さらに、携帯端末２０から、利用シーン画像や、商品に対するコメント、満足度を数値化した評価等を含む情報である評価情報を受信した場合には、これらの情報も購買情報と対応付けて購買情報ＤＢ１３３に登録することが望ましい。

判定部１２２は、受信部１２１が購買情報を受信した際に、消費者が商品を購買したと判定する。例えば判定部１２２は、購買情報として、レシート画像（またはレシート情報）と商品コードとの両方を受信部１２１が受信していない場合、消費者が商品を実際には購買していないと判定し、当該購買情報を登録しない構成でもよい。

解析部１２３は、受信したレシート画像から当該レシートのテキストデータであるレシート情報を抽出し、解析する。具体的には、解析部１２３はレシート画像から店舗の電話番号を解析し、店舗ＤＢ１３５に登録されたレコードと突合する。店舗ＤＢ１３５に解析した電話番号と一致するレコードが含まれる場合には、解析部１２３は当該レコードの店舗を商品が購買された店舗として特定する。

このとき解析部１２３は併せてレシート画像から店舗名（店舗のロゴ）や住所を解析して、店舗の特定に用いてもよい。例えばレシート画像から電話番号の一部しか解析できなかった場合、解析部１２３は、さらに店舗名や住所を解析することで、店舗を特定するための情報に用いることができる。一例として、レシート画像から市外局番を解析できなかった場合、解析部１２３は住所から市外局番を推測することが可能である。解析部１２３が店舗を特定する際に、複数の情報の解析結果を用いることで、解析精度を向上させることができる。

また、解析部１２３は、レシート画像を解析することで、当該レシートに関する購買の情報を収集してもよい。例えば、解析部１２３は、レシートに記載された商品の種類と、受信した商品コードの種類とが一致するか否かを解析することができる。また、解析部１２３は、そのレシートが発行された店舗や時間、レシートに記載された商品の個数、合計金額等を解析するものとしてもよい。解析部１２３は解析したこれらの情報を、購買情報として購買情報ＤＢ１３３に格納することができる。

さらに、解析部１２３は、記憶部１３０に登録されたレシート情報と商品コードとの対応関係を用いて、読み取ったレシート情報をもとに特定の商品識別情報を推測することも可能である。具体的には、レシート情報から抽出した商品名称と、商品コードから特定した商品との突合を繰り返すことで、レシート情報から商品を類推することができる。

なお、解析部１２３の機能は、携帯端末２０に持たせることも可能である。

商品特定部１２４は、商品ＤＢ１３４を参照し、受信部１２１が受信した商品コードに基づいて、当該商品コードに対応する商品を特定する。

コンテンツ作成部１２５は、新規コンテンツの作成を受け付け、サーバ装置１０に登録することができる。例えばコンテンツ作成部１２５は、外部のシステムの利用者からコンテンツの作成を受け付けてもよい。コンテンツ作成部１２５は、コンテンツの作成を受け付ける際にあわせて、コンテンツの名称と、購買対象となる商品、購買した商品に対して消費者に行ってもらいたい評価依頼や、アンケート、クーポンなどを記録した発行内容と、コンテンツを送信する対象となる消費者の条件と指定を受け付けることが好ましい。作成されたコンテンツは、サーバ装置１０のコンテンツＤＢ１３２に保存される。

コンテンツ提供部１２６は、解析部１２３の解析結果に基づいて、消費者にコンテンツを提供する。具体的には、コンテンツ提供部１２６は、店舗ＤＢ１３５を参照し、解析部１２３が特定した店舗の位置情報を抽出する。本実施例では、位置情報として住所を抽出するが、座標や緯度経度を抽出してもよい。次にコンテンツ提供部１２６は、抽出した位置情報から所定の範囲内に位置する店舗のＩＤを抽出する。このとき、解析部１２３が特定した店舗とは別の店舗を抽出することが好ましいが、解析部１２３が特定した店舗と同じ店舗を抽出してもよい。コンテンツ提供部１２６は、さらに、店舗ＤＢ１３５に登録された優先度を参照して、抽出した位置情報から所定の範囲内に位置し、かつ優先度が最も高い店舗のＩＤを抽出してもよい。これによってコンテンツ提供部１２６は、優先度の高い店舗ほど、高い確率で選択することができる。さらにコンテンツ提供部１２６は、コンテンツＤＢ１３２を参照して抽出した店舗ＩＤに紐づくコンテンツを抽出し、消費者の携帯端末２０に送信する。このときコンテンツ提供部１２６は、抽出したコンテンツについて発行条件を満たすか否かを判定し、満たす場合にコンテンツを携帯端末２０に送信する構成でもよい。
なお、コンテンツ提供部１２６は、店舗ＤＢ１３５を参照し、解析部１２３が特定した店舗の店舗コードを抽出する抽出する構成でもよい。この場合コンテンツ提供部１２６は、抽出した店舗コードと同一の店舗コードを有する店舗から、優先度に基づいて提供するコンテンツの提供元となる店舗のＩＤを抽出する。さらにコンテンツ提供ＤＢ１２６は、解析部１２３が特定した店舗の位置情報と店舗コードとの両方を用いてコンテンツ提供元となる店舗のＩＤを抽出することも可能である。この場合、特定された店舗と立地が近く、かつ業態が類似する他の店舗のコンテンツを提供することができる。また、図３には、店舗ＤＢ１３５にいわゆる小売店の店舗情報が登録される例を示したが、店舗とは必ずしも小売店に限られるものではない。例えば、店舗ＤＢ１３５に、メーカー、フランチャイズ店のフランチャイジー、インターネット上の仮想店舗等を登録してもよい。この場合、位置情報の登録は必須ではなく、位置情報が登録されていない店舗については、優先度等の情報に基づいてコンテンツの提供元が抽出される。

これによって、消費者が購買行動と行った店舗とは異なる店舗（例えば競合他社）であっても、広告等を提供することができる。さらにレシート情報は順次、購買情報ＤＢ１３３に蓄積されるため、消費者の購買履歴をたどることが可能になる。

さらにコンテンツ提供部１２６は、購買情報に商品コードが含まれる場合には、商品特定部１２４が特定した商品に関連するコンテンツを提供することも可能である。例えばコンテンツ提供部１２６は、特定した商品がレシート情報に含まれる場合に、特定した商品に関連するコンテンツを提供してもよい。この場合、コンテンツ提供部１２６は、コンテンツＤＢ１３２を参照して、特定した商品に所定のコンテンツが紐づけられて登録されていないかを判定する。ここで、所定のコンテンツとは、評価依頼やアンケート、クーポン等を含む。商品コードに該当する商品について、コンテンツＤＢ１３２にコンテンツが登録されていた場合には、当該コンテンツに紐付けられて登録されている発行条件から、消費者の条件を参照し、商品コードを送信した消費者が、その条件に該当するか否かを判断する。商品コードを送信した消費者がコンテンツに紐づく消費者の条件に該当する場合には、発行タイミングに基づいて、コンテンツ提供部１２６は、そのコンテンツを携帯端末２０に対して送信する。発行タイミングは、受信部１２１が商品コードを受信したときや、受信部１２１が商品の画像を受信したときとしてもよい。

また、コンテンツ提供部１２６は、消費者が、商品コードを携帯端末２０で読み取った際に、当該携帯端末２０にもコンテンツを提供する構成でもよい。さらにコンテンツ提供部１２６は、消費者が商品コードを携帯端末２０で読み取った際には、コンテンツに代えて販売促進情報を提供する構成でもよい。

販売促進情報は、購買情報ＤＢ１３３に蓄積された多数の購買情報を解析・編集した結果、得られた情報であることが望ましい。たとえば、ある地域在住のある年代の消費者からの、その商品に対する満足度の平均値や、その商品に対する感想・コメント等が挙げられる。これによって、商品を購買しようとしている消費者は、他の消費者の当該商品に対する実際の評価に基づいて、その商品を購買するか否かを決定することができる。

また、たとえば、コンテンツ提供部１２６は、販売促進情報として、同じ商品をより安く扱っている店舗の情報を提供したり、同じカテゴリの商品の売れ筋ランキングを提供したりするものとしてもよい。これらの情報についても、コンテンツ提供部１２６は、購買情報ＤＢ１３３に格納された、購買情報から提供することができる。たとえば、コンテンツ提供部１２６は、解析部１２３が解析して登録した商品の金額を比較することで、より安い店舗の情報を提供することが可能である。また、購買情報ＤＢ１３３から、直近に購買のあった商品の購買情報を検索することによって、売れ筋ランキングを提供することが可能である。さらに、コンテンツ提供部１２６は、購買情報ＤＢ１３３に蓄積された情報を用いずに、例えば、競合商品の広告クーポン等を表示するものとしてもよい。

＜３．処理＞
＜３－１．処理の概要＞
次に、図４を用いて購買情報活用システム１の処理の概要を説明する。なお図４の例ではサーバ装置１０は図３に示した店舗ＤＢ１３５を参照して処理を行うとして説明する。

消費者は、ストアＢのａ店で商品を購買し、再度レシートの画像をサーバ装置１０に送信する。このとき、サーバ装置１０は、店舗ＤＢ１３５において、ストアＢのａ店と立地が近く、かつ優先度が高い店舗であるストアＡのａ店の広告を携帯端末２０に提供する（図４（Ａ））。また例えば、消費者がストアＤのｂ店で商品（例えばワインＡ）を購買し、そのときのレシート画像とワインの商品コードとをサーバ装置１０に送信する。このとき、サーバ装置１０は、店舗ＤＢ１３５において、ストアＤのｂ店と立地が近く、かつ優先度が高い店舗であるストアＡのａ店でなぜその商品を購買しなかったのかを確認するアンケートを携帯端末２０に提供する（図４（Ｂ））。

＜３－２．処理フロー＞
図５を参照して、消費者が図４に示した購買行動を行った場合のサーバ装置１０における処理フローを説明する。なお図５の例においても、サーバ装置１０は図３に示した店舗ＤＢ１３５を参照して処理を行うとして説明する。

まず図４（Ａ）に示したように、消費者がレシート画像をサーバ装置１０に送信すると、受信部１２１が送信されたレシート画像を受信する（Ｓ１０：ＹＥＳ）。受信部１２１は、受信したレシート画像を購買情報ＤＢ１３３に登録する（Ｓ１１）。なお、受信部１２１は、レシート画像と併せて商品コードや商品の画像、買い物シーン画像等を受信した場合には、それらの情報も併せて購買情報ＤＢ１３３に登録する。

次に、解析部１２３は、受信したレシート画像を解析してレシート情報を抽出する。さらに解析部１２３は、店舗ＤＢ１３５を参照して、レシート情報に含まれる電話番号から、消費者が購買を行った店舗を特定する（Ｓ１２）。このとき解析部１２３は、レシート情報に含まれる店舗のロゴや住所等も参照し、店舗の特定を行うことができる。

次に、コンテンツ提供部１２６は、店舗ＤＢ１３５を参照して、解析部１２３が解析した店舗の位置情報や店舗コードを抽出する。コンテンツ提供部１２６は、抽出した位置情報と所定の関係にある店舗から、優先度に基づいて、コンテンツ提供元となる店舗を選択する。さらにコンテンツ提供部１２６は、コンテンツＤＢ１３２を参照して、選択した店舗のＩＤに紐づくコンテンツを抽出し、発行条件に応じて携帯端末２０に提供する（Ｓ１３）。

次に図４（Ｂ）に示したように、消費者がストアＤのｂ店において、商品コードとレシート画像とをサーバ装置１０に送信した場合、受信部１２１が送信されたレシート画像と商品コードとを受信する（Ｓ１４：ＹＥＳ）。受信部１２１は受信した商品コードとレシート画像とを対応付けて購買情報ＤＢ１３３に登録する（Ｓ１５）。

このとき、解析部１２３が、上述のＳ１２で示したように、レシート画像を解析し店舗を特定する。さらに商品特定部１２４は、商品ＤＢ１３４を参照し、受信部１２１が受信した商品コードについて、対応する商品を特定する（Ｓ１６）。

コンテンツ提供部１２６は、上述のＳ１３、Ｓ１４と同様にコンテンツの提供を行う。このときコンテンツ提供部１２６は、さらに、コンテンツＤＢ１３２を参照して、特定された商品（この例ではワインＡ）に対応付けられたコンテンツを抽出する。図４（Ｂ）の例では、ワインＡに対応するコンテンツの発行条件として、「ストアＡのａ店と同一の店舗コードの店舗においてワインＡを購買したこと」が登録されているとする。この場合、コンテンツ提供部１２６は、コンテンツ発行条件を満たしていることを判定し（Ｓ１７：ＹＥＳ）、携帯端末２０に対してコンテンツ（例えばアンケート）を送信する（Ｓ１８）。

このように、本実施形態に係る購買情報活用システムによると、レシートの情報に基づいて、消費者が商品を購買した店舗とは異なる店舗に関するコンテンツを、消費者の携帯端末２０に提供することができる。

［第２実施形態］
第２実施形態以降では、第１実施形態と共通の事項についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。

本実施形態では、コンテンツＤＢ１３２に登録されるコンテンツの発行条件に、発行対象時間が含まれる。発行対象時間は、特定の時間帯（例えば１９時から２４時）や、特定の時刻（例えば２３時３０分）、特定の日時（例えば２０１８年３月３日や毎年３月３日）を含む。

解析部１２３は、受信したレシート画像から、消費者が商品を購買した時（例えば商品を購買した時間や日付である。なおレシートが発行された時間を、商品を購買した時としてもよい）を解析することができる。

次に、コンテンツ提供部１２６は、コンテンツＤＢ１３２を参照して、解析部１２３が解析した商品の購買日時が発行条件として登録されている対象時間に含まれる（又は一致する）場合には、所定のコンテンツを発行することができる。なお、本実施形態においても、コンテンツ提供部１２６は、店舗の位置情報や優先度、商品の種類等、発行対象時間以外の発行条件を加味してもコンテンツを発行可能である。

このように、本実施形態に係るコンテンツ提供部１２６は、発行対象時間に応じてコンテンツを提供可能である。これにより、例えば、発行対象時間としてコンビニエンススト等の商品の入れ替えタイミング付近の時間帯を登録しておくことで、賞味期限切れが近い商品を購買した消費者に対して、割引に代えて、クーポンやポイントで還元することができる。
その他の購買情報活用システム１の構成、機能は第１実施形態と同様である。

以上、本発明の一実施形態について説明した。なお、本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更ないし改良され得るものである。例えば、上述の処理フローにおける各ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で各ステップの一部を省略したり、各処理ステップの順番を任意に変更して又は並列に実行することができる。

１ 購買情報活用システム
１０ サーバ装置
２０ 携帯端末
１１０ 入力部
１２０ 制御部
１２１ 受信部
１２２ 判定部
１２３ 解析部
１２４ 商品特定部
１２５ コンテンツ作成部
１２６ コンテンツ提供部
１３０ 記憶部
１３１ 消費者情報ＤＢ
１３２ コンテンツＤＢ
１３３ 購買情報ＤＢ
１３４ 商品ＤＢ
１３５ 店舗ＤＢ
１４０ 通信部
１５０ 表示部
２１０ 制御部
２２０ 通信部
２３０ 入力部
２４０ 記憶部
２５０ 表示部
２６０ 撮像部

Claims (4)

1. 店舗とコンテンツとを対応付けて記憶する記憶部と、
   消費者の端末から、レシートに関する情報と商品の識別情報である商品コードとを受信する受信部と、
   前記レシートに関する情報を解析し、前記消費者が商品の購買を行った店舗を特定する解析部と、
   前記商品コードで識別される商品が前記レシートに関する情報に含まれる場合に、特定された前記店舗と関連するコンテンツを前記記憶部から抽出し、抽出したコンテンツを前記端末に提供するコンテンツ提供部と、
   を備え、
   前記関連するコンテンツは、
   前記解析部において特定された店舗の位置情報と所定の関係にある店舗に対応付けられたコンテンツを含む、購買情報活用システム。
2. 前記記憶部は、
   前記コンテンツに発行対象時間をさらに対応付けて記憶し、
   前記解析部は、
   前記レシートに関する情報を解析し、前記消費者が商品の購買を行った時を特定し、
   前記コンテンツ提供部は、
   前記記憶部に記憶された所定のコンテンツについて、前記解析部が特定した商品の購買を行った時が前記発行対象時間に含まれる場合に、当該所定のコンテンツを前記端末に提供する、
   請求項１に記載の購買情報活用システム。
3. コンピュータが、
   店舗とコンテンツとを対応付けて記憶するステップと、
   消費者の端末から、レシートに関する情報と商品の識別情報である商品コードとを受信するステップと、
   前記レシートに関する情報を解析し、前記消費者が商品の購買を行った店舗を特定するステップと、
   前記商品コードで識別される商品が前記レシートに関する情報に含まれる場合に、特定された前記店舗と関連するコンテンツを記憶したコンテンツから抽出し、抽出したコンテンツを前記端末に提供するステップと、
   を実行し、
   前記関連するコンテンツは、
   前記解析において特定された店舗の位置情報と所定の関係にある店舗に対応付けられたコンテンツを含む、購買情報活用方法。
4. コンピュータを、
   店舗とコンテンツとを対応付けて記憶する手段、
   消費者の端末から、レシートに関する情報と商品の識別情報である商品コードとを受信する手段、
   前記レシートに関する情報を解析し、前記消費者が商品の購買を行った店舗を特定する手段、及び
   前記商品コードで識別される商品が前記レシートに関する情報に含まれる場合に、特定された前記店舗と関連するコンテンツを記憶したコンテンツから抽出し、抽出したコンテンツを前記端末に提供する手段、
   として機能させ、
   前記関連するコンテンツは、
   前記解析において特定された店舗の位置情報と所定の関係にある店舗に対応付けられたコンテンツを含む、プログラム。

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