JP7026310B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置に関する。
太陽電池、蓄電池、燃料電池などに接続されるパワーコンディショナは、高効率な電力変換と小型設計が望まれる。それを実現する電力変換装置の1つに、フライングキャパシタを用いたマルチレベル電力変換装置がある(例えば、特許文献1参照)。マルチベル電力変換装置におけるフライングキャパシタの電圧は、部品パラメータのばらつきのない理想的な状態では一定の電圧値にバランスされる。
特開2015-91179号公報
しかしながら、実際には回路を構成する部品パラメータのばらつきにより、理想とする電圧値にバランスしないことが多い。例えば、スイッチング素子のスイッチングタイミングのばらつきにより、フライングキャパシタの電圧がばらつき、フライングキャパシタの電圧が目標値に収束しない場合がある。その場合、デバイスの耐圧超過による不具合や、U相とW相の出力端子の対地間電位のずれによるアースへの漏洩電流などが発生する。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、フライングキャパシタの電圧を目標値に収束させる性能の高いマルチレベル電力変換装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電力変換装置は、直流電源の正側バスと負側バスとの間に並列に接続され、それぞれが少なくとも1つのフライングキャパシタを有する複数のレグと、前記直流電源の正側バスと負側バスとの間に、直列に接続された第1分割コンデンサ及び第2分割コンデンサと、を備える。前記レグは、系統電源/交流負荷に接続された交流経路の1つに接続されており、前記レグは、前記第1分割コンデンサと前記第2分割コンデンサとの間の中性点に接続されており、前記直流電源、前記複数のレグのうちの第1レグに含まれるフライングキャパシタ、前記系統電源/交流負荷、前記複数のレグのうちの第2レグに含まれるフライングキャパシタ、前記直流電源の経路で前記2つのフライングキャパシタが充電される状態と、前記系統電源/交流負荷、前記第2レグに含まれるフライングキャパシタ、前記中性点、前記第1レグに含まれるフライングキャパシタ、前記系統電源/交流負荷の経路で前記2つのフライングキャパシタが放電される状態とを交互に繰り返すことにより、前記直流電源の半分の電圧を前記系統電源/交流負荷に供給する第1パターンと、前記第1分割コンデンサ、前記第1レグに含まれるフライングキャパシタ、前記系統電源/交流負荷、前記第2レグに含まれるフライングキャパシタ、前記第1分割コンデンサの経路で前記第1レグに含まれるフライングキャパシタが充電され、前記第2レグに含まれるフライングキャパシタが放電される状態と、前記第2分割コンデンサ、前記第1レグに含まれるフライングキャパシタ、前記系統電源/交流負荷、前記第2レグに含まれるフライングキャパシタ、前記第2分割コンデンサの経路で前記第1レグに含まれるフライングキャパシタが放電され、前記第2レグに含まれるフライングキャパシタが充電される状態と、を交互に繰り返すことにより、前記直流電源の半分の電圧を前記系統電源/交流負荷に供給する第2パターンが切り替え可能である。
本発明によれば、フライングキャパシタの電圧を目標値に収束させる性能の高いマルチレベル電力変換装置を実現することができる。
本発明の実施の形態1に係る電力変換装置の構成を説明するための図である。 5レベル(+E、+1/2E、0、-1/2E、-E)の電圧で生成される擬似正弦波を示す図である。 図3(a)-(b)は、実施の形態1に係る電力変換装置における第1スイッチング素子-第24スイッチング素子のスイッチングパターンをまとめた図である。 図4(a)-(b)は、相補関係と、半周期の位相差を持つ関係を説明するための図である。 図5(a)-(d)は、第1スイッチングパターンの正の半周期のスイッチングパターンを示す回路図である。 図6(a)-(d)は、第1スイッチングパターンの負の半周期のスイッチングパターンを示す回路図である。 図7(a)-(d)は、第2スイッチングパターンの正の半周期のスイッチングパターンを示す回路図である。 図8(a)-(d)は、第2スイッチングパターンの負の半周期のスイッチングパターンを示す回路図である。 図9(a)-(d)は、第1フライングキャパシタ-第4フライングキャパシタの充放電時における等価回路を示す図である。 インバータ回路の出力電圧のゼロクロスタイミングを示す図である。 実施の形態1に係る電力変換装置において、第1スイッチングパターン実行時の第1フライングキャパシタ-第4フライングキャパシタの各電圧とインバータ回路の出力電圧の推移の実験データを示す図である。 実施の形態1に係る電力変換装置において、第2スイッチングパターン実行時の第1フライングキャパシタ-第4フライングキャパシタの各電圧とインバータ回路の出力電圧の推移の実験データを示す図である。 実施の形態1に係る電力変換装置において、第1スイッチングパターンと第2スイッチングパターンを切り替えながら実行した時の第1フライングキャパシタ-第4フライングキャパシタの各電圧とインバータ回路の出力電圧の推移の実験データを示す図である。 本発明の実施の形態2に係る電力変換装置の構成を説明するための図である。 図15(a)-(b)は、実施の形態2に係る電力変換装置における第1スイッチング素子-第24スイッチング素子のスイッチングパターンをまとめた図である。 本発明の電力変換装置の拡張範囲を説明するための図である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置1の構成を説明するための図である。電力変換装置1は、直流電源2から供給される直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を商用電力系統(以下、単に系統3という)又は交流負荷に出力する。直流電源2は例えば、分散型電源(太陽電池、蓄電池、燃料電池など)と、当該分散型電源の出力を制御可能なDC/DCコンバータにより構成される。当該DC/DCコンバータと電力変換装置1との間は、直流バスで接続される。なお直流電源2は、分散型電源とDC/DCコンバータの組が複数、並列接続されて構成されていてもよい。
電力変換装置1は、インバータ回路10、フィルタ回路20、電圧検出部41-44及び制御部30を備える。インバータ回路10は、直流電源2から供給される直流電力を、マルチレベル(本実施の形態では5レベル)の電圧を有する疑似正弦波に変換する。インバータ回路10は、直流電源2の正側バスと負側バスとの間に並列に接続された第1レグLe1及び第2レグLe2を備える。第1レグLe1は、第1フライングキャパシタ回路11、第2フライングキャパシタ回路12及び第1出力回路15を含む。第2レグLe2は、第3フライングキャパシタ回路13、第4フライングキャパシタ回路14及び第2出力回路16を含む。
第1フライングキャパシタ回路11及び第2フライングキャパシタ回路12は直流電源2の両端間に直列に接続される。第3フライングキャパシタ回路13及び第4フライングキャパシタ回路14は直流電源2の両端間に直列に接続される。第1フライングキャパシタ回路11と第2フライングキャパシタ回路12との接続点と、第3フライングキャパシタ回路13と第4フライングキャパシタ回路14との接続点との間が中間配線で接続される。
第1フライングキャパシタ回路11は、第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子Q2、第3スイッチング素子Q3、第4スイッチング素子Q4及び第1フライングキャパシタC1を含む。第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子Q2、第3スイッチング素子Q3及び第4スイッチング素子Q4は直列に接続され、直流電源2の正側バスと中間配線の間に接続される。第1フライングキャパシタC1は、第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2との接続点と、第3スイッチング素子Q3と第4スイッチング素子Q4との接続点との間に接続され、第1スイッチング素子Q1-第4スイッチング素子Q4により充放電される。
第2フライングキャパシタ回路12は、第5スイッチング素子Q5、第6スイッチング素子Q6、第7スイッチング素子Q7、第8スイッチング素子Q8及び第2フライングキャパシタC2を含む。第5スイッチング素子Q5、第6スイッチング素子Q6、第7スイッチング素子Q7及び第8スイッチング素子Q8は直列に接続され、中間配線と、直流電源2の負側バスの間に接続される。第2フライングキャパシタC2は、第5スイッチング素子Q5と第6スイッチング素子Q6との接続点と、第7スイッチング素子Q7と第8スイッチング素子Q8との接続点との間に接続され、第5スイッチング素子Q5-第8スイッチング素子Q8により充放電される。
第3フライングキャパシタ回路13は、第9スイッチング素子Q9、第10スイッチング素子Q10、第11スイッチング素子Q11、第12スイッチング素子Q12及び第3フライングキャパシタC3を含む。第9スイッチング素子Q9、第10スイッチング素子Q10、第11スイッチング素子Q11及び第12スイッチング素子Q12は直列に接続され、直流電源2の正側バスと中間配線の間に接続される。第3フライングキャパシタC3は、第9スイッチング素子Q9と第10スイッチング素子Q10との接続点と、第11スイッチング素子Q11と第12スイッチング素子Q12との接続点との間に接続され、第9スイッチング素子Q9-第12スイッチング素子Q12により充放電される。
第4フライングキャパシタ回路14は、第13スイッチング素子Q13、第14スイッチング素子Q14、第15スイッチング素子Q15、第16スイッチング素子Q16及び第4フライングキャパシタC4を含む。第13スイッチング素子Q13、第14スイッチング素子Q14、第15スイッチング素子Q15及び第16スイッチング素子Q16は直列に接続され、中間配線と直流電源2の負側バスの間に接続される。第4フライングキャパシタC4は、第13スイッチング素子Q13と第14スイッチング素子Q14との接続点と、第15スイッチング素子Q15と第16スイッチング素子Q16との接続点との間に接続され、第13スイッチング素子Q13-第16スイッチング素子Q16により充放電される。
第1出力回路15は、第1フライングキャパシタ回路11の中点(具体的には、第2スイッチング素子Q2と第3スイッチング素子Q3との接続点)と、第2フライングキャパシタ回路12の中点(具体的には、第6スイッチング素子Q6と第7スイッチング素子Q7との接続点)との間に接続される。第1出力回路15は、直列に接続された第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第19スイッチング素子Q19及び第20スイッチング素子Q20を含む。第1出力回路15の中点(具体的には、第18スイッチング素子Q18と第19スイッチング素子Q19との接続点)は、フィルタ回路20を介して、系統3/交流負荷に接続された交流経路の一端に接続される。
第2出力回路16は、第3フライングキャパシタ回路13の中点(具体的には、第10スイッチング素子Q10と第11スイッチング素子Q11との接続点)と、第4フライングキャパシタ回路14の中点(具体的には、第14スイッチング素子Q14と第15スイッチング素子Q15との接続点)との間に接続される。第2出力回路16は、直列に接続された第21スイッチング素子Q21、第22スイッチング素子Q22、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24を含む。第2出力回路16の中点(具体的には、第22スイッチング素子Q22と第23スイッチング素子Q23との接続点)は、フィルタ回路20を介して上記交流経路の他端に接続される。
直流電源2の正側バスと負側バスの間に、第1分割コンデンサC5及び第2分割コンデンサC6が直列に接続される。具体的には、正側バスと中間配線の間に第1分割コンデンサC5が接続され、中間配線と負側バスの間に第2分割コンデンサC6が接続される。第1分割コンデンサC5及び第2分割コンデンサC6は、直流電源2の電圧Eを1/2に分圧する作用、インバータ回路10内で発生するサージ電圧を抑制するためのスナバコンデンサとしての作用を有する。
第1フライングキャパシタ回路11の中点からは、第1スイッチング素子Q1の上側端子に印加されるE[V]と、第4スイッチング素子Q4の下側端子に印加される1/2E[V]の間の範囲の電位が出力される。第1フライングキャパシタC1は1/4E[V]の電圧になるように初期充電(プリチャージ)され、1/4E[V]の電圧を中心として充放電が繰り返される。従って、第1フライングキャパシタ回路11からは、概ね、E[V]、3/4E[V]、1/2E[V]の3レベルの電位が出力される。
第2フライングキャパシタ回路12の中点からは、第5スイッチング素子Q5の上側端子に印加される1/2E[V]と、第8スイッチング素子Q8の下側端子に印加される0[V]の間の範囲の電位が出力される。第2フライングキャパシタC2は1/4E[V]の電圧になるように初期充電され、1/4E[V]の電圧を中心として充放電が繰り返される。従って、第2フライングキャパシタ回路12からは、概ね、1/2E[V]、1/4E[V]、0[V]の3レベルの電位が出力される。
第3フライングキャパシタ回路13の中点からは、第9スイッチング素子Q9の上側端子に印加されるE[V]と、第12スイッチング素子Q12の下側端子に印加される1/2E[V]の間の範囲の電位が出力される。第3フライングキャパシタC3は1/4E[V]の電圧になるように初期充電され、1/4E[V]の電圧を中心として充放電が繰り返される。従って、第3フライングキャパシタ回路13からは、概ね、E[V]、3/4E[V]、1/2E[V]の3レベルの電位が出力される。
第4フライングキャパシタ回路14の中点からは、第13スイッチング素子Q13の上側端子に印加される1/2E[V]と、第16スイッチング素子Q16の下側端子に印加される0[V]の間の範囲の電位が出力される。第4フライングキャパシタC4は1/4E[V]の電圧になるように初期充電され、1/4E[V]の電圧を中心として充放電が繰り返される。従って、第4フライングキャパシタ回路14からは、概ね、1/2E[V]、1/4E[V]、0[V]の3レベルの電位が出力される。
上記の第1スイッチング素子Q1-第24スイッチング素子Q24にはそれぞれ、第1ダイオードD1-第24ダイオードD24が逆並列に形成/接続される。以下、本実施の形態では第1スイッチング素子Q1-第24スイッチング素子Q24に、150V耐圧のNチャネルMOSFETを使用する例を想定する。NチャネルMOSFETでは、ソースからドレイン方向に寄生ダイオードが逆並列に形成される。
なお、第1スイッチング素子Q1-第24スイッチング素子Q24にIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やバイポーラトランジスタを使用してもよい。その場合、第1スイッチング素子Q1-第24スイッチング素子Q24に寄生ダイオードは形成されず、第1スイッチング素子Q1-第24スイッチング素子Q24にそれぞれ外付けダイオードが逆並列に接続される。
第1出力回路15の中点(具体的には、第18スイッチング素子Q18と第19スイッチング素子Q19間の接続点)と、第2出力回路16の中点(具体的には、第22スイッチング素子Q22と第23スイッチング素子Q23間の接続点)から、マルチレベルの電圧(本実施の形態では5レベルの電圧)がフィルタ回路20に出力される。レベル数が多いほど、より正規の正弦波に近い擬似正弦波となる。なお、本実施の形態では第1出力回路15の中点からU相の電力を出力し、第2出力回路16の中点からW相の電力を出力する。
フィルタ回路20は、第1リアクトルL1、第2リアクトルL2及び出力コンデンサC7を含み、第1出力回路15及び第2出力回路16から出力される電圧及び電流の高調波成分を減衰させて、系統3の正弦波と同期した正弦波に近づける。
第1電圧検出部41は、第1フライングキャパシタC1の電圧を検出して制御部30に出力する。第2電圧検出部42は、第2フライングキャパシタC2の電圧を検出して制御部30に出力する。第3電圧検出部43は、第3フライングキャパシタC3の電圧を検出して制御部30に出力する。第4電圧検出部44は、第4フライングキャパシタC4の電圧を検出して制御部30に出力する。第1電圧検出部41-第4電圧検出部44はそれぞれ、例えば抵抗分圧回路と差動アンプで構成することができる。
制御部30は、第1スイッチング素子Q1-第24スイッチング素子Q24のオン/オフを制御して、インバータ回路10に、直流電源2から供給される直流電力を交流電力に変換させる。また制御部30は、第1スイッチング素子Q1-第24スイッチング素子Q24のオン/オフを制御して、インバータ回路10に、系統3から供給される交流電力を直流電力に変換させる。制御部30は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてアナログ素子、マイクロコンピュータ、DSP、ROM、RAM、FPGA、ASIC、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェア等のプログラムを利用できる。
図2は、5レベル(+E、+1/2E、0、-1/2E、-E)の電圧で生成される擬似正弦波を示す図である。最初の区間では+1/2Eと0を交互に出力し、その次の区間では+Eと+1/2Eを交互に出力し、その次の区間では+1/2Eと0を交互に出力し、その次の区間では0と-1/2Eを交互に出力し、その次の区間では-1/2Eと-Eを交互に出力し、その次の区間では0と-1/2Eを交互に出力する。これにより、1周期の疑似正弦波が生成される。インバータ回路10の出力電圧Vinv(疑似正弦波)が高品位に生成されると、フィルタ回路20を通過後の出力電流Ioutは滑らかな正弦波になる。
図3(a)-(b)は、実施の形態1に係る電力変換装置1における第1スイッチング素子Q1-第24スイッチング素子Q24のスイッチングパターンをまとめた図である。図3(a)は第1スイッチングパターンを示し、図3(b)は第2スイッチングパターンを示している。
図3(a)に示す第1スイッチングパターンでは、第1スイッチング素子Q1、第5スイッチング素子Q5、第12スイッチング素子Q12、第16スイッチング素子Q16のグループと、第4スイッチング素子Q4、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第13スイッチング素子Q13のグループが相補関係となる。第2スイッチング素子Q2、第6スイッチング素子Q6、第11スイッチング素子Q11、第15スイッチング素子Q15のグループと、第3スイッチング素子Q3、第7スイッチング素子Q7、第10スイッチング素子Q10、第14スイッチング素子Q14のグループが相補関係となる。
また、第1スイッチング素子Q1、第5スイッチング素子Q5、第12スイッチング素子Q12、第16スイッチング素子Q16のグループと、第2スイッチング素子Q2、第6スイッチング素子Q6、第11スイッチング素子Q11、第15スイッチング素子Q15のグループが半周期(180°)の位相差を持つ関係となる。第3スイッチング素子Q3、第7スイッチング素子Q7、第10スイッチング素子Q10、第14スイッチング素子Q14のグループと、第4スイッチング素子Q4、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第13スイッチング素子Q13のグループが半周期の位相差を持つ関係となる。
また、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23、第24スイッチング素子Q24のグループは、基本波の正の半周期の期間に常時オンし、負の半周期の期間に常時オフする。第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21、第22スイッチング素子Q22のグループは、基本波の負の半周期の期間に常時オンし、正の半周期の期間に常時オフする。日本では、基本波は50Hz/60Hzの正弦波である。
図3(b)に示す第2スイッチングパターンでは、第1スイッチング素子Q1、第5スイッチング素子Q5、第11スイッチング素子Q11、第15スイッチング素子Q15のグループと、第4スイッチング素子Q4、第8スイッチング素子Q8、第10スイッチング素子Q10、第14スイッチング素子Q14のグループが相補関係となる。第2スイッチング素子Q2、第6スイッチング素子Q6、第12スイッチング素子Q12、第16スイッチング素子Q16のグループと、第3スイッチング素子Q3、第7スイッチング素子Q7、第9スイッチング素子Q9、第13スイッチング素子Q13のグループが相補関係となる。
また、第1スイッチング素子Q1、第5スイッチング素子Q5、第11スイッチング素子Q11、第15スイッチング素子Q15のグループと、第2スイッチング素子Q2、第6スイッチング素子Q6、第12スイッチング素子Q12、第16スイッチング素子Q16のグループが半周期の位相差を持つ関係となる。第3スイッチング素子Q3、第7スイッチング素子Q7、第9スイッチング素子Q9、第13スイッチング素子Q13のグループと、第4スイッチング素子Q4、第8スイッチング素子Q8、第10スイッチング素子Q10、第14スイッチング素子Q14のグループが半周期の位相差を持つ関係となる。第17スイッチング素子Q17-第24スイッチング素子Q24は第1スイッチングパターンと同様である。
図4(a)-(b)は、相補関係と、半周期の位相差を持つ関係を説明するための図である。図4(a)は相補関係の一例を示す。相補関係は、2つのグループの内、一方がオン状態のときは他方がオフ状態となり、一方がオフ状態のときは他方がオン状態となる関係である。なお厳密には、両者のオン/オフが切り替わる際に、両者が同時にオフ状態になるデッドタイムが挿入される。図4(b)は、半周期(1/2T(Tは単位周期))の位相差を持つ関係の一例を示す。
図5(a)-(d)は、第1スイッチングパターンの正の半周期のスイッチングパターンを示す回路図である。図6(a)-(d)は、第1スイッチングパターンの負の半周期のスイッチングパターンを示す回路図である。なお、図面の簡略化のためMOSFETを単純なスイッチ記号で描いている。
図5(a)に示すように、インバータ回路10から+0を出力する場合、制御部30は、第3スイッチング素子Q3、第4スイッチング素子Q4、第7スイッチング素子Q7、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第10スイッチング素子Q10、第13スイッチング素子Q13、第14スイッチング素子Q14、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオン状態に制御し、第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子Q2、第5スイッチング素子Q5、第6スイッチング素子Q6、第11スイッチング素子Q11、第12スイッチング素子Q12、第15スイッチング素子Q15、第16スイッチング素子Q16、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオフ状態に制御する。
図5(b)に示すように、直流電源2から第1フライングキャパシタC1及び第4フライングキャパシタC4を充電しつつ、インバータ回路10から+1/2Eを出力する場合、制御部30は、第1スイッチング素子Q1、第3スイッチング素子Q3、第5スイッチング素子Q5、第7スイッチング素子Q7、第10スイッチング素子Q10、第12スイッチング素子Q12、第14スイッチング素子Q14、第16スイッチング素子Q16、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオン状態に制御し、第2スイッチング素子Q2、第4スイッチング素子Q4、第6スイッチング素子Q6、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第11スイッチング素子Q11、第13スイッチング素子Q13、第15スイッチング素子Q15、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオフ状態に制御する。
図5(c)に示すように、第1フライングキャパシタC1及び第4フライングキャパシタC4から交流経路に放電しつつ、インバータ回路10から+1/2Eを出力する場合、制御部30は、第2スイッチング素子Q2、第4スイッチング素子Q4、第6スイッチング素子Q6、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第11スイッチング素子Q11、第13スイッチング素子Q13、第15スイッチング素子Q15、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオン状態に制御し、第1スイッチング素子Q1、第3スイッチング素子Q3、第5スイッチング素子Q5、第7スイッチング素子Q7、第10スイッチング素子Q10、第12スイッチング素子Q12、第14スイッチング素子Q14、第16スイッチング素子Q16、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオフ状態に制御する。
制御部30は、図5(b)に示すスイッチングパターンと、図5(c)に示すスイッチングパターンを、1:1の比率で交互に繰り返すことにより、インバータ回路10から+1/2Eを出力させることができる。
図5(d)に示すように、インバータ回路10から+Eを出力する場合、制御部30は、第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子Q2、第5スイッチング素子Q5、第6スイッチング素子Q6、第11スイッチング素子Q11、第12スイッチング素子Q12、第15スイッチング素子Q15、第16スイッチング素子Q16、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオン状態に制御し、第3スイッチング素子Q3、第4スイッチング素子Q4、第7スイッチング素子Q7、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第10スイッチング素子Q10、第13スイッチング素子Q13、第14スイッチング素子Q14、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオフ状態に制御する。
図6(a)に示すように、インバータ回路10から-0を出力する場合、制御部30は、第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子Q2、第5スイッチング素子Q5、第6スイッチング素子Q6、第11スイッチング素子Q11、第12スイッチング素子Q12、第15スイッチング素子Q15、第16スイッチング素子Q16、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオン状態に制御し、第3スイッチング素子Q3、第4スイッチング素子Q4、第7スイッチング素子Q7、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第10スイッチング素子Q10、第13スイッチング素子Q13、第14スイッチング素子Q14、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオフ状態に制御する。
図6(b)に示すように、直流電源2から第2フライングキャパシタC2及び第3フライングキャパシタC3を充電しつつ、インバータ回路10から-1/2Eを出力する場合、制御部30は、第2スイッチング素子Q2、第4スイッチング素子Q4、第6スイッチング素子Q6、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第11スイッチング素子Q11、第13スイッチング素子Q13、第15スイッチング素子Q15、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオン状態に制御し、第1スイッチング素子Q1、第3スイッチング素子Q3、第5スイッチング素子Q5、第7スイッチング素子Q7、第10スイッチング素子Q10、第12スイッチング素子Q12、第14スイッチング素子Q14、第16スイッチング素子Q16、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオフ状態に制御する。
図6(c)に示すように、第2フライングキャパシタC2及び第3フライングキャパシタC3から交流経路に放電しつつ、インバータ回路10から-1/2Eを出力する場合、制御部30は、第1スイッチング素子Q1、第3スイッチング素子Q3、第5スイッチング素子Q5、第7スイッチング素子Q7、第10スイッチング素子Q10、第12スイッチング素子Q12、第14スイッチング素子Q14、第16スイッチング素子Q16、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオン状態に制御し、第2スイッチング素子Q2、第4スイッチング素子Q4、第6スイッチング素子Q6、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第11スイッチング素子Q11、第13スイッチング素子Q13、第15スイッチング素子Q15、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオフ状態に制御する。
制御部30は、図6(b)に示すスイッチングパターンと、図6(c)に示すスイッチングパターンを、1:1の比率で交互に繰り返すことにより、インバータ回路10から-1/2Eを出力させることができる。
図6(d)に示すように、インバータ回路10から-Eを出力する場合、制御部30は、第3スイッチング素子Q3、第4スイッチング素子Q4、第7スイッチング素子Q7、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第10スイッチング素子Q10、第13スイッチング素子Q13、第14スイッチング素子Q14、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオン状態に制御し、第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子Q2、第5スイッチング素子Q5、第6スイッチング素子Q6、第11スイッチング素子Q11、第12スイッチング素子Q12、第15スイッチング素子Q15、第16スイッチング素子Q16、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオフ状態に制御する。
図7(a)-(d)は、第2スイッチングパターンの正の半周期のスイッチングパターンを示す回路図である。図8(a)-(d)は、第2スイッチングパターンの負の半周期のスイッチングパターンを示す回路図である。
図7(a)に示すように、インバータ回路10から+0を出力する場合のスイッチングパターンは、図5(a)に示した第1スイッチングパターンの+0を出力する場合のスイッチングパターンと同様である。
図7(b)に示すように、第1分割コンデンサC5を1/2Eの電源とし、第1フライングキャパシタC1を充電し、第4フライングキャパシタC4を放電しつつ、インバータ回路10から+1/2Eを出力する場合、制御部30は、第1スイッチング素子Q1、第3スイッチング素子Q3、第5スイッチング素子Q5、第7スイッチング素子Q7、第9スイッチング素子Q9、第11スイッチング素子Q11、第13スイッチング素子Q13、第15スイッチング素子Q15、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオン状態に制御し、第2スイッチング素子Q2、第4スイッチング素子Q4、第6スイッチング素子Q6、第8スイッチング素子Q8、第10スイッチング素子Q10、第12スイッチング素子Q12、第14スイッチング素子Q14、第16スイッチング素子Q16、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオフ状態に制御する。
図7(c)に示すように、第2分割コンデンサC6を1/2Eの電源とし、第1フライングキャパシタC1を放電し、第4フライングキャパシタC4を放電しつつ、インバータ回路10から+1/2Eを出力する場合、制御部30は、第2スイッチング素子Q2、第4スイッチング素子Q4、第6スイッチング素子Q6、第8スイッチング素子Q8、第10スイッチング素子Q10、第12スイッチング素子Q12、第14スイッチング素子Q14、第16スイッチング素子Q16、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオン状態に制御し、第1スイッチング素子Q1、第3スイッチング素子Q3、第5スイッチング素子Q5、第7スイッチング素子Q7、第9スイッチング素子Q9、第11スイッチング素子Q11、第13スイッチング素子Q13、第15スイッチング素子Q15、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオフ状態に制御する。
制御部30は、図7(b)に示すスイッチングパターンと、図7(c)に示すスイッチングパターンを、1:1の比率で交互に繰り返すことにより、インバータ回路10から+1/2Eを出力させることができる。
図7(d)に示すように、インバータ回路10から+Eを出力する場合のスイッチングパターンは、図5(d)に示した第1スイッチングパターンの+Eを出力する場合のスイッチングパターンと同様である。
図8(a)に示すように、インバータ回路10から-0を出力する場合のスイッチングパターンは、図6(a)に示した第1スイッチングパターンの-0を出力する場合のスイッチングパターンと同様である。
図8(b)に示すように、第2分割コンデンサC6を1/2Eの電源とし、第2フライングキャパシタC2を充電し、第3フライングキャパシタC3を放電しつつ、インバータ回路10から-1/2Eを出力する場合、制御部30は、第2スイッチング素子Q2、第4スイッチング素子Q4、第6スイッチング素子Q6、第8スイッチング素子Q8、第10スイッチング素子Q10、第12スイッチング素子Q12、第14スイッチング素子Q14、第16スイッチング素子Q16、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオン状態に制御し、第1スイッチング素子Q1、第3スイッチング素子Q3、第5スイッチング素子Q5、第7スイッチング素子Q7、第9スイッチング素子Q9、第11スイッチング素子Q11、第13スイッチング素子Q13、第15スイッチング素子Q15、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオフ状態に制御する。
図8(c)に示すように、第1分割コンデンサC5を1/2Eの電源とし、第2フライングキャパシタC2を放電し、第3フライングキャパシタC3を充電しつつ、インバータ回路10から-1/2Eを出力する場合、制御部30は、第1スイッチング素子Q1、第3スイッチング素子Q3、第5スイッチング素子Q5、第7スイッチング素子Q7、第9スイッチング素子Q9、第11スイッチング素子Q11、第13スイッチング素子Q13、第15スイッチング素子Q15、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオン状態に制御し、第2スイッチング素子Q2、第4スイッチング素子Q4、第6スイッチング素子Q6、第8スイッチング素子Q8、第10スイッチング素子Q10、第12スイッチング素子Q12、第14スイッチング素子Q14、第16スイッチング素子Q16、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオフ状態に制御する。
制御部30は、図8(b)に示すスイッチングパターンと、図8(c)に示すスイッチングパターンを、1:1の比率で交互に繰り返すことにより、インバータ回路10から-1/2Eを出力させることができる。
図8(d)に示すように、インバータ回路10から-Eを出力する場合のスイッチングパターンは、図6(d)に示した第1スイッチングパターンの-Eを出力する場合のスイッチングパターンと同様である。
第1フライングキャパシタC1-第4フライングキャパシタC4の充放電時における等価回路は、RLC直列回路で表すことができる。
図9(a)-(d)は、第1フライングキャパシタC1-第4フライングキャパシタC4の充放電時における等価回路を示す図である。図9(a)は、図5(b)に示した第1スイッチングパターンにおける+1/2Eを出力する場合の等価回路を示す。図9(b)は、図5(c)に示した第1スイッチングパターンにおける+1/2Eを出力する場合の等価回路を示す。図9(c)は、図6(b)に示した第2スイッチングパターンにおける+1/2Eを出力する場合の等価回路を示す。図9(d)は、図6(c)に示した第2スイッチングパターンにおける+1/2Eを出力する場合の等価回路を示す。
図9(a)-(d)に示すRLC直列回路において、Cは電流経路におけるフライングキャパシタだけで構成され、C電圧の収束値は理論式で算出することが可能である。図9(a)に示すRLC直列回路では、第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1と第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4の合計電圧(Vfc1+Vfc4)が+Eに収束される。図9(b)に示すRLC直列回路では、第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1と第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4の合計電圧(Vfc1+Vfc4)が+0に収束される。第1スイッチングパターンでは、この2つのスイッチングパターンが交互に繰り返されることにより、第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1と第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4の合計電圧(Vfc1+Vfc4)が1/2Eに収束される。
図9(c)に示すRLC直列回路では、正の第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1と負の第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4の合計電圧(Vfc1-Vfc4)が+1/2Eに収束される。図9(d)に示すRLC直列回路では、負の第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1と正の第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4の合計電圧(-Vfc1+Vfc4)が+1/2Eに収束される。なお正は充電、負は放電を示している。第2スイッチングパターンでは、この2つのスイッチングパターンが交互に繰り返されることにより、第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1と第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4が一致するように収束される。
第1フライングキャパシタC1-第4フライングキャパシタC4の各電圧Vfc1-Vfc4は、部品パラメータのばらつきのない理想的な状態では、1/4Eにバランスされる。しかしながら、実際には、スイッチングタイミングのずれ等により、理想とする1/4Eにバランスできないことが多い。以下、その対策となる制御方法を説明する。
図9(a)、図9(b)に示したように第1スイッチングパターンだけでは、第1フライングキャパシタC1と第4フライングキャパシタC4の合計電圧(Vfc1+Vfc4)が1/2Eに収束されるにとどまり、第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1と第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4のそれぞれが1/4Eに収束されることは保証されない。
一方、図9(c)、図9(d)に示したように第2スイッチングパターンだけでは、第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1と第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4が等しくなるように収束されるが、1/4Eに収束されることが保証されるものではない。
そこで本実施の形態では第1スイッチングパターンと第2スイッチングパターンを組み合わせることで、第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1と第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4をそれぞれ1/4Eに収束させる手法を導入する。すなわち、第1フライングキャパシタC1と第4フライングキャパシタC4の合計電圧(Vfc1+Vfc4)が1/2Eで、第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1と第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4が等しくなれば、第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1と第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4のそれぞれが1/4Eに収束されることになる。
以上の説明は、インバータ回路10から+1/2Eを出力する場合の例であり、-1/2Eを出力する場合は、第1スイッチングパターンと第2スイッチングパターンを組み合わせることで、第2フライングキャパシタC2の電圧Vfc2と第3フライングキャパシタC3の電圧Vfc3がそれぞれ1/4Eに収束されることになる。
制御部30は、インバータ回路10の出力電圧Vinvがゼロクロスするタイミング(出力電流Ioutがゼロとなるタイミング)で、第1スイッチングパターンと第2スイッチングパターンを切り替える。ゼロクロスタイミングで切り替えることにより、スイッチング素子の切り替えに起因する過電流を抑制することができる。これに対して、電流が流れている状態でスイッチング素子を切り替えると、回路内の配線インダクタンスにより不規則な周波数の電圧が発生し、通常の動作範囲を超えた大電流が流れることがある。電流が流れていない状態でスイッチング素子を切り替えることにより、当該電圧の発生を抑制し、大電流の発生を抑制することができる。
図10は、インバータ回路10の出力電圧Vinvのゼロクロスタイミングを示す図である。第1の制御例では制御部30は、ゼロクロスタイミングが発生する度に、第1スイッチングパターンと第2スイッチングパターンを交互に切り替える。
第2の制御例では制御部30は、第1電圧検出部41から第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1を、第2電圧検出部42から第2フライングキャパシタC2の電圧Vfc2を、第3電圧検出部43から第3フライングキャパシタC3の電圧Vfc3を、及び第4電圧検出部44から第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4をそれぞれ取得する。
制御部30は、第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1と第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4の合計電圧を算出する。制御部30は当該合計電圧と、目標の収束値である1/2Eとの偏差(以下、正の第1偏差という)を算出する。制御部30は、第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1と第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4の差分電圧を算出する。制御部30は当該差分電圧と、目標の収束値である0との偏差(以下、正の第2偏差という)を算出する。
同様に制御部30は、第2フライングキャパシタC2の電圧Vfc2と第3フライングキャパシタC3の電圧Vfc3の合計電圧を算出する。制御部30は当該合計電圧と、目標の収束値である1/2Eとの偏差(以下、負の第1偏差という)を算出する。制御部30は、第2フライングキャパシタC2の電圧Vfc2と第3フライングキャパシタC3の電圧Vfc3の差分電圧を算出する。制御部30は当該差分電圧と、目標の収束値である0との偏差(以下、負の第2偏差という)を算出する。
制御部30はゼロクロスタイミングにおいて、正の第1偏差の絶対値と正の第2偏差の絶対値を比較する。正の第1偏差の絶対値が大きいとき制御部30は、正のスイッチングパターンとして第1スイッチングパターンを選択する。一方、正の第2偏差の絶対値が大きいとき制御部30は、正のスイッチングパターンとして第2スイッチングパターンを選択する。
同様に制御部30はゼロクロスタイミングにおいて、負の第1偏差の絶対値と負の第2偏差の絶対値を比較する。負の第1偏差の絶対値が大きいとき制御部30は、負のスイッチングパターンとして第1スイッチングパターンを選択する。一方、負の第2偏差の絶対値が大きいとき制御部30は、負のスイッチングパターンとして第2スイッチングパターンを選択する。
第2の制御例では、第1の制御例と異なり、第1スイッチングパターンと第2スイッチングパターンが交互に繰り返される態様に限定されず、同じスイッチングパターンが複数回、継続される場合もある。第2の制御例によれば、第1の制御例と同等の安全性を確保しつつ、第1の制御例より早く、第1フライングキャパシタC1-第4フライングキャパシタC4の各電圧Vcf1-Vcf4を、目標値とする1/4Eに収束させることができる。
第3の制御例では、第1スイッチングパターンと第2スイッチングパターンの切り替えタイミングをゼロクロスタイミングに限定せずに、任意のタイミングで切り替える。制御部30は、正の第1偏差の絶対値と正の第2偏差の絶対値を常時比較し、正の第1偏差の絶対値が大きい期間は、正のスイッチングパターンとして第1スイッチングパターンを選択し、正の第2偏差の絶対値が大きい期間は、正のスイッチングパターンとして第2スイッチングパターンを選択する。
同様に制御部30は、負の第1偏差の絶対値と負の第2偏差の絶対値を常時比較し、負の第1偏差の絶対値が大きい期間は、負のスイッチングパターンとして第1スイッチングパターンを選択し、負の第2偏差の絶対値が大きい期間は、負のスイッチングパターンとして第2スイッチングパターンを選択する。
第3の制御例によれば、第2の制御例よりさらに早く、第1フライングキャパシタC1-第4フライングキャパシタC4の各電圧Vcf1-Vcf4を、目標値とする1/4Eに収束させることができる。第3の制御例は、耐電流性能が高い回路設計がなされている場合に、有効な制御例である。
図11は、実施の形態1に係る電力変換装置1において、第1スイッチングパターン実行時の第1フライングキャパシタC1-第4フライングキャパシタC4の各電圧Vcf1-Vcf4とインバータ回路10の出力電圧Vinvの推移の実験データを示す図である。図12は、実施の形態1に係る電力変換装置1において、第2スイッチングパターン実行時の第1フライングキャパシタC1-第4フライングキャパシタC4の各電圧Vcf1-Vcf4とインバータ回路10の出力電圧Vinvの推移の実験データを示す図である。この実験では、直流電源2の電圧Eは320Vに設定されている。従って、第1フライングキャパシタC1-第4フライングキャパシタC4の各電圧Vcf1-Vcf4の目標値は、80Vとなる。
図11に示す例では、第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1は130Vに収束し、第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4は30Vに収束し、第2フライングキャパシタC2の電圧Vfc2は100Vに収束し、第3フライングキャパシタC3の電圧Vfc3は60Vに収束している。
第1フライングキャパシタC1と第4フライングキャパシタC4の合計電圧(Vfc1+Vfc4)は160Vであり、1/2E(E=320V)に収束している。同様に第2フライングキャパシタC2と第3フライングキャパシタC3の合計電圧(Vfc2+Vfc3)も160Vであり、1/2E(E=320V)に収束している。しかしながら、第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1と第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4は等しくならず、第2フライングキャパシタC2の電圧Vfc2と第3フライングキャパシタC3の電圧Vfc3も等しくなっていない。
図12に示す例では、第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1は100Vに収束し、第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4は100Vに収束し、第2フライングキャパシタC2の電圧Vfc2は95Vに収束し、第3フライングキャパシタC3の電圧Vfc3は95Vに収束している。
第1フライングキャパシタC1の電圧Vfc1と第4フライングキャパシタC4の電圧Vfc4は略等しく、第2フライングキャパシタC2の電圧Vfc2と第3フライングキャパシタC3の電圧Vfc3も略等しい。しかしながら、第1フライングキャパシタC1と第4フライングキャパシタC4の合計電圧(Vfc1+Vfc4)は200Vであり、1/2E(E=320V)に収束していない。同様に第2フライングキャパシタC2と第3フライングキャパシタC3の合計電圧(Vfc2+Vfc3)は190Vであり、1/2E(E=320V)に収束していない。
図13は、実施の形態1に係る電力変換装置1において、第1スイッチングパターンと第2スイッチングパターンを切り替えながら実行した時の第1フライングキャパシタC1-第4フライングキャパシタC4の各電圧Vcf1-Vcf4とインバータ回路10の出力電圧Vinvの推移の実験データを示す図である。図13に示す例では、上記第2の制御例を使用して第1スイッチングパターンと第2スイッチングパターンを切り替えている。一番下の2値波形は、スイッチングパターンの推移を示している。2値波形が0のとき第2スイッチングパターンが選択され、1のとき第1スイッチングパターンが選択されていることを示している。図13に示す例では、第1フライングキャパシタC1-第4フライングキャパシタC4の各電圧Vcf1-Vcf4は略80Vに収束している。
以上説明したように実施の形態1によれば、第1スイッチングパターンと第2スイッチングパターンを併用することにより、第1フライングキャパシタC1-第4フライングキャパシタC4の各電圧Vcf1-Vcf4を、目標とする1/4Eに収束させることができる。これにより、第1フライングキャパシタC1-第4フライングキャパシタC4の各電圧Vcf1-Vcf4のばらつきに起因する、スイッチング素子などのデバイスの耐圧超過や、交流出力端子からアースへの漏洩電流を防止することができる。また、ゼロクロスタイミングで第1スイッチングパターンと第2スイッチングパターンを切り替えることにより、過電流を抑制することができる。
図14は、本発明の実施の形態2に係る電力変換装置1の構成を説明するための図である。以下、図1に示した実施の形態1に係る電力変換装置1との相違点を説明する。実施の形態2では、第1レグLe1は、第31スイッチング素子Q31、第32スイッチング素子Q32、第33スイッチング素子Q33、第34スイッチング素子Q34、第35スイッチング素子Q35、第36スイッチング素子Q36、第37スイッチング素子Q37、第38スイッチング素子Q38、第47スイッチング素子Q47、第48スイッチング素子Q48、第49スイッチング素子Q49、第50スイッチング素子Q50、及び第5フライングキャパシタC31を含む。第2レグLe2は、第39スイッチング素子Q39、第40スイッチング素子Q40、第41スイッチング素子Q41、第42スイッチング素子Q42、第43スイッチング素子Q43、第44スイッチング素子Q44、第45スイッチング素子Q45、第46スイッチング素子Q46、第51スイッチング素子Q51、第52スイッチング素子Q52、第53スイッチング素子Q53、第54スイッチング素子Q54、及び第6フライングキャパシタC32を含む。
直列接続された第39スイッチング素子Q39、第40スイッチング素子Q40、第41スイッチング素子Q41、第42スイッチング素子Q42、第43スイッチング素子Q43、第44スイッチング素子Q44、第45スイッチング素子Q45、及び第46スイッチング素子Q46は、直流電源2の両端間に直列に接続される。直列接続された第51スイッチング素子Q51、第52スイッチング素子Q52、第53スイッチング素子Q53、及び第54スイッチング素子Q54は、第40スイッチング素子Q40と第41スイッチング素子Q41との接続点と、第44スイッチング素子Q44と第45スイッチング素子Q45との接続点の間に接続される。第6フライングキャパシタC32は、第41スイッチング素子Q41と第42スイッチング素子Q42との接続点と、第43スイッチング素子Q43と第44スイッチング素子Q44との接続点の間に接続される。第52スイッチング素子Q52と第53スイッチング素子Q53との接続点は、中間配線に接続され。第42スイッチング素子Q42と第43スイッチング素子Q43との接続点は、フィルタ回路20を介して、系統3/交流負荷に接続された交流経路の他端に接続される。
第5電圧検出部45は、第5フライングキャパシタC31の電圧を検出して制御部30に出力する。第6電圧検出部46は、第6フライングキャパシタC32の電圧を検出して制御部30に出力する。実施の形態2では、第1レグLe1及び第2レグLe2がそれぞれ、1つのフライングキャパシタを持つ。
図15(a)-(b)は、実施の形態2に係る電力変換装置1における第1スイッチング素子Q1-第24スイッチング素子Q24のスイッチングパターンをまとめた図である。図15(a)は第1スイッチングパターンを示し、図15(b)は第2スイッチングパターンを示している。
図15(a)に示す第1スイッチングパターンでは、第33スイッチング素子Q33、第44スイッチング素子Q44のグループと、第36スイッチング素子Q36、第41スイッチング素子Q41のグループが相補関係となる。第34スイッチング素子Q34、第43スイッチング素子Q43のグループと、第35スイッチング素子Q35、第42スイッチング素子Q42のグループが相補関係となる。
また、第33スイッチング素子Q33、第44スイッチング素子Q44のグループと、第34スイッチング素子Q34、第43スイッチング素子Q43のグループが半周期(180°)の位相差を持つ関係となる。第35スイッチング素子Q35、第42スイッチング素子Q42のグループと、第36スイッチング素子Q36、第41スイッチング素子Q41のグループが半周期の位相差を持つ関係となる。
また、第31スイッチング素子Q31、第32スイッチング素子Q32、第45スイッチング素子Q45、第46スイッチング素子Q46、第49スイッチング素子Q49、第50スイッチング素子Q50、第51スイッチング素子Q51、第52スイッチング素子Q52のグループは、基本波の正の半周期の期間に常時オンし、負の半周期の期間に常時オフする。第37スイッチング素子Q37、第38スイッチング素子Q38、第39スイッチング素子Q39、第40スイッチング素子Q40、第47スイッチング素子Q47、第48スイッチング素子Q48、第53スイッチング素子Q53、第54スイッチング素子Q54のグループは、基本波の負の半周期の期間に常時オンし、正の半周期の期間に常時オフする。
図15(b)に示す第2スイッチングパターンでは、第33スイッチング素子Q33、第43スイッチング素子Q43のグループと、第36スイッチング素子Q36、第42スイッチング素子Q42のグループが相補関係となる。第34スイッチング素子Q34、第44スイッチング素子Q44のグループと、第35スイッチング素子Q35、第41スイッチング素子Q41のグループが相補関係となる。
また、第33スイッチング素子Q33、第43スイッチング素子Q43のグループと、第34スイッチング素子Q34、第44スイッチング素子Q44のグループが半周期の位相差を持つ関係となる。第35スイッチング素子Q35、第41スイッチング素子Q41のグループと、第36スイッチング素子Q36、第42スイッチング素子Q42のグループが半周期の位相差を持つ関係となる。
第31スイッチング素子Q31、第32スイッチング素子Q32、第45スイッチング素子Q45、第46スイッチング素子Q46、第49スイッチング素子Q49、第50スイッチング素子Q50、第51スイッチング素子Q51、第52スイッチング素子Q52、第37スイッチング素子Q37、第38スイッチング素子Q38、第39スイッチング素子Q39、第40スイッチング素子Q40、第47スイッチング素子Q47、第48スイッチング素子Q48、第53スイッチング素子Q53、及び第54スイッチング素子Q54は第1スイッチングパターンと同様である。
実施の形態2においても、第1スイッチングパターンにおける+1/2Eを出力する場合の2パターンの等価回路は、図9(a)、図9(b)に示した等価回路と同様となる。第2スイッチングパターンにおける+1/2Eを出力する場合の2パターンの等価回路は、図9(c)、図9(d)に示した等価回路と同様となる。
以上説明したように実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を奏する。
図16は、本発明の電力変換装置1の拡張範囲を説明するための図である。本発明は、以下の条件を満たす電力変換装置1に適用可能である。直流電源2に対して並列に、少なくとも2つ以上のレグを有する。直流電源2の両端間に、直列接続された第1分割コンデンサC5及び第2分割コンデンサC6を有する。各レグは、1つのフライングキャパシタと、直列接続された4つのスイッチング素子を持つグループを、少なくとも1つ有する。
第1フライングキャパシタC1は、第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2の接続点と、第3スイッチング素子Q3と第4スイッチング素子Q4の接続点との間に接続される。第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子Q2、第3スイッチング素子Q3、及び第4スイッチング素子Q4は、キャリア周波数でスイッチングする。第1スイッチング素子Q1と第4スイッチング素子Q4が相補関係となり、第2スイッチング素子Q2と第3スイッチング素子Q3が相補関係となる。第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2がキャリアの半周期の位相差を持つ関係となり、第3スイッチング素子Q3と第4スイッチング素子Q4がキャリアの半周期の位相差を持つ関係となる。
例えば3相交流を出力するインバータ回路の場合、3つのレグが設けられ、それぞれU相、V相、W相の交流電力を出力する。U-V間、U-W間、V-W間において、±1/2Eを出力する期間において、第1スイッチングパターンと第2スイッチングパターンが切り替えられて使用される。
また、7レベル以上を出力するマルチレベルインバータでは、各レグに、1つのフライングキャパシタと4つのスイッチング素子を持つグループが、2つ以上、直列に接続される。この場合においても、±1/2Eを出力する期間において、第1スイッチングパターンと第2スイッチングパターンが切り替えられて使用される。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上記実施の形態1において、第17スイッチング素子Q17と第18スイッチング素子Q18を、耐圧の大きい1つのスイッチング素子に置き換えることが可能である。第19スイッチング素子Q19と第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21と第22スイッチング素子Q22、及び第23スイッチング素子Q23と第24スイッチング素子Q24も同様である。
なお、実施の形態は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
直流電源(2)の正側バスと負側バスとの間に並列に接続され、それぞれが少なくとも1つのフライングキャパシタ(C1、C4)を有する複数のレグ(Le1、Le2)と、
前記直流電源(2)の正側バスと負側バスとの間に、直列に接続された第1分割コンデンサ(C5)及び第2分割コンデンサ(C6)と、を備え、
前記レグ(Le1、Le2)は、系統電源(3)/交流負荷に接続された交流経路の1つに接続されており、
前記レグ(Le1、Le2)は、前記第1分割コンデンサ(C5)と前記第2分割コンデンサ(C6)との間の中性点に接続されており、
前記直流電源(2)、前記複数のレグ(Le1、Le2)のうちの第1レグ(Le1)に含まれるフライングキャパシタ(C1)、前記系統電源(3)/交流負荷、前記複数のレグ(Le1、Le2)のうちの第2レグ(Le2)に含まれるフライングキャパシタ(C4)、前記直流電源(2)の経路で前記2つのフライングキャパシタ(C1、C4)が充電される状態と、前記系統電源(3)/交流負荷、前記第2レグ(Le2)に含まれるフライングキャパシタ(C4)、前記中性点、前記第1レグ(Le1)に含まれるフライングキャパシタ(C1)、前記系統電源(3)/交流負荷の経路で前記2つのフライングキャパシタ(C1、C4)が放電される状態とを交互に繰り返すことにより、前記直流電源(2)の半分の電圧を前記系統電源(3)/交流負荷に供給する第1パターンと、
前記第1分割コンデンサ(C5)、前記第1レグ(Le1)に含まれるフライングキャパシタ(C1)、前記系統電源(3)/交流負荷、前記第2レグ(Le2)に含まれるフライングキャパシタ(C4)、前記第1分割コンデンサ(C5)の経路で前記第1レグ(Le1)に含まれるフライングキャパシタ(C1)が充電され、前記第2レグ(Le2)に含まれるフライングキャパシタ(C4)が放電される状態と、前記第2分割コンデンサ(C6)、前記第1レグ(Le1)に含まれるフライングキャパシタ(C1)、前記系統電源(3)/交流負荷、前記第2レグ(Le2)に含まれるフライングキャパシタ(C4)、前記第2分割コンデンサ(C6)の経路で前記第1レグ(Le1)に含まれるフライングキャパシタ(C1)が放電され、前記第2レグ(Le2)に含まれるフライングキャパシタ(C4)が充電される状態と、を交互に繰り返すことにより、前記直流電源(2)の半分の電圧を前記系統電源(3)/交流負荷に供給する第2パターンが切り替え可能であることを特徴とする電力変換装置(1)。
これによれば、第1レグ(Le1)に含まれるフライングキャパシタ(C1)と、第2レグ(Le2)に含まれるフライングキャパシタ(C4)の電圧をそれぞれ、直流電源(2)の1/4の電圧に収束させることができ、当該電圧のアンバランスによる不具合の発生を防止することができる。
[項目2]
前記第1パターンと前記第2パターンは、前記電力変換装置(1)と前記系統電源(3)/交流負荷との間に流れる電流がゼロとなるタイミングで、切り替えられることを特徴とする項目1に記載の電力変換装置(1)。
これによれば、パターン切り替え時の過電流を抑制することができる。
[項目3]
前記第1レグ(Le1)は、
直列に接続される第1スイッチング素子(Q1)、第2スイッチング素子(Q2)、第3スイッチング素子(Q3)及び第4スイッチング素子(Q4)と、当該4個のスイッチング素子(Q1-Q4)により充放電される第1フライングキャパシタ(C1)を有する第1フライングキャパシタ回路(11)と、
直列に接続される第5スイッチング素子(Q5)、第6スイッチング素子(Q6)、第7スイッチング素子(Q7)及び第8スイッチング素子(Q8)と、当該4個のスイッチング素子(Q5-Q8)により充放電される第2フライングキャパシタ(C2)を有する第2フライングキャパシタ回路(12)と、
前記第1フライングキャパシタ回路(11)の中点と前記第2フライングキャパシタ回路(12)の中点との間に直列に接続される第1スイッチ部(Q17、Q18)と第2スイッチ部(Q19、Q20)を有し、前記第1スイッチ部(Q17、Q18)と前記第2スイッチ部(Q19、Q20)との間の接続点が、前記系統電源(3)/交流負荷に接続された交流経路の一端に接続される第1出力回路(15)と、
を含み、
前記第2レグ(Le2)は、
直列に接続される第9スイッチング素子(Q9)、第10スイッチング素子(Q10)、第11スイッチング素子(Q11)及び第12スイッチング素子(Q12)と、当該4個のスイッチング素子(Q9-Q12)により充放電される第3フライングキャパシタ(C3)を有する第3フライングキャパシタ回路(13)と、
直列に接続される第13スイッチング素子(Q13)、第14スイッチング素子(Q14)、第15スイッチング素子(Q15)及び第16スイッチング素子(Q16)と、当該4個のスイッチング素子(Q13-Q16)により充放電される第4フライングキャパシタ(C4)を有する第4フライングキャパシタ回路(14)と、を含み、
前記第3フライングキャパシタ回路(13)の中点と前記第4フライングキャパシタ回路(14)の中点との間に直列に接続される第3スイッチ部(Q21、Q22)と第4スイッチ部(Q23、Q24)を有し、前記第3スイッチ部(Q21、Q22)と前記第4スイッチ部(Q23、Q24)との間の接続点が、前記交流経路の他端に接続される第2出力回路(16)と、
を含み、
前記第1スイッチング素子(Q1)、前記第3スイッチング素子(Q3)、前記第5スイッチング素子(Q5)、前記第7スイッチング素子(Q7)、前記第10スイッチング素子(Q10)、前記第12スイッチング素子(Q12)、前記第14スイッチング素子(Q14)、前記第16スイッチング素子(Q16)、前記第1スイッチ部(Q17、Q18)、及び前記第4スイッチ部(Q23、Q24)がオン状態で、前記第2スイッチング素子(Q2)、前記第4スイッチング素子(Q4)、前記第6スイッチング素子(Q6)、前記第8スイッチング素子(Q8)、前記第9スイッチング素子(Q9)、前記第11スイッチング素子(Q11)、前記第13スイッチング素子(Q13)、前記第15スイッチング素子(Q15)、前記第2スイッチ部(Q19、Q20)、及び前記第3スイッチ部(Q21、Q22)がオフ状態である第1状態と、前記第2スイッチング素子(Q2)、前記第4スイッチング素子(Q4)、前記第6スイッチング素子(Q6)、前記第8スイッチング素子(Q8)、前記第9スイッチング素子(Q9)、前記第11スイッチング素子(Q11)、前記第13スイッチング素子(Q13)、前記第15スイッチング素子(Q15)、前記第1スイッチ部(Q17、Q18)、及び前記第4スイッチ部(Q23、Q24)がオン状態で、前記第1スイッチング素子(Q1)、前記第3スイッチング素子(Q3)、前記第5スイッチング素子(Q5)、前記第7スイッチング素子(Q7)、前記第10スイッチング素子(Q10)、前記第12スイッチング素子(Q12)、前記第14スイッチング素子(Q14)、前記第16スイッチング素子(Q16)、前記第2スイッチ部(Q19、Q20)、及び前記第3スイッチ部(Q21、Q22)がオフ状態である第2状態とを交互に繰り返すことにより、前記直流電源(2)の半分の正電圧を前記系統電源(3)/交流負荷に供給する正側の第1スイッチングパターンと、
前記第1スイッチング素子(Q1)、前記第3スイッチング素子(Q3)、前記第5スイッチング素子(Q5)、前記第7スイッチング素子(Q7)、前記第9スイッチング素子(Q9)、前記第11スイッチング素子(Q11)、前記第13スイッチング素子(Q13)、前記第15スイッチング素子(Q15)、前記第1スイッチ部(Q17、Q18)、及び前記第4スイッチ部(Q23、Q24)がオン状態で、前記第2スイッチング素子(Q2)、前記第4スイッチング素子(Q4)、前記第6スイッチング素子(Q6)、前記第8スイッチング素子(Q8)、前記第10スイッチング素子(Q10)、前記第12スイッチング素子(Q12)、前記第14スイッチング素子(Q14)、前記第16スイッチング素子(Q16)、前記第2スイッチ部(Q19、Q20)、及び前記第3スイッチ部(Q21、Q22)がオフ状態である第3状態と、前記第2スイッチング素子(Q2)、前記第4スイッチング素子(Q4)、前記第6スイッチング素子(Q6)、前記第8スイッチング素子(Q8)、前記第10スイッチング素子(Q10)、前記第12スイッチング素子(Q12)、前記第14スイッチング素子(Q14)、前記第16スイッチング素子(Q16)、前記第1スイッチ部(Q17、Q18)、及び前記第4スイッチ部(Q23、Q24)がオン状態で、前記第1スイッチング素子(Q1)、前記第3スイッチング素子(Q3)、前記第5スイッチング素子(Q5)、前記第7スイッチング素子(Q7)、前記第9スイッチング素子(Q9)、前記第11スイッチング素子(Q11)、前記第13スイッチング素子(Q13)、前記第15スイッチング素子(Q15)、前記第2スイッチ部(Q19、Q20)、及び前記第3スイッチ部(Q21、Q22)がオフ状態である第4状態とを交互に繰り返すことにより、前記直流電源(2)の半分の正電圧を前記系統電源(3)/交流負荷に供給する正側の第2スイッチングパターンが切り替え可能であり、
前記第1スイッチング素子(Q1)、前記第3スイッチング素子(Q3)、前記第5スイッチング素子(Q5)、前記第7スイッチング素子(Q7)、前記第10スイッチング素子(Q10)、前記第12スイッチング素子(Q12)、前記第14スイッチング素子(Q14)、前記第16スイッチング素子(Q16)、前記第1スイッチ部(Q17、Q18)、及び前記第4スイッチ部(Q23、Q24)がオフ状態で、前記第2スイッチング素子(Q2)、前記第4スイッチング素子(Q4)、前記第6スイッチング素子(Q6)、前記第8スイッチング素子(Q8)、前記第9スイッチング素子(Q9)、前記第11スイッチング素子(Q11)、前記第13スイッチング素子(Q13)、前記第15スイッチング素子(Q15)、前記第2スイッチ部(Q19、Q20)、及び前記第3スイッチ部(Q21、Q22)がオン状態である第5状態と、前記第2スイッチング素子(Q2)、前記第4スイッチング素子(Q4)、前記第6スイッチング素子(Q6)、前記第8スイッチング素子(Q8)、前記第9スイッチング素子(Q9)、前記第11スイッチング素子(Q11)、前記第13スイッチング素子(Q13)、前記第15スイッチング素子(Q15)、前記第1スイッチ部(Q17、Q18)、及び前記第4スイッチ部(Q23、Q24)がオフ状態で、前記第1スイッチング素子(Q1)、前記第3スイッチング素子(Q3)、前記第5スイッチング素子(Q5)、前記第7スイッチング素子(Q7)、前記第10スイッチング素子(Q10)、前記第12スイッチング素子(Q12)、前記第14スイッチング素子(Q14)、前記第16スイッチング素子(Q16)、前記第2スイッチ部(Q19、Q20)、及び前記第3スイッチ部(Q21、Q22)がオン状態である第6状態とを交互に繰り返すことにより、前記直流電源(2)の半分の負電圧を前記系統電源(3)/交流負荷に供給する負側の第1スイッチングパターンと、
前記第1スイッチング素子(Q1)、前記第3スイッチング素子(Q3)、前記第5スイッチング素子(Q5)、前記第7スイッチング素子(Q7)、前記第9スイッチング素子(Q9)、前記第11スイッチング素子(Q11)、前記第13スイッチング素子(Q13)、前記第15スイッチング素子(Q15)、前記第1スイッチ部(Q17、Q18)、及び前記第4スイッチ部(Q23、Q24)がオフ状態で、前記第2スイッチング素子(Q2)、前記第4スイッチング素子(Q4)、前記第6スイッチング素子(Q6)、前記第8スイッチング素子(Q8)、前記第10スイッチング素子(Q10)、前記第12スイッチング素子(Q12)、前記第14スイッチング素子(Q14)、前記第16スイッチング素子(Q16)、前記第2スイッチ部(Q19、Q20)、及び前記第3スイッチ部(Q21、Q22)がオン状態である第7状態と、前記第2スイッチング素子(Q2)、前記第4スイッチング素子(Q4)、前記第6スイッチング素子(Q6)、前記第8スイッチング素子(Q8)、前記第10スイッチング素子(Q10)、前記第12スイッチング素子(Q12)、前記第14スイッチング素子(Q14)、前記第16スイッチング素子(Q16)、前記第1スイッチ部(Q17、Q18)、及び前記第4スイッチ部(Q23、Q24)がオフ状態で、前記第1スイッチング素子(Q1)、前記第3スイッチング素子(Q3)、前記第5スイッチング素子(Q5)、前記第7スイッチング素子(Q7)、前記第9スイッチング素子(Q9)、前記第11スイッチング素子(Q11)、前記第13スイッチング素子(Q13)、前記第15スイッチング素子(Q15)、前記第2スイッチ部(Q19、Q20)、及び前記第3スイッチ部(Q21、Q22)がオン状態である第8状態とを交互に繰り返すことにより、前記直流電源(2)の半分の負電圧を前記系統電源(3)/交流負荷に供給する負側の第2スイッチングパターンが切り替え可能であることを特徴とする項目1に記載の電力変換装置(1)。
これによれば、第1フライングキャパシタ(C1)、第2フライングキャパシタ(C2)、第3フライングキャパシタ(C3)及び第4フライングキャパシタ(C4)の電圧をそれぞれ、直流電源(2)の1/4の電圧に収束させることができ、当該電圧のアンバランスによる不具合の発生を防止することができる。
[項目4]
前記第1スイッチング素子(Q1)-前記第16スイッチング素子(Q16)、及び前記第1スイッチ部(Q17、Q18)-前記第4スイッチ部(Q23、Q24)を制御する制御部(30)をさらに備え、
前記制御部(30)は、前記電力変換装置(1)と前記系統電源(3)/交流負荷との間に流れる電流がゼロとなるタイミングで、前記正側の第1スイッチングパターンと前記正側の第2スイッチングパターンを切り替え、
前記制御部(30)は、前記電力変換装置(1)と前記系統電源(3)/交流負荷との間に流れる電流がゼロとなるタイミングで、前記負側の第1スイッチングパターンと前記負側の第2スイッチングパターンを切り替えることを特徴とする項目3に記載の電力変換装置(1)。
これによれば、第1スイッチングパターンと第2スイッチングパターンの切り替え時の過電流を抑制することができる。
[項目5]
前記第1フライングキャパシタ(C1)-前記第4フライングキャパシタ(C4)のそれぞれの電圧を検出する電圧検出部(41-44)をさらに備え、
前記制御部(30)は、(a)前記第1フライングキャパシタ(C1)の電圧と前記第4フライングキャパシタ(C4)の電圧の合計電圧と、前記直流電源(2)の半分の正電圧との偏差の絶対値と、(b)前記第1フライングキャパシタ(C1)の電圧と前記第4フライングキャパシタ(C4)の電圧との偏差の絶対値とを比較し、前者が大きいとき前記タイミングにおいて前記正側の第1スイッチングパターンを選択し、後者が大きいとき前記タイミングにおいて前記正側の第2スイッチングパターンを選択し、
前記制御部(30)は、(a)前記第2フライングキャパシタ(C2)の電圧と前記第3フライングキャパシタ(C3)の電圧の合計電圧と、前記直流電源(2)の半分の負電圧との偏差の絶対値と、(b)前記第2フライングキャパシタ(C2)の電圧と前記第3フライングキャパシタ(C3)の電圧との偏差の絶対値とを比較し、前者が大きいとき前記タイミングにおいて前記負側の第1スイッチングパターンを選択し、後者が大きいとき前記タイミングにおいて前記負側の第2スイッチングパターンを選択することを特徴とする項目4に記載の電力変換装置(1)。
これによれば、第1スイッチングパターンと第2スイッチングパターンの切り替え時の過電流を抑制しつつ、第1フライングキャパシタ(C1)、第2フライングキャパシタ(C2)、第3フライングキャパシタ(C3)及び第4フライングキャパシタ(C4)の電圧を、目標値により早期に収束させることができる。
[項目6]
前記第1フライングキャパシタ(C1)-前記第4フライングキャパシタ(C4)のそれぞれの電圧を検出する電圧検出部(41-44)と、
前記第1スイッチング素子(Q1)-前記第16スイッチング素子(Q16)、及び前記第1スイッチ部(Q17、Q18)-前記第4スイッチ部(Q23、Q24)を制御する制御部(30)と、をさらに備え、
前記制御部(30)は、(a)前記第1フライングキャパシタ(C1)の電圧と前記第4フライングキャパシタ(C4)の電圧の合計電圧と、前記直流電源(2)の半分の正電圧との偏差の絶対値と、(b)前記第1フライングキャパシタ(C1)の電圧と前記第4フライングキャパシタ(C4)の電圧との偏差の絶対値とを比較し、前者が大きいとき前記正側の第1スイッチングパターンを選択し、後者が大きいとき前記正側の第2スイッチングパターンを選択し、
前記制御部(30)は、(a)前記第2フライングキャパシタ(C2)の電圧と前記第3フライングキャパシタ(C3)の電圧の合計電圧と、前記直流電源(2)の半分の負電圧との偏差の絶対値と、(b)前記第2フライングキャパシタ(C2)の電圧と前記第3フライングキャパシタ(C3)の電圧との偏差の絶対値とを比較し、前者が大きいとき前記負側の第1スイッチングパターンを選択し、後者が大きいとき前記負側の第2スイッチングパターンを選択することを特徴とする項目3に記載の電力変換装置(1)。
これによれば、第1フライングキャパシタ(C1)、第2フライングキャパシタ(C2)、第3フライングキャパシタ(C3)及び第4フライングキャパシタ(C4)の電圧を、目標値にさらに早期に収束させることができる。
1 電力変換装置、 2 直流電源、 3 系統、 10 インバータ回路、 Le1-Len レグ、 11-14 フライングキャパシタ回路、 15,16 出力回路、 20 フィルタ回路、 30 制御部、 41-46 電圧検出部、 Q1-Q24,Q31-Q54 スイッチング素子、 D1-D24,D31-D54 ダイオード、 C1-C4,C31,C32 フライングキャパシタ、 C5 第1分割コンデンサ、 C6 第2分割コンデンサ、 C7 出力コンデンサ、 L1 第1リアクトル、 L2 第2リアクトル。

Claims (6)

  1. 直流電源の正側バスと負側バスとの間に並列に接続され、それぞれが少なくとも1つのフライングキャパシタを有する複数のレグと、
    前記直流電源の正側バスと負側バスとの間に、直列に接続された第1分割コンデンサ及び第2分割コンデンサと、を備え、
    前記レグは、系統電源/交流負荷に接続された交流経路の1つに接続されており、
    前記レグは、前記第1分割コンデンサと前記第2分割コンデンサとの間の中性点に接続されており、
    前記直流電源、前記複数のレグのうちの第1レグに含まれるフライングキャパシタ、前記系統電源/交流負荷、前記複数のレグのうちの第2レグに含まれるフライングキャパシタ、前記直流電源の経路で前記2つのフライングキャパシタが充電される状態と、前記系統電源/交流負荷、前記第2レグに含まれるフライングキャパシタ、前記中性点、前記第1レグに含まれるフライングキャパシタ、前記系統電源/交流負荷の経路で前記2つのフライングキャパシタが放電される状態とを交互に繰り返すことにより、前記直流電源の半分の電圧を前記系統電源/交流負荷に供給する第1パターンと、
    前記第1分割コンデンサ、前記第1レグに含まれるフライングキャパシタ、前記系統電源/交流負荷、前記第2レグに含まれるフライングキャパシタ、前記第1分割コンデンサの経路で前記第1レグに含まれるフライングキャパシタが充電され、前記第2レグに含まれるフライングキャパシタが放電される状態と、前記第2分割コンデンサ、前記第1レグに含まれるフライングキャパシタ、前記系統電源/交流負荷、前記第2レグに含まれるフライングキャパシタ、前記第2分割コンデンサの経路で前記第1レグに含まれるフライングキャパシタが放電され、前記第2レグに含まれるフライングキャパシタが充電される状態と、を交互に繰り返すことにより、前記直流電源の半分の電圧を前記系統電源/交流負荷に供給する第2パターンが切り替え可能であることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記第1パターンと前記第2パターンは、前記電力変換装置と前記系統電源/交流負荷との間に流れる電流がゼロとなるタイミングで、切り替えられることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第1レグは、
    直列に接続される第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子及び第4スイッチング素子と、当該4個のスイッチング素子により充放電される第1フライングキャパシタを有する第1フライングキャパシタ回路と、
    直列に接続される第5スイッチング素子、第6スイッチング素子、第7スイッチング素子及び第8スイッチング素子と、当該4個のスイッチング素子により充放電される第2フライングキャパシタを有する第2フライングキャパシタ回路と、
    前記第1フライングキャパシタ回路の中点と前記第2フライングキャパシタ回路の中点との間に直列に接続される第1スイッチ部と第2スイッチ部を有し、前記第1スイッチ部と前記第2スイッチ部との間の接続点が、前記系統電源/交流負荷に接続された交流経路の一端に接続される第1出力回路と、
    を含み、
    前記第2レグは、
    直列に接続される第9スイッチング素子、第10スイッチング素子、第11スイッチング素子及び第12スイッチング素子と、当該4個のスイッチング素子により充放電される第3フライングキャパシタを有する第3フライングキャパシタ回路と、
    直列に接続される第13スイッチング素子、第14スイッチング素子、第15スイッチング素子及び第16スイッチング素子と、当該4個のスイッチング素子により充放電される第4フライングキャパシタを有する第4フライングキャパシタ回路と、を含み、
    前記第3フライングキャパシタ回路の中点と前記第4フライングキャパシタ回路の中点との間に直列に接続される第3スイッチ部と第4スイッチ部を有し、前記第3スイッチ部と前記第4スイッチ部との間の接続点が、前記交流経路の他端に接続される第2出力回路と、
    を含み、
    前記第1スイッチング素子、前記第3スイッチング素子、前記第5スイッチング素子、前記第7スイッチング素子、前記第10スイッチング素子、前記第12スイッチング素子、前記第14スイッチング素子、前記第16スイッチング素子、前記第1スイッチ部、及び前記第4スイッチ部がオン状態で、前記第2スイッチング素子、前記第4スイッチング素子、前記第6スイッチング素子、前記第8スイッチング素子、前記第9スイッチング素子、前記第11スイッチング素子、前記第13スイッチング素子、前記第15スイッチング素子、前記第2スイッチ部、及び前記第3スイッチ部がオフ状態である第1状態と、前記第2スイッチング素子、前記第4スイッチング素子、前記第6スイッチング素子、前記第8スイッチング素子、前記第9スイッチング素子、前記第11スイッチング素子、前記第13スイッチング素子、前記第15スイッチング素子、前記第1スイッチ部、及び前記第4スイッチ部がオン状態で、前記第1スイッチング素子、前記第3スイッチング素子、前記第5スイッチング素子、前記第7スイッチング素子、前記第10スイッチング素子、前記第12スイッチング素子、前記第14スイッチング素子、前記第16スイッチング素子、前記第2スイッチ部、及び前記第3スイッチ部がオフ状態である第2状態とを交互に繰り返すことにより、前記直流電源の半分の正電圧を前記系統電源/交流負荷に供給する正側の第1スイッチングパターンと、
    前記第1スイッチング素子、前記第3スイッチング素子、前記第5スイッチング素子、前記第7スイッチング素子、前記第9スイッチング素子、前記第11スイッチング素子、前記第13スイッチング素子、前記第15スイッチング素子、前記第1スイッチ部、及び前記第4スイッチ部がオン状態で、前記第2スイッチング素子、前記第4スイッチング素子、前記第6スイッチング素子、前記第8スイッチング素子、前記第10スイッチング素子、前記第12スイッチング素子、前記第14スイッチング素子、前記第16スイッチング素子、前記第2スイッチ部、及び前記第3スイッチ部がオフ状態である第3状態と、前記第2スイッチング素子、前記第4スイッチング素子、前記第6スイッチング素子、前記第8スイッチング素子、前記第10スイッチング素子、前記第12スイッチング素子、前記第14スイッチング素子、前記第16スイッチング素子、前記第1スイッチ部、及び前記第4スイッチ部がオン状態で、前記第1スイッチング素子、前記第3スイッチング素子、前記第5スイッチング素子、前記第7スイッチング素子、前記第9スイッチング素子、前記第11スイッチング素子、前記第13スイッチング素子、前記第15スイッチング素子、前記第2スイッチ部、及び前記第3スイッチ部がオフ状態である第4状態とを交互に繰り返すことにより、前記直流電源の半分の正電圧を前記系統電源/交流負荷に供給する正側の第2スイッチングパターンが切り替え可能であり、
    前記第1スイッチング素子、前記第3スイッチング素子、前記第5スイッチング素子、前記第7スイッチング素子、前記第10スイッチング素子、前記第12スイッチング素子、前記第14スイッチング素子、前記第16スイッチング素子、前記第1スイッチ部、及び前記第4スイッチ部がオフ状態で、前記第2スイッチング素子、前記第4スイッチング素子、前記第6スイッチング素子、前記第8スイッチング素子、前記第9スイッチング素子、前記第11スイッチング素子、前記第13スイッチング素子、前記第15スイッチング素子、前記第2スイッチ部、及び前記第3スイッチ部がオン状態である第5状態と、前記第2スイッチング素子、前記第4スイッチング素子、前記第6スイッチング素子、前記第8スイッチング素子、前記第9スイッチング素子、前記第11スイッチング素子、前記第13スイッチング素子、前記第15スイッチング素子、前記第1スイッチ部、及び前記第4スイッチ部がオフ状態で、前記第1スイッチング素子、前記第3スイッチング素子、前記第5スイッチング素子、前記第7スイッチング素子、前記第10スイッチング素子、前記第12スイッチング素子、前記第14スイッチング素子、前記第16スイッチング素子、前記第2スイッチ部、及び前記第3スイッチ部がオン状態である第6状態とを交互に繰り返すことにより、前記直流電源の半分の負電圧を前記系統電源/交流負荷に供給する負側の第1スイッチングパターンと、
    前記第1スイッチング素子、前記第3スイッチング素子、前記第5スイッチング素子、前記第7スイッチング素子、前記第9スイッチング素子、前記第11スイッチング素子、前記第13スイッチング素子、前記第15スイッチング素子、前記第1スイッチ部、及び前記第4スイッチ部がオフ状態で、前記第2スイッチング素子、前記第4スイッチング素子、前記第6スイッチング素子、前記第8スイッチング素子、前記第10スイッチング素子、前記第12スイッチング素子、前記第14スイッチング素子、前記第16スイッチング素子、前記第2スイッチ部、及び前記第3スイッチ部がオン状態である第7状態と、前記第2スイッチング素子、前記第4スイッチング素子、前記第6スイッチング素子、前記第8スイッチング素子、前記第10スイッチング素子、前記第12スイッチング素子、前記第14スイッチング素子、前記第16スイッチング素子、前記第1スイッチ部、及び前記第4スイッチ部がオフ状態で、前記第1スイッチング素子、前記第3スイッチング素子、前記第5スイッチング素子、前記第7スイッチング素子、前記第9スイッチング素子、前記第11スイッチング素子、前記第13スイッチング素子、前記第15スイッチング素子、前記第2スイッチ部、及び前記第3スイッチ部がオン状態である第8状態とを交互に繰り返すことにより、前記直流電源の半分の負電圧を前記系統電源/交流負荷に供給する負側の第2スイッチングパターンが切り替え可能であることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記第1スイッチング素子-前記第16スイッチング素子、及び前記第1スイッチ部-前記第4スイッチ部を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記電力変換装置と前記系統電源/交流負荷との間に流れる電流がゼロとなるタイミングで、前記正側の第1スイッチングパターンと前記正側の第2スイッチングパターンを切り替え、
    前記制御部は、前記電力変換装置と前記系統電源/交流負荷との間に流れる電流がゼロとなるタイミングで、前記負側の第1スイッチングパターンと前記負側の第2スイッチングパターンを切り替えることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記第1フライングキャパシタ-前記第4フライングキャパシタのそれぞれの電圧を検出する電圧検出部をさらに備え、
    前記制御部は、(a)前記第1フライングキャパシタの電圧と前記第4フライングキャパシタの電圧の合計電圧と、前記直流電源の半分の正電圧との偏差の絶対値と、(b)前記第1フライングキャパシタの電圧と前記第4フライングキャパシタの電圧との偏差の絶対値とを比較し、前者が大きいとき前記タイミングにおいて前記正側の第1スイッチングパターンを選択し、後者が大きいとき前記タイミングにおいて前記正側の第2スイッチングパターンを選択し、
    前記制御部は、(a)前記第2フライングキャパシタの電圧と前記第3フライングキャパシタの電圧の合計電圧と、前記直流電源の半分の負電圧との偏差の絶対値と、(b)前記第2フライングキャパシタの電圧と前記第3フライングキャパシタの電圧との偏差の絶対値とを比較し、前者が大きいとき前記タイミングにおいて前記負側の第1スイッチングパターンを選択し、後者が大きいとき前記タイミングにおいて前記負側の第2スイッチングパターンを選択することを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記第1フライングキャパシタ-前記第4フライングキャパシタのそれぞれの電圧を検出する電圧検出部と、
    前記第1スイッチング素子-前記第16スイッチング素子、及び前記第1スイッチ部-前記第4スイッチ部を制御する制御部と、をさらに備え、
    前記制御部は、(a)前記第1フライングキャパシタの電圧と前記第4フライングキャパシタの電圧の合計電圧と、前記直流電源の半分の正電圧との偏差の絶対値と、(b)前記第1フライングキャパシタの電圧と前記第4フライングキャパシタの電圧との偏差の絶対値とを比較し、前者が大きいとき前記正側の第1スイッチングパターンを選択し、後者が大きいとき前記正側の第2スイッチングパターンを選択し、
    前記制御部は、(a)前記第2フライングキャパシタの電圧と前記第3フライングキャパシタの電圧の合計電圧と、前記直流電源の半分の負電圧との偏差の絶対値と、(b)前記第2フライングキャパシタの電圧と前記第3フライングキャパシタの電圧との偏差の絶対値とを比較し、前者が大きいとき前記負側の第1スイッチングパターンを選択し、後者が大きいとき前記負側の第2スイッチングパターンを選択することを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
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