JP7025381B2 - 空調装置のメンテナンス方法 - Google Patents

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Description

本発明は、空調装置をメンテナンスするための方法に関する。
下記特許文献1は、建物内の複数の空間を空調するための空調システムを提案している。この空調システムは、少なくとも1台の空気調和機を含む一つの熱源で空調された空気を、複数の空間に供給する。
特開2016-191483号公報
一般に、上記のようなセントラル空調タイプの空調システムでは、不具合が発生した場合に、その不具合の原因を特定するのに多く時間を要する。さらに、不具合の原因が特定された後には、例えば、空調システムのメンテナンスを取り扱うカスタマーサービスによって、修理に必要な部材の特定や、費用の見積もり等が行われるため、実際に修理が開始されるまでに多くの時間を要する。特に、セントラル空調タイプの空調システムでは、他の空調手段を具えていないことが多いため、不具合発生時には、一切の空調を使うことができない。したがって、この種の空調システムでは、より迅速な復旧が望まれている。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、空調装置を迅速に復旧させることが可能なメンテナンス方法を提供することを主たる目的としている。
本発明は、ユーザーの建物内の空間を空調する空調装置をメンテナンスするための方法であって、前記空調装置の運転状況を示すログデータをコンピュータに入力するステップと、前記コンピュータが、前記ログデータを予め定められた第1手順に従って計算し、前記空調装置の不具合の有無を判定する不具合判定ステップと、前記不具合判定ステップにおいて、前記不具合があると判定された場合に、前記コンピュータが、前記ログデータを予め定められた第2手順に従って計算し、前記不具合の原因を特定した空調装置診断情報を生成するステップと、前記コンピュータが、前記空調装置診断情報に基づいて、前記不具合を修理するために必要な部材リストを含むカスタマーサービス向け情報と、前記修理のために必要な見積もり金額を含むユーザー向け情報とをそれぞれ生成するステップと、前記コンピュータが、前記ユーザー向け情報を、前記ユーザーに送信するステップと、前記コンピュータが、前記ユーザーが前記修理を承諾したことを示す承諾信号を受信したときに、カスタマーサービスに、前記ユーザー向け情報及び前記カスタマーサービス向け情報を送信するステップとを含むことを特徴とする。
本発明に係る前記空調装置のメンテナンス方法において、前記ログデータは、前記空調装置の設定温度と、前記空間の実温度とを含み、前記不具合判定ステップは、前記設定温度と前記実温度との温度差の変化に基づいて、前記不具合の有無を判定してもよい。
本発明に係る前記空調装置のメンテナンス方法において、前記コンピュータが、予め記憶されたサービスマンのスケジュールデータベースを参照し、前記修理を実行可能な作業日を検索するステップと、前記コンピュータが、前記スケジュールデータベースに、検索された前記作業日に、予約データを書き込むステップとをさらに含み、前記ユーザー向け情報には、前記作業日に関するデータが含まれてもよい。
本発明に係る前記空調装置のメンテナンス方法において、前記コンピュータが、前記ユーザーが前記不具合の前記修理を承諾しなかったことを示す非承諾信号を受信したときに、前記スケジュールデータベースから前記予約データを削除するステップをさらに含んでもよい。
本発明に係る前記空調装置のメンテナンス方法において、前記コンピュータが、前記ユーザー向け情報を送信してから予め定められた期間内に、前記承諾信号を受信しなかったときに、前記スケジュールデータベースから前記予約データを削除するステップと、前記コンピュータが、前記スケジュールデータベースを参照し、前記作業日を再検索するステップと、前記コンピュータが、前記スケジュールデータベースに、再検索された前記作業日に、予約データを書き込むステップと、前記コンピュータが、再検索された前記作業日に関するテータを含む前記ユーザー向け情報を、前記ユーザーに送信するステップとを含んでもよい。
本発明は、前記コンピュータが、前記ログデータを前記第1手順に従って計算することにより、前記空調装置の不具合の有無を容易に判定することができる。さらに、前記不具合があると判定された場合には、前記コンピュータが、前記ログデータを前記第2手順に従って計算することにより、前記不具合の原因を早期に特定することができる。
また、本発明は、前記コンピュータが、前記不具合の原因を特定した前記空調装置診断情報に基づいて、前記カスタマーサービス向け情報と、前記ユーザー向け情報とをそれぞれ生成し、前記ユーザーが前記修理を承諾したときに、前記カスタマーサービスに、前記ユーザー向け情報及び前記カスタマーサービス向け情報を送信できる。これにより、本発明は、前記空調装置の修理を早期に開始することができるため、前記空調装置を迅速に復旧させることが可能となる。
空調装置を具えた建物の一例を示す断面図である。 制御手段の構成の一例を示す概念図である。 空調装置のメンテナンス装置の構成の一例を示すブロック図である。 空調装置のメンテナンス方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 (a)は、第1グループに含まれる1つの空間のログデータの一例を示すグラフ、(b)は、第2グループに含まれる1つの空間のログデータの一例を示すグラフである。 診断情報生成ステップの処理手順の一例を示すフローチャートである。 第1特定ステップの処理手順の一例を示すフローチャートである。 第2特定ステップの処理手順の一例を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は、第1ファンの回転数、及び、第2グループの温度差と、時間との関係の一例を示すグラフである。 第3特定ステップの処理手順の一例を示すフローチャートである。 第4特定ステップの処理手順の一例を示すフローチャートである。 空調装置診断情報の一例を示す図である。 修理情報生成ステップの処理手順の一例を示すフローチャートである。 カスタマーサービス向け情報の一例を示す図である。 ユーザー向け情報の一例を示す図である。 ユーザー向け情報生成ステップの処理手順の一例を示すフローチャートである。 スケジュールデータベースのテーブルの一例を示す図である。 再送信ステップの処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
本実施形態の空調装置のメンテナンス方法(以下、単に「メンテナンス方法」ということがある。)では、ユーザー(本例では、居住者)の建物内の空間を空調する空調装置(空調システム)がメンテナンスされる。図1は、空調装置8を具えた建物2の一例を示す断面図である。なお、図面は、発明の内容の理解を高めるためのものであり、誇張された表示が含まれる他、図面間において、縮尺等は厳密に一致していない点が予め指摘される。
建物2としては、住宅である場合が例示されているが、例えば、ビル等であってもよい。本実施形態の建物2には、床下空間3と、床上空間4とが設けられている。本実施形態において、空調装置8によって空調される空間5は、床上空間4に設けられているが、床下空間3に設けられてもよい。
床下空間3は、基礎と地面と1階の床とで囲まれた空間である。基礎には、外気A1を取り入れるための開口部6が設けられている。開口部6から取り入れられた外気A1は、地面を介して、1年を通じて温度変化の少ない地中の熱と熱交換される。
床上空間4は、床下空間3の上方に床を介して設けられた空間である。本実施形態の床上空間4は、複数の空間(居室)5を含んでいる。複数の空間5は、1階の空間5a及び5bと、2階の空間5c及び5dとを含んでいる。
本実施形態の空間5は、複数のグループ7に区分されている。本実施形態のグループ7は、第1グループ7A及び第2グループ7Bを含んで構成されているが、1つのグループのみで構成されてもよいし、3つ以上のグループで構成されてもよい。
第1グループ7Aは、一部の空間5で構成されている。本実施形態の第1グループ7Aは、1階の空間5a及び5bで構成されているが、これらのいずれか一方の空間のみで構成されてもよいし、他の空間が含まれてもよい。一方、第2グループ7Bは、第1グループ7Aの空間5(本例では、1階の空間5a及び5b)とは異なる空間5で構成されている。本実施形態の第2グループ7Bは、2階の空間5c及び5dで構成されているが、これらのいずれか一方の空間で構成されてもよいし、他の空間が含まれてもよい。
本実施形態の空調装置(システム)8は、セントラル空調タイプのものである。空調装置8は、少なくとも1台の空気調和機9を含む1つの熱源で、建物2内の複数の空間5(本例では、1階の空間5a及び5b、並びに、2階の空間5c及び5d)を空調している。本実施形態の熱源は、1台の空気調和機(エアコン)9で構成されているが、複数台の空気調和機9で構成されていてもよい。
本実施形態の空調装置8は、空気調和機(熱源)9と、温度センサー11と、ファン12と、ダンパー13と、ダクト14と、制御手段15とを含んでいる。なお、空調装置8は、これらの構成部材に限定されるわけではなく、一部の構成部材が省略されていてもよい。
本実施形態の空気調和機9及びファン12は、例えば、チャンバーボックス16の内部に収容されている。チャンバーボックス16は、その内部にスペース(空間)を有する箱状に形成されている。本実施形態のチャンバーボックス16には、複数の空間5を循環した空気A3を内部に供給するための給気口(図示省略)、及び、外気(床下空気)A1を内部に供給するための外気取込口(図示省略)が設けられている。本実施形態の外気A1は、ダクト17と外気供給ファン18とを介して、床下空間3から取り込まれている。なお、外気A1は、屋外から直接取り込まれてもよい。
空気調和機9は、例えば、一般的な家庭用のセパレート型エアコンである。空気調和機9は、室内機と、建物2の外部に設置された室外機(図示省略)とをセットとして含んでいる。室内機は、吸込口(図示省略)と吹出口(図示省略)とを有している。吸込口は、室内機の内部の熱交換器(図示省略)に空気を取り込むためのものである。一方、吹出口は、熱交換器で空調された空気A2を吐出するためのものである。空気調和機9の設定温度や風量は、例えば、制御手段15によって制御される。本実施形態では、空調された空気A2が、チャンバーボックス16に設けられたフィルター19によって浄化されているが、このような態様に限定されない。
温度センサー11は、各空間5(本例では、1階の空間5a及び5b、並びに、2階の空間5c及び5d)の温度(実温度)を計測するためのものである。本実施形態の温度センサー11は、各空間5にそれぞれ設けられており、制御手段15に接続されている。温度センサー11で計測された各空間5の実温度は、制御手段15に伝達される。
ファン12は、空調された空気A2を、複数の空間5(本例では、1階の空間5a及び5b、並びに、2階の空間5c及び5d)に送るためのものである。本実施形態のファン12は、第1ファン12aと、第2ファン12bとを含んで構成されている。
第1ファン12aは、空調された空気A2を、第1グループ7A(本例では、1階の空間5a及び5b)に送る(供給する)ためのものである。一方、第2ファン12bは、空調された空気A2を、第2グループ7B(本例では、2階の空間5c及び5d)に送る(供給する)ためのものである。なお、ファン12は、空調された空気A2を、1つのファンで全ての空間に供給してもよいし、3つ以上のファンで供給してもよい。ファン12の風量は、例えば、建物2に必要な換気回数に基づいて、制御手段15によって制御される。本実施形態のファン12は、一定の風量となるように、回転数が制御される定風量ファンとして構成されているが、このような態様に限定されるわけではない。
ダンパー13は、複数の空間5(本例では、1階の空間5a及び5b、並びに、2階の空間5c及び5d)のそれぞれにおいて、空調された空気A2の風量を調節するためのものである。本実施形態のダンパー13は、その開度(開口面積)の大きさに応じて、空調された空気A2の風量を大きくすることができる。ダンパー13の開度は、例えば、制御手段15によって制御される。本実施形態のダンパー13は、各空間5にそれぞれ設けられている。
ダクト14は、ファン12とダンパー13との間を接続している。本実施形態のダクト14は、第1ダクト14aと、第2ダクト14bとを含んで構成されている。第1ダクト14aは、第1ファン12aと、1階の空間5a及び5bに設けられたダンパー13、13との間を、それぞれ接続している。本実施形態の第1ダクト14aは、第1ファン12aと、1階の一方の空間5aのダンパー13、及び、1階の他方の空間5bのダンパー13との間に、分岐部25が設けられている。一方、第2ダクト14bは、第2ファン12bと、2階の空間5c及び5dに設けられたダンパー13、13との間を、それぞれ接続している。本実施形態の第2ダクト14bは、第2ファン12bと、2階の一方の空間5cのダンパー13、及び、2階の他方の空間5dのダンパー13との間に、分岐部25が設けられている。
制御手段15は、予め定められた処理手順(制御手順)に基づいて、空調装置8を構成する各構成部材(本例では、空気調和機9、温度センサー11、ファン12及びダンパー13)を制御するためのものである。本実施形態の制御手段15は、コンピュータによって構成され、例えば、空間5の間仕切り壁等に設置されている。図2は、制御手段15の構成の一例を示す概念図である。
制御手段15は、例えば、CPU(中央演算装置)からなる演算部20と、処理手順が予め記憶されている記憶部21と、記憶部21から処理手順を読み込む作業用メモリ22とを含んで構成されている。演算部20には、入力手段23及び出力手段24が接続されている。
入力手段23は、例えば、制御手段15の筐体(図1に示す)に設けられた操作ボタンやタッチパネル等によって構成されている。この入力手段23により、例えば、ユーザー(居住者等)によって入力された情報を、演算部20に伝達することができる。入力される情報としては、例えば、空調装置8の設定温度(本例では、図1に示した1階の空間5a及び5b、並びに、2階の空間5c及び5dの設定温度から決定)や、空調運転の開始及び停止の指示情報等が含まれる。
出力手段24は、制御手段15の筐体(図1に示す)に設けられたディスプレイとして構成されている。演算部20は、出力手段24に信号を伝達することにより、例えば、空調装置8の運転状況等を表示させることができる。
演算部20には、空気調和機9、温度センサー11、ファン12(本例では、図1に示した第1ファン12a及び第2ファン12b)及びダンパー13が接続されている。演算部20は、温度センサー11に信号を伝達することにより、図1に示した各空間5(本例では、1階の空間5a及び5b、並びに、2階の空間5c及び5d)の実温度を、各温度センサー11に計測させ、かつ、それらの実温度の計測結果を演算部20に伝達させることができる。また、演算部20は、空気調和機9及びファン12に信号を伝達することにより、これらの運転の開始及び停止や、空気調和機9の設定温度、及び、ファン12の風量を調節することができる。さらに、演算部20は、ダンパー13に信号を伝達することにより、各空間5(本例では、1階の空間5a及び5b、並びに、2階の空間5c及び5d)に設けられたダンパー13の開度をそれぞれ調節することができる。
本実施形態の記憶部21には、空調装置8の運転状況を示すログデータが記憶される。ログデータは、過去の空調装置8の運転状況を示すものである。本実施形態のログデータは、図1に示した空調装置8が、複数の空間5(本例では、1階の空間5a及び5b、並びに、2階の空間5c及び5d)それぞれを空調したときの履歴情報である。
ログデータには、空調装置8の設定温度と、空間5(本例では、1階の空間5a及び5b、並びに、2階の空間5c及び5d)の実温度とが含まれる。設定温度は、ユーザーによって設定されてもよいし、制御手段15によって日付情報等から自動で設定されてもよい。一方、空間5の実温度は、上記の各空間5a~5dについて、温度センサー11によって計測される。
本実施形態のログデータには、上記の設定温度及び実温度の他に、空気調和機9の吸込口(図示省略)の温度と、吹出口(図示省略)の温度とが含まれている。さらに、ログデータには、第1ファン12a及び第2ファン12bのそれぞれの回転数が含まれている。なお、ログデータは、このような態様に限定されるわけではなく、一部が省略されてもよいし、他の履歴情報が含まれてもよい。
ログデータは、予め定められた時間間隔で記憶される。時間間隔については、適宜設定することができる。本実施形態では、例えば、5~30分(本例では、10分)の時間間隔で、ログデータが取得されている。これらのログデータは、記憶部21に記憶される。
本実施形態の空調装置8では、図1に示した複数の空間5(本例では、1階の空間5a及び5b、並びに、2階の空間5c及び5d)それぞれの実温度が、温度センサー11によって計測される。そして、これらの実温度が、設定温度に近づくように、制御手段15が、例えば、予め定められた処理手順(制御手順)に基づいて、空調装置8の構成部材(装置)を制御(例えば、空気調和機9の設定温度、ファン12の風量及びダンパー13の開度などを制御)している。
ところで、本実施形態のようなセントラル空調タイプの空調装置8では、複数の構成部材(本例では、空気調和機(熱源)9、温度センサー11、ファン12及びダンパー13)によって構成されているため、それらの構成部材が複雑に制御されている。このため、空調装置8に不具合が発生した場合には、どの箇所に原因があるかを突き止めるのに多く時間を要するという問題がある。
さらに、不具合の原因が特定された後には、例えば、空調装置8のメンテナンスを取り扱うカスタマーサービスによって、修理に必要な部材の特定や、費用の見積もり等が行われる。さらに、部材の特定や費用の見積もりが作成されると、ユーザーの承諾を得た後に、サービスマンのスケジュール調整や、部材の納期の調整等が必要となる。このため、空調装置8に不具合が発生してから実際に修理が開始されるまでに、多くの時間を要する。とりわけ、セントラル空調タイプの空調装置8が設けられた建物2は、他の空調手段を具えていないことが多い。このため、空調装置8の不具合発生時には、一切の空調を使うことができないため、迅速な復旧が望まれる。
本実施形態において、カスタマーサービスとは、空調装置8のメンテナンス(不具合の修理を含む)を行う企業や組織等の受付窓口である。一方、サービスマンとは、空調装置8の不具合の修理等を行う技術者等である。本実施形態のサービスマンには、空気調和機9の修理を専門に行うサービスマン、ダクト14の修理を専門に行うサービスマン、ダンパー13の修理を専門に行うサービスマン、及び、温度センサー11の修理を専門に行うサービスマンが含まれているが、このような態様に限定されない。例えば、サービスマンには、複数の構成部材(例えば、空気調和機9及びダクト14)の修理を行うことが可能なサービスマンが含まれてもよい。
本実施形態のメンテナンス方法では、空調装置8の不具合の有無を判定し、不具合があると判定された場合に、空調装置8のメンテナンス(本例では、不具合が生じた空調装置8の復旧)が行われる。本実施形態のメンテナンス方法では、空調装置のメンテナンス装置(以下、単に「メンテナンス装置」ということがある。)が用いられる。図3は、空調装置8のメンテナンス装置26の構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態のメンテナンス装置26は、コンピュータ27によって構成されている。本実施形態のコンピュータ27(メンテナンス装置26)は、クラウドサーバとして構成されており、制御手段15(図1及び図2に示す)と、インターネットを介して接続されている。なお、コンピュータ27(メンテナンス装置26)は、例えば、パーソナルコンピュータや、携帯情報端末(タブレット型等)等で構成されてもよいし、図1及び図2に示した制御手段15で構成されてもよい。
本実施形態のメンテナンス装置26(コンピュータ27)は、入力デバイスとしての入力部28、出力デバイスとしての出力部29、及び、演算処理装置30を有している。
入力部28には、例えば、キーボード、マウス、又は、タッチパネル等が用いられる。出力部29には、例えば、ディスプレイ装置又はプリンタ等が用いられる。演算処理装置30には、各種の演算を行う演算部(CPU)31、データやプログラム等が記憶される記憶部32、及び、作業用メモリ33が含まれている。
記憶部32は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、SSD又はフラッシュメモリ等で構成される不揮発性の情報記憶装置である。記憶部32は、データ部34及びプログラム部35を含んで構成されている。
データ部34は、空調装置8(図1に示す)をメンテナンスするために必要な情報を記憶するためのものである。本実施形態のデータ部34は、ログデータ記憶部34a、関係性記憶部34b、空調不良空間記憶部34c、不具合原因記憶部34d、プラン情報記憶部34e、診断情報記憶部34f、部材データベース34g、スケジュールデータベース34h、カスタマー情報記憶部34i、ユーザー情報記憶部34j及び顧客データベース34kを含んで構成されている。なお、データ部34は、このような態様に限定されるわけではなく、それらの一部(例えば、スケジュールデータベース34hや、顧客データベース34k)を、別のコンピュータの記憶部(図示省略)で構成して参照されてもよい。
プログラム部35は、演算部31に、本実施形態のメンテナンス方法を実行させるためのプログラムである。本実施形態のプログラム部35は、ログデータ入力部35a、不具合判定部35b、診断情報生成部35c、カスタマー情報生成部35d、ユーザー情報生成部35e、ユーザー情報送信部35f、及び、カスタマー情報送信部35gを含んで構成されている。プログラム部35は、このような態様に限定されるわけではなく、一部が省略されてもよいし、他の構成が含まれてもよい。図4は、空調装置のメンテナンス方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態のメンテナンス方法では、先ず、ログデータが、図3に示したコンピュータ27(メンテナンス装置26)に入力される(ステップS1)。ステップS1では、図3に示されるように、プログラム部35のログデータ入力部35aが、作業用メモリ33に入力される。そして、ログデータ入力部35aが、演算部31によって実行される。
上述したように、本実施形態のログデータは、例えば、図2に示した制御手段15の記憶部21に記憶されている。本実施形態のように、図3に示したメンテナンス装置26(コンピュータ27)がクラウドサーバとして構成されている場合には、記憶部21(図2に示す)に記憶されているログデータが、インターネット等を介して、メンテナンス装置26に送信される。送信されたログデータは、ログデータ記憶部34aに記憶される。ログデータのデータ量(取得期間)についても、適宜設定することができる。空調装置8の不具合を確実に検知するために、本実施形態では、例えば、30~90日分のログデータが記憶される。
図5(a)は、第1グループ7Aに含まれる1つの空間5のログデータの一例を示すグラフである。図5(b)は、第2グループ7Bに含まれる1つの空間5のログデータの一例を示すグラフである。図5(a)及び(b)では、図1に示した空調装置8の設定温度及び空間5の実温度と、時間との関係が示されており、空気調和機9の吸込口(図示省略)の温度、吹出口(図示省略)の温度、及び、ファン12(第1ファン12a及び第2ファン12b)の回転数については省略されている。
次に、本実施形態のメンテナンス方法では、図4に示されるように、コンピュータ27が、空調装置8の不具合の有無を判定する(不具合判定ステップS2)。本実施形態の不具合判定ステップS2では、図3に示されるように、ログデータ記憶部34aに記憶されているログデータ、及び、不具合判定部35bが、作業用メモリ33に入力される。そして、不具合判定部35bが、演算部31によって実行される。
不具合判定ステップS2では、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が、ステップS1で入力されたログデータを、予め定められた第1手順に従って計算して、空調装置8(図1に示す)の不具合の有無が判定される。本実施形態の不具合判定ステップS2は、空調装置8の設定温度と、実温度との温度差の変化に基づいて、不具合の有無が判定される。このような不具合の有無を判定するために、本実施形態の第1手順には、設定温度と実温度との温度差D(図5(a)及び(b)に示す)を、ログデータの時間間隔ごとに計算する手順と、それらの温度差Dの絶対値の平均値を計算する手順とが含まれている。
温度差Dの計算には、図1に示した各空間5(本例では、1階の空間5a及び5b、並びに、2階の空間5c及び5d)のログデータがそれぞれ用いられる。これにより、各空間5において、温度差D(例えば、図5(a)及び(b)に示す)が計算される。また、温度差Dの絶対値の平均値は、各空間5について、予め定められた時間(例えば、2~4時間)分の温度差Dを用いて計算される。
図5(a)に示されるように、時間の経過とともに温度差Dが大きくなる空間5では、空調装置8の設定温度に対して、その実温度が乖離している。上述したように、本実施形態の空調装置8は、各空間5の実温度が設定温度に近づくように制御されるものであるため、図5(a)のようなログデータが取得された空間5では、空調装置8に不具合があると推測することができる。一方、図5(b)に示されるように、時間の経過とともに温度差Dが小さくなる空間5については、上記の制御どおりに空調されているため、空調装置8に不具合はないと推測することができる。
このような観点に基づいて、本実施形態の不具合判定ステップS2では、時間の変化とともに温度差Dが大きくなる空間5(以下、単に「空調不良空間」ということがある。)が一つでもあれば、空調装置8に不具合があると判断している。
空調不良空間を特定するための判断基準については、時間の変化とともに温度差Dが大きくなる空間5を特定することができれば、適宜設定することができる。本実施形態の不具合判定ステップでは、例えば、ユーザーの扉の開閉等による実温度への影響を考慮して、温度差Dの絶対値の平均値が、予め定められた閾値(例えば、2.0~3.0℃)よりも大きい空間5を、空調不良空間として特定している。なお、平均値は、適宜計算することができ、例えば、予め定められた時間(例えば、2~4時間)分の温度差Dが用いられるのが望ましい。不具合判定ステップS2では、空調不良空間記憶部34c(図3に示す)に、空調不良空間を識別するための情報(例えば、フラグ)が記憶される。
不具合判定ステップS2において、空調装置8に不具合がある(本例では、空調不良空間が一つ以上ある)と判定された場合に(ステップS2で、「Y」)、次の診断情報生成ステップS3が実施される。一方、不具合判定ステップS2において、空調装置8に不具合がない(本例では、空調不良空間が一つもない)と判定された場合(ステップS2で、「N」)、ログデータを入力するステップS1、及び、不具合判定ステップS2が再度実施される。これらのステップS1~S2の再度の実施には、予め定められた時間(例えば、1~10時間)が経過した後に行われてもよい。
このように、本実施形態の不具合判定ステップS2では、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が、ログデータを第1手順に従って計算することにより、例えば、サービスマンが建物2に訪問しなくても、空調装置8の不具合の有無を、容易かつ短時間に判定することができる。
次に、本実施形態のメンテナンス方法では、図4に示されるように、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が、空調装置8の不具合の原因を特定した空調装置診断情報を生成する(診断情報生成ステップS3)。診断情報生成ステップS3では、図3に示されるように、ログデータ記憶部34aに記憶されているログデータ、空調不良空間記憶部34cに記憶されている空調不良空間を識別するための情報、及び、診断情報生成部35cが、作業用メモリ33に入力される。そして、診断情報生成部35cが、演算部31によって実行される。
診断情報生成ステップS3では、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が、ログデータを予め定められた第2手順に従って計算することによって、空調装置8の不具合の原因が特定される。本実施形態の診断情報生成ステップS3では、空調不良空間の組み合わせに基づいて、空調装置8の不具合の原因が特定される。このような不具合の原因を判定するために、本実施形態の第2手順には、空調不良空間の組み合わせを計算する手順が含まれる。図6は、診断情報生成ステップS3の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の診断情報生成ステップS3では、先ず、空調不良空間の組み合わせが計算され、その組み合わせについて判定される(ステップS21)。組み合わせは、空調不良空間を識別するための情報に基づいて計算(特定)される。
ステップS21において、空調不良空間の組み合わせが、図1に示した建物2内の全ての空間5(本例では、1階の空間5a及び5b、並びに、2階の空間5c及び5d)である場合、これらの全ての空間5が適切に(即ち、本来の制御手順に基づいて)空調されていない。このため、全ての空間5の空調に影響する空気調和機9(図1に示す)に、空調装置8の不具合の原因がある可能性が高い。したがって、ステップS21において、空調不良空間の組み合わせが、建物2内の全ての空間5である場合、空気調和機9の不具合の有無を特定するための第1特定ステップS22が実施される。図7は、第1特定ステップS22の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の第1特定ステップS22では、先ず、空気調和機9(図1に示す)の空調能力が計算される(ステップS41)。本実施形態の第2手順には、空気調和機9の空調能力を計算する手順が含まれている。空調能力は、例えば、ログデータに含まれる空気調和機9の吸込口(図示省略)の温度と、吹出口(図示省略)の温度とを用いて、従来と同様の手順(例えば、特開2017-083139号公報に記載の手順)に基づいて計算することができる。本実施形態のステップS41では、上述の期間分の空調能力が、上記の時間間隔毎に計算される。
次に、本実施形態の第1特定ステップS22では、空気調和機9(図1に示す)の空調能力が、予め定められた閾値以下であるか否かが判断される(ステップS42)。本実施形態のステップS42では、空気調和機9の空調能力の変動を考慮して、上述の期間分の空調能力の平均値が、閾値以下であるか否かが判断される。閾値については、空気調和機9に求められる空調能力に基づいて、適宜設定することができる。本実施形態の閾値は、例えば、8~11kWに設定されている。
ステップS42において、空気調和機9(図1に示す)の空調能力が閾値以下である場合(ステップS42で、「Y」)、空気調和機9の空調能力が低下している。このような空調能力の低下は、例えば、空気調和機9の冷媒漏れや、室外機(図示省略)の設置スペースが空気調和機9の仕様に基づいて確保されていないことが原因と考えられる。この場合、空気調和機9に、空調装置8の不具合の原因があると特定される(ステップS43)。ステップS43では、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に、空調装置8の不具合の原因が、空気調和機9にあることを特定する情報(例えば、フラグなど)が記憶される。この情報には、例えば、計算された空調能力の平均値等が含まれてもよい。
一方、ステップS42において、空気調和機9(図1に示す)の空調能力が閾値よりも大きい場合(ステップS42で、「N」)、空気調和機9に、空調装置8の不具合の原因はないと判断される。この場合、次のステップS44が実施される。
上記のような空気調和機9(図1に示す)の不具合を除いて、全ての空間5(本例では、1階の空間5a及び5b、並びに、2階の空間5c及び5d)が適切に空調されない原因としては、例えば、図1に示したフィルター19の目詰まりによる圧損によって、空調された空気A2が十分に供給されてないことが考えられる。このような圧損が生じている場合において、ファン12が定風量ファンとして構成されている場合には、建物2に必要な換気回数を維持するために、図1に示したファン12(本例では、第1ファン12a及び第2ファン12bの双方)の回転数が大きくなる。このような観点に基づいて、ステップS44では、ログデータのファン12の回転数が、予め定められた閾値よりも大きいか否かが判断される。
閾値については、フィルター19(図1に示す)に目詰まりがない状態のファン12(本例では、第1ファン12a及び第2ファン12b)の回転数に基づいて、適宜設定することができる。また、ステップS44では、ファン12の回転数の変動を考慮して、ファン12の回転数の平均値を求めて、その平均値と閾値とが比較されるのが望ましい。
ステップS44において、図1に示したファン12(本例では、第1ファン12a及び第2ファン12b)の回転数が閾値よりも大きい場合(ステップS44で、「Y」)、フィルター19の目詰まりによる圧損が生じている。この場合、フィルター19に、空調装置8の不具合の原因があると特定される(ステップS45)。ステップS45では、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に、空調装置8の不具合の原因が、フィルター19にあることを特定する情報(例えば、フラグなど)が記憶される。この情報には、例えば、ファン12の回転数等が含まれてもよい。
一方、ステップS44において、ファン12の回転数が閾値以下である場合(ステップS44で、「N」)、上記のような圧損が生じておらず、空調装置8の不具合の原因を特定できない。この場合、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に、空調装置8の不具合の原因が特定できないことを示す情報(例えば、フラグなど)が記憶され、第1特定ステップS22の一連の処理が終了する。このように、ステップS44において、空調装置8の不具合の原因を特定できない場合には、これまでの判断履歴(本例では、空調能力と閾値との比較結果や、ファン12の回転数と閾値との比較結果など)が、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に入力されてもよい。このような判断履歴は、例えば、その後に空調装置8の不具合の原因が判明した場合に、その判明した不具合の原因を判断するための新たな手順を作成するのに役立つ。この新たな手順が、第1特定ステップS22に追加されることにより、不具合の原因の検知精度を向上させることができる。
次に、図6に示されるように、本実施形態の診断情報生成ステップS3では、ステップS21において、空調不良空間の組み合わせが、図1に示した第1グループ7Aの全ての空間5a及び5b、又は、第2グループ7Bの全ての空間5c及び5dであると判断された場合、第2特定ステップS23が実施される。
第1グループ7Aの全ての空間5a及び5b、又は、第2グループ7Bの全ての空間5c及び5dが適切に空調されない原因としては、例えば、第1グループ7Aに第2ファン12bが接続され、かつ、第2グループ7Bに第1ファン12aが接続されたことにより、本来の制御に基づいて、第1グループ7A及び第2グループ7Bに空調された空気A2を送ることができないことが考えられる。このような観点に基づいて、第2特定ステップS23では、第1ファン12a又は第2ファン12bの不具合の有無が特定される。図8は、第2特定ステップS23の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の第2特定ステップS23では、先ず、ログデータについて、図1に示した第1ファン12aの回転数と、第2グループ7Bの温度差Dとの関係性(以下、単に、「第1関係性」ということがある。)が求められる(ステップS51)。図9(a)及び(b)は、第1ファン12aの回転数、及び、第2グループ7Bの温度差と、時間との関係の一例を示すグラフである。図9(a)及び(b)において、第2グループ7Bの温度差Dは、第2グループ7Bの2階の空間5c及び5dの各温度差の絶対値の平均が求められる。
本実施形態の第2手順には、第1関係性(本例では、第1ファン12aの回転数と、第2グループの温度差Dとの関係性)を計算する手順が含まれている。第1関係性については、適宜計算することができる。本実施形態では、第1関係性として、第1ファン12aの回転数の増加率と、第2グループの温度差Dの増加率との関係が求められる。なお、これらの増加率は、適宜計算することができる。本実施形態では、予め定められた期間(例えば、2~4時間)において、その期間の開始時及び終了時のそれぞれの回転数及び温度差Dを用いて、増加率が計算される。第1関係性は、図3に示した関係性記憶部34bに記憶される。
次に、本実施形態の第2特定ステップS23では、ログデータの第2ファン12bの回転数と、第1グループの温度差Dとの関係性(以下、単に「第2関係性」ということがある。)が求められる(ステップS52)。本実施形態の第2手順には、第2関係性を計算する手順が含まれている。第2関係性については、適宜計算することができる。本実施形態では、ステップS51と同様に、第2ファン12bの回転数の増加率と、第1グループの温度差Dの増加率との関係が求められる。第2関係性は、図3に示した関係性記憶部34bに記憶される。
次に、本実施形態の第2特定ステップS23では、第1関係性(第1ファン12aの回転数と、第2グループの温度差Dとの関係性)、又は、第2関係性(第2ファン12bの回転数と、第1グループ7Aの温度差Dとの関係性)に基づいて、図1に示した第1ファン12a又は第2ファン12bの不具合の有無が判断される(ステップS53)。
例えば、第1ファン12aが第2グループ7Bに誤って接続された場合において、図9(a)に示されるように、第1ファン12aの回転数の増加率が上昇すると、第2グループ7Bに送られる空調された空気A2の量が多くなる。これにより、例えば、第2グループ7Bの空間の実温度が目標温度に未達の場合(本例では、暖房時)には、第2グループの温度差Dが小さくなり、その温度差Dの増加率が低下する。
一方、図9(b)に示されるように、第1ファン12aの回転数の増加率が低下すると、第2グループ7Bに送られる空調された空気A2の量が少なくなる。これにより、第2グループ7Bの空間の実温度が目標温度に未達の場合(本例では、暖房時)には、その温度差Dが大きくなり、その温度差Dの増加率が上昇する。
このように、第1ファン12aが第2グループ7Bに誤って接続された場合において、第2グループ7Bの空間5の実温度が目標温度に未達の場合(本例では、暖房時)には、第1ファン12aの回転数と、第2グループ7Bの温度差Dとの間に、二律背反の関係がある。なお、冷房時においても、第2グループ7Bの空間の実温度が目標温度に未達の場合には、暖房時と同様に、二律背反の関係がある。このような二律背反の関係は、空調装置8が目的とする空調制御に反するため、第1関係性に問題がある。
なお、第2グループ7Bの空間5の実温度が目標温度に達成した後については、上記のような二律背反の関係とは異なり、例えば、第1ファン12aの回転数の増加率が上昇すると、第2グループ7Bの温度差Dの増加率も上昇する関係となる。このような関係も、空調装置8が目的とする空調制御に反するため、第1関係性に問題がある。
同様に、第2ファン12bが第1グループ7Aに誤って接続された場合において、第1グループ7Aの空間5の実温度が目標温度に未達の場合(本例では、暖房時)には、第2ファン12bの回転数と、第1グループ7Aの温度差Dとの間に、二律背反の関係がある。このような二律背反の関係は、空調装置8が目的とする空調制御に反するため、第2関係性に問題がある。
なお、第1グループ7Aの空間5の実温度が目標温度に達成した後については、上記のような二律背反の関係とは異なり、例えば、第2ファン12bの回転数の増加率が上昇すると、第1グループ7Aの温度差Dの増加率も上昇する関係となる。このような関係も、空調装置8が目的とする空調制御に反するため、第2関係性に問題がある。
ステップS53では、第1ファン12aの回転数と第2グループの温度差Dとの間の関係性(第1関係性)、又は、第2ファン12bの回転数と第1グループ7Aの温度差Dとの間の関係性(第2関係性)に、問題があるか否かが判断される。
ステップS53において、第1関係性又は第2関係性に問題があると判断された場合(ステップS53で、「Y」)、図1に示した第1ファン12a又は第2ファン12bが誤って接続されている可能性が高い。この場合、第1ファン12a又は第2ファン12bに、空調装置8の不具合の原因があると特定される(ステップS54)。
ステップS54では、第1関係性に問題があると判断された場合、第1ファン12a(図1に示す)に、空調装置8の不具合の原因があると特定される。一方、第2関係性に問題があると判断された場合、第2ファン12b(図1に示す)に、空調装置8の不具合の原因があると特定される。本実施形態のステップS54では、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に、空調装置8の不具合の原因が、第1ファン12a又は(及び)第2ファン12bにあることを特定する情報(例えば、フラグなど)が記憶される。この情報には、例えば、第1関係性又は第2関係性等が含まれてもよい。
一方、ステップS53において、第1関係性及び第2関係性に問題がないと判断された場合(ステップS53で、「N」)、図1に示した第1ファン12a及び第2ファン12bに、空調装置8の不具合の原因がないと判断される。この場合、次のステップS55が実施される。
上記のような第1ファン12a及び第2ファン12b(図1に示す)の接続の不具合を除いて、第1グループ7A又は第2グループ7B(図1に示す)が適切に空調されない原因としては、例えば、図1に示した各ダクト14a又は14bについて、第1ファン12a又は第2ファン12bから各分岐部25、25までの領域で潰れ等が生じ、空調された空気A2が圧損によって、第1グループ7A又は第2グループ7Bに十分に供給されていないことが考えられる。
このような圧損が生じている場合には、本実施形態のようにファン12が定風量ファンとして構成されている場合、建物2に必要な換気回数を維持するために、ファン12(本例では、第1ファン12a及び第2ファン12bの双方)の回転数が大きくなる。このため、ステップS55では、ファン12の回転数が、予め定められた閾値よりも大きいか否かが判断される。閾値については、ステップS44と同様に設定することができる。
ステップS55において、ファン12(本例では、図1に示した第1ファン12a又は第2ファン12b)の回転数が閾値よりも大きい場合(ステップS55で、「Y」)、図1に示したダクト14a又は14bに潰れ等が生じている可能性が高い。この場合、ダクト14a又は14bに、空調装置8の不具合の原因があると特定される(ステップS56)。ステップS56では、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に、ダクト14a又は14bに、空調装置8の不具合の原因があることを特定する情報(例えば、フラグなど)が記憶される。この情報には、例えば、ファン12の回転数等が含まれてもよい。
一方、ステップS55において、ファン12(本例では、図1に示した第1ファン12a及び第2ファン12b)の回転数が閾値以下である場合(ステップS55で、「N」)、上記のような圧損が生じておらず、空調装置8の不具合の原因を特定できない。この場合、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に、空調装置8の不具合の原因が特定できないことを示す情報(例えば、フラグなど)が記憶され、第2特定ステップS23の一連の処理が終了する。このように、空調装置8の不具合の原因を特定できない場合には、これまでの判断履歴が、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に入力されてもよい。
次に、図6に示されるように、本実施形態の診断情報生成ステップS3では、ステップS21において、空調不良空間の組み合わせが、図1に示した第1グループ7Aの全ての空間5、及び、第2グループ7Bの全ての空間5ではなく、空調不良空間の組み合わせが、2つ以上の空間5であると判断された場合、第3特定ステップS24が実施される。
2つ以上の空間5が適切に空調されない原因としては、例えば、図1及び図2に示したダンパー13や温度センサー11の制御手段15への接続が適切でないことが考えられる。接続が適切とは、制御手段15に接続されているダンパー13及び温度センサー11が設けられている空間5(例えば、1階の一方の空間5a)と、制御手段15で認識されているダンパー13及び温度センサー11が設けられている空間5(例えば、1階の一方の空間5a)とが一致していることを意味している。一方、接続が適切でない場合としては、例えば、ダンパー13及び温度センサー11が1階の一方の空間5aに設けられるべきところ、1階の他方の空間5bに設けられている場合である。このような観点に基づいて、本実施形態の第3特定ステップS24では、図1及び図2に示したダンパー13又は温度センサー11の不具合の有無が特定される。図10は、第3特定ステップS24の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の第3特定ステップS24では、先ず、図1及び図2に示したダンパー13又は温度センサー11の接続に誤りがあるか否かが判断される(ステップS61)。ステップS61では、プラン情報記憶部34e(図3に示す)に記憶されているプラン情報が用いられる。本実施形態のプラン情報は、建物2の設計情報である。このプラン情報には、各空間5(本例では、図1に示した1階の空間5a及び5b、並びに、2階の空間5c及び5d)のダンパー13の接続に関する情報、及び、各空間5の温度センサー11の接続に関する情報が含まれている。
本実施形態のダンパー13の接続に関する情報には、例えば、図1に示した各空間5(本例では、1階の空間5a及び5b、並びに、2階の空間5c及び5d)のダンパー13と制御手段15とを接続する配線コード(図示省略)等について、それらのコードが接続される制御手段15の端子の位置が示されている。このような情報により、制御手段15に実際に接続されているダンパー13と、制御手段15で認識されているダンパー13との関係を計算することができる。本実施形態の第2手順には、このような関係を計算する手順が含まれている。
温度センサー11の接続に関する情報は、例えば、各空間5(本例では、1階の空間5a及び5b、並びに、2階の空間5c及び5d)の温度センサー11と制御手段15とを接続する配線コード(図示省略)等について、それらのコードが接続される制御手段15の端子の位置を示している。このような情報により、制御手段15に実際に接続されている温度センサー11と、制御手段15で認識されている温度センサー11との関係を特定することができる。さらに、温度センサー11の接続に関する情報には、各空間5において、温度センサー11が設置されている位置が含まれてもよい。
図10に示したステップS61では、上記のプラン情報に基づいて、制御手段15に実際に接続されているダンパー13及び温度センサー11と、制御手段15で認識されているダンパー13及び温度センサー11とが一致しているか否かが判断される。ダンパー13及び温度センサー11が一致してない場合には、ダンパー13又は温度センサー11が誤って接続されている。
ステップS61において、図1に示したダンパー13又は温度センサー11の接続に誤りがあると判断された場合(ステップS61で、「Y」)、ダンパー13又は温度センサー11に、空調装置8の不具合の原因があると特定される(ステップS62)。ステップS62では、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に、空調装置8の不具合の原因がダンパー13又は温度センサー11にあることを特定する情報(例えば、フラグなど)が記憶される。
一方、ステップS61において、ダンパー13及び温度センサー11の接続に誤りがないと判断された場合(ステップS61で、「N」)、次のステップS63が実施される。
上記のようなダンパー13又は温度センサー11の不具合を除いて、2つ以上の空間5が適切に空調されない原因としては、例えば、図1に示した各ダクト14a又は14bについて、各分岐部25、25から各ダンパー13までの領域で潰れ等が生じ、空調された空気A2が圧損によって十分に供給されていないことが考えられる。このような圧損が生じている場合には、ファン12(本例では、第1ファン12a又は第2ファン12b)の回転数が大きくなる。このため、ステップS63では、ファン12の回転数が、予め定められた閾値よりも大きいか否かが判断される。閾値については、ステップS55と同様に設定することができる。
ステップS63において、ファン12(本例では、第1ファン12a又は第2ファン12b)の回転数が閾値よりも大きい場合(ステップS63で、「Y」)、ダクト14に潰れ等が生じている可能性が高い。この場合、ダクト14に、空調装置8の不具合の原因があると特定される(ステップS64)。ステップS64では、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に、空調装置8の不具合の原因が、ダクト14にあることを特定する情報(例えば、フラグなど)が記憶される。この情報には、例えば、ファン12の回転数等が含まれてもよい。
一方、ステップS63において、ファン12の回転数が閾値以下である場合(ステップS63で、「N」)、上記のような圧損が生じておらず、空調装置8の不具合の原因を特定できない。この場合、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に、空調装置8の不具合の原因が特定できないことを示す情報(例えば、フラグなど)が記憶され、第3特定ステップS24の一連の処理が終了する。このように、空調装置8の不具合の原因を特定できない場合には、これまでの判断履歴が、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に入力されてもよい。
次に、図6に示されるように、本実施形態の診断情報生成ステップS3では、ステップS21において、空調不良空間の組み合わせが、1つの空間5(図1に示す)であると判断された場合、第4特定ステップS25が実施される。
1つの空間5が適切に空調されない原因としては、例えば、温度センサー11の不具合が考えられる。この不具合の一例としては、家具などの障害物によって温度センサー11が遮られることにより、空間5の温度を正確に測定できず、制御手段15が、空調された空気A2の供給を適切に制御できないことが考えられる。
なお、1つの空間5が適切に空調されない場合には、上述のような2つ以上の空間5が適切に空調されない場合とは異なり、ダンパー13及び温度センサー11の接続に誤りがある可能性は低いと考えられる。これは、一方の空間5のダンパー13又は温度センサー11の接続に誤りがあると、他方の空間5のダンパー13又は温度センサー11の接続も必然的に誤るため、2つ以上の空間5が適切に空調されなくなるためである。このような観点に基づいて、本実施形態の第4特定ステップS25では、温度センサー11の不具合が特定される。図11は、第4特定ステップS25の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の第4特定ステップS25では、先ず、図1に示した温度センサー11の設置位置に誤りがあるか否かが判断される(ステップS71)。ステップS71では、プラン情報記憶部34e(図3に示す)に記憶されているプラン情報が用いられる。本実施形態のプラン情報には、各空間5(本例では、図1に示した1階の空間5a及び5b、並びに、2階の空間5c及び5d)の温度センサー11の設置に関する情報が含まれている。この情報には、例えば、各空間5において、温度センサー11が設置されている位置情報が含まれる。
ステップS71では、上記のプラン情報に基づいて、例えば、家具などの障害物と、温度センサー11との間の距離や位置関係を計算して、温度センサー11の設置位置に誤りがあるか否かが判断される。本実施形態の第2手順には、上記の距離や位置関係を計算する手順が含まれている。
ステップS71において、温度センサー11の設置位置に誤りがあると判断された場合(ステップS71で、「Y」)、温度センサー11に、空調装置8に不具合の原因があると特定される(ステップS72)。ステップS72では、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に、空調装置8の不具合の原因が、温度センサー11にあることを特定する情報(例えば、フラグなど)が記憶される。
一方、ステップS71において、温度センサー11(図1に示す)の設置位置に誤りがないと判断された場合(ステップS71で、「N」)、次のステップS73が実施される。
上記のような温度センサー11(図1に示す)の不具合を除いて、1つの空間5が適切に空調されない原因としては、例えば、図1に示した各ダクト14a又は14bについて、各分岐部25、25から各ダンパー13までの領域で潰れ等が生じ、空調された空気A2が圧損によって十分に供給されていないことが考えられる。このような圧損が生じている場合には、ファン12(本例では、第1ファン12a又は第2ファン12b)の回転数が大きくなる。このため、ステップS73では、ファン12の回転数が、予め定められた閾値よりも大きいか否かが判断される。閾値については、ステップS55と同様に設定することができる。
ステップS73において、ファン12(本例では、第1ファン12a又は第2ファン12b)の回転数が閾値よりも大きい場合(ステップS73で、「Y」)、ダクト14に潰れ等が生じている可能性が高い。この場合、ダクト14に、空調装置8の不具合の原因があると特定される(ステップS74)。ステップS74では、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に、不具合の原因がダクト14にあることを特定する情報(例えば、フラグなど)が記憶される。
一方、ステップS73において、ファン12の回転数が閾値以下である場合(ステップS73で、「N」)、上記のような圧損が生じておらず、空調装置8の不具合の原因を特定できない。この場合、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に、空調装置8の不具合の原因が特定できないことを示す情報(例えば、フラグなど)が記憶され、第4特定ステップS25の一連の処理が終了する。このように、空調装置8の不具合の原因を特定できない場合には、これまでの判断履歴が、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に入力されてもよい。
次に、図6に示されるように、本実施形態の診断情報生成ステップS3では、空調装置8の不具合の原因を特定した空調装置診断情報が生成される(ステップS26)。ステップS26では、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に記憶されている空調装置8の不具合の原因(空気調和機9)に基づいて、予め定められた形式の空調装置診断情報41が生成される。図12は、空調装置診断情報の一例を示す図である。図12では、図3に示した診断情報記憶部(データベース)34fに記憶されている空調装置診断情報41が、テーブル形式で示されている。
空調装置診断情報41に含まれる項目(情報)については、適宜設定することができる。本実施形態では、ユーザーの基本情報(例えば、氏名や住所等)、建物の基本情報(例えば、製品名や、床面積等)、及び、空調装置8の不具合の原因(不具合のある構成部材)、及び、不具合の特定に有効な情報(空調能力、ファンの回転数等)が含まれているが、このような態様に限定されない。
空調装置診断情報41において、「ユーザーの基本情報」及び「建物の基本情報」は、適宜取得することができ、本実施形態では、予め記憶されている顧客データベース34k(図3に示す)等から取得されている。また、「空調装置8の不具合の原因」や「空調能力」等については、不具合原因記憶部34d(図3に示す)に記憶されている空調装置8の不具合の原因(空気調和機9)から取得することができる。なお、空調装置8の不具合の原因を特定できなかった場合には、「空調装置8の不具合の原因」にその旨が記載される。空調装置診断情報41は、診断情報記憶部34fに記憶される。なお、空調装置診断情報41は、ユーザーの基本情報に基づいて、ユーザー毎に識別可能に生成されるのが望ましい。これにより、複数のユーザーの空調装置診断情報41を、診断情報記憶部34f(図3に示す)に記憶することができる。
このように、本実施形態の診断情報生成ステップS3では、図4に示した不具合判定ステップS2において、空調装置8に不具合があると判定された場合に(ステップS2で、「Y」)、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が、ログデータを第2手順に従って計算することにより、例えば、建物2に訪問したサービスマンによって実際に調査等が行わなくても、空調装置8の不具合の原因を特定することができる。また、診断情報生成ステップS3において、空調装置8の不具合の原因が特定できなくても、例えば、空調装置診断情報41に含まれる不具合の特定に有効な情報(空調能力、ファンの回転数等)に基づいて、サービスマンが不具合の原因を早期に特定することが可能となる。
次に、図4に示されるように、本実施形態のメンテナンス方法では、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が、カスタマーサービス向け情報と、ユーザー向け情報とをそれぞれ生成する(修理情報生成ステップS4)。本実施形態の修理情報生成ステップS4では、図3に示されるように、診断情報記憶部34fに記憶されている空調装置診断情報41(図12に示す)、部材データベース34g、スケジュールデータベース34h、顧客データベース34k、カスタマー情報生成部35d及びユーザー情報生成部35eが、作業用メモリ33に入力される。そして、カスタマー情報生成部35d及びユーザー情報生成部35eが、演算部31によって実行される。図13は、修理情報生成ステップS4の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の修理情報生成ステップS4では、先ず、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が、カスタマーサービス向け情報を生成する(ステップS31)。図14は、カスタマーサービス向け情報47の一例を示す図である。図14では、カスタマーサービス向け情報47が、レポート形式で生成されているが、電子データ(テキスト形式など)として生成されてもよい。
カスタマーサービス向け情報47は、カスタマーサービスが、空調装置8の修理に必要な部材の手配や納品に必要な情報である。カスタマーサービス向け情報47には、空調装置8の不具合を修理するために必要な部材リスト42が含まれる。なお、カスタマーサービス向け情報47には、部材リスト42の他の情報が含まれてもよい。本実施形態の部材リスト42には、修理に必要な各部材46について、例えば、品番、製品名、単価、個数、及び、在庫の有無が含まれている。
ステップS31では、空調装置診断情報41に含まれる空調装置8の不具合の原因(本例では、不具合のある構成部材)に基づいて、その不具合の修理に必要な部材46に関する情報が、図3に示した部材データベース34gから検索される。なお、診断情報生成ステップS3において、空調装置8の不具合の原因が特定できなかった場合には、部材データベース34gの検索が省略されてもよい。
本実施形態の部材データベース34g(図3に示す)は、空調装置8の不具合の原因(例えば、空気調和機9など)ごとに、その不具合の修理に必要な少なくとも一つの部材46(例えば、空気調和機9の本体、ドレンホース等)に関する情報が定義されている。部材46に関する情報には、例えば、製品名、品番、単価、及び、個数(すなわち、修理に必要な個数)等が定義されている。これにより、ステップS31では、空調装置8の不具合の原因に基づいて、その不具合の修理に必要な部材46に関する情報を、容易に検索(取得)することができる。
さらに、部材データベース34gには、各部材(製品)46について、在庫に関する情報(現在の在庫の個数)が含まれている。これにより、ステップS31では、各部材46について、修理に必要な個数と、在庫の個数とが比較されることにより、部材リスト42の在庫の有無に関する情報を取得することができる。本実施形態のステップS31において、修理に必要な個数が、在庫の個数以下の場合には、部材リスト42の在庫の有無に関する情報として、「有り(在庫あり)」が取得される。そして、部材データベース34gの在庫の個数は、修理に必要な個数で減じられることで、最新の状態に更新されるのが望ましい。一方、修理に必要な個数が、在庫の個数よりも多い場合には、部材リスト42の在庫の有無に関する情報として、「無し(在庫なし)」が取得される。
次に、本実施形態のステップS31では、部材データベース34gから取得された修理に必要な部材46に関する情報に基づいて、図14に示した部材リスト42が生成される。部材リスト42を含むカスタマーサービス向け情報は、カスタマー情報記憶部34i(図3に示す)に記憶される。
次に、本実施形態の修理情報生成ステップS4では、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が、ユーザー向け情報を生成する(ユーザー向け情報生成ステップS32)。ユーザー向け情報は、ユーザーが、空調装置8の不具合の修理を承諾するか否かを判断するのに必要な情報である。図15は、ユーザー向け情報43の一例を示す図である。図15では、ユーザー向け情報がレポート形式(本例では、「故障診断レポート」)で生成されているが、このような態様に限定されない。ユーザー向け情報43は、例えば、電子データ(テキスト形式など)として生成されてもよい。
ユーザー向け情報43には、図1に示した空調装置8の不具合の修理のために必要な見積もり金額48が含まれている。また、本実施形態のユーザー向け情報43には、空調装置8の不具合の修理を実行可能な作業日(候補日)45に関するデータが含まれている。このような情報により、ユーザーが、空調装置8の不具合の修理を承諾するか否かを、容易に判断することができる。図16は、ユーザー向け情報生成ステップS32の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態のユーザー向け情報生成ステップS32では、先ず、コンピュータ27(図3に示す)が、空調装置8の不具合の修理のために必要な見積もり金額48を計算する(ステップS81)。本実施形態のステップS81では、先ず、図14に示したカスタマーサービス向け情報47(部材リスト42)の各部材46について、それらの単価に、個数(すなわち、修理に必要な個数)がそれぞれ乗じられる。これにより、ステップS81では、各部材46のコストを求めることができる。次に、本実施形態のステップS81では、カスタマーサービス向け情報47(部材リスト42)の全ての部材46のコストが積算され、その積算値に、サービスマンの工賃やその他必要な経費等が加えられることで、見積もり金額48が計算される。なお、診断情報生成ステップS3において、空調装置8の不具合の原因が特定できなかった場合には、見積もり金額48の計算が省略されてもよい。
次に、本実施形態のユーザー向け情報生成ステップS32では、コンピュータ27が、空調装置8の不具合の修理を実行可能な作業日を検索する(ステップS82)。ステップS82では、予め記憶されたサービスマンのスケジュールデータベース34hが参照される。図17は、スケジュールデータベース34hの一例を示す図である。図17では、図3に示したスケジュールデータベース34hが、テーブル形式で示されている。
スケジュールデータベース34hには、不具合のある構成部材(本例では、空気調和機9など)の修理を実行するサービスマンのスケジュールが記憶されている。このスケジュールデータベース34hには、例えば、検索される日から、例えば0.5~3ヶ月後までのサービスマンのスケジュールが含まれるのが望ましい。
スケジュールデータベース34hに記憶されている情報としては、例えば、各サービスマンについて、氏名(又は会社名)、専門分野、サービスエリア、作業日、及び、予約状況が含まれているが、その他の情報が追加されていてもよい。専門分野には、サービスマンが修理を専門に行う構成部材(例えば、空気調和機9)に関する情報が記憶されている。サービスエリアには、サービスマンが建物2(図1に示す)に訪問修理が可能な地域に関する情報が記憶されている。作業日には、サービスマンが修理を実行可能な日が記憶されている。予約状況には、作業日に予約が入っていることを示す予約データ(例えば、「予約済」を示すフラグなど)が書き込まれる。
本実施形態のステップS82では、例えば、図12に示した空調装置診断情報41に含まれる「空調装置8の不具合の原因(不具合のある部材)」に基づいて、スケジュールデータベース34hの「専門分野」の情報から、空調装置8の不具合を修理することが可能なサービスマンが抽出される。次に、ステップS82では、空調装置診断情報41に含まれる「ユーザーの基本情報(例えば、住所)」に基づいて、抽出されたサービスマンのうち、スケジュールデータベース34hの「サービスエリア」から、訪問修理可能なサービスマンが抽出される。次に、ステップS82では、抽出された訪問可能なサービスマンのうち、スケジュールデータベース34hの「予約状況」に予約データ(例えば、「予約済」)が書き込まれていないサービスマンが抽出される。これにより、ステップS82では、予約データが書き込まれていないサービスマンについて、スケジュールデータベース34hの「作業日」を、修理を実行可能な作業日として検索することができる。なお、ステップS82の処理手順については、上記の手順に限定されるわけではなく、抽出される順序が前後してもよい。
また、診断情報生成ステップS3において、空調装置8の不具合の原因が特定できなかった場合には、例えば、不具合の原因を特定可能なサービスマンについて、調査可能な作業日が検索されてもよい。
次に、本実施形態のユーザー向け情報生成ステップS32では、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が、スケジュールデータベース34hで検索された作業日において、予約データを書き込む(ステップS83)。ステップS83では、スケジュールデータベース34hにおいて、ステップS82で検索された少なくとも1つの作業日の「予約状況」に、予約データ(例えば、「予約済」を示すフラグ)が書き込まれる。
なお、ステップS82において、複数の作業日が検索された場合には、それらの作業日のうち、予め定められた上限値(例えば、2つ)までの作業日について、予約データが書き込まれるのが望ましい。これは、検索された全ての作業日に予約データが書き込まれると、上記の検索条件が一致する他のユーザーの修理について、予約できなくなるからである。本実施形態では、検索された作業日のうち、最先の作業日に、予約データが書き込まれる。
次に、本実施形態のユーザー向け情報生成ステップS32では、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が、ユーザー向け情報43を生成する(ステップS84)。本実施形態のステップS84では、ステップS81で計算された見積もり金額、及び、ステップS83で予約データが書き込まれた作業日に基づいて、図15に示されるように、見積もり金額48及び作業日45に関するデータを含むユーザー向け情報43が生成される。
ユーザー向け情報43には、空調装置8の不具合のある箇所を示す不具合箇所50に関するデータが含まれてもよい。この不具合箇所50は、図12に示した空調装置診断情報41に含まれる「空調装置の不具合の原因」から取得することができる。ユーザー向け情報43は、ユーザー情報記憶部34jに記憶される。
次に、本実施形態のメンテナンス方法では、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が、図15に示したユーザー向け情報43を、ユーザーに送信する(ステップS5)。ステップS5では、図3に示されるように、ユーザー情報記憶部34jに記憶されているユーザー向け情報43、及び、ユーザー情報送信部35fが、作業用メモリ33に入力される。そして、ユーザー情報送信部35fが、演算部31によって実行される。
ユーザー向け情報43の送信方法については、適宜採用することができる。本実施形態では、ユーザー向け情報43が、コンピュータ27(本例では、クラウドサーバ)からインターネット等を介して、空調装置8の制御手段15に送信されている。この場合、ユーザー向け情報43は、制御手段15の出力手段24(図1に示す)に出力される。なお、ユーザー向け情報43は、例えば、コンピュータ27が電子メール等に添付して、ユーザーの所有する端末(例えば、スマートフォンやパソコン等)に送信されてもよいし、プリンタで印刷されたレポート等が、ユーザーに届けられてもよい。
本実施形態のメンテナンス方法では、例えば、カスタマーサービスによって、修理に必要な部材の特定や、費用の見積もり等が行われなくても、ユーザー向け情報43を受信したユーザーに、空調装置8に不具合があること、不具合の修理に必要な金額、及び、修理可能な作業日(候補日)を同時に知らせることができる。このようなユーザー向け情報43に基づいて、ユーザーは、修理を承諾するか否かを迅速に決定することができる。
次に、本実施形態のメンテナンス方法では、図4に示されるように、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が、ユーザーが修理を承諾したことを示す承諾信号を受信したか否かを判断する(ステップS6)。承諾信号には、図15に示したユーザー向け情報43に複数の作業日45が含まれる場合、ユーザーによって選択された作業日が含まれてもよい。
承諾信号の送信手順については、適宜選択することができる。本実施形態の承諾信号は、図2に示した制御手段15の入力手段23に、修理を承諾したことを示す情報を、ユーザーが入力(例えば、タッチパネルに表示された「承諾ボタン」を押下)することによって、制御手段15からインターネット等を介して、図3に示したコンピュータ27(本例では、クラウドサーバ)に送信される。また、他の送信手順として、承諾信号は、例えば、ユーザーの端末(例えば、スマートフォンやパソコン等)からカスタマーサービスに、修理に承諾することが記載された電子メール等を送信し、電子メール等を受信したカスタマーサービスのオペレータが、コンピュータ27に承諾信号を送信してもよい。これらの送信手順が実行されることにより、コンピュータ27は、承諾信号を受信することができる。
ステップS6において、承諾信号を受信したと判断された場合(ステップS6で、「Y」)、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が、カスタマーサービスに、ユーザー向け情報43(図15に示す)及びカスタマーサービス向け情報47(図14に示す)を送信する(ステップS7)。ステップS7では、図3に示されるように、ユーザー情報記憶部34jに記憶されているユーザー向け情報43、カスタマー情報記憶部34iに記憶されているカスタマーサービス向け情報47、及び、カスタマー情報送信部35gが、作業用メモリ33に入力される。そして、カスタマー情報送信部35gが、演算部31によって実行される。
ステップS7では、空調装置8の不具合の原因の特定、修理のために必要な部材の在庫確認、修理金額の見積もり、サービスマンの作業日の予約(修理実施日)、及び、ユーザーの修理の承諾が、既に完了している。このため、カスタマーサービスは、ユーザー向け情報43(図15に示す)及びカスタマーサービス向け情報47(図14に示す)に基づいて、修理に必要な部材を納品し、かつ、サービスマンを建物2(図1に示す)に派遣して、空調装置8(図1に示す)の不具合をサービスマンに修理させることができる(ステップS8)。このように、本実施形態のメンテナンス方法は、空調装置8の修理を早期に開始することができるため、空調装置8を迅速に復旧させることが可能となる。
一方、ステップS6において、承諾信号を受信していないと判断された場合(ステップS6で、「N」)、コンピュータ27(図4に示す)が、ユーザーが不具合の修理を承諾しなかったことを示す非承諾信号を受信したか否かを確認する(ステップS9)。非承諾信号は、承諾信号と同一の手順に基づいて、コンピュータ27に送信することができる。
ステップS9において、非承諾信号を受信したと判断された場合(ステップS9で、「Y」)、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が、図17に示したスケジュールデータベース34hから予約データを削除して(ステップS10)、メンテナンス方法の一連の処理が終了する。なお、ステップS10の後に、カスタマーサービスからユーザーに向けて、修理に関する案内が改めて行われてもよい。
ステップS10では、スケジュールデータベース34hにおいて、ステップS83で「予約状況」に書き込まれた予約データが削除(例えば、「予約済」を示すフラグを消去)される。これにより、予約データが削除された作業日において、他のユーザーの修理の予約データを書き込むことが可能となる。
一方、ステップS9において、非承諾信号を受信していないと判断された場合(ステップS9で、「N」)、ユーザー向け情報43をユーザーに送信してから予め定められた期間が経過したか否かが判断される(ステップS11)。期間については、適宜設定することができる。本実施形態では、ユーザー向け情報43をユーザーに送信した日から、図17に示した予約データが書き込まれた作業日までの期間よりも短い期間に設定されている。これにより、メンテナンス方法は、予約データが書き込まれた作業日が経過する前に、後述の再送信ステップS12を実施することができる。
ステップS11において、ユーザー向け情報43を送信してから上記の期間が経過したと判断された場合(ステップS11で、「Y」)、上記の期間内に、承諾信号を受信できていない。この場合、ユーザー向け情報43(図15に示す)を、ユーザーに再送信する再送信ステップS12が実施される。
一方、ステップS11において、ユーザー向け情報43を送信してから上記の期間が経過していないと判断された場合(ステップS11で、「N」)、ステップS6~ステップS11が再度実施される。これにより、本実施形態のメンテナンス方法では、ユーザー向け情報43を送信してから上記の期間が経過するまで、承認信号及び非承認信号の受信の有無を判断することができる。
次に、本実施形態の再送信ステップS12では、図3に示されるように、ユーザー情報記憶部34jに記憶されているユーザー向け情報43(図15に示す)、及び、ユーザー情報送信部35fが、作業用メモリ33に入力される。そして、ユーザー情報送信部35fが、演算部31によって実行される。図18は、再送信ステップS12の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の再送信ステップS12では、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が、先ず、図17に示したスケジュールデータベース34hから予約データを削除する(ステップS91)。予約データの削除は、図4に示したステップS10と同様の手順で行うことができる。
次に、本実施形態の再送信ステップS12では、コンピュータ27(図3に示す)が、図17に示したスケジュールデータベース34hを参照し、作業日を再検索する(ステップS92)。作業日を再検索する手順については、作業日を検索するステップS82(図16に示す)と同一の手順で行うことができる。なお、再検索される作業日は、ステップS82で検索された作業日よりも後であるのが望ましい。
次に、本実施形態の再送信ステップS12では、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が、図17に示したスケジュールデータベース34hに、再検索された作業日において、予約データを書き込む(ステップS93)。予約データの書き込み手順については、ステップS83(図16に示す)と同一の手順で行うことができる。
次に、本実施形態の再送信ステップS12では、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が、再検索された作業日に関するテータを含むユーザー向け情報43(図15に示す)を、ユーザーに送信する(ステップS94)。ステップS94では、先ず、ステップS93で予約データが書き込まれた作業日に基づいて、ユーザー向け情報生成ステップS32(図13に示す)で生成されたユーザー向け情報43の作業日45が更新される。これにより、ステップS94では、再検索された作業日が反映されたユーザー向け情報43を再生成することができる。そして、ステップS94では、再生成されたユーザー向け情報43が、ユーザーに送信される。送信方法については、ステップS5(図4に示す)と同一の手順で行うことができる。
本実施形態のメンテナンス方法では、再送信ステップS12の終了後に、ステップS6~ステップS11が実施される。なお、ステップS11において、ユーザー向け情報43をユーザーに送信してから上記の期間が経過したか否かの判断は、ユーザー向け情報43が再送信された日を基準として判断される。
このように、本実施形態の再送信ステップS12では、ユーザーからの承諾信号及び非承諾信号を受信できなかったとしても、再検索された新たな作業日に基づいて、更新されたユーザー向け情報43をユーザーに再送信することができる。したがって、本実施形態のメンテナンス方法では、コンピュータ27(メンテナンス装置26)が承諾信号を受信次第、カスタマーサービスに、更新されたユーザー向け情報43及びカスタマーサービス向け情報47を送信して(ステップS7)、空調装置8を迅速に復旧させることが可能となる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
S2 空調装置の不具合の有無を判定する不具合判定ステップ
S3 空調装置診断情報を生成するステップ
S4 カスタマーサービス向け情報と、ユーザー向け情報とをそれぞれ生成するステップ
S5 ユーザー向け情報を、ユーザーに送信するステップ
S7 カスタマーサービスに、ユーザー向け情報及びカスタマーサービス向け情報を送信するステップ

Claims (4)

  1. ユーザーの建物内の空間を空調する空調装置をメンテナンスするための方法であって、
    前記空調装置とインターネットを介して接続され、かつ、ユーザー向け情報を前記ユーザーに送信、及び、前記ユーザー向け情報及びカスタマーサービス向け情報をカスタマーサービスに送信するためのコンピュータに、前記空調装置の運転状況を示すログデータを入力するステップと、
    前記コンピュータが、前記ログデータを予め定められた第1手順に従って計算し、前記空調装置の不具合の有無を判定する不具合判定ステップと、
    前記不具合判定ステップにおいて、前記不具合があると判定された場合に、前記コンピュータが、前記ログデータを予め定められた第2手順に従って計算し、前記不具合の原因を特定した空調装置診断情報を生成するステップと、
    前記コンピュータが、予め記憶されたサービスマンのスケジュールデータベースを参照し、前記修理を実行可能な作業日を検索するステップと、
    前記コンピュータが、前記スケジュールデータベースに、検索された前記作業日に、予約データを書き込むステップと、
    前記コンピュータが、前記空調装置診断情報に基づいて、前記不具合を修理するために必要な部材リストを含むカスタマーサービス向け情報と、前記作業日に関するデータ及び前記修理のために必要な見積もり金額を含む前記ユーザー向け情報とをそれぞれ生成するステップと、
    前記コンピュータが、前記ユーザー向け情報を、前記ユーザーに送信するステップと、
    前記コンピュータが、前記ユーザーが前記修理を承諾したことを示す承諾信号を受信したときに、カスタマーサービスに、前記ユーザー向け情報及び前記カスタマーサービス向け情報を送信するステップと、
    前記コンピュータが、前記ユーザー向け情報を送信した日から前記予約データが書き込まれた前記作業日までの期間よりも短い期間内に、前記承諾信号を受信しなかったときに、前記スケジュールデータベースから前記予約データを削除するステップと、
    前記コンピュータが、前記スケジュールデータベースを参照し、前記作業日を再検索するステップと、
    前記コンピュータが、前記スケジュールデータベースに、再検索された前記作業日に、予約データを書き込むステップと、
    前記コンピュータが、再検索された前記作業日に関するテータを含む前記ユーザー向け情報を、前記ユーザーに送信するステップとを含む、
    空調装置のメンテナンス方法。
  2. 前記ログデータは、前記空調装置の設定温度と、前記空間の実温度とを含み、
    前記不具合判定ステップは、前記設定温度と前記実温度との温度差の変化に基づいて、前記不具合の有無を判定する、請求項1に記載の空調装置のメンテナンス方法。
  3. 前記空調装置は、1台の空気調和機を含む1つの熱源で、前記建物内の複数の空間を空調するセントラル空調タイプであり、
    前記第2手順は、前記複数の空間のうち、前記温度差が時間の変化とともに大きくなる空間である空調不良空間の組み合わせに基づいて、前記不具合の原因を特定する手順が含まれる、請求項2に記載の空調装置のメンテナンス方法。
  4. 前記コンピュータが、前記ユーザーが前記不具合の前記修理を承諾しなかったことを示す非承諾信号を受信したときに、前記スケジュールデータベースから前記予約データを削除するステップをさらに含む、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の空調装置のメンテナンス方法。
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