JP7025127B2 - 折畳み傘 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 (1)販売日 平成29年3月23日 (2)販売した場所 D-VEC TOKYO(東京都渋谷区神宮前6-7-8 ネスト原宿IV 1F)
本発明は、折畳み傘に関する。
公知の傘は、典型的には、細長い中棒と、当該中棒の下端に設けられたハンドルと、当該中棒の上部に設けられた上ろくろと、当該上ろくろから放射状に伸びる複数の親骨と、中棒にその軸方向に沿って摺動可能に設けられた下ろくろと、一端が当該下ろくろに収容されるとともに他端が前記複数の親骨の各々に接続された複数の受骨と、前記複数の親骨を覆う張り布と、を備える。
折畳み傘は、中棒が伸縮可能に構成されるとともに、親骨及び張り布が折畳み可能に構成される。従来の折畳み傘は、例えば、特開2015-109942号公報、特開平10-179223号公報、特開平05-220008号公報、特開平04-242603号公報、及び登録実用新案第3021249号公報に開示されている。
これらの公知技術に記載されているように、従来の折畳み傘の中棒は、中空の大管と当該大管に収容可能に設けられた小管とを有している。折畳み傘の閉傘時には、当該小管を当該大管内に収容するとともに、親骨及び受骨を含む骨組機構及び張り布を折り畳むことにより、当該折畳み傘を小さく折り畳むことができる。他方、開傘時には、当該小管を当該大管から引き出すとともに、当該骨組機構及び張り布を伸張させることにより、当該折畳み傘は開傘姿勢となる。
従来の折畳み傘には、中棒の小管を大管の所定の位置に保持するはじきが設けられる。従来の折畳み傘において、はじきは、小管の内部に設けられる。小管には貫通孔が形成されており、はじきは、この貫通孔から外部に向けて突出するように当該小管の内部に設けられる。この貫通孔から突出したはじきの先端が大管の所定の位置に形成された貫通孔と係合することにより、当該小管は当該大管の軸方向への移動が規制される。つまり、小管に設けられたはじきが大管の貫通孔と係合することにより、当該小管が当該大管の所定の位置に保持されることになる。小管の大管に対する移動の規制を解除する場合には、当該大管の外側から当該はじきの先端を内方に押し込むことにより、はじきを大管の貫通孔から離脱させる。はじきが大管の貫通孔から離脱すると、小管は大管に対してその軸方向に摺動することができる。このようにして、小管の大管に対する移動の規制が解除される。特開2016-36713号公報に記載されているように、はじきは、下ろくろに形成されたスリットと係合するように構成されることもある。
特開2015-109942号公報 特開平10-179223号公報 特開平05-220008号公報 特開平04-242603号公報 登録実用新案第3021249号公報 特開2016-36713号公報
従来の折畳み傘の中棒は、軽量性及び堅牢性の観点から、アルミ材やチタン材から形成されることが多い。本願の発明者は、さらなる軽量化のために、連続繊維を含有するプリプレグ材から折畳み傘の中棒を形成することを検討している。
本願の発明者は、折畳み傘の中棒を連続繊維含有プリプレグ材から形成すると、アルミ
製やチタン製の中棒では生じない問題が生じることを発見した。例えば、本願の発明者
は、プリプレグ材から形成された中棒は、金属製のはじきと接触する部分が破損しやす
いという問題を発見した。また、はじきを設けるために中棒に貫通孔が形成されると、
プリプレグ材に含まれている強化繊維が途中で切断されてしまうため、中棒の強度を低
下させるという問題を発見した。
本発明の目的は、上述した課題の少なくとも一つを解決又は緩和することである。本発明の具体的な目的の一つは、中棒の強度を低下させることなく、中棒の大管に対する小管の移動を規制することできる。本発明のさらに具体的な目的の一つは、中棒の大管及び小管のいずれにも貫通孔を形成することなく、当該大管に対する小管の摺動を規制することができる新たな摺動規制機構を提供することである。本発明のこれら以外の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
本発明の一実施形態に係る折畳み傘は、細長い筒状に形成された第1本体を有する第1管体と、当該第1管体の内部に前記第1管体の軸方向に摺動可能に設けられた第2管体と、を有する中棒を備える。当該実施形態において、前記第1本体及び前記第2本体はいずれも強化繊維を含むプリプレグシートから形成されている。当該実施形態において、前記第2管体は、細長い筒状に形成された第2本体と、前記第2本体の外周面に前記本体よりも大きな外径を有するように形成された一又は複数の第2管体大径部と、を有し、前記第1本体の内周面に、前記第2管体が第1収容位置にあるときに前記一又は複数の第2管体大径部のうちの一つの外周面と当接する第1管体突起が形成されている。
当該実施形態によれば、中棒の第2管体が第1管体から第1収容位置まで引き出されたときに、当該第1管体の内周面の第1管体突起が当該第2管体の第2管体大径部に当接することにより、当該第1管体突起から当該第2管体大径部に摩擦力を作用させている。この摩擦力により、第2管体が第1収容位置にあるときに、当該第2管体の移動が規制される。よって、中棒の第1管体及び第2管体のいずれにも貫通孔を形成することなく、当該第1管体に対する第2管体の移動を規制することができる。本発明は、第1管体及び第2管体への貫通孔の形成を一切認めない趣旨ではない。本発明に含まれる折畳み傘は、はじきを用いた中棒の伸縮の規制と、上記実施形態における第1管体突起と第2管体大径部との当接による中棒の伸縮の規制とを組み合わせて用いることもできる。
本発明の一実施形態による折畳み傘においては、前記第1管体の前記第1管体突起が形成された位置における内径は、前記第2管体の前記一又は複数の第2管体大径部が形成された位置における外径よりも大きい。
当該実施形態によれば、中棒の第2管体を第1管体から第1収容位置まで引き出すときに、当該第2管体のうち第2管体大径部が形成された部分が、当該第1管体の前記第1管体突起が形成された部分に圧入されることになる。これにより、第2管体を第1収容位置に保持することができる。換言すれば、第2管体の第1収容位置からの不意の離脱を抑制できる。
本発明の一実施形態による折畳み傘においては、前記一又は複数の第2管体大径部は、第1の第2管体大径部、及び、前記第1の第2管体大径部よりも前記第2管体の軸方向基端側に設けられた第2の第2管体大径部を含み、前記第1管体突起は、前記第2管体が前記第1収容位置にあるときに前記第1の第2管体大径部の外周面と当接し、前記第2管体が第2収容位置にあるときに前記第2の第2管体大径部の外周面と当接する。
当該実施形態によれば、中棒の第2管体が第1収容位置まで引き出されたときに、前記第1管体突起が第1の第2管体大径部に当接し、第2管体がさらに第2収容位置まで引き出されたときに、当該前記第1管体突起が第1の第2管体大径部に当接する。これにより、第2管体が第1収容位置及び第2係合位置のいずれにあるときにも、当該第2管体の移動が規制される。
本発明の一実施形態において、前記中棒は、前記第2管体の内部に前記第2管体の軸方向に摺動可能に設けられた第3の管体をさらに有する。当該実施形態において、前記第3管体は、強化繊維を含むプリプレグシートから細長い筒状に形成された第3の本体と、前記第3の本体の外周面に前記第3の本体よりも大きな外径を有するように形成された一又は複数の第3管体大径部と、を有する。当該実施形態において、前記第2本体の内周面には、前記第3管体が第3収容位置にあるときに前記一又は複数の第3管体大径部のうちの一つの外周面と当接する第2管体突起が形成されている。
当該実施形態によれば、中棒の第3管体が第2管体から第3収容位置まで引き出されたときに、当該第2管体の内周面の第2管体突起が当該第3管体の第3管体大径部に当接することにより、当該第2管体突起から当該第3管体大径部に摩擦力を作用させている。この摩擦力により、第3管体が第3収容位置にあるときに、当該第3管体の移動が規制される。よって、中棒の第2管体及び第3管体のいずれにも貫通孔を形成することなく、当該第2管体に対する第3管体の移動を規制することができる。
本発明の一実施形態による折畳み傘は、前記中棒にその軸方向に摺動可能に設けられた可動ろくろと、その一端が前記可動ろくろに枢支された受骨と、前記受骨に接続された親骨と、前記中棒の基端に設けられた下栓と、をさらに備える。当該実施形態において、前記親骨は、前記受骨に接続された元親骨と、当該元親骨の先端に当該元親骨に対して伸張及び屈曲可能に接続された先親骨と、から成り、前記第2管体が第1収容位置にあるときに、前記元親骨に対して伸張させた前記先親骨の先端が前記下栓に収容されるように構成される。
当該実施形態によれば、先親骨が元親骨に対して伸張した姿勢において当該先親骨の先
端を下栓に収容しているときに、当該中棒が不意に伸展することを防止できる。
本発明の様々な実施形態により、中棒の強度を低下させることなく、当該中棒の大管(
例えば第1管体)に対する小管(例えば第2管体)の移動を規制することできる。
本発明の一実施形態によるホック式折畳み傘を模式的に示す正面図である。図1に示された折畳み傘は、開傘姿勢にある。 本発明の一実施形態によるホック式折畳み傘を模式的に示す正面図である。図2に示された折畳み傘においては、親骨及び受骨が途中まで折り畳まれている。 本発明の一実施形態によるホック式折畳み傘を模式的に示す正面図である。図3に示された折畳み傘においては、親骨及び受骨が折り畳まれている。 本発明の一実施形態によるホック式折畳み傘を模式的に示す正面図である。図4に示された折畳み傘においては、中棒の第2管体が第1管体に収容されている。 本発明の一実施形態による折畳み傘の第1管体を中棒の中心軸A1を通る平面で切断した断面を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態による折畳み傘の第2管体を中棒の中心軸A1を通る平面で切断した断面を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態による折畳み傘の第3管体を中棒の中心軸A1を通る平面で切断した断面を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態による折畳み傘の中棒をその中心軸A1を通る平面で切断した断面を模式的に示す断面図である。図8に示された折畳み傘においては、第2管体が第1管体から引き出されるとともに第3管体が第2管体から引き出されている。 本発明の一実施形態による折畳み傘の中棒をその中心軸A1を通る平面で切断した断面を模式的に示す断面図である。図9に示された折畳み傘においては、第2管体が第1管体に収容されるとともに第3管体が第2管体から引き出されている。 本発明の一実施形態による折畳み傘の中棒をその中心軸A1を通る平面で切断した断面を模式的に示す断面図である。図10に示された折畳み傘においては、第2管体が第1管体に収容されるとともに第3管体が第2管体に収容されている。 本発明の一実施形態による折畳み傘の第1の管体をその中心軸A1に垂直で突起12を通る平面で切断した断面を模式的に示す断面図である。 本発明の他の実施形態による折畳み傘の第1の管体をその中心軸A1に垂直で突起12を通る平面で切断した断面を模式的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態による折畳み傘の第1の管体をその中心軸A1に垂直で突起12を通る平面で切断した断面を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態による折畳み傘の第1の管体をその中心軸A1に垂直で突起13を通る平面で切断した断面を模式的に示す断面図である。 本発明の他の実施形態による折畳み傘の第1の管体をその中心軸A1に垂直で突起13を通る平面で切断した断面を模式的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態による折畳み傘の第1の管体をその中心軸A1に垂直で突起13を通る平面で切断した断面を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態によるトップレス式折畳み傘を模式的に示す正面図である。図14に示された折畳み傘は、開傘姿勢にある。 本発明の一実施形態によるトップレス式折畳み傘を模式的に示す正面図である。図15に示された折畳み傘においては、親骨及び受骨が途中まで折り畳まれている。 本発明の一実施形態によるトップレス式折畳み傘を模式的に示す正面図である。図16に示された折畳み傘においては、第2管体が第1管体に収容されるとともに親骨が伸展している。
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。なお、各図面において共通する構成要素に対しては同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
図1から図4を参照して、本発明の一実施形態による折畳み傘1について説明する。図1から図4は、本発明の一実施形態による折畳み傘1の模式的な正面図である。折畳み傘1は、図1においては開傘姿勢を取っている。図2においては、折畳み傘1の親骨及び受骨が途中まで折り畳まれており、図3においては当該親骨及び当該受骨がさらに折り畳まれている。図4においては、折畳み傘1は、親骨及び受骨が折り畳まれ中棒が縮められた閉傘姿勢を取っている。
図1の折畳み傘1は、ホック式の折畳み傘である。本発明は、ホック式の折畳み傘だけでなく、トップレス式又はそれ以外の任意の種類の折畳み傘に適用することができる。
図示のように、本発明の一実施形態による折畳み傘1は、中棒2と、上ろくろ3と、下ろくろ4と、複数の親骨5と、複数の受骨6と、下栓7と、はじき8と、を主に備える。
本発明の一実施形態において、中棒2は、第1の管体2aと、第2の管体2bと、第3の管体2cと、を備える。第1の管体2a、第2の管体2b、及び第3の管体2cはいずれも中空の細長い管状に形成される。第2の管体2bは、中棒2の中心軸Aに沿って摺動可能に第1の管体2aの内部に設けられる。第3の管体2cは、中棒2の中心軸Aに沿って摺動可能に第2の管体2bの内部に設けられる。
本発明の一実施形態において、上ろくろ3は、中棒2の先端に設けられ、下栓7は、当該中棒2の基端に設けられる。図示の実施形態では、上ろくろ3は、中棒2のうち最も先端側にある第3の管体2cの先端に設けられ、下栓7は、中棒2のうち最も基端側にある第1の管体2aの基端に設けられている。
本発明の一実施形態において、下ろくろ4は、中空の円筒形状に形成される。下ろくろ4は、中棒2にその軸方向に沿って摺動可能に設けられる。下ろくろ4は、その内径が第1の管体2aの外径よりも大きくなるように形成されている。
本発明の一実施形態において、複数の親骨5の各々は、上ろくろ3から放射状に延伸している元親骨5aと、この元親骨5aの先端に枢支されている先親骨5bと、受骨6が接続されるだぼ5cと、先親骨5bの先端に設けられている露先5dと、を有する。元親骨5aは、上ろくろ3に、中棒2の中心軸A1に対して傾動可能に枢支される。図示を省略したが、当該複数の親骨5には張り布が取りつけられる。
本発明の一実施形態において、複数の受骨6は、その各々の一端が当該下ろくろ4に収容されるとともに他端が上記複数の親骨5のうちの対応するものに接続される。
本発明の一実施形態において、元親骨5a、先親骨5b、及び受骨6は、アルミニウム、チタン、もしくはこれら以外の金属材料、またはこれらの金属材料とそれ以外の材料とを組み合わせた複合材料から形成される。
第3の管体2cには、はじき8が設けられている。はじき8は、第3の管体2cの内部に揺動可能に設けられる。第3の管体2cには、中心軸A1の方向に伸びる細い貫通孔(不図示)が形成され、はじき8は、この貫通孔から外方に突出するように常時付勢されている。はじき8は金属製の板材から成る。
下ろくろ4には、はじき8が係合されるスリット(不図示)が設けられている。折畳み傘1を開くときに、はじき8の位置まで下ろくろ4を摺動させると、下ろくろ4の当該スリットにはじき8が係合する。このようにしてスリットとはじき8とが係合することにより、折畳み傘1は、図1に示す開いた状態(開傘姿勢)に保持される。
次に、図5から図16を参照して、本発明の一実施形態による折畳み傘1についてさらに説明する。まず、図5から図7を参照して、第1の管体2a、第2の管体2b、及び第3の管体2cについて説明する。図5から図7はそれぞれ、第1の管体2a、第2の管体2b、及び第3の管体2cを中棒2の中心軸A1に沿って切断した断面で見た模式的な断面図である。第1の管体2a、第2の管体2b、及び第3の管体2cは、各々の中心軸が互いに一致するように構成及び配置される。第1の管体2a、第2の管体2b、及び第3の管体2cの各々の中心軸は中棒2の中心軸A1と一致する。
図5に示されているように、本発明の一実施形態による第1の管体2aは、細長い円筒形状に形成された本体11aと、当該本体11aの先端に設けられた係止部11bと、本体11aの内周面に形成された突起12と、係止部11bの先端(又は内方端)に設けられた突起13と、を備える。
図6に示されているように、本発明の一実施形態による第2の管体2bは、細長い円筒形状に形成された本体21aと、当該本体21aの先端に設けられた係止部21bと、本体21aの内周面に形成された突起22と、係止部21bの先端(又は内方端)に設けられた突起23と、本体21aの外周面の基端付近に設けられた大径部24と、本体21aの外周面の先端付近に設けられた大径部25と、本体21aの外周面において大径部24と大径部25の間に設けられた大径部26と、を備える。この大径部24、大径部25、及び大径部26はいずれも、本体21aの外径よりも大きな外径を有するように構成される。また、大径部24は、大径部25及び大径部26の外径よりも大きな外径を有するように構成される。第2の管体2bの外表面には、大径部25及び大径部26の代わりに、または、これらに加えて、本体21aよりも大きな外径を有する大径部を任意の数だけ形成することができる。かかる大径部は、第2の管体2bの外表面の任意の位置に形成することができる。
図7に示されているように、本発明の一実施形態による第3の管体2cは、細長い円筒形状に形成された本体31aと、この本体31aの外周面の基端付近に設けられた大径部34と、本体31aの外周面において大径部34よりも先端寄りに設けられた大径部35と、を備える。第3の管体2cの先端には、上ろくろ3が設けられる。大径部34及び大径部35はいずれも、本体31aの外径よりも大きな外径を有するように構成される。また、大径部34は、大径部35の外径よりも大きな外径を有するように構成される。第3の管体2cの外表面には、大径部35の代わりに、または、これに加えて、本体31aよりも大きな外径を有する大径部を任意の数だけ形成することができる。かかる大径部は、第3の管体2cの外表面の任意の位置に形成することができる。
第1の管体2aの作成手順の概要は以下のとおりである。まず、プリプレグシートをマンドレルの周囲に巻回する。次に、マンドレルに巻回されたプリプレグシートを焼成する。この焼成後に、マンドレルを脱芯することで、管状の焼成体が得られる。次に、この焼成体に、適宜、研磨処理や塗装処理を行うことにより、第1の管体2aが得られる。第2の管体2b及び第3の管体2cも、第1の管体2aと同様に、連続繊維を含有するプリプレグシートから形成されてもよい。先端に先細となるテーパを有するマンドレルを用いることにより、係止部11bを本体11aと一体に形成し、また、係止部21bを本体21aと一体に形成することができる。
本発明の一実施形態において、第1の管体2aの本体11aは、全長にわたってほぼ同一の内径及び外径を有する円筒形状に形成される。この本体11aは、第2の管体2bの本体21aの外径及び大径部24、大径部25、及び大径部26のいずれの外径よりも大きな内径を有するように形成される。これにより、第1の管体2aの内部に第2の管体2bを収容することができる。
本発明の一実施形態において、係止部11bは、本体11aの先端から、第1の管体2aの中心軸A1に向かって延伸している。つまり、係止部11bは、先端に向かうにつれてその内径及び外径が小さくなる管形状に形成される。係止部11bは、その先端の内径が第2の管体2bの大径部24の外径よりも小さくなるように形成される。
本発明の一実施形態において、第2の管体2bの本体21aは、全長にわたってほぼ同一の内径及び外径を有する円筒形状に形成される。この本体21aは、第3の管体3bの本体31aの外径及び大径部34及び大径部35のいずれの外径よりも大きな内径を有するように形成される。これにより、第2の管体2bの内部に第3の管体2cを収容することができる。
本発明の一実施形態において、係止部21bは、本体21aの先端から、第2の管体2bの中心軸A1に向かって延伸している。つまり、係止部21bは、先端に向かうにつれてその内径及び外径が小さくなる管形状に形成される。係止部21bは、その先端の内径が第3の管体2cの大径部34の外径よりも小さくなるように形成される。
本発明の一実施形態において、第3の管体2cの本体31aは、全長にわたってほぼ同一の内径及び外径を有する円筒形状に形成される。
本発明の一実施形態において、第1の管体2aは、強化繊維をマトリクス樹脂に含浸させたプリプレグシートから形成される。この強化繊維は、プリプレグシートの一端から他端まで連続的につながった連続繊維、プリプレグシートの一端と他端との間の間隔よりも短い短繊維、またはこれらの組み合わせを意味する。
本発明の一実施形態において、第1の管体2aは、中棒2の中心軸A1(第1の管体2aの中心軸とも一致する。)と平行な方向に引き揃えられた連続繊維を有するプリプレグシートから形成される。中棒2には高い曲げ剛性が要求される。中心軸A1と平行な方向に引き揃えられた連続繊維を有するプリプレグシートから本体11aを形成することにより、第1の管体2aにおいて高い曲げ剛性が得られる。
上述のように、本体11aの内周面には、突起12が形成される。この突起12は、図11により詳細に示されている。図11は、第1の管体2aをその中心軸A1に垂直で突起12を通る平面で切断した断面を模式的に示す断面図である。この図11に示すように、突起12は、第1の管体2aの中心軸A1から当該突起12の内方端までの距離d11が第2の管体2bの大径部24の外径d12よりも小さくなるように形成される。第1の管体2aの中心軸A1から当該突起の内方端までの距離は、中心軸A1から突起12の内方端に内接する仮想円C11の円弧までの距離である。第2の管体2bが第1の管体2aから引き出されて大径部24が軸方向において突起12と対向する位置に来ると、当該突起12は、大径部24の外周面に押されて弾性変形する。これにより、大径部24が軸方向において突起12と対向する位置にあるときに、当該突起12は、大径部24の外周面に圧接される。このように、突起12は、第2の竿体2bの大径部24が軸方向において突起12と対向する位置にあるときに、当該大径部24の外周面に圧接される高さを有するように形成される。
突起12は、様々な方法で本体11aの内周面に形成することができる。例えば、その表面に突起12に対応する形状の凹部が形成されたマンドレルを用いて第1の管体2aを成形することにより、本体11aと一体に突起12を形成することができる。つまり、表面に凹部が形成されたマンドレルにプリプレグシートを巻回することにより、当該マンドレルの凹部にプリプレグシートの強化繊維及びマトリックス樹脂が入りこみ、このようにしてマンドレルに巻回されたプリプレグシートを焼成することにより、突起12を有する第1の竿体2aが作成される。一実施形態において、突起12は、半球形状に形成される。一実施形態において、突起12は、少なくともその先端が半球形状に形成される。突起12は、本体11aと別体に形成してもよい。このように別体として形成された突起12は、接着により本体11aの内周面に取り付けられ得る。本発明に適用可能な突起12の形成方法及び形状は、本明細書で明示されるものに限られない。
一実施形態において、突起12は、図11に示すように、本体11aの内周面の上端及び下端の2箇所に形成される。しかしながら、突起12の数及び配置は図11に示した実施例には限られず、適宜変更可能である。例えば、図12に示すように、本体11aの内周面に4つの突起12を設けても良い。この4つの突起12の各々は、隣り合う突起12から本体11aの軸周りに90°回転した位置に配置されている。また、図13に示すように、突起12は、本体11aの内周面の所定の円弧領域と接し、その露出面が平面12aとなるように設けられてもよい。この平面12aは、例えばフライス加工により形成された平面を有するマンドレルを利用して成形され得る。
図12及び図13に示されている突起12も、図11の突起12と同様に、第2の竿体2bの大径部24が軸方向において突起12と対向する位置にあるときに、当該大径部24の外周面に圧接される高さを有するように形成される。つまり、図12及び図13に示されている実施形態においても、突起12は、第1の管体2aの中心軸A1から当該突起12の内方端までの距離d11(中心軸A1から突起12の内方端に内接する仮想円C11の円弧までの距離)が第2の管体2bの大径部24の外径d12よりも小さくなるように形成される。
上述のように、係止部11bの先端には、突起13が形成される。この突起13は、図14により詳細に示されている。図14は、第1の管体2aをその中心軸A1に垂直で突起13を通る平面で切断した断面を模式的に示す断面図である。この図14に示すように、突起13は、第1の管体2aの中心軸A1から当該突起13の内方端までの距離d21が第2の管体2bの大径部25の外径d22よりも小さくなるように形成される。第1の管体2aの中心軸A1から当該突起13の内方端までの距離は、中心軸A1から突起13の内方端に内接する仮想円C21の円弧までの距離である。第2の管体2bが第1の管体2aの内部に押し込まれて大径部25が軸方向において突起13と対向する位置に来ると、当該突起13は、大径部25の外周面に押されて弾性変形する。これにより、大径部25が軸方向において突起13と対向する位置にあるときに、当該突起13は、大径部25の外周面に圧接される。このように、突起13は、第2の竿体2bの大径部25が軸方向において突起13と対向する位置にあるときに、当該大径部25の外周面に圧接される高さを有するように形成される。
上述したように、第2の管体2bの外周面には、大径部25に加えて、大径部26が形成されてもよい。本発明の一実施形態において、大径部26は、大径部25と同じ外径を有する。よって、突起13は、第2の竿体2bの大径部26が軸方向において突起13と対向する位置にあるときに、当該大径部26の外周面に圧接される。
突起13は、様々な方法で係止部11bの内方端に形成され得る。例えば、その先端が先細となるようにテーパし、その表面の先端に突起13に対応する形状の凹部が形成されたマンドレルにプリプレグシートを巻回して第1の管体2aを成形することにより、係止部11bと一体に突起13を形成することができる。一実施形態において、突起13は、半球形状に形成される。一実施形態において、突起13は、少なくともその先端が半球形状に形成される。突起13は、係止部11bと別体に形成してもよい。このように別体として形成された突起13は、接着により係止部11bの内方端に取り付けられ得る。本発明に適用可能な突起13の形成方法及び形状は、本明細書で明示されるものに限られない。
上述したように、本体11aは、プリプレグシートから作成される。プリプレグシートは、強化繊維にマトリクス樹脂を含浸させたプリプレグシートである。当該強化繊維としては、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、及びアラミド繊維等の公知の様々な強化繊維を用いることができる。マトリクス樹脂としては、例えば、エポキシ、ピスマレイミド、ポリイミド及びフェノール等の公知の様々な熱硬化性樹脂を用いることができる。
本発明の一実施形態において、第2の管体2bの突起22は、突起12と同様に形成される。例えば、突起22は、第2の管体2bの中心軸A1から当該突起22の内方端までの距離が第3の管体2bの大径部34の外径よりも小さくなるように形成される。これにより、突起22は、第3の竿体2cの大径部34が軸方向において突起22と対向する位置にあるときに、当該大径部34の外周面に圧接される。
本発明の一実施形態において、第2の管体2bの突起23は、突起13と同様に形成される。例えば、突起23は、第2の管体2bの中心軸A1から当該突起23の内方端までの距離が第3の管体2cの大径部35の外径よりも小さくなるように形成される。これにより、突起23は、第3の竿体2cの大径部35が軸方向において突起23と対向する位置にあるときに、当該大径部35の外周面に圧接される。
本発明の一実施形態において、大径部24は、大径部25及び大径部26の外径よりも大きな外径を有するように形成される。本発明の一実施形態において、大径部25は、大径部26と同じ外径を有するように形成される。大径部24は、大径部25及び大径部26は、プリプレグシートを焼成することにより形成されてもよい。例えば、大径部24は、マンドレルに巻回された本体21aとなるプリプレグシートの上に、この本体21a用のプリプレグシートとは別のプリプレグシートを巻回し、これらのプリプレグシートを焼成することにより形成される。同様に、大径部25及び大径部26も本体21aとなるプリプレグシートとは別のプリプレグシートから形成され得る。
上ろくろ3、下ろくろ4、親骨5と、受骨6、下栓7、下はじき8、及びはじき8は、公知の手法により形成することが可能なので、その製造方法については説明を省略する。
続いて、折畳み傘1を開傘姿勢(図1及び図8)から閉傘姿勢(図4及び図10)となるように折り畳む際の当該折畳み傘1の操作方法について説明する。
図1及び図8には、開傘姿勢にある折畳み傘1が示されている。開傘姿勢を取っている折畳み傘1においては、先親骨5bが元親骨5aとほぼ直線状になるように伸張されるとともに中棒2が伸展されている。中棒2が伸展されているときには、第2の管体2bが第1の管体2aから先端側に引出されており、第2の管体2bから第3の管体2cが先端側に引出されている。例えば、第2の管体2bは、その大径部24が第1の管体2aの突起12と対向する位置まで当該第1の管体2aから引き出されており、第3の管体2cは、その大径部34が第2の管体2bの突起22と対向する位置まで当該第2の管体2bから引き出される。図8に示されているように、大径部24と突起12とが対向する位置まで第2の管体2bが引き出されると、第2の管体2bの大径部24の先端が第1の管体2aの係止部11bに突き当たるため、第2の管体2bが第1の管体2aから抜けることを防止できる。同様に、大径部34と突起22とが対向する位置まで第3の管体2cが引き出されると、第3の管体2cの大径部34の先端が第2の管体2bの係止部21bに突き当たるため、第3の管体2cが第2の管体2bから抜けることを防止できる。また、大径部24が突起12に圧接されるので、第2の管体2bの第1の管体2a内方への摺動を規制することができる。同様に、大径部34が突起22に圧接されるので、第3の管体2cの第2の管体2b内方への摺動を規制することができる。
折畳み傘1を図1及び図8に示されている開傘姿勢から折り畳む際には、まず、はじき8を第3の管体2cの内方へ指で押し込んで当該はじき8と当該下ろくろ4との係合を解除する。次に、当該はじき8と当該下ろくろ4との係合を解除したまま、下ろくろ4を手元側に摺動させる。下ろくろ4を手元側への移動させることにより、親骨5及び受骨6は、図2に示すように折り畳まれる。すなわち、下ろくろ4を下方(基端方向)に移動させることにより、当該下ろくろ4に接続された受骨6及び当該受骨6に接続された元親骨5aが中棒2の中心軸A1に向かって倒れる。このように、下ろくろ4を根元側へ移動させることにより、元親骨5a及び受骨6と中棒2の軸方向との間の角度が小さくなり、また、先親骨5bは図1の上方に折り曲げられる。
次に、下ろくろ4をさらに基端方向に摺動させることにより、元親骨5a、先親骨5b、及び受骨6は、図3に示すように、中棒2の中心軸A1とほぼ平行になる姿勢まで折り畳まれる。また、下栓7(及び必要に応じて下栓7の基端側に設けられたハンドル)と折り畳まれた元親骨5a、先親骨5b、及び受骨6を掴んで、第2の管体2bを第1の管体2aの内方へ(基端へ)図3及び図9に示す第1の収容位置まで摺動させることにより、当該第2の管体2bを第1の管体2aの内部に収容することができる。
図9に示されているように、第2の管体2bが第1の収容位置にあるときには、第2の管体2bの大径部25が第1の管体2aの突起13と対向する位置に配される。上述したように、大径部25が突起13と対向する位置にあるときには、当該大径部25は突起13に圧接される。このように、第2の管体2bが第1の収容位置にあるときには、大径部25が突起13に圧接されているため、第2の管体2bの第1の管体2aに対する移動が規制される。
第2の管体2bは、第1の収容位置とは異なる第2の収容位置まで摺動させることにより、当該第1の管体2aを第2の管体2bの内部に収容してもよい。例えば、第2の管体2bの大径部26が第1の管体2aの突起13と対向する位置にあるときの第2の管体2bの位置を第2の収容位置とすることができる。上述したように、大径部26が突起13と対向する位置にあるときには、当該大径部26は突起13に圧接される。よって、第2の管体2bが第2の収容位置にあるときにも、大径部26が突起13に圧接されているため、第2の管体2bの第1の管体2aに対する移動が規制される。
本明細書において、「第1の収容位置」及び「第2の収容位置」という用語は、中心軸A1方向における、第1の管体2aに対する第2の管体2bの相対的な位置について言及するために用いられている。例えば、第1の収容位置は、大径部25が第1の管体2aの突起13と対向するときの第1の管体2aに対する第2の管体2bの位置を示す。
第2の管体2bは、第1の管体2aの内部に完全に(つまり、その基端から先端まで)収容されてもよく、その基端に近い一部のみが収容されてもよい。図3及び図9に示した実施形態では、第2の管体2bの大部分が第1の管体2aの内部に収容されているが、第2の管体2bの先端は第1の管体2aの先端から露出している。図9に示されているように、第2の管体2bは、その基端が下栓7の先端面に突き当たるまで第1の管体2aの内方に押し込まれ得る。
次に、下栓7(及び必要に応じて下栓7の基端側に設けられたハンドル)と折り畳まれた元親骨5a、先親骨5b、及び受骨6を掴んだまま、第3の管体2cを第2の管体2bの内方へ(基端へ)図4及び図10に示す第3の収容位置まで摺動させることにより、当該第3の管体2cを第2の管体2bの内部に収容することができる。本明細書において、「第3の収容位置」という用語は、中心軸A1方向における、第2の管体2bに対する第3の管体2cの相対的な位置について言及するために用いられている。例えば、第3の収容位置は、大径部35が第2の管体2bの突起23と対向するときの第2の管体2bに対する第3の管体2cの位置を示す。
図10に示されているように、第3の管体2cが第3の収容位置にあるときには、第3の管体2cの大径部35が第2の管体2bの突起23と対向する位置に配される。上述したように、大径部35が突起23と対向する位置にあるときには、当該大径部35は突起23に圧接される。このように、第3の管体2cが第3の収容位置にあるときには、大径部35が突起23に圧接されているため、第3の管体2cの第2の管体2bに対する移動が規制される。
以上の操作により、折畳み傘1は、図4及び図10に示されている閉傘姿勢となる。閉傘姿勢にある折畳み傘1においては、第2の管体2b及び第3の管体2cが第1の管体2aに収容され、元親骨5a、先親骨5b、及び受骨6が折り畳まれている。また、閉傘姿勢にある折畳み傘1においては、第2の管体2bの大径部26が第1の管体2aの突起13に圧接され、第3の管体2cの大径部35が第2の管体2bの突起23に圧接されているため、第2の管体2bの第1の管体2aに対する移動及び第3の管体2cの第2の管体2bに対する移動が規制が規制されている。これにより、中棒2が不意に伸展することを防止又は抑制できる。
他方、折畳み傘1を図4及び図10閉傘姿勢から開く際には、まず、中棒2を伸展させる。具体的には、図3及び図9に示されているように、突起23から大径部35に作用する摩擦力に抗して第2の管体2bから第3の管体2cを引出し、次に、図2及び図8に示されているように、突起13から大径部25に作用する摩擦力に抗して第1の管体2aから第2の管体2bを引出す。これにより、中棒2が伸展する。
次に、下ろくろ4を中棒2に沿ってその先端方向へ、図1に示されているように、はじき8と係合する位置まで摺動させる。下ろくろ4を上方に移動させることにより、元親骨5a、先親骨5b、及び受骨6が展開される。すなわち、下ろくろ4を上方(先端方向)に移動させることにより、親骨5及び受骨6と中棒2の軸方向との間の角度が大きくなる。親骨5が展開されると、当該親骨5に取り付けられている張り布も展開される。上述したように、はじき8の位置まで下ろくろ4を摺動させると、下ろくろ4のスリットにはじき8が係合し、下ろくろ4の移動する。これにより、折畳み傘1は開傘姿勢に保持される。
続いて、図17から図19を参照して、本発明の他の実施形態による折畳み傘101について説明する。図17から図19に示されている折畳み傘101は、トップレス式の折畳み傘である。この折畳み傘101は、図17においては開傘姿勢を取っている。図18においては、折畳み傘101の親骨及び受骨が途中まで折り畳まれており、図19においては、折り畳まれた親骨の先端が下栓に収容されている。
図示のように、本発明の一実施形態による折畳み傘101は、中棒102と、上ろくろ103と、下ろくろ104と、複数の親骨105と、複数の受骨106aと、複数の補助骨106bと、下栓107と、はじき108と、を主に備える。上ろくろ103、下ろくろ104、下栓107と、及びはじき108はそれぞれ、折畳み傘1の上ろくろ3、下ろくろ4、下栓7、及びはじき108と同様の形状及び機能を有する。
本発明の一実施形態において、中棒102は、第1の管体102aと、第2の管体102bと、第3の管体102cと、を備える。第1の管体102a、第2の管体102b、及び第3の管体102cはそれぞれ、第1の管体2a、第2の管体2b、及び第3の管体2cと同様の形状及び機能を有する。
本発明の一実施形態による折畳み傘101は、複数の受骨106a、複数の補助骨106b、及び複数の親骨105を含む骨格構造を有する。複数の受骨106は、その各々の一端が当該下ろくろ104に中棒102の中心軸に対して傾動可能に枢支される。
親骨105は、複数の元親骨105aと、この元親骨105aの各々の先端に枢支されている先親骨105bと、前記複数の元親骨105aを複数の受骨106のうちの対応するものの先端に取り付けるための取付金具105cと、先親骨105bの先端に設けられている露先105dと、を有する。
補助骨106bの各々は、その各々の一端が上ろくろ103に中棒102の中心軸に対して傾動可能に枢支される。補助骨106bの各々の他端は、対応する受骨106aの中央付近に取りつけられる。
図示を省略したが、上記複数の親骨5及び補助骨6bには張り布が取りつけられる。
続いて、折畳み傘100を図17に示す開傘姿勢から図19に示す姿勢となるように折り畳む際の当該折畳み傘100の操作方法について説明する。
図17には、開傘姿勢にある折畳み傘1が示されている。開傘姿勢を取っている折畳み傘1においては、先親骨105bが元親骨105aとほぼ直線状になるように伸張されるとともに中棒102が伸展されている。中棒102が伸展されているときには、第102の管体102bが第1の管体102aから先端側に引出されており、第2の管体102bから第3の管体102cが先端側に引出されている。上述のように、第1の管体102a、第2の管体102b、及び第3の管体102cはそれぞれ第1の管体2a、第2の管体2b、及び第3の管体2cと同様に形成されている。したがって、第1の管体102a、第2の管体102b、及び第3の管体102cは、折畳み傘が開傘姿勢を取っているときには、第1の管体2a、第2の管体2b、及び第3の管体2cと同様に図8に示されているように隣接する管体同士が継合する。
折畳み傘101を図17に示されている開傘姿勢から折り畳む際には、まず、はじき108を第3の管体102cの内方へ指で押し込んで当該はじき108と当該下ろくろ104との係合を解除する。次に、当該はじき108と当該下ろくろ104との係合を解除したまま、下ろくろ104を手元側(基端側)に摺動させる。下ろくろ104を手元側への移動させることにより、親骨105、受骨106a、及び補助骨106bは、図18に示すように折り畳まれる。すなわち、下ろくろ104を下方(基端方向)に移動させることにより、当該下ろくろ104に接続された受骨106a、補助骨106b、及び当該受骨106aに接続された元親骨105aが中棒102の中心軸に向かって倒れる。このとき、先親骨105bも元親骨105aとともに、中棒102の中心軸に向かって倒れる。このように、下ろくろ104を根元側へ移動させることにより、元親骨105a、先親骨105b、受骨106a、及び補助骨106bの各々と中棒2の軸方向との間の角度が小さくなる。
次に、下ろくろ104をさらに基端方向に摺動させることにより、元親骨5a、先親骨105b、受骨106a、及び補助骨106bは、図19に示すように、中棒102の中心軸とほぼ平行になる姿勢まで折り畳まれる。また、第2の管体102bを第1の管体102aの内方へ(基端へ)図19に示す第1の収容位置まで摺動させることにより、当該第2の管体102bを第1の管体102aの内部に収容することができる。
第2の管体102bが第1収容位置にあるときに、先親骨105bの先端及び/又は露先105dは、下栓107の内部に収容される。先親骨105bの先端及び/又は露先105dを下栓107の内部に収容することにより、親骨105が中棒102の中心軸から離れる方向に開くことを防止できる。
詳細な説明は省略するが、折畳み傘101は、図19に示されている姿勢から、先親骨105bを元親骨105aと対向するように上方に折り曲げ、第3の管体102cを第2管体102bの内方へ移動させることにより完全に折り畳まれる。折畳み傘101は、このようにして完全に折り畳まれたときに閉傘姿勢を取る。
図19に示されている折畳み傘101は部分的に折り畳まれてるといえるので、本明細書においては、図19に示されている折畳み傘101の姿勢を「中間姿勢」と呼ぶことがある。
第1の管体102a及び第2の管体102bはそれぞれ第1の管体2a及び第2の管体2bと同様に構成されるので、第2の管体102bが第1の収容位置にあるとき(すなわち、折畳み傘101が中間姿勢を取っているとき)には、第2の管体102bの大径部(第2の管体2bの大径部25に相当する部材)が第1の管体102aの突起(第1の管体2aの突起13に相当する部材)と対向する位置に配される。これにより、第2の管体102bの前記大径部は第1の管体102aの前記突起に圧接される。これにより、第2の管体102bが第1の収容位置にあるときには、第2の管体102bの前記大径部が第1の管体102aの前記突起に圧接されているため、第2の管体102bの第1の管体102aに対する移動が規制される。このように、第2の管体102bの前記大径部は、折畳み傘101が中間姿勢を取るときに、第1の管体102aの先端に設けられている突起に圧接されるように構成及び配置される。
このように、折畳み傘101が中間姿勢を取っているときに、第2の管体102bの外周面に形成された大径部が第1の管体102aの突起に圧接されるので、中間姿勢の折畳み傘101において中棒102が不意に伸展することを防止できる。
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
1,101 折畳み傘
2,102 中棒
2a,102a 第1の管体
2b,102b 第2の管体
2c,102c 第3の管体
3,103 上ろくろ
4,104 下ろくろ
5,105 親骨
6,106 受骨
7,107 下栓
8,108 はじき
12,13,22,23 突起
24,25,26,34,35 大径部

Claims (3)

  1. 細長い筒状に形成された第1本体を有する第1管体と、当該第1管体の内部に前記第1管体の軸方向に摺動可能に設けられた第2管体と、を有する折畳み傘の中棒であって、
    前記第1管体は、当該第1管体の先端から当該第1管体の軸に向かって延伸する係止部を有し、
    前記第2管体は、細長い筒状に形成された第2本体と、前記第2本体の外周面に前記本体よりも大きな外径を有するように形成された複数の第2管体大径部と、を有し、
    前記第1本体及び前記第2本体はいずれも強化繊維を含むプリプレグシートから形成されており、
    前記係止部の先端に、前記第2管体が第1収容位置にあるときに前記複数の第2管体大径部のうちの第1の第2管体大径部の外周面と圧接する第1の第1管体突起が形成されており、
    前記第1管体の内周面の前記第1の第1管体突起よりも基端側の位置に、前記第2管体が開傘位置にあるときに前記第2の第2管体大径部と圧接する第2の第1管体突起が形成されており、
    前記第2の第2管体大径部の外径は、前記第1の第2管体大径部の外径よりも大きく、
    前記係止部における前記第1管体の内径は、前記第2の第2管体大径部の外径より小さく、
    前記第1の第1管体突起が形成された位置における前記第1管体の内径は、前記第2管体の前記第1の第2管体大径部が形成された位置における外径よりも小さく、
    前記第2の第1管体突起が形成された位置における前記第1管体の内径は、前記第2管体の前記第2の第2管体大径部が形成された位置における外径よりも小さく、
    前記第1の第2管体大径部は、前記第2管体の先端に形成されている、折畳み傘の中棒。
  2. 前記複数の第2管体大径部は、前記第1の第2管体大径部よりも前記第2管体の軸方向基端側あり前記第2の第2管体大径部よりも前記第2管体の軸方向先端側に設けられた第3の第2管体大径部を含み、
    前記第1管体の前記第1の第1管体突起が形成された位置における内径は、前記第2管体の前記第3の第2管体大径部が形成された位置における外径よりも小さく、
    前記第1の第1管体突起は、前記第2管体が前記第1収容位置にあるときに前記第1の第2管体大径部の外周面と圧接し、前記第2管体が第2収容位置にあるときに前記第3の第2管体大径部の外周面と圧接する、
    請求項1に記載の折畳み傘の中棒。
  3. 前記中棒は、前記第2管体の内部に前記第2管体の軸方向に摺動可能に設けられた第3管体をさらに有し、
    前記第3管体は、強化繊維を含むプリプレグシートから細長い筒状に形成された第3の本体と、前記第3の本体の外周面に前記第3の本体よりも大きな外径を有するように形成された一又は複数の第3管体大径部と、を有し、
    前記第2本体の内周面に、前記第3管体が第3収容位置にあるときに前記一又は複数の第3管体大径部のうちの一つの外周面と圧接する第2管体突起が形成されており
    前記第2管体の前記第2管体突起が形成された位置における内径は、前記第3管体の前記一又は複数の第3管体大径部が形成された位置における外径よりも小さい、
    請求項1又は請求項2に記載の折畳み傘の中棒。
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