JP7025033B2 - 水生動物の出血を治療又は予防する方法及び水生動物用止血剤 - Google Patents
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Description
即ち、本発明の目的は、損傷部位において相当量の出血を伴う損傷を受けた水生動物において、有意な止血効果を発揮し得る水生動物の止血方法及び水生動物用止血剤を提供することにある。
[1](a)水生動物における出血が疑われる部位に、1質量%~100質量%の水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩を止血有効成分として含み、かつ固形状又は半固形状である止血剤組成物を適用すること;
(b)次いで、上記止血剤組成物が適用された水生動物を、該水生動物が生息可能な水域に投入すること、
を含む、水生動物の出血を治療又は予防する方法。
上記止血剤溶液における水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩の濃度が1質量%~20質量%未満である、
水生動物の出血を治療又は予防する方法。
[6]上記止血剤溶液中における水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩の濃度が5質量%~19質量%である、[4]又は[5]に記載の方法。
(q)上記水生動物を、上記止血剤溶液から取り出し、該水生動物が生育可能な水域に投入すること、
を更に含む、[4]~[6]の何れか1つに記載の方法。
[9]上記水生動物が、魚類又は両性類である、[1]~[8]の何れか1つに記載の方法。
[10]上記水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩が、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群から選択される少なくとも1つの化合物又はその生理学的に許容される塩を含む、[1]~[9]の何れか1つに記載の方法。
[12]上記止血剤組成物又は上記止血剤溶液が、さらに粘膜保護剤を含む、[1]~[11]の何れか1つに記載の方法。
[13]上記粘膜保護剤が、カラギーナン、寒天、アルギン酸、グリコサミノグリカン、フコイダン、コラーゲン及びフィブリンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物又はその生理学的に許容される塩である、[12]に記載の方法。
[15]上記収斂剤が、酸化亜鉛、酢酸アルニウム、硫酸アルミニウム、次硝酸ビスマス、及びタンニン酸からなる群から選択される少なくとも1つの化合物である、[14]に記載の方法。
1質量%~100質量%の水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩を含む、[16]に記載の水生動物用止血剤。
[18]25質量%~100質量%の水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩を止血有効成分として含む、[16]又は[17]に記載の水生動物用止血剤。
[19]粉末又は顆粒状の剤形で提供される、[16]~[18]の何れか1つに記載の水生動物用止血剤。
[20]溶液状の剤形で提供され、
1質量%~20質量%未満の水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩を含む、[16]に記載の水生動物用止血剤。
[21]5質量%~19質量%の水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩を含む、[16]~[20]の何れか1つに記載の水生動物用止血剤。
[23]上記水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩が、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群から選択される少なくとも1つの化合物又はその生理学的に許容される塩を含む、[16]~[22]の何れか1つに記載の水生動物用止血剤。
[24]上記水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩が、カルボキシメチルセルロース又はその生理学的に許容される塩を含む、[16]~[23]の何れか1つに記載の水生動物用止血剤。
[25][1]~[15]の何れか1つに記載の方法に用いるための水生動物用止血剤である、[16]~[24]の何れか1つに記載の水生動物用止血剤。
本発明において「水生動物」とは、字義通りに解釈すれば足り、生息域を水中又は水界とする動物を意味し、もっぱら生息域を水域とする動物であってもよいし、生息域として水域と地上を行き来する動物であってもよい。
なお、「出血が疑われる部位」、「出血が疑われる水生動物」等の用語における「疑われる」の用語は、実際に生体の所定部位において損傷や出血が確認された水生動物を治療する実施形態の包含を意味することに加え、実際には損傷や出血が確認できない水生動物に対して治療又は予防する実施形態の包含も意味する。
以下、本発明について、具体的な実施形態を挙げて詳述する。
本発明の第一の態様によれば、下記の方法が提供される。
(a)水生動物における出血が疑われる部位に、1質量%~100質量%の水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩を止血有効成分として含み、かつ固形状又は半固形状である止血剤組成物を適用すること;
(b)次いで、上記止血剤組成物が適用された水生動物を、該水生動物が生息可能な水域に投入すること、
を含む、水生動物の出血を治療又は予防する方法。
以下、第一の態様に係る方法について、工程(a)及び(b)の順に詳述する。
上記止血剤組成物において、止血有効成分としての水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩の量が100質量%である場合、つまり、上記止血剤組成物は、止血有効成分としての水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩のみからなることを意味する。さらに、上記止血剤組成物は、止血有効成分の含有量に係る1質量%~100質量%の数値範囲の条件を充足することを条件として、該止血有効成分以外の成分を任意に含むものであってもよい。さらに加えて、上記止血剤組成物は、止血有効成分としての水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩から実質的になるものであってもよい。ここで、本発明において、「実質的になる」と言う用語の意義は、上記止血剤組成物が、上述のとおり止血有効成分としての水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩のみからなる場合に加え、該止血有効成分と、止血組成物の調製工程において排除できない不純物とからなる場合が排除されないことが意図されることにある。
第一の態様に係る方法で用いられる止血剤組成物において、粘膜保護剤は必須成分ではない。該止血剤組成物に粘膜保護剤を添加する場合、その含有量は、特に限定されるものでもないが、例えば、1質量%~95質量%、好ましくは1質量%~90質量%、より好ましくは1質量%~85質量%、1質量%~80質量%、例えば、3質量%~75質量%である。
第一の態様に係る方法で用いられる止血剤組成物において、収斂剤は必須成分ではない。該止血剤組成物に収斂剤を添加する場合、その含有量は、特に限定されるものでもないが、例えば、0.1質量%~15質量%、好ましくは1.0質量%~10質量%、より好ましくは1.0質量%~5.0質量%である。
第一の態様に係る方法で用いられる止血剤組成物において、出血改善剤は必須成分ではない。該止血組成物に出血改善剤を添加する場合、その含有量は、特に限定されるものでもないが、例えば、0.1質量%~15質量%、好ましくは0.5質量%~10質量%、より好ましくは0.8質量%~8.0質量%、特に好ましくは1.0質量%~6.0質量%である。
なお、「水生動物が生息可能な水域」として、人工的に作り出す水域を採用する場合は、該水域は、上記止血剤組成物に含まれる止血有効成分(水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩)、粘膜保護剤、収斂剤、出血改善剤等の成分を含むものであってもよい。
なお、上記止血剤組成物による止血作用を効果的に発揮させる観点から、工程(a)において水生動物に上記止血剤組成物を適用した後は、可能な限り、早めに、工程(b)に取り掛かり、水生動物を、該水生動物が生息可能な水域に投入することが好ましい。
さらに、本発明の第二の態様によれば、下記の方法が提供される。
(p)出血が疑われる水生動物を、止血有効成分としての水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩と水とを含む止血剤溶液に投入することにより、上記水生動物に対して止血処理を施すことを含み、
上記止血剤溶液における水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩の濃度が1質量%~20質量%未満である、
水生動物の出血を治療又は予防する方法。
以下、第二の態様に係る方法について詳述する。
止血有効成分としての水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩は、第一の態様に係る方法について説明した通りである。
上記止血剤溶液の一成分である水は、H2Oの分子式で表される物質と理解すれば足りる。上記止血剤溶液は、上記止血有効成分(水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩)及びH2Oのみからなるものであってもよいが、対象の水生動物に対して致死的な影響を与えない範囲において、その他成分を含有するものであってもよい。なお、その他成分は、上記止血剤溶液を調製する工程において、任意に添加される成分の他、排除できない不純物や、出発材料とした人工水や天然水に混入する微量成分等であってもよい。
優れた止血効果を発揮させる観点では、該止血有効成分としての濃度の下限値としては、好ましくは5質量%以上、より好ましくは7質量%以上、更により好ましくは8質量%以上、最も好ましくは9質量%以上である。さらに、上限値としては、例えば、18.0質量%以下、17.0質量%以下、16.0質量%以下、15.0質量%、14.0質量%以下、13.0質量%以下が挙げられ、上述の下限値の何れか1つと、これらの上限値の何れか1つとを組み合せることにより規定される数値範囲を、上記止血剤溶液における止血有効成分の濃度の範囲として採用してもよく、それら数値範囲は、本明細書に実施形態として明示されるものと理解されたい。
なお、止血剤溶液におけるこれら成分の濃度は、特に限定されるものではなく、各成分による所望の効果が得られるように適宜調整すればよい。例えば、粘膜保護剤、収斂剤、及出血改善剤の各濃度は、0.01質量%~10質量%、あるいは0.5質量%~5質量%の範囲になるように調整することができる。
工程(q):上記水生動物を、上記止血剤溶液から取り出し、該水生動物が生育可能な水域に投入すること。
ただし、第二の態様に係る方法に係る方法において、工程(q)は必ずしも設ける必要はない。
本発明の第三の態様によれば、水溶性セルロース誘導体又はその生理学的に許容される塩を、止血有効成分として含む、水生動物用止血剤が提供される。
本発明の水生動物用止血剤は、より具体的には、上述の本発明に係る方法に用いるためのものである。
以下、実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
(1)止血剤組成(組成No.1-1)
本試験例では、止血対象として、生きたクロソイ13匹を用いた。これらクロソイの鰓側方部を、鋏を用いて切断することにより、相当量の出血が認められる出血モデルを準備した。ここで、出血検体は、クロソイのエラ側方部を、小さく切断した個体(6検体)と、大きく切断した個体(7検体)とを含む。エラ側方部を小さく切断した個体は、、総じて、エラにおいて損傷する血管の数が少なく、その出血量も小さい。これに対して、大きく切断した個体は、致命的な動脈の切断を伴っており、総じて、その出血量が顕著に大きい。即ち、大きく切断した個体は、何らかの止血処置を施さないと、確実に死亡に至る程度の損傷を伴っている。
なお、上記エラ側方部の切断による出血モデルの作製法は、魚類の放血殺と同様の手法を採用するものであり、いわゆる「魚の血抜き」の手法に相当する。
上記止血効果確認試験の結果、クロソイの検体13匹中、11匹について完全な止血が確認された。即ち、本試験例における完全止血率は、約85%となった。さらに、検体の生存率については、全検体13匹のうち1匹のみが死亡し、12匹の生存が確認され、92.5%の生存率を示した。
より詳細に結果を説明すると、エラ側方部を大きく切断した7検体については、これらのうち5検体において完全な止血が確認され、止血効果が認められた後は、何ら損傷を受けていない通常個体と同様の活動レベルにまで回復した。残りの1検体については、止血効果が確認されたものの、その活動レベルが、何ら損傷を受けていない通常個体よりも低く、いわゆる弱った状態にあった。さらに残りの1検体については、一定の止血効果は確認できたものの、死亡が確認された。一方、エラ側方部を大きく切断した7検体については、言うまでもなく、全ての個体において完全な止血が確認され、止血効果が認められた後は、何ら損傷を受けていない通常個体と同様の活動レベルに回復した。
なお、止血効果は、上述のとおり各検体に対して止血処理を施し、直ちにライブウェルに投入した後、およそ早くて1分程度、長くて3分程度で、目視により確認したものである。
(1)各溶液状止血剤の組成
(i)CMC粉末(林純薬工業株式会社製) 下記の表2に示すCMC濃度(最終濃度)
(ii) 淡水(採取地:福島県桧原湖) 約24L(ライブウェル容積の80%)
止血効果確認試験に先立ち、上述の組成に基いて、各ライブウェルに、各CMC濃度のCMC水溶液(溶液状止血剤組成物)を調製した。
本試験例では、対象として、レジャーフィッシングの釣魚対象としても知られるブラックバスの一種であるスモールマウスバス(Micropterus punctulatus)(福島県檜原湖にて捕獲)を用いた。
上述のとおり調製した各CMC濃度のCMC水溶液(溶液状止血剤組成物)ごとに、スモールマウスバスの出血モデル10検体(n=10)を、試験例1に記載の方法により準備した。即ち、各検体全てにおいて、エラ側方部の大きく切断により、致命的な出血が認められた後、直ちに、各CMC水溶液に投入することにより、止血効果確認試験を行った。加えて、CMCを全く添加していない淡水のみ(組成No.0)予め投入したライブウェルに、出血モデル2検体を投入したものを、コントロール(mock)とした。
なお、特記無き事項については、試験例1に記載したとおりである。
一方、CMC未添加の単なる淡水(組成No.2-0)については、出血モデル検体2匹の個体は、何れも死亡した。
なお、CMCの濃度が20%以上になると、溶液が、ゲル化してしまい、水生動物の生存に必要な溶存酸素量を確保することができないため、これに水生動物を投入して利用する溶液状止血剤(止血剤溶液)としては不適であった。したがって、CMC20%の組成No.2-10については、出血モデルによる効果確認試験は行わなかった。
下記の表3に示す組成No.3-1~3-3を有する各粉末状止血剤を調製し、下記の特記事項(i)~(iv)を除き、試験例1と同様の方法により止血効果確認試験を行った。
(i)止血対象としてスモールマウスバス(福島県檜原湖にて捕獲)を用いた。
(ii)海水に代えて淡水を用いた。
(iii)各検体全てにおいて、エラ側方部の大きく切断により、致命的な出血の発生を確認した。
(iv)各粉末状止血剤について、出血処置を施していない健全個体コントロール2匹を用意し、出血モデル2匹(n=2)を用意し、かつ各コントロール個体と各出血モデル個体とは、それぞれ別々のライブウェルに投入した。
一方、 CMC含有量が10質量%である組成No.3-1に係る各粉末状止血剤については、十分な止血効果が得られず、何れの出血モデル検体(n=2)も死亡に至った。
Claims (16)
- (a)水生動物における出血が疑われる部位に、35質量%~100質量%の止血有効成分を含み、かつ固形状又は半固形状である止血剤組成物を適用すること;
(b)次いで、上記止血剤組成物が適用された水生動物を、該水生動物が生息可能な水域に投入すること、
を含み、
上記止血有効成分が、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びこれらの生理学的に許容される塩からなる群から選択される少なくとも1つであり、
上記水生動物が、鰓を有する水性動物であり、
上記出血が疑われる部位が鰓である、
水生動物の出血を治療又は予防する方法。 - 上記止血剤組成物が、45質量%~100質量%の上記止血有効成分を含む、請求項1に記載の方法。
- 上記止血剤組成物が、粉末状又は顆粒状の止血剤組成物である、請求項1又は2に記載の方法。
- (p)出血が疑われる部位を有する水生動物を、止血有効成分と水とを含む止血剤溶液に投入することにより、上記水生動物に対して止血処理を施すこと、
を含み、
上記止血有効成分が、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びこれらの生理学的に許容される塩からなる群から選択される少なくとも1つであり、
上記止血剤溶液における上記止血有効成分の濃度が5質量%~20質量%未満であり、
上記水生動物が、鰓を有する水性動物であり、
上記出血が疑われる部位が鰓である、
水生動物の出血を治療又は予防する方法。 - 上記止血剤溶液が、上記止血有効成分、及び水を含む水溶液である、請求項4に記載の方法。
- 上記止血剤溶液中における上記止血有効成分の濃度が5質量%~19質量%である、請求項4又は5に記載の方法。
- 上記止血剤溶液中における上記止血有効成分の濃度が7質量%以上である、請求項4~6の何れか1項に記載の方法。
- 工程(p)の後、
(q)上記水生動物を、上記止血剤溶液から取り出し、該水生動物が生育可能な水域に投入すること、
を更に含む、請求項4~7の何れか1項に記載の方法。 - 上記水生動物が、魚類又は両性類である、請求項1~8の何れか1項に記載の方法。
- 上記止血有効成分が、カルボキシメチルセルロース又はその生理学的に許容される塩を含む、請求項1~9の何れか1項に記載の方法。
- 上記止血剤組成物又は上記止血剤溶液が、さらに粘膜保護剤を含む、請求項1~10の何れか1項に記載の方法。
- 上記粘膜保護剤が、カラギーナン、寒天、アルギン酸、グリコサミノグリカン、フコイダン、コラーゲン及びフィブリンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物又はその生理学的に許容される塩である、請求項11に記載の方法。
- 上記止血剤組成物又は上記止血剤溶液が、さらに収斂剤を含む、請求項1~12の何れか1項に記載の方法。
- 上記収斂剤が、酸化亜鉛、酢酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、次硝酸ビスマス、及びタンニン酸からなる群から選択される少なくとも1つの化合物である、請求項13に記載の方法。
- 上記出血が疑われる部位としての鰓が、致死的な出血を伴っている、請求項1~14の何れか1項に記載の方法。
- 止血有効成分を含み、
上記止血有効成分が、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びこれらの生理学的に許容される塩からなる群から選択される少なくとも1つであり、
請求項1~15の何れか1項に記載の方法に用いるためのものである、水生動物用止血剤。
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