JP7024324B2 - 側面カバーのロック機構およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

側面カバーのロック機構およびそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、装置本体の側面に対して開閉可能な側面カバーのロック機構、およびそれを備えたデジタル複合機、レーザープリンター等の画像形成装置に関するものである。
一般に、複写機、プリンター及びファクシミリ等の画像形成装置においては、用紙等のシート状の記録媒体を積載した着脱可能な給紙カセットを備え、この給紙カセットから用紙を供給して画像形成が行われるように構成されている。しかし、給紙カセットに積載されている用紙と異なるサイズの用紙を用いる場合には、その都度目的の用紙を給紙カセットに積載し直さなければならず作業が煩雑となる。そこで、画像形成装置には、給紙カセットを介さずにシート状の記録媒体を供給することのできる、手差し給紙装置(バイパスユニット)を備えたものが知られている。
上述した手差し給紙装置は、画像形成装置本体に開閉可能に支持された側面カバーの内面に設けられている。手差し給紙装置を使用しない場合は、画像形成装置本体の側面に沿って側面カバーを閉じた状態とし、手差し給紙装置を使用する際には側面カバーを所定角度に開放する。
そのため、側面カバーを閉じた状態でロックする機構が必要となる。例えば特許文献1には、開閉カバー側に設けられたフック形状のロック部材(係合爪)を装置本体側の係合部材に係合させて開閉カバーの閉状態を保持する構成が開示されている。
特開2008-180835号公報
特許文献1のように、カバー側の係合爪と画像形成装置本体側の係合部材(被係合部)とを用いて側面カバーをロックする構成の場合、側面カバーの幅方向両端に係合爪を設けるのが一般的である。そして、被係合部には係合爪の傾斜部を誘い込む(ガイドする)ためのガイド面が形成される。
従来は、係合爪の先端の傾斜角と被係合部に形成されるガイド面の傾斜角とがほぼ同一の角度に設定され、係合爪の先端とガイド面とが面接触していた。そのため、側面カバーを閉じる力が強い場合は係合爪がガイド面に沿って摺動し、ガイド面を乗り越えて被係合部の所定位置に係合する。
しかしながら、側面カバーを閉じる力が弱い場合は係合爪の先端がガイド面に引っ掛かり、係合爪が所定位置までガイドされず被係合部に係合しないことがある。その結果、側面カバーの幅方向中央部を押圧して閉じた場合には両端部の係合爪が被係合部に係合して正常に閉じ位置に保持されるが、側面カバーの幅方向の一方側を押圧して閉じた場合には他方側の係合爪が被係合部に係合せず、側面カバーの片閉まりが発生するという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、側面カバーの押圧位置や押圧力によらず側面カバーを装置本体に確実にロック可能な側面カバーのロック機構およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、一対の係合爪と、一対の被係合部と、を有する側面カバーのロック機構である。側面カバーは、装置本体の側面から所定角度だけ開放した開放位置と、装置本体の側面の一部となる閉鎖位置と、に回動可能に支持される。一対の係合爪は、側面カバーの回動端側且つ回動軸と平行な方向の両端部に設けられ、装置本体側に突出する。一対の被係合部は、装置本体側に設けられ、係合爪が係合する。係合爪は、側面カバー側から先端部に向かって被係合部から離間する方向に傾斜する傾斜面と、傾斜面の側面カバー側の端部から側面カバー側に向かって被係合部から離間する方向に傾斜する係合面と、を有する。被係合部は、装置本体の内側から外側に向かって係合爪から離間する方向に傾斜し、係合爪が摺動するガイド面と、ガイド面の装置本体側の端部から装置本体側に向かって係合爪から離間する方向に傾斜し、係合面が係合する被係合面と、を有する。ガイド面の水平面に対する角度は、係合爪が被係合部に接触する直前における傾斜面の水平面に対する角度よりも小さい。
本発明の第1の構成によれば、側面カバーを閉じる際に係合爪と被係合部との線接触状態を維持することができ、係合爪と被係合部との摩擦力が小さくなる。これにより、側面カバーを軽い力で回動させて係合爪と被係合部とを係合させることができる。また、傾斜面がガイド面を通過する間に係合爪に下向きの応力が徐々に作用することにより、側面カバーが閉鎖位置まで回動する前の早い段階から係合爪を予め撓ませておくことができる。その結果、側面カバーが閉鎖位置に到達する直前の状態では、側面カバーを軽い力で押圧するだけで、係合爪の復元力(弾性力)によって係合爪と被係合部とを確実に係合させることができる。従って、側面カバーを押圧する位置や押圧力に関係なく、側面カバーの片閉まりの発生を効果的に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の内部構造を示す側面断面図 用紙積載トレイ31および補助トレイ34が収納された状態の手差し給紙装置11を画像形成装置100の内側から見た斜視図 用紙積載トレイ31および補助トレイ34が引き出された状態の手差し給紙装置11を画像形成装置100の内側から見た斜視図 手差し給紙装置11の側面断面図 側面カバー30の係合爪50a付近の拡大斜視図 側面カバー30の係合爪50b付近の拡大斜視図 画像形成装置100本体側の収納部80を外側から見た斜視図 側面カバー30を閉鎖位置に配置する直前の状態を示す側面図 図8の状態から側面カバー30を閉鎖位置に向けてさらに回動させた状態を示す側面図 図9における本発明の第1実施形態に係るロック機構70周辺の拡大図であって、係合爪50aと被係合部60aとが接触した状態を示す図 図10の状態から側面カバー30を閉鎖位置に向けてさらに回動させた状態を示す拡大図 側面カバー30が閉鎖位置に配置された状態を示す側面図 図12における第1実施形態のロック機構70周辺の拡大図であって、係合爪50aの係合面53と被係合部60aの被係合面63とが係合した状態を示す図 本発明の第2実施形態に係るロック機構70を示す拡大図であって、係合爪50aと被係合部60aとが接触した状態を示す図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の内部構造を示す側面断面図である。画像形成装置(例えばモノクロプリンター)100内には、帯電、露光、現像及び転写の各工程によりモノクロ画像を形成する画像形成部Pが配設されている。画像形成部Pには、感光体ドラム1の回転方向(図1の時計回り方向)に沿って、帯電ユニット2、露光ユニット(レーザー走査ユニット等)3、現像ユニット4、転写ローラー5、クリーニング装置6、及び除電装置(図示せず)が配設されている。
画像形成動作を行う場合、図1の時計回り方向に回転する感光体ドラム1が帯電ユニット2により一様に帯電される。次いで、原稿画像データに基づく露光ユニット3からのレーザービームにより感光体ドラム1上に静電潜像が形成される。さらに、現像ユニット4により静電潜像に現像剤(以下、トナーという)が付着されてトナー像が形成される。
この現像ユニット4へのトナーの供給はトナーコンテナ8から行われる。なお、画像データはパーソナルコンピューター等から送信される。また、感光体ドラム1の表面の残留電荷を除去する除電装置(図示せず)がクリーニング装置6の下流側に設けられている。
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム1に向けて、用紙が給紙カセット10又は手差し給紙装置11から給紙ローラー32aにより用紙搬送路13及びレジストローラー対14を経由して画像形成部Pに搬送される。そして、感光体ドラム1の表面に形成されたトナー像が転写ローラー5により用紙に転写される。トナー像が転写された用紙は感光体ドラム1から分離され、定着装置7に搬送されてトナー像が定着される。定着装置7を通過した用紙は、用紙搬送路15により画像形成装置100の上部に搬送され、そのまま(或いは用紙搬送路15の分岐部18から反転搬送路19に振り分けられ、両面印字された後)排出ローラー対16により排出トレイ17に排出される。
図2および図3は、それぞれ用紙積載トレイ31および補助トレイ34が収納された状態および引き出された状態の手差し給紙装置11を画像形成装置100の内側から見た斜視図である。図4は、手差し給紙装置11の側面断面図である。手差し給紙装置11は、側面カバー30、用紙積載トレイ31、幅合わせカーソル35、補助トレイ34等を含むペーパースタック部39、給紙ローラー32a、分離パッド32b、昇降板33、給紙クラッチ(図示せず)等を含む給紙部、バイパスフィード基板(図示せず)等を含む用紙検出部等から構成されている。
側面カバー30は、左右2箇所の支点30aにおいて画像形成装置100本体の側面に回動可能に支持されており、画像形成装置100本体の側面から所定角度だけ開放した開放位置と、画像形成装置100本体の側面に形成された収納部80(図1参照)に収納されて本体側面の一部となる閉鎖位置とに選択配置される。開放位置に配置された側面カバー30の上面に対して、後述する用紙積載トレイ31及び、補助トレイ34が個別に摺動する。
側面カバー30の回動端側(図2の上側)であって幅方向(回動軸と平行な方向、図2の左右方向)の両端部には、係合爪50a、50bが設けられている。係合爪50a、50bが画像形成装置100本体側の収納部80に形成された被係合部60a、60b(図7参照)に係合することにより、側面カバー30が閉鎖位置に保持される。係合爪50a、50bおよび被係合部60a、60bは、画像形成装置100本体に対する側面カバー30のロック機構70(図12参照)を構成する。
用紙積載トレイ31は、リンク部材(図示せず)によって画像形成装置100本体と連結されている。具体的には、リンク部材の一端部及び他端部が、それぞれ用紙積載トレイ31と画像形成装置100本体の側面とに回転可能に連結され、給紙方向に対し用紙積載トレイ31の上流側端部が側面カバー30の幅方向両端に設けられたガイド溝に係合する。これにより、用紙積載トレイ31は側面カバー30に対して摺動可能となっている。
用紙積載トレイ31には用紙幅方向に移動可能な一対の幅合わせカーソル35が付設されている。幅合わせカーソル35は、用紙給送方向に対し用紙積載トレイ31の下流側端部に配置されるカーソルカバー40に支持されており、カーソルカバー40に対して用紙幅方向(図2の左右方向)に摺動可能となっている。用紙積載トレイ31にセットされた用紙束の用紙幅及び用紙の有無は、バイパスフィード基板に取り付けられている用紙検出センサー(図示せず)により検出され、用紙束の縦サイズは用紙積載トレイ31に設けられた用紙縦サイズセンサー(図示せず)により検出される。なお、用紙幅は幅合わせカーソル35の間隔によって検出するようにしてもよい。
給紙方向に対し用紙積載トレイ31の上流側端部には、補助トレイ34が付設されている。補助トレイ34は、用紙積載トレイ31の側端縁内側に設けられたガイドレール(図示せず)に摺動可能に係合している。さらに、給紙方向に対しガイドレールの上流側には、補助トレイ34に設けられたボス部(図示せず)が係合可能な係合穴(図示せず)が設けられており、ボス部と係合穴とが係合する位置まで第1補助トレイ34を引き出すと、補助トレイ34が用紙積載トレイ31に固定される。このようにして、補助トレイ34は用紙積載トレイ31に重なる収納位置と、用紙積載トレイ31から引き出されて用紙積載トレイ31から給送方向上流側に突出する用紙束を支持する支持位置と、に選択配置される。なお、図3では補助トレイ34が支持位置に配置された状態を示しており、図4では補助トレイ34が収納位置に配置された状態を示している。
昇降板33は、給紙ローラー32aから離れた側(図3の左上方)の端部において用紙積載トレイ31に軸支され、この支軸を中心とした回動で昇降可能となっている。昇降板33は、カム及びカムアクチュエーター(図示せず)から外力が与えられない限り用紙積載トレイ31の上面と略同一の位置まで下降した状態にある。この状態で、用紙積載トレイ31への用紙束の補充や交換が行われる。
図5および図6は、それぞれ側面カバー30の係合爪50a、50b付近の拡大斜視図である。係合爪50a、50bは、側面カバー30の内面から略垂直に突設されている。係合爪50a、50bは、側面カバー30と同一の樹脂材料によって一体形成された単一の部材である。係合爪50a、50bの詳細な構成については後述する。
図7は、画像形成装置100本体側の収納部80を外側から見た斜視図である。収納部80の上端側であって幅方向(図7の左右方向)の両端部には、側面カバー30の係合爪50a、50bが係合する被係合部60a、60bが設けられている。被係合部60a、60bには、それぞれ係合爪50a、50bが摺動するガイド面61と、係合爪50a、50bの係合面53が係合する被係合面63(いずれも図8参照)が形成されている。
次に、画像形成装置100本体側に側面カバー30をロックする第1実施形態のロック機構70について詳細に説明する。図8は、側面カバー30を閉鎖位置に配置する直前の状態を示す側面図である。以下、係合爪50aおよび被係合部60aを用いて側面カバー30の一方側(図2の右側)に設けられたロック機構70について説明するが、係合爪50bおよび被係合部60bから成る他方側(図2の左側)のロック機構70についても全く同様の構成である。
図8に示すように、係合爪50aは、側面カバー30側から先端部に向かって下向きに、具体的には被係合部60aから離間する方向に傾斜する傾斜面51と、傾斜面51の上端部51a(側面カバー30側の端部)から側面カバー30側に向かって下向きに、具体的には被係合部60aから離間する方向に傾斜する係合面53と、を有する。係合面53の水平面に対する傾斜角は、傾斜面51の水平面に対する傾斜角に比べて大きい。
また、被係合部60aは、画像形成装置100本体の内側から外側に向かって上向きに、具体的には係合爪50aから離間する方向に傾斜するガイド面61と、ガイド面61の下端部61b(画像形成装置100本体の内側の端部)から上向き、具体的には係合爪50aから離間する方向(略垂直方向)に延在する被係合面63と、を有する。
図9は、図8の状態から側面カバー30を閉鎖位置に向けてさらに回動させた状態を示す側面図であり、図10は、図9におけるロック機構70周辺の拡大図である。図8の状態から側面カバー30を閉鎖位置に向けて回動すると、係合爪50aが被係合部60aに接近し、係合爪50aの先端部が被係合部60aに接触する。
ここで、被係合部60aのガイド面61の水平面に対する角度θ1は、被係合部60aに接触する直前における係合爪50aの傾斜面51の水平面に対する角度θ2よりも小さく(鋭角に)設定される。これにより、係合爪50aの傾斜面51は被係合部60aのガイド面61の上端部61a(画像形成装置100本体の外側の端部)に線接触する。
側面カバー30を閉鎖位置に向けてさらに回動すると、係合爪50aは傾斜面51がガイド面61の上端部61aに線接触した状態を維持しながら挿入方向(画像形成装置100本体の内側)に向かって摺動する。また、傾斜面51がガイド面61の上端部61aに乗り上げることで、係合爪50aには上端部61aからの抗力が作用するため係合爪50aが下向きに撓む。
図11は、図10の状態から側面カバー30を閉鎖位置に向けてさらに回動させた状態を示すロック機構70周辺の拡大図である。図11に示すように、傾斜面51がガイド面61の上端部61aを通過すると、係合爪50aは傾斜面51と係合面53とが交わる稜部55がガイド面61に線接触した状態を維持しながら進入方向(画像形成装置100本体の内側)に向かって摺動する。稜部55がガイド面61に沿って摺動する間も、係合爪50aにはガイド面61から下向きの応力が作用する。そのため、係合爪50aはさらに下向きに撓む。
図12は、側面カバー30が閉鎖位置に配置された状態を示す側面図であり、図13は、図12におけるロック機構70周辺の拡大図である。側面カバー30が閉鎖位置まで回動すると、図13に示すように、稜部55がガイド面61の下端部61bを通過する。その結果、係合爪50aに対するガイド面61からの押圧力が作用しなくなるため、下向きに撓んでいた係合爪50aは復元力(弾性力)によって元の形状に戻る。これにより、係合爪50aの係合面53と被係合部60aの被係合面63とが係合し、側面カバー30が閉鎖位置にロックされる。係合面53の水平面に対する角度は傾斜面51の水平面に対する角度よりも大きいため、振動や衝撃によって係合面53と被係合面63との係合が容易に外れるのを抑制することができる。
側面カバー30を閉鎖位置から開放する場合は、画像形成装置100本体側に形成された凹部101(図7参照)から側面カバー30の上端(回動端)に指を掛けて手前に引っ張ることにより、係止爪50a、50bが弾性変形して稜部55がガイド面61の下端部を乗り越え、係合面53と被係合面63との係合が解除される。
本実施形態の構成によれば、被係合部60aのガイド面61の水平面に対する傾斜角θ1を、係合爪50aが被係合部60aに接触する直前における傾斜面51の傾斜角θ2よりも小さくすることで、側面カバー30を閉じる際に係合爪50aと被係合部60aとの線接触状態を維持することができ、係合爪50aと被係合部60aとの摩擦力が小さくなる。これにより、側面カバー30を軽い力で回動させて係合爪50aと被係合部60aとを係合させることができる。
また、側面カバー30の回動に伴い、傾斜面51がガイド面61の上端部61aに乗り上げ、引き続いて傾斜面51の上端部51a(稜部55)がガイド面61に沿って摺動することにより、傾斜面51がガイド面61を通過する間に係合爪50aに下向きの応力が徐々に作用する。これにより、側面カバー30が閉鎖位置まで回動する前の早い段階から係合爪50aを予め撓ませておくことができる。その結果、側面カバー30が閉鎖位置に到達する直前の状態では、側面カバー30を軽い力で押圧するだけで、係合爪50aの復元力(弾性力)によって係合爪50aと被係合部60aとを確実に係合させることができる。
以上より、側面カバー30のどの部分を押圧して閉鎖位置に回動させた場合でも、側面カバー30の両側の係合爪50a、50bを被係合部60a、60bに確実に係合させることができる。従って、側面カバー30を押圧する位置や押圧力に関係なく、側面カバー30の片閉まり状態の発生を効果的に抑制することができる。
側面カバー30が閉鎖位置に配置された図12および図13の状態では、傾斜面51およびガイド面61は非接触である。そのため、傾斜面51およびガイド面61の傾斜角を変化させても係合面53と被係合面63との係合状態は変化しない。従って、係合爪50aの抜け方向へは影響がなく、ロック機構70による側面カバー30の保持力が低下したり、ロック機構70を解除して側面カバー30を開放する際に必要な力が増大したりするおそれはない。
なお、係合爪50a、50bを早い段階から十分に撓ませるためには、係合爪50a、50bの傾斜面51と被係合部60a、60bのガイド面61との接触時間をできるだけ長くすることが好ましい。そのため、図8および図9に示したように、側面カバー30を開放位置から閉鎖位置に向けて回動したとき、傾斜面51の下端部51b寄りの部分がガイド面61の上端部61aに最初に接触するように係合爪50a、50bと被係合部60a、60bの位置関係を決定することが好ましい。
図14は、本発明の第2実施形態に係るロック機構70を示す拡大図であって、係合爪50aと被係合部60aとが接触した状態を示す図である。本実施形態では、係合爪50aを上向きに付勢する側面視U字状の板バネ90を配置している。また、被係合部60aのガイド面61に、ガイド面61および傾斜面51よりも摩擦係数の小さい摺動層91が形成されている。ロック機構70の他の部分の構成は第1実施形態と同様である。なお、係合爪50b、被係合部60b側の構成も図14と同様である。
本実施形態の構成によれば、板バネ90によって係合爪50a、50bの復元力が安定するため、係合爪50a、50bと被係合部60a、60bとをより確実に係合させることができる。また、側面カバー30の開閉動作を繰り返したときの係合爪50a、50bのクリープ変形を抑制することができる。
また、被係合部60a、60bのガイド面61に摺動層91を形成することにより、係合爪50a、50bの稜部55との摩擦力が小さくなるため、側面カバー30を軽い力で押圧するだけで係合爪50a、50bと被係合部60a、60bとを係合させることができる。摺動層91を形成する方法としては、速乾性潤滑剤(グリス)を塗布してフッ素樹脂の被膜を形成する方法や、フッ素樹脂製のシートを貼り付ける方法が挙げられる。
また、本実施形態ではガイド面61に摺動層91を形成したが、ガイド面61に代えて係合爪50の傾斜面51に摺動層91を形成してもよい。或いは、ガイド面61と傾斜面51の両方に摺動層91を形成してもよい。
その他本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記各実施形態では、側面カバー30の下端部に支点30aが設けられ、画像形成装置100本体に対し上下方向に回動可能に支持される側面カバー30のロック機構70について説明したが、側面カバー30の左側端部(または右側端部)に支点を設け、画像形成装置100本体に対し水平方向に回動可能に支持される側面カバー30のロック機構としても全く同様に適用可能である。
また、上記各実施形態においては、手差し給紙装置11が内側に保持された側面カバー30のロック機構70を例に挙げて説明したが、本発明は、例えば現像ユニット4、定着装置7、トナーコンテナ8等の、画像形成装置100本体内に配置されたユニットを着脱する際に開閉される側面カバーのロック機構にも適用できるのはもちろんである。
本発明は、装置本体の側面に対して開閉可能な側面カバーのロック機構に利用可能である。本発明の利用により、側面カバーの押圧位置や押圧力によらず側面カバーを装置本体に確実にロック可能な側面カバーのロック機構およびそれを備えた画像形成装置を提供する。
11 手差し給紙装置
30 側面カバー
30a 支点
50a、50b 係合爪
51 傾斜面
51a 上端部(傾斜面)
51b 下端部(傾斜面)
53 係合面
55 稜部
60a、60b 被係合部
61 ガイド面
61a 上端部(ガイド面)
61b 下端部(ガイド面)
63 被係合面
70 ロック機構
80 収納部
90 板バネ(付勢部材)
91 摺動層
100 画像形成装置

Claims (6)

  1. 装置本体の側面から所定角度だけ開放した開放位置と、前記装置本体の側面の一部となる閉鎖位置と、に回動可能に支持される側面カバーのロック機構であって、
    前記側面カバーは回動軸を備え、前記側面カバーの回動端側且つ前記回動軸と平行な方向の両端部に前記側面カバーと同一の樹脂材料によって一体形成された単一の部材として設けられ、前記回動軸に平行な方向に所定の幅をもって前記側面カバーの内面から垂直に前記装置本体側に突出する一対の係合爪と、
    前記装置本体側に設けられ、前記係合爪が係合する一対の被係合部と、
    を有し、
    前記係合爪は、前記側面カバー側から先端部に向かって前記被係合部から離間する方向に傾斜する傾斜面と、前記傾斜面の前記側面カバー側の端部から前記側面カバー側に向かって前記被係合部から離間する方向に傾斜する係合面と、を有し、
    前記被係合部は、前記回動軸方向に見て前記側面カバー側から先端部に向かって前記被係合部から離間する方向に傾斜する傾斜面と、前記傾斜面の前記側面カバー側の端部から前記側面カバー側に向かって前記被係合部から離間する方向に傾斜する係合面と、を有し、
    前記被係合部は、前記装置本体の内側から外側に向かって前記係合爪から離間する方向に傾斜し、前記係合爪が摺動するガイド面と、前記ガイド面の前記装置本体側の端部から前記装置本体側に向かって前記係合爪から離間する方向に傾斜し、前記係合面が係合する被係合面と、を有し、
    前記ガイド面の水平面に対する角度は、前記係合爪が前記被係合部に接触する直前における前記傾斜面の水平面に対する角度よりも小さく、
    前記係合爪を前記被係合部に近づく方向に付勢する付勢部材として、前記回動軸方向に見てU形状の板バネを設けたことを特徴とする側面カバーのロック機構。
  2. 前記側面カバーの前記閉鎖位置への回動に伴い、前記傾斜面が前記ガイド面の前記装置本体の外側の端縁に線接触し、前記係合爪は、前記傾斜面と前記ガイド面の前記装置本体の外側の端縁との線接触状態を維持しながら前記装置本体の内側に向かって摺動することを特徴とする請求項1に記載の側面カバーのロック機構。
  3. 前記傾斜面が前記ガイド面の前記装置本体の外側の端縁を通過した後、前記傾斜面と前記係合面とが交わる稜部が前記ガイド面に線接触し、
    前記係合爪は、前記稜部と前記ガイド面との線接触状態を維持しながら前記装置本体の内側に向かって摺動することを特徴とする請求項2に記載の側面カバーのロック機構。
  4. 前記側面カバーの前記閉鎖位置への回動に伴い、前記傾斜面の先端部寄りの部分が最初に前記ガイド面の前記装置本体の外側の端縁に線接触することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の側面カバーのロック機構。
  5. 前記ガイド面または前記傾斜面の少なくとも一方には、前記ガイド面および前記傾斜面よりも摩擦係数の小さい摺動層が形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の側面カバーのロック機構。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の側面カバーのロック機構を備えた画像形成装置
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