JP7023488B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関する。
下記特許文献1には、光源が設けられた装飾用の部材について、光源が設けられた部分が他の部分に比して明るくなってしまうこと(以下、「点光」と称することもある)を抑制する技術が開示されている。
特開2010-142276号公報
上記特許文献1に記載されるように、点光を抑制する(光の均一性を高める)手法の一例としては、光を拡散させる部材を設けることが考えられるが、所望の装飾態様を実現することができない、コストが嵩むといった観点から採用することができないことがある。
本発明は、光源を備えた遊技機において、当該光源から出射された光の均一性を高めることを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、光源と、前記光源の光軸方向前側に設けられた部材であって、貫通孔または無色透明な部分である透光部および当該透光部に比して光の透過量が小さい遮光部を有する被覆部材と、を備え、前記光源の光軸方向に沿う平面視で、前記被覆部材の透光部は、前記光源から離れるにつれて大きくなるように形成されていることを特徴とする。
本発明にかかる遊技機によれば、遊技者視点での光の均一性を高めることが可能である。
本実施形態にかかる遊技機の正面図である。 (a)は装飾ユニットを拡大して示した図、(b)は(a)に示したA-A線断面を模式的に示した図である。 (a)は光源が実装された支持基板の平面図、(b-1)は被覆部材の平面図、(b-2)は点状領域を説明するための図である。 第二具体例を説明するための図である。 第三具体例を説明するための図である。 第五具体例を説明するための図である。
以下、本発明にかかる遊技機1の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。
遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。
遊技領域902には、表示装置91、始動入賞口904、大入賞口906、アウト口などが設けられている。かかる表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能となる領域である。なお、一部の図においては、表示領域911を大まかに記載するが、その形状等は適宜変更可能である(開口901の形状や大きさ、表示装置91自体の形状や大きさを変更することで表示領域911の形状等を変更することができる)。
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動入賞口904や大入賞口906等の入賞口に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
大当たりの抽選は、図示されない制御基板に設けられた当否判定手段が始動入賞口904への遊技球の入賞を契機として実行する(このような始動入賞口は複数設けられていてもよい)。具体的には、始動入賞口904への遊技球の入賞を契機として乱数源から数値(以下、当否判定情報と称することもある)が取得され、当該数値が予め定められた大当たりの数値と同じである場合には大当たりとなり、異なる場合にははずれとなる。
本実施形態では、公知の遊技機と同様に、表示装置91の表示領域911に表示される装飾図柄50(図1等参照)の組み合わせによって当否判定結果を遊技者に報知する。装飾図柄50は、当否判定結果の報知の開始とともに変動を開始する。大当たりに当選している場合には装飾図柄50は最終的に所定の組み合わせ(例えば、同じ装飾図柄50の三つ揃い)で停止する。はずれである場合には装飾図柄50は最終的にそれ以外(大当たりとなる組み合わせ以外)の組み合わせで停止する。
なお、遊技機1の枠体、遊技球を貯留する下皿や上皿など、本発明に関係のない遊技機1の構成要素は説明を省略する。これらについては公知の遊技機と同様の構造のものが適用できる。
以下、本実施形態にかかる遊技機1が備える装飾ユニット10について詳細に説明する。装飾ユニット10は、所定の演出効果を発現するものである。当該演出効果はどのようなものであってもよい。本実施形態では、大当たりに当選したときに実行される大当たり遊技は、遊技領域の右側に設けられた大入賞口を狙って遊技球を発射させる。具体的には、遊技領域の右側に繋がる遊技球通路92(図1参照)を遊技球が通過するようにいわゆる「右打ち遊技」を行う。当該右打ち遊技を行うべきであることを示す際に装飾ユニット10が駆動する(後述する光源20がONとなる)ことになる。ただし、これはあくまで一例であって、光源20を利用した演出効果を発現させるものについて、以下で説明する技術思想を適用することが可能である。
装飾ユニット10(図2参照)は、光源20および被覆部材30を備える。本実施形態における光源20はLEDであり、当該光源20を制御する回路の少なくとも一部が構築された基板(以下、制御基板21と称する)に実装されている。光源20は、遊技者側(前方)に向かって光を出射させる発光部を備える。つまり、光源20の光軸は前後方向に沿う。当該制御基板21における所定の領域(以下、特定領域211と称する)に光源20が実装されている。特定領域211は、制御基板21の表面(遊技者側の面、すなわち前面)よりも前側に突出するように固定された部材(以下、壁部22と称する)により囲まれた領域である(図2(b)、図3(a)参照)。本実施形態における壁部22は、制御基板21とは別体で構成された上で、当該制御基板21に固定されたものであるが、制御基板21自体にこのような壁部22が形成された構成(制御基板21の本体部分と壁部22が一体成形された構成)としてもよい。また、壁部22は、遮光性を有する材料で形成されている。
本実施形態における特定領域211は、遊技者視点での形状(前後方向に直交する面方向における形状)が「矢印」の形状を呈する(図1、図2参照)。具体的には、本実施形態における装飾ユニット10は、遊技盤面右上に設けられており、当該「矢印」は下方を指すように設けられている。後述するように、光源20を駆動することで、当該「矢印」の部分が光ることになるところ、光っている「矢印」を見た遊技者はいわゆる「右打ち」を行うべき状況であることを把握することが可能となる。
本実施形態では、当該特定領域211内(壁部22の内側)に、三つの光源20(以下、各光源20を第一光源201、第二光源202、第三光源203と称することもある)が設けられている(図2(b)、図3(a)参照)。なお、当該光源20の数は、特定領域211の大きさや形状に合わせて適宜増減してもよい。特定領域211内に一の光源20のみが設けられた構成としてもよい。また、本実施形態では、第一光源201~第三光源203は全て同じ機能を有するものである。したがって、各光源20から出射される光の強度等、光の態様は基本的には同じである。
被覆部材30は、光源20の光軸方向前側に設けられた部材である(図2(b)参照)。つまり、被覆部材30は、前後方向において、その一部が光源20と重畳するように設けられている。本実施形態における被覆部材30は薄膜状の部材(シート)である。被覆部材30は、光透過性を有する(本実施形態では無色透明である)材料で形成された支持部材40に貼付されている。具体的には、支持部材40は、前後方向に直交する方向に沿う平面部を有し、当該平面部における光源20側の平坦面(後面)に被覆部材30が貼付されている。
被覆部材30は、透光部31および当該透光部31以外の部分である遮光部32を含む(図2(b)、図3(b)参照)。本実施形態における透光部31は無色透明な部分(貫通孔であってもよい)である。したがって、透光部31に到達した光は、そのまま当該透光部31を通過して被覆部材30の前方に至ることになる。一方、遮光部32は、当該透光部31よりも光の透過量が小さい部分である。完全に光を遮光する部分であってもよいし、光の一部が透過する部分であってもよい。いずれにしても、遮光部32まで到達した光の一部は、当該遮光部32に吸収されるか、または反射されることになるため、透光部31に到達した光よりも被覆部材30の前方に至るもの(光量)が小さいといえる。
当該透光部31および遮光部32の具体的態様は以下の通りである。被覆部材30には、光源20の光軸と交差する基準点が存在する。本実施形態では、第一光源201~第三光源203が設けられているのであるから、このような基準点は三箇所(第一基準点301P~第三基準点303P)存在する(図2(b)、図3(b)参照)。各基準点を中心とした所定の範囲は遮光部32となっている。具体的には、各基準点を中心とした所定の大きさの円の内側の領域には、透光部31が形成されておらず、全体が遮光部32となっている(以下、当該領域に存在する遮光部32を基礎遮光部321と称することもある)。詳細を後述するように、当該基礎遮光部321は、いわゆる点光を抑制するために設けられるものであって、本実施形態では第一光源201~第三光源203から出射される光の態様が同じであるため、各基礎遮光部321の態様(大きさ)も同じとされる。
当該基礎遮光部321よりも外側(基準点を中心とした円の径方向外側をいう)には、透光部31が存在する。本実施形態における透光部31は、複数の点状領域311を含む(図2(b)、図3(b)参照)。各点状領域311は円形(丸)を呈する。各点状領域311は、その大きさを基準として複数の点状領域群に区分けされる。本実施形態では、第一点状領域群311a(最も小さい点状領域311が含まれる)、第二点状領域群311b、第三点状領域群311c(最も大きい点状領域311が含まれる)に区分けされる。各点状領域群を構成する複数の点状領域311は、大まかにみて、上記基準点を中心とする円に沿って位置するようにして、周方向等間隔に配置される。形式的に、第一点状領域群311aに沿う円を第一の円C1、第二点状領域群311bに沿う円を第二の円C2、第三点状領域群311cに沿う円を第三の円C3と称するとすると、第一の円C1が最も小さく、第三の円は最も大きいことになる(図3(b-2)参照)。つまり、各点状領域群は、基準点を中心とする円の径方向(以下、単に径方向という)に向かって並ぶものであるといえる。なお、各点状領域群を構成する複数の点状領域311同士の周方向における間隔(角度)は、点状領域群毎に異なっていてもよい。
ある基準点を中心とした第三点状領域群311cを構成する複数の点状領域311の一部は、別の基準点を中心とした第三点状領域群311cを構成する複数の点状領域311の一部でもある構成としてもよい。つまり、ある基準点とそれとは別の基準点の略中間に位置する点状領域311は、両基準点から最も離れた点状領域311であるといえ、最も大きいものであるため、一方の基準点の第三点状領域群311cを構成する点状領域311と、他方の基準点の第三点状領域群311cを構成する点状領域311とを「兼ねる」構成としてもよい。本実施形態では、第一基準点301Pを中心とした第三点状領域群311cに含まれる一部の点状領域311(図3(b)においてXで示したもの)は、第二基準点302Pを中心とした第三点状領域群311cに含まれる点状領域311でもある。
また、ある基準点を中心とすれば、第一点状領域群311a、第二点状領域群311b、第三点状領域群311cの全てが存在するものの、別の基準点と中心とすれば、第一点状領域群311a、第二点状領域群311bは存在するが第三点状領域群311cは存在しない構成であってもよい。基準点が形成される位置や基準点同士の間隔によっては、基準点から離れた位置に大きな点状領域311を形成することができないからである。本実施形態では、第一基準点301Pと第二基準点302Pの間には第三点状領域群311cは存在するものの、第二基準点302Pと第三基準点303Pの間には第三点状領域群311cは存在しない(図3(b-1)参照)。これは、第一基準点301Pと第二基準点302Pの間隔よりも、第二基準点302Pと第三基準点303Pの間隔が小さいためである。
なお、上述した構成はあくまで一例である。全体的にみて、各点状領域311が、基準点から離れるほど大きくなるようにして、放射状に形成されていればよい。また、各点状領域311の大きさや位置等は厳密なものではない。例えば、同じ点状領域群に含まれる点状領域311の大きさは、他の点状領域群に含まれる点状領域311よりも大きいまたは小さければよく、全ての大きさが完全に同じであることを要するものではない。また、同じ点状領域群に含まれる複数の点状領域311は、大まかにみて基準点を中心とする一つの円に沿って配置されていればよく、当該複数の点状領域311の中心が当該一つの円上に位置していることを厳格に要するものではない。例えば、後述するように、点状領域311同士が重なることは好ましくないため、当該重なりを防止するために、一部の点状領域311の大きさや位置を調整してもよい。
このように透光部31および遮光部32が形成された被覆部材30は、前後方向において、特定領域211の全体に重なる。つまり、壁部22によって形成される開口の全体を覆う(図2(b)参照)。したがって、被覆部以外の部分から漏れ出る光は少ない。
特に、本実施形態では、被覆部材30の後面は、壁部22の前端面に接触している(図2(b)参照)。したがって、被覆部材30と壁部22の間から漏れ出る光はほとんどない。光が漏れ出る隙間をなくすため、被覆部材30と壁部22が遮光性を有する接着剤により接合された構造とするとさらに良い。
また、被覆部材30の平面形状(前後方向(光源20の光軸方向)に沿う視点での形状)は、特定領域211の形状と略同じである(図3(b-1)参照)。具体的には、被覆部材30は、壁部22の内側の端縁よりも一回り大きい形状とされている。本実施形態における特定領域211の形状(壁部22の内側の形状)は「矢印」形状であるため、被覆部材30も「矢印」形状を呈する。
以上説明した本実施形態にかかる遊技機1によれば、被覆部材30の透光部31が光源20(基準点)から離れるにつれて大きくなるように形成されている(換言すれば、遮光部31が大きくなっていくように変化している部分は、遮光部32の大きさが小さくなっていくように変化する部分であるといえる)。つまり、被覆部材30に届く光の強度が小さくなる部分ほど、透光部31が大きくなるように形成されている。したがって、被覆部材30を通過する光の均一性(遊技者視点での光の均一性)を高めることが可能となる。
また、被覆部材30における光源20の発光部に対向する部分、具体的には、光源20の光軸と交差する基準点を中心とする所定の大きさの円の内側の領域は遮光部32(基礎遮光部321)となっている。つまり、被覆部材30に届く光の強度が最も大きい部分は遮光部32となっているため、いわゆる点光を抑制することが可能である。
透光部31は、複数の点状領域311を含むものとすることができる。そして、当該点状領域311を基準点からの距離に応じた大きさとする(基準点から離れるほど大きくなるようにする)ことで、被覆部材30を通過する光の均一性(遊技者視点での光の均一性)を高めることが可能となる。
また、点状領域311同士が重なってしまうと、当該部分の形状が他の部分とは異なる形状となり、光の透過バランスが崩れてしまう。そのため、点状領域311同士が重ならないようにすることが好ましい。本実施形態のように点状領域311を円形とすることで、点状領域311同士が重ならないように配置することが容易になる。なお、点状領域311同士が重ならないようにするために、各点状領域311の大きさや位置を適宜調整してもよい。
また、本実施形態における被覆部材30は、特定領域211と略同じ形状である「矢印」形状を呈する。被覆部材30は、光源20から出射された光により照らされる部材であるともいえるため、光源20を駆動することで当該被覆部材30自体が光っているかのようにみせる演出を実行することが可能となる。本実施形態に則していえば、遊技者に対して光る「矢印」を明瞭に示すことができるため、遊技者が右打ちすべき状況にあることを容易に把握することが可能となる。
以下、上記実施形態にかかる遊技機1を改良、変形、具体化等した具体例について説明する。なお、以下の各具体例を用いて説明する事項を複数適用した構成としてもよい。
○第一具体例
上記実施形態における被覆部材30には、透光部31を構成する「円形」の点状領域311が形成されていることを説明したが、点状領域311の形状は円形に限られるものではない。ただし、円形であると、点状領域311同士が重ならないように配置することが容易である、被覆部材30を通過する光(主に透光部31を通過する光)のバランスが取れ、当該通過する光の均一性が高まる、といった種々の利点がある。
○第二具体例
上記実施形態における被覆部材30に形成された点状領域311は、基準点(光源20)から離れるにつれてその大きさが大きくなるものであることを説明したが、基準点から所定の範囲においてはこのような構成となっているものの、当該範囲の外側においては点状領域311の大きさが維持される(略同じとなる)構成としてもよい。つまり、基準点から外側に向かう方向でみれば、途中までは点状領域311が基準点から離れるに従い大きくなっていくものの、途中からはその大きさが維持されるような構成とする(図4参照)。ある程度基準点(光源20)から離れれば、被覆部材30に届く光の強度が弱まるため、点状領域311の大きさを一定としても、光の均一性に与える影響は小さい。つまり、被覆部材30に届く光の強度が高い基準点に近い領域においては、点状領域311の大きさが変化するようにすることで光の均一性を担保しつつ、それよりも外側の領域においては、点状領域311の大きさをむやみに大きくしないようにする。
○第三具体例
上記実施形態では、点状領域311の大きさにより、基準点(光源20)から離れるにつれて透光部31の大きさが大きくなっていくようにしたものであることを説明したが、このような構成を実現するための手法は、点状領域311を用いたものに限られない。例えば、透光部31を構成する部分として、基準点から外側に向かって放射状に延びる部分(以下、放射状領域312と称する)が、基準点を中心とする円に沿う方向において等間隔に並ぶよう複数形成された構成(図5(a)参照)とすることが考えられる。各放射状領域312は、基準点から離れるに従いその幅(周方向における長さ)が大きくなるように形成される。
また、それとは異なる例としては、透光部31を構成する部分として、基準点を中心とした環状の部分(以下、環状領域313と称する)が、径方向に複数並ぶ構成とする(図5(b)参照)。各環状領域313は、基準点から離れたものほど、その幅(径方向における長さ)が大きくなるように形成される。
このような構成とすることによっても、被覆部材30の透光部31が、光源20(基準点)から離れるにつれて大きくなるようにすることができる。つまり、被覆部材30に届く光の強度が小さくなる部分ほど、透光部31(放射状領域312や環状領域313)が大きくなることになるため、被覆部材30を通過する光の均一性(遊技者視点での光の均一性)を高めることが可能となる。
○第四具体例
被覆部材30(厳密にいえば遮光部32)の表面の少なくとも一部の色が、光源20の発光色と同じである構成とする。特に、被覆部材30の前面の色が発光色と同じであるとよい。例えば、発光色が白である光源20を用いているのであれば、被覆部材30の表面の色を白色とする。このようにすれば、被覆部材30により、光源20の発光が強調されることになる。なお、ここでいう「色が同じ」であるとは、完全一致(色のコード等が一致)を要するという意味ではない。白系統、青系統、赤系統等、色の系統が同じであるという意味である。つまり、被覆部材30の色が発光色を強調するように作用する関係にあればよい。
光源20は、複数の発光色を有するもの(カラーLED)であってもよいし、一つの発光色を有するもの(単色LED)であってもよい。複数の発光色を有するものであれば、その少なくとも一つの発光色と、被覆部材30の表面の少なくとも一部の色を同じにする。複数の発光色のうち、最も発光させる頻度の高い発光色に対応する色と、被覆部材30の表面の少なくとも一部の色を同じにするとよい。例えば、A色、B色、C色に発光することが可能な光源20であって、C色に発光する頻度が最も高いのであれば、被覆部材30の表面の少なくとも一部の色をC色にする。一つの発光色を有する光源20とするのであれば、そのまま被覆部材30の表面の少なくとも一部の色を当該発光色と同じにすればよい。
○第五具体例
被覆部材30が固定される支持部材40に拡散部41を設けた構成とする(図6参照)。上述したように、被覆部材30は、支持部材40の後面に固定される。したがって、被覆部材30(特に透光部31)を通過した光は、支持部材40を通って前方に出射されることとなる。支持部材40における被覆部材30が重なる部分には、光を乱反射させて拡散させる拡散部41を形成する。拡散部41それ自体の構造は公知のものを適用することができる。このようにすることで、被覆部材30を通過することによって均一性が高められた光は、さらに拡散部41によって拡散されてより一層均一性が高められること(ムラが低減されること)になる。
○第六具体例
上記実施形態における装飾ユニット10は、複数の光源20を有するものであることを説明したが、一の光源20のみを有するものであってもよい。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施形態にかかる遊技機1は、いわゆるぱちんこ遊技機であるが、回動式遊技機等のその他の遊技機に対しても同様の技術思想が適用可能である。
上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を以下に列挙する。
・手段1
光源と、
前記光源の光軸方向前側に設けられた部材であって、透光部および当該透光部に比して光の透過量が小さい遮光部を有する被覆部材と、
を備え、
前記光源の光軸方向に沿う平面視で、前記被覆部材の透光部は、前記光源から離れるにつれて大きくなるように形成されていることを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、遊技者視点での光の均一性を高めること(発光の強度のムラを抑制すること)が可能である。
・手段2
前記被覆部材における前記光源の発光部に対向する部分は、前記遮光部であることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
このように、光源の発光部に対向する部分を遮光部とすることで、点光を低減することが可能である。
・手段3
前記透光部は、複数の点状領域を含むものであり、
前記光源の光軸方向に沿う平面視で、前記点状領域の大きさが、前記光源から離れるにつれて大きくなるように構成されていることを特徴とする手段1または手段2に記載の遊技機。
このように、透光部を点状とし、当該点状領域の大きさが光源から離れるにつれて大きくなるようにすることで、光源から近い部分ほど透光量が小さくなるため、光の均一性を高めることが可能となる。
・手段4
前記光源の光軸を中心とした円に沿う複数の前記点状領域を含む点状領域群が、当該円の径方向に複数形成されており、
一の前記点状領域群を構成する複数の前記点状領域の大きさは、略同じであることを特徴とする手段3に記載の遊技機。
このような構成とすれば、被覆部材(点状領域)を透過する光の均一性向上に資する。
・手段5
前記点状領域は円形を呈することを特徴とする手段3または手段4に記載の遊技機。
点状領域を円形とした方が、点状領域同士が重ならないようにすることが容易である。また、被覆部材(点状領域)を透過する光の均一性向上に資する。
・手段6
前記光源が実装された基板と、
前記基板上における前記光源が実装された領域を含む特定領域を囲むように設けられた壁部と、
を備え、
前記光源の光軸方向に沿う平面視で、前記被覆部材は、前記特定領域の全体に重なるように設けられていることを特徴とする手段1から手段5のいずれかに記載の遊技機。
上記のような壁部を設けることで、光源から出射された光は主に被覆部材を透過することになる(被覆部材が設けられた箇所以外から漏れる光を低減することができる)ため、光の均一性がさらに向上する。
・手段7
前記被覆部材は、前記壁部の端面に接触していることを特徴とする手段6に記載の遊技機。
このような構成とすることで、被覆部材が設けられた箇所以外から漏れる光をさらに低減することが可能である。
・手段8
前記光源の光軸方向に沿う平面視での前記被覆部材の形状は、前記特定領域の形状と略同じであることを特徴とする手段6または手段7に記載の遊技機。
このような構成とすることで、被覆部材を任意の形状として、当該被覆部材自体が光っているかのようにみせる演出を実行することが可能となる。
・手段9
前記被覆部材の少なくとも一部の色は、前記光源が発光可能な発光色のうちのいずれかと同じであることを特徴とする手段1から手段8のいずれかに記載の遊技機。
・手段10
前記光源が発光可能な唯一の発光色は、前記被覆部材の少なくとも一部の色と同じであることを特徴とする手段9に記載の遊技機。
このような構成とすることで、光源から出射された光が、被覆部材により強調される。
1 遊技機
10 装飾ユニット
20 光源
201~203 第一光源~第三光源
21 制御基板
211 特定領域
22 壁部
30 被覆部材
30P 基準点
301P~303P 第一基準点~第三基準点
31 透光部
311 点状領域
312 線状領域
313 環状領域
32 遮光部
321 基礎遮光部
40 支持部材
911 表示領域
911 表示領域

Claims (1)

  1. 基板に実装され、当該基板が設けられた側とは反対側である前側に向かって光を出射する光源と、
    前記光源の光軸方向前側に設けられた部材であって、貫通孔または無色透明な部分である透光部および当該透光部に比して光の透過量が小さい遮光部を有する被覆部材と、
    を備え、
    前記被覆部材には、前記光源の光軸を通る基準点を中心とした環状を呈する前記透光部がその径方向に複数並ぶように形成されており、
    前記光源の光軸方向に沿う平面視で、前記基準点から離れるものほど前記透光部の幅が大きくなるように形成されていることを特徴とする遊技機。
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