JP7022881B2 - 車両用ドアロック装置 - Google Patents
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Description
このドアロック装置はベース部材を備えている。ベース部材は車両ドアに固定されている。
さらにベース部材には、ラッチ(ラッチフォーク)、ポール、及びアウトサイドオープンレバー(アウトサイドハンドルレバー)が回転可能に支持されている。
このオープンリンクは、車両ドアに設けたロックノブと連動する。即ち、ロックノブがロック位置に位置するときオープンリンクはラッチ解除不能位置に位置し、ロックノブがアンロック位置に位置するときオープンリンクはラッチ解除可能位置に位置する。
このバランスウェイト及びオープンリンクからなる一体物の重量は、オープンリンク単体の重量より大きい。
そのため、例えば、特許文献1のドアロック装置が設けられた車両ドアのロックノブがアンロック位置に位置する状態でこの車両ドアに側突等に起因する所定値より小さい衝撃力が発生すると、バランスウェイトと一体化したオープンリンクは、その慣性力(慣性質量)に起因して元の位置(衝突前の位置)に留まろうとする。
その一方で、このとき衝撃力によって初期位置に位置していたアウトサイドオープンレバーがラッチ解除位置へ移動することがある。
しかし、アウトサイドオープンレバーがラッチ解除位置へ移動する前にオープンリンクがアウトサイドオープンレバーに対して相対回転し、その結果、オープンリンクがラッチ解除不能位置へ移動する。
従って、アウトサイドオープンレバーがラッチ解除位置へ移動しても、ラッチ及びポールが不意にラッチ状態からアンラッチ状態に切り替わることはない。
車両ドアに生じた衝撃力によってラッチ及びポールが不意にラッチ状態からアンラッチ状態に切り替わるのを防止するために必要なバランスウェイト及びオープンリンクからなる一体物の慣性力は車両ドアの仕様毎に異なる。
本発明の車両用ドアロック装置は、車体に取付けられたストライカと係合することによって車両ドアを閉止状態に保持するラッチ位置と、前記ストライカと係合しないアンラッチ位置と、に回転可能なラッチと、
前記ラッチと係合して前記ラッチを前記ラッチ位置に保持する係合位置と、前記ラッチとの係合を解除する非係合位置と、に回転可能なポールと、
前記車両ドアに設けた操作手段に対する操作に連動して第1位置と第2位置との間を回転するオープンレバーと、
前記オープンレバーにラッチ解除不能位置とラッチ解除可能位置との間を相対回転可能に支持されると共に調整部材を装着可能なオープンリンクと、
を備え、
前記オープンリンクが前記ラッチ解除不能位置に位置する場合は、前記オープンレバーの位置に拘わらず前記オープンリンクが前記ポールを押圧せず、且つ、前記オープンリンクが前記ラッチ解除可能位置に位置する場合に前記オープンレバーが前記第1位置から前記第2位置へ移動したときに、前記オープンリンクが前記係合位置に位置する前記ポールを前記非係合位置まで押圧し、
前記オープンリンクは、複数の装着位置に前記調整部材を装着可能であるように構成され、
前記調整部材は、前記オープンリンクに対する装着位置を変更可能であるように構成される。
従って、オープンリンク及び調整部材からなる一体物に要求される慣性力を変更できる。
そのため、衝撃力によってオープンリンクをラッチ解除不能位置に移動させることが可能である。換言すると、ラッチ及びポールが不意にラッチ状態からアンラッチ状態に切り替わるおそれを小さくできる。
そのため、ドアロック装置の製造コストを低くできる。
図1に示す車両の車両ドア10はサイドドアであり、その前端部が車体(図示略)に対して上下方向の回転軸まわりに回転可能に支持されている。車両ドア10は、車体(図示略)の側面に形成された開口部を完全に開放する開位置と、この開口部を塞ぐ閉位置と、の間を車体に対して水平方向に回転可能である。なお、以下の説明中の「前後方向」及び「車内外方向」は、車両ドア10が閉位置に位置する場合を基準とした方向である。
さらにトリムの上端部には、ロックノブ19が上下方向にスライド自在として設けられている。ロックノブ19はトリムに対してアンロック位置(図1の位置)と、アンロック位置よりも下方に位置するロック位置(図示略)と、の間をスライド可能である。
図2及び図4乃至図9に示すように、このドアロック装置20は、主要な構成要素として、ベース部材21、ラッチ27、ポール34(ポール本体35、リフトレバー38)、ブラケット45、軸受け部材50、アウトサイドオープンレバー55、及びオープンリンク60を備えている。
図2に示すようにベース部材21には、ベース部材21をその厚み方向(前後方向)に貫通する貫通孔21a、21bが形成されている。
図2に示すように、ベース部材21の後部にはストライカ進入溝23が形成されている。
ベース部材21の前面には円筒状のオープンレバー支持部24が前方に向けて突設されている。
ベース部材21の貫通孔21aには金属製のラッチ支持軸31が挿入されている。そして、ラッチ支持軸31の貫通孔21aより後方に位置する部位が、ラッチ27の貫通孔29を相対回転可能に貫通している。そのためラッチ27は、ストライカ保持溝28がストライカ100と係合可能なラッチ位置(図6及び図9参照)と、ストライカ保持溝28がストライカ100と係合不能なアンラッチ位置(図8参照)と、の間をベース部材21に対して相対回転可能である。
さらにラッチ27とベース部材21との間には、図2に示す捩じりコイルバネS1が装着されている。捩じりコイルバネS1が発生する付勢力によって、ラッチ27はアンラッチ位置側に回転付勢されている。
さらにリフトレバー38の下端部の車内側端部には被押圧部41が前方に向けて突設されている。
さらにリフトレバー38とベース部材21との間には、図2に示す捩じりコイルバネS2が装着されている。捩じりコイルバネS2が発生する付勢力によって、ポール本体35及びリフトレバー38は係合位置側に回転付勢されている。
ラッチ支持軸31の後端部はブラケット45の貫通孔46を貫通しており、且つ、ラッチ支持軸31の後端部はブラケット45の後面に対してかしめられている。さらにポール支持軸32の後端部はブラケット45の貫通孔47を貫通しており、且つ、ポール支持軸32の後端部はブラケット45の後面に対してかしめられている。
さらにブラケット45は固定手段(図示略)によってインナパネルに固定されている。
軸受け部材50の上端部及び下端部の後面はベース部材21の前面に接触している。さらにラッチ支持軸31の前端部は軸受け部材50の貫通孔51を貫通しており、且つ、ラッチ支持軸31の前端部は貫通孔51の上端部の前面に対してかしめられている。さらにポール支持軸32の前端部は軸受け部材50の貫通孔52を貫通しており、且つ、ポール支持軸32の前端部は軸受け部材50の下端部の前面に対してかしめられている。従って、ベース部材21、ブラケット45及び軸受け部材50は、ラッチ支持軸31及びポール支持軸32を介して互いに固定されている。
一方、ポール本体35を捩じりコイルバネS2の付勢力に抗して非係合位置に回転させると、ラッチ27がアンラッチ位置側へ回転可能となる。そのためラッチ27、ポール本体35、及びリフトレバー38は、図8に示すように、ストライカ100を解放可能な「アンラッチ状態」となる。
アウトサイドオープンレバー55の貫通孔56は、ベース部材21のオープンレバー支持部24によって回転可能に支持されている。
アウトサイドオープンレバー55は金属製の硬質部材であるロッド(図示略)を介してアウトサイドハンドル17に接続されている。従って、アウトサイドオープンレバー55とアウトサイドハンドル17とは互いに連動する。アウトサイドハンドル17が初期位置に位置するときアウトサイドオープンレバー55は初期位置(第1位置)(図4、図5、図7、及び図9の位置)に位置し、アウトサイドハンドル17がラッチ解除位置に位置するときアウトサイドオープンレバー55はラッチ解除位置(第2位置)(図6及び図8の位置)に位置する。
さらにベース部材21とアウトサイドオープンレバー55との間には、図2、図4乃至図9に示す捩じりコイルバネS3が装着されている。捩じりコイルバネS3が発生する付勢力によって、アウトサイドオープンレバー55は初期位置側に回転付勢され、且つ、アウトサイドハンドル17は、アウトサイドハンドル17に設けられたスプリング及び捩じりコイルバネS3の付勢力によって初期位置側に回転付勢されている。
オープンリンク60の被支持部61は、アウトサイドオープンレバー55の支持孔57に相対回転可能に支持されている。
オープンリンク60とアウトサイドオープンレバー55との間には、図2及び図4乃至図9に示す捩じりコイルバネS4が設けられている。この捩じりコイルバネS4は、オープンリンク60をアウトサイドオープンレバー55に対して常に図6、図8、及び図9の時計方向に回転付勢する。
オープンリンク60の押圧部62の前後方向位置はリフトレバー38の被押圧部41と同一である。後述するように、オープンリンク60の押圧部62はリフトレバー38の被押圧部41と係脱可能である。
調整部材70は、略円盤状の本体部71と、本体部71の一方の面から本体部71と同軸をなすように突出する略円柱状の被装着部72と、を備えている。被装着部72の径は第1装着孔63、第2装着孔64、及び第3装着孔65の径と略同一である。
調整部材70は、その被装着部72を前方から第1装着孔63、第2装着孔64、及び第3装着孔65の少なくとも1つに対して圧入可能である。被装着部72を第1装着孔63、第2装着孔64、及び/又は第3装着孔65に圧入すると、被装着部72は実質的にオープンリンク60に固定される。即ち、被装着部72のオープンリンク60に対する相対回転及びオープンリンク60の厚み方向に対する相対移動が規制される。
そのため、調整部材70をオープンリンク60に対して様々な態様で装着可能である。
例えば、図5乃至図9に示すように、オープンリンク60の第2装着孔64にのみ(1つの)調整部材70を装着可能である。このように第2装着孔64に調整部材70を装着したときのオープンリンク60及び調整部材70からなる一体物の合計重量は、オープンリンク60単体の合計重量より大きくなる。さらに、オープンリンク60及び調整部材70からなる一体物の重心位置は、オープンリンク60単体の重心位置とは異なる。より詳細には、オープンリンク60及び調整部材70からなる一体物の重心位置と被支持部61との間の距離は、オープンリンク60単体の重心位置と被支持部61との間の距離よりも長くなる。
なお、図示は省略してあるが、例えば2つの調整部材70をオープンリンク60の第1装着孔63と第3装着孔65とにそれぞれ装着可能である。この場合のオープンリンク60及び調整部材70からなる一体物の合計重量は、図12の場合と同一である。さらに、この場合のオープンリンク60及び調整部材70からなる一体物の重心位置は図12の場合とは異なる。より詳細には、この場合の一体物の重心位置と被支持部61との間の距離は、図12の一体物の重心位置と被支持部61との間の距離よりも短くなる。
図示は省略してあるが、例えば2つの調整部材70をオープンリンク60の第1装着孔63と第2装着孔64とにそれぞれ装着可能である。この場合のオープンリンク60及び調整部材70からなる一体物の合計重量は、図12の場合及び2つの調整部材70を第1装着孔63と第3装着孔65とにそれぞれ装着する場合と同一である。さらに、この場合のオープンリンク60及び調整部材70からなる一体物の重心位置は図12の場合及び2つの調整部材70を第1装着孔63と第3装着孔65とにそれぞれ装着する場合とは異なる。より詳細には、この場合の一体物の重心位置と被支持部61との間の距離は、図12の一体物の重心位置と被支持部61との間の距離よりも短くなる。
なお、(重量が同じ場合は)重心位置と被支持部61との間の距離が長くなればなる程、オープンリンク60(及び調整部材70)はより大きな慣性力を発揮する。
このアクティブレバーはオープンリンク60と係脱可能なレバーである。アクティブレバーは、ロック位置とアンロック位置との間を回転可能である。
アクティブレバーとロックノブ19は操作ワイヤ(図示略)によって互いに連係されている。そのため、ロックノブ19とアクティブレバーは互いに連動する。即ち、ロックノブ19がロック位置に位置するときアクティブレバーがロック位置に位置する。その一方でロックノブ19がロック位置からアンロック位置へ移動すると、アクティブレバーがアンロック位置へ回転する。
なお、これらの図面の例では、1つの調整部材70がオープンリンク60の第2装着孔64にのみ装着されている。
この状態で例えばアウトサイドハンドル17を初期位置からラッチ解除位置側へ回転操作すると、それまで初期位置に位置していたアウトサイドオープンレバー55がラッチ解除位置側に向かって回転する。すると図6に示すように、アウトサイドオープンレバー55によって支持されたオープンリンク60が上方へ移動し、オープンリンク60の押圧部62がリフトレバー38の被押圧部41に対して空振りする。従って、アウトサイドハンドル17がラッチ解除位置まで回転しても、リフトレバー38及びポール本体35が係合位置にとどまるので、ラッチ27、ポール本体35、及びリフトレバー38はラッチ状態を維持する。
アウトサイドハンドル17を初期位置からラッチ解除位置側へ回転操作すると、アウトサイドオープンレバー55がラッチ解除位置側に向かって回転するので、ラッチ解除可能位置に位置するオープンリンク60が上方へ移動し、オープンリンク60の押圧部62がリフトレバー38の被押圧部41に係合する。そしてアウトサイドハンドル17及びアウトサイドオープンレバー55がラッチ解除位置へ到達すると、図8に示すようにオープンリンク60の押圧部62によって被押圧部41が押圧されたリフトレバー38及びリフトレバー38と一緒に回転するポール本体35が非係合位置まで回転する。するとポール本体35がラッチ27から離間するので、ラッチ27、ポール本体35、及びリフトレバー38がアンラッチ状態となる。即ち、車両ドア10が車体の開口部を開放可能な状態となる。
しかし、ドアロック装置20のオープンリンク60の第2装着孔64には調整部材70が装着されている。即ち、上述のように、オープンリンク60及び調整部材70からなる一体物の合計重量は、オープンリンク60単体の合計重量より大きい。さらに、オープンリンク60及び調整部材70からなる一体物の重心位置と被支持部61との間の距離は、オープンリンク60単体の重心位置と被支持部61との間の距離よりも長くなる。そのため、オープンリンク60及び調整部材70からなる一体物は、オープンリンク60単体よりも大きな慣性力を発揮する。
従って、このときの衝撃力の値が所定値より小さい場合は、調整部材70と一体化したオープンリンク60は、その慣性力(慣性質量)に起因して元の位置(衝突が発生する前の位置)に留まろうとする。
その一方で、このとき初期位置に位置していたアウトサイドオープンレバー55は、この衝撃力によってラッチ解除位置へ移動する。
そのため、オープンリンク60がアウトサイドオープンレバー55に対して図6、図8、及び図9の反時計方向に相対回転し、その結果、図9に示すようにオープンリンク60がラッチ解除不能位置へ移動する。
従って、アウトサイドオープンレバー55がラッチ解除位置へ移動しても、ラッチ27、ポール本体35、及びリフトレバー38が不意にラッチ状態からアンラッチ状態に切り替わることはない(図6参照)。
そのため、この場合もラッチ27、ポール本体35、及びリフトレバー38が不意にラッチ状態からアンラッチ状態に切り替わることはない。
そのため、ドアロック装置20が装着される車両ドア10の仕様に応じて、1つのオープンリンク60に対して装着する調整部材70の数及び/又は調整部材70のオープンリンク60に対する装着位置を変更することが可能である。そしてこのような変更を行うことにより、車両ドアに衝撃力が発生したときに、オープンリンク60(及び調整部材70)は車両ドア10の仕様に応じた適切な慣性力を発揮する。
そのため、ドアロック装置20を様々な仕様の車両ドア10に設けた場合においても、車両ドア10に発生した衝撃力によって、ドアロック装置20が不意にラッチ状態からラッチ状態へ切り替わるおそれを小さくできる。
そのためドアロック装置20の製造コストを低く抑えることが可能である。
しかしオープンリンク60に第1装着孔63、第2装着孔64、及び第3装着孔65を形成するのは容易である。例えば、オープンリンク60を金属製とする場合は、プレス成形機により金属板(母材)をプレス成形するときに、プレス成形機によってオープンリンク60と同時に第1装着孔63、第2装着孔64、及び第3装着孔65を成形できる。
そのため、オープンリンク60の製造コストを低くすることが可能である。
この長孔75には1つ又は複数(例えば、2つ)の調整部材70を圧入(装着)することが可能である。
さらにこの場合の調整部材70のオープンリンク60に対する装着位置は、長孔75の長手寸法の範囲内で任意に選択できる。そのため、オープンリンク60及び調整部材70の一体物の重心位置を細かく調整できる。
なお、オープンリンク60に2つ以上の長孔75を形成してもよい。
この装着孔77には、金属製の偏心調整部材80(調整部材)を着脱可能である。
偏心調整部材80は、略円盤状の本体部81と、本体部81の一方の面から本体部81に対して偏心するように突出する略角柱状の被装着部82と、を備えている。被装着部82の断面形状は装着孔77と略同一である。さらに図16及び図17に示すように、被装着部82の軸線方向に見たときの被装着部82の位置は偏心調整部材80全体の重心Gから偏心している。さらに図16、図17に示すように本体部81の中心Cの位置は重心Gと略同一である(便宜上、図16、図17では中心Cと重心Gを同じ点で表している)。
偏心調整部材80の被装着部82は、その回転方向位置を選択しながら装着孔77に圧入(装着)可能である。例えば、偏心調整部材80の被装着部82は図16に示す態様でオープンリンク60の装着孔77に装着可能である。また、例えば、偏心調整部材80の被装着部82は図17に示す態様でオープンリンク60の装着孔77に装着可能である。
図16の場合の被装着部82の軸線方向に見たときの重心Gのオープンリンク60に対する相対位置と、図17の場合の被装着部82の軸線方向に見たときの重心Gのオープンリンク60に対する相対位置と、は互いに異なる。換言すると、図16の場合のオープンリンク60及び偏心調整部材80の一体物の重心位置と、図17の場合のオープンリンク60及び偏心調整部材80の一体物の重心位置と、は互いに異なる。
従って、本変形例によれば、1つの偏心調整部材80をオープンリンク60に対して装着するときのオープンリンク60に対する相対回転位置を90°毎の4つの中から選択することにより、オープンリンク60及び偏心調整部材80の一体物の重心位置を4通りに変更できる。但し、偏心調整部材80のオープンリンク60に対する相対回転位置がいずれの位置であっても、オープンリンク60及び偏心調整部材80の一体物の合計重量は同一である。
なお、オープンリンク60に2つ以上の装着孔77を形成し、少なくとも1つの装着孔77に偏心調整部材80を1つずつ装着してもよい。
また、オープンリンク60に1つ又は複数の長孔75を形成し、この長孔75に1つ又は複数の偏心調整部材80を装着してもよい。
調整部材70及び偏心調整部材80を、金属以外の材料(例えば、樹脂)により製造してもよい。
Claims (6)
- 車体に取付けられたストライカと係合することによって車両ドアを閉止状態に保持するラッチ位置と、前記ストライカと係合しないアンラッチ位置と、に回転可能なラッチと、
前記ラッチと係合して前記ラッチを前記ラッチ位置に保持する係合位置と、前記ラッチとの係合を解除する非係合位置と、に回転可能なポールと、
前記車両ドアに設けた操作手段に対する操作に連動して第1位置と第2位置との間を回転するオープンレバーと、
前記オープンレバーにラッチ解除不能位置とラッチ解除可能位置との間を相対回転可能に支持されると共に調整部材を装着可能なオープンリンクと、
を備え、
前記オープンリンクが前記ラッチ解除不能位置に位置する場合は、前記オープンレバーの位置に拘わらず前記オープンリンクが前記ポールを押圧せず、且つ、前記オープンリンクが前記ラッチ解除可能位置に位置する場合に前記オープンレバーが前記第1位置から前記第2位置へ移動したときに、前記オープンリンクが前記係合位置に位置する前記ポールを前記非係合位置まで押圧し、
前記オープンリンクは、複数の装着位置に前記調整部材を装着可能であるように構成され、
前記調整部材は、前記オープンリンクに対する装着位置を変更可能であるように構成される、車両用ドアロック装置。 - 請求項1に記載の車両用ドアロック装置において、
前記調整部材は、前記オープンレバーに対して着脱可能に装着される、車両用ドアロック装置。 - 請求項1又は2に記載の車両用ドアロック装置において、
前記オープンリンクは、複数の装着孔を備え、複数の前記装着孔のうちの少なくとも1つの前記装着孔に1つの前記調整部材を装着可能に構成される、車両用ドアロック装置。 - 請求項1又は2に記載の車両用ドアロック装置において、
前記オープンリンクは、長孔を備え、前記長孔の任意の位置に前記調整部材を装着可能に構成される、車両用ドアロック装置。 - 請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両用ドアロック装置において、
前記調整部材は、本体部と、前記本体部の中心から偏心した位置に設けられ且つ前記オープンリンクに装着される被装着部と、を有し、前記被装着部に対する前記本体部の中心の位置を選択して前記オープンリンクに装着可能に構成された、車両用ドアロック装置。 - 請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両用ドアロック装置において、
前記オープンリンクは、前記オープンレバーに相対回転可能に支持される被支持部と、前記ラッチ解除可能位置に位置する場合に前記オープンレバーが前記第1位置から前記第2位置へ移動したときに、前記係合位置に位置する前記ポールを前記非係合位置まで押圧するために前記ポールに係合する押圧部と、
を有し、
前記複数の装着位置は、前記被支持部と前記押圧部との間にて前記被支持部からの距離が異なるように、位置している、車両用ドアロック装置。
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