JP7022521B2 - 顕微鏡および光学ユニット - Google Patents

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本発明は、ステージに載置された標本に照明光を照射して観察像を結像する正立型の顕微鏡および光学ユニットに関する。
正立型の顕微鏡は、医学、生物学をはじめ、その他の分野において、研究、検査、教育用途として利用されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1では、積み上げ方式によって対物レンズと鏡筒との間に光学ユニットを配置する。具体的には、レボルバを保持するアーム部に光学ユニットを積み上げることによって、アーム部と鏡筒との間に光学ユニットを配置する。これにより、対物レンズと鏡筒との間に光学ユニットが配置され、観察光路上に、所定の光学特性を有する光学素子を挿入することができる。
特開2011-53324号公報
しかしながら、上述した積み上げ方式によってアーム部と鏡筒との間に光学ユニットを配置すると、鏡筒の位置が高くなってしまう。すなわち、積み上げ方式では、光学ユニットを配置する場合と、光学ユニットを配置しない場合とでは、鏡筒の高さが変化してしまう。この鏡筒の高さの変化によって、ユーザが観察する位置であるアイポイントも変化する。ユーザは、光学ユニットの配設の有無に応じて姿勢や顕微鏡の配設位置を調整しなければならなかった。
また、上述した積み上げ方式では、光学ユニットを取り付ける際、アーム部から鏡筒を取り外して光学ユニットを積み上げ、鏡筒を再装着する必要があり、ユーザに負担がかかっていた。光学ユニットを取り外す際も同様に、アーム部から光学ユニットを取り外した後、鏡筒をアーム部に再装着する必要があり、ユーザに負担がかかっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、鏡筒の高さの変化を抑制しつつ、光学素子の観察光路上への挿脱を簡易に行うことができる顕微鏡および光学ユニットを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる顕微鏡は、ベース部と、前記ベース部の外縁部の一部に立設されている支柱部と、前記支柱部の前記ベース部に連なる側と反対側の端部から延在して前記ベース部と対向するアーム部とを有する本体部と、前記アーム部の前記ベース部と対向する側に設けられ、対物レンズを着脱自在に取り付け可能な対物レンズ支持部と、前記アーム部の前記対物レンズ支持部が取り付けられている側と反対側に設けられ、接眼レンズを着脱自在に取り付け可能な観察部と、光学素子を保持する光学ユニットと、を備え、前記アーム部には、前記光学ユニットを保持可能な保持部であって、前記対物レンズ支持部に取り付けた前記対物レンズの光軸と交差する位置に前記光学ユニットを配置可能な保持部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記本体部に支持され、標本を載置可能なステージをさらに備え、前記光学ユニットは、前記光学素子を含み、前記対物レンズ支持部に取り付けられている前記対物レンズを介して前記標本に照明光を照射する落射照明光学系を有し、前記光学ユニットが前記対物レンズ支持部に取り付けた前記対物レンズの光軸と交差する位置に配置された場合に、前記落射照明光学系の光路が、前記対物レンズの光軸に連なることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記落射照明光学系の照明光路が、前記対物レンズ支持部に取り付けられている前記対物レンズを通過する観察光路に連なる第1の位置と、前記観察光路から退避した第2の位置とのいずれかを取り得ることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記光学ユニットは、前記落射照明光学系を保持する光学保持部と、前記光学保持部における前記保持部への挿入方向の基端側に設けられ、前記第1および第2の位置を切り替える際に把持される把持部と、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記光学ユニットが前記保持部に収容されている状態において、前記把持部が、前記保持部に連なる空間に配置されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記アーム部の延在方向と反対方向に延出し、前記空間を形成する壁部、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記保持部の前記光学ユニットを挿入する側の開口端を通過し、前記対物レンズ支持部に取り付けられている前記対物レンズの光軸と平行な平面は、前記支柱部と前記観察部との間に位置することを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記光学ユニットの前記保持部からの離脱を規制する規制機構、をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記光学素子は、光路分割ミラーであることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記落射照明光学系は、光を出射する光源と、前記光源が発した光を集光するコレクタレンズと、前記コレクタレンズを通過した光のうち、予め設定された波長帯域の光であって、前記標本を励起する光を通過させる励起フィルタと、前記励起フィルタを透過した光を折り曲げるとともに、前記標本からの光を通過させる前記光路分割ミラーであるダイクロイックミラーと、前記ダイクロイックミラーを透過した光のうち、観察対象の波長帯域の光を通過させる吸収フィルタと、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記本体部に支持され、標本を載置可能なステージと、前記ベース部に内蔵され、前記標本を透過させる透過照明光を生成する透過照明光学系と、をさらに備え、前記光学ユニットは、前記光学素子を含み、前記対物レンズを介して前記標本からの観察光が入射し、該観察光を標本像として結像する結像光学系を有し、前記光学ユニットが前記対物レンズ支持部に取り付けた前記対物レンズの光軸と交差する位置に配置された場合に、前記結像光学系の光路が、前記対物レンズの光軸に連なることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記結像光学系の照明光路が、前記対物レンズ支持部に取り付けられている前記対物レンズを通過する観察光路に連なる第1の位置と、前記観察光路から退避した第2の位置とのいずれかを取り得ることを特徴とする。
また、本発明にかかる光学ユニットは、ベース部と、前記ベース部の外縁部の一部に立設されている支柱部と、前記支柱部の前記ベース部に連なる側と反対側の端部から延在して前記ベース部と対向するアーム部とを有する本体部と、前記アーム部の前記ベース部と対向する側に設けられ、対物レンズを着脱自在に取り付け可能な対物レンズ支持部と、前記アーム部の前記対物レンズ支持部が取り付けられている側と反対側に設けられ、接眼レンズを着脱自在に取り付け可能な観察部と、を備えた顕微鏡に用いられる光学ユニットであって、前記アーム部に形成された保持部に収容されて、前記対物レンズ支持部に取り付けた前記対物レンズの光軸と交差する位置に配置可能な光学ユニットにおいて、前記対物レンズ支持部に取り付けた前記対物レンズの光軸を通過する光路に挿入可能な光学素子、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる光学ユニットは、上記の発明において、光を出射する光源と、前記光源が発した光を集光するコレクタレンズと、前記コレクタレンズを通過した光のうち、予め設定された波長帯域の光であって、観察対象の標本を励起する光を通過させる励起フィルタと、前記励起フィルタを透過した光を折り曲げるとともに、前記標本からの光を通過させる前記光学素子であるダイクロイックミラーと、前記ダイクロイックミラーを透過した光のうち、観察対象の波長帯域の光を通過させる吸収フィルタと、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる光学ユニットは、上記の発明において、前記光学素子は、前記対物レンズが取り込んだ観察対象の標本からの観察光の進行方向を変える光路変更部材であり、前記光路変更部材によって変更された前記観察光の光路上に設けられ、該光路に沿って進行する前記観察光を集光して所定の位置に結像させる結像レンズ、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる光学ユニットは、上記の発明において、前記結像レンズによる結像位置に設けられ、該結像レンズを通過した前記観察光を受光して光電変換する撮像素子、をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる光学ユニットは、上記の発明において、前記結像レンズを保持する光学本体部と、前記光学本体部に対して着脱自在に取り付けられ、前記光路変更部材を保持する光路変更部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、鏡筒の高さの変化を抑制しつつ、光学素子の観察光路上への挿脱を簡易に行うことができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図である。 図2は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡の要部の構成を模式的に示す図である。 図3は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡の要部の構成を模式的に示す図である。 図4は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡の光学ユニットの構成を模式的に示す斜視図である。 図5は、図1に示す領域R1の構成を説明する図である。 図6は、図5に示す領域R2の構成を説明する図である。 図7は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図である。 図8は、図7に示す領域R3の構成を説明する図である。 図9は、本発明の実施の形態2にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図である。 図10は、図9に示す領域R4の構成を説明する図である。 図11は、本発明の実施の形態3にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図である。 図12は、図11に示す領域R5の構成を説明する図である。 図13は、本発明の実施の形態4にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図である。 図14は、図13に示す領域R6の構成を説明する図である。 図15は、本発明の実施の形態4の変形例にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図である。 図16は、本発明の実施の形態5にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図である。 図17は、図16に示す領域R7の構成を説明する図である。 図18は、本発明の実施の形態5の変形例1にかかる顕微鏡の要部の構成を示す模式図である。 図19は、本発明の実施の形態5の変形例2にかかる顕微鏡の要部の構成を示す模式図である。 図20は、本発明の実施の形態5の変形例3にかかる顕微鏡の要部の構成を示す模式図である。 図21は、本発明の実施の形態5の変形例4にかかる顕微鏡の要部の構成を示す模式図である。 図22は、本発明の実施の形態6にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図である。 図23は、図22に示す領域R8の構成を説明する図である。 図24は、本発明の実施の形態6にかかる顕微鏡の要部の構成を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面とともに詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明において参照する各図は、本発明の内容を理解し得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示してあるに過ぎない。すなわち、本発明は各図で例示された形状、大きさ、および位置関係のみに限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態にかかる顕微鏡について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図である。図1に示すように、顕微鏡1は、本体部2にステージ3や対物レンズ4、光学ユニット8などが取り付けられることにより構成される正立型の顕微鏡である。なお、以下の説明において、顕微鏡1を使用する際にユーザと対向する側の面を正面(前面)とする。図1は、紙面の右側が正面側、左側が背面側となる。図1に示す顕微鏡1は、光学ユニット8の照明光路Naが、観察光路Nbに連なる第1の位置に配置された状態を示している。
本体部2は、机上等の顕微鏡1が設置される場所に直接載置されるベース部2aと、ベース部2aの奥側に立設されている支柱部2bと、支柱部2bの上端から顕微鏡1の正面側に向かって延在されているアーム部2cと、を有する。ベース部2aには、顕微鏡1全体の制御を行う制御基板(図示せず)が設けられている。制御基板は、外部からの電源を各部へ中継したり、自身に電源が内蔵され、各部へ中継したりする。
ベース部2aは、透過照明光を出射する光源9と、照明光を集光するコレクタレンズ91とを有する。光源9は、例えばLED(Light Emitting Diode)光源(固体光源)を用いて実現され、制御基板による制御のもとで点灯および消灯する。LED光源は、例えば、単色のLEDと、蛍光部材とを用いて構成され、白色の照明光を出射する。蛍光部材は、蛍光体が付与されたドーム状をなし、LEDを覆っている。この構成では、LEDが発した光により蛍光体が励起されて光を発する。
支柱部2bの前面には、観察対象である標本Sが載置されるステージ3が設けられている。ステージ3は、支柱部2bに焦準ガイドを介して支持されており、例えばフォーカスハンドル3aの操作によって、観察光路Nb上に配置される対物レンズ4の光軸に沿って移動可能である。フォーカスハンドル3aは、自転可能に構成され、自身の回転により、ギヤ、ラックピニオン等の公知の手段によってステージ3を移動させる。また、ステージ3は、操作ハンドル3bによって対物レンズ4の光軸と直交する平面上を移動可能に構成されている。標本Sは、例えばシャーレやスライドガラスなどの収容部材に保持されている。
ステージ3には、明るさ絞り92と、コンデンサレンズ93とが設けられている。光源9から出射された照明光は、コレクタレンズ91により集光され、明るさ絞り92により開口数が調整される。その後、明るさ絞り92を通過した照明光は、コンデンサレンズ93により集光され、標本Sを照明する。コレクタレンズ91、明るさ絞り92およびコンデンサレンズ93は、標本Sに対してクリティカル照明を行う照明光学系をなす。この際、光源9および標本S、ならびに対物レンズ4の出射瞳および明るさ絞り92は、それぞれ共役な位置に配置されている。
図2は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡の要部の構成を模式的に示す図であって、光学ユニット8が挿入されている状態の本体部2の要部の構成を示す図である。図3は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡の要部の構成を模式的に示す図であって、光学ユニット8を取り外した状態の本体部2の要部の構成を示す図である。
アーム部2cは、レボルバ5(対物レンズ支持部)と、観察部6(鏡筒)とを備えている。レボルバ5は、アーム部2cの延在方向先端側の下部に設置されている。観察部6は、アーム部2cの延在方向先端側の上部に設置されている。レボルバ5および観察部6は、アーム部2cを介して対向して配置されている。
レボルバ5は、例えば、倍率の異なる複数の対物レンズ4が装着可能となっており、レボルバ5を回転させることにより、所望の倍率の対物レンズ4を観察光路Nbに挿入して観察することができる。
観察部6には、接眼レンズ7が取り付けられている。観察部6は、例えば反射ミラー61,62を内部に備え、該反射ミラー61,62を介して接眼レンズ7に観察光を導光し、該接眼レンズ7において観察像を結像させる。接眼レンズ7は、結像レンズなどによって構成され、該結像レンズにより形成された中間像を拡大して見るためのレンズである。
また、アーム部2cには、光学ユニット8を挿脱自在に保持する保持部21と、支柱部2bに連なる側に設けられ、背面側に延出して、保持部21の開口に連なる空間を形成する壁部22とが形成されている。さらに、アーム部2cには、観察光路Nbが通過する開口が形成されている。保持部21の光学ユニット8を挿入する側の開口を通過し、載置面と直交する方向(例えば対物レンズ4の光軸と平行な方向)と平行な平面Pは、支柱部2bと観察部6との間に位置している。これにより、保持部21の開口がユーザに対してより近い位置に配置されることになる。このように、光学ユニット8の挿入時における把持部81bの位置を正面側(ユーザ側)に近づけることにより、光学ユニット8の操作性を良好なものとすることができる。
図4は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡の光学ユニットの構成を模式的に示す斜視図である。図5は、図1に示す領域R1の構成を説明する図である。図6は、図5に示す領域R2の構成を説明する図である。光学ユニット8は、標本Sに対して落射照明光を照明するための光源および光学系を備えている。
光学ユニット8は、長手方向が、本体部2に対する挿脱方向に沿って延びる筐体81を備える。筐体81は、中空角柱状に延び、光源や照明光学系を内部で保持する光学保持部81aと、光学保持部81aの長手方向に連なり、光学ユニット8の本体部2への挿脱時にユーザが把持する把持部81bとを有する。
光学保持部81aの把持部81b側と反対側の端部には、本体部2に装着された際に、観察光路Nbが通過する開口810a,810bが形成されている。また、把持部81bには、光源のオンオフ等を制御する制御基板や、該オンオフの指示入力を行うスイッチ、光学ユニット8が有する光源(後述する光源83)の光量を調整する調光操作部82が設けられている。光学ユニット8は、自身が電源を備え、光源83への電力供給を行うものであってもよいし、外部電源や本体部2を介して電源が供給されるようにしてもよい。
光学保持部81aの内部には、光源83と、光源83から出射された光による照明視野を調整する視野絞り84と、視野絞り84を通過した光を集光するコレクタレンズ85と、コレクタレンズ85を通過した光のうち、特定の波長帯域の光を通過させる励起フィルタ86と、励起フィルタ86を通過した光を観察光路Nbの対物レンズ4に向けた方向に折り曲げるとともに、対物レンズ4を通過した光のうち、励起フィルタ86を透過する波長帯域以外の光を通過させるダイクロイックミラー87と、ダイクロイックミラー87を通過した光のうち、特定の波長帯域以外の光を吸収して、該特定の波長帯域の光を通過させる吸収フィルタ88と、が設けられている。視野絞り84、コレクタレンズ85、励起フィルタ86およびダイクロイックミラー87は、標本Sに対してケーラー照明を行う落射照明光学系を構成している。本実施の形態1では、光学ユニット8の照明光路Naが観察光路Nbに連なる第1の位置に配置された状態において、光源83および対物レンズ4の出射瞳、ならびに視野絞り84および標本Sは、それぞれ共役な位置に配置されている。
光学保持部81aは、上述した光源83や、落射照明光学系、励起フィルタ86を収容可能な最小の大きさとなっていることが好ましい。ここで、光学保持部81aの長手方向と直交する断面において最も大きい占有率を有するダイクロイックミラー87において、照明光路Naおよび観察光路Nbが通過する平面と交差する方向の長さ、例えば外縁が矩形をなす四つの辺のうち、照明光路Naに対して傾斜して延びる辺の長さをd1とし(図5参照)、ダイクロイックミラー87が照明光路Naに対して45°傾斜する場合、光学保持部81aの観察光路Nb方向の高さであるd2は、d2=d1sin45°となる。例えば、長さd1が38mmである場合、高さd2は約26.9mmとなる。この場合、光学保持部81aは、観察光路Nb方向の高さであるd3を26.9mmより大きく設定する。この際、照明光学系等を収容可能な最小の高さとなるように設計されることが好ましい。
調光操作部82は、所定の軸のまわりに回転可能なダイヤルなどにより構成され、自身の回転により変化する指示位置に応じて光量の変更入力を行うことができる。光源83から発せられる照明光は、調光操作部82における基準位置からの回転角度に応じた光量で出射される。
光源83は、例えば標本Sを励起する波長帯域の光を含む照明光を出射する。すなわち、本実施の形態1では、光源83が発した照明光は、照明光路Naに沿って進行し、視野絞り84によって照明視野が調整され、コレクタレンズ85によって集光される。その後、コレクタレンズ85を通過した照明光は、励起フィルタ86によって特定の波長帯域、すなわち、標本Sを励起する励起波長を含む波長帯域の光(励起光)となる。この励起光は、ダイクロイックミラー87によって折り曲げられて、対物レンズ4を介して標本Sに照射される。標本Sが励起されて発した蛍光は、対物レンズ4に取り込まれて、励起光の波長帯域以外の光がダイクロイックミラー87を通過する。その後、観察対象の蛍光の波長帯域の光が吸収フィルタ88を通過し、吸収フィルタ88を通過した観察光が、接眼レンズ7において結像される。
筐体81は、光学ユニット8の進退方向に沿って延び、本体部2に対して近接または離間する方向に弾性変形可能な板バネ89を備えている。板バネ89は、一端がネジ等によって固定されており、この固定端を支点として弾性変形する。板バネ89の他端には、係止爪89aが設けられている。
また、筐体81には、本体部2と当接する当接部811が形成されている。当接部811は、光学ユニット8が本体部2に挿入された際に、アーム部2cの照明側の壁面201に当接する。
係止爪89aは、図6に示すように、光学ユニット8がアーム部2cの保持部21に挿入された際に、筐体81の内部側に退避しつつ、保持部21の内部壁面と摺動しながら進行する。その後、係止爪89aは、当接部811がアーム部2cの壁面201に当接する直前または同時に、クリック段部211aと係止する。これにより、光学ユニット8が、観察光路Nbと交差して、照明光路Naが観察光路Nbに連なった位置において係止され、本体部2から退避する方向に対して抜け止めされた状態となる。
さらに、筐体81は、光学ユニット8の観察光路Nbからの退避位置において本体部2に係止可能な係止部812と、係止部812を筐体81の外表面に対して進退自在に付勢するバネ部材813とを備える。
図7は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図であって、光学ユニット8のダイクロイックミラー87が、観察光路Nbから退避した状態を示している。図8は、図7に示す領域R3の構成を説明する図である。係止部812は、光学ユニット8がアーム部2cの保持部21に挿入された際に、保持部21の内部に形成された凸部211の傾斜面211bに沿って筐体81の内部側に退避しながら進行する。係止部812は、段部211cを通過後、バネ部材813の付勢によって筐体81の外表面から突出した状態となる。この状態から光学ユニット8が本体部2から退避する、すなわち、光学ユニット8のダイクロイックミラー87が観察光路Nbから退避する方向に移動すると、係止部812が段部211cに当接して係止し、光学ユニット8が、照明光路Naが観察光路Nbから退避した第2の位置に配置された状態となる(図8参照)。図7,8に示す状態では、光学ユニット8の照明光路Naが観察光路Nbから退避しているため、落射照明観察が行われない状態となっており、光源9による透過照明観察を行うことが可能である。このように、本実施の形態1では、光学ユニット8の位置を切り替えることによって、落射照明光学系の照明光路Naが、レボルバ5に取り付けられている対物レンズ4を通過する観察光路Nbと交わる第1の位置と、観察光路Nbから退避した第2の位置とのいずれかを取り得る。なお、本実施の形態1では、係止部812、バネ部材813および段部211cが、規制機構を構成している。
光学ユニット8は、アーム部2cに挿入された状態において、図2に示すように、把持部81bが、壁部22が形成する空間に配置され、把持部81bの一部がアーム部2cから露出し、かつ支柱部2bよりも背面側に延出していない状態になっている。このため、ユーザは、正面側からでも容易に把持部81bを把持することができる。
また、光学ユニット8を本体部2から取り外す場合は、図8に示すように、アーム部2cに形成された孔部211dから棒状部材100を挿入して係止部812を押下した状態で光学ユニット8を引き抜くことによって、光学ユニット8を本体部2から取り外すことができる。
本実施の形態1においては、孔部211dは観察部6の下方に設けられ(図7参照)、観察部6を取り外した状態で棒状部材100の挿入が可能となる構成であるものとして説明するが、観察部6の取付領域から外れた位置に孔部211dを形成して、観察部6を取り外さずに棒状部材100を挿入可能な構成としてもよい。
上述した本実施の形態1によれば、アーム部2cに対する光学ユニット8の挿入位置を切り替えることによって、照明光学系を観察光路Nbに対して挿脱自在となるようにしたので、光学ユニット8によって観察部6および接眼レンズ7の高さを変化させずに、観察方法、例えば落射照明観察および透過照明観察を切り替えることが可能となる。これにより、鏡筒である観察部6の高さの変化を抑制しつつ、光学素子、具体的にはダイクロイックミラー87の観察光路Nb上への挿脱を簡易に行うことができる。このように鏡筒の高さの変化を抑制することで、ユーザのアイポイントの変化を抑制することが可能となる。
従来のような積み上げ方式では、光学ユニットの追加に伴うアイポイントの変化を抑制するため、アーム部の厚さを薄くするなどの対策が必要であり、アーム部の薄型化によって剛性が低下するおそれがあった。これに対し、上述した本実施の形態1では、本体部2に光学ユニット8を追加するにあたり、観察部6の高さが変化しないため、アーム部2cの厚さを薄くする必要がなく、アーム部2cの剛性の低下を抑制することができる。
また、上述した本実施の形態1では、アーム部2cに挿入された光学ユニット8の露出する部分に把持部81bを設けるようにしたので、観察方法の切り替えを行う際の良好な操作性を実現することができる。
また、上述した本実施の形態1では、アーム部2cにおいて、背面側に延出する壁部22を設けるようにしたので、アーム部2cに剛性が付与され、本体部2の剛性を高くすることができる。
なお、上述した本実施の形態1では、アーム部2cにおいて、光学ユニット8が、第1の位置と第2の位置とを取り得るものとして説明したが、少なくとも第1の位置において位置決めが可能であればよい。すなわち、透過照明観察を行う場合には、光学ユニット8をアーム部2cから取り外すようにしてもよい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図9は、本発明の実施の形態2にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図である。図10は、図9に示す領域R4の構成を説明する図である。本実施の形態2にかかる顕微鏡1Aは、上述した光学ユニット8に代えて光学ユニット8Aを備える。
光学ユニット8Aは、長手方向が、本体部2に対する挿脱方向に沿って延びる筐体81を備える。筐体81は、中空角柱状に延び、光源や照明光学系を内部で保持する光学保持部81aと、光学保持部81aの長手方向に連なり、光学ユニット8の本体部2への挿脱時にユーザが把持する把持部81bとを有する。把持部81bは、上述した構成と同様の構成をなしている。
光学ユニット8Aにおいて、光学保持部81aは、上述した構成に加えて、光学ユニット8Aのアーム部2cに対する位置の移動を操作する操作部材814がさらに設けられている。操作部材814は、例えば棒状をなしており、光学保持部81aの当接部811が延出する面から、照明光路Na方向に突出する。操作部材814は、光学ユニット8が観察光路Nbから退避した位置において、観察光路Nbに干渉しない位置に設けられている。
また、実施の形態2において、アーム部2cの正面側の壁部24には、上述した操作部材814を挿通可能な孔部24aが形成されている。光学ユニット8が背面から保持部21に挿入されると、操作部材814が、孔部24aから正面側に突出する。ユーザは、操作部材814を長手方向に沿って前後させることにより、アーム部2cに対する光学ユニット8Aの位置を切り替えることができる。
上述した本実施の形態2によれば、上述した実施の形態1と同様、アーム部2cに対する光学ユニット8Aの挿入位置を切り替えることによって、照明光学系を観察光路Nbに対して挿脱自在となるようにしたので、光学ユニット8Aによって観察部6および接眼レンズ7の位置を変化させずに、観察方法、例えば落射照明観察および透過照明観察を切り替えることが可能となる。これにより、アイポイントの変化を抑制しつつ、光学素子の観察光路上への挿脱を簡易に行うことができる。
また、本実施の形態2によれば、本体部2の正面側に突出する操作部材814を光学ユニット8Aに設けたので、上述した実施の形態1と比して、アーム部2cに対する光学ユニット8Aの挿入位置の切り替えを一層容易に行うことができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図11は、本発明の実施の形態3にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図である。図12は、図11に示す領域R5の構成を説明する図である。本実施の形態3にかかる顕微鏡1Bは、上述した光学ユニット8に代えて光学ユニット8Bを備える。
光学ユニット8Bは、長手方向が、本体部2に対する挿脱方向に沿って延びる筐体81Aを備える。筐体81Aは、中空角柱状に延び、光源や照明光学系を内部で保持する。
光学ユニット8Bにおいて、光学保持部81aは、実施の形態1にかかる構成に加えて、上述した操作部材814と、光学ユニット8Bの保持部21への挿入方向の先端に設けられ、光学ユニット8が有する光源83の光量を調整する調光操作部82aとを備えている。調光操作部82aは、図示しない配線等を介して、制御基板と電気的に接続し、自身の回転角度に関する情報を出力する。
また、実施の形態3において、アーム部2cの正面側の壁部25には、上述した操作部材814を挿通可能であり、かつ調光操作部82aを露出する孔部25aが形成されている。ユーザは、操作部材814を長手方向に沿って前後させることにより、アーム部2cに対する光学ユニット8Bの位置を切り替えることができ、さらに、正面側から調光操作部82aを操作して、光源83の光量を調整することができる。
上述した本実施の形態3によれば、上述した実施の形態1と同様、アーム部2cに対する光学ユニット8Bの挿入位置を切り替えることによって、照明光学系を観察光路Nbに対して挿脱自在となるようにしたので、光学ユニット8Bによって観察部6および接眼レンズ7の位置を変化させずに、観察方法、例えば落射照明観察および透過照明観察を切り替えることが可能となる。これにより、アイポイントの変化を抑制しつつ、光学素子の観察光路上への挿脱を簡易に行うことができる。
また、本実施の形態3によれば、光学ユニット8Bにおいて、本体部2の正面側に調光操作部82aを露出させるようにしたので、上述した実施の形態1と比して、一層容易に光源83の光量を調整することができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。図13は、本発明の実施の形態4にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図である。図14は、図13に示す領域R6の構成を説明する図である。本実施の形態4にかかる顕微鏡1Cは、上述した光学ユニット8に代えて光学ユニット8Cを備える。
光学ユニット8Cは、長手方向が、本体部2に対する挿脱方向に沿って延びる筐体81Bを備える。筐体81Bは、中空角柱状に延び、光源や照明光学系を内部で保持する光学保持部81cと、光学保持部81cの長手方向に連なり、光学ユニット8Cの本体部2への挿脱時にユーザが把持する把持部81dとを有する。
光学保持部81cの把持部81d側と反対側の端部には、本体部2に装着された際に、観察光路Nbが通過する開口810c,810dが形成されている。光学保持部81cの内部には、観察像の拡大倍率を変化させる変倍レンズ815が設けられている。
筐体81Bは、上述した板バネ89を備えている。また、光学保持部81cの挿入方向の先端には、本体部2と当接する当接部811が形成されている。光学ユニット8Cが本体部2に挿入された際に、当接部811がアーム部2cの照明側の壁面に当接し、板バネ89が有する係止爪89aがクリック段部211a(図6参照)と係止する。これにより、光学ユニット8Cが、本体部2から退避する方向に対して位置決めされた状態となる。
さらに、筐体81Bは、上述した係止部812およびバネ部材813を備えている。これにより、本実施の形態4においても、光学ユニット8Cを、変倍レンズ815が観察光路Nb上に配置された第1の位置と、変倍レンズ815が観察光路Nbから退避した(例えば図7,8参照)第2の位置とに切り替え可能である。このように光学ユニット8Cの位置を切り替えることによって、光源9による透過照明観察において、変倍レンズ815の有無を切り替えて観察を行うことが可能である。
また、光学ユニット8Cを本体部2から取り外す場合は、図8に示すように、アーム部2cに形成された孔部211dから棒状部材100を挿入して係止部812を押下した状態で光学ユニット8Cを引き抜くことによって、光学ユニット8Cを本体部2から取り外すことができる。
上述した本実施の形態4によれば、アーム部2cに対する光学ユニット8Cの挿入位置を切り替えることによって、照明光学系を観察光路Nbに対して挿脱自在となるようにしたので、光学ユニット8Cによって観察部6および接眼レンズ7の位置を変化させずに、観察方法、例えば変倍レンズ815により観察像の拡大倍率を変化させた観察に切り替えることが可能となる。これにより、アイポイントの変化を抑制しつつ、光学素子の観察光路上への挿脱を簡易に行うことができる。本実施の形態4のように、上述した実施の形態1~3の落射照明光学系のほか、拡大倍率を変化させる光学ユニットにおいても適用可能である。その他、微分干渉観察を行うための光学ユニットを行うための光学ユニットなど、照明光学系以外の光学素子を備えた光学ユニットでも適用することができる。
(実施の形態4変形例)
次に、本発明の実施の形態4の変形例について説明する。図15は、本発明の実施の形態4の変形例にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図である。本変形例にかかる顕微鏡1C_1は、上述した光学ユニット8Cに代えて光学ユニット8C_1を備える。また、顕微鏡1C_1は、上述した観察部6に代えて観察部6Aを備える。そのほかの構成については、上述した実施の形態1と同様である。
観察部6Aは、上述した反射ミラー61,62に加え、結像レンズ63を備え、反射ミラー62が反射する光の光路上に接眼レンズ7が取り付けられる。
光学ユニット8C_1は、長手方向が、本体部2に対する挿脱方向に沿って延び、プリズム816、折り曲げミラー817を内部で保持する筐体である光学保持部81c_1を有する。光学保持部81c_1には、観察部6Aが装着される装着部81c_2が設けられている。光学保持部81c_1に取り付けられる観察部6Aは、光学ユニット8C_1の本体部2への挿脱時にユーザが把持する把持部として機能する。
プリズム816は、光学ユニット8C_1が本体部2に取り付けられた状態において、対物レンズ4に取り込まれた観察光路Nbの光を観察光軸Nb_1の光と、観察光軸Nb_2の光とに分割する。プリズム816によって分割された光のうち、観察光軸Nb_2の光は、折り曲げミラー817に入射し、折り曲げミラー817によって折り曲げられた光が結像レンズ63に入射する。
折り曲げミラー817は、例えば観察光軸Nb_2に対して垂直な方向に光を折り曲げる。
光学保持部81c_1には、本体部2に装着された際に、観察光路Nbが通過する開口と、観察部6Aへの光が通過する開口が形成されている。また、光学保持部81c_1は、本体部2に対する挿脱にかかる構成(上述した板バネ89、当接部811、係止部812およびバネ部材813等)を有している。本変形例においても、光学ユニット8C_1を、プリズム816が観察光路Nb上に配置された第1の位置と、プリズム816が観察光路Nbから退避した第2の位置とに切り替え可能である。このように光学ユニット8C_1の位置を切り替えることによって、光源9による透過照明観察において、観察光を光学ユニット8C_1側の観察部6Aにも入射させるか否かを切り替えて観察を行うことが可能である。
本変形例では、光学ユニット8C_1として、観察部6Aを備えるようにしたので、観察部6Aを備える光学ユニット8C_1が、本体部2に取り付けられている観察部6Aとともに使用することにより、対向式ディスカッション鏡筒として機能する。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について説明する。図16は、本発明の実施の形態5にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図である。図17は、図16に示す領域R7の構成を説明する図である。本実施の形態5にかかる顕微鏡1Dは、上述した光学ユニット8に代えて光学ユニット8Dを備える。また、顕微鏡1Dは、上述した観察部6に代えて観察部6Aを備えている。観察部6Aは、上述したように、反射ミラー61,62と、結像レンズ63を備え、反射ミラー62が反射する光の光路上に接眼レンズ7が取り付けられる。そのほかの構成については、上述した実施の形態1と同様である。
光学ユニット8Dは、長手方向が、本体部2に対する挿脱方向に沿って延びる筐体81Cを備える。筐体81Cは、プリズム820、ならびに、結像レンズ830および撮像素子840を内部で保持する光学保持部81eと、光学保持部81eの長手方向に連なり、光学ユニット8Dの本体部2への挿脱時にユーザが把持する把持部81fとを有する。本実施の形態5では、プリズム820と結像レンズ830とによって結像光学系を形成している。
プリズム820は、光学ユニット8Dが本体部2に取り付けられた状態において、対物レンズ4に取り込まれた観察光路Nbの光を、観察光軸Nb_1の光と、観察光軸Nb_2の光とに分割する。プリズム820によって分割された光のうち、観察光軸Nb_2の光は、結像レンズ830に入射し、結像レンズ830によって結像された光が撮像素子840に入射する。
撮像素子840は、基板841に実装されている。基板841は、図示しない内部ケーブルを介して駆動基板(図示略)に接続されている。この駆動基板は、外部の処理装置に接続するケーブル850と電気的に接続している。撮像素子840が取得した画像データは、ケーブル850を介して外部の処理装置に入力される。外部の処理装置では、撮像素子840が光電変換して生成した電気信号に基づいて、画像データが生成される。この画像データは、この処理装置や他のモニタ等に表示される。
光学保持部81eの把持部81f側と反対側の端部には、本体部2に装着された際に、観察光路Nbが通過する開口810eと、観察部6Aへの光が通過する開口810fが形成されている。
筐体81Cは、上述した板バネ89を備えている。また、光学保持部81eの挿入方向の先端には、本体部2と当接する当接部811が形成されている。光学ユニット8Dが本体部2に挿入された際に、当接部811がアーム部2cの照明側の壁面に当接し、板バネ89が有する係止爪89aがクリック段部211a(図6参照)と係止する。これにより、光学ユニット8Dが、本体部2から退避する方向に対して位置決めされた状態となる。
さらに、筐体81Cは、上述した係止部812およびバネ部材813を備えている。これにより、本実施の形態5においても、光学ユニット8Dを、プリズム820が観察光路Nb上に配置された第1の位置と、プリズム820が観察光路Nbから退避した第2の位置とに切り替え可能である。このように光学ユニット8Dの位置を切り替えることによって、光源9による透過照明観察において、観察光を撮像素子840に入射させるか否かを切り替えて観察を行うことが可能である。
また、光学ユニット8Dを本体部2から取り外す場合は、上述したように、アーム部2cに形成された孔部211dから棒状部材100を挿入して係止部812を押下した状態で光学ユニット8Dを引き抜くことによって、光学ユニット8Dを本体部2から取り外すことができる。
上述した本実施の形態5によれば、上述した実施の形態1と同様、アーム部2cに対する光学ユニット8Dの挿入位置を切り替えることによって、結像光学系を観察光路Nbに対して挿脱自在となるようにしたので、光学ユニット8Dによって観察部6Aおよび接眼レンズ7の位置を変化させずに、観察方法、具体的には観察部6Aによる観察と、撮像素子840が生成した電気信号に基づく画像による観察を切り替えることが可能となる。これにより、アイポイントの変化を抑制しつつ、光学素子の観察光路上への挿脱を簡易に行うことができる。
また、実施の形態5によれば、光学ユニット8Dが結像光学系を有しているため、標本Sの像を取得することが可能である。また、結像レンズ830を観察部6Aの結像レンズ63と共通化せずにその焦点距離を短くすれば、サイズの小さな撮像素子840を用いて筐体81Cの全長を短くできるため、コンパクトで扱いやすい光学ユニットを提供することができる。さらに、実施の形態5によれば、本体部2に光学ユニット8Dを装着しても重心が低く抑えられるため、安定性に優れるとともに、全体の高さが高くならないため、収納性に優れる。一方で、従来は、標本像を撮像するユニットを設ける場合、顕微鏡のフレーム(例えばアーム部)の上に三眼鏡筒や結像レンズ直筒、三眼中間鏡筒を組み付けて、そこにカメラを積み重ねていたため、顕微鏡としての全体の高さが高くなっていた。
本実施の形態5において、観察部6A側と撮像素子840側とにそれぞれ観察光を導く光路分割比に基づいて光を分割するプリズム820を用いれば、目視観察と、撮像素子840により得られる画像による観察とを同時に行うことができる。なお、上述した実施の形態5では、プリズム820を用いて光路を分割するものとして説明したが、光路を分割するプリズムではなく、結像レンズ830に向けて観察光を折り返すミラーとしてもよい。この場合、光路を分割する場合と比して、明るい画像を得ることができる。一方で、光学ユニット8Dを第2の位置に配置すれば、観察部6Aによる観察を行うことが可能である。
(実施の形態5の変形例1)
次に、本発明の実施の形態5の変形例1について説明する。図18は、本発明の実施の形態5の変形例1にかかる顕微鏡の要部の構成を示す模式図である。本変形例1にかかる顕微鏡は、上述した光学ユニット8Dに代えて光学ユニット8D_1を備える。
光学ユニット8D_1は、長手方向が、本体部2に対する挿脱方向に沿って延び、プリズム820および結像レンズ830を内部で保持する筐体である光学保持部81e_1を有する。光学保持部81e_1には、装着部81e_2を介してカメラユニット860が取り付けられる。光学保持部81e_1には、本体部2に装着された際に、観察光路Nbが通過する開口810eと、観察部6Aへの光が通過する開口810fが形成されている。また、光学保持部81e_1は、本体部2に対する挿脱にかかる構成(上述した板バネ89、当接部811、係止部812およびバネ部材813等)を有している。
装着部81e_2には、同焦調整部81e_3が設けられている。同焦調整部81e_3は、観察光軸Nb_2方向にカメラユニット860を移動させることが可能な構成、例えばねじ推進機構などの公知の推進機構により実現される。カメラユニット860は、撮像素子861を有し、光学ユニット8D_1の本体部2への挿脱時にユーザが把持する把持部として機能する。カメラユニット360は、撮像素子360が生成した電気信号を処理する信号処理部や、この電気信号や、電気信号に基づいて得られる画像データを記憶する記憶部を有していてもよい。
本変形例1では、同焦調整部81e_3により、取り付けるカメラユニット860の特性に応じて結像レンズ830とカメラユニット860との間の距離を調整することが可能である。
本変形例1によれば、撮像素子861をカメラユニット860として別体化した構成では、ユーザの要望に応じたカメラユニット860を選択できるため、システム拡張性に優れる。
(実施の形態5の変形例2)
次に、本発明の実施の形態5の変形例2について説明する。図19は、本発明の実施の形態5の変形例2にかかる顕微鏡の要部の構成を示す模式図である。本変形例2にかかる顕微鏡は、上述した光学ユニット8D_1に代えて光学ユニット8D_2を備える。
光学ユニット8D_2は、長手方向が、本体部2に対する挿脱方向に沿って延び、プリズム820、結像レンズ831および折り曲げミラー831aにより形成される結像光学系を内部で保持する筐体である光学保持部81e_4を有する。結像レンズ831は、上述した結像レンズ830よりも焦点距離が長い。折り曲げミラー831aは、例えば観察光軸Nb_2に対して垂直な方向に光を折り曲げる。
光学保持部81e_4には、装着部81e_2を介してカメラユニット870が取り付けられる。装着部81e_2には、同焦調整部81e_3が設けられている。カメラユニット870は、撮像素子871を有し、光学ユニット8D_2の本体部2への挿脱時にユーザが把持する把持部として機能する。カメラユニット370は、撮像素子360が生成した電気信号を処理する信号処理部や、この電気信号や、電気信号に基づいて得られる画像データを記憶する記憶部を有していてもよい。
光学保持部81e_4には、本体部2に装着された際に、観察光路Nbが通過する開口810eと、観察部6Aへの光が通過する開口810fが形成されている。また、光学保持部81e_4は、本体部2に対する挿脱にかかる構成(上述した板バネ89、当接部811、係止部812およびバネ部材813等)を有している。
本変形例2では、変形例1と同様、同焦調整部81e_3により、取り付けるカメラユニット370の特性に応じて結像レンズ831とカメラユニット870との間の距離を調整することが可能である。
本変形例2によれば、カメラユニット870をアーム部2cの上方に配置し、観察光路Nb_2の光を折り曲げる構成としたので、外形の大きなカメラユニット870であっても、筐体の奥行きを長くすることなく、アーム部2cの壁部22との干渉を避けられるため、システムを省スペースで拡張できる。
(実施の形態5の変形例3)
次に、本発明の実施の形態5の変形例3について説明する。図20は、本発明の実施の形態5の変形例3にかかる顕微鏡の要部の構成を示す模式図である。本変形例3にかかる顕微鏡は、上述した光学ユニット8D_2に代えて光学ユニット8D_3を備える。
光学ユニット8D_3は、長手方向が、本体部2に対する挿脱方向に沿って延び、プリズム820、結像レンズ832、折り曲げミラー832aおよび接眼レンズ832bにより形成される結像光学系を内部で保持する筐体である光学保持部81e_5を有する。結像レンズ832は、上述した結像レンズ830よりも焦点距離が長い。折り曲げミラー832aは、例えば観察光軸Nb_2に対して垂直な方向に光を折り曲げる。接眼レンズ832bは、設置されるスマートフォーン等の撮像機能を有する携帯機器880において像を形成させるためのレンズである。光学保持部81e_5は、本体部2への挿入側と反対側の端部が、光学ユニット8D_3の本体部2への挿脱時にユーザが把持する把持部として機能する。
光学保持部81e_5には、台座部81e_6を介して携帯機器880が取り付けられる。光学保持部81e_5と台座部81e_6との間には、同焦調整部81e_7が設けられている。同焦調整部81e_7は、上述した同焦調整部81e_3と同様の構成を用いて実現され、接眼レンズ832bと、携帯機器880が有する、撮像素子を含むカメラ部881との間の距離を調整する。光学保持部81e_5には、本体部2に装着された際に、観察光路Nbが通過する開口810eと、観察部6Aへの光が通過する開口810fが形成されている。また、光学保持部81e_5は、本体部2に対する挿脱にかかる構成(上述した板バネ89、当接部811、係止部812およびバネ部材813等)を有している。
本変形例3では、変形例1と同様、同焦調整部81e_7により、取り付ける携帯機器880の特性に応じて接眼レンズ832bと携帯機器880のカメラ部881との間の距離を調整することが可能である。
本変形例3のように、光学ユニット8D_2において撮像機能付きの携帯機器880を装着した構成とすれば、カメラ部881によって標本Sの画像を簡易に取得することができる。
(実施の形態5の変形例4)
次に、本発明の実施の形態5の変形例4について説明する。図21は、本発明の実施の形態5の変形例4にかかる顕微鏡の要部の構成を示す模式図である。本変形例4にかかる顕微鏡は、上述した光学ユニット8Dに代えて光学ユニット8D_4を備える。
光学ユニット8D_4は、長手方向が、本体部2に対する挿脱方向に沿って延び、プリズム820(第1プリズム)、結像レンズ833、第2プリズム833a、コレクタレンズ833b、撮像素子842および光源843を内部で保持する筐体である光学保持部81e_8を有する。光学保持部81e_8は、本体部2への挿入側と反対側の端部が、光学ユニット8D_4の本体部2への挿脱時にユーザが把持する把持部として機能する。本変形例4では、プリズム820、結像レンズ833および第2プリズム833aにより結像光学系が形成される。
第2プリズム833aは、コレクタレンズ833bを透過した光の一部を透過することによって、光源像を形成する。この光源像を二次光源とする照明光は、視野レンズの役割を兼ねる結像レンズ833を通過し、プリズム820によって一部が反射して、対物レンズ4の瞳位置に光源像を再形成する。この光源像を三次光源として、対物レンズ4自身がコンデンサの役割を果たし、均一な落射照明光として、この三次光源による光が標本Sに照射される。本変形例4では、プリズム820、結像レンズ833、第2プリズム833aおよびコレクタレンズ833bにより落射照明光学系が形成される。また、第2プリズム833aは、プリズム820側から結像レンズ833を通過した光の一部を撮像素子842側に折り曲げる。撮像素子842および光源843は、図示しないケーブルを介して本体部2または外部の処理装置の制御のもとで駆動する。
光学保持部81e_8には、本体部2に装着された際に、観察光路Nbが通過する開口810eと、観察部6Aへの光が通過する開口810fが形成されている。また、光学保持部81e_10は、本体部2に対する挿脱にかかる構成(上述した板バネ89、当接部811、係止部812およびバネ部材813等)を有している。
本変形例4のように、結像光学系と落射照明光学系とを備えた構成では、光学ユニット8D_4を取り付けることによって、均一な照明光による落射照明が可能であるとともに、標本Sからの観察像を取得することができる。
上述した変形例1~4においても、プリズム820に代えて観察光を折り返すミラーを用いてもよい。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6について説明する。図22は、本発明の実施の形態6にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図である。図23は、図22に示す領域R8の構成を説明する図である。図24は、本発明の実施の形態6にかかる顕微鏡の要部の構成を示す模式図であって、光学ユニットの構成を示す図である。本実施の形態6にかかる顕微鏡1Eは、上述した光学ユニット8に代えて光学ユニット8Eを備え、さらに観察部6に代えて観察部6Aを備える。そのほかの構成については、上述した実施の形態1と同様である。
光学ユニット8Eは、長手方向が、本体部2に対する挿脱方向に沿って延びる筐体81Dを備える。筐体81Dは、プリズム820、ならびに、結像レンズ830および撮像素子840により形成される結像光学系を内部で保持する光学保持部81gと、光学保持部81gの長手方向に連なり、光学ユニット8Eの本体部2への挿脱時にユーザが把持する把持部81fとを有する。プリズム820、結像レンズ830および撮像素子840は、上述した実施の形態5と同様である。撮像素子840が取得した画像データは、ケーブル850を介して外部の処理装置に入力される。
光学保持部81gは、プリズム820を保持する光路分割部900と、結像レンズ830や撮像素子940を保持する光学本体部910とを有する。光路分割部900は、光学本体部910に対して着脱自在であり、光路変更部に相当する。
光学本体部910には、光路分割部900に接続する面においてスライドオスアリ911が形成されている。スライドオスアリ911には、プリズム820によって観察光軸Nb_2方向に折り曲げられた光が通過する開口部912が形成されている。また、スライドオスアリ911は、光路分割部900を取り付ける際に、光路分割部900の一部に当接して、該光路分割部900の位置決めを行う面である位置決め壁913を有する。
光路分割部900には、光学本体部910に接続する面において、スライドオスアリ911に係止するスライドメスアリ901が形成されている。スライドメスアリ901には、プリズム820によって観察光軸Nb_2方向に折り曲げられた光を出射する開口部904が形成されている。また、光路分割部900は、光学本体部910に取り付ける際に、位置決め壁913に当接する突起部902と、光学本体部910に当接して光路分割部900を光学本体部910に固定する固定用ビス903とを有する。
また、光路分割部900の光学本体部910に接続する側と反対側の端部には、本体部2に装着された際に、観察光路Nbが通過する開口810eと、観察部6Aへの光が通過する開口810fが形成されている。
光路分割部900と光学本体部910とは、スライドメスアリ901とスライドオスアリ911とを係止させた状態でスライドさせることによって接続する。この際、突起部902が位置決め壁913に当接することによって、光学本体部910に対して光路分割部900が位置決めされる。位置決め後、固定用ビス903を光学本体部910に向けてねじ込むことによって光学本体部910に対して光路分割部900が固定される。また、固定用ビス903を緩めれば、光路分割部900を光学本体部910に対してスライドさせて取り外すことが可能である。このように、光路分割部900と光学本体部910とは、着脱自在である。
また、筐体81Dは、上述した板バネ89を備えている。光路分割部900の挿入方向の先端には、本体部2と当接する当接部811が形成されている。光学ユニット8Eが本体部2に挿入された際に、当接部811がアーム部2cの照明側の壁面に当接し、板バネ89が有する係止爪89aがクリック段部211a(図6参照)と係止する。これにより、光学ユニット8Eが、本体部2から退避する方向に対して位置決めされた状態となる。
さらに、光路分割部900は、上述した係止部812およびバネ部材813を備えている。これにより、本実施の形態6においても、光学ユニット8Eを、プリズム820が観察光路Nb上に配置された第1の位置と、プリズム820が観察光路Nbから退避した第2の位置とに切り替え可能である。このように光学ユニット8Eの位置を切り替えることによって、光源9による透過照明観察において、観察光を撮像素子840に入射させるか否かを切り替えて観察を行うことが可能である。
また、光学ユニット8Eを本体部2から取り外す場合は、上述したように、アーム部2cに形成された孔部211dから棒状部材100を挿入して係止部812を押下した状態で光学ユニット8Eを引き抜くことによって、光学ユニット8Eを本体部2から取り外すことができる。
上述した本実施の形態6によれば、上述した実施の形態1と同様、アーム部2cに対する光学ユニット8Eの挿入位置を切り替えることによって、結像光学系を観察光路Nbに対して挿脱自在となるようにしたので、光学ユニット8Eによって観察部6Aおよび接眼レンズ7の位置を変化させずに、観察方法、具体的には観察部6Aによる観察と、撮像素子840が生成した電気信号に基づく画像による観察を切り替えることが可能となる。これにより、アイポイントの変化を抑制しつつ、光学素子の観察光路上への挿脱を簡易に行うことができる。
また、実施の形態6によれば、実施の形態5と同様に、光学ユニット8Eが結像光学系を有しているため、標本Sの像を取得することが可能である。また、結像レンズ830を観察部6Aの結像レンズ63と共通化せずにその焦点距離を短くすれば、サイズの小さな撮像素子840を用いて筐体81Dの全長を短くできるため、コンパクトで扱いやすい光学ユニット8Eを提供することができる。さらに、本体部2に光学ユニット8Eを装着しても重心が低く抑えられるため、安定性に優れるとともに、全体の高さが高くならないため、収納性に優れる。
本実施の形態6では、観察部6A側と光学本体部910(撮像素子841)側とにそれぞれ観察光を導く光路分割比の異なるプリズム820を有する複数の光路分割部900のうちのいずれかを取り付けることが可能である。すなわち、本実施の形態6では、光学ユニット8Eにおいて、観察に適した光路分割比のプリズム820を有する光路分割部900に交換可能である。これにより、光学ユニット8Eにおいて、光路分割比の異なるプリズムの交換を簡易に行うことができる。
なお、上述した実施の形態6では、光路分割部900と光学本体部910とを、スライドメスアリ901とスライドオスアリ911とによって接続するものとして説明したが、メスアリおよびオスアリのほか、公知の接続方法を用いて光路分割部900と光学本体部910とを接続するようにしてもよい。
上述した実施の形態1~6は、本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。また、本発明は、各実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成できる。本発明は、仕様等に応じて種々変形することが可能であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施の形態が可能であることは、上記記載から自明である。
1,1A,1B,1C,1C_1,1D,1E 顕微鏡
2 本体部
2a ベース部
2b 支柱部
2c アーム部
3 ステージ
4 対物レンズ
5 レボルバ
6,6A 観察部
7,832b 接眼レンズ
8,8A~8C,8C_1,8D,8D_1,8D_2,8D_3,8D_4,8D_5,8E 光学ユニット
81,81A,81B 筐体
81a,81c,81c_1,81e,81e_1,81e_4,81e_5,81e_8,81g 光学保持部
81b,81d,81f 把持部
81c_2,81e_2 装着部
81e_3 同焦調整部
81e_6 台座部
81e_7 同焦調整部
82 調光操作部
83 光源
84 視野絞り
85 コレクタレンズ
86 励起フィルタ
87 ダイクロイックミラー
88 吸収フィルタ
89 板バネ
89a 係止爪
811 当接部
812 係止部
813 バネ部材
814 操作部材
815 変倍レンズ
820 プリズム
830,832,833 結像レンズ
832a 折り曲げミラー
833a 第2プリズム
833b コレクタレンズ
840,861,871 撮像素子
860,870 カメラユニット
900 光路分割部
910 光学本体部

Claims (17)

  1. ベース部と、前記ベース部の外縁部の一部に立設されている支柱部と、前記支柱部の前記ベース部に連なる側と反対側の端部から延在して前記ベース部と対向するアーム部とを有する本体部と、
    前記アーム部の前記ベース部と対向する側に設けられ、対物レンズを着脱自在に取り付け可能な対物レンズ支持部と、
    前記アーム部の前記対物レンズ支持部が取り付けられている側と反対側に設けられ、接眼レンズを着脱自在に取り付け可能な観察部と、
    光学素子を保持する光学ユニットと、
    を備え、
    前記アーム部には、前記光学ユニットを前記支柱部側から挿入する開口端を有し、当該光学ユニットを前記アーム部の長手方向に沿って保持可能な保持部であって、前記対物レンズ支持部に取り付けた前記対物レンズの光軸と交差する位置に前記光学ユニットを配置可能な保持部が形成され、
    前記保持部の前記開口端を通過し、前記対物レンズ支持部に取り付けられている前記対物レンズの光軸と平行な平面は、前記支柱部と前記観察部との間に位置する
    ことを特徴とする顕微鏡。
  2. 前記本体部に支持され、標本を載置可能なステージをさらに備え、
    前記光学ユニットは、前記光学素子を含み、前記対物レンズ支持部に取り付けられている前記対物レンズを介して前記標本に照明光を照射する落射照明光学系を有し、
    前記光学ユニットが前記対物レンズ支持部に取り付けた前記対物レンズの光軸と交差する位置に配置された場合に、前記落射照明光学系の光路が、前記対物レンズの光軸に連なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 前記落射照明光学系の照明光路が、前記対物レンズ支持部に取り付けられている前記対物レンズを通過する観察光路に連なる第1の位置と、前記観察光路から退避した第2の位置とのいずれかを取り得る
    ことを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡。
  4. 前記光学ユニットは、
    前記落射照明光学系を保持する光学保持部と、
    前記光学保持部における前記保持部への挿入方向の基端側に設けられ、前記第1および第2の位置を切り替える際に把持される把持部と、
    を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の顕微鏡。
  5. 前記光学ユニットが前記保持部に収容されている状態において、前記把持部が、前記保持部に連なる空間に配置されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の顕微鏡。
  6. 前記アーム部の延在方向と反対方向に延出し、前記空間を形成する壁部、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の顕微鏡。
  7. 前記光学ユニットの前記保持部からの離脱を規制する規制機構、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  8. 前記光学素子は、光路分割ミラーである
    ことを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡。
  9. 前記落射照明光学系は、
    光を出射する光源と、
    前記光源が発した光を集光するコレクタレンズと、
    前記コレクタレンズを通過した光のうち、予め設定された波長帯域の光であって、前記標本を励起する光を通過させる励起フィルタと、
    前記励起フィルタを透過した光を折り曲げるとともに、前記標本からの光を通過させる前記光路分割ミラーであるダイクロイックミラーと、
    前記ダイクロイックミラーを透過した光のうち、観察対象の波長帯域の光を通過させる吸収フィルタと、
    を有することを特徴とする請求項8に記載の顕微鏡。
  10. 前記本体部に支持され、標本を載置可能なステージと、
    前記ベース部に内蔵され、前記標本を透過させる透過照明光を生成する透過照明光学系と、
    をさらに備え、
    前記光学ユニットは、前記光学素子を含み、前記対物レンズを介して前記標本からの観察光が入射し、該観察光を標本像として結像する結像光学系を有し、
    前記光学ユニットが前記対物レンズ支持部に取り付けた前記対物レンズの光軸と交差する位置に配置された場合に、前記結像光学系の光路が、前記対物レンズの光軸に連なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  11. 前記結像光学系の照明光路が、前記対物レンズ支持部に取り付けられている前記対物レンズを通過する観察光路に連なる第1の位置と、前記観察光路から退避した第2の位置とのいずれかを取り得る
    ことを特徴とする請求項10に記載の顕微鏡。
  12. 前記アーム部は、前記支柱部に連なる側に設けられ、背面側に延出して前記保持部の開口端に連なる空間を形成する壁部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  13. ベース部と、前記ベース部の外縁部の一部に立設されている支柱部と、前記支柱部の前記ベース部に連なる側と反対側の端部から延在して前記ベース部と対向するアーム部とを有する本体部と、前記アーム部の前記ベース部と対向する側に設けられ、対物レンズを着脱自在に取り付け可能な対物レンズ支持部と、前記アーム部の前記対物レンズ支持部が取り付けられている側と反対側に設けられ、接眼レンズを着脱自在に取り付け可能な観察部と、を備えた顕微鏡に用いられる光学ユニットであって、
    前記顕微鏡には、前記アーム部に形成され、前記光学ユニットを前記支柱部側から挿入する開口端を有し、当該光学ユニットを前記アーム部の長手方向に沿って保持可能な保持部であって、前記対物レンズ支持部に取り付けた前記対物レンズの光軸と交差する位置に前記光学ユニットを配置可能な保持部が形成され、
    前記保持部の前記開口端を通過し、前記対物レンズ支持部に取り付けられている前記対物レンズの光軸と平行な平面が、前記支柱部と前記観察部との間に位置し、
    当該光学ユニットが保持部に収容されて、前記対物レンズ支持部に取り付けた前記対物レンズの光軸と交差する位置に配置可能な光学ユニットにおいて、
    前記対物レンズ支持部に取り付けた前記対物レンズの光軸を通過する光路に挿入可能な光学素子、
    を備えることを特徴とする光学ユニット。
  14. 光を出射する光源と、
    前記光源が発した光を集光するコレクタレンズと、
    前記コレクタレンズを通過した光のうち、予め設定された波長帯域の光であって、観察対象の標本を励起する光を通過させる励起フィルタと、
    前記励起フィルタを透過した光を折り曲げるとともに、前記標本からの光を通過させるダイクロイックミラーと、
    前記ダイクロイックミラーを透過した光のうち、観察対象の波長帯域の光を通過させる前記光学素子である吸収フィルタと、
    を有することを特徴とする請求項13に記載の光学ユニット。
  15. 前記光学素子は、前記対物レンズが取り込んだ観察対象の標本からの観察光の進行方向を変える光路変更部材であり、
    前記光路変更部材によって変更された前記観察光の光路上に設けられ、該光路に沿って進行する前記観察光を集光して所定の位置に結像させる結像レンズ、
    を備えることを特徴とする請求項13に記載の光学ユニット。
  16. 前記結像レンズによる結像位置に設けられ、該結像レンズを通過した前記観察光を受光して光電変換する撮像素子、
    をさらに備えることを特徴とする請求項15に記載の光学ユニット。
  17. 前記結像レンズを保持する光学本体部と、
    前記光学本体部に対して着脱自在に取り付けられ、前記光路変更部材を保持する光路変更部と、
    を備えることを特徴とする請求項15に記載の光学ユニット。
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