JP7020887B2 - エア圧確認用マスタおよびワーク着座検出装置 - Google Patents

エア圧確認用マスタおよびワーク着座検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7020887B2
JP7020887B2 JP2017233142A JP2017233142A JP7020887B2 JP 7020887 B2 JP7020887 B2 JP 7020887B2 JP 2017233142 A JP2017233142 A JP 2017233142A JP 2017233142 A JP2017233142 A JP 2017233142A JP 7020887 B2 JP7020887 B2 JP 7020887B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adjusting
work
seating
adjustment
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017233142A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019098473A (ja
Inventor
敏隆 木村
繁夫 後藤
淳 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2017233142A priority Critical patent/JP7020887B2/ja
Publication of JP2019098473A publication Critical patent/JP2019098473A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7020887B2 publication Critical patent/JP7020887B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Gripping On Spindles (AREA)

Description

本発明は、当金の着座面がテーパ面であるチャックに対するものであり、ワークの正確な着座検出を行うための調整作業に使用するエア圧確認用マスタに関する。
旋盤などではワークが主軸のチャックに固定され、回転するワークに切削工具を当てた切削加工が行われる。その際、ワークがチャックの着座面に対して正確に接していなければワークが余分に削られてしまうなど、仕上がり品質を低下させてしまうことになる。そこで、チャックの当金に対してワークが適正に着座しているか否かについて、ワーク着座検出装置を使用した判定が行われる。具体的には、当金の着座面に開口した検出孔へエア供給源から圧縮エアが供給され、その着座面とワークとの隙間に応じた背圧によって着座判定が行なわれる。正確な着座判定が行われるには、ワークと当金の着座面との間に隙間が生じた場合に、その隙間から流れ出るエアの漏れ量に従った背圧調整が行われていることが必要である。
その背圧調整にはワークの着座面に所定の隙間を生じさせる部材としてエア圧確認用マスタが使用される。そして、そのエア圧確認用マスタには一定のエア漏れを生じさせる調整溝が形成されているが、その溝深さは1/100mm単位の寸法精度で形成されるものである。そこで、下記特許文献1では、ワーク表面の粗さによって隙間からの空気の漏れ量が変化してしまう点に着目したエア圧確認用マスタが提案されている。そのエア圧確認用マスタは、エア漏れを生じさせる調整溝に対して溝底から突き出すようにネジが設けられ、ネジの突出量に応じて隙間の大きさが調整可能な構成がとられている。
特開2017-024090号公報
前述したようにエア圧確認用マスタの調整溝は極めて微小であり、更に着座の適正状態と不適正状態とを判別するための異なる調整溝が、例えば0.03mmと0.05mmの溝深さで形成されている。そして、エア圧確認用マスタに加工された調整溝には正確性が求められるため、加工後は溝深さについてダイヤルゲージなどを使用した寸法管理が行われている。ところが、着座面に対するワークの当て面が逆円錐台形状をしたテーパ面の場合には、エア圧確認用マスタは円錐台形状であって表面がテーパ面になる。そして、そのテーパ面に調整溝が形成されることになる。しかし、そのテーパ面は円周方向に見た場合には湾曲面になっており、従来と同じように調整溝を直線的に形成したのでは正確な溝深さの寸法管理が困難であった。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、テーパ面であっても寸法管理が可能な調整溝を有するエア圧確認用マスタおよびワーク着座検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様におけるエア圧確認用マスタは、ワーク着座面に対応した円錐台形状の調整面と、前記調整面に対して円周方向に形成された調整溝とを備え、前記調整面は、ワーク着座面に対応した円錐台形状の第1調整面と、前記第1調整面の裏側に形成され、前記ワーク着座面に対応した円錐台形状の第2調整面とを有し、前記調整溝は、前記第1調整面に対して円周方向に形成された第1調整溝と、前記第2調整面に対して円周方向に形成され、前記第1調整溝と異なる深さの第2調整溝とを有する
本発明の他の態様におけるワーク着座検出装置は、ワークを把持するチャックに形成された逆円錐台形状をしたワーク着座面を備えた当金と、前記ワーク着座面に形成された複数個の一つが同一円周上から外れた位置に形成されたエア排出用の検出孔と、所定の圧力でエアを供給するエア供給源と前記検出孔とを接続する検出用流路と、前記検出用流路に形成された絞り部の二次側圧力を検出する圧力スイッチと、前記二次側圧力を調整する圧力調整器と、前記ワーク着座面に対応した円錐台形状の調整面および、外れた位置に形成された一つの前記検出孔が重なるように前記調整面に対して円周方向に形成された調整溝備えたエア圧確認用マスタとを有する。
前記構成によれば、エア圧確認用マスタの第1調整面及び第2調整面が円錐台形状のテーパ面であったとしても、第1調整溝及び第2調整溝を円周方向に形成することにより、溝深さの寸法管理が可能になる。
ワーク着座検出装置の一実施形態を示した概略構成図である。 工作機械のチャックを示した断面図である。 エア圧確認用マスタの一実施形態を示した斜視図である。 チャックの当金にエア圧確認用マスタを着座させた状態を示した図である。 エア圧確認用マスタの一部と当金の断面を示した図である。
次に、本発明に係るエア圧確認用マスタおよびワーク着座検出装置の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。本実施形態のワーク着座検出装置は工作機械における主軸のチャックに構成されたものである。図1は、そのワーク着座検出装置を示した概略構成図である。旋盤などの工作機械では、例えばワークが主軸のチャックに固定され、回転するワークに切削工具を当てた切削加工が行われるため、ワークが正しく位置決めされていることが求められる。そのため、工作機械にはワークの正確な着座を検出するためのワーク着座検出装置1が組み込まれている。
ワーク着座検出装置1にはチャックの当金に検出孔11が形成され、ワークWがチャックによって正しく把持された場合には、検出孔11の開口部がワークWによって塞がれるようになっている。検出孔11は直径1mm程度の貫通孔であり、当金の着座面に開口している。例えば、環状の当金には120°の間隔で3つの検出孔が形成され、三箇所でワークWの着座確認が行われるようになっている。図面にはその一つの検出孔11が表現されている。そして、エア供給源3から検出用流路2を通して圧縮エアが供給され、ワークWの着座による流路内の圧力が検出されようになっている。
ワーク着座検出装置1には、例えば工場内にあるコンプレッサなどのエア供給源3から圧縮エアが送り込まれている。工作機械には圧縮エアを取り込むための接続口が形成され、その接続口から検出孔11にまで延びる検出用流路2が設けられている。検出用流路2には、検出孔11の所定距離手前にメタリングオリフィス4が設けられている。メタリングオリフィス4は、その二次側に供給される圧縮エアの圧力や流量を調節するものであり、流量調整弁5が一体に形成されてエア流路の絞り量が調整できるようになっている。よって、流量調整弁5により検出孔11の背圧調整が行われるようになっている。
検出用流路2は、メタリングオリフィス4を挟んで、一次側流路201には供給側圧力計6が設けられ、二次側流路202には背圧計7や圧力スイッチ8が設けられている。本実施形態の圧力スイッチ8は、可撓性のダイアフラム81によってボディ82の内部が上下に仕切られ、ダイアフラム81の下方室は接続流路83を介して検出用流路2(二次側流路202)に接続され、上方室側にはダイアフラム81にロッド84が固定されている。ロッド84は、スイッチ部85のスイッチレバー86に連結され、ダイアフラム81が撓むことにより第1接点87と第2接点88についてON/OFFが切り換えられるようになっている。
第1接点87のON信号は、二次側流路202内の背圧が低い状態を示す。すなわち、検出孔11から大量に圧縮エアが噴出している状態であり、着座面151に対して隙間Gが大きいワークWの不適正な着座状態であることが分かる。一方、第2接点88のON信号は、二次側流路202内の背圧が高い状態を示す。すなわち、着座面151に対してワークWが適正に着座したため、塞がれた検出孔11から圧縮エアが排出されずに背圧が高まった状態であることが分かる。なお、この圧力スイッチ8は本実施形態で示した一例であり、異なる圧力スイッチを使用することに何ら問題はない。
本実施形態のワーク着座検出装置1は、ワークWが着座面151から0.05mm以上浮いた状態(0.05mm以上の隙間Gが生じた状態)を不適切とするように設定されている。つまり、隙間Gが0.05mm未満であれば適正な着座として許容され、上昇する二次側流路202内の背圧によって第2接点88が所定時間内にON状態となる必要がある。従って、ワーク着座検出装置1では、そうしたワークWと着座面151との隙間Gの大きさに応じて、圧力スイッチ8が適切に作動するための背圧調整が行われる。そして、その背圧調整にはチャックの構造に応じたエア圧確認用マスタが使用される。
ここで、図2は、工作機械の主軸を構成するチャックを示した断面図である。このチャック10は、チャック本体12の内部にまで一点鎖線で示すワークWが入り込むよう構成されたものである。チャック本体12には、その内部にワークWを把持するコレットチャック機構13が組み付けられ、先端部に当金15が設けられている。
チャック10が対象とするワークWは、把持部分となる軸部101と径方向に広がった円盤形状のフランジ部102を有するものである。そのフランジ部102は、円錐台形状に形成された表面がテーパ面となっている。そのため、当金15の着座面151は、そのテーパ面と一致するように逆円錐台形状のテーパ面となっている。チャックでは、回転軸Oに直交するする面でワークWを受けるのが一般的である。しかし、ワークWの場合は、その直交面が先端103にしかないため、仮にチャック10の奥に当金を設けたとしても、ワークWの姿勢を安定して着座させることが難しくなる。そこで、チャック10には、フランジ部102を当てて着座させるように、当金15が形成されている。
そして、当金15には着座面151に開口した検出孔11が形成され、その検出孔11には作動用ロッド17やチャック本体12を通した検出用流路2(二次側流路202)が連通している。従って、チャック10におけるワーク着座検出装置1には、このテーパ面をしたワーク着座面151に対応するエア圧確認用マスタが使用される。図3は、本実施形態のエア圧確認用マスタを示した斜視図である。そして、図4は、チャック10の当金15にエア圧確認用マスタを着座させた状態を示した図である。
エア圧確認用マスタ20は、ワークWに対応した形状を有し、当金15の着座面151に当接するフランジ部21と、コレットチャック機構13によって把持される軸部22が形成されている。フランジ部21には、図4に断面図で示すように、周縁部分に当金15の着座面151に当接する円錐台形状のテーパ面が形成され、そこに環状の第1調整面211と第2調整面212とが構成されている。第1及び第2調整面211,212が形成されたフランジ部21は、その表裏両面の形状や両面に突き出した軸部22が、図4に示す中心軸Cに直交する中心線C1を基準に対称的に形成されている。
そして、フランジ部21には、第1及び第2調整面211,212に環状の第1調整溝25と第2調整溝26が形成されている。また、そのフランジ部21には、周縁部の一部に第1調整面211側と第2調整面212側とにそれぞれ段差形状の切欠き部215が形成されている。その切欠き部215には、径方向に直交する周縁部の側面側に標記面27,28が形成され、第1及び第2調整溝25,26を区別する標記、例えば後述する溝深さの数値などが表示される。
第1及び第2調整溝25,26は、検出孔11の位置に重ねられ、ワークWが当金15に着座した際の隙間Gを仮想的に作り出すものである。第1調整溝25の深さは0.03mmであり、第2調整溝26の深さが0.05mmである。この2つの値は隙間0.03mmが適正な着座状態を意味し、隙間0.05mmは不適正な着座状態を意味している。従って、エア圧確認用マスタ20を使用した背圧調整では、第1及び第2調整溝25,26の寸法が正確でなければ、ワーク着座検出装置1における検出結果が不正確なものになってしまう
そこで、エア圧確認用マスク20は、第1調整溝25および第2調整溝26が円周方向(特に本実施形態では環状)に形成され、溝深さの寸法管理が正確に行える構成となっている。つまり、従来通りであれば、エア圧確認用マスタ20の調整溝は、中心軸Cから径方向へと延びる直線溝となる。しかし、本実施形態の場合、ワークWと当金15の着座面151とがテーパ面になっており、それに合わせて第1及び第2調整面211,212もテーパ面となっている。そのため、径方向の直線溝にした場合、テーパ面の傾斜に沿った直線溝となるため、溝深さの寸法管理が難しく、不確かなものになってしまう。ここで、図5は、調整溝を径方向の直線溝とした場合のエア圧確認用マスタ30の一部と当金15の断面を示した図である。
このエア圧確認用マスタ30は、従来構造に従い、傾斜した調整面33,34に対し、直線の調整溝31,32が径方向に形成されている。そして、ワーク着座検出装置1における背圧調整時には、例えば調整溝31が検出孔11の位置に合うようにして、調整面33が当金15の着座面151に当てられる。そのため、検出用流路2を通して送られた圧縮エアは、検出孔11から調整溝31を通って排出さる。背圧調整は、反対側の調整溝32についても同じようにして行われる。このとき、隙間Gを想定した調整溝31,32における圧縮エアの排出流量は、各々の溝断面積の大きさによるが、その溝断面積は溝深さによって管理されている。
図5には、一部分を拡大した丸枠内に、調整溝31の長手方向(調整面33の傾斜方向)に角度を変えた断面が示されている。表裏両面に形成された調整面33,34は各々が円錐台形状であり、テーパ面となっているその表面は、傾斜方向に見た場合、丸枠内に示すように左右方向には湾曲した曲面になっている。従って、同じ曲面をした着座面151に重ねた場合、調整溝31からなる排出路35の断面は上方に膨らんだ湾曲形状になっている。このような場合、図面上では調整溝31の底面から着座面151までの高さを溝深さとして求めることができるが、実際の測定では溝深さを正確に測定することができない。
調整溝31,32は、その加工後にダイヤルゲージなどを使用した測定によって寸法管理が行われる。その際、溝側面近傍の溝深さNは、調整面33,34を基準とすることにより寸法測定が可能である。しかし、調整溝31,32の幅方向にかけて排出路35の高さが変化するため、その他の位置では基準をとることができず、例えば中央部分の溝深さMを正確に測定することができない。ワーク着座検出装置1では、溝深さの寸法管理によって異なる2つの隙間を作り出して、着座の適否を判定するための背圧調整が行われる。従って、調整溝の寸法管理が適切でなければ背圧調整にも正確性を欠き、ひいてはワークWの着座判定に起因する加工品質の低下につながってしまう。
そこで、本実施形態では、調整面がテーパ面である場合の調整溝について正確な寸法管理が可能な構成がとられている。すなわち、エア圧確認用マスタ20の第1調整溝25と第2調整溝26とが前述したように環状に形成されている。図4には一部分を拡大した丸枠内に調整溝31を円周方向に見た断面が示されている。円周方向に形成された第1調整溝25(第2調整溝26も同じ)は、幅方向がフランジ部21の径方向となり、底面が調整面211の傾斜と一致した角度で形成されている。これにより当金15の着座面151に対して第1及び第2調整溝25,26の溝深さLが一定になる。従って、第1及び第2調整溝25,26は、その加工後に行われるダイヤルゲージを使用した測定では、調整面211,212を基準として行うことが可能である。
ところで、3個所に形成された検出孔11は、背圧調整時には1つの検出孔11だけに第1又は第2調整溝25,26による隙間が作られ、他の2つの検出孔11は塞がれていなければならない。しかし、本実施形態のように環状に形成された第1及び第2調整溝25,26は、同一円周上に3つの検出孔11存在すれば、すべてに隙間ができてしまう。そこで、3つの検出孔11のうち1つの検出孔11だけが、第1及び第2調整溝25,26と重なる位置に形成され、他の2つの検出孔11は径方向にずれた位置に形成されている。本実施形態では、図面下側に示された検出孔11が中心線C側に近づいた位置に形成され、第1調整面211によって塞がれている。

続いて、工作機械に組み込まれたワーク着座検出装置1の作用について説明する。工作機械においてワークWを加工するには、そのワークWが主軸のチャック10に対して把持される。ワーク着座検出装置1では、検出用流路2内にエア供給源3から圧縮エアが常時送り込まれ、検出孔11から排出されている。そこにワークWがチャック10によって正しく把持されると、当金15の着座面151に着座したワークWにより検出孔11が塞がれ、圧縮エアの排出が遮断されることで検出用流路2内の圧力が高まる。そして、二次側流路202の背圧が高くなって圧力スイッチ8が切り換えられ、第2接点88がON状態となって検出信号が発信され、適正な着座状態が確認される。
ところが、ワークWに傾きがあり着座面151との間に隙間Gが生じていると、そこから圧縮エアが漏れて二次側流路202内の背圧の値が低くなる。そして、その隙間Gが許容値を超える場合には圧力スイッチ8から検出信号が送られず、工作機械では不適正な着座と判断されて警告などの所定処理が行われる。一方、隙間Gが許容範囲内であれば、隙間が生じていたとしても工作機械によるワークWの加工が実行される。ワーク着座検出装置1では、隙間Gの許容値を0.05mmとしているため、許容範囲内で適切に圧力スイッチ8が作動するように、エア圧確認用マスタ20使用した背圧調整が行われる。
背圧調整は、図4に示すように、軸部22が差し込まれた状態でエア圧確認用マスタ20がチャック10に把持され、当金15の着座面151にフランジ部21が当てられる。このとき、エア圧確認用マスタ20は対称的な形状をしているが、標記面27,28の標記を作業者が確認することで正しい向きでチャック10に対する差し込みが行われる。背圧調整作業は、着座面151に対して第1調整面211を着座させる第1調整と、第2調整面212を着座させる第2調整とが順番に行われる。その際、第1調整溝25によって、隙間を0.03mmとする適正な着座と判断される状態が作り出され、第2調整溝26では、隙間を0.05mmとする不適正な着座と判断される状態が作り出される。
第1調整では、検出孔11から第1調整溝25内に圧縮エアが排出され、その状況で二次側流路202内の背圧が上昇する。このとき、背圧計7が所定時間内に第1設定値にまで上昇するように、圧縮エアの流量や圧力の調整が行われる。背圧調整は、流量調整弁5によりメタリングオリフィス4の絞り量が変えられ、二次側流路202内の圧力低下或いは圧力上昇が調整される。こうして、0.03mmの隙間を作る第1調整溝25により、所定時間内に第1設定値にまで背圧が上昇し、圧力スイッチ8の第2接点88がON状態となるようにした設定が完了する。
一方、このとき二次側流路202内に送り込まれる圧縮エアの圧力が高すぎると、隙間Gが0.05mm以上の場合であっても第2接点88がON状態に切り換わってしまうおそれがある。そのため、続いて第2調整溝26を検出孔11に重ねた調整が行われる。このとき検出孔11の開口部には0.05mmの隙間ができ、検出孔11からは更に多くの圧縮エアが排出される。そこで、二次側流路202内の背圧が第1設定値よりも低い第2設定値になるように調整が行われる。第2設定値の背圧では、圧力スイッチ8は第2接点88の切り換えが行われずOFF状態のままである。
よって、本実施形態によれば、エア圧確認用マスタ20の第1及び第2調整面211,212が円錐台形状のテーパ面であったとしても、第1及び第2調整溝25,26を円周方向に形成することにより、溝深さLの寸法管理を正確に行うことが可能になる。また、環状に形成したことにより、特に位置合わせすることなく検出孔11に第1及び第2調整面211,212を合わせることができる。一方で、対象とする1つの検出孔11以外の検出孔11が径の異なる円周上にあるので、第1及び第2調整面211,212が環状であっても適切な背圧調整を行うことができる。また、エア圧確認用マスタ20は、中心線C1を基準にした対称形状であるため、背圧の第1調整と第2調整とで向きを間違えやすいが、作業者が手に取った際に正面となり得る位置に標記面27,28が形成されているため、間違い回避が可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、第1及び第2調整面211,212が表裏両面形成された一つのエア圧確認用マスタ20を示したが、第1調整面と第2調整面とが各々に形成された2つのエア圧確認用マスタとしてもよい。
また、前記実施形態では第1及び第2調整溝25,26が環状であるが、所定長さの円弧形状の溝であってもよい。
また、前記実施形態では、標記面27,28が切欠き部215の段差面に設けられているが、フランジ部21の周縁部を円周そのままにして、その側面を標記面として第1及び第2調整溝25,26を区別する標記を付すようにしてもよい。
更に、第1及び第2調整溝25,26の両方について標記されているが、一方だけを標記するようにしてもよい。
1…ワーク着座検出装置 2…検出用流路 3…エア供給源 8…圧力スイッチ 10…チャック 11…検出孔 15…当金 20…エア圧確認用マスタ 21…フランジ部 22…軸部 25…第1調整溝 26…第2調整溝 27,28…標記面 151…着座面 202…二次側流路 211…第1調整面 212…第2調整面



Claims (4)

  1. ワーク着座面に対応した円錐台形状の調整面と、前記調整面に対して円周方向に形成された調整溝とを備え、
    前記調整面は、ワーク着座面に対応した円錐台形状の第1調整面と、前記第1調整面の裏側に形成され、前記ワーク着座面に対応した円錐台形状の第2調整面とを有し、
    前記調整溝は、前記第1調整面に対して円周方向に形成された第1調整溝と、前記第2調整面に対して円周方向に形成され、前記第1調整溝と異なる深さの第2調整溝とを有するエア圧確認用マスタ。
  2. 前記調整溝が環状に形成された請求項1に記載のエア圧確認用マスタ。
  3. 前記第1調整面および前記第2調整面は、表裏両面の形状が対称的な円盤形状のフランジ部に形成され、
    前記フランジ部には、周縁の側面部分に前記第1調整面側および前記第2調整面側を区別する標記が付されたものである請求項1又は請求項2に記載のエア圧確認用マスタ。
  4. ワークを把持するチャックに形成された逆円錐台形状をしたワーク着座面を備えた当金と、
    前記ワーク着座面に形成された複数個の一つが同一円周上から外れた位置に形成されたエア排出用の検出孔と、
    所定の圧力でエアを供給するエア供給源と前記検出孔とを接続する検出用流路と、
    前記検出用流路に形成された絞り部の二次側圧力を検出する圧力スイッチと、
    前記二次側圧力を調整する圧力調整器と、
    前記ワーク着座面に対応した円錐台形状の調整面および、外れた位置に形成された一つの前記検出孔が重なるように前記調整面に対して円周方向に形成された調整溝備えたエア圧確認用マスタと
    を有するワーク着座検出装置。
JP2017233142A 2017-12-05 2017-12-05 エア圧確認用マスタおよびワーク着座検出装置 Active JP7020887B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017233142A JP7020887B2 (ja) 2017-12-05 2017-12-05 エア圧確認用マスタおよびワーク着座検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017233142A JP7020887B2 (ja) 2017-12-05 2017-12-05 エア圧確認用マスタおよびワーク着座検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019098473A JP2019098473A (ja) 2019-06-24
JP7020887B2 true JP7020887B2 (ja) 2022-02-16

Family

ID=66975219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017233142A Active JP7020887B2 (ja) 2017-12-05 2017-12-05 エア圧確認用マスタおよびワーク着座検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7020887B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001300828A (ja) 2000-04-20 2001-10-30 Canon Inc 工具ホルダー
JP2002103183A (ja) 2000-10-03 2002-04-09 Enshu Ltd 回転工具保持確認装置
JP2007518585A (ja) 2004-01-21 2007-07-12 ケンナメタル インコーポレイテッド ツールホルダ
JP2008221350A (ja) 2007-03-09 2008-09-25 Mitsubishi Electric Corp 加工治具
WO2015052764A1 (ja) 2013-10-08 2015-04-16 富士機械製造株式会社 ワーク着座検出装置及びその調整方法
JP2017024090A (ja) 2015-07-16 2017-02-02 富士機械製造株式会社 着座状態判定条件調整用治具

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001300828A (ja) 2000-04-20 2001-10-30 Canon Inc 工具ホルダー
JP2002103183A (ja) 2000-10-03 2002-04-09 Enshu Ltd 回転工具保持確認装置
JP2007518585A (ja) 2004-01-21 2007-07-12 ケンナメタル インコーポレイテッド ツールホルダ
JP2008221350A (ja) 2007-03-09 2008-09-25 Mitsubishi Electric Corp 加工治具
WO2015052764A1 (ja) 2013-10-08 2015-04-16 富士機械製造株式会社 ワーク着座検出装置及びその調整方法
JP2017024090A (ja) 2015-07-16 2017-02-02 富士機械製造株式会社 着座状態判定条件調整用治具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019098473A (ja) 2019-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10766200B2 (en) Method and system for adjusting an additive manufacturing device
JP4878156B2 (ja) 歯科技術的な成形部分を製作するためのブランクおよび該成形部分を製作する方法
CN1784187B (zh) 用于制造牙科成形件的坯料以及用于制造成形件的方法
CN109465502B (zh) 用于剃齿的方法和设备
US10213855B2 (en) Methods and systems for forming aligned holes
JP6240208B2 (ja) ワーク着座検出装置及びその調整方法
JP2009168771A (ja) エアマイクロメータ用較正装置
JP7273466B2 (ja) 面取り加工装置及び面取り加工方法
KR20190122668A (ko) 공작 기계를 제어하기 위한 방법
JP7020887B2 (ja) エア圧確認用マスタおよびワーク着座検出装置
KR20170100203A (ko) Cnc선반 내장형 에어마이크로미터를 이용한 내경 자동측정장치
US20180085840A1 (en) Method for correcting perpendicularity of electrode rod for super-drill discharge machine
JP7068567B2 (ja) 最適孔径測定方法、及び最適孔径測定装置
US20160279738A1 (en) Laser machining method and laser machining apparatus
CN107532734B (zh) 阀装置
KR101730090B1 (ko) 성형 방전 가공용 탭
JP2004344657A (ja) 半製品のための保持部および該保持部の位置および配向性を測定するための方法
EP3246774B1 (en) Method for manufacturing machine part, apparatus for manufacturing machine part, machining method for rotationally symmetric surface, recording medium, and program
US9446495B2 (en) Tools for lens processing
JP2992746B2 (ja) 外径測定用空気マイクロメータの測定ヘッド
JP2007054930A (ja) 工具の位置決め方法及び装置
US11857386B2 (en) Manufacture of a dental tool
KR20180048235A (ko) 공작기계의 주축장치
US11845133B2 (en) Cutting tool
JP6443871B1 (ja) 隙間調整型ノズル弁及び隙間調整型ノズル弁を用いた位置検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201014

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7020887

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150