JP7020782B2 - 再生装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、動画を再生する再生装置及びその制御方法に関する。
動画像を記録再生または伝送する場合、高画質と高い圧縮率を同時に実現する動画圧縮符号化方式を採用するのが一般的である。動画を構成するフレームの画素数の増加と高フレームレート化に伴い、符号化及び復号化の処理時間の短縮が必要とされている。
代表的な動画圧縮符号化方式であるH.264方式では、1フレーム(またはピクチャ)を水平方向に延びる、スライスと呼ばれる複数の領域に分割して符号化する。特許文献1には、複数の符号化手段による並列処理でピクチャを高速に符号化する構成が記載されている。すなわち、1ピクチャを水平方向に延びる複数のスライスに分割する場合に、1つのスライスを除く残りのスライスのブロックライン数を符号化ユニットの数の整数倍に設定することで、並列の符号化処理を効率化する。
特開2012-015902号公報
復号化処理では、スライス位置のブロックノイズ低減のためのデブロックフィルタを適用する必要がある。また、各復号化器が参照する参照画像の範囲は、スライスを越えた範囲に拡張する必要がある。このため、例えば、図11に例示するように、各復号化器が分担して担当する画像範囲は、所定数の水平ラインを互いに重複するように分割されている必要がある。他方で、分割時の重複ライン数を多くすると、各復号化ユニットが復号化する部分画像のサイズが大きくなってしまい、処理時間が長くなってしまう。
本発明は、これらの問題を解決する再生装置及びその制御方法を提示することを目的とする。
本発明に係る再生装置は、動画の符号化データを復号化する再生装置であって、複数の復号化手段と、前記複数の復号化手段のそれぞれに対応する複数の画像処理手段であって、対応する前記復号化手段により復号化された画像データに所定の画像処理を施す複数の画像処理手段と、前記動画の各画像を、前記複数の復号化手段がそれぞれ復号化を行う複数のスライスに分割する際のスライス境界位置を、前記動画の解像度及びフレームレートに基づいて、隣接するスライスの間で所定のオーバーラップライン数を有するように決定するスライス境界位置決定手段と、前記スライス境界位置決定手段により決定される前記スライス境界位置で分割される各スライスを前記複数の復号化手段の内の対応する復号化手段に供給する手段とを有し、前記スライス境界位置決定手段は、前記動画の解像度及びフレームレートごとのスライス境界位置を格納する表を参照して、前記動画に対するスライス境界位置を決定することを特徴とする。
本発明によれば、録媒体に記録した動画を再生する場合でも、動画の解像度及びフレームレートに基づいて、画質劣化を考慮して決定されるライン数をオーバーラップさせて各復号化手段の復号化処理範囲を決定するので、良好な画質の画像をより短い時間で再生処理できる。
本発明の一実施例の概略構成ブロック図である。 本実施例の記録動作のフローチャートである。 スライス境界決定処理の詳細なフローチャートである。 動画の水平ライン数とスライス分割数の対応表である。 スライス分割の説明図である。 水平ライン数、デブロッキング処理、リサイズ処理及び色空間変換処理の対応表である。 動画再生のフローチャートである。 画素の参照関係の説明図である。 スライス境界決定の別のフローチャートである。 解像度及びフレームレートと、スライス範囲の対応表である。 画面を2つの復号化器で分割して復号化する際の重複範囲の説明図である。 スライス分割位置の説明例である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る記録再生装置の概略構成ブロック図を示す。図1に示す記録再生装置10は、動画を圧縮符号化して記録媒体50に記録再生するが、ここでは、3804×2160画素までの動画を扱えるものとする。記録媒体50は、例えば、記録再生装置10に着脱自在なメモリカードからなる。
12は、被写体の光学像を撮像部14に入射する、レンズを含むレンズユニットである。撮像部14は、レンズユニット12による光学像を電気信号に変換する撮像素子と、当該撮像素子から出力されるアナログ画像信号を所定形式のデジタル信号に変換するカメラ信号処理部とからなる。撮像素子は例えば、CCD(Charge Coupled Device)式撮像素子またはCMOS(Completementary Metal Oxide Semiconductor)式撮像素子からなる。撮像部14は動画を構成する各画像データを順次、データバス16を介してDRAM(Dynamic Random Access Memory)18に書き込む。DRAM18は、符号化前の画像データ及び符号化された画像データを一時保存するのに使用される。
符号化部20は、撮像部14からDRAM18に一時格納された各画像データを所定の動画圧縮符号化方式に従い符号化し、得られた符号化動画データ(または符号化データ)をDRAM18に書き戻す。
メディアI/F22は、記録モードでは、DRAM18に一時格納された符号化データを所定ファイル形式で記録媒体50に記録する。メディアI/F22は、再生モードでは、記録媒体50に記録される符号化データを読み出し、順次、DRAM18に格納する。
復号化部24a,24bはDRAM18に一時格納される符号化データを分割並列処理する。すなわち、復号化部24a,24bは同一ピクチャの画面内の分割された一部分の符号化データを個別に担当して復号化する。画像処理部26a,26bはそれぞれ、復号化部24a,24bにより復号化された再生画像データに色変換処理及び拡大・縮小処理等の画像処理を施し、処理後の再生画像データをDRAM18に書き戻す。図1では、復号化処理系を復号化部24a,24bは及び画像処理部26a,26bというように2系統を例示したが、これはあくまで例であり、3系統以上であっても良い。
制御部28は、設定、動作状態及び操作部30の操作に従い、記録再生装置10の各部を、制御バス32を介して制御する。操作部30は、ユーザが記録再生装置10の動作指示を行うための手段であり、例えば録画ボタン、メニューボタン及び再生ボタン等からなる。操作部30は、ユーザの操作内容を示す信号を、プログラムバス34を介して制御部28に送信する。
プログラムバス34には、ROM(Read only Memory)36及びRAM(Random Access Memory)38が接続する。ROM36には、制御部28が記録再生装置10を制御する為の制御プログラムが格納されている。制御部28は、RAM38をワークメモリとして使用する。制御部28はまた、符号化時にスライスの位置を決定するスライス制御手段を有し、再生モードで復号化部24a,24bが担当する、一部重複した画像部分の範囲(ライン数)を決定する手段を有する。
画像表示部40は、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Organic Electro-luminescence)等の表示パネルからなり、DRAM18に一時保持される画像データの画像を表示する。
図2を参照して、本実施例の記録動作を説明する。図2は、本実施例の記録動作のフローチャートを示す。図2に示す処理に対応する制御プログラムがROM114に格納されており、制御部28は、ROM36からこの制御プログラムを読み込み、実行することで、図2に示す処理を実現する。制御部28は、操作部30によるユーザの動画記録指示に応じて、図2に示す処理を開始する。
S201で、制御部28は、再生(復号化)時に並列実行可能な復号化処理数に応じて、符号化する際のスライス境界を決定する。スライス境界決定処理(S201)の詳細は、図3を参照して後述する。制御部28は、決定したスライス境界の位置データ(スライス境界位置データ)をDRAM18に保存し、符号化部20に通知又は設定する。ここでは、制御部28は、図12に例示するように、1画面(フレーム)を3つのスライスに分割するように2つのスライス境界を決定する。
S202で、制御部28は、撮像部14により撮像される動画の取り込みを開始する。すなわち、制御部28は、レンズユニット12及び撮像部14の撮像素子を駆動し、撮像部14から動画の各フレームの画像データを所定レートで読み出し、DRAM18に順次格納する。
S203で、制御部28は、符号化部20を制御して、S201で決定したスライス境界で分割されるスライスでDRAM18に順次格納する画像データを符号化させる。符号化部20は、符号化で得られる符号化データを、スライス境界位置データと共にDRAM18に格納する。一時保存された画像データを符号化し、DRAM18に保存する。
S204で、制御部28は、メディアI/F22に、DRAM18の符号化データにスライス境界位置データをスライスヘッダとして関連付けた形式で記録媒体50に記録させる。
S205で、制御部28は、ユーザによる記録終了指示の有無を調べる。記録終了指示があるまで、制御部28は、S202~S204の処理を繰り返す。記録終了指示があると、制御部28は、S206で、GOPの区切りのフレームまで記録媒体50に記録し続けた後、記録媒体50への記録を終了し、図2に示す処理を終了する。
図3は、スライス境界決定処理(S201)の詳細なフローチャートを示す。図4は、記録すべき動画の水平ライン数(垂直方向の画素数)と、記録時・再生時のスライス分割数の関係例を示す表である。図3に示す処理に対応する制御プログラムがROM36に格納されており、制御部28は、ROM36からこの制御プログラムを読み込み、実行することで、図3に示す処理を実現する。
S301で、制御部28は、図4に示す表を参照し、記録すべき動画の水平ライン数に従い、再生(復号化)時の分割処理数Nを決定する。S302で、制御部28は、決定したスライス分割数Nが1より大きいか否かを判定する。スライス分割数Nが1より大きい場合(S302)、制御部28はS303に進む。スライス分割数Nが1の場合(S302)、スライス分割が無いのでスライス境界も無いことになり、制御部28は、図3に示す処理を終了して、図2に戻る。
S303で、制御部28は、S301で決定したスライス分割数Nに基づいて、再生処理における(N-1)個のスライス分割位置を決定する。制御部28は、先ず、図5に示すように、記録すべき動画の水平ライン数をスライス分割数Nで均等に分割し、分割位置を決定する。水平ライン数をスライス分割数Nで均等に分割できない場合、制御部28は、下記式(1),(2)に示すように、分割位置で分割される最下端のスライスの垂直方向幅(水平ライン数)を小さくすることで調整する。すなわち、0<n<Nのスライスnに対しては、
=H/N (1)
とし、最下端のスライスN-1に対して、
=H-(H/N)×(N-1) (2)
とする。式(1)、(2)で、Hは記録すべき動画の水平ライン数を示し、H~Hは、各スライスの水平ライン数を示す。
例えば、3840×2160画素の動画の場合、水平ライン数が2160となるので、図4に示す表から、スライス分割数N=2となる。従って、N-1=1となり、
=1080 (3)
となる。
S304で、制御部28は、再生処理において必要なオーバーラップライン数Ovを算出する。必要なオーバーラップライン数は、再生処理において劣化する画像のライン数の合計である。図6は、記録すべき動画の水平ライン数に対する、デブロッキング処理、リサイズ処理及び色変換処理でそれぞれ必要とされる水平ライン数の表を示す。図6に示す表に相当する内容が、ROM36に格納される。制御部28は、図6に示す表を参照し、必要なオーバーラップライン数を決定する。図6に示す例では、水平ライン数が2160ラインであるとき、必要なオーバーラップライン数Ovは20となる。図6に示す表の具体的数値は、記録再生装置10の仕様と処理能力等に応じて決定される。
S305で、制御部28は、S303で決定した分割位置と、S304で決定したオーバーラップライン数Ovに基づいて、オーバーラップを加味したスライス境界位置X2n-1,X2nを決定する。すなわち、制御部28はまず、S303で決定した分割位置HにS304で決定したオーバーラップライン数Ovを加算した位置L2nと、分割位置Hからオーバーラップライン数Ovを減算した位置L2n-1を求める。分割位置Hが1080、オーバーラップライン数Ovが20の場合、
2n-1=1080-20=1060 (4)
2n=1080+20=1100 (5)
となる。
制御部28は更に、スライス境界位置がマクロブック単位となるように修正する。マクロブロックの画素数である16の倍数のうちL2nを超える最小値を最終的なスライス境界X2nとし、16の倍数のうちL2n-1を超えない最大値を別の最終的なスライス境界X2n-1とする。すなわち、
2n-1=L2n-1-(L2n-1%16)=1060-4=1056 (6)
2n=L2n+(16-L2n%16)=1100+4=1104 (7)
となる。%はモジュロ演算子である。この結果は、図12に示すスライス境界位置に一致する。
オーバーラップを加味したスライス境界位置X2n-1,X2nを決定すると、制御部28は、図3に示す処理を抜けて、図2に示すフローに戻る。
図7を参照して、本実施例の動画再生動作を説明する。図7は、制御部28により制御される動画再生動作のフローチャートを示す。制御部28が、図7に示す処理を実現する制御プログラムをROM36から読み出して実行することにより、図7に示す処理を実現する。ユーザが操作部30により所定の動画の再生指示を制御部28に入力すると、制御部28は図7に示す処理を開始する。
S701で、制御部28は、別途指定した動画像データの記録媒体50からの読み出しをメディアI/F22に指示する。この指示に従い、メディアI/F22は、指定された動画像データ(符号化データ)及びスライスヘッダを記録媒体50から読み出し、DRAM18に展開する。
S702で、制御部28は、DRAM18へ展開された動画像データのスライスヘッダからスライス境界位置データを取得する。
S703で、制御部28は、復号化部24a,24b及び画像処理部26a,26bで分割処理するための分割数を算出する。具体的には、制御部28は、図4に示す表に基づき、復号化部24a,24b及び画像処理部26a,26bによる分割再生処理の分割数Nを決定する。本実施例では、水平ライン数が2160ラインであるので、分割数N=2となる。
S704で、制御部28は、S703で算出した分割数Nに基づいて、分割位置Hを決定する。分割位置決定方法はステップS303の処理と同じである。N-1=1であるから、分割位置は1つとなり、
H1=1080 (8)
となる。
S705で、制御部28は、再生時に劣化する画素数、すなわちオーバーラップライン数Ovを算出する。オーバーラップライン数Ovの算出は、ステップS304と同じである。ここでは、必要なオーバーラップライン数Ovは20となる。
S706で、制御部28は、再生すべき動画の各フレームの、再生系(復号化部24a,24b及び画像処理部26a,26b)が担当すべき処理範囲を決定する。具体的には、制御部28は先ず、S704で決定した分割位置に、S705で算出したオーバーラップライン数Ovの値を加算した位置D2nと減算した位置D2n-1を算出する。H1=1080、Ov=20であるから、
2n-1=1080-20=1060 (9)
2n=1080+20=1100 (10)
となる。制御部28は更に、位置D2n,D2n-1がマクロブック単位となるように修正する。マクロブロックの画素数である16の倍数のうちD2nを超える最小値を処理範囲の境界位置E2nとし、16の倍数のうちD2n-1を超えない最大値を処理範囲の別の境界位置E2n-1とする。すなわち、
2n-1=D2n-1-(D2n-1%16)=1060-4=1056 (11)
2n=D2n+(16-D2n%16)=1100+4=1104 (12)
となる。%はモジュロ演算子である。この結果は、図12に示すスライス境界位置に一致する。一方の再生系(復号化部24a及び画像処理部26a)が0ライン目から1104ライン目(処理範囲1)を担当し、他方の再生系(復号化部24b及び画像処理部26b)が1056ライン目から2160ライン目(処理範囲2)を担当する。このような演算により、各復号化部24a,24bの処理範囲1,2の重複範囲を、オーバーラップライン数以上の最低限の範囲に決定できる。
S707で、制御部28は、DRAM18に順次、格納される符号化動画データの各フレームの復号化を復号化部24a,24bに指示する。例えば、制御部28は、処理範囲1の復号化を復号化部24aに指示し、処理範囲2の復号化を復号化部24bに指示する。復号化部24a,24bはそれぞれ、処理範囲1,2の画像部分を復号化し、復号化の結果となる再生画像データをDRAM18に格納する。なお、復号化部24a,24bは、ブロックノイズ除去のためのデブロッキング処理を行う。デブロッキング処理は、隣接するブロックの画素を用いる画像処理であるので、分割の位置の画質が劣化する。
S708で、制御部28は、復号化部24a,24bにより復号化された画像データの画像処理をそれぞれ画像処理部26a,26bに指示する。この指示により、画像処理部26aは、復号化部24aにより復号化された画像データに色変換処理及び拡大・縮小処理を行い、処理結果の画像データをDRAM18に格納する。同様に、画像処理部26bは、復号化部24bにより復号化された画像データに色変換処理及び拡大・縮小処理を行い、処理結果の画像データをDRAM18に格納する。画像処理部26a,26bにより処理された画像データの重複部分は、DRAM18上で合成される。これにより、分割して復号化された画像データが、1フレームにまとめられる。
画像処理部26a,26bによる画像処理は、一般に、図8(a)に示すように、垂直上方向と下方向に並ぶ複数の隣接画素値を参照する。図8(a)に示す例では、画素4の画像処理を、上下方向の4画素を参照して行う例を示す。この場合、画素0~画素3及び画素5~画素8を参照して、画素4の新たな画素値を生成する。これに対し、処理対象の画像端では、上方向または下方向のどちらかで画素が存在しない。図8(b)は、上方向に参照画素が存在しない例を示す。この場合には、上方向に疑似的に画素をつくりだすことで、同じ画像処理のアルゴリズムを適用できるものの、擬似的な画像であることから、端部画素の画質が劣化する。例えば、図8(b)の画素4の画像処理を、上方向と下方向のそれぞれで4画素参照する場合、画素4を上方向にコピーした画素4つを疑似的に生成する。そして、このように生成した疑義的な画素を参照画素として、画素4の新たな画素値を生成する。
S709で、制御部28は、画像処理部26a,26bにより処理され単一フレームに合成された、DRAM18の画像データを画像表示部40に画像として表示させる。
このように、本実施例では、分割再生時の分割範囲として重複する必要がある画像の水平ライン数を考慮してスライス境界位置を決定するので、再処理時間を短縮できる。
動画の解像度とフレームレートに応じて予めスライス境界位置を決定しておき、実際に記録する動画の解像度及びフレームレートに応じて、適用すべきスライス境界位置を決定する実施例2を説明する。ここでも、フレームレート60fpsの、3840×2160サイズの動画を記録再生するものとする。
実施例2でも、図2に示す処理のうち、スライス境界決定処理(S201)以外は、同じである。簡単に説明すると、制御部28は、動画符号化時に図9に示すスライス境界位置決定処理を実行し、制御部28は、図9に示す処理で決定されたスライス境界位置を符号化部20に通知する。符号化部20は、制御部28から通知されたスライス境界位置に基づいて撮像部14からの動画データを符号化する。
図9は、実施例2におけるスライス境界位置決定処理のフローチャートを示す。図9を参照して、実施例2のスライス境界決定処理を説明する。図9に示す処理に対応する制御プログラムがROM36に格納されており、制御部28は、ROM36からこの制御プログラムを読み込み、実行することで、図9に示す処理を実現する。
S901で、制御部28は、記録しようとする動画像の解像度を取得し、S902で、フレームレートを取得する。
S903で、制御部28は、S901で取得した解像度及びS902で取得したフレームレートに基づいて、スライス境界位置を決定する。図10は、動画の解像度とフレームレートに対する、分割数とスライス境界位置の対応表を示す。図10に示すような表が、例えば、ROM36に格納されている。制御部28は、図10に示す表を参照し、解像度とフレームレートに対応する分割数及びスライス境界位置を決定する。3840×2160画素で、フレームレートが60fpsの動画の場合、0~1056ラインのスライス1、1056~1104ラインのスライス2、及び、1104~2160ラインのスライス3に分割される。
このように符号化して記録媒体50に記録した動画を再生する場合でも、1つのフレームを複数の再生系で分割復号化するときには、実施例1と同様に、図9に示す処理手順と同じ手順で各再生系の処理範囲が決定される。
解像度及びフレームレートに対して予め決められたスライス境界位置を格納する表を参照するので、適用すべきスライス境界位置を迅速に決定することができる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明は、これらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
制御部28による制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、上述した実施形態においては、本発明を撮像装置に適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されず、カメラからの映像信号を圧縮符号化して記録再生する記録再生装置一般に適用可能である。もちろん、コンピュータ上で実現される記録再生装置及び再生装置にも適用可能である。
本発明の目的は、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を装置に供給することによっても、達成される。このとき、供給された装置の制御部を含むコンピュータ(またはCPUやMPU)は、記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が、上述の実施例の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は、本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、磁気ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード又はROM等を用いることができる。
上述のプログラムコードの指示に基づき、装置上で稼動しているOS(基本システムやオペレーティングシステム)などが処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、装置に挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれ、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。このとき、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行う。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (2)

  1. 動画の符号化データを復号化する再生装置であって、
    複数の復号化手段と、
    前記複数の復号化手段のそれぞれに対応する複数の画像処理手段であって、対応する前記復号化手段により復号化された画像データに所定の画像処理を施す複数の画像処理手段と、
    前記動画の各画像を、前記複数の復号化手段がそれぞれ復号化を行う複数のスライスに分割する際のスライス境界位置を、前記動画の解像度及びフレームレートに基づいて、隣接するスライスの間で所定のオーバーラップライン数を有するように決定するスライス境界位置決定手段と、
    前記スライス境界位置決定手段により決定される前記スライス境界位置で分割される各スライスを前記複数の復号化手段の内の対応する復号化手段に供給する手段
    とを有し、
    前記スライス境界位置決定手段は、前記動画の解像度及びフレームレートごとのスライス境界位置を格納する表を参照して、前記動画に対するスライス境界位置を決定することを特徴とする再生装置。
  2. 復号化手段及び前記復号化手段の出力に所定の画像処理を適用する画像処理手段とからなる複数の再生系で、動画の符号化データを再生する再生装置を制御する方法であって、
    前記動画の各画像を、前記複数の復号化手段がそれぞれ復号化を行う複数のスライスに分割する際のスライス境界位置を、前記動画の解像度及びフレームレートに基づいて、隣接するスライスの間で所定のオーバーラップライン数を有するように決定するスライス境界位置決定ステップと、
    前記スライス境界位置で分割される各スライスを前記複数の復号化手段の内の対応する復号化手段が復号化するように制御するステップ
    とを有し、
    前記動画に対するスライス境界位置は、前記動画の解像度及びフレームレートごとのスライス境界位置を格納する表を参照して、決定されることを特徴とする再生装置の制御方法。
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