JP2016005086A - 画像記録システムおよび画像記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】RAW画像を再生表示する時や編集する時に費やされる現像処理の負荷を軽減できるようにする。【解決手段】撮像装置と、外部記録装置とを具備する画像記録システムであり、前記撮像装置は、RAW画像の画像情報を周波数帯域ごとに階層的に符号化する符号化手段と、前記階層的に符号化された画像情報を外部と送受信する通信手段と、前記階層的に符号化された画像情報のうち低域の画像情報を内部の記録媒体に記録し、前記階層的に符号化された画像情報の全ての帯域の画像情報を前記外部記録装置に記録する記録手段と、画像情報を現像する現像手段と、前記内部の記録媒体から読み出されて前記現像手段により現像された低域の画像情報を表示部に表示する表示手段と、前記外部記録装置に記録された画像情報を受信して復号する復号化手段と、前記復号化手段で復号され前記現像手段により現像された画像情報を外部表示装置に出力する映像出力手段とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は画像記録システムおよび画像記録再生装置に関し、特に、動画または静止画のRAW画像を扱うために用いて好適な技術に関する。
従来の撮像装置では、撮像センサーによって撮像された生の画像情報(RAW画像)をデベイヤー処理(デモザイク処理)し、輝度と色差から成る信号に変換して、各信号についてノイズ除去、光学的な歪補正、画像の適正化などの所謂現像処理を行っている。そして、現像処理された輝度信号及び色差信号をJPEGなどの圧縮符号化を用いて圧縮処理し、記録媒体に記録するのが一般的である。
一方で、RAW画像を記録できる撮像装置も存在する。RAW画像は、記録に必要なデータ量が膨大になるが、オリジナル画像に対する補正や劣化を最低限に抑えられ、撮影後に編集できる利点があるので、主に上級者によって好んで使われている。特に、この上級者の中には、撮影後、直ちに撮像装置を用いて、ホワイトバランス、トリミングなどの編集を行うユースケースがある。
RAW画像を記録する撮像装置の構成は、特許文献1に開示されている。特許文献1には、RAW画像と共に現像パラメータを記録しておき、再生時に当該現像パラメータを用いてRAW画像の現像及び再生を行う構成が記載されている。
特開2011−244423号公報
前述の通り、RAW画像はオリジナル画像に対する補正や劣化を最低限としているため、高圧縮符号化を用いることができず、必要なデータ量が膨大になってしまう。そのため、撮像画像の記録装置に内蔵あるいは接続されている記録媒体への記録枚数が従来の高圧縮符号化を用いた記録方式に比べて大幅に少なくなってしまう。
また、近年の撮像装置は、撮像センサーが進化し、画像1枚あたりの画素数が大幅に増加しており、1秒あたりに連写できる画像の枚数も増える傾向にある。そのため、RAW画像に対するデベイヤー処理や、ノイズ除去、光学歪補正など、現像処理を成すそれぞれの処理量が相乗的に増大し、撮像と並行したリアルタイムでの現像処理を行う場合、膨大な回路や消費電力が必要となっている。
このような撮像装置では、ディスプレイに表示するだけでも、RAW画像を現像処理する必要がある。撮像装置を用いて編集を行う場合、この結果の良しあしをディスプレイで確認するためには、現像パラメータを変更する度に、この処理の重い現像処理を実行しなければならないという課題があった。その結果、時には、現像処理による回路の占有や消費電力上の制限などのために、充分に高画質な現像処理を実行できないことも起こり得る問題点があった。
一方、前述の特許文献1のように、RAW画像を現像せずに記録する構成ならば、撮影時の現像に係る処理量は軽減されるかもしれないが、現像されていない状態で記録されるために、画像を速やかに現像し再生表示することが困難である。そのため、撮像装置内でユーザーが多様な現像パラメータを用いてRAW画像の編集を行うことが手軽にできなくなってしまう問題点があった。
本発明は前述の問題点に鑑み、RAW画像を再生表示する時や編集する時に費やされる現像処理の負荷を軽減できるようにすることを目的とする。
本発明の画像記録システムは、撮像装置と、前記撮像装置から送信される階層的に符号化された画像情報を記録する外部記録装置とを具備する画像記録システムであって、前記撮像装置は、RAW画像の画像情報を周波数帯域ごとに階層的に符号化する符号化手段と、前記階層的に符号化された画像情報を外部と送受信する通信手段と、前記階層的に符号化された画像情報のうち低域の画像情報を内部の記録媒体に記録し、前記階層的に符号化された画像情報の全ての帯域の画像情報を前記外部記録装置に記録する記録手段と、画像情報を現像する現像手段と、前記内部の記録媒体から読み出されて前記現像手段により現像された低域の画像情報を表示部に表示する表示手段と、前記外部記録装置に記録された画像情報を受信して復号する復号化手段と、前記復号化手段で復号され前記現像手段により現像された画像情報を外部表示装置に出力する映像出力手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、RAW画像を再生表示する時や編集する時に費やされる現像処理の負荷を軽減することが可能となり、記録装置に内蔵あるいは接続されている記録媒体への記録枚数を増やしたり、RAW画像での編集を気軽に実施したりすることができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像記録システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の第1、第2の実施形態に係るウェーブレット変換を説明する図である。 第1の実施形態に係るRAWファイルが記録媒体と外部記録装置に記録されるまでの動作を説明するフローチャートである。 第1の実施形態に係る再生時の動作手順の一例を説明するフローチャートである。 第2の実施形態に係る再生時の動作手順の一例を説明するフローチャートである。 第2の実施形態に係る画像記録システムの構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る試し現像の動作手順の一例を説明するフローチャートである。 第3の実施形態に係る画像記録再生装置の構成例を説明するブロック図である。 第3の実施形態に係るRAW画像の構成例を説明する図である。 第3の実施形態に係る撮影時の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る編集時の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る現像時の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る画像記録再生装置の構成例を説明するブロック図である。 第4の実施形態に係るRAW画像の構成例を説明する図である。 第4の実施形態に係るRAW画像のトリミング領域を説明する図である。 第4の実施形態に係る撮影時の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る現像時の処理手順の一例を示すフローチャートである。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像記録システムの構成例を示すブロック図である。図1の本実施形態の画像記録システムは、撮像装置1000、外部記録装置112及び外部表示装置113を備える。
図1において、本実施形態の撮像装置1000は、撮像部100と、RAW符号化部101と、記録再生部102と、記録媒体103と、現像部104と、表示処理部105と、表示部106と、RAW復号化部108とを有している。また、通信部107と、通信端子110と、映像出力端子111とを有し、外部記録装置112と、外部表示装置113とを具備している。
前述のように構成された撮像装置1000における、撮影時の動作について図1〜図3を用いながら説明する。
撮像部100は撮像対象となる被写体の光学像を結像し、画素毎に配置される赤、緑、青(RGB)のカラーフィルターを透過した光を電気信号に変換する。なお、本実施形態では、撮像部100から出力される現像前の画像情報を生(未現像)の画像を意味するRAW画像と称す。
RAW画像は現像部104にて現像処理される。具体的には、RAW画像に対してデベイヤー処理を施し、輝度と色差から成る信号に変換して、各信号に含まれるノイズの除去、光学的な歪の補正など画像を適正化する処理を行う。なお、本実施形態における現像部104はリアルタイム処理で充分に高画質な現像ができるものとする。
現像部104によって現像処理された画像情報は、表示処理部105によって記録解像度と表示部に応じたリサイズなど、所定の表示処理を実施された後、表示部106にて表示される。なお、本実施形態において、表示部106の解像度は撮像装置1000が撮影可能な最大解像度に対して低解像度なものであるとする。また、現像処理された画像情報は、映像出力端子111により、外部表示装置113に接続し表示してもよい。映像出力端子111は、例えばHDMI(登録商標)やSDIのような汎用インタフェースを含む。
RAW符号化部101は、撮像部100が出力したRAW画像を、ウェーブレット変換などの階層符号化等の技術を用いて高能率符号化し、圧縮された状態のRAWファイルに変換して、記録再生部102にあるバッファに格納する。
ここで、階層符号化に用いられる変換の一方式であるウェーブレット変換について、図2のウェーブレット変換部の構成例を用いて説明する。
図2は、JPEG2000でも採用されている方式であり、サブバンド分解を1レベル(1度)だけ行ったウェーブレット変換の例を説明する図である。
図2に示すウェーブレット変換部への入力画像200の垂直成分に対して垂直ローパスフィルタ201と垂直ハイパスフィルタ202を用いて、入力画像200の周波数帯域ごとに低周波成分のデータと高周波成分のデータに分割する。垂直ローパスフィルタ201及び垂直ハイパスフィルタ202を通して抽出されたデータは、ダウンサンプリング回路203、204を介して各々2:1ダウンサンプリングされる。
すなわち、垂直解像度が半分になったデータが各々出力される。ダウンサンプリング回路203、204から出力されたデータは水平ローパスフィルタ205と水平ハイパスフィルタ206、水平ローパスフィルタ207と水平ハイパスフィルタ208を用いて、低周波成分と高周波成分のデータに分割される。
更に、ダウンサンプリング回路209、210、211、212を介して各々2:1ダウンサンプリングされる。その結果、出力画像213を得ることができる。出力画像213は、前述したフィルタ処理を通してそれぞれ得られるブロックLL、ブロックHL、ブロックLH、ブロックHHから構成される。なお、表記簡略化を期して、これらのブロックに関しては、以下では必要に応じてLL、HL、LH、HHのように記載する。
出力画像213は、LLの領域では、入力画像200の解像度を垂直、水平各々半分に縮小した画像になっている。また、HH、HL、LHの領域はほとんどが0か、または小さい値であり、符号化を行うと圧縮が効き易いデータになっている。
符号化されたRAW画像(以下、RAWファイル)は、記録再生部102によって、記録媒体103と、通信部107と、通信端子110を介して外部記録装置112に記録される。記録媒体103は、内蔵式のメモリやハードディスク、または、着脱式のメモリカード等である。また、外部記録装置112は外部記録媒体として用いる、いわゆるクラウドサーバなどの外部サーバやストレージである。
なお、記録再生部102は、記録媒体103からRAWファイルを読み出したり、通信部107と通信端子110を介してRAWファイルやJPEGなど他の圧縮方式を用いた静止画ファイルを読み出したりすることもできる。
また、通信部107は通信端子110を用いて、無線通信や有線通信によりインターネットや外部機器と送受信してアクセス可能な構成を有するものである。
記録媒体103に記録されるRAWファイルは、符号化されたRAW画像のうち表示部106で表示するのに必要な解像度(所定レベルまでの低周波成分)のサブバンドの画像情報に留めるものとする。
一方、外部記録装置112には全サブバンド(全レベル)の画像情報を記録するものとする。なお、特に区別する必要がある場合、表示部106で表示するのに必要な解像度のサブバンドの画像情報のみ記録したRAWファイルをサブRAWファイルと呼ぶ。また、全サブバンドの画像情報を記録したRAWファイルをメインRAWファイルと呼ぶ。
ここで、RAWファイルが記録媒体103と外部記録装置112に記録されるまでの動作を図3のフローチャートを用いてより詳細に説明する。なお、本実施形態では記録する映像の解像度が4096×2048であり、表示部106の解像度が2048×1024であった場合を例として挙げる。また、RAW符号化部101でのウェーブレット変換でのサブバンド分解を1レベル(1度)だけ行った場合を例に挙げて説明する。
S301では、記録再生部102は記録再生部102のバッファに保持されたRAWファイルのうち、表示部106で表示するのに必要な解像度のサブバンドの画像情報の箇所のみ読み出し、S302において、記録媒体103に記録する。ここで、表示部106で表示するのに必要な解像度のサブバンドとは所定レベルまでの低周波成分の画像を意味する。
なお、本実施形態の場合、表示部106の解像度が2048×1024であるので、記録する映像の解像度が4096×2048に対し、水平半分、垂直半分の解像度が表現できるサブバンド画像情報のみを記録できればよい。従って、その条件を満たすLLの領域のみが記録媒体103に記録される。
S303では、記録再生部102は記録再生部102のバッファに保持されたRAWファイルを全て読み出し、S304において通信部107へ供給した後、S305において通信端子110を用いて外部記録装置112に記録される。
以上のように、記録動作を行うことで撮像装置1000に内蔵された記録媒体103へ記録されるのは記録する映像の解像度のうち、表示部106で表示するのに必要な解像度のサブバンドの画像情報のみになる。これにより、撮像装置1000に内蔵あるいは接続されている記録媒体103への記録枚数を増やすことができる。
続いて、再生時の動作方法について、図1、及び図4のフローチャートを用いながら説明する。
S400において、ユーザーにより再生が指示されると、記録再生部102は記録媒体103あるいは外部記録装置112より通信端子110及び通信部107を介してRAWファイルを読み出す。
S401では、RAWファイルを記録媒体103から読み出すか、外部記録装置112から読み出すかは再生画像を表示部106で表示するか、外部表示装置113で表示するかで切り替える。
まず、表示部106で表示する場合について説明する。
表示部106で表示する場合にはS402に進み、記録再生部102は記録媒体103からサブRAWファイルを読み出し内蔵バッファに格納した後、RAW復号化部108に転送する。
次に、S403では、RAW復号化部108は圧縮された状態のRAWファイルを復号して伸長し、現像部104に転送する。
その後は、S404において、現像部104は記録動作時と同様、現像処理し、表示処理部105は記録解像度と表示部に応じたリサイズなど所定の表示処理を施し、表示部106にて再生画像を表示する。
続いて、外部表示装置113で表示する場合について説明する。
外部表示装置113で表示する場合は、S405において、記録再生部102は外部表示装置113の解像度を表示部106の解像度と比較する。解像度が大きい場合はS406に進んで、記録再生部102は外部記録装置112から通信端子110及び通信部107を介してメインRAWファイルを読み出す。
次に、S403において、RAW復号化部108は圧縮された状態のメインRAWファイルを復号して伸長し、現像部104に転送する。
その後は、S404において、記録動作時と同様、現像処理され、記録解像度と表示部に応じたリサイズなど所定の表示処理を施し映像出力端子111を介して外部表示装置113にて再生画像を表示する。
一方、外部表示装置113の解像度が表示部106の解像度より小さい場合はS407に進み、記録再生部102は記録媒体103からサブRAWファイルを読み出し内蔵バッファに格納した後、RAW復号化部108に転送する。
その後の動作は解像度が大きい場合と同様のため説明を省略する。
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態について、図5から図7を用いて説明する。
図6は、本実施形態に係る画像記録システムの構成例を示すブロック図である。図6の本実施形態の画像記録システムは、撮像装置6000、外部記録装置112及び外部表示装置113を備える。本実施形態では、現像部104の内部に高画質現像部601、簡易現像部602の二種の現像部を持ち、更にそれらの出力の切り替えを行うスイッチ603を具備する点が前述した第1の実施形態と異なっている。
また、静止画復号部604、現像パラメータ設定部605が追加されている点、外部記録装置112で現像および静止画符号化を行っている点が異なっている。それ以外の部分は前記第1の実施形態と同じである。
本実施形態の撮像装置6000の撮影時の動作方法について、図6を用いながら説明する。
撮像部100は、撮像対象となる被写体の光学像を結像し、画素毎に配置される赤、緑、青(RGB)のカラーフィルターを透過した光を電気信号に変換する。
RAW画像は現像部104に内蔵された簡易現像部602、高画質現像部601でデベイヤー処理を施し、輝度と色差から成る信号に変換して、各信号に含まれるノイズを除去、光学的な歪を補正し、画像を適正化するなどの現像処理が行なわれる。また、ユーザーの選択に応じて現像パラメータを通常のものから現像パラメータ設定部605から設定されるものに変更し、ホワイトバランスの変更、トリミングやモノクロ化、セピア調にするなどの画像処理を行う。
なお、高画質現像部601は、簡易現像部602よりも各々の処理を高精度に行うものである。簡易現像部602よりも高画質な現像画像が得られるが、一方で、処理負荷が大きく低速になってしまう。そこで、本実施形態の高画質現像部601は、撮像と並行したリアルタイムの現像に特化したものではなく、撮影後に時間をかけて分散処理を行うことが可能な構成になっている。このように、高画質現像を撮影時ではなく、時間をかけて後から行うようにすることで、回路規模や消費電力の増大(ピーク)を低く抑えることができる。
他方、簡易現像部602は、高画質現像部601よりも、画質は低いものの、撮影中に高速に現像処理を行えるよう、高画質現像よりも現像に係る処理量が少なくなるように構成されている。簡易現像部602の処理負荷は小さいので、撮影動作と並行したリアルタイムの現像の際には簡易現像部602を用いるようにする。
スイッチ603は、ユーザーから指示された操作内容や実行中の動作モードに応じた制御に従って切り替えられる。撮影時には、リアルタイムに撮影映像を表示部106に表示することが求められるため、簡易現像部602で現像した映像が表示処理部105に伝送されるようスイッチを切り替える。
現像部104に内蔵された簡易現像部602によって現像処理された画像情報は、表示処理部105によって記録解像度と表示部に応じたリサイズなど所定の表示処理が実施された後、表示部106にて表示される。なお、本実施形態において、表示部106の解像度は撮像装置6000が撮影可能な最大解像度に対して低解像度なものであるとする。また、現像処理された画像情報は、映像出力端子111により、外部表示装置113に接続し表示してもよい。映像出力端子111は、例えばHDMIやSDIのような汎用インタフェースを含む。
RAW符号化部101は、撮像部100が出力したRAW画像を、ウェーブレット変換などの階層符号化と差分符号化等の技術を用いて高能率符号化し、圧縮された状態のRAWファイルに変換して、記録再生部102にあるバッファに格納する。
RAW符号化部101において符号化されたRAWファイルは、記録再生部102によって、記録媒体103と通信部107と通信端子110を介して外部記録装置112に記録される。記録媒体103は、内蔵式のメモリやハードディスク、または、着脱式のメモリカード等である。また、外部記録装置112はいわゆるクラウドサーバなどの外部サーバである。
なお、記録再生部102は、記録媒体103からサブRAWファイルを読み出したり、通信部107と通信端子110を介してRAWファイルやJPEGなど他の圧縮方式を用いた静止画ファイルを読み出したりすることもできる。
また、通信部107は通信端子110を用いて、無線通信や有線通信によりインターネットや外部機器にアクセス可能な構成を有するものである。
記録媒体103に記録されるRAWファイルは符号化されたRAW画像のうち、表示部106で表示するのに必要な解像度(所定レベルまでの低周波成分)のサブバンドの画像情報に留めるものとする。一方、外部記録装置112には全サブバンド(全レベル)の画像情報を記録するものとする。
外部記録装置112は、伝送されてきたRAWファイルに対して高精度での現像処理を行う。ここで行われる現像は、高画質現像部601で行われる現像と同等以上の高精度なものが行われる。また、外部記録装置112は撮像と並行したリアルタイムの現像に特化したものではなくともよい。また、外部記録装置112は現像された画像情報を高能率符号化(圧縮符号化)し、情報量が圧縮された画像情報を生成して、画像ファイル(静止画ファイル、または、動画ファイル)に変換する。静止画圧縮はJPEGなどを、動画圧縮にはMPEG-2、H.264、HEVC等を用いることができる。
続いて、再生時の動作方法について図5、図6を用いながら説明する。
S500において、ユーザーにより再生が指示されると動作が開始する。
S501において、記録再生部102は記録媒体103からサブRAWファイル、あるいは外部記録装置112より通信端子110及び通信部107を介して静止画圧縮ファイルを読み出す。なお、画像データを記録媒体103から読み出すか、外部記録装置112から読み出すかは再生画像を表示部106で表示するか、外部表示装置113で表示するかで切り替える。
まず、表示部106で表示する場合について説明する。
表示部106で表示する場合はS502に進み、記録再生部102は記録媒体103からサブRAWファイルを読み出し内蔵バッファに格納した後、RAW復号化部108に転送する。
次に、S503において、RAW復号化部108は圧縮された状態のサブRAWファイルを復号して伸長し、現像部104に転送する。現像部104は、内蔵された高画質現像部601および簡易現像部602で現像処理を行う。その際、表示部106では、高画質現像部601で処理された高画質現像画像を表示することが望ましいが、高画質現像部601はリアルタイム現像に特化していないため、以下のような処理を行う。
S504において、高画質現像部601で現像処理が完了済か否かを判断する。
高画質現像部601で現像処理が完了するまでは、S506において、簡易現像部602で現像処理にした画像を表示処理部105に転送する。一方、高画質現像部601での現像が完了したら、S505において、表示処理部105に転送する画像を高画質現像部601で処理したものに切り替える。
なお、記録媒体103に記録されているサブRAWファイルは、符号化されたRAW画像のうち表示部106で表示するのに必要な解像度(所定レベルまでの低周波成分)のサブバンドの画像情報に留まっている。
そのため、高画質現像を行う際の処理時間を撮影時に記録する全ての解像度を現像する場合に比べ、短縮することができる。そのため、高画質現像部601の処理性能によってはリアルタイム処理が可能な場合もある。その際は簡易現像部602で現像処理した画像と高画質現像部601で処理した画像を切り替えて転送するのではなく初めから高画質現像部601で処理した画像を転送するようにしてもよい。
その後はS507に進み、表示処理部105において記録動作時と同様、記録解像度と表示部106に応じたリサイズなど所定の表示処理を施し、表示部106にて再生画像を表示する。
続いて、外部表示装置113で表示する場合について説明する。
外部表示装置113で表示する場合はS508において、記録再生部102は外部表示装置113の解像度を表示部106の解像度と比較する。そして、解像度が大きい場合はS509に進み、外部記録装置112から通信端子110及び通信部107を介して静止画圧縮ファイルを読み出す。
次に、S510において、静止画復号部604は圧縮された状態の静止画ファイルを復号して伸長し、表示処理部105に転送する。
その後は、S507において、表示処理部105は記録解像度と表示部106に応じたリサイズなど所定の表示処理を施し、映像出力端子111を介して外部表示装置113にて再生画像を表示する。
一方、解像度が小さい場合はS511に進み、記録再生部102は記録媒体103からサブRAWファイルを読み出し内蔵バッファに格納した後、RAW復号化部108に転送する。
その後の動作は、表示部106で表示する場合と同様のため説明を省略する。
なお、本実施形態では、外部記録装置112から再生するデータが静止画である場合を例に挙げて説明したがMPEG-2、H.264、HEVCなどの動画であってもよい。その際には、撮像装置6000に静止画復号部604に加えて動画復号部を持つようにする。
また、静止画ファイルを予め外部記録装置112から通信端子110及び通信部107を介して読み出しておき、記録媒体103に記録しておいてもよい。この場合、記録媒体103に静止画ファイルを記録することになるが、メインRAWファイルを記録した場合に比べ、記録容量を圧迫しないため、記録枚数に対する影響を少なくすることができる。
続いて、本発明の特徴の一つであるユーザー指定による試し現像処理について図6、図7を用いて説明する。
本実施形態において、ユーザー指定による現像処理とは撮影時に現像部104で実施する通常の現像パラメータによる現像処理では無い。例えば、ユーザーの嗜好に基づいたホワイトバランスの調整、トリミングなどの絵作りを行うために別現像パラメータを用いた現像処理を指す。
S700において、ユーザーにより試し現像処理が指示されると動作が開始する。
先ず、S701において、記録再生部102は、指定された画像に対応するサブRAWファイルを記録媒体103から読み出し、記録再生部102の内蔵バッファに格納した後、RAW復号化部108に転送する。
また、S701の処理と同時に、S702において、現像パラメータ設定部605はユーザーが選択した現像パラメータを現像部104に送信する。
なお、ここでユーザーが設定する現像パラメータは、プリセットを現像パラメータ設定部605に内蔵していてもよいし、通信端子110及び通信部107を介して外部記録装置112など外部装置から受信してきてもよい。また、ユーザーが手動で細かく設定できるように構成してもよい。
また、ここで送信する現像パラメータは明るさ、ホワイトバランス、トリミングの範囲などを調整するためのものであり、現像結果の画像を鮮やかにする、切り出す、モノクロ化する、セピア調にするなどの画像処理を現像部104で行うのに用いる。
S703では、RAW復号化部108は記録再生部102から受信した圧縮された状態のRAWファイルを復号して伸長し、現像部104に転送する。
S704では、現像部104は内蔵した高画質現像部601で現像パラメータ設定部605から設定された現像パラメータを用いてRAW画像を現像し、表示処理部105に転送する。
S705では、表示処理部105は記録解像度と表示部106に応じたリサイズなど所定の表示処理を施し、表示部106にてユーザーが設定した現像パラメータを用いて現像した画像を表示する。
S706では、ユーザーは表示部106に表示された現像結果を見て、現像処理を完了するか別現像パラメータで現像処理をやり直すかを選択する。
現像処理をやり直す場合は、S702に戻り、現像パラメータ設定部605はユーザーが選択した現像パラメータを現像部104に送信するところから再度やり直す。
現像処理完了が指示された場合は、S707に進み、現像パラメータ設定部605はユーザーが選択した現像パラメータを通信端子110及び通信部107を介して外部記録装置112に送信する。
S708では、外部記録装置112は、ユーザーが現像で指定したメインRAWファイルと現像パラメータ設定部605から送信される現像パラメータを用いて現像処理を行う。
S709では、外部記録装置112は現像された画像情報を高能率符号化(圧縮符号化)し、情報量が圧縮された符号化情報を生成して、画像ファイル(静止画ファイル、または、動画ファイル)に変換する。
以上のように、ユーザーが試し現像を行う際には、解像度の小さいサブRAWファイルを使用することで現像処理を軽くし、ユーザーの現像処理待ち時間を短くすることができる。
一方、ユーザーが現像パラメータを確認して決定した後は、外部記録装置112で時間をかけて現像処理を行い、外部表示装置113にて再生画像の表示を行えるようにする。
なお、本実施形態では、メインRAWファイルの現像処理を外部記録装置112で行ったが、撮像装置内の高画質現像部601で行ってもよい。その際は、撮像装置6000内に静止画符号化部を持ち、外部記録装置112からメインRAWファイルを受信、高画質現像部601で現像したデータを静止画符号化部でJPEGなどに圧縮符号化し記録媒体103に記録するようにする。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態について、図8から図12を用いて説明する。
図8は、本実施形態に係る画像記録再生装置8000の構成例を説明するブロック図である。
図8において、801はイメージセンサー、802はセンサー補正部、803はRAW圧縮部、804は簡易現像処理部、805はバッファ部、806はユーザー制御部、807はスイッチ、808は表示部、809はテレビなどの表示装置を表している。また、810はRAW伸長部、811は現像処理部、812は圧縮部、813は記録メディアを表している。
まず、本実施形態における撮影過程について説明する。
撮影時、レンズから入力された画像は、イメージセンサー801で結像される。イメージセンサー801で結像した画像データは、センサー補正部802により、センサーに起因する傷などの修復がなされる。修復処理には、イメージセンサー801における欠落画素や信頼性の低い画素の値に対し、周辺画素値を用いて修復対象の画素を補間したり、所定のオフセット値を減算したりする処理が含まれる。
本実施形態では、センサー補正部802から出力される画像データを、生(未現像)の画像を意味するRAW画像と称す。
RAW圧縮部803は、センサー補正部802が出力したRAW画像を、離散ウェーブレット変換を用いて高能率符号化し、圧縮された状態のRAWファイルに変換して、記録メディア813に保存する。
離散ウェーブレット変換は、画像全体に階層的にローパスフィルタとハイパスフィルタを掛けることで低域成分と高域成分をそれぞれ低域バンド、高域バンドとして取り出す変換方式である。また、離散ウェーブレット変換の階層処理は、直前の階層の低域バンドに対してウェーブレット変換することを繰り返すことで実現できる。
図9は、画像901に対してウェーブレット変換を2回実行して解像度の小さな画像を得る過程を例に示している図である。これに、離散ウェーブレット変換を実行することで、画像902の高域成分と、画像903の低域成分を取り出すことができる。更に、画像903に対し、ウェーブレット変換を実行することで、画像904の高域成分と、画像905の低域成分を取り出すことができる。そして、画素数の少ないRAW画像901'(小容量のRAW情報)を生成する。
簡易現像処理部804は、現像後の画像サイズを、例えばHD映像の200万画素以下に制限したり、ノイズ除去や光学的な歪補正を限定的な処理に留めたり、或いは省いたりすることで、現像の高速処理や簡易処理を実現している。これにより、後述の現像処理部811と比較すると、画質は低いものの、撮影中に高速に処理を行える。
RAW画像901'を、簡易現像処理部804で、バッファ部805に格納し、一方、現像処理を実行する。現像処理された画像データは、スイッチ807を介し、表示部808により、表示装置809に表示できる画像データに処理され、表示装置809に撮像内容が表示される。
次に、画像記録再生装置8000において編集を行う場合を説明する。
編集過程では、前述したバッファ部805に格納されたRAW画像901'を用いる。ユーザー制御部806は、ユーザーが簡易現像処理部804に対して指示を与えるために用いるキーやボタン、タッチパネルなどの入力デバイスを含む。
例えば、ホワイトバランスを行う場合、ユーザーはユーザー制御部806に対し、ホワイトバランスのレベルを指定する。この際に生成された現像パラメータを、簡易現像処理部804に伝送する。バッファ部805から読み出した画像データを、簡易現像処理部804により、現像パラメータを加味した現像処理が実行される。
次に、スイッチ807を介し、表示部808により、表示装置809に表示できる画像データに処理され、表示装置809にホワイトバランス処理後の結果が表示される。このとき生成された現像パラメータは、撮影過程で記録メディア813に保存された画像901と紐付けして、同じく記録メディア813に保存する。このように編集時は、画素数の少ないRAW画像901'を用いるため、処理が比較的軽く済む。
次に、現像過程について説明する。
現像処理は、撮影後のアイドリング中など、撮影過程とは別のプロセスで実行される。まず、前記撮影過程で格納した圧縮RAWファイルと、前記編集実施時に生成された現像パラメータを記録メディア813より読み出す。RAW伸張部810は、圧縮RAWファイルを、復号して伸張する。この画像データに対し、現像処理部811での現像処理で、記録・表示する画像に画像処理される。このとき、記録メディア813より読み出した現像パラメータを現像処理部811での現像処理に反映する。
現像処理部811で現像処理された画像データは圧縮部812に供給される。圧縮部812は、取得した画像データに対して高能率符号化処理を施し、画像ファイルを生成する。なお、圧縮部812は、JPEGやH.264などの公知の技術により圧縮処理を行う。生成された画像ファイルは記録メディア813に保存する。
図10から図12のフローチャートを用いて本実施形態の処理手順を説明する。
まず、画像記録再生装置8000の撮影過程について、図10を用いて説明する。
S1000で撮影を開始すると、S1001において、イメージセンサー801により変換された電気信号に対して、センサー補正部802が画素の修復のための信号処理を施す。ここでは、欠落画素や、信頼性の低い画素の値に対し、周辺画素値を用いて補間したり、所定のオフセット値を減算したりする。
S1002では、RAW圧縮部803において離散ウェーブレット変換を用いて高能率符号化し、圧縮された状態のRAWファイルに変換する。離散ウェーブレット変換は、画像全体に階層的にローパスフィルタとハイパスフィルタを掛けることで低域成分と高域成分をそれぞれ低域バンド、高域バンドとして取り出す変換方式である。
また、離散ウェーブレット変換の階層処理は直前の階層の低域バンドに対してウェーブレット変換することを繰り返すことで実現できる。前述と同様、図9に示すように、画像901に対し、各々に離散ウェーブレット変換を繰り返すことで、画像904の高域成分と、画像905の低域成分を取り出すことができる。
S1003では、RAW圧縮部803は、S1002の処理過程で生成される画像905の低域成分である、画素数の少ないRAW画像901'を生成し、バッファ部805に格納する。
S1004では、簡易現像処理部804がRAW画像901'を現像処理する。簡易現像処理部804は、RAW画像に対してデベイヤー処理(デモザイク処理)し、輝度と色差から成る信号へ変換して、各信号に含まれるノイズを除去、光学的な歪を補正し、画像を適正化するなどの所謂現像処理を行う。
S1005では、表示部808が取得した画像データから表示画像を形成し、表示装置809に表示する。
S1006では、S1002の処理を完了した画素数の多いRAW画像は、記録メディア813に保存し、S1007で終了となる。
次に、編集過程について、図11のフローチャートを用いて説明する。
S1100で編集を開始すると、S1101で、バッファ部805に格納したRAW画像901'を読み出す。
S1102では、キーやボタン、タッチパネルなどの入力デバイスを用いて、行なわれるユーザー操作に従って、現像パラメータを簡易現像処理部804に与える。例えば、ホワイトバランスを行う場合、ユーザーはユーザー制御部806に対し、ホワイトバランスのレベルを指定する。この際に生成されたパラメータを現像パラメータとして、簡易現像処理部804に伝送する。
S1103では、簡易現像処理部804がRAW画像を現像処理する。簡易現像処理部804は、RAW画像に対してデベイヤー処理(デモザイク処理)し、輝度と色差から成る信号へ変換して、各信号に含まれるノイズを除去、光学的な歪を補正し、画像を適正化するなどの所謂現像処理を行う。この現像時に、S1102で指定した現像パラメータを反映する。S1103で現像処理された画像データは、表示部808に供給される。
S1104では、表示部808が取得した画像データから表示画像を形成し、表示装置809に表示する。S1103で現像処理された画像データは、再度編集を実施する際に用いるため、S1105で、バッファ部805に格納する。
S1106では、簡易現像時に生成された現像パラメータは、撮影過程で記録メディア813に保存された画像901と紐付けして、同じく記録メディア813に保存する。
S1107では、編集終了か否かを判断する。再度編集を実施する場合、S1107からS1101に戻る。編集を終了する場合、S1107を経て、S1108で終了となる。
次に、現像過程について、図12のフローチャートを用いて説明する。
S1200で現像を開始すると、S1201で、記録メディア813に保存した圧縮RAWファイルと、図11のフローチャートのS1106で編集実施時に生成し、保存した現像パラメータを読み出す。
S1202では、圧縮RAWファイルを、RAW伸張部810で復号して伸張する。
S1203では、現像処理部811がS1202で伸長した画像データに対し、現像処理を実施し、記録・表示する画像に画像処理する。このとき、記録メディア813より読み出した、現像パラメータを、現像処理に反映する。
S1204では、圧縮部812がS1203より得られた画像データに対して高能率符号化処理を施し、画像ファイルを生成する。なお、S1204は、JPEGやH.264などの公知の技術により圧縮処理を行う。
S1205では、圧縮部812がS1204で生成した画像ファイルを記録メディア813に保存し、S1206で終了となる。
このように、画像記録再生装置8000内で編集を実施する場合、画素数の少ない画像データを用い、その結果を現像パラメータとして保存する。そして、後から画素数の多い画像データ処理の現像処理に反映することで、編集時の処理負担を軽くすることができ、軽快な編集の実現や消費電力を抑えることができる。
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態について、図13から図17を用いて説明する。
以下、図13から図15を参照して、画像記録再生装置8000においてトリミングの編集、現像処理を行う場合について説明する。第3の実施形態との違いは、図13に示すように、画像分割部1301の追加である。
まず、撮影過程について説明する。
撮影時、レンズから入力された画像は、イメージセンサー801で結像される。イメージセンサー801で結像した画像データは、センサー補正部802により、センサーに起因する傷などの修復がなされる。
画像分割部1301は、図14において画像1401に示すように、符号化時に任意数の矩形領域の画像に分割する。RAW圧縮部803は、センサー補正部802が出力したRAW画像を、離散ウェーブレット変換を用いて高能率符号化し、圧縮された状態のRAWファイルに変換して、記録メディア813に保存する。
このとき、画像分割部1301で、分割した画像単位で圧縮を実施する。画像1401に、ウェーブレット変換を2回実行して解像度の小さな画像を得る過程を例に示している。これに、離散ウェーブレット変換を実行することで、画像1402の高域成分と、画像1403の低域成分を取り出すことができる。
更に、画像1403に対し、ウェーブレット変換を実行することで、画像1404の高域成分と、画像1405の低域成分を取り出すことができる。このように生成した各々の低域成分の画像を組み合わせて、画素数の少ないRAW画像1401'を生成する。RAW画像1401'を、簡易現像処理部804において、バッファ部805に格納し、現像処理を実行する。現像処理された画像データは、スイッチ807を介し、表示部808により、表示装置809に表示できる画像データに処理される。表示装置809に撮像内容が表示される。
撮像機器において編集を行う場合、第3の実施形態と同様、バッファ部805に格納したRAW画像1401'を用いる。
ユーザーは、ユーザー制御部806を通じて、トリミング領域1501を指定することができる。この際に生成された現像パラメータを、簡易現像処理部804に伝送する。簡易現像処理部804で、現像処理された画像データは、スイッチ807を介し、表示部808により、表示装置809に表示できる画像データに処理され、表示装置809に表示される。このとき生成された現像パラメータは、撮影過程で記録メディア813に保存された画像1401と紐付けして、同じく記録メディア813に保存する。
次に、現像過程について説明する。
まず、撮影過程で格納した圧縮RAWファイルと、編集実施時に生成された現像パラメータを記録メディア813より読み出す。RAW伸張部810は、圧縮RAWファイルを、復号して伸張する。
ここで、バッファ部805や記録メディア813に保存されている画像は、画像1401'や画像1401に示すように、RAW圧縮部803の圧縮処理過程において、一画面を圧縮する画像単位数に分割したものである。つまり、画像1401'と画像1401は、同じ分割がなされている。
このことを利用し、RAW伸張部810において、トリミング領域1501の情報に、RAW伸張過程での画像分割領域を加味し、画像1401の中のトリミングに該当する領域1502のみを伸張する。この画像データに対し、現像処理部811での現像処理実施時に、記録・表示する画像に画像処理される。現像処理された画像データが圧縮部812に供給される。圧縮部812は、取得した画像データに対して高能率符号化処理を施し、画像ファイルを生成する。生成された画像ファイルは記録メディア813に保存する。
本実施形態の処理手順を図16、図17のフローチャートを用いて説明する。編集過程は、ユーザー制御部806での操作がトリミングに変わるだけであり、フローは第3の実施形態と同様であるため、省略する。
まず、撮影過程について、図16のフローチャートを用いて説明する。
S1000で撮影を開始すると、S1001において、センサー補正部802がイメージセンサー801により変換された電気信号に対して、画素の修復のための信号処理を施す。S1601で、画像分割部1301が画像1401のように、任意数の画像に分割する。
S1002では、RAW圧縮部803が離散ウェーブレット変換を用いて高能率符号化し、圧縮された状態のRAWファイルに変換する。
このとき、図14に示すように、S1601で分割した画像単位で圧縮を実施する。図14に示すように、画像1401に対し、各々に離散ウェーブレット変換を繰り返すことで、画像1404の高域成分と、画像1405の低域成分を取り出すことができる。
S1003では、S1002の処理過程で生成される画像1405の低域成分のみを組み合わせた、画素数の少ないRAW画像1401'を生成し、バッファ部805に格納する。
S1004では、簡易現像処理部804がRAW画像1401'を現像処理する。
S1005では、表示部808が取得した画像データから表示画像を形成し、表示装置809に表示する。
S1006では、S1002の処理を完了した画素数の多いRAWファイルは、記録メディア813に保存し、S1007で終了となる。
次に、現像過程について、図17のフローチャートを用いて説明する。
S1200で現像を開始すると、S1201で、記録メディア813に保存した圧縮RAWファイルと、編集実施時に生成し、保存した現像パラメータを読み出す。
S1701では、トリミング編集か否かを判断し、トリミング編集であれば、S1702でトリミング領域を抽出する。S1201で読み出した画像は、画像1401に示すように、RAW圧縮部803の圧縮処理過程において、一画面を圧縮する画像単位数に分割したものである。つまり、画像1401'と画像1401は、同じ分割がなされている。
このことを利用し、トリミング領域1501の情報に、RAW伸張過程での画像分割領域を加味し、画像1401の中のトリミングに該当する領域1502のみを抽出する。トリミング編集でなければ、S1202に遷移する。
S1202では、RAW伸張部810はトリミング部分を含む最小限の分割部分のみを伸張する。
S1203では、現像処理部811はS1202で伸長された画像データに対し、現像処理を実施し、記録・表示する画像に画像処理する。
S1204では、S1203より得られた画像データは、圧縮部812により高能率符号化処理を施し、画像ファイルを生成する。
S1205では、圧縮部812は生成された画像ファイルを記録メディア813に保存し、S1206で終了となる。
このように、撮像機器内でトリミング編集を実施する場合、第3の実施形態の画素数の少ない画像データを用い、その結果を現像パラメータとして保存する。
次に、圧縮RAWファイルを伸張する際、トリミング領域1501の情報に、RAW伸張過程での画像分割領域を加味し、画像1401の中のトリミングに該当する領域1502のみを伸張する。この画像に対し現像処理を実施することで、第3の実施形態と比較し、現像領域を最小限できるため、処理負担を更に軽くすることができ、軽快な編集の実現や消費電力を抑えることができる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワークまたは各種のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100 撮像部
101 RAW符号化部
102 記録再生部
103 記録媒体
104 現像部
105 表示処理部
106 表示部
107 通信部
108 RAW復号化部
110 通信端子
111 映像出力端子
112 外部記録装置
113 外部表示装置
1000 撮像装置

Claims (14)

  1. 撮像装置と、前記撮像装置から送信される階層的に符号化された画像情報を記録する外部記録装置とを具備する画像記録システムであって、
    前記撮像装置は、
    RAW画像の画像情報を周波数帯域ごとに階層的に符号化する符号化手段と、
    前記階層的に符号化された画像情報を外部と送受信する通信手段と、
    前記階層的に符号化された画像情報のうち低域の画像情報を内部の記録媒体に記録し、前記階層的に符号化された画像情報の全ての帯域の画像情報を前記外部記録装置に記録する記録手段と、
    画像情報を現像する現像手段と、
    前記内部の記録媒体から読み出されて前記現像手段により現像された低域の画像情報を表示部に表示する表示手段と、
    前記外部記録装置に記録された画像情報を受信して復号する復号化手段と、
    前記復号化手段で復号され前記現像手段により現像された画像情報を外部表示装置に出力する映像出力手段とを有することを特徴とする画像記録システム。
  2. 前記表示部で表示する際に使用する画像情報は、前記内部の記録媒体に記録された画像情報を使用し、
    前記映像出力手段と接続する外部表示装置で表示する際には、
    前記映像出力手段と接続する外部表示装置の解像度が前記内部の記録媒体に記録された画像情報より大きい場合は、前記外部記録装置の記録媒体に記録された画像情報を使用し、
    前記映像出力手段と接続する外部表示装置の解像度が前記内部の記録媒体に記録された画像情報より大きくない場合は、前記内部の記録媒体に記録された画像情報を使用することを特徴とする請求項1に記載の画像記録システム。
  3. 撮像装置と、前記撮像装置から送信される階層的に符号化された画像情報を記録する外部記録装置とを具備する画像記録システムであって、
    前記撮像装置は、
    前記画像情報を周波数帯域ごとに階層的に符号化する第1の符号化手段と、
    前記階層的に符号化された画像情報のうち低域の画像情報を内部の記録媒体に記録し、前記階層的に符号化された画像情報の全ての帯域の画像情報を前記外部記録装置に記録する記録手段と、
    前記画像情報を取得して撮影時に現像処理を行う第1の現像手段と、
    前記第1の現像手段よりも低速で高画質な画像を得るための現像処理を行う第2の現像手段と、
    前記内部の記録媒体に記録された画像情報を復号する第1の復号化手段と、
    復号された前記内部の記録媒体で記録された画像情報を表示部に表示する表示手段と、
    前記階層的に符号化された画像情報の全ての帯域の画像情報を外部に送受信する通信手段と、
    前記第1の復号化手段で復号された画像情報を外部の表示装置に出力する映像出力手段と、
    現像後、圧縮符号化された前記画像情報を復号する第2の復号化手段とを有し、
    前記外部記録装置は、
    前記通信手段により送信されてくる前記階層的に符号化された画像情報の全てを記録する外部記録媒体と、
    前記階層的に符号化された画像情報の全てを現像する第3の現像手段と、
    前記第3の現像手段で現像された画像情報を圧縮符号化する第2の符号化手段とを有することを特徴とする画像記録システム。
  4. 前記表示部で表示する際に使用する画像情報は、
    前記第2の現像手段での現像が完了するまでは、前記内部の記録媒体に記録された画像情報を前記第1の現像手段で現像したものを使用し、
    前記第2の現像手段での現像が完了した後は、前記内部の記録媒体に記録された画像情報を前記第2の現像手段で現像したものを使用することを特徴とする請求項3に記載の画像記録システム。
  5. 前記映像出力手段と接続する外部表示装置で表示する際には、
    前記映像出力手段と接続する外部表示装置の解像度が前記内部の記録媒体に記録された画像情報より大きい場合は、前記第2の符号化手段で符号化した画像情報を前記第2の復号化手段で復号した画像情報を使用し、
    前記映像出力手段と接続する外部表示装置の解像度が前記内部の記録媒体に記録された画像情報より小さい場合は、
    前記第2の現像手段での現像が完了するまでは、前記内部の記録媒体に記録された画像情報を前記第1の現像手段で現像したものを使用し、
    前記第2の現像手段での現像が完了した後は、前記内部の記録媒体に記録された画像情報を前記第2の現像手段で現像したものを使用することを特徴とする請求項3または4に記載の画像記録システム。
  6. 前記撮像装置は、
    ユーザーにより選択された現像パラメータを決定する現像パラメータ設定手段を有し、
    現像パラメータを振って現像した画像を確認し、使用する現像パラメータを決定する際には、前記内部の記録媒体に記録された画像情報を用いて、前記第2の現像手段により現像された画像を用いることを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載の画像記録システム。
  7. 現像パラメータを振って現像した画像を確認し、使用する現像パラメータを決定した後は、前記第3の現像手段は、前記外部記録媒体に送信された現像パラメータと前記階層的に符号化された画像情報の全てを用いて現像し、
    前記第2の符号化手段は、現像された画像情報を圧縮符号化することを特徴とする請求項3〜6の何れか1項に記載の画像記録システム。
  8. RAW画像の画像情報に対し階層符号化を行い、符号化情報を生成する圧縮手段と、
    前記階層符号化を行う時に得られる低域成分から小容量のRAW情報を生成する手段と、
    前記画像情報を取得して撮影時に現像処理を行う第1の現像手段と、
    前記符号化情報を記憶媒体に記憶する記憶手段と、
    前記符号化情報を復号する復号手段と、
    前記第1の現像手段よりも高画質な画像を得るための現像処理を行う第2の現像手段と、
    前記第1の現像手段又は前記第2の現像手段によって現像処理された画像情報に係る表示画像を出力する表示手段とを有し、
    前記第2の現像手段は、
    前記第1の現像手段により生成された現像パラメータを現像処理に反映することを特徴とする画像記録再生装置。
  9. 前記第2の現像手段は、
    トリミングを実施する時にトリミング領域のみを現像することを特徴とする請求項8に記載の画像記録再生装置。
  10. 前記画像情報を分割する画像分割手段を有し、
    前記画像分割手段は、
    前記圧縮手段がRAW画像の画像情報に対し階層符号化を行う時に矩形領域に分割することを特徴とする請求項8または9に記載の画像記録再生装置。
  11. トリミング編集を実施する手段を有し、
    前記トリミング編集を実施する時に、トリミング部分を含む最小限の分割部分のみを伸長することを特徴とする請求項10に記載の画像記録再生装置。
  12. RAW画像の画像情報に対し階層符号化を行い、符号化情報を生成する圧縮工程と、
    前記階層符号化を行う時に得られる低域成分から小容量のRAW情報を生成する工程と、
    前記画像情報を取得して撮影時に現像処理を行う第1の現像工程と、
    前記符号化情報を記憶媒体に記憶する記憶工程と、
    前記符号化情報を復号する復号工程と、
    前記第1の現像工程よりも高画質な画像を得るための現像処理を行う第2の現像工程と、
    前記第1の現像工程又は前記第2の現像工程において現像処理された画像情報に係る表示画像を出力する表示工程とを有し、
    前記第2の現像工程は、
    前記第1の現像工程において生成された現像パラメータを現像処理に反映することを特徴とする画像記録再生装置の制御方法。
  13. RAW画像の画像情報に対し階層符号化を行い、符号化情報を生成する圧縮工程と、
    前記階層符号化を行う時に得られる低域成分から小容量のRAW情報を生成する工程と、
    前記画像情報を取得して撮影時に現像処理を行う第1の現像工程と、
    前記符号化情報を記憶媒体に記憶する記憶工程と、
    前記符号化情報を復号する復号工程と、
    前記第1の現像工程よりも高画質な画像を得るための現像処理を行う第2の現像工程と、
    前記第1の現像工程又は前記第2の現像工程において現像処理された画像情報に係る表示画像を出力する表示工程とをコンピュータに実行させ、
    前記第2の現像工程は、
    前記第1の現像工程において生成された現像パラメータを現像処理に反映するようコンピュータを制御することを特徴とするプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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