JP7020143B2 - 自動取引装置 - Google Patents

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本発明は、媒体を搬送する搬送部を有する自動取引装置に関する。
例えば、金融機関や流通機関では、自動取引装置の一種として、現金自動預け払い機(ATM)や、紙幣施封機、両替機、その他の装置が用いられている。また、交通機関や流通機関では、自動取引装置の一種として、発券機や、その他の装置が用いられている。
これらの自動取引装置は、装置本体の内部に、紙幣等の媒体が収納される金庫筺体と、媒体を搬送する搬送部を有する処理ユニットと、を備えている(例えば、特許文献1参照)。処理ユニットは、装置本体の内部から外部に引き出すことができるように、移動可能な構造になっている。自動取引装置の保守員は、例えば、処理ユニットの内部に媒体が残留するような障害が発生した場合に、処理ユニットを装置本体の外部に引き出して、処理ユニットの内部に残留している媒体を取り除く。これにより、保守員は、自動取引装置の障害を解消する。
特開2013-218513号公報
しかしながら、従来の自動取引装置は、処理ユニットの内部に媒体が残留するような障害が発生したときに、権限の低い人物(例えば、金庫筺体の内部にアクセスする権限を持たない人物)が処理ユニットの内部に残留した媒体に触れることが可能な構造になっていた。そのため、従来の自動取引装置は、権限の低い人物が処理ユニットの内部に残留した媒体に触れることを抑制することが望まれていた。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、権限の低い人物が処理ユニットの内部に残留した媒体に触れることを抑制する自動取引装置を提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、自動取引装置であって、媒体が収納される金庫筺体と、前記金庫筺体の開口部に開閉可能に設けられた金庫扉と、前記金庫筺体の近傍に移
動可能に設けられ、かつ、媒体を搬送する搬送部を有する処理ユニットと、前記金庫扉が閉じられているときに、前記処理ユニットの移動を規制する規制部と、を備え、前記規制部は、前記処理ユニットに設けられた嵌合部に嵌合する嵌合部材と、前記金庫扉の開閉動作に連動して前記嵌合部材を動かす作動機構と、を有しており、前記作動機構は、前記金庫扉が閉じられるときに、前記嵌合部に近づく方向に前記嵌合部材を移動させることにより、前記嵌合部と前記嵌合部材とを嵌合させ、一方、前記金庫扉が開かれるときに、前記嵌合部から離れる方向に前記嵌合部材を移動させることにより、前記嵌合部と前記嵌合部材との嵌合を解除させる構成とする。
本発明によれば、権限の低い人物が処理ユニットの内部に残留した媒体に触れることを抑制することができる。
実施形態1に係る自動取引装置の外部構成図である。 実施形態1に係る自動取引装置の内部構成図である。 実施形態1に係る自動取引装置の紙幣ユニットの構成図(1)である。 実施形態1に係る自動取引装置の紙幣ユニットの構成図(2)である。 実施形態1で用いる規制部の構成図である。 実施形態1で用いるセキュリティカバーの構成図である。 実施形態1で用いるセキュリティカバーの動作説明図である。 実施形態2で用いる規制部の構成図(1)である。 実施形態2で用いる規制部の構成図(2)である。 実施形態2で用いる規制部の構成図(3)である。 比較例に係る自動取引装置の構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)について詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態1]
<自動取引装置の構成>
以下、図1及び図2を参照して、本実施形態1に係る自動取引装置100の構成について説明する。図1は、本実施形態1に係る自動取引装置100の外部構成図である。図2は、自動取引装置100の内部構成図である。ここでは、自動取引装置100が金融機関や流通機関で用いられる自動現金預け払い機(ATM)として構成されているものとして説明する。また、ここでは、自動取引装置100によって取り扱われる媒体が紙幣であるものとして説明する。
図1に示すように、本実施形態1に係る自動取引装置100は、装置本体1に、表示操作部2と、カード明細口3と、紙幣口4と、番号入力部5と、を有している。表示操作部2は、情報を表示したり、情報を入力したりする部位である。カード明細口3は、キャッシュカードの挿入排出及び取引明細の排出を行う部位である。紙幣口4は、入金及び出金時に紙幣の挿入排出を行う部位である。番号入力部5は、取引時に暗証番号の入力を行う部位である。
図示例では、表示操作部2は、ディスプレイの上にタッチパネルが配置された構成になっている。自動取引装置100の利用者は、例えば、出金取引を行う場合に、表示操作部2に表示された出金取引ボタンを押下する。そして、利用者は、表示操作部2に表示された案内に従って、キャッシュカード(図示せず)をカード明細口3に挿入し、番号入力部5で暗証番号を入力することで、現金の払い戻し(出金)を行うことができる。
装置本体1の前面には、それぞれ開閉可能な上部前扉1aと下部前扉1bとが設けられている。上部前扉1aと下部前扉1bとは、例えば、保守時に保守員によって開閉される。保守員は、比較的高い権限を有する人物であり、例えば、金庫筺体10の内部にアクセスする権限を有している。図示例では、上部前扉1aは、縦方向(上下方向)に開く構造になっている。下部前扉1bは、横方向(左右方向)に開く構造になっている。
図2に示すように、装置本体1のキャビネット18の内部には、制御部ユニット6と、電源ユニット7と、レシートユニット8とが配置されている。制御部ユニット6は、全体の動作を制御するユニットである。電源ユニット7は、各部に電力を供給するユニットである。レシートユニット8は、レシートを発行するユニットである。
レシートユニット8は、ロール紙が収納されるロール紙収納部8aと、取引情報等をロール紙に印刷するプリンタ部8bと、を有している。自動取引装置100は、取引を実行する度に、レシートユニット8で取引情報等をロール紙に印刷してレシートを発行する。
自動取引装置100は、紙幣が保管される金庫110を備えている。金庫110は、紙幣が収納される金庫筺体10と、紙幣を取り扱う紙幣ユニット111とを有している。
金庫110は、紙幣が収納される空間として、媒体収納部10aを有している。金庫筺体10の前面には、開口部10bが設けられている。その開口部10bには、開閉可能な金庫扉41が設けられている。金庫扉41は、下部前扉1bの後方(奥側)に配置されている。
紙幣ユニット111は、上側に配置された紙幣取扱上部ユニット9と、下側に配置された紙幣取扱下部ユニット11とに分かれている。紙幣取扱上部ユニット9は、紙幣の搬送部12(図4参照)を有する処理ユニットである。紙幣取扱下部ユニット11は、紙幣を収納する収納ユニットである。紙幣取扱上部ユニット9は、金庫筺体10の上側に配置され、一方、紙幣取扱下部ユニット11は、金庫筺体10の内部に配置されている。
図3及び図4に示すように、紙幣取扱上部ユニット9は、キャビネット18の内部に設けられたスライドレール17によって前後方向に移動可能に支持されている。また、紙幣取扱下部ユニット11は、金庫筺体10の内部に設けられたスライドレール21によって前後方向に移動可能に支持されている。これにより、自動取引装置100は、紙幣取扱上部ユニット9と紙幣取扱下部ユニット11とを装置本体1の外部に引き出したり、装置本体1の内部に収納したりすることが可能な構造になっている。なお、図3は、紙幣取扱上部ユニット9と紙幣取扱下部ユニット11とを装置本体1の外部に引き出した状態を示している。また、図4は、紙幣取扱上部ユニット9と紙幣取扱下部ユニット11とを装置本体1の内部に収納した状態を示している。
図3に示すように、自動取引装置100は、上部前扉1aが開かれることによって、紙幣取扱上部ユニット9を外部に引き出すことが可能な構造になっている。また、自動取引装置100は、下部前扉1bが開かれ、さらに、金庫扉41が開かれることによって、紙幣取扱下部ユニット11を外部に引き出すことが可能な構造になっている。
図3及び図4に示すように、紙幣取扱上部ユニット9は、搬送部12(図4参照)と、接客部13と、認識部14と、一時保留部15と、上部ベース16と、を有している。搬送部12(図4参照)は、紙幣を搬送する機構である。接客部13は、利用者との間で紙幣の受け渡しを行う機構である。認識部14は、紙幣の鑑別を行う機構である。一時保留部15は、紙幣を一時的に保留させる部位である。上部ベース16は、搬送部12(図4参照)と、接客部13と、認識部14と、一時保留部15を搭載する部材である。上部ベース16は、スライドレール17によって移動可能に支持されている。これにより、紙幣取扱上部ユニット9は、保守時に、上部ベース16ごと、搬送部12(図4参照)と接客部13と認識部14と一時保留部15とを一括で装置本体1の外部に引き出すことができる。
紙幣取扱下部ユニット11は、複数の紙幣カセット19と、下部フレーム20と、を有している。紙幣カセット19は、金種毎に紙幣を収納するカセットである。下部フレーム20は、複数の紙幣カセット19を搭載する部材である。通常、紙幣23(図4参照)は、紙幣カセット19の内部に充填されており、金庫筺体10の内部で保管されている。下部フレーム20は、スライドレール21によって移動可能に支持されている。これにより、紙幣取扱下部ユニット11は、保守時に、下部フレーム20ごと、複数の紙幣カセット19を一括で装置本体1の外部に引き出すことができる。
図4に示すように、紙幣取扱上部ユニット9と紙幣取扱下部ユニット11との間には、紙幣受渡し部22が設けられている。紙幣受渡し部22は、紙幣取扱上部ユニット9と紙幣取扱下部ユニット11との間で紙幣23の受け渡しを行う機構である。
自動取引装置100は、出金時に、紙幣取扱下部ユニット11の紙幣カセット19から紙幣23を繰り出す。そして、自動取引装置100は、繰り出した紙幣23を、紙幣受渡し部22、紙幣取扱上部ユニット9の搬送部12、認識部14を経由させて、接客部13の接客口13aまで搬送する。自動取引装置100は、紙幣23を接客部13の接客口13aまで搬送したら、接客シャッタ24を開いて紙幣23を利用者に出金する。
紙幣取扱上部ユニット9は、人手で操作可能な可動部として、シャッタ開閉ノブ25や、接客部搬送ノブ26、搬送部駆動ノブ28等のノブ類と、オープンガイド27とを有している。シャッタ開閉ノブ25は、接客部13の接客口13aに設けられた接客シャッタ24を開閉させるための部材である。接客部搬送ノブ26は、搬送部12を駆動させて接客部13に残留した紙幣23を移動させるための部材である。搬送部駆動ノブ28は、搬送部12を駆動して搬送経路の途中部分に残留した紙幣23を移動させるための部材である。保守員は、人手でノブ類を操作することにより、接客シャッタ24を開けたり、搬送部12を駆動させて、紙幣23を移動させたりすることができる。オープンガイド27は、紙幣23の搬送経路の途中部分に設けられた開閉自在なガイド部材である。保守員は、オープンガイド27を開けることにより、搬送経路の途中部分にアクセスすることができる。本実施形態1では、オープンガイド27は、紙幣取扱上部ユニット9の前面に設けられている。
自動取引装置100の保守員は、例えば、紙幣取扱上部ユニット9の内部に紙幣23が残留するような障害が発生した場合に、自動取引装置100の保守を行う。その際に、保守員は、まず、上部前扉1aや下部前扉1b、金庫扉41を開き、次に、紙幣取扱上部ユニット9や紙幣取扱下部ユニット11を装置本体1の外部に引き出す。そして、保守員は、シャッタ開閉ノブ25を操作して接客シャッタ24を開けたり、オープンガイド27に触って手でオープンガイド27を開けたりする。その後、保守員は、残留した紙幣23の位置に応じて、接客部搬送ノブ26や搬送部駆動ノブ28等を操作して、残留した紙幣23を接客口13aの方向に移動させたり又はオープンガイド27の方向に移動させたりする。そして、保守員は、残留した紙幣23を接客口13aの方向に移動させた場合に、接客口13aから紙幣23を取り除く。一方、保守員は、残留した紙幣23をオープンガイド27の方向に移動させた場合に、オープンガイド27の奥に配置された搬送路から紙幣23を取り除く。これにより、保守員は、自動取引装置100の障害を解消する。
ところで、自動取引装置100は、紙幣取扱上部ユニット9の内部に紙幣23が残留するような障害が発生した場合に、権限の低い人物(例えば、金庫筺体10の内部にアクセスする権限を持たない人物)が紙幣取扱上部ユニット9の内部に残留した紙幣23に触れることを抑制することが要望される。
そこで、自動取引装置100は、紙幣取扱上部ユニット9のセキュリティを向上させるためのセキュリティ機構として、規制部30と、セキュリティカバー39と、ビーム49と、を有している。
規制部30は、金庫扉41が閉じられているときに、紙幣取扱上部ユニット9の移動(引き出し)を規制する機構である。
セキュリティカバー39は、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の内部に収納されているときに、シャッタ開閉ノブ25や接客部搬送ノブ26、オープンガイド27、搬送部駆動ノブ28等の、紙幣取扱上部ユニット9の要部を覆うカバー部材である。
ビーム49は、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の内部に収納されているときに、セキュリティカバー39と当接して、セキュリティカバー39の動きを規制する当接部材である。ビーム49は、例えば、板状の部材又は棒状の部材によって構成される。ビーム49は、キャビネット18の右内壁面と左内壁面との間に延在するように配置され、キャビネット18の構造体の一部を形成している。なお、自動取引装置100は、セキュリティカバー39の動きを規制する当接部材として、ビーム49の代わりに、キャビネット18の内壁面に突起を有する構造になっていてもよい。
自動取引装置100は、規制部30とセキュリティカバー39とビーム49とを有することにより、紙幣取扱上部ユニット9のセキュリティを向上させて、前記した要望を満たす構造になっている。
なお、図11は、従来技術に相当する比較例に係る自動取引装置1000の構成図である。比較例に係る自動取引装置1000(図11参照)は、本実施形態1に係る自動取引装置100(図4参照)と異なり、セキュリティ機構としての規制部30とセキュリティカバー39とビーム49とを有していない構造になっている。このような比較例に係る自動取引装置1000は、本実施形態1に係る自動取引装置100(図4参照)と異なり、前記した要望を満たさない構造になっている。
<セキュリティ機構の構成>
以下、図5乃至図7を参照して、自動取引装置100のセキュリティ機構としての規制部30とセキュリティカバー39とビーム49との構成について説明する。図5は、規制部30の構成図である。図6は、セキュリティカバー39の構成図である。図7は、セキュリティカバー39の動作説明図である。
図5に示すように、規制部30は、ロック棒31と、リンク機構32とを有している。ロック棒31は、金庫筺体10の天板に設けられた孔10cと上部ベース16に設けられた孔16aとに入り込む嵌合部材である。孔16aと孔10cは、ロック棒31が入り込む嵌合部である。リンク機構32は、金庫扉41の開閉動作に連動してロック棒31を動かす作動機構である。
リンク機構32は、ブラケット32aと、アーム部材32bと、スプリング32cとを有している。ブラケット32aは、金庫筺体10に固定される部材である。ブラケット32aは、ネジ等で金庫筺体10の内壁面に固定される固定部32aaを備えている。アーム部材32bは、金庫扉41の開閉動作に連動してロック棒31を動かす部材である。アーム部材32bは、金庫扉41の内壁面に当接する突起32baを備えている。スプリング32cは、孔16a及び孔10cから外れる方向(白抜き矢印B2とは逆向きの方向)にロック棒31を付勢する部材である。図5に示すように、金庫扉41が閉じられた場合に、スプリング32cは縮んだ状態になる。一方、金庫扉41が開けられた場合に、スプリング32cは伸びた状態になる。
紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の内部に収納された状態で、金庫扉41が閉じられた場合に、金庫扉41の内壁面がアーム部材32bの突起32baに当接して、金庫扉41が白抜き矢印B1の方向にアーム部材32bを押圧する。これにより、リンク機構32は、白抜き矢印B2の方向にロック棒31を動かす。その結果、ロック棒31の先端部が、金庫筺体10の天板に設けられた孔10cに入り込み、孔10cを介して金庫筺体10の内部から外部に突出する。そして、ロック棒31の先端部は、紙幣取扱上部ユニット9の上部ベース16に設けられた孔16aに入り込む。これにより、紙幣取扱上部ユニット9は、ロックがかかって、引き出すことが不能な状態になる。
一方、金庫扉41が開けられた場合に、金庫扉41の内壁面がアーム部材32bの突起32baから離間して、金庫扉41がアーム部材32bを押圧しなくなる。このとき、リンク機構32は、スプリング32cの付勢力により、白抜き矢印B2とは逆の方向にロック棒31を動かす。その結果、ロック棒31の先端部は、紙幣取扱上部ユニット9の上部ベース16に設けられた孔16aから外れる。これにより、紙幣取扱上部ユニット9は、ロックが解除されて、引き出すことが可能な状態になる。
図6に示すように、セキュリティカバー39は、前面部39Fと、右面部39Rと、左面部39Lと、上面部39Tと、斜面部39Sと、を有するカバー部材である。セキュリティカバー39は、紙幣取扱上部ユニット9の前方の要部を覆うことができるように、中空な構造になっている。
セキュリティカバー39の上面部39Tと斜面部39Sとには、接客口13a(図4参照)の形状に合わせて、開口部39cが形成されている。これにより、利用者や保守員は、開口部39cを介して接客口13a(図4参照)にアクセスすることができる。
右面部39R及び左面部39Lの前側下端付近には、セキュリティカバー39を回動させるための支点39aが設けられている。支点39aは、上部ベース16(図4参照)に設けられた軸部(図示せず)に回動自在に係合されている。つまり、セキュリティカバー39は、上部ベース16に設けられた図示せぬ軸部によって回動自在に軸支されている。
図4に示すように、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の内部に収納された状態では、セキュリティカバー39は、閉じられており、紙幣取扱上部ユニット9のノブ類(シャッタ開閉ノブ25、接客部搬送ノブ26、及び搬送部駆動ノブ28)やオープンガイド27を覆っている。また、この状態では、セキュリティカバー39の上面部39Tの先端部39bは、ビーム49の下に入り込んでいる。
この状態において、支点39a回りにセキュリティカバー39を回動させようとした場合に、セキュリティカバー39の先端部39bがビーム49に当接する。そのため、セキュリティカバー39は、回動不能な状態になっている。したがって、この状態において、自動取引装置100は、セキュリティカバー39が開けられることをビーム49で規制することができる。
このような自動取引装置100は、金庫扉41が閉じられている場合に、規制部30が紙幣取扱上部ユニット9にロックをかけて、紙幣取扱上部ユニット9の移動(引き出し)を規制する構造になっている。そして、自動取引装置100は、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の内部に収納された状態では、セキュリティカバー39を開けることができない構造になっている。そのため、自動取引装置100は、この状態では、紙幣取扱上部ユニット9のノブ類やオープンガイド27にアクセスすることができない。このような自動取引装置100は、権限の低い人物(例えば、保守員以外の、金庫筺体10の内部にアクセスする権限を持たない人物)が紙幣取扱上部ユニット9の内部に残留した紙幣23に触れることを抑制することができる。
一方、図7に示すように、紙幣取扱上部ユニット9が矢印A1の方向に移動されて装置本体1の外部に引き出された状態では、セキュリティカバー39の先端部39bは、ビーム49の下から外れている。
この状態において、セキュリティカバー39の先端部39bとビーム49との当接が解除される。そのため、支点39a回りにセキュリティカバー39を回動させようとした場合に、セキュリティカバー39は、矢印A2の方向に回動可能な状態になっている。したがって、この状態において、自動取引装置100は、セキュリティカバー39を開けることができる。
このような自動取引装置100は、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の外部に引き出された状態では、セキュリティカバー39を開けることができる。そのため、自動取引装置100は、この状態では、紙幣取扱上部ユニット9のノブ類やオープンガイド27にアクセスすることができる。そして、自動取引装置100は、金庫扉41が開けられている場合に、規制部30が紙幣取扱上部ユニット9のロックを解除して、紙幣取扱上部ユニット9の移動(引き出し)を規制しない構造になっている。このような自動取引装置100は、権限の高い人物(例えば、保守員等の、金庫筺体10の内部にアクセスする権限を有する人物)だけが紙幣取扱上部ユニット9の内部に残留した紙幣23に触れられるようにすることができる。
係る構成において、図4に示すように、金庫扉41が閉じられているときに、自動取引装置100は、紙幣取扱上部ユニット9の移動(引き出し)を規制して、セキュリティカバー39を開けられないようにすることができる。これにより、自動取引装置100は、ノブ類やオープンガイド27へのアクセスを規制することができる。
一方、図7に示すように、金庫扉41が開けられているときに、自動取引装置100は、紙幣取扱上部ユニット9の移動(引き出し)が可能な状態にして、セキュリティカバー39を開けられるようにする。これにより、自動取引装置100は、ノブ類やオープンガイド27にアクセスできるようにする。
<自動取引装置の主な特徴>
(1)図4に示すように、自動取引装置100は、金庫扉41が閉じられているときに、紙幣取扱上部ユニット9(処理ユニット)の移動(引き出し)を規制する規制部30を有している。
このような自動取引装置100は、金庫扉41が閉じられているときに、紙幣取扱上部ユニット9の移動を規制して、権限の低い人物(例えば、金庫筺体10の内部にアクセスする権限を持たない人物)が紙幣取扱上部ユニット9の内部に残留した紙幣23に触れることを抑制することができる。
(2)図5に示すように、規制部30は、紙幣取扱上部ユニット9(処理ユニット)に設けられた孔16a(嵌合部)に嵌合するロック棒31(嵌合部材)と、リンク機構32(作動機構)と、を有している。リンク機構32は、金庫扉41が閉じられるときに、孔16aに近づく方向にロック棒31を移動させることにより、孔16aとロック棒31とを嵌合させる。また、リンク機構32は、金庫扉41が開かれるときに、孔16aから離れる方向にロック棒31を移動させることにより、孔16aとロック棒31との嵌合を解除させる。
自動取引装置100は、このような規制部30を有することにより、金庫扉41の開閉動作に連動して紙幣取扱上部ユニット9の移動(引き出し)を規制することができる。
(3)図4及び図7に示すように、自動取引装置100は、紙幣取扱上部ユニット9(処理ユニット)の要部を覆うセキュリティカバー29(カバー部材)と、セキュリティカバー29と当接して、セキュリティカバー29の動きを規制するビーム49(当接部材)と、を備えている。セキュリティカバー29は、紙幣取扱上部ユニット9とともに移動可能で、かつ、紙幣取扱上部ユニット9に設けられた軸部を中心に回動可能に、設けられている。ビーム49は、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の内部(所望の場所)から装置本体1(キャビネット18)の外部(別の場所)に移動されたときに、セキュリティカバー29との当接が解除されて、セキュリティカバー29の動きを規制しない状態になる。また、ビーム49は、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の外部(別の場所)から装置本体1(キャビネット18)の内部(所望の場所)に戻されたときに、セキュリティカバー29と当接して、セキュリティカバー29の動きを規制する状態になる。
自動取引装置100は、このようなセキュリティカバー29とビーム49を有することにより、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の内部に収納されている場合に、セキュリティカバー29を開けることを規制することができる。
(4)紙幣取扱上部ユニット9(処理ユニット)は、可動部(シャッタ開閉ノブ25や、接客部搬送ノブ26、搬送部駆動ノブ28等のノブ類と、オープンガイド27)を有している。セキュリティカバー29(カバー部材)は、可動部を外部から隠蔽するように設けられている。
自動取引装置100は、このようなセキュリティカバー29を有することにより、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の内部に収納されている場合に、可動部へのアクセスを規制することができる。
以上の通り、本実施形態1に係る自動取引装置100によれば、権限の低い人物が処理ユニット(紙幣取扱上部ユニット9)の内部に残留した媒体(紙幣23)に触れることを抑制することができる。
[実施形態2]
実施形態1に係る自動取引装置100(図4参照)は、以下のような現象が発生する可能性がある。
自動取引装置100は、例えば、リンク機構32や、セキュリティカバー39、セキュリティカバー39を回動自在に軸支する図示せぬ軸部等を有しており、部品点数が多く、複雑な構造になっている。そのため、自動取引装置100は、製造コストが高くなる可能性や、動作の安定性が低下する可能性がある。
また、自動取引装置100は、保守時にセキュリティカバー39を開閉させるため、比較的広い保守エリアが必要になる可能性がある。
また、自動取引装置100は、セキュリティカバー39が動くため、セキュリティカバー39を変形させてしまう可能性や、保守終了後に保守員がセキュリティカバー39を閉じ忘れてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態2では、簡素な構造で、これらの現象の発生を抑制する自動取引装置100Aを提供する。
以下、図8乃至図10を参照して、規制部30Aの構成について説明する。図8乃至図10は、それぞれ、本実施形態2で用いる規制部30Aの構成図である。図8は、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の内部に収納されている場合において、側面方向から見た規制部30Aの構成を示している。図9は、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の内部に収納されている場合において、正面方向から見た規制部30Aの構成を示している。図10は、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の外部に引き出されている場合において、側面方向から見た規制部30Aの構成を示している。
図8乃至図10に示すように、本実施形態2に係る自動取引装置100Aは、実施形態1に係る自動取引装置100(図4乃至図7参照)と比較すると、規制部30とセキュリティカバー39とビーム49との代わりに、規制部30Aとカバー59とを有する点で相違している。規制部30Aは、金庫扉41が閉じられているときに、処理ユニットである紙幣取扱上部ユニット9の移動を規制する機構である。また、カバー59は、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の内部に収納されているときに、紙幣取扱上部ユニット9の要部であるノブ類(シャッタ開閉ノブ25や、接客部搬送ノブ26、搬送部駆動ノブ28)を外部から隠蔽するためのカバー部材である。
本実施形態2では、規制部30Aは、金庫扉41の外側に設けられたシャフト51によって構成されている。シャフト51は、金庫扉41の開閉動作に連動して移動する扉連動部材である。シャフト51は、例えば金属材を塑性変形させることによって製造される。
図8に示すように、本実施形態2では、シャフト51は、側面視において、途中部分が鈍角な角度で屈曲した略逆L字状の形状を呈している。また、図9に示すように、シャフト51は、正面視において、逆U字状の形状を呈している。ただし、シャフト51の形状は、このような形状に限定されるものではなく、任意の形状に変更することができる。
図8に示すように、シャフト51は、その下側部分の内壁面が金庫扉41の外壁面に当接するように、配置されている。シャフト51の下側部分は、ネジ等の固定部材51aによって金庫扉41に固定されている。ネジ等の固定部材51aは、金庫扉41の内壁面側から外壁面側に貫通するように取り付けられている。なお、図示例では、シャフト51は、固定部材51aで固定されている箇所よりも下側に延在している。このようなシャフト51は、シャフト51にかかる応力を十分に支えることができるため、変形し難い構造になっている。
なお、図9に示す例では、金庫扉41は、右側に図示せぬ軸部が設けられており、左側が開く構成になっている。シャフト51は、その金庫扉41の左側に寄った位置(つまり、金庫扉41の図示せぬ軸部から離間した側の位置)に固定されている。これは、金庫扉41の図示せぬ軸部から離間した側の位置にシャフト51を配置することにより、金庫扉41の開閉に合わせてシャフト51を比較的大きく移動させるようにするためである。
また、図9に示す例では、紙幣取扱上部ユニット9は、左側に寄った位置に配置されている。これは、図10に示すように、紙幣取扱上部ユニット9が白抜き矢印C1の方向に移動されて引き出された場合に、紙幣取扱上部ユニット9がシャフト51に当たらないようにするためである。
自動取引装置100Aは、保守時に、シャフト51を比較的大きく移動させることができるとともに、紙幣取扱上部ユニット9がシャフト51に当たらないようにすることができる。そのため、保守員は、保守時に、円滑に作業を行うことができる。
カバー59は、キャビネット18の内部に設けられている。そのため、自動取引装置100Aは、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の内部に収納されている状態では、紙幣取扱上部ユニット9のノブ類にアクセスすることができず、ノブ類を回すことができない構造になっている。
係る構成において、図8に示すように、金庫扉41が閉じられているときに、シャフト51の略中央部は、紙幣取扱上部ユニット9の上部ベース16と当接した状態又は近接した状態になっている。これにより、自動取引装置100Aは、紙幣取扱上部ユニット9の移動(引き出し)を規制することができる。また、この場合に、シャフト51の先端部51bは、紙幣取扱上部ユニット9のオープンガイド27と当接した状態又は近接した状態になっている。これにより、自動取引装置100Aは、オープンガイド27が開かれないようにすることができる。また、この場合に、カバー59は、紙幣取扱上部ユニット9のノブ類(シャッタ開閉ノブ25や、接客部搬送ノブ26、搬送部駆動ノブ28)を外部から隠蔽する。これにより、自動取引装置100Aは、ノブ類へのアクセスを規制することができる。
一方、図10に示すように、金庫扉41が開かれているときに、シャフト51の略中央部は、紙幣取扱上部ユニット9の上部ベース16から離間した状態になっている。これにより、自動取引装置100Aは、紙幣取扱上部ユニット9の移動(引き出し)が可能な状態にする。また、この場合に、シャフト51の先端部51bは、紙幣取扱上部ユニット9のオープンガイド27から離間した状態になっている。これにより、自動取引装置100Aは、オープンガイド27が開けられるようにする。また、この場合に、紙幣取扱上部ユニット9のノブ類(シャッタ開閉ノブ25や、接客部搬送ノブ26、搬送部駆動ノブ28)が、カバー59よりも前方に移動するため、外部に露出する。これにより、自動取引装置100Aは、ノブ類にアクセスできるようにする。
このような自動取引装置100Aは、金庫扉41に設けられたシャフト51の略中央部で紙幣取扱上部ユニット9の上部ベース16を押さえる構造になっている。これにより、金庫扉41が閉じられた状態において、自動取引装置100Aは、紙幣取扱上部ユニット9の移動(引き出し)を規制することができる。また、自動取引装置100Aは、金庫扉41に設けられたシャフト51の先端部51bで紙幣取扱上部ユニット9のオープンガイド27を押さえる構造になっている。これにより、金庫扉41が閉じられた状態において、自動取引装置100Aは、オープンガイド27が開かれることを規制することができる。さらに、自動取引装置100Aは、装置本体1(キャビネット18)の内部に設けられたカバー59で紙幣取扱上部ユニット9のノブ類(シャッタ開閉ノブ25や、接客部搬送ノブ26、搬送部駆動ノブ28)を隠蔽する構造になっている。これにより、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の内部に収納され、かつ、金庫扉41が閉じられた状態において、自動取引装置100Aは、ノブ類へのアクセスを規制することができる。その結果、自動取引装置100Aは、紙幣取扱上部ユニット9に対して、高いセキュリティを確保することができる。
<自動取引装置の主な特徴>
(1)図8乃至図10に示すように、自動取引装置100Aは、金庫扉41が閉じられているときに、紙幣取扱上部ユニット9(処理ユニット)の移動(引き出し)を規制する規制部30Aを有している。
このような自動取引装置100Aは、金庫扉41が閉じられているときに、紙幣取扱上部ユニット9の移動を規制して、権限の低い人物(例えば、金庫筺体10の内部にアクセスする権限を持たない人物)が紙幣取扱上部ユニット9の内部に残留した紙幣23に触れることを抑制することができる。
(2)図8乃至図10に示すように、規制部30Aは、金庫扉41の開閉動作に連動して移動するシャフト51(扉連動部材)によって構成されている。シャフト51は、金庫扉41が閉じられているときに、紙幣取扱上部ユニット9(処理ユニット)と当接した状態又は近接した状態になる。一方、シャフト51は、金庫扉41が開かれているときに、紙幣取扱上部ユニット9(処理ユニット)から離間した状態になる。
自動取引装置100Aは、このような規制部30Aを有することにより、金庫扉41の開閉動作に連動して紙幣取扱上部ユニット9の移動(引き出し)を規制することができる。そのため、自動取引装置100Aは、金庫扉41が閉じられているときに、紙幣取扱上部ユニット9の移動を規制して、権限の低い人物(例えば、金庫筺体の内部にアクセスする権限を持たない人物)が紙幣取扱上部ユニット9の内部に残留した紙幣23に触れることを抑制することができる。
(3)図8に示すように、シャフト51(扉連動部材)は、金庫扉41が閉じられているときに、その先端部51bが紙幣取扱上部ユニット9に設けられたオープンガイド27に当接した状態又は近接した状態になり、オープンガイド27の動きを規制する。
自動取引装置100Aは、このようなシャフト51を有することにより、金庫扉41が閉じられているときに、オープンガイド27が開かれないようにすることができる。
(4)自動取引装置100Aは、紙幣取扱上部ユニット9の要部(シャッタ開閉ノブ25や、接客部搬送ノブ26、搬送部駆動ノブ28等のノブ類)を外部から隠蔽するカバー59(カバー部材)を備えている。カバー59は、紙幣取扱上部ユニット9の側方となる装置本体1(キャビネット18)の内壁面に固定して設けられている。カバー59は、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の内部(所望の場所)から装置本体1(キャビネット18)の外部(別の場所)に移動されることにより、紙幣取扱上部ユニット9の要部を外部に露出させた状態になる。また、カバー59は、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の外部(別の場所)から装置本体1(キャビネット18)の内部(所望の場所)に戻されることにより、紙幣取扱上部ユニット9の要部を外部から隠蔽した状態になる。
自動取引装置100Aは、このようなカバー59を備えることにより、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の内部に収納されている場合に、紙幣取扱上部ユニット9の要部へのアクセスを規制することができる。
(5)紙幣取扱上部ユニット9(処理ユニット)は、可動部(シャッタ開閉ノブ25や、接客部搬送ノブ26、搬送部駆動ノブ28等のノブ類)を有している。カバー59(カバー部材)は、可動部を外部から隠蔽するように設けられている。
自動取引装置100Aは、このようなカバー59を有することにより、紙幣取扱上部ユニット9が装置本体1(キャビネット18)の内部に収納されている場合に、可動部へのアクセスを規制することができる。
以上の通り、本実施形態2に係る自動取引装置100Aによれば、実施形態1に係る自動取引装置100と同様に、権限の低い人物が処理ユニット(紙幣取扱上部ユニット9)の内部に残留した媒体(紙幣23)に触れることを抑制することができる。
しかも、本実施形態2に係る自動取引装置100Aによれば、実施形態1に係る自動取引装置100に比べて、構造を簡素化することができるため、部品点数の低減や、製造コストの低減を実現することができる。また、自動取引装置100Aによれば、動作の安定性を向上させることができる。
また、自動取引装置100Aによれば、保守時に紙幣取扱上部ユニット9を引き出しても、カバー59が装置本体1(キャビネット18)の内部に残るため、保守エリアを小さくすることができる。
また、自動取引装置100Aによれば、カバー59が動かないため、カバー59を変形させないようにすることができるとともに、保守終了後に保守員がカバー59を閉じ忘れることを防止することができる。
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、前記した実施形態は、本発明の要旨を分かり易く説明するために詳細に説明したものである。そのため、本発明は、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されるものではない。また、本発明は、ある構成要素に他の構成要素を追加したり、一部の構成要素を他の構成要素に変更したりすることができる。また、本発明は、一部の構成要素を削除することもできる。
また、例えば、前記した実施形態では、処理ユニット(紙幣取扱上部ユニット9)が金庫筺体10の上方に配置されている。しかしながら、処理ユニット(紙幣取扱上部ユニット9)は、金庫筺体10の下方に配置されるようにしてもよい。つまり、処理ユニット(紙幣取扱上部ユニット9)と金庫筺体10との配置位置は、逆であってもよい。また、処理ユニット(紙幣取扱上部ユニット9)と金庫筺体10とは、横方向に配置されるようにしてもよい。
また、例えば、本発明は、媒体を搬送する搬送部と金庫扉とを有する自動取引装置であれば、現金自動預け払い機(ATM)だけでなく、交通機関や流通機関で用いられている発券機や、その他の装置に利用することができる。
1 装置本体
1a 上部前扉
1b 下部前扉
2 表示操作部
3 カード明細口
4 紙幣口
5 番号入力部
6 制御部ユニット
7 電源ユニット
8 レシートユニット
8a ロール紙収納部
8b プリンタ部
9 紙幣取扱上部ユニット(処理ユニット)
10 金庫筐体
10a 媒体収納部
10b 開口部
10c 孔
11 紙幣取扱下部ユニット
12 搬送部
13 接客部
13a 接客口
14 認識部
15 一時保留部
16 上部ベース
16a 孔(嵌合部)
17 スライドレール
18 キャビネット
19 紙幣カセット
20 下部フレーム
21 スライドレール
22 紙幣受渡し部
23 紙幣(媒体)
24 接客シャッタ
25 シャッタ開閉ノブ(可動部)
26 接客部搬送ノブ(可動部)
27 オープンガイド(可動部)
28 搬送部駆動ノブ(可動部)
30,30A 規制部
31 ロック棒(嵌合部材)
32 リンク機構(作動機構)
32a ブラケット
32aa 固定部
32b アーム部材
32ba 突起
32c スプリング
39 セキュリティカバー(カバー部材)
39a 支点
39b 先端部
39c 開口部
41 金庫扉
49 ビーム(当接部材)
51 シャフト(扉連動部材)
51a 固定部材
51b 先端部
59 カバー(カバー部材)
100 自動取引装置
110 金庫
111 紙幣ユニット

Claims (7)

  1. 媒体が収納される金庫筺体と、
    前記金庫筺体の開口部に開閉可能に設けられた金庫扉と、
    前記金庫筺体の近傍に移動可能に設けられ、かつ、媒体を搬送する搬送部を有する処理ユニットと、
    前記金庫扉が閉じられているときに、前記処理ユニットの移動を規制する規制部と、を備え、
    前記規制部は、
    前記処理ユニットに設けられた嵌合部に嵌合する嵌合部材と、
    前記金庫扉の開閉動作に連動して前記嵌合部材を動かす作動機構と、を有しており、
    前記作動機構は、前記金庫扉が閉じられるときに、前記嵌合部に近づく方向に前記嵌合部材を移動させることにより、前記嵌合部と前記嵌合部材とを嵌合させ、一方、前記金庫扉が開かれるときに、前記嵌合部から離れる方向に前記嵌合部材を移動させることにより、前記嵌合部と前記嵌合部材との嵌合を解除させる
    ことを特徴とする自動取引装置。
  2. 請求項に記載の自動取引装置において、
    さらに、前記処理ユニットの要部を覆うカバー部材と、
    前記カバー部材と当接して、前記カバー部材の動きを規制する当接部材と、を備え、
    前記カバー部材は、前記処理ユニットとともに移動可能で、かつ、前記処理ユニットに設けられた軸部を中心に回動可能に、設けられており、
    前記当接部材は、前記処理ユニットが所望の場所から別の場所に移動されたときに、前記カバー部材との当接が解除されて、前記カバー部材の動きを規制しない状態になり、一方、前記処理ユニットが前記別の場所から前記所望の場所に戻されたときに、前記カバー部材と当接して、前記カバー部材の動きを規制する状態になる
    ことを特徴とする自動取引装置。
  3. 請求項に記載の自動取引装置において、
    前記処理ユニットは、可動部を有しており、
    前記カバー部材は、前記可動部を外部から隠蔽するように設けられている
    ことを特徴とする自動取引装置。
  4. 媒体が収納される金庫筺体と、
    前記金庫筺体の開口部に開閉可能に設けられた金庫扉と、
    前記金庫筺体の近傍に移動可能に設けられ、かつ、媒体を搬送する搬送部を有する処理ユニットと、
    前記金庫扉が閉じられているときに、前記処理ユニットの移動を規制する規制部と、を備え、
    前記規制部は、前記金庫扉に固定して設けられ、かつ、前記金庫扉の開閉動作に連動して移動する扉連動部材によって構成されており、
    前記扉連動部材は、前記金庫扉が閉じられているときに、前記処理ユニットと当接した状態又は近接した状態になり、一方、前記金庫扉が開かれているときに、前記処理ユニットから離間した状態になる
    ことを特徴とする自動取引装置。
  5. 請求項に記載の自動取引装置において、
    前記扉連動部材は、前記金庫扉が閉じられているときに、その先端部が前記処理ユニットに設けられた開閉可能なガイドに当接した状態又は近接した状態になり、前記ガイドの動きを規制する
    ことを特徴とする自動取引装置。
  6. 請求項又は請求項に記載の自動取引装置において、
    さらに、前記処理ユニットの要部を外部から隠蔽するカバー部材を備え、
    前記カバー部材は、前記処理ユニットの側方に固定して設けられており、
    前記カバー部材は、前記処理ユニットが所望の場所から別の場所に移動されることにより、前記処理ユニットの要部を外部に露出させた状態になり、一方、前記処理ユニットが前記別の場所から前記所望の場所に戻されることにより、前記処理ユニットの要部を外部から隠蔽した状態になる
    ことを特徴とする自動取引装置。
  7. 請求項に記載の自動取引装置において、
    前記処理ユニットは、可動部を有しており、
    前記カバー部材は、前記可動部を外部から隠蔽するように設けられている
    ことを特徴とする自動取引装置。
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