JP7018286B2 - クレーンの吊荷部材誘導システム - Google Patents

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Description

本発明は、クレーンの吊荷部材誘導システムに関するものである。
一般に、クレーンの吊荷部材を建設物の目標位置に吊り降ろす作業は、玉掛作業者との無線による通話や玉掛作業者からの身振り手振りによる合図等をクレーンオペレータが受けてクレーンを操作することによって行われている。
前記玉掛作業者は、吊荷部材を建設物の目標位置に位置合わせして接合した後、吊荷部材から吊荷ワイヤを取り外すようになっている。
尚、クレーンの吊荷部材の組付けと関連する一般的技術水準を示すものとしては、例えば、特許文献1がある。
特開平11-118979号公報
しかしながら、従来、玉掛作業者とクレーンオペレータとの間で連携がうまく取れないような場合、吊荷部材の位置合わせに時間を要し、工期に影響を及ぼす虞があった。
又、特許文献1に開示されているもののように、映像情報及び音声情報を共有するだけで吊荷部材の位置合わせをすることは、クレーンオペレータの熟練性が要求され、改善の余地が残されていた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、目標位置を正確に特定し得、又、吊荷部材の位置合わせを効率良く行って工期短縮を図り得るクレーンの吊荷部材誘導システムを提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のクレーンの吊荷部材誘導システムは、衛星からの信号に基づき基準位置の空間座標を演算するGPS受信機と、
該GPS受信機で演算された基準位置の空間座標、速度、加速度、角度、角速度及び角加速度に基づき前記基準位置の空間座標における姿勢角を計測する6軸慣性センサと、
前記基準位置の空間座標から目標位置に向けレーザを照射するレーザポインタと、
該レーザポインタから照射されたレーザにより前記基準位置の空間座標から目標位置までの距離を計測するレーザ距離計と、
前記基準位置の空間座標、姿勢角及び距離に基づき目標位置の空間座標を演算する空間座標演算器と
を備えた目標位置特定装置と、
クレーンのジブ、吊荷ワイヤ及び吊荷部材が接触する可能性のある障害物を検知し障害物情報を出力する障害物検知センサと、
前記吊荷部材の部材・施工情報が記録されたBIMと、
クレーンのジブの起伏角度、起伏速度、旋回角度、旋回速度、吊荷ワイヤの巻上下速度及び吊荷部材の位置を含むクレーン情報を計測するクレーンセンサと、
前記目標位置の空間座標、障害物情報、部材・施工情報及びクレーン情報に基づき吊荷部材の目標位置までの運搬経路を求める誘導情報演算器と、
前記運搬経路に沿って吊荷部材が移動するよう、ジブの起伏駆動装置、ジブの旋回駆動装置及び吊荷ワイヤの巻上下駆動装置へ制御信号を出力するクレーン制御器と
を備えることできる。
又、本発明のクレーンの吊荷部材誘導システムは、衛星からの信号に基づき基準位置の空間座標を演算するGPS受信機と、
該GPS受信機で演算された基準位置の空間座標、速度、加速度、角度、角速度及び角加速度に基づき前記基準位置の空間座標における姿勢角を計測する6軸慣性センサと、
前記基準位置の空間座標から目標位置に向けレーザを照射するレーザポインタと、
該レーザポインタから照射されたレーザにより前記基準位置の空間座標から目標位置までの距離を計測するレーザ距離計と、
前記基準位置の空間座標、姿勢角及び距離に基づき目標位置の空間座標を演算する空間座標演算器と
を備えた目標位置特定装置と、
クレーンのジブ、吊荷ワイヤ及び吊荷部材が接触する可能性のある障害物を検知し障害物情報を出力する障害物検知センサと、
前記吊荷部材の部材・施工情報が記録されたBIMと、
クレーンのジブの起伏角度、起伏速度、旋回角度、旋回速度、吊荷ワイヤの巻上下速度及び吊荷部材の位置を含むクレーン情報を計測するクレーンセンサと、
前記目標位置の空間座標、障害物情報、部材・施工情報及びクレーン情報に基づき吊荷部材の目標位置までの運搬経路を求める誘導情報演算器と、
前記運搬経路に沿って吊荷部材を目標位置へ導く誘導支援情報をクレーンオペレータに伝達する誘導支援情報伝達器と
を備えることもできる。
本発明のクレーンの吊荷部材誘導システムによれば、目標位置を正確に特定し得、又、吊荷部材の位置合わせを効率良く行って工期短縮を図り得るという優れた効果を奏し得る。
本発明のクレーンの吊荷部材誘導システムに用いられる目標位置特定装置の実施例を示す概要構成図である。 本発明のクレーンの吊荷部材誘導システムの実施例を示すブロック図である。 本発明のクレーンの吊荷部材誘導システムの実施例を示す全体図である。 本発明のクレーンの吊荷部材誘導システムの実施例を示す要部拡大図であって、図3のIV部相当図である。 本発明のクレーンの吊荷部材誘導方法の実施例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1~図5は本発明のクレーンの吊荷部材誘導システムの実施例である。
図1に示す如く、本実施例の目標位置特定装置10は、GPS受信機11と、6軸慣性センサ12と、レーザポインタ13と、レーザ距離計14と、空間座標演算器15とを備えている。
前記GPS受信機11は、衛星からの信号に基づき基準位置Aの空間座標(x,y,z)を演算するようになっている。
前記6軸慣性センサ12は、前記GPS受信機11で演算された基準位置Aの空間座標(x,y,z)、速度、加速度、角度、角速度及び角加速度に基づき前記基準位置Aの空間座標(x,y,z)における姿勢角を計測するようになっている。
前記レーザポインタ13は、前記基準位置Aの空間座標(x,y,z)から目標位置Gに向けレーザを照射するようになっている。
前記レーザ距離計14は、前記レーザポインタ13から照射されたレーザにより前記基準位置Aの空間座標(x,y,z)から目標位置Gまでの距離Lを計測するようになっている。
前記空間座標演算器15は、前記基準位置Aの空間座標(x,y,z)、姿勢角及び距離Lに基づき目標位置Gの空間座標(x,y,z)を演算するようになっている。
本実施例のクレーンの吊荷部材誘導システムは、図2に示す如く、前記目標位置特定装置10が用いられ、障害物検知センサ20と、BIM30と、クレーンセンサ40と、誘導情報演算器50と、クレーン制御器60とを備えている。
前記障害物検知センサ20は、クレーン200のジブ201、吊荷ワイヤ202及び吊荷部材203(図3参照)が接触する可能性のある障害物を検知し障害物情報21を出力するようになっている。
前記BIM30は、前記吊荷部材203の部材・施工情報31が記録されている。因みに、BIMとは、Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称であり、コンピュータ上に現実と同じ建設物の立体モデル(BIMモデル)を再現して、建設物の施工に活用していくためのものであって、建設現場特有のものである。前記BIMモデルは、オブジェクトの集合体であるため、建材パーツには幅や奥行き、高さに加え、素材や組み立てる工程(時間)等も盛り込むことができ、図面以外の多くのデータを引き出すことができる。構造体の入力、設備機器も再現可能であり、設備機器には品番、メーカ、価格等も詳しく入れられるため、メンテナンスや資材管理にも使うことができる。
前記クレーンセンサ40は、前記クレーン200のジブ201の起伏角度、起伏速度、旋回角度、旋回速度、吊荷ワイヤ202の巻上下速度及び吊荷部材203の位置を含むクレーン情報41を計測するようになっている。
前記誘導情報演算器50は、前記目標位置Gの空間座標(x,y,z)、障害物情報21、部材・施工情報31及びクレーン情報41に基づき吊荷部材203の目標位置Gまでの最適な運搬経路51を求めるようになっている。
前記クレーン制御器60は、前記運搬経路51に沿って吊荷部材203が移動するよう、吊荷部材203の振れ止めを行いながら駆動されるジブ201の起伏駆動装置70、ジブ201の旋回駆動装置80及び吊荷ワイヤ202の巻上下駆動装置90へ制御信号61,62,63を出力するようになっている。尚、前記ジブ201の起伏駆動装置70は、起伏インバータ71と起伏モータ72とによって構成されている。又、前記ジブ201の旋回駆動装置80は、旋回インバータ81と旋回モータ82とによって構成されている。更に又、前記吊荷ワイヤ202の巻上下駆動装置90は、巻上下インバータ91と巻上下モータ92とによって構成されている。
図2に示す本実施例のクレーンの吊荷部材誘導システムは、前記運搬経路51に沿って吊荷部材203を目標位置Gへ導く誘導支援情報をクレーンオペレータに伝達する誘導支援情報伝達器100を備えることもできる。該誘導支援情報伝達器100は、最適となる最短の運搬経路51や障害物等を画面上に表示すると共に、音声によるガイダンスを行うようになっている。
そして、本実施例のクレーンの吊荷部材誘導システムは、図3に示す如く、クレーン200によって吊荷部材203を建設物300の目標位置Gに運搬する際、図4に示す如く、玉掛作業者Wが前記目標位置特定装置10を用いて前記建設物300の目標位置Gに向けレーザを照射するようになっている。因みに、前記クレーン200には、図3に示す如く、クレーンGPS受信機204が備えられ、該クレーンGPS受信機204によりクレーン200自身のクレーン基準位置Oの空間座標(x,y,z)を認識すると共に、該クレーン基準位置Oの空間座標(x,y,z)と前記クレーン情報41とに基づき吊荷部材203の運搬開始基準位置Pの空間座標(x,y,z)を求めるようになっている。尚、図4に示す例では、前記吊荷部材203を建設物300の目標位置Gに運搬した後、該建設物300に対し吊荷部材203をボルト・ナット等の締結部材205により連結するようになっている。
又、本実施例のクレーンの吊荷部材誘導方法は、図5に示す如く、目標位置特定工程(ステップS10参照)と、誘導情報演算工程(ステップS20参照)と、クレーン誘導工程(ステップS30参照)とを有している。
前記目標位置特定工程は、吊荷部材203を組み付ける目標位置Gの空間座標(x,y,z)を前記目標位置特定装置10によって特定する工程である。
前記誘導情報演算工程は、前記目標位置特定工程で特定された目標位置Gの空間座標(x,y,z)に基づき運搬経路51を求める工程である。
前記クレーン誘導工程は、前記誘導情報演算工程で求められた運搬経路51に沿ってクレーン200を駆動し吊荷部材203を目標位置Gへ導く工程である。
図5に示す本実施例のクレーンの吊荷部材誘導方法は、前記誘導情報演算工程で求められた運搬経路51に沿って吊荷部材203を目標位置Gへ導く誘導支援情報をクレーンオペレータに伝達する誘導支援工程(ステップS31参照)を有することもできる。
次に、上記実施例の作用を説明する。
先ず、目標位置特定装置10においては、図1に示す如く、前記目標位置特定装置10のGPS受信機11において、衛星からの信号に基づき基準位置Aの空間座標(x,y,z)が演算され、前記GPS受信機11で演算された基準位置Aの空間座標(x,y,z)、速度、加速度、角度、角速度及び角加速度に基づき6軸慣性センサ12において前記基準位置Aの空間座標(x,y,z)における姿勢角が計測される。この状態で、前記目標位置特定装置10のレーザポインタ13から目標位置Gに向けレーザが照射されると、前記基準位置Aの空間座標(x,y,z)から目標位置Gまでの距離Lがレーザ距離計14において計測され、前記基準位置Aの空間座標(x,y,z)、姿勢角及び距離Lに基づき目標位置Gの空間座標(x,y,z)が空間座標演算器15において演算される。図3に示すような実際の現場において上記の操作は、図4に示す如く、玉掛作業者Wが前記目標位置特定装置10を用いて前記建設物300の目標位置Gに向けレーザを照射することによって行われる。尚、前記目標位置特定装置10を用いて前記建設物300の目標位置Gに向けレーザを照射する操作は、必ずしも玉掛作業者Wが行う必要はなく、一般の建設作業者であっても良い。
前述の如く吊荷部材203を組み付ける目標位置Gの空間座標(x,y,z)が目標位置特定装置10によって特定される工程は、目標位置特定工程(図5のステップS10参照)となる。
続いて、前記目標位置Gの空間座標(x,y,z)は、図2に示す如く、前記目標位置特定装置10から誘導情報演算器50へ入力される。又、障害物検知センサ20においては、クレーン200のジブ201、吊荷ワイヤ202及び吊荷部材203(図3参照)が接触する可能性のある障害物が検知され、障害物情報21が誘導情報演算器50へ出力される。又、BIM30からは、前記吊荷部材203の部材・施工情報31が誘導情報演算器50へ出力される。更に又、クレーンセンサ40においては、前記クレーン200のジブ201の起伏角度、起伏速度、旋回角度、旋回速度、吊荷ワイヤ202の巻上下速度及び吊荷部材203の位置を含むクレーン情報41が計測され、誘導情報演算器50へ出力される。尚、クレーンGPS受信機204によりクレーン200自身のクレーン基準位置Oの空間座標(x,y,z)は認識されると共に、該クレーン基準位置Oの空間座標(x,y,z)と前記クレーン情報41とに基づき吊荷部材203の運搬開始基準位置Pの空間座標(x,y,z)は求められている。そして、前記誘導情報演算器50において、前記目標位置Gの空間座標(x,y,z)、障害物情報21、部材・施工情報31及びクレーン情報41に基づき吊荷部材203の目標位置Gまでの最適な運搬経路51が求められる。
このように、前記目標位置特定工程で特定された目標位置Gの空間座標(x,y,z)に基づき運搬経路51が求められる工程は、誘導情報演算工程(図5のステップS20参照)となる。
この後、図2に示すクレーン制御器60においては、前記運搬経路51に沿って吊荷部材203が移動するよう、吊荷部材203の振れ止めを行いながら駆動されるジブ201の起伏駆動装置70の起伏インバータ71、ジブ201の旋回駆動装置80の旋回インバータ81及び吊荷ワイヤ202の巻上下駆動装置90の巻上下インバータ91へ制御信号61,62,63が出力され、前記ジブ201の起伏駆動装置70の起伏モータ72と、前記ジブ201の旋回駆動装置80の旋回モータ82と、前記吊荷ワイヤ202の巻上下駆動装置90の巻上下モータ92とが駆動される。これにより、前記吊荷部材203は目標位置Gへ導かれる。
前記誘導情報演算工程で求められた運搬経路51に沿ってクレーン200が駆動され吊荷部材203が目標位置Gへ導かれる工程は、クレーン誘導工程(図5のステップS30参照)となる。
又、図2に示す誘導支援情報伝達器100には、最適となる最短の運搬経路51や障害物等が画面上に表示されると共に、音声によるガイダンスが行われ、前記運搬経路51に沿って吊荷部材203を目標位置Gへ導く誘導支援情報がクレーンオペレータに伝達される。クレーンオペレータは、前記クレーン制御器60による自動運転の代わりに、前記誘導支援情報伝達器100からの誘導支援情報を参考にしながらクレーン200を操作することもできる。
前記誘導情報演算工程で求められた運搬経路51に沿って吊荷部材203を目標位置Gへ導く誘導支援情報がクレーンオペレータに伝達される工程は、誘導支援工程(図5のステップS31参照)となる。
本実施例の場合、クレーン200の吊荷部材203を建設物300の目標位置Gに吊り降ろす作業時、玉掛作業者Wとの無線による通話や玉掛作業者Wからの身振り手振りによる合図等をクレーンオペレータが受けてクレーンを操作する必要がなくなり、玉掛作業者Wとクレーンオペレータとの間での連携に左右されず、吊荷部材203の位置合わせに要する時間が短縮され、工期の遅れが避けられる。
又、特許文献1に開示されているものとは異なり、映像情報及び音声情報を共有するだけで吊荷部材203の位置合わせをするのではないため、クレーンオペレータの熟練性も要求されなくて済む。
こうして、目標位置Gを正確に特定し得、又、吊荷部材203の位置合わせを効率良く行って工期短縮を図り得る。
上述の実施例では、ジブ201の起伏駆動装置70、ジブ201の旋回駆動装置80及び吊荷ワイヤ202の巻上下駆動装置90を備えたクレーン200に適用した例を示したが、例えば、天井クレーン、各種ジブクレーン、橋形クレーン、アンローダといったクレーンにも適用できることは言うまでもない。因みに、前記アンローダの場合、吊荷ワイヤを備えていないものもあるが、クレーンとしてのアンローダでは、バラ物を搬送するバケットが吊荷部材となる。又、前記BIMは建設現場特有のものであるため、建設現場以外で用いられるアンローダのようなクレーンでは、BIM以外の情報が利用される。
尚、本発明のクレーンの吊荷部材誘導システムは、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、目標位置特定装置はクレーンに限らず、例えば、橋梁の検査やドローンの飛行着陸位置設定といった用途にも適用可能なこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
10 目標位置特定装置
11 GPS受信機
12 6軸慣性センサ
13 レーザポインタ
14 レーザ距離計
15 空間座標演算器
20 障害物検知センサ
21 障害物情報
30 BIM
31 部材・施工情報
40 クレーンセンサ
41 クレーン情報
50 誘導情報演算器
51 運搬経路
60 クレーン制御器
61 制御信号
62 制御信号
63 制御信号
70 起伏駆動装置
80 旋回駆動装置
90 巻上下駆動装置
100 誘導支援情報伝達器
200 クレーン
201 ジブ
202 吊荷ワイヤ
203 吊荷部材
A 基準位置
G 目標位置
L 距離

Claims (2)

  1. 衛星からの信号に基づき基準位置の空間座標を演算するGPS受信機と、
    該GPS受信機で演算された基準位置の空間座標、速度、加速度、角度、角速度及び角加速度に基づき前記基準位置の空間座標における姿勢角を計測する6軸慣性センサと、
    前記基準位置の空間座標から目標位置に向けレーザを照射するレーザポインタと、
    該レーザポインタから照射されたレーザにより前記基準位置の空間座標から目標位置までの距離を計測するレーザ距離計と、
    前記基準位置の空間座標、姿勢角及び距離に基づき目標位置の空間座標を演算する空間座標演算器と
    を備えた目標位置特定装置と
    クレーンのジブ、吊荷ワイヤ及び吊荷部材が接触する可能性のある障害物を検知し障害物情報を出力する障害物検知センサと、
    前記吊荷部材の部材・施工情報が記録されたBIMと、
    クレーンのジブの起伏角度、起伏速度、旋回角度、旋回速度、吊荷ワイヤの巻上下速度及び吊荷部材の位置を含むクレーン情報を計測するクレーンセンサと、
    前記目標位置の空間座標、障害物情報、部材・施工情報及びクレーン情報に基づき吊荷部材の目標位置までの運搬経路を求める誘導情報演算器と、
    前記運搬経路に沿って吊荷部材が移動するよう、吊荷部材の振れ止めを行いながら駆動されるジブの起伏駆動装置、ジブの旋回駆動装置及び吊荷ワイヤの巻上下駆動装置へ制御信号を出力するクレーン制御器と
    を備えたクレーンの吊荷部材誘導システム
  2. 衛星からの信号に基づき基準位置の空間座標を演算するGPS受信機と、
    該GPS受信機で演算された基準位置の空間座標、速度、加速度、角度、角速度及び角加速度に基づき前記基準位置の空間座標における姿勢角を計測する6軸慣性センサと、
    前記基準位置の空間座標から目標位置に向けレーザを照射するレーザポインタと、
    該レーザポインタから照射されたレーザにより前記基準位置の空間座標から目標位置までの距離を計測するレーザ距離計と、
    前記基準位置の空間座標、姿勢角及び距離に基づき目標位置の空間座標を演算する空間座標演算器と
    を備えた目標位置特定装置と、
    クレーンのジブ、吊荷ワイヤ及び吊荷部材が接触する可能性のある障害物を検知し障害物情報を出力する障害物検知センサと、
    前記吊荷部材の部材・施工情報が記録されたBIMと、
    クレーンのジブの起伏角度、起伏速度、旋回角度、旋回速度、吊荷ワイヤの巻上下速度及び吊荷部材の位置を含むクレーン情報を計測するクレーンセンサと、
    前記目標位置の空間座標、障害物情報、部材・施工情報及びクレーン情報に基づき吊荷部材の目標位置までの運搬経路を求める誘導情報演算器と、
    前記運搬経路に沿って吊荷部材を目標位置へ導く誘導支援情報をクレーンオペレータに伝達する誘導支援情報伝達器と
    を備えたクレーンの吊荷部材誘導システム
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