JP7018256B2 - リグノフェノールの製造方法、及び、リグノフェノールの製造装置 - Google Patents

リグノフェノールの製造方法、及び、リグノフェノールの製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、リグノフェノールの製造方法、及び、リグノフェノールの製造装置に関する。
従来、リグニン及びセルロースを含有するリグノセルロース系材料からリグノフェノールを製造する方法としては、リグノセルロース系材料、フェノール誘導体、及び、酸を混合することにより、リグニンを酸触媒のもとでフェノール誘導体と反応させてリグノフェノールを生成する方法が知られている。
また、この方法では、セルロースが酸で分解されることにより、糖が生成されることが知られている。
さらに、この方法で得られた糖をメタン発酵させることによりメタンガスを生成し、このメタンガスを燃料として利用することが知られている(例えば、特許文献1、2)
特許第5582812号公報 特許第5657915号公報
しかしながら、リグノフェノール生成工程で得られる糖のさらなる利用方法については十分に検討がなされていない。
そこで、本発明は、リグノフェノール生成工程で得られた糖を活用することができる、リグノフェノールの製造方法及びリグノフェノールの製造装置を提供することを課題とする。
本発明に係るリグノフェノールの製造方法は、リグノセルロース系材料、フェノール誘導体、及び、酸を混合することにより、リグノフェノール、及び、糖を生成するリグノフェノール生成工程と、
生物を用いて前記糖からフェノールを生成するフェノール生成工程とを備えており、
前記リグノフェノール生成工程では、前記フェノールを前記フェノール誘導体として用いる。
また、本発明に係るリグノフェノールの製造装置は、リグノセルロース系材料、フェノール誘導体、及び、酸を混合することにより、リグノフェノール、及び、糖を生成する混合部と、
生物を用いて前記糖からフェノールを生成するフェノール生成部を備えており、
前記混合部が、前記フェノールを前記フェノール誘導体として用いる混合部である。
本発明によれば、リグノフェノール生成工程で得られた糖を活用することができる。
本実施形態に係るリグノフェノールの製造装置の概略図、及び、本実施形態に係るリグノフェノールの製造方法のフロー図。 本実施形態に係るリグノフェノールの製造装置の概略図。 リグノフェノールの生成反応の例を示す図。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係るリグノフェノールの製造方法は、リグノセルロース系材料からリグノフェノールを製造する方法である。
また、本実施形態に係るリグノフェノールの製造方法は、リグノセルロース系材料、フェノール誘導体、及び、酸を混合することにより、リグノフェノール、及び、糖を生成するリグノフェノール生成工程と、生物を用いて前記糖からフェノールを生成するフェノール生成工程とを備える。
前記リグノフェノール生成工程では、前記フェノールを前記フェノール誘導体として用いる。
前記リグノフェノール生成工程は、前記リグノセルロース系材料、前記フェノール誘導体、及び、前記酸を混合することにより、リグノフェノール、及び、糖を含有する第1混合物を得る第1混合工程と、前記第1混合物、及び、有機溶媒を混合することにより第2混合物を得る第2混合工程と、前記第2混合物を濾過することにより固形物を得て、該固形物から前記リグノフェノールを得る精製工程を備える。
前記リグノセルロース系材料は、リグニン及びセルロースを含有する。
前記リグノセルロース系材料としては、例えば、木質材料、草本材料が挙げられる。木質材料としては、例えば、針葉樹(例えば、マツ、スギヒノキ等)、広葉樹(例えば、シイ、柿、サクラ等)、熱帯樹等が挙げられる。草本材料としては、ケナフ、ラミー(苧麻)、リネン(亜麻)、アバカ(マニラ麻)、ヘネケン(サイザル麻)、ジュート(黄麻)、ヘンプ(大麻)、ヤシ、パーム、コウゾ、ワラ(稲わら、麦わらなど)、バガス、とうもろこしなどが挙げられる。リグノセルロース系材料は、粉状、チップ状(例えば、廃木材の端材)など種々の状態で使用される。
前記リグニンは、フェニルプロパン単位(C6-C3単位)を基本骨格として有し、フェニルプロパン単位が酵素によりランダムに酸化重合した高分子化合物である。リグニンは、植物細胞壁を構成する成分であり、植物細胞壁においてセルロースやヘミセルロースに結合している。
前記フェノール誘導体は、フェノール構造を分子中に有する化合物である。前記フェノール誘導体としては、フェノール、p(パラ)-クレゾール、m(メタ)-クレゾール、o(オルト)-クレゾール、アニソール、2,4-ジメトキシフェノール、2,6-ジメトキシフェノール、2,4-ジメチルフェノール、2,6-ジメチルフェノール、プロピルフェノール、i-プロピルフェノール、tert-ブチルフェノール、カテコール、レゾルシノール、ピロガロール、フロログルシノール、ビスフェノール、バニリン、シリンゴール、グアイアゴール、フェルラ酸、及び、クマル酸からなる群より選択された少なくとも1種が好ましい。前記フェノール誘導体としては、フェノールが好ましい。前記フェノール誘導体としてフェノールが好ましい理由は、前記フェノール誘導体が、前記糖から生成されたフェノールと同じ物質となり、その結果、後述する収着工程後などに行うフェノール誘導体の回収や精製がしやすくなるからである。
前記酸としては、無機酸、有機酸が挙げられる。前記無機酸としては、硫酸、リン酸、塩酸等が挙げられる。前記有機酸としては、p-トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、ギ酸等が挙げられる。
前記有機溶媒は、前記第1混合物に混合された際にリグノフェノールを凝集させることができる有機溶媒であればよい。言い換えれば、前記有機溶媒は、リグノフェノールに貧溶媒であればよい。
前記有機溶媒としては、例えば、炭化水素等が挙げられる。
前記有機溶媒としては、炭化水素が好ましい。
前記炭化水素としては、ヘキサン(n-ヘキサン等)、トルエン、ペンタン(n-ペンタン等)、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、デカリンなどが挙げられる。
また、前記精製工程において前記第2混合物を濾過することにより固形物を得る際に、フェノール誘導体を固形分として残り難くさせるという観点から、前記有機溶媒としては、フェノール誘導体に良溶媒であることが好ましい。前記有機溶媒としては、フェノールには良溶媒であるという観点から、トルエンが好ましい。
なお、前記精製工程において前記第2混合物を濾過することにより固形物を得る際に、フェノール誘導体を固形分として残り難くさせることができると、この濾過で用いる濾過部を閉塞し難くさせることができるといった利点や、また、得られるリグノフェノールの純度を高めることができるといった利点がある。
本実施形態に係るリグノフェノールの製造方法は、本実施形態に係るリグノフェノールの製造装置を用いて、リグノセルロース系材料からリグノフェノールを製造する方法である。
本実施形態に係るリグノフェノールの製造装置は、リグノセルロース系材料からリグノフェノールを製造する、リグノフェノールの製造装置である。
本実施形態に係るリグノフェノールの製造装置は、前記リグノセルロース系材料、フェノール誘導体、及び、酸を混合することにより、リグノフェノール、及び、糖を生成する混合部と、生物を用いて前記糖からフェノールを生成するフェノール生成部を備える。
前記混合部は、前記フェノールを前記フェノール誘導体として用いる混合部である。また、前記混合部は、前記リグノセルロース系材料、フェノール誘導体、及び、酸を混合することにより第1混合物を得、前記第1混合物、及び、有機溶媒を混合することにより第2混合物を得る混合部となっている。
また、本実施形態に係るリグノフェノールの製造装置は、前記第2混合物を濾過することにより固形物を得て、該固形物から前記リグノフェノールを得る精製部を更に備える。
図1、2に示すように、本実施形態に係るリグノフェノールの製造装置1は、リグノセルロース系材料Aにフェノール誘導体Cを収着させる前処理部2と、フェノール誘導体Cが収着したリグノセルロース系材料A、及び、酸水溶液Dを混合することにより第1混合物を得、該第1混合物、及び、有機溶媒Fを混合することにより第2混合物を得る混合部3と、前記第2混合物を濾過することにより固形物と液体(糖液)とに分離し、該固形物からリグノフェノールOを得る精製部4と、前記液体(糖液)に含まれる糖から生物によりフェノールを生成するフェノール生成部5とを備える。
前記液体(糖液)は、糖、酸、有機溶媒、フェノール誘導体、及び、水を含有する。
前記第1混合工程では、前記前処理部2及び前記混合部3を用いる。
前記前処理部2は、第1濾過部2であり、槽21と、該槽21内の収容物を撹拌する撹拌部22と、該槽21を加熱する加熱部23とを備え、該槽21の底部21aの少なくとも一部が、該槽21内の収容物を濾過できるように濾材で形成されている。また、該槽21は、下方に向けて先細りとなるようにテーパー状に形成されている。該第1濾過部2としては、例えば、神鋼環境ソリューション社製の「濾過機能付きPVミキサー」などが挙げられる。
前記第1混合工程では、リグノセルロース系材料AとアセトンBとを前記第1濾過部2で混合することにより、アセトンBによってリグノセルロース系材料Aを脱脂処理する(脱脂工程a1)。そして、リグノセルロース系材料AとアセトンBとの混合物を濾過することにより、固形状のリグノセルロース系材料Aと液状のアセトンとを分離し、アセトンJを回収する(第1濾過工程a2)。
これにより、リグノセルロース系材料Aに含まれるワックスをアセトンBによってリグノセルロース系材料Aから取り除くことができる。
また、前記第1混合工程では、前記第1濾過工程a2後に、前記加熱部23で前記槽21を加熱することにより、前記リグノセルロース系材料Aに付着しているアセトンを揮発させて、前記リグノセルロース系材料Aから余分なアセトンを取り除くことができる。
また、前記第1混合工程では、余分なアセトンが取り除かれたリグノセルロース系材料Aとフェノール誘導体Cとを前記第1濾過部2で混合することにより、リグノセルロース系材料Aにフェノール誘導体Cを収着させる(収着工程a3)。そして、リグノセルロース系材料Aとフェノール誘導体Cとの混合物を濾過することにより、固形状のリグノセルロース系材料Aと余分な液状のフェノール誘導体とを分離し、フェノール誘導体Kを回収する(第2濾過工程a4)。
また、前記第1混合工程では、前記第2濾過工程a4後に、前記加熱部23で前記槽21を加熱することにより、前記リグノセルロース系材料Aに付着しているフェノール誘導体を揮発させて、前記リグノセルロース系材料Aから余分なフェノール誘導体を取り除くことができる。
余分なフェノール誘導体Cが取り除かれたリグノセルロース系材料Aは、混合部3に移送されてさらなる処理が施される。
前記混合部3は、槽31と、該槽31内の収容物を撹拌する撹拌部32とを備える。槽31及び撹拌部32は、耐酸性に優れるという観点から、グラスライニング処理されたものが好ましい。
さらに、前記第1混合工程では、フェノール誘導体Cが収着されたリグノセルロース系材料Aと、前記酸水溶液Dとを前記混合部3で混合することにより、リグノフェノールを生成し、リグノフェノールを含有する第1混合物を得る(生成工程a5)。
前記生成工程a5では、リグノセルロース系材料Aに含有されるセルロースが、酸触媒のもとで加水分解されて、糖類が生成される。また、リグノセルロース系材料Aに含有されるリグニンが、酸触媒のもとで加水分解されて低分子化する。さらに、リグニンが、酸触媒のもとでフェノール誘導体と反応してリグノフェノールが生成される。図3には、酸として硫酸を用い、フェノール誘導体としてフェノールを用いて、リグノフェノールを生成する反応の例を示す。また、生成されたリグノフェノールが酸触媒のもとで加水分解されて低分子化する。そして、リグノフェノールを含有する第1混合物が得られる。
前記酸水溶液は、酸を、通常65~98質量%、好ましくは72~98質量%含有する。
また、前記第1混合工程では、リグノフェノールを含有する第1混合物と、水Eとを前記混合部3で混合することにより、第1混合物を希釈し第1混合物における酸の濃度を低下させて、加水分解反応を抑制させる(希釈工程a6)。
前記第2混合工程では、水Eで希釈された第1混合物と、有機溶媒Fとを前記混合部3で混合することにより、第1混合物内で分散していたリグノフェノールを凝集させて固形状にし、固形状のリグノフェノールを含有する第2混合物が得られる(第2混合工程b)。
前記精製工程では、前記精製部4を用いて、前記第2混合物たる油水混合物を濾過することにより固形物を得て、該固形物からリグノフェノールを得る。言い換えれば、前記精製部4を用いて、前記第2混合物に含まれる油分及び水を同時に濾過することにより固形物を得て、該固形物からリグノフェノールを得る。
また、前記精製工程では、好ましくは、前記精製部4を用いて、前記第2混合物を撹拌しながら濾過することにより固形物を得て、該固形物からリグノフェノールを得る。
前記精製部4は、前記第2混合物を濾過することにより、リグノフェノールを含有する固形物と、糖を含有する糖液とに分離し、該固形物及びアルコールGを混合することにより、リグノフェノールをアルコールGに溶解させて、リグノフェノール及びアルコールGを含有するLPアルコール液を得る第2濾過部4aと、LPアルコール液にアルカリ剤Hを混合することによりpHを調整するpH調整部4bと、LPアルコール液からアルコールGを除去することによりリグノフェノールを濃縮させる濃縮部4cと、濃縮されたLPアルコール液に塩化ナトリウム水溶液Iを混合することによりリグノフェノールを晶析させる晶析部4dと、晶析したリグノフェノールを含有するLPアルコール液を濾過することにより、固形状のリグノフェノールを得る第3濾過部4eと、該第3濾過部4eで得られたリグノフェノールを乾燥させる乾燥部4fとを備えている。
前記第2濾過部4aは、槽4a1と、該槽4a1内の収容物を撹拌する撹拌部4a2とを備え、該槽4a1の底部4a1aの少なくとも一部が、該槽4a1内の収容物を濾過できるように濾材で形成されている。前記濾材としては、濾布、金網等が挙げられる。該金網としては、焼結金網が挙げられる。前記第2濾過部4aとしては、例えば、神鋼環境ソリューション社製の「フィルタードライヤー」等が挙げられる。
前記精製工程では、前記第2濾過部4aで前記第2混合物を濾過することにより、リグノフェノールを含有する固形物と、糖を含有する糖液とに分離する(第3濾過工程c1)。
前記第3濾過工程c1の濾過で用いる濾材の材質としては、耐食性に優れるという観点から、ポリプロピレン、ポリテトラフロオロエチレン(例えば、テフロン(登録商標))、ニッケルとモリブテンとを含有する合金(例えば、ハステロイ(登録商標))が好ましく、ポリプロピレン、ニッケルとモリブテンとを含有する合金が特に好ましい。
該濾材の孔径は、リグノフェノールが濾液とともに排出されるのを抑制しつつ、濾過時間を抑制するという観点から、10~30μmが好ましく、20μmが特に好ましい。
そして、前記精製工程では、該固形物及びアルコールGを前記第2濾過部4aで混合することにより、リグノフェノールをアルコールGに溶解させて、リグノフェノール及びアルコールGを含有するLPアルコール液を得る(溶解工程c2)。該アルコールGとしては、メタノール、エタノール等を用いることができる。
次に、LPアルコール液を濾過することにより、LPアルコール液から固形物(残渣物)を取り除く(第4濾過工程c3)。
前記pH調整部4bは、槽4b1と、該槽4b1内の収容物を撹拌する撹拌部4b2とを備える。槽4b1及び撹拌部4b2は、耐酸性に優れるという観点から、グラスライニング処理されたものが好ましい。
また、前記精製工程では、固形物を取り除いたLPアルコール液と、アルカリ剤HとをpH調整部4bで混合することによりpHを調整する(pH調整工程c4)。
固形物を取り除いたLPアルコール液には、前記生成工程a5で用いた酸が十分に除去されずに残っており、通常、pHが0以上2未満となっている。
pH調整工程c4では、この酸を中和させてpHを2以上4以下とするのが好ましい。
前記アルカリ剤としては、水酸化マグネシウム、水酸化ナトリウム等が挙げられる。
前記濃縮部4cは、槽4c1と、該槽4c1内の収容物を撹拌する撹拌部4c2と、該槽4c1内を加熱する加熱部4c3とを備える。
前記精製工程では、pHを調整したLPアルコール液を槽4c1内で撹拌部4c2で撹拌しながら加熱部4c3で加熱する(濃縮工程c5)。これにより、LPアルコール液中のアルコールを前記濃縮部4cで蒸発させることができる。その結果、LPアルコール液のリグノフェノール濃度を高めることができ、処理すべきLPアルコール液の量を低減することができる。また、リグノフェノールを結晶化させることができる。
前記晶析部4dは、槽4d1と、該槽4d1内の収容物を撹拌する撹拌部4d2とを備えている。
前記精製工程では、前記濃縮工程c5でリグノフェノールが濃縮されたLPアルコール液に塩化ナトリウム水溶液Iを前記晶析部4dで混合することによりリグノフェノールを晶析させる(晶析工程c6)。
リグノフェノールは、フェノール骨格に含まれるOH基によってプロトン性が高いものとなっており、その結果、水に溶けやすいものとなる。しかし、リグノフェノールは、塩化ナトリウムと共存すると水に溶け難くなる。よって、LPアルコール液に塩化ナトリウム水溶液Iを混合すると、リグノフェノールが晶析される。
前記塩化ナトリウム水溶液Iは、塩化ナトリウム濃度が0.1~5質量%が好ましい。
また、前記精製工程では、晶析したリグノフェノールを含有するLPアルコール液を前記第3濾過部4eで濾過することにより、固形状のリグノフェノールを得る(第5濾過工程c7)。第5濾過工程c7で得られるろ液は、アルコールNとして回収できる。
さらに、前記精製工程では、該第3濾過部4eで得られたリグノフェノールを前記乾燥部4fで乾燥させることにより、精製されたリグノフェノールOを得る(乾燥工程c8)。
精製されたリグノフェノールOは、重量平均分子量が、好ましくは2000~6000、より好ましくは、3500~6000、さらにより好ましくは4000~6000である。重量平均分子量は、実施例に記載の方法で測定することができる。
また、精製されたリグノフェノールOは、酸濃度が、好ましくは7000mg/L以下、より好ましくは6000mg/L以下、さらに好ましくは1000mg/L以下である。
本実施形態に係るリグノフェノールの製造方法で得られるリグノフェノールO、すなわち、精製されたリグノフェノールOは、例えば、プラスチック用の難燃剤、合板接着剤、含浸材などの用途で用いることができる。
前記フェノール生成工程では、前記フェノール生成部5を用いる。
前記フェノール生成部5は、前記精製部4で得られた糖液(糖、酸、有機溶媒、フェノール誘導体、及び、水を含有する糖液)を静置することにより、糖、酸及び水を含有する水相と、有機溶媒及びフェノール誘導体を含有する油相とに分離する静置分離槽51と、前記静置分離槽51で得られた水相のpHを調整するpH調整部52と、pHを調整した水相を生物と接触させることにより、水相に含まれる糖から生物によって、フェノールを含有するフェノール含有液を生成する生物槽53と、前記生物槽53で得られたフェノール含有液からフェノールを得る精製部54とを備える。
前記前記静置分離槽51で得られた水相のpHは、通常0~1である。
前記生物槽53で生物と接触させる水相のpHは、好ましくは6~8である。
前記pH調整部52は、水相とアルカリ剤とを混合することにより水相のpHを調整するように構成されてもよい。前記アルカリ剤としては、水酸化マグネシウム、水酸化ナトリウム等が挙げられる。
また、前記pH調整部52は、イオン交換膜と電気とを用いて電気透析法により水相から酸を回収するように構成されてもよい。
さらに、前記pH調整部52は、イオン交換樹脂を用いてイオン交換クロマトグラフィー法により水相から酸を回収するよう構成されてもよい。
前記生物槽53は、pHを調整した水相を生物と接触させることにより、水相に含まれる糖から生物によりフェノールを生成する槽である。
生物を用いて糖からフェノールを生成する方法は、例えば、“WO2012/033112”、“WO2012/063862”、又は、“生物工学 第92巻、第12号(2014年)、p.680-684”に開示されている方法等を用いることができる。
前記生物としては、微生物等が挙げられる。微生物としては細菌等が挙げられる。前記生物としては、より具体的には、コリスメート-ピルベート リアーゼ(Chorismate-pyruvate lyase)活性を有する酵素をコードする遺伝子、及び、4-ヒドロキシベンゾエート デカルボキシラーゼ(4-hydroxybenzoate decarboxylase)活性を有する酵素をコードする遺伝子が、宿主のコネリ型細菌に導入された形質転換体が挙げられる。また、他には、チロシン フェノール-リアーゼ(tyrosine phenol-lyase)活性を有する酵素をコードする遺伝子が、宿主のコネリ型細菌に導入された形質転換体などが挙げられる。
前記フェノール精製部54は、蒸留などによって前記生物槽53で得られたフェノール含有液からフェノールを分離させるように構成されている。
前記フェノール生成工程では、前記精製部4で得られた糖液(糖、酸、有機溶媒、フェノール誘導体、及び、水を含有する糖液)を前記静置分離槽51で静置することにより、糖、酸及び水を含有する水相と、有機溶媒及びフェノール誘導体を含有する油相とに分離する(精置分離工程d1)。
また、前記フェノール生成工程では、前記静置分離槽51で得られた水相のpHをpH調整部52で調整する(pH調整工程d2)。
さらに、前記フェノール生成工程では、pHを調整した水相を前記生物槽53で生物と接触させることにより、水相に含まれる糖から生物によりフェノールを生成する(生物処理工程d3)。
また、前記フェノール生成工程では、生物処理工程d3で得られたフェノール含有液からフェノールをフェノール精製部54で得る(フェノール精製工程d4)。
前記フェノール生成部5で得られたフェノールは、前記フェノール誘導体として用いることができる。
本実施形態に係るリグノフェノールの製造装置1は、前記フェノール生成部5で得られたフェノールが前記フェノール誘導体として前記前処理部2に移送されるように構成されている。
本実施形態に係るリグノフェノールの製造方法は、上記のように構成されているので、以下の利点を有するものである。
即ち、本実施形態に係るリグノフェノールの製造方法は、リグノセルロース系材料、フェノール誘導体、及び、酸を混合することにより、リグノフェノール、及び、糖を生成するリグノフェノール生成工程と、生物を用いて前記糖からフェノールを生成するフェノール生成工程とを備える。前記リグノフェノール生成工程では、前記フェノールを前記フェノール誘導体として用いる。
斯かるリグノフェノールの製造方法によれば、リグノフェノール生成工程で得られた糖を活用することができる。
また、本実施形態に係るリグノフェノールの製造方法では、前記リグノフェノール生成工程が、前記リグノセルロース系材料、前記フェノール誘導体、及び、前記酸を混合することにより第1混合物を得る第1混合工程と、前記第1混合物、及び、有機溶媒を混合することにより第2混合物を得る第2混合工程と、前記第2混合物を濾過することにより固形物を得て、該固形物から前記リグノフェノールを得る精製工程とを備える。
本発明者が鋭意研究したところ、以下のことを見出し、本実施形態を想到するに至った。水と、n-ヘキサンのような疎水性を有する有機溶媒と、リグノフェノールとを含有する混合物中においては、リグノフェノールは水と有機溶媒との間で凝集し固形状となるので、前記混合物を静置により水相と油相とに十分に分離させなくても、前記混合物を濾過することにより、前記混合物の含まれる液分と、固形状のリグノフェノールとに分離することができることを本発明者は見出した。そして、その結果、前記混合物を静置により水相と油相とに十分に分離させなくても、前記混合物を濾過することで、リグノフェノールの製造に要する時間を短くすることができることを本発明者は見出した。
すなわち、斯かるリグノフェノールの製造方法は、前記第2混合物を静置により水相と油相とに十分に分離させなくても、前記第2混合物を濾過することにより、前記第2混合物の含まれる液分と、固形状のリグノフェノールとに分離することができる。その結果、リグノフェノールの製造に要する時間を短くすることができる。
また、リグノフェノールと酸との接触時間を短くすることができるので、リグノフェノールの加水分解を抑制できる。その結果、分子量の大きなリグノフェノールを得ることができる。また、リグノフェノールと酸との接触時間を調整して、所望の分子量のリグノフェノールを得ることもできる。
さらに、従来の方法では、前記第2混合物を静置分離で分離するので、静置分離に要する時間が長く、また、静置分離に要する時間にバラツキがある。そうすると、リグノフェノールと酸との接触時間にバラツキが生じやすくなり、その結果、バッチ間で分子量が大きく異なるリグノフェノールが得られやすい。しかし、本実施形態に係るリグノフェノールの製造方法では、リグノフェノールと酸との接触時間を短くすることができるので、バッチ間でのリグノフェノールの分子量のバラツキを抑制することができる。
また、本実施形態に係るリグノフェノールの製造方法において、前記精製工程では、前記第2混合物を撹拌しながら濾過する。
前記混合物が水相と油相とに分離すると、水相と油相との間に固形状のリグノフェノールの層(以下、「リグノフェノール層」ともいう。)が形成される。そして、リグノフェノールは、平板状となって、前記精製工程において前記濾過で用いる濾材の表面に付着しやすくなり、その結果、濾過に有効な濾材の面積が減少しやすくなる。
しかし、斯かるリグノフェノールの製造方法によれば、前記撹拌により、リグノフェノール層が形成し難くなり、また、リグノフェノール層が一旦形成されたとしても該リグノフェノール層が壊されやすくなる。その結果、濾過に有効な濾材の面積が減少し難くなり、リグノフェノールの製造に要する時間を短くすることができる。
また、本実施形態に係るリグノフェノールの製造装置1は、リグノセルロース系材料からリグノフェノールを製造する、リグノフェノールの製造装置1であって、前記リグノセルロース系材料、フェノール誘導体、及び、酸を混合することにより、リグノフェノール、及び、糖を生成する混合部3と、生物を用いて前記糖からフェノールを生成するフェノール生成部5を備えており、前記混合部3は、前記フェノールを前記フェノール誘導体として用いる混合部である。
なお、本発明に係るリグノフェノールの製造方法、及び、リグノフェノールの製造装置は、上記実施形態に限定されるものではない。また、本発明に係るリグノフェノールの製造方法、及び、リグノフェノールの製造装置は、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明に係るリグノフェノールの製造方法、及び、リグノフェノールの製造装置は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
次に、参考実施例および参考比較例を挙げて本発明についてさらに具体的に説明する。
(参考実施例1)
木粉をアセトンで脱脂した後、アセトンで脱脂した木粉にクレゾールを収着させた。
そして、クレゾールを収着させた木粉20gに、硫酸水溶液(硫酸:72質量%)80gを添加し激しく1時間撹拌することにより第1混合物を得た。
次に、該第1混合物と水120gとを撹拌槽内で15分間撹拌させることにより、硫酸による加水分解反応を停止させた。
その後、加水分解反応を停止させた第1混合物にヘキサン80gを添加し激しく約10分撹拌することにより第2混合物を得た。
そして、該第2混合物をスクリュー型液供給機で撹拌槽から濾過機(スクレーパーを有する濾過機)に移送し、該第2混合物を該濾過機で濾過することにより固形物を得た。濾過には、約30分を要した。
次に、該固形物にメタノールを60g混合させることにより、該固形物に含まれるリグノフェノールをメタノールに溶解させて、リグノフェノール及びメタノールを含有するLPメタノール液を得た。
その後、LPメタノール液を吸引濾過することにより、LPメタノール液から固形物(木粉の未反応物)を取り除き、未反応物を除去したLPメタノール液55gを得た。
そして、LPメタノール液(pH:1)に粉末状の水酸化マグネシウムを混合させることにより、LPメタノール液のpHを3.0に調整した。
次に、pH調整したLPメタノール液を吸引濾過することにより、LPメタノール液から硫酸塩及び過剰な水酸化マグネシウムを除去した。
その後、硫酸塩及び過剰な水酸化マグネシウムを除去したLPメタノール液100質量部と、食塩水(食塩濃度:5.0質量%)500質量部とを混合し、リグノフェノールを晶析させた。
そして、リグノフェノールが晶析したLPメタノール液を5Cろ紙で吸引濾過することにより、固形状のリグノフェノールを得た。
次に、ろ紙上のリグノフェノールを50℃に一晩加熱することにより乾燥させ、精製されたリグノフェノールを得た。
精製されたリグノフェノールの硫酸イオン濃度及び重量平均分子量を測定した。
硫酸イオン濃度は、電気キャピラリー法で測定した。
重量平均分子量は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)により測定した。
硫酸イオン濃度は、約6000mg/Lであった。また、重量平均分子量は、約4000であった。
(参考実施例2)
クレゾールの代わりにフェノールを用い、また、ヘキサンの代わりにトルエンを用い、さらに、第1混合物とトルエンとの撹拌時間を約1時間としたこと以外は、参考実施例1と同様にして、精製されたリグノフェノールを得た。
そして、精製されたリグノフェノールの硫酸イオン濃度及び重量平均分子量を測定した。
重量平均分子量は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)により測定した。
硫酸イオン濃度は、約6500mg/Lであった。また、重量平均分子量は、約4100であった。
(参考比較例1)
参考実施例1と同様にして第2混合物を得た。
そして、第2混合物を槽内で静置分離させた。この静置分離により、第2混合物がヘキサン層、リグノフェノール層、及び、硫酸層の3層に分離した。この静置分離には、一晩かかった。
次に、槽からヘキサン層及び硫酸層を取り除いた。
そして、槽に残ったリグノフェノール層にメタノールを混合させることにより、リグノフェノールをメタノールに溶解させて、リグノフェノール及びメタノールを含有するLPメタノール液を得た。
次に、参考実施例1と同様にLPメタノール液を処理することにより、精製されたリグノフェノールを得た。
そして、精製されたリグノフェノールの硫酸イオン濃度及び重量平均分子量を測定した。
硫酸イオン濃度は、約8000mg/Lであった。また、重量平均分子量は、約3000であった。
(参考比較例2)
参考実施例1と同様にして、加水分解反応を停止させた第1混合物を得た。
そして、加水分解反応を停止させた第1混合物にフェノールを添加し激しく約1時間撹拌することにより第2混合物を得た。
次に、第2混合物を槽内で静置分離させた。この静置分離により、第2混合物がフェノール層、及び、硫酸層の2層に分離した。この静置分離には、一晩かかった。
そして、フェノール層のフェノール液に水酸化ナトリウム水溶液を混合してpH5に調整し、濾過して硫酸塩を取り除いた。
フェノール液100質量部と、エチルエーテル500質量部とを混合し、リグノフェノールを晶析させた。
晶析されたリグノフェノールの硫酸イオン濃度及び重量平均分子量を測定した。
硫酸イオン濃度は、約10000mg/Lであった。また、重量平均分子量は、約2000であった。
以上の結果から、参考実施例1の方法では、参考比較例1、2の方法に比べて、短時間でリグノフェノールを得ることができることがわかる。
また、参考実施例1の精製されたリグノフェノールは、参考比較例1,2のものに比べて、重量平均分子量が高く、また、硫酸イオン濃度が低かった。
1:製造装置、2:前処理部(第1濾過部)、3:混合部、4:精製部、5:フェノール生成部、
4a:第2濾過部、4a1:槽、4a1a:底部、4a2:撹拌部、4b:pH調整部、4b1:槽、4b2:撹拌部、4c:濃縮部、4c1:槽、4c2:撹拌部、4c3:加熱部、4d:晶析部、4d1:槽、4d2:撹拌部、4e:第3濾過部、4f:乾燥部、
21:槽、21a:底部、22:撹拌部、23:加熱部、31:槽、32撹拌部、
51:静置分離槽、52:pH調整部、53:生物槽、54:フェノール精製部、
A:リグノセルロース系材料、B:アセトン、C:フェノール誘導体、D:酸水溶液、E:水、F:有機溶媒、G:アルコール、H:アルカリ剤、I:塩化ナトリウム水溶液、J:アセトン、K:フェノール誘導体、N:アルコール、O:リグノフェノール、
a1:脱脂工程、a2:第1濾過工程、a3:収着工程、a4:第2濾過工程、a5:生成工程、a6:希釈工程、b:第2混合工程、c1:第3濾過工程、c2:溶解工程、c3:第4濾過工程、c4:pH調整工程、c5:濃縮工程、c6:晶析工程、c7:第5濾過工程:、c8:乾燥工程、d1:精置分離工程、d2:pH調整工程、d3:生物処理工程、d4:フェノール精製工程

Claims (2)

  1. リグノセルロース系材料、フェノール誘導体、及び、酸を混合することにより、リグノフェノール、及び、糖を生成するリグノフェノール生成工程と、
    生物を用いて前記糖からフェノールを生成するフェノール生成工程とを備えており、
    前記リグノフェノール生成工程では、前記フェノールを前記フェノール誘導体として用い
    前記リグノフェノール生成工程は、前記リグノセルロース系材料、前記フェノール誘導体、及び、前記酸を混合することにより第1混合物を得る第1混合工程と、前記第1混合物、及び、有機溶媒を混合することにより第2混合物を得る第2混合工程と、前記第2混合物を濾過することにより固形物を得て、該固形物からリグノフェノールを得る精製工程とを有し、
    前記有機溶媒は、水との混合状態から静置した際に該水と分離できる有機溶媒である、リグノフェノールの製造方法。
  2. リグノセルロース系材料、フェノール誘導体、及び、酸を混合することにより、リグノフェノール、及び、糖を生成する混合部と、生物を用いて前記糖からフェノールを生成するフェノール生成部とを備えており、
    前記混合部は、前記リグノセルロース系材料、前記フェノール誘導体、及び、前記酸を混合することにより第1混合物を得、該第1混合物、及び、有機溶媒を混合することにより第2混合物を得る混合部であり、且つ、前記フェノールを前記フェノール誘導体として用いる混合部であり、
    前記第2混合物を濾過することにより固形物を得て、該固形物からリグノフェノールを得る精製部を更に備えており、
    前記有機溶媒は、水との混合状態から静置した際に該水と分離できる有機溶媒である、リグノフェノールの製造装置。
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