JP7016305B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
縦方向、及び、横方向を有し、
吸収体と、前記吸収体よりも肌側に位置する肌側シートと、前記吸収体と前記肌側シートの間に位置する中間シートと、を有する吸収性物品であって、
前記肌側シートが第1表面形状である第1表面領域と、前記肌側シートが前記第1表面形状とは異なる第2表面形状である第2表面領域と、を有し、
前記第1表面領域は、肌側から前記中間シートに重なる配置領域と、前記中間シートと重ならない非配置領域とを有し、
前記第1表面領域では、前記肌側シートと、前記肌側シートと非肌側にて隣り合う資材との間に、空間が設けられており、
前記第1表面領域の方が、前記第2表面領域に比べて、前記肌側シートの平面方向における繊維の疎密差が大きく、
前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、
前記配置領域は、前記吸収性物品の前記縦方向の中心よりも背側にのみ位置し、
前記非配置領域の少なくとも一部は、前記配置領域よりも前記縦方向の背側に位置し、
前記非配置領域よりも前記縦方向の背側に、前記第2表面領域の少なくとも一部が設けられていることを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
縦方向、及び、横方向を有し、吸収体と、前記吸収体よりも肌側に位置する肌側シートと、前記吸収体と前記肌側シートの間に位置する中間シートと、を有する吸収性物品であって、前記肌側シートが第1表面形状である第1表面領域と、前記肌側シートが前記第1表面形状とは異なる第2表面形状である第2表面領域と、を有し、前記第1表面領域は、肌側から前記中間シートに重なる配置領域と、前記中間シートと重ならない非配置領域とを有し、前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記配置領域の少なくとも一部は、前記吸収性物品の前記縦方向の中心よりも背側に位置し、前記非配置領域の少なくとも一部は、前記配置領域よりも前記縦方向の背側に位置していることを特徴とする吸収性物品である。
本発明に係る吸収性物品として、乳幼児用のテープ型使い捨ておむつを例に挙げて実施形態を説明する。ただし、これに限らず、例えば、パンツ型やパッドタイプの使い捨ておむつ、大人用のテープ型使い捨ておむつ等にも本発明を適用できる。
図1はテープ型使い捨ておむつ1(以下「おむつ」ともいう)が展開かつ伸長された状態における平面図である。図2は図1に示す線A-Aでの断面図である。おむつ1を伸長させた状態とは、おむつ1に生じていた皺が実質的に視認されなくなる程に伸長させた状態であり、おむつ1を構成する各資材(例えば後述するサイドシート7等)の寸法がその資材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまでおむつ1が伸長した状態である。
図3Aは肌側シート3の第2表面領域32の断面図であり、図3Bは肌側シート3の第1表面領域31の断面図であり、図3Cは肌側シート3(第1表面領域31)の加工の様子を示す図である。
図4は第1表面領域31と中間シート4の配置を示す図である。図5は第1表面領域31と防漏壁部11の配置を示す図である。図6A及び図6Bは尿の吸収の説明図である。図7A~図7C及び図8A~図8Cは軟便の吸収の説明図である。
第1配置領域33では、図7A~図7Cに示すように、まず、肌側シート3の肌側に突出する凸部311の間の凹部312に軟便が入り込む。そうすると、凹部312に入り込んだ軟便の水分が、凹部312に接する中間シート4へ素早く移行し、軟便の粘度が高まる。また、軟便の水分の透過速度の方が、軟便全体が肌側シート3の内側に取り込まれる速度よりも速い。そのため、軟便全体が肌側シート3の内側に取り込まれる前に、軟便の粘度が高まる。粘度の高まった軟便は肌側シート3の内側に取り込まれにくい。そのため、第1配置領域33では、表面に残留する軟便の粘度が高く、また、軟便の残留量、及び、皮膚への付着量が比較的に多くなると考えられる。
<第1変形例>
第1表面領域31の肌側面及び非肌側面の一方が凹凸形状であり、他方が一方に比べて平坦な形状であってもよい(不図示)。このような第1表面領域31は、例えば、一対の賦形ロール20,21の一方の外周面にのみ凸部が設けられ、他方の外周面が平坦である一対の賦形ロール20,21によって形成される。
第1表面領域31は、肌側シート3の厚さ方向に貫通する貫通孔を有するものでもよい(不図示)。このような第1表面領域31は、例えば、第1表面領域31に針状の突起を貫通させることによって形成される。
ここまで、第2表面領域32を平坦な形状としているが、これに限らない。
肌側シート3を形成する資材の肌側面が凹凸形状を成す不織布(例えば繊維ウェブに流体を吹き付けることで凹凸形状を形成した不織布)であってもよい。この場合、第2表面領域32の肌側面も凹凸形状となる。この場合も、肌側面が凹凸形状である不織布に対して凹凸賦形や貫通孔形成等の加工を施し、第1表面領域31を形成することで、上記と同様の効果が得られる。
また、第1表面領域31及び第2表面領域32に同じ加工(凹凸賦形や貫通孔形成)を施した後、第1表面領域31にのみ更なる加工を施してもよい。この場合も、上記と同様の効果が得られる。
上記の実施形態では、中間シート4が第1表面領域31及び第2表面領域32と重なるが、これに限らない。例えば、第1表面領域31が縦方向の腹側まで延び、中間シート4が第1表面領域31のみと重なり、第2表面領域32と重ならなくてもよい。この場合にも、第1表面領域31のうち中間シート4と重なる第1配置領域33の一部がおむつ1の縦方向の中心CLよりも背側に位置し、中間シート4と重ならない第1非配置領域34の少なくとも一部が、第1配置領域33よりも縦方向の背側に位置していればよい。
第2表面領域32の方が、第1表面領域31に比べて、肌側シート3の平面方向における繊維の疎密差が大きくてもよい。例えば、第2表面領域32に加工(凹凸賦形や貫通孔形成)を施し、第1表面領域31に加工を施さなくてもよい。この場合にも、第2表面領域32の凹凸等で軟便の流れを抑えつつ、第1配置領域33でも軟便の水分を中間シート4へ移行して軟便の流れを抑えることができる。そして、第1非配置領域34では軟便の水分が先に移行しないため、軟便全体を肌側シート3の内側に取り込むことができる。
2 吸収体、3 肌側シート、4 中間シート、
5 防漏シート、6 外装シート、7 サイドシート、
8 ファスニングテープ、9 胴回り伸縮性部材、
10 脚周り伸縮性部材、11 防漏壁部、
20,21 賦形ロール、
31 第1表面領域、31A 頂部、31B 側壁部、
32 第2表面領域、
33 第1配置領域(配置領域)、34 第1非配置領域(非配置領域)、
35 第2配置領域
Claims (11)
- 縦方向、及び、横方向を有し、
吸収体と、前記吸収体よりも肌側に位置する肌側シートと、前記吸収体と前記肌側シートの間に位置する中間シートと、を有する吸収性物品であって、
前記肌側シートが第1表面形状である第1表面領域と、前記肌側シートが前記第1表面形状とは異なる第2表面形状である第2表面領域と、を有し、
前記第1表面領域は、肌側から前記中間シートに重なる配置領域と、前記中間シートと重ならない非配置領域とを有し、
前記第1表面領域では、前記肌側シートと、前記肌側シートと非肌側にて隣り合う資材との間に、空間が設けられており、
前記第1表面領域の方が、前記第2表面領域に比べて、前記肌側シートの平面方向における繊維の疎密差が大きく、
前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、
前記配置領域は、前記吸収性物品の前記縦方向の中心よりも背側にのみ位置し、
前記非配置領域の少なくとも一部は、前記配置領域よりも前記縦方向の背側に位置し、
前記非配置領域よりも前記縦方向の背側に、前記第2表面領域の少なくとも一部が設けられていることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1に記載の吸収性物品であって、
前記第1表面領域では、前記肌側シートが凹凸形状を成し、凹凸の側壁部の方が凹凸の頂部に比べて繊維の密度が疎になっていることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記第2表面領域は、肌側から前記中間シートに重なる第2配置領域を有し、
前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記第2配置領域の少なくとも一部は、前記配置領域よりも前記縦方向の腹側に位置していることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項3に記載の吸収性物品であって、
前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記第2配置領域の前記縦方向の長さは、前記配置領域の前記縦方向の長さと前記非配置領域の前記縦方向の長さとを合計した長さよりも長いことを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1から4の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
背側胴回り域から前記横方向の両外側に一対のファスニングテープが延出するテープ型の吸収性物品であり、
前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記第1表面領域は、前記ファスニングテープの前記縦方向の中心よりも前記縦方向の腹側に位置していることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1から5の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
背側胴回り域から前記横方向の両外側に一対のファスニングテープが延出するテープ型の吸収性物品であり、
前記背側胴回り域に、前記横方向に伸縮する胴回り伸縮性部材が配置されており、
前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記第1表面領域は、前記胴回り伸縮性部材よりも前記縦方向の腹側に位置していることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1から6の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記非配置領域の前記縦方向の長さは、前記配置領域の前記縦方向の長さよりも長いことを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1から7の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
前記第1表面領域では、肌側に突出した複数の凸部が前記横方向に並んでいることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項8に記載の吸収性物品であって、
前記第1表面領域では、前記複数の凸部が前記縦方向に並んでいることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1から9の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記非配置領域の前記横方向の長さは、前記配置領域の前記横方向の長さよりも長いことを特徴とする吸収性物品。 - 請求項10に記載の吸収性物品であって、
前記吸収体の前記横方向の両側部において、肌側に起立する一対の防漏壁部を有し、
前記吸収性物品が展開かつ伸長された状態において、前記配置領域よりも前記横方向に延出する前記非配置領域の部位の少なくとも一部は、前記防漏壁部よりも前記横方向の中央側に位置していることを特徴とする吸収性物品。
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