JP7015919B2 - 音響装置およびプログラム - Google Patents
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Description
この場合、デジタルビデオカメラ等の他の電子機器と同様に、音響装置の多機能化、操作手順の複雑化に応じて、チュートリアルビデオ等を利用して操作手順を、操作者に学習してもらうことが行われている。
これにより、説明される操作を実際に実行して操作者に提示することが可能となるため、操作者は操作を体感しながら理解することができ、より効果的な操作の習得を実現できる、という効果がある。
本発明のコンピュータ読み取り可能なプログラムは、コンピュータを前述した音響装置として機能させる。
デッキ部2Aは、ジョグダイヤル21、テンポスライダー22、キューボタン23、プレイ/ポーズボタン24、およびパフォーマンスパッド25を備え、それぞれのデッキ部2Aには、2チャンネルの音源を接続できるようになっている。
テンポスライダー22は、再生中の楽曲データの再生速度を調整するレバーであり、中央から上部にスライドさせると、再生速度が上昇し、下部にスライドさせると再生速度が低下する。
プレイ/ポーズボタン24は、操作者が操作することにより、再生中の楽曲データの再生の開始、停止を行うことができる。
パフォーマンスパッド25は、操作者が操作することにより、再生中の楽曲データへの効果を切り替えることができる。たとえば、操作者がパフォーマンスパッド25を操作することにより、再生中の楽曲データに対して、瞬間的にループ、キュー、キーシフト等の効果を付与することができる。
ミキサー部2Bは、エフェクト選択つまみ26、エフェクト量調整つまみ27、チャンネルフェーダー28、およびクロスフェーダー29を備える。
エフェクト量調整つまみ27は、無段階で回転可能なつまみとして構成され、操作者が回転操作することにより、楽曲データに対するエフェクト処理の深さ、大きさを調整することができる。
クロスフェーダー29は、左右のデッキ部2Aから出力される楽曲データの出力音量レベルを切り替えるレバーである。
その他、ミキサー部2Bは、操作者が操作することにより、各チャンネルにおける高周波域、中周波域、低周波域における出力音量レベルを調整して音質を変化させることができるイコライザ調整つまみを備えている。
また、DJコントローラ2は、再生中の楽曲データの進行状況を示す波形、キューポイント位置を表示する表示部30を備える、
調整位置表示マーカー272およびつまみ基部273は、レンズ材料等の導光性材料から構成される。つまり、調整位置表示マーカー272およびつまみ基部273は、後述するLED発光部278が発光することにより、発光色に応じて、調整つまみ本体271の周囲や、調整位置表示マーカー272を発光させる。
つまみ基部273は、調整つまみ本体271の底部に設けられ、調整つまみ本体271の回転に応じて回転する。また、つまみ基部273は、径方向外周端部が調整つまみ本体271の外側に突出している。
導光体274は、調整つまみ本体271を囲むリング状に設けられ、LED発光部278が発光することにより、発光色に応じて操作つまみ本体271の周囲を発光させる。
LED発光部278は、赤色、緑色、青色を単独または組み合わせて発光することにより、さまざまな色に発光する。
図3には、コンピュータ3の機能ブロック図が示されている。コンピュータ3は、ハードディスク、SDメモリ等の記憶装置33、および演算処理装置34を備える。
楽曲データ記憶部331には、複数の楽曲データがMPEG形式等の所定の形式で記憶されている。
チュートリアルソフトウェア記憶部333には、再生中の楽曲データの操作手順を通知するコンピュータ読み取り可能なチュートリアルソフトウェアが記憶されている。チュートリアルソフトウェアは、演算処理装置34にロードされることにより、後述する操作手順通知部344、操作結果検出部345、操作照合部346、照合結果通知部347、および操作子認識部348が実行される。
なお、再生する楽曲データは、楽曲データ記憶部331に記憶されたものばかりではない。たとえば、再生する楽曲データは、コンピュータ3に接続されたUSBメモリ等に記憶された楽曲データから選択したものであってもよく、DJコントローラ2のデッキ部2Aに挿入されたCD等に記憶された楽曲データから選択したものであってもよい。
楽曲データ出力部343は、再生制御部342によって付与された特殊操作、エフェクト処理を行った結果を、DJコントローラ2に出力する。
DJコントローラ2のミキサー部2Bでは、デジタル-アナログ変換を行った後、アナログケーブル6を介して、スピーカー4から音声出力する。
また、操作手順通知部344は、DJコントローラ2がコンピュータ3に接続されていない状態では、これらの接続手順を表示するとともに、それぞれの初期設定の設定手順を表示する。
操作照合部346は、操作手順通知部344により表示されている操作手順と、操作結果検出部345により検出された操作結果が同じ場合、操作者の操作結果が正しいと判定する。
ただし、前述した効果量調整つまみ27の場合、無段階で回転調整可能となっているため、正確に操作手順に一致させることは困難である。そこで、本実施の形態では、操作手順で示された回転調整量に対して、たとえば、前後10%以内の調整量であれば、操作者の操作結果が正しいと判定する。具体的には、効果量調整つまみ27を50の調整量に、4小節をかけて調整するという操作手順に対して、操作者が、効果量調整つまみ27を49の調整量に、3.9小節かけて調整した場合、操作結果を正しいと判定する。
照合結果通知部347は、照合結果をディスプレイ31上に操作手順を構成する各手順のアイコンの下に、正しい、間違い等の文字を表示して、操作者に視認させる。また、照合結果通知部347は、照合結果をDJコントローラ2に出力する。図2Bに示すLED発光部278は、照合結果に応じた発光色により発光し、たとえば、照合結果が一致している場合には、緑色に発光し、一致していない場合には、赤色に発光する。
具体的には、操作子認識部348は、次に操作すべき操作子が効果量調整つまみ27であった場合、LED発光部278を青色発光させる制御指令を出力し、操作者に効果量調整つまみ27の操作を促す。
コンピュータ3の演算処理装置34は、チュートリアルソフトウェア記憶部333からチュートリアルソフトウェアをロードし、チュートリアルソフトウェアの実行を開始する(手順S1)。
操作手順通知部344は、DJコントローラ2とコンピュータ3との接続箇所や、マイク、ヘッドフォーンの接続箇所をディスプレイ31上に表示し、操作者にこれらの接続手順を表示する(手順S2)。
操作結果検出部345は、操作者がDJコントローラ2を操作した結果を検出する(手順S6)。
操作照合部346は、すべての操作手順と操作結果の照合が終了したか否かを判定し(手順S8)、終了していない場合には、次の操作手順を手順S4によりディスプレイ31上に表示する。
また、照合結果通知部347は、照合結果をDJコントローラ2に出力し、正しい操作が行われたつまみ、レバー等のLED発光部を緑色に発光させ、誤った操作が行われたつまみ、レバー等のLED発光部を赤色に発光させる。
操作手順通知部344によりディスプレイ31上に表示された操作手順に基づいて、操作者がDJコントローラ2を操作した結果を操作結果検出部345により検出している。
そして、操作手順および操作結果を操作照合部346により照合して照合結果を、照合結果通知部347により操作者に通知している。したがって、操作者は、チュートリアル画像に示された操作手順に対して、自己の操作のどこに誤りがあったのかを認識することができるため、学んだ操作の進捗状況を自覚して、チュートリアルを行うことができる。
ディスプレイ31上に表示された操作手順に応じて、DJコントローラ2の操作すべき効果量調整つまみ27等の操作子を、LED発光部278を所定の色で発光させて操作者に認識させることができるため、操作者にわかり易いチュートリアルを行うことができる。
操作手順通知部344による操作手順が、コンピュータ3のディスプレイ31上に表示されるだけでなく、音声でも通知されているので、操作者は、音声ガイダンスを聞きながらチュートリアルを行えるため、チュートリアルソフトウェアによる学習をより実践的に行うことができる。
前述の実施の形態では、操作手順通知部344による操作手順は、コンピュータ3のディスプレイ31上に表示されていたが、本発明はこれに限られない。たとえば、DJコントローラ2の表示部30上に表示してもよい。この場合、楽曲データの進行とともにチュートリアルソフトウェアによる学習を行うことができるため、より実践的に学習を行うことができる。
前述の実施の形態では、DJコントローラ2に設けられた効果量調整つまみ27等の操作子の操作手順についてのチュートリアルを行っていたが、本発明はこれに限られない。チュートリアルソフトウェアと連動する楽曲再生ソフトウェアの画面上のボタン、つまみ等の操作子の操作手順についてチュートリアルを行ってもよい。
前述した実施の形態では、DJコントローラ2およびコンピュータを接続して、音響装置を構成していたが、本発明はこれに限られない。DJコントローラ2に、楽曲再生ソフトウェア、チュートリアルソフトウェアをインストールして、スタンドアローンで操作者の学習を実行するによりしてもよい。
前述の実施の形態では、照合結果通知部347は、照合結果をディスプレイ31に表示したり、DJコントローラ2のLED発光部278を赤色、緑色に発光させることにより、操作者にフィードバックしていたが、本発明はこれに限られない。たとえば、音声により照合結果を操作者に通知するようにしてもよい。また、これらの手段を組合わせてもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な部分、および構造等は、本発明の目的を達成出来る範囲で他の構造等としてもよい。
Claims (7)
- 操作子を有する音響装置の操作手順を通知する操作手順通知部と、
前記操作手順通知部による操作手順の通知に応じて、次に操作すべき前記音響装置の操作子に制御指令を出力し、前記音響装置の操作すべき操作子を、操作者に認識させる操作子認識部と、
通知された前記音響装置の操作手順に基づく、前記音響装置の操作結果を検出する操作結果検出部と、
前記操作手順通知部により通知された操作手順、および前記操作結果検出部により検出された操作結果を照合する操作照合部と、
前記操作照合部により照合された照合結果を通知する照合結果通知部と、
を備える音響装置。 - 請求項1に記載の音響装置において、
前記音響装置と連動するソフトウェアを備え、前記操作手順通知部、前記操作結果検出部、および照合結果通知部は、前記ソフトウェアと連動する音響装置。 - 請求項1または請求項2に記載の音響装置において、
前記操作子は、連続的に調整可能な操作子であり、
前記操作照合部は、通知された操作手順により通知された前記操作子の調整に対して、前記操作結果検出部により検出された前記操作子の調整が、所定の範囲内のずれであるときには、操作手順通りに操作されたと判定する音響装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の音響装置において、
前記音響装置は、音響再生装置および音響制御装置を含む音響装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の音響装置において、
前記音響装置は、音響装置本体と、音響装置本体に双方向通信可能に接続されるコンピュータとを備え、
前記操作手順通知部は、前記音響装置本体の表示部、および前記コンピュータの表示部の少なくともいずれかに、画像を表示させることにより操作手順を通知する音響装置。 - 請求項5に記載の音響装置において、
前記操作手順通知部は、前記音響装置本体の表示部、および前記コンピュータの表示部の少なくともいずれかに、音声を出力させることにより操作手順を通知する音響装置。 - コンピュータを請求項1に記載の音響装置として機能させるコンピュータ読み取り可能なプログラム。
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