JP7013920B2 - ポイント管理装置、購買履歴生成装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

ポイント管理装置、購買履歴生成装置、制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、商品の購買後におけるポイントの付与と購買履歴の生成に関する。
従来から、購買特典として会計に利用可能なポイントをユーザに付与するシステムが知られている。例えば、特許文献1には、二次元コードを活用して、複数の店舗から付与されるポイントをサーバ上で一元管理することが可能なポイント管理方法が開示されている。
特開2008-287347号公報
ポイントを獲得するために会員カード(ポイントカード)の提示が必要な形態では、商品購買時に会員カードを忘れると商品購買分のポイントが付与されなかったり、ポイントの付与を受けるために領収書(レシート)を持参して店舗に再訪問する必要があったりした。また、商品購買時に会員カードが提示されない場合には、購買した会員に対する購買商品の購買履歴を適切に生成することができないという問題もあった。そこで、本発明は、店舗を再訪問することなくポイントの付与や購買履歴の生成を好適に実行することが可能なポイント管理装置及び購買履歴生成装置を提供することを主な目的とする。
本発明の1つの観点では、ポイント管理装置は、商品の購買ごとに、発行された領収書を特定するための領収書情報と、当該購買に対して付与すべき付与ポイントと、会員ごとの保有ポイントへの当該付与ポイントの加算の有無を判定するための判定情報と、を関連付けて記憶手段に記憶する関連付け手段と、発行された領収書を特定するための領収書情報と、会員識別情報とを端末装置から受信する受信手段と、前記受信手段が受信した領収書情報と関連付けられた前記判定情報に基づき、前記領収書情報に関連付けられた前記付与ポイントを、前記会員識別情報が示す会員の保有ポイントに加算するポイント演算手段と、を有する。ここで、「保有ポイント」とは、各会員が保有するポイントの累計値を指し、「付与ポイント」は、1回ごとの商品の購買行動に対して付与されるポイントを指す。また、「発行された領収書」は、紙媒体により発行された領収書に限らず、電子データとして発行された領収書であってもよい。このように、ポイント管理装置は、商品の購買ごとに、会員ごとの保有ポイントへの付与ポイントの加算の有無を判定するための判定情報を領収書情報及び付与ポイントと共に記憶することで、領収書を特定するための領収書情報と会員識別情報を会員の端末装置から受信した場合に、会員に対して商品購買に対するポイントを的確に付加することができる。この場合、会員は、ポイントの付与を受けるために商品を購入した店舗に再訪問する必要がない。
上記ポイント管理装置において、前記受信手段は、前記端末装置から前記端末装置の位置情報をさらに受信し、前記ポイント演算手段は、前記端末装置の位置情報及び前記商品の購買があった店舗の位置情報に基づく前記端末装置と前記店舗との距離と、前記商品の購買からの経過時間とに基づき、前記保有ポイントへの前記付与ポイントの加算の要否を判定する。この態様により、商品の購買場所に対して明らかに非現実的な位置に存在する会員への付与ポイントの保有ポイントへの加算を好適に抑制することができる。
または、上記ポイント管理装置において、前記記憶手段は、前記領収書情報と、前記付与ポイントと、前記判定情報と共に、購買された商品に関する商品情報を記憶し、前記受信手段は、前記端末装置から前記商品の全体又は一部を撮影した画像データをさらに受信し、前記ポイント演算手段は、前記画像データに基づき判定した商品が、前記受信手段が受信した領収書情報と前記記憶手段において関連付けられた商品情報が示す商品と一致しない場合、前記保有ポイントに前記付与ポイントを加算しない。この態様により、ポイント管理装置は、真正の商品購買者による付与ポイントの保有ポイントへの加算のみを好適に実行することができる。
上記ポイント管理装置の一態様では、前記関連付け手段は、前記判定情報の初期値として、前記商品の購買時において前記付与ポイントが前記保有ポイントに加算されたか否かを判定する情報を、前記領収書情報及び前記付与ポイントに関連付けて前記記憶手段に記憶する。この態様により、ポイント管理装置は、商品の購買時においてポイントを付けるための会員カードを携帯しなかった会員に付与すべき付与ポイントを好適に識別可能に領収書情報と関連付けて記憶することができる。
上記ポイント管理装置の他の一態様では、前記ポイント演算手段は、前記付与ポイントが前記保有ポイントに加算された場合、当該付与ポイントに関連付ける判定情報を、前記付与ポイントが前記保有ポイントに加算されたことを示す情報に更新する。この態様により、ポイント管理装置は、1つの購買に対する付与ポイントを重複して保有ポイントに加算することを好適に抑制することができる。好適な例では、前記関連付け手段は、前記付与ポイントが前記保有ポイントに加算済みの場合、前記判定情報として、前記会員識別情報を、前記領収書情報及び前記付与ポイントに関連付けて前記記憶手段に記憶するとよい。
上記ポイント管理装置の他の一態様では、前記領収書情報は、前記領収書を発行した店舗の識別情報と、当該店舗が前記領収書に対して付与した識別情報とを含む。この態様によれば、ポイント管理装置は、店舗が複数存在する場合であっても、端末装置から受信した領収書情報に対応する付与ポイント及び判定情報を好適に特定することができる。
上記ポイント管理装置の他の一態様では、ポイント管理装置は、会員ごとの商品の購買履歴を生成する購買履歴生成手段をさらに備え、前記記憶手段は、前記領収書情報と、前記付与ポイントと、前記判定情報と共に、購買された商品に関する商品情報を記憶し、前記購買履歴生成手段は、前記付与ポイントが前記保有ポイントに加算された後、前記会員識別情報が示す会員に対する前記購買履歴に、前記商品情報を追加する。この態様により、ポイント管理装置は、ポイントの後付けに加えて、会員ごとの購買履歴の更新を好適に実行することができる。
上記ポイント管理装置の他の一態様では、前記ポイント演算手段は、前記商品の購買からの経過時間に応じて、前記保有ポイントに加算する前記付与ポイントを減少させる。これにより、ポイント管理装置は、付与ポイントの保有ポイントへの早期加算を好適に促しつつ、不正な付与ポイントの加算を好適に抑制することができる。好適には、前記ポイント演算手段は、前記商品の購買からの経過時間が所定時間以上となった場合、前記保有ポイントに前記付与ポイントを加算しないとよい。
上記ポイント管理装置の他の一態様では、前記ポイント演算手段は、所定の質問調査に対する回答情報を前記端末装置から受信した場合、前記保有ポイントに加算する前記付与ポイントを増加させる。この態様により、ポイント管理装置は、所定の質問調査に対する回答を好適に促すことができる。
上記ポイント管理装置の他の一態様では、ポイント管理装置は、前記領収書を発行する店舗の端末から受信する前記商品の購買金額の情報に基づき、前記付与ポイントを算出する付与ポイント算出手段をさらに備える。この態様により、ポイント管理装置は、商品の購買金額に対して付与すべき付与ポイントを好適に決定することができる。
本発明の他の観点では、ポイント管理装置が実行する制御方法であって、商品の購買ごとに、発行された領収書を特定するための領収書情報と、当該購買に対して付与すべき付与ポイントと、会員ごとの保有ポイントへの当該付与ポイントの加算の有無を判定するための判定情報と、を関連付けて記憶手段に記憶する関連付け工程と、発行された領収書を特定するための領収書情報と、会員識別情報とを端末装置から受信する受信工程と、前記受信工程で受信した領収書情報と関連付けられた前記判定情報に基づき、前記領収書情報に関連付けられた前記付与ポイントを、前記会員識別情報が示す会員の保有ポイントに加算するポイント演算工程と、を有し、前記受信工程は、前記端末装置から前記端末装置の位置情報をさらに受信し、前記ポイント演算工程は、前記端末装置の位置情報及び前記商品の購買があった店舗の位置情報に基づく前記端末装置と前記店舗との距離と、前記商品の購買からの経過時間とに基づき、前記保有ポイントへの前記付与ポイントの加算の要否を判定する。
本発明の他の観点では、ポイント管理装置が実行する制御方法であって、商品の購買ごとに、発行された領収書を特定するための領収書情報と、当該購買に対して付与すべき付与ポイントと、会員ごとの保有ポイントへの当該付与ポイントの加算の有無を判定するための判定情報と、を関連付けて記憶手段に記憶する関連付け工程と、発行された領収書を特定するための領収書情報と、会員識別情報とを端末装置から受信する受信工程と、前記受信工程で受信した領収書情報と関連付けられた前記判定情報に基づき、前記領収書情報に関連付けられた前記付与ポイントを、前記会員識別情報が示す会員の保有ポイントに加算するポイント演算工程と、を有し、前記記憶手段は、前記領収書情報と、前記付与ポイントと、前記判定情報と共に、購買された商品に関する商品情報を記憶し、前記受信工程は、前記端末装置から前記商品の全体又は一部を撮影した画像データをさらに受信し、前記ポイント演算工程は、前記画像データに基づき判定した商品が、前記受信工程で受信した領収書情報と前記記憶手段において関連付けられた商品情報が示す商品と一致しない場合、前記保有ポイントに前記付与ポイントを加算しない。
ポイント管理装置は、これらの制御方法を実行することで、領収書を特定するための領収書情報と会員識別情報を会員の端末装置から受信した場合に、会員に対して商品購買に対するポイントを的確に付加することができる
本発明のさらに別の観点では、上記いずれか記載のポイント管理装置としてコンピュータを機能させる。コンピュータは、このプログラムを実行することで、領収書を特定するための領収書情報と会員識別情報を会員の端末装置から受信した場合に、会員に対して商品購買に対するポイントを的確に付加することができる。
本発明に係るポイント管理装置によれば、会員が操作する端末装置からの要求に基づき、当該会員の商品購買に対するポイントを後付けにより好適に付加することができる。従って、この場合、会員は、ポイントの付与を受けるために商品を購入した店舗に再訪問する必要がない。また、購買履歴生成装置は、商品の購買者の端末装置から領収書情報と会員識別情報とを受信することで、当該領収書情報に対応する購買履歴を好適に生成することができる。
ポイント管理システムの構成を示す。 サーバ装置のブロック図を示す。 利用者端末のブロック図を示す。 会員情報及びレシート管理情報のデータ構造を示す。 ポイント後付けに関する機能ブロックを示す。 第1実施形態のポイントの後付け処理に関するフローチャートである。 第2実施形態におけるサーバ装置のブロック図を示す。 第2実施形態におけるレシート管理情報のデータ構造の一例を示す。 第2実施形態における商品購買情報のデータ構造の一例を示す。 第2実施形態におけるポイント後付けに関する機能ブロックを示す。 第2実施形態のポイントの後付け処理に関するフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するのに好適な第1及び第2実施形態について説明する。
<第1実施形態>
[ポイント管理システムの構成]
図1は、第1実施形態に係るポイント管理システム100の構成を示す。ポイント管理システム100は、書籍などの商品購買に基づき発生するポイントを管理するシステムであって、本実施形態では特に通常のポイント付与のタイミング(例えば会計時)より後のタイミングでのポイントの付与(所謂ポイントの後付け)を可能にする。ポイント管理システム100は、主に、各会員(ユーザ)のポイントを管理するサーバ装置1と、会員が使用する利用者端末3と、各店舗に存在するPOSレジスタ端末4と、を有する。サーバ装置1と利用者端末3、サーバ装置1とPOSレジスタ端末4とは、それぞれ、インターネットなどの通信網2を介してデータ通信を行う。
サーバ装置1は、ポイントを管理するための会員カード6が発行された会員のポイントを管理する。また、サーバ装置1は、利用者端末3からポイントの後付けを要求する信号であるポイント付与要求「S1」を受信した場合、ポイント付与要求S1の要求元である会員に対するポイント付与処理を行い、その処理結果を示した応答情報「S2」を利用者端末3へ送信する。また、サーバ装置1は、購買された商品に関する購買情報「S3」をPOSレジスタ端末4から受信する。なお、図1では、POSレジスタ端末4が1台のみ記されているが、複数の店舗に設けられた複数のPOSレジスタ端末4から購買情報S3を受信してもよい。なお、サーバ装置1は、電子商取引を行うためのウェブサーバ等として機能してもよい。サーバ装置1は、本発明における「ポイント管理装置」の一例である。
利用者端末3は、例えばスマートフォンなどの通信端末であり、図1の例では、タッチパネルが積層されたディスプレイ41を有する。利用者端末3は、会計時にユーザに付与されたレシート(領収書)5を識別するための情報(「レシート情報」とも呼ぶ。)をユーザ操作に基づき取得し、ポイント付与要求S1を生成してサーバ装置1へ送信する。なお、利用者端末3は、図1に示す形態に限定されず、デスクトップパソコンやノートパソコン等の通信可能な種々の端末であってもよい。レシート情報は、本発明における「領収書情報」の一例である。
POSレジスタ端末4は、店舗内の会計場所に置かれ、バーコードリーダ等の読取り装置を有する。POSレジスタ端末4は、会計時などにおいて、読取り装置により、商品の購買者が提示する会員カード(ポイントカード)6からカード番号を読み取ったり、購買商品に付されたバーコード等から商品ID等を読み取ったりする。また、POSレジスタ端末4は、商品の購買に伴う会計処理において購買者へ渡すレシート5を発行すると共に、当該商品の購買に関する購買情報S3をサーバ装置1へ送信する。購買情報S3には、レシート情報に加え、購買日時、購買金額、付与した又は後付けすべきポイント、ポイントを付与した場合の付与した会員の識別情報(所謂会員ID)などが含まれている。さらに、POSレジスタ端末4は、サーバ装置1に対し、購買金額に応じたポイントの蓄積を要求する信号、又は/及び、蓄積したポイントの利用を要求する信号などを送信する。
レシート5は、商品の会計時にPOSレジスタ端末4により発行される領収書であり、本実施形態では、利用者端末3がポイント付与要求S1を生成するのに必要なレシート情報が印刷されている。本実施形態では、レシート情報は、一例として、レシート5に対して割り当てられたレシートIDと、レシート5を発行した店舗を示す店舗IDとを含む。上述のレシートIDは、例えば、店舗ごとに管理される固有のIDであり、同一店舗が発行するレシート5のレシートIDはそれぞれ異なっている。レシート5には、レシート情報を示す文字が印刷されてもよく、利用者端末3がレシート情報を読取り可能な2次元バーコード等が印刷されていてもよい。
会員カード6は、店舗で所定の手続を行ったユーザに対して付与され、POSレジスタ端末4により会員カード番号や会員ID(会員識別情報)等が読取り可能に構成される。会員カード6は、会員カード番号等を示すバーコードが印刷されたカードであってもよく、会員カード番号等を記憶したICカードであってもよい。また、利用者端末3を会員カード6として利用してもよく、カード番号を記憶した利用者端末3の表示画面に会員カード番号等をバーコードとして表示させてもよい。
[サーバ装置の構成]
図2は、サーバ装置1のブロック図である。サーバ装置1は、記憶部13と、データ通信を行う通信部14と、制御部15とを備える。これらの各要素は、バスライン10を介して相互に接続されている。
記憶部13は、ハードディスク又はフラッシュメモリといったメモリによって構成される。記憶部13は、制御部15が実行するプログラム、及び、制御部15がプログラムを実行することで所定の処理を実行するのに必要な情報を記憶する。本実施形態では、記憶部13は、会員情報131と、レシート管理情報132とを有する。これらのデータ構造については[データ構造]のセクションで説明する。
制御部15は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備え、サーバ装置1内の各構成要素に対して種々の制御を行う。
例えば、制御部15は、利用者端末3からポイント付与要求S1を通信部14により受信した場合に、会員情報131及びレシート管理情報132を参照することで、後述するポイント後付け処理を行う。そして、制御部15は、ポイント後付け処理の処理結果を示す応答情報S2を、利用者端末3へ通信部14により送信する。また、制御部15は、各店舗に設けられたPOSレジスタ端末4から送信される購買情報S3を受信することで、レシート管理情報132の更新処理を行う。そして、制御部15は、本発明における「関連付け手段」、「受信手段」、「ポイント演算手段」及びプログラムを実行するコンピュータとして機能する。
[利用者端末の構成]
図3は、利用者端末3のブロック図である。利用者端末3は、ディスプレイ41などの表示部31と、タッチパネルなどの入力部32と、記憶部33と、データ通信を行う通信部34と、制御部35と、カメラ36とを備える。これらの各要素は、バスライン30を介して相互に接続されている。
記憶部33は、ハードディスク又はフラッシュメモリといったメモリによって構成される。記憶部33は、制御部35が実行するプログラムや制御部35が所定の処理を実行するのに必要な情報が記憶されている。例えば、記憶部33には、後述するポイント後付け処理を実行するアプリケーションプログラム、及び、会員カード6の発行時等に割り当てた会員ID(会員識別情報)の情報などが記憶されていてもよい。
制御部35は、図示しないCPU、ROM及びRAMなどを備え、利用者端末3内の各構成要素に対して種々の制御を行う。例えば、制御部35は、カメラ36の出力又は入力部32へのユーザ入力等に基づきレシート5に印刷されたレシート情報を取得し、レシート情報を含むポイント付与要求S1を生成する。そして、制御部35は、ポイント付与要求S1を、通信部34によりサーバ装置1へ送信する。また、制御部35は、サーバ装置1から応答情報S2を受信した場合に、ポイント後付けの成否に関する情報を、応答情報S2に基づきディスプレイ41に表示する。
[データ構造]
次に、サーバ装置1が記憶する会員情報131及びレシート管理情報132のデータ構造の具体例について、図4を参照して説明する。
図4(A)は、会員情報131のデータ構造の一例である。図4(A)の例では、会員情報131として、会員カード6が発行された会員ごとに、「会員ID」と、「会員カード番号」と、「保有ポイント」とが関連付けられている。
ここで、「会員ID」には、会員カード6が発行された会員に対して割り振られる会員ID(会員識別情報)が記録され、「会員カード番号」には、各会員カード6に割り振られた会員カード番号が記録される。また、「保有ポイント」には、対応する会員IDが示す会員が保有する現在のポイント数(「保有ポイント」とも呼ぶ。)が記録される。
サーバ装置1は、商品の会計処理を行うPOSレジスタ端末4からの要求信号等に基づき、指定された会員ID又は会員カード番号に対応する保有ポイントに対し、購入金額等に応じて付加すべきポイントの加算又はポイント利用等に伴うポイントの減算を行う。なお、サーバ装置1は、電子商取引での商品購買又はポイント利用等に伴う保有ポイントの加算又は減算の処理をさらに行ってもよい。
図4(B)は、レシート管理情報132のデータ構造の一例である。図4(B)の例では、レシート管理情報132として、発行されたレシート5(即ち商品の購買)ごとに、「店舗ID」と、「レシートID」と、「購買日時」と、「購買金額」と、「付与ポイント」と、「ポイント付与会員ID」とが関連付けられている。
ここで、「店舗ID」には、レシート5を発行した店舗の識別番号である店舗IDが記録され、「レシートID」には、発行されたレシート5のレシートIDが記録される。また、「購買日時」には、発行されたレシート5が発行された日時(即ち商品の購買日時)が記録され、「購買金額」には、発行されたレシート5に記載された購買金額が記録される。「付与ポイント」には、発行されたレシート5に記載の商品の購買により発生したポイント(「付与ポイント」とも呼ぶ。)が記録される。
「ポイント付与会員ID」には、対応する付与ポイントが付与された会員を示す会員IDが記録される。ここで、会計時に会員カード6等が提示されなかったことにより付与ポイントの付与先の会員IDが未定である場合、「ポイント付与会員ID」には「未」が登録される。「ポイント付与会員ID」に記録される情報は、本発明における「判定情報」の一例である。
サーバ装置1によるレシート管理情報132の更新処理については、[ポイント後付け処理]のセクションで詳しく説明する。
[ポイント後付け処理]
次に、ポイント後付け処理について説明する。
図5は、ポイント後付け処理に関する機能ブロックを示す。図5に示すように、利用者端末3の制御部35は、機能的には、レシート情報取得部40と、ポイント付与要求送信部41と、結果受信部42とを有する。また、サーバ装置1の制御部15は、機能的には、更新部50と、ポイント付与要求受信部51と、ポイント演算部52と、結果送信部53とを有する。
レシート情報取得部40は、ユーザ操作に基づきレシート5に記載されたレシート情報を取得する。第1の例では、レシート情報取得部40は、レシート5に印刷された一次元又は二次元バーコードを撮影範囲に含むカメラ36の撮影画像を画像解析することでレコード情報を取得する。この場合、例えば、バーコードは、3桁の店舗IDと9桁のレシートIDと1桁のチェックデジットからなる13桁のJAN(Japan Article Number)コードを示すものである。第2の例では、レシート情報取得部40は、レシート5全体を撮影範囲に含むカメラ36の撮影画像を画像解析することで、レシート5に文字で記載された店舗ID及びレシートIDを文字認識する。第3の例では、レシート情報取得部40は、店舗ID及びレシートIDを指定する入力部32へのユーザ入力を受け付けることで、レコード情報を取得する。そして、レシート情報取得部40は、取得したレコード情報をポイント付与要求送信部41へ供給する。
ポイント付与要求送信部41は、レシート情報取得部40から供給されたレシート情報と利用者端末3のユーザの会員IDとを含むポイント付与要求S1を、通信部34を介してサーバ装置1に送信する。なお、ポイント付与要求送信部41は、ポイント付与要求S1に含める会員IDを、入力部32へのユーザ入力に基づき取得してもよく、予め会員IDを記憶する記憶部33から取得してもよい。結果受信部42は、通信部34を介し、受信した応答情報S2をポイント付与要求S1の応答として受信し、ポイント後付けの成否に関する情報を応答情報S2に基づきディスプレイ41に表示する。
更新部50は、通信部14を介してPOSレジスタ端末4から購買情報S3を受信し、受信した購買情報S3に基づきレシート管理情報132のレコードを追加する。ここで、レシート管理情報132が図4(B)に示すデータ構造を有する場合であって、会員カード6が提示されることによりポイント付与を会計時に行った場合には、POSレジスタ端末4は、購買情報S3として、レシート情報である店舗ID及びレシートIDと、購買日時と、購買金額と、付与済の付与ポイントと、付与ポイントが付与された会員を示す会員IDとをサーバ装置1に送信する。この場合、購買情報S3を受信した更新部50は、購買情報S3に含まれた会員IDを「ポイント付与会員ID」とするレシート管理情報132のレコードを生成する。一方、会員カード6が提示されずにポイント付与が会計時に行われなかった場合、POSレジスタ端末4は、例えば、購買情報S3として、レシート情報である店舗ID及びレシートIDと、購買日時と、購買金額と、付与ポイントと、付与ポイントが未付与であることを示す情報とをサーバ装置1に送信する。この場合、購買情報S3を受信したサーバ装置1は、「ポイント付与会員ID」を「未」とするレシート管理情報132のレコードを生成する。
ポイント付与要求受信部51は、通信部14を介して利用者端末3からポイント付与要求S1を受信する。そして、ポイント付与要求受信部51は、受信したポイント付与要求S1をポイント演算部52に供給する。
ポイント演算部52は、ポイント演算部52から供給されたポイント付与要求S1に基づき、ポイント付与の可否を判定し、ポイント付与が可能である場合には会員情報131及びレシート管理情報132の更新を行う。ポイント演算部52が実行する処理については、図6のフローチャートを参照して詳しく説明する。そして、ポイント演算部52は、ポイント付与を行ったか否かに関する情報を結果送信部53に通知する。
結果送信部53は、ポイント演算部52から通知されたポイント付与の成否に関する情報を、応答情報S2として通信部14により利用者端末3に送信する。
図6は、第1実施形態のポイントの後付け処理に関するフローチャートの一例である。
まず、利用者端末3のレシート情報取得部40は、レシート5を有するユーザの操作に基づき、店舗ID及びレシートIDを含むレシート情報を取得する(ステップS101)。この場合、レシート情報取得部40は、例えば、レシート5を撮影するカメラ36の出力に基づきレシート5からレシート情報を読み取ってもよく、入力部32による入力情報をレシート情報として取得してもよい。そして、利用者端末3のポイント付与要求送信部41は、ステップS101でレシート情報取得部40が取得したレシート情報及び会員IDを含むポイント付与要求S1を、通信部34によりサーバ装置1へ送信する(ステップS102)。
この場合、サーバ装置1のポイント付与要求受信部51は、利用者端末3から送信されたポイント付与要求S1を通信部14により受信する(ステップS201)。そして、サーバ装置1のポイント演算部52は、レシート管理情報132を参照し、受信したポイント付与要求S1に含まれるレシート情報に紐付いた会員IDが未指定であるか否か判定する(ステップS202)。例えば、レシート管理情報132が図4(B)に示すデータ構造を有する場合、ポイント演算部52は、受信したポイント付与要求S1にレシート情報として含まれる店舗ID及びレシートIDに対応するレシート管理情報132の項目「ポイント付与会員ID」が「未」であるか否か判定する。これにより、サーバ装置1は、ポイント付与要求S1により指定されたレシート情報に対応する商品購買に伴うポイント付与が未実行であるか否か判定する。
そして、ポイント演算部52は、受信したポイント付与要求S1に含まれるレシート情報に紐付いた会員IDが指定済である場合(ステップS202;No)、即ち、ポイント付与要求S1に含まれる店舗ID及びレシートIDに対応するレシート管理情報132の項目「ポイント付与会員ID」に特定の会員IDが指定されている場合、ポイント付与済であることによりポイント付与を実行しなかった旨の応答情報S2を生成する(ステップS206)。これにより、ポイント演算部52は、指定されたレシート情報に対応する商品購買に伴うポイント付与が実行済である場合に、ポイントの重複付与などの不正なポイント付与を好適に抑制する。
一方、ポイント演算部52は、受信したポイント付与要求S1に含まれるレシート情報に紐付いた会員IDが未指定である場合(ステップS202;Yes)、即ち、ポイント付与要求S1に含まれる店舗ID及びレシートIDに対応するレシート管理情報132の項目「ポイント付与会員ID」が「未」である場合、レシート管理情報132においてレシート情報に紐付いた付与ポイントを取得する(ステップS203)。即ち、ポイント演算部52は、受信したポイント付与要求S1にレシート情報として含まれる店舗ID及びレシートIDに対応するレシート管理情報132の項目「付与ポイント」として記録された付与ポイントを抽出する。そして、ポイント演算部52は、会員情報131を参照し、ポイント付与要求S1において指定された会員IDに紐付く保有ポイントに、ステップS203で取得した付与ポイントを加算する(ステップS204)。
そして、ポイント演算部52は、レシート管理情報132において、ポイント付与要求S1に含まれるレシート情報に、ポイント付与要求S1に含まれる会員IDを紐付ける(ステップS205)。レシート管理情報132が図4(B)に示すデータ構造を有する場合、ポイント演算部52は、ポイント付与要求S1に含まれる店舗ID及びレシートIDに対応するレシート管理情報132の項目「ポイント付与会員ID」に、ポイント付与要求S1に含まれる会員IDを指定する。そして、ポイント演算部52は、ポイント付与が成功した旨の応答情報S2を生成する(ステップS207)。
そして、結果送信部53は、ポイント演算部52がステップS206又はステップS207で生成した応答情報S2を通信部14により利用者端末3に送信する(ステップS208)。
[第1実施形態の作用効果]
第1実施形態のポイント管理システム100によれば、商品を購買した会員は、店舗での商品購買時に会員カード6を提示できなかった場合であっても、POSレジスタ端末4が発行したレシート5を利用することで、再度店舗を訪れることなくポイントの後付けを行うことができる。また、店舗の店員は、ポイントの後付けの対応を行う必要がなくなり、負担が好適に軽減される。また、サーバ装置1は、レシート管理情報132の「ポイント付与会員ID」の項目によりポイント付与済か否かを記録することで、同一の商品購買に対するポイントの重複付与等を好適に防ぐことができる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、サーバ装置1は、第1実施形態の処理に加えて、ポイントの後付けの対象となった会員IDに購買商品の履歴情報をさらに紐付ける処理を行う。これにより、サーバ装置1は、会員ごとの商品購買の履歴情報を好適に管理する。
図7は、第2実施形態におけるサーバ装置1のブロック図を示す。図7に示すように、サーバ装置1の記憶部13は、会員情報131と、レシート管理情報132と、購買履歴情報133とを記憶する。会員情報131は、第1実施形態と同様に、図4(A)に示したデータ構造を有する。第2実施形態におけるサーバ装置1は、本発明における「ポイント管理装置」及び「購買履歴生成装置」の一例である。また、サーバ装置1の制御部15は、本発明における「関連付け手段」、「受信手段」、「ポイント演算手段」、「購買履歴生成手段」及びプログラムを実行するコンピュータとして機能する。
図8は、第2実施形態におけるレシート管理情報132のデータ構造の一例を示す。図8の例では、レシート管理情報132として、発行されたレシート5ごとに、「店舗ID」と、「レシートID」と、「購買日時」と、「購買金額」と、「付与ポイント」と、「ポイント付与会員ID」と、「購買商品ID」とが関連付けられている。ここで、「購買商品ID」には、レシート5の発行時において購買された1又は複数の商品に対応する商品IDが記録される。このように、第2実施形態では、レシート管理情報132の各レコードには、購買された商品IDの情報が記録されている。購買商品IDは、本発明における「商品情報」の一例である。
図9は、第2実施形態における購買履歴情報133のデータ構造の一例を示す。図9の例では、購買履歴情報133として、「会員ID」と、「購買商品ID」とが関連付けられている。ここで、「会員ID」には、商品を購買した会員の会員IDが記録され、「購買商品ID」には、対応する会員IDの会員が購買した商品の商品IDが記録される。
図10は、第2実施形態におけるポイント後付け処理に関する機能ブロックを示す。
この場合、POSレジスタ端末4は、会員カード6が提示されることによりポイント付与を会計時に行った場合には、購買情報S3として、レシート情報である店舗ID及びレシートIDと、購買日時と、購買金額と、付与したポイントと、購買対象となった商品IDである購買商品IDと、ポイントが付与された会員を示す会員IDとをサーバ装置1に送信する。この場合、購買情報S3を受信した更新部50は、購買情報S3に含まれた会員ID及び購買商品IDをそれぞれ「ポイント付与会員ID」及び「購買商品ID」とするレシート管理情報132のレコードを生成する。また、更新部50は、購買情報S3に含まれた会員ID及び購買商品IDをそれぞれ「会員ID」及び「購買商品ID」とする購買履歴情報133のレコードを生成する。
一方、POSレジスタ端末4は、会員カード6が提示されずにポイント付与が会計時に行われなかった場合には、例えば、購買情報S3として、レシート情報である店舗ID及びレシートIDと、購買日時と、購買金額と、購買対象となった商品IDである購買商品IDと、付与すべきポイントと、ポイントが未付与であることを示す情報とをサーバ装置1に送信する。この場合、購買情報S3を受信したサーバ装置1は、「ポイント付与会員ID」を「未」とし、かつ、「購買商品ID」を購買情報S3が示す購買商品IDとするレシート管理情報132のレコードを生成する。
また、ポイント演算部52は、第1実施形態で説明したポイントの後付けに関する演算処理に加えて、購買履歴情報133の更新処理を行う。これについては、図11のフローチャートを参照して説明する。
図11は、第2実施形態においてサーバ装置1が実行するポイントの後付け処理に関するフローチャートの一例である。
まず、ポイント付与要求受信部51は、利用者端末3からポイント付与要求S1を通信部14により受信する(ステップS211)。そして、ポイント付与要求S1に含まれるレシート情報に紐付く会員IDが未指定である場合(ステップS212;Yes)、ポイント演算部52は、第1実施形態の図6のステップS203~ステップS205と同様の処理であるステップS213~ステップS215の処理を実行する。その後、ポイント演算部52は、ポイント付与要求S1により指定されたレシート情報に紐付く会員ID及び購買商品IDをレシート管理情報132から抽出する(ステップS216)。レシート管理情報132が図8に示すデータ構造を有する場合、ポイント演算部52は、ポイント付与要求S1により指定された店舗ID及びレシートIDに対応する各項目「ポイント付与会員ID」及び「購買商品ID」からそれぞれ会員ID及び商品IDを抽出する。なお、ポイント付与要求S1により指定された店舗ID及びレシートIDに対応する項目「ポイント付与会員ID」には、ステップS215において指定された会員IDが記録されている。
そして、ポイント演算部52は、ステップS216で取得した会員IDと購買商品IDとを紐付けたレコードを、購買履歴情報133に追加する(ステップS217)。その後、ポイント演算部52は、図6のステップS207と同様、後付けによるポイント付与が成功した旨の応答情報S2を生成する(ステップS219)。なお、ポイント演算部52は、ポイント付与要求S1に含まれるレシート情報に紐付く会員IDが指定済であると判定した場合(ステップS212;No)、ポイント演算部52は、後付けによるポイント付与を実行していない旨の応答情報S2を生成する(ステップS218)。そして、結果送信部53は、ポイント演算部52がステップS218又はステップS219で生成した応答情報S2を、通信部14により利用者端末3へ送信する。
[第2実施形態の作用効果]
第2実施形態のポイント管理システム100によれば、店舗での商品購買時に会員カード6を提示できなかったユーザに対してポイントの後付けを行った場合に、当該ユーザに対する購買履歴のレコードを購買履歴情報133に好適に追加することができる。これにより、各会員の購買履歴を的確に管理し、過去の購買商品の表示、お薦め商品の表示、顧客分析用のデータ収集などを好適に行うことができる。
<変形例>
次に、第1及び第2実施形態の変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の第1及び第2実施形態に適用してもよい。
(変形例1)
利用者端末3は、電子化されたレシート5の電子化データを記憶部33に記憶し、記憶部33に記憶された電子化データに基づき、レシート情報を取得してもよい。
この場合、利用者端末3は、例えば、レシート5の電子化データを管理する専用アプリケーション、又は、ポイント後付け処理を行うアプリケーションによりレシート5の電子化データを管理する。そして、利用者端末3は、ポイントの後付けを行う対象となるレシート5の電子化データをユーザ入力等に基づき指定された場合に、当該電子化データからレシート情報を抽出し、第1実施形態又は第2実施形態の処理を実行する。この態様によれば、ユーザは、紙媒体のレシート5を所持しない又は発行されない場合であっても、ポイントの後付けをサーバ装置1に対して好適に要求することができる。
(変形例2)
ポイント管理システム100は、商品購買時に会員カード6が発行されていなかったユーザが所持するレシート5に基づきポイントの後付けを行ってもよい。
この場合、レシート5を受領したユーザの利用者端末3は、ユーザ操作に基づき、会員IDを発行するための会員登録に必要なデータの通信をサーバ装置1と行うことで、サーバ装置1に対して会員IDの発行を要求し、サーバ装置1から会員IDを受領する。その後、利用者端末3は、ユーザ操作に基づき、レシート5からレシート情報を取得し、ポイント付与要求S1をサーバ装置1へ送信する。この態様によれば、会員登録を行っていないユーザに対するポイントの後付けを可能とし、会員登録を好適に促進することができる。
(変形例3)
レシート情報は、店舗IDとレシートIDの組み合わせに限られず、レシート管理情報132の各レコード(即ちポイントが発生する各購買)を一意に特定可能な情報であればよい。例えば、レシートIDが全ての店舗において発行されるレシート5を一意に識別可能な固有の番号である場合には、レシート情報はレシートIDのみから構成されてもよい。
(変形例4)
サーバ装置1は、ポイントの後付けが可能な商品購買日からの期限を設定してもよい。
例えば、サーバ装置1は、ポイント付与要求S1を利用者端末3から受信した場合、ポイント付与要求S1が示すレシート情報に対応する購買日時を、レシート管理情報132を参照することで特定し、特定した購買日時が現日時から所定時間以上前である場合、対応する「ポイント付与会員ID」が「未」である場合であっても、ポイントの後付けは不可であると判断し、ポイント付与ができなかった旨の応答情報S2を利用者端末3へ送信する。このようにすることで、サーバ装置1は、ポイントの後付けが可能な期限を好適に設定することができる。
他の例では、サーバ装置1は、POSレジスタ端末4によるレシート5の発行時にPOSレジスタ端末4と通信を行い、有効期限付きパスワードをPOSレジスタ端末4に通知することで、当該パスワードがレシート情報として印刷されたレシート5をPOSレジスタ端末4に印刷させる。その後、ポイント付与要求S1を利用者端末3から受信した場合、サーバ装置1は、ポイント付与要求S1に含まれるレシート情報(即ち有効期限付きパスワード)に基づき、ポイント後付けが可能な有効期限以内であるか否か判定する。そして、サーバ装置1は、ポイント後付けが可能な有効期限外である場合には、ポイントの後付けは不可であると判断し、ポイント付与ができなかった旨の応答情報S2を利用者端末3へ送信する。このようにすることで、サーバ装置1は、ポイントの後付けが可能な期限を好適に設定することができる。
(変形例4)
サーバ装置1は、商品の購買日時からの経過日時に応じ、後付けする付与ポイントを減少させてもよい。
この場合、例えば、サーバ装置1は、「ポイント付与会員ID」が「未」となるレシート管理情報132の項目「付与ポイント」の値を所定間隔ごと(例えば1日ごと)に所定値又は所定率だけ減少させるようにレシート管理情報132の更新を行う。他の例では、サーバ装置1は、ポイント付与要求S1を利用者端末3から受信した場合に、ポイント付与要求S1が示すレシート情報に対応する購買日時を、レシート管理情報132を参照して特定することで、購買日時からの経過日時を算出する。そして、サーバ装置1は、経過日時が長いほど、対応するレシート管理情報132の項目「付与ポイント」に記録された付与ポイントの減算量を大きくする演算を行い、演算後のポイントを会員情報131のポイント数に加算する。
(変形例5)
サーバ装置1は、利用者端末3によるポイント付与要求S1の送信位置と商品購買があった店舗の位置との距離(単に「移動距離L」とも呼ぶ。)と、商品の購買日時からポイント付与要求S1を受信するまでの経過時間(単に「経過時間T」とも呼ぶ。)とに基づき、不正なポイント付与要求S1を判別する処理を行ってもよい。
この場合、サーバ装置1は、例えば、店舗IDごとに対応する店舗の位置情報を予め記憶しておく。そして、利用者端末3は、例えばGPS受信機等の出力により生成した現在位置情報をポイント付与要求S1に含めてサーバ装置1に送信する。そして、ポイント付与要求S1を受信したサーバ装置1は、ポイント付与要求S1に含まれるレシート情報とレシート管理情報132において紐付く購買日時の情報から、経過時間Tを算出する。また、サーバ装置1は、受信したレシート情報に含まれる店舗IDに対応する店舗の位置情報と、ポイント付与要求S1に含まれる利用者端末3の現在位置情報とに基づき、移動距離Lを算出する。そして、サーバ装置1は、移動距離Lを経過時間Tにより割ることで移動速度を算出し、当該移動速度が所定値以上である場合に、物理的に移動不可能な位置からポイント付与要求S1が送信されたと判断し、ポイントを付加できない旨の応答情報S2を利用者端末3へ送信する。このようにすることで、サーバ装置1は、不正なポイント付与要求S1によるポイント付加を好適に抑制することができる。
(変形例6)
サーバ装置1は、購買商品の一部(例えばバーコードの表示部分)又は全体を撮影した画像データをポイント付与要求S1に含めることを、ポイント後付けの必要条件としてもよい。
この場合、利用者端末3は、ポイント付与要求S1の送信すべき旨のユーザ入力があった場合に、購買商品の所定部分(例えばバーコードなどの商品を特定可能な箇所)又は全体をカメラ36により撮影する操作を促す案内を出力する。そして、利用者端末3は、カメラ36により撮影された画像のデータをポイント付与要求S1に含めてサーバ装置1に送信する。
サーバ装置1は、ポイント付与要求S1を利用者端末3から受信した場合、ポイント付与要求S1に含まれる画像データに対して公知の画像解析処理を行うことで商品IDを特定し、特定した商品IDがポイント付与要求S1に含まれるレシート情報が紐付いたレシート管理情報132の項目「購買商品ID」に含まれるか否か判定する。そして、サーバ装置1は、特定した商品IDがレシート管理情報132の項目「購買商品ID」に含まれる場合、真正の購買者の利用者端末3からポイント付与要求S1が送信されたと判断し、ポイントの後付けを行い、ポイントの後付けが行われた旨の応答情報S2を利用者端末3へ送信する。一方、サーバ装置1は、特定した商品IDがレシート管理情報132の項目「購買商品ID」に含まれない場合、不正なポイント付与要求S1が送信された可能性があると判断し、ポイントの後付けができない旨の応答情報S2を利用者端末3へ送信する。なお、サーバ装置1は、特定した商品IDがレシート管理情報132の項目「購買商品ID」に含まれない場合、ポイントの後付けを行わない代わりに、付与ポイントを減少させる処理を行ってもよい。
(変形例7)
サーバ装置1は、所定の質問調査(アンケート)の項目に対する回答を示した回答情報を受信した場合に、後付けポイントによる付与ポイントを所定数又は所定率だけ増加させてもよい。
この場合、サーバ装置1は、例えば所定の表示情報を利用者端末3に送信することで、利用者端末3の画面上にアンケートの項目及びその入力欄を表示させる。この場合、サーバ装置1は、ポイント付与要求S1の受信後に上述のアンケートの項目に関する情報を送信してもよく、ポイント付与要求S1の受信前の所定のタイミング(例えばアプリケーションのインストール時等)において上述の情報を送信してもよい。そして、サーバ装置1は、利用者端末3から、ポイント付与要求S1の受信後又はポイント付与要求S1と共にサーバ装置1からアンケートに対する回答情報を受信した場合に、会員情報131のポイント数に加算する付与ポイントを増加させる。これにより、アンケートの回答を好適に促進することができる。
(変形例8)
ポイント管理システム100が取り扱う商品は、書籍に限らなくともよい。例えば、ポイント管理システム100は、書籍に加え、又はこれに代えて、音楽や映画の再生用メディア、その他種々の商品を取引対象としてもよい。
(変形例9)
サーバ装置1は、複数のサーバから構成されていてもよい。例えば、サーバ装置1は、会員情報131及びレシート管理情報132等のデータベースを管理する1又は複数のサーバ、及び、図6または図11の処理を実行する1又は複数のサーバから構成されてもよい。この場合、各サーバに割り当てられた処理に必要な情報の授受をサーバ間で行う。この場合の複数のサーバ装置1は、本発明における「ポイント管理装置」及び「購買履歴生成装置」の一例である。
(変形例10)
上述の実施例では、POSレジスタ端末4がサーバ装置1に送信する購買情報S3には、付与ポイントの情報が含まれていた。これに代えて、サーバ装置1は、付与ポイントの情報が含まれない購買情報S3をPOSレジスタ端末4から受信し、購買情報S3に含まれる購買金額の情報に基づき、付与ポイントを算出してもよい。
この場合、例えば、サーバ装置1は、購買金額から付与ポイントを算出するための規則情報(例えば購買金額の所定割合を付与ポイントとする規則を定めた情報)を記憶部13に記憶しておき、当該規則情報に基づき付与ポイントを算出する。上述の規則情報は、適宜更新されてもよく、期間ごとに付与ポイントの算出規則を定めたものであってもよい。この場合、例えば、所定のキャンペーン期間中では購買金額に対して発生する付与ポイントの割合が高くなるように、サーバ装置1が付与ポイントを柔軟に決定することができる。
なお、本変形例では、POSレジスタ端末4は、サーバ装置1へ購買情報S3の送信後、サーバ装置1から付与ポイントの情報をレシート5の発行前に受信するとよい。これにより、POSレジスタ端末4は、付与ポイントの情報を印字したレシート5を発行することができる。本変形例において、POSレジスタ端末4は、本発明における「領収書を発行する店舗の端末」の一例である。また、サーバ装置1の制御部15は、「付与ポイント算出手段」の一例である。
1…サーバ装置
2…通信網
3…利用者端末
4…POSレジスタ端末
100…ポイント管理システム
131…会員情報
132…レシート管理情報
133…購買履歴情報

Claims (14)

  1. 商品の購買ごとに、発行された領収書を特定するための領収書情報と、当該購買に対して付与すべき付与ポイントと、会員ごとの保有ポイントへの当該付与ポイントの加算の有無を判定するための判定情報と、を関連付けて記憶手段に記憶する関連付け手段と、
    発行された領収書を特定するための領収書情報と、会員識別情報とを端末装置から受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した領収書情報と関連付けられた前記判定情報に基づき、前記領収書情報に関連付けられた前記付与ポイントを、前記会員識別情報が示す会員の保有ポイントに加算するポイント演算手段と、
    を有し、
    前記受信手段は、前記端末装置から前記端末装置の位置情報をさらに受信し、
    前記ポイント演算手段は、前記端末装置の位置情報及び前記商品の購買があった店舗の位置情報に基づく前記端末装置と前記店舗との距離と、前記商品の購買からの経過時間とに基づき、前記保有ポイントへの前記付与ポイントの加算の要否を判定することを特徴とするポイント管理装置。
  2. 商品の購買ごとに、発行された領収書を特定するための領収書情報と、当該購買に対して付与すべき付与ポイントと、会員ごとの保有ポイントへの当該付与ポイントの加算の有無を判定するための判定情報と、を関連付けて記憶手段に記憶する関連付け手段と、
    発行された領収書を特定するための領収書情報と、会員識別情報とを端末装置から受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した領収書情報と関連付けられた前記判定情報に基づき、前記領収書情報に関連付けられた前記付与ポイントを、前記会員識別情報が示す会員の保有ポイントに加算するポイント演算手段と、
    を有し、
    前記記憶手段は、前記領収書情報と、前記付与ポイントと、前記判定情報と共に、購買された商品に関する商品情報を記憶し、
    前記受信手段は、前記端末装置から前記商品の全体又は一部を撮影した画像データをさらに受信し、
    前記ポイント演算手段は、前記画像データに基づき判定した商品が、前記受信手段が受信した領収書情報と前記記憶手段において関連付けられた商品情報が示す商品と一致しない場合、前記保有ポイントに前記付与ポイントを加算しないことを特徴とするポイント管理装置。
  3. 前記関連付け手段は、前記判定情報の初期値として、前記商品の購買時において前記付与ポイントが前記保有ポイントに加算されたか否かを判定する情報を、前記領収書情報及び前記付与ポイントに関連付けて前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1または2に記載のポイント管理装置。
  4. 前記ポイント演算手段は、前記付与ポイントが前記保有ポイントに加算された場合、当該付与ポイントに関連付ける判定情報を、前記付与ポイントが前記保有ポイントに加算されたことを示す情報に更新することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のポイント管理装置。
  5. 前記関連付け手段は、前記付与ポイントが前記保有ポイントに加算済みの場合、前記判定情報として、前記会員識別情報を、前記領収書情報及び前記付与ポイントに関連付けて前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載のポイント管理装置。
  6. 前記領収書情報は、前記領収書を発行した店舗の識別情報と、当該店舗が前記領収書に対して付与した識別情報とを含むことを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載のポイント管理装置。
  7. 会員ごとの商品の購買履歴を生成する購買履歴生成手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、前記領収書情報と、前記付与ポイントと、前記判定情報と共に、購買された商品に関する商品情報を記憶し、
    前記購買履歴生成手段は、前記付与ポイントが前記保有ポイントに加算された後、前記会員識別情報が示す会員に対する前記購買履歴に、前記商品情報を追加することを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載のポイント管理装置。
  8. 前記ポイント演算手段は、前記商品の購買からの経過時間に応じて、前記保有ポイントに加算する前記付与ポイントを減少させることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載のポイント管理装置。
  9. 前記ポイント演算手段は、前記商品の購買からの経過時間が所定時間以上となった場合、前記保有ポイントに前記付与ポイントを加算しないことを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載のポイント管理装置。
  10. 前記ポイント演算手段は、所定の質問調査に対する回答情報を前記端末装置から受信した場合、前記保有ポイントに加算する前記付与ポイントを増加させることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載のポイント管理装置。
  11. 前記領収書を発行する店舗の端末から受信する前記商品の購買金額の情報に基づき、前記付与ポイントを算出する付与ポイント算出手段をさらに備えることを特徴とする請求項1~1のいずれか一項に記載のポイント管理装置。
  12. ポイント管理装置が実行する制御方法であって、
    商品の購買ごとに、発行された領収書を特定するための領収書情報と、当該購買に対して付与すべき付与ポイントと、会員ごとの保有ポイントへの当該付与ポイントの加算の有無を判定するための判定情報と、を関連付けて記憶手段に記憶する関連付け工程と、
    発行された領収書を特定するための領収書情報と、会員識別情報とを端末装置から受信する受信工程と、
    前記受信工程で受信した領収書情報と関連付けられた前記判定情報に基づき、前記領収書情報に関連付けられた前記付与ポイントを、前記会員識別情報が示す会員の保有ポイントに加算するポイント演算工程と、
    を有し、
    前記受信工程は、前記端末装置から前記端末装置の位置情報をさらに受信し、
    前記ポイント演算工程は、前記端末装置の位置情報及び前記商品の購買があった店舗の位置情報に基づく前記端末装置と前記店舗との距離と、前記商品の購買からの経過時間とに基づき、前記保有ポイントへの前記付与ポイントの加算の要否を判定することを特徴とする制御方法。
  13. ポイント管理装置が実行する制御方法であって、
    商品の購買ごとに、発行された領収書を特定するための領収書情報と、当該購買に対して付与すべき付与ポイントと、会員ごとの保有ポイントへの当該付与ポイントの加算の有無を判定するための判定情報と、を関連付けて記憶手段に記憶する関連付け工程と、
    発行された領収書を特定するための領収書情報と、会員識別情報とを端末装置から受信する受信工程と、
    前記受信工程で受信した領収書情報と関連付けられた前記判定情報に基づき、前記領収書情報に関連付けられた前記付与ポイントを、前記会員識別情報が示す会員の保有ポイントに加算するポイント演算工程と、
    を有し、
    前記記憶手段は、前記領収書情報と、前記付与ポイントと、前記判定情報と共に、購買された商品に関する商品情報を記憶し、
    前記受信工程は、前記端末装置から前記商品の全体又は一部を撮影した画像データをさらに受信し、
    前記ポイント演算工程は、前記画像データに基づき判定した商品が、前記受信工程で受信した領収書情報と前記記憶手段において関連付けられた商品情報が示す商品と一致しない場合、前記保有ポイントに前記付与ポイントを加算しないことを特徴とする制御方法。
  14. 請求項1~1のいずれか一項に記載のポイント管理装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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