JP7013412B2 - 二重管構造 - Google Patents

二重管構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7013412B2
JP7013412B2 JP2019080784A JP2019080784A JP7013412B2 JP 7013412 B2 JP7013412 B2 JP 7013412B2 JP 2019080784 A JP2019080784 A JP 2019080784A JP 2019080784 A JP2019080784 A JP 2019080784A JP 7013412 B2 JP7013412 B2 JP 7013412B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
flange
outer pipe
inner pipe
double
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019080784A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020176583A (ja
Inventor
幸作 福田
Original Assignee
中西商事株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 中西商事株式会社 filed Critical 中西商事株式会社
Priority to JP2019080784A priority Critical patent/JP7013412B2/ja
Publication of JP2020176583A publication Critical patent/JP2020176583A/ja
Priority to JP2021168289A priority patent/JP7264968B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7013412B2 publication Critical patent/JP7013412B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

本発明は二重管構造に関するものである。
従来、液化天然ガス(LNG)を燃料ガスとし、ガスエンジンを駆動して就航する船舶においては、IGCコード、IGFコード等に、ガスエンジンが収容されるエンジンルームをガスセーフマシナリースペース(Gas safe machinery space)とする規定があり、該規定に従って設計されたエンジンルームにおいては、燃料ガスが漏れたときを考慮して、燃料ガスが流れる配管である燃料ライン、燃料ガスに接する機器等が、別の構造体によって包囲されることによって二重管構造にされ、しかも、二重管構造の内部が常時換気されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2017-82728号公報
しかしながら、前記従来の二重管構造においては、二重管構造を構成する、例えば、内管、外管、フランジ等が溶接によって接合される際に、溶接時に発生する熱によってフランジに歪みが生じることがないようにする必要がある。
図2は従来の二重管構造を構成するフランジの要部断面図である。
図において、11はフランジ、13は内管、14は該内管13を包囲して配設された外管、u1は内管13、外管14及びフランジ11から成るフランジ構造部である。前記内管13内に燃料ガス流路Rt1が形成され、内管13と外管14との間に環状の換気用の空気流路Rt2が形成される。
前記フランジ11は、図示されない他のフランジと連結される連結面Sa、及び該連結面Saと反対側の内管13及び外管14と接合される接合面Sbを備えた環状体から成り、内管13内の燃料ガス流路Rt1と連通させて形成された燃料ガス孔h1、該燃料ガス孔h1より径方向外方において前記空気流路Rt2と連通させて形成された空気孔h2、及び該空気孔h2より径方向外方に形成された連結孔h3を備える。前記フランジ11は、連結孔h3に通されたボルト等によって前記他のフランジと連結される。
前記内管13は、本体部16、及び該本体部16とフランジ11とを連結する拡開部17を備え、前記外管14は、本体部18、及び該本体部18とフランジ11とを連結する拡開部19を備える。
前記内管13及び外管14とフランジ11とを溶接によって接合するには、まず、内管13の拡開部17の先端をフランジ11の接合面Sb側から燃料ガス孔h1内に挿入し、拡開部17の先端と燃料ガス孔h1の内周面とを接合部p1において、また、拡開部17の外周面とフランジ11とを接合部p2において、溶接することによって接合する。続いて、外管14をフランジ11に突き当て、拡開部19の先端と接合面Sbとを接合部p3において、溶接することによって接合する。
フランジ11は、偏平な環状体から成り、燃料ガス孔h1だけでなく、複数の空気孔h2及び複数の連結孔h3が形成されているので、強度が低いだけでなく、内管13及び外管14と連結面Saの近傍の各接合部p1~p3において接合されるので、溶接時に発生する熱によって歪みが生じると、二重管構造の密封性が低下してしまう。
したがって、熟練した溶接工が短時間で溶接する必要があり、二重管構造を容易に形成することができない。
本発明は、前記従来の二重管構造の問題点を解決して、密封性を向上させることができ、容易に形成することができる二重管構造を提供することを目的とする。
そのために、本発明の二重管構造は、フランジと内管及び外管とを溶接によって接合することにより形成されるようになっている。
そして、前記フランジは、一方の面に他のフランジと連結される連結面が形成されたベース部、該ベース部の前記連結面と反対側の外管と対向する面から外管側に向けて突出させて一体に形成され、環状体から成り、前記ベース部の厚さとほぼ等しい厚さを有する第1の突出部、及び該第1の突出部の内管と対向する面から内管側に向けて突出させて一体に形成され、環状体から成り、前記第1の突出部の厚さより大きい厚さを有する第2の突出部を備える。
また、前記内管は、前記第2の突出部の先端に設定された第1の接合部においてフランジと接合される。
そして、前記外管は、前記第1の突出部における前記外管と対向する面の外周縁に設定された第2の接合部においてフランジと接合される。
また、該フランジにおける第1の接合部より径方向内方に、内管内に形成された燃料ガス流路と連通させて燃料ガス孔が形成される。
そして、前記フランジにおける、第1の接合部より径方向外方で、かつ、第2の接合部より径方向内方に、内管と外管との間に形成された空気流路と連通させて空気孔が形成される。
本発明によれば、二重管構造は、フランジと内管及び外管とを溶接によって接合することにより形成されるようになっている。
そして、前記フランジは、一方の面に他のフランジと連結される連結面が形成されたベース部、該ベース部の前記連結面と反対側の外管と対向する面から外管側に向けて突出させて一体に形成され、環状体から成り、前記ベース部の厚さとほぼ等しい厚さを有する第1の突出部、及び該第1の突出部の内管と対向する面から内管側に向けて突出させて一体に形成され、環状体から成り、前記第1の突出部の厚さより大きい厚さを有する第2の突出部を備える。
また、前記内管は、前記第2の突出部の先端に設定された第1の接合部においてフランジと接合される。
そして、前記外管は、前記第1の突出部における前記外管と対向する面の外周縁に設定された第2の接合部においてフランジと接合される。
また、該フランジにおける第1の接合部より径方向内方に、内管内に形成された燃料ガス流路と連通させて燃料ガス孔が形成される。
そして、前記フランジにおける、第1の接合部より径方向外方で、かつ、第2の接合部より径 方向内方に、内管と外管との間に形成された空気流路と連通させて空気孔が形成される。
この場合、フランジが、連結面が形成されたベース部、該ベース部の前記連結面と反対側の外管と対向する面から外管側に向けて突出させて一体に形成され、環状体から成り、前記ベース部の厚さとほぼ等しい厚さを有する第1の突出部、及び第1の突出部の内管と対向する面から内管側に向けて突出させて一体に形成され、環状体から成り、前記第1の突出部の厚さより大きい厚さを有する第2の突出部を備え、内管が、第2の突出部の先端に設定された第1の接合部においてフランジと接合され、外管が、第1の突出部における外管と対向する面の外周縁に設定された第2の接合部においてフランジと接合されるので、フランジの強度を高くすることができるだけでなく、内管とフランジとが連結面から離れた箇所で接合され、外管とフランジとが連結面から離れた箇所で接合される。
したがって、溶接時に発生する熱によってフランジに歪みが生じることがないので、二重管構造の密封性を向上させることができる。
そして、熟練した溶接工が短時間で溶接を行う必要がないので、二重管構造を容易に形成することができる。
本発明の実施の形態におけるフランジ構造部の要部断面図である。 従来の二重管構造を構成するフランジの要部断面図である。 本発明の実施の形態における二重管構造を備えた船舶の要部概念図である。 本発明の実施の形態における二重管構造の斜視図である。 本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第1の図である。 本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第2の図である。 本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第3の図である。 本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第4の図である。 本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第5の図である。 本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第6の図である。 本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第7の図である。 本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第8の図である。 本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第9の図である。 本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第10の図である。 本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第11の図である。 本発明の実施の形態におけるフランジの底面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、ガスエンジンが収容されるエンジンルームにおける二重管構造及びその形成方法について説明する。
図3は本発明の実施の形態における二重管構造を備えた船舶の要部概念図である。
図において、Aruは、船舶の所定の箇所にIGFコードの規定に従って形成された機関区域であり、該機関区域Aruは、第1の区域としてのガス安全機関区域Ar1、及び第2の区域としてのESD(緊急遮断装置)保護機関区域Ar2から成る。そして、前記ガス安全機関区域Ar1は、ガスエンジン22が配設されてエンジンルームとして使用される。ESD保護機関区域Ar2には、バンカユニット25、タンク26、熱交換器28、換気装置としてのブロア31等が配設される。
また、機関区域Aru外に空気取込口33、空気排出口34及び開閉弁35が配設され、機関区域Aru内に、タンク26とガスエンジン22とを連結する燃料ラインL1、及び空気取込口33と空気排出口34とを連結する換気ラインL2、L3が配設され、前記ガス安全機関区域Ar1からESD保護機関区域Ar2にかけて、燃料ラインL1と換気ラインL3によって二重管構造Puが形成される。
機関区域Aru外からバンカユニット25を介して船舶に供給された液化天然ガスは、タンク26に収容された後、ガスエンジン22を駆動するのに必要な量だけ熱交換器28に送られ、該熱交換器28において温水によって加熱されて気化させられ、所定の温度、例えば、40〔℃〕程度の燃料ガスにされる。
燃料ガスは、燃料ガス用の配管である燃料ラインL1を流れてガスエンジン22に送られる。
ところで、前記船舶においては、燃料ガスが燃料ラインL1外に漏れたときを考慮して、燃料ラインL1によって形成される第1の要素部材としての内管43を、別の構造体である第2の要素部材としての外管44によって包囲することにより前記二重管構造Puが形成され、機関区域Aru外から取り込まれた空気が、内管43と外管44との間に供給され、機関区域Aru外に排出されるようになっている。
そのために、前記空気取込口33とガスエンジン22との間に、吸気用の換気ラインL2が配設され、ガスエンジン22と空気排出口34との間に、排気用の換気ラインL3が配設され、空気取込口33によって機関区域Aru外から取り込まれた空気は、換気ラインL2を流れてガスエンジン22に送られ、ガスエンジン22内で加熱された後、換気ラインL3によって形成される前記外管44と内管43との間を流れ、ガス安全機関区域Ar1からESD保護機関区域Ar2に送られた後、燃料ラインL1から分離させられ、換気ラインL3を流れ、ブロア31に送られ、空気排出口34から機関区域Aru外に放出される。
したがって、前記換気ラインL2、L3内にブロア31によって負圧が形成されるので、仮に、燃料ガスが内管43から漏れても、燃料ガスは外管44外に出ることなく、ブロア31によって吸引されて機関区域Aru外に排出される。
なお、図においては、便宜上、内管43と外管44とを隣接させて示している。
次に、前記二重管構造Puについて説明する。
図4は本発明の実施の形態における二重管構造の斜視図である。
図において、Puは二重管構造であり、該二重管構造Puは、一端に第3の要素部材としてのフランジ51を備えたフランジ構造部Fa、所定の角度で曲折させられたエルボ構造部Fb、及び直線状に延在させられた直線構造部Fcから成る。
また、43は内管、44は外管、55は、前記内管43の長手方向における所定の箇所に配設され、外管44を支持するサポート、Rt1は、前記内管43内に形成され、円形の断面形状を有する燃料ガス流路、Rt2は、内管43と外管44との間に形成され、環状の断面形状を有する空気流路である。前記フランジ51と内管43及び外管44とが溶接によって接合されることにより、二重管構造Puが形成される。
前記外管44は、フランジ構造部Faにおいて内管43を包囲するフランジ構造部外管46、直線構造部Fcにおいて内管43を包囲する直線構造部外管47、エルボ構造部Fbにおいて内管43を包囲し、筒状の形状を有するエルボ66、エルボ構造部Fbにおいて前記サポート55を包囲し、筒状の形状を有する支持外管57、エルボ構造部Fbにおいて前記支持外管57と隣接させて配設され、内管43を包囲し、筒状の形状を有する合せ外管59等を有する。
前記内管43、外管44及びサポート55は、いずれもステンレス鋼によって形成される。
次に、二重管構造Puの形成方法について説明する。この場合、直線部分及び曲げ部分を備え、「L」字状の形状を有する二重管構造Puの形成方法について説明するが、任意の形状を有する二重管構造Puを形成することができる。
図5は本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第1の図、図6は本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第2の図、図7は本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第3の図、図8は本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第4の図、図9は本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第5の図、図10は本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第6の図、図11は本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第7の図、図12は本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第8の図、図13は本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第9の図、図14は本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第10の図、図15は本発明の実施の形態における二重管構造の形成方法を説明するための第11の図である。
まず、管部材を所定の長さに切断し、曲げ加工を施すことによって、図5に示されるような直線部分qs及び所定の角度、本実施の形態においては、90〔°〕の角度に曲折させられた曲げ部分qbを備えた内管43が形成される。
次に、図6及び7に示されるように、内管43の長手方向における第1の箇所、本実施の形態においては、直線部分qsにおける曲げ部分qbと隣接する箇所に、サポート55が溶接によって取り付けられる。該サポート55は、内管43の外径よりわずかに大きい内径を有する筒状部61、及び該筒状部61の円周方向における複数の箇所、本実施の形態においては、2箇所に、それぞれ180〔°〕のピッチ角をおいて、径方向外方に向けて突出させて形成された突起部62を備え、該各突起部62が上下方向に向けて突出するように内管43に取り付けられる。なお、各サポート55は、内管43のエッジeg1、eg2において内管43に外嵌された後、直線部分qsを曲げ部分qb方向(矢印A方向)に摺動させて移動させられて前記第1の箇所に置かれる。
続いて、図8に示されるように、前記フランジ構造部外管46がエッジeg1において、前記直線構造部外管47がエッジeg2において、それぞれ内管43に外嵌され、直線部分qsを曲げ部分qb方向(矢印A方向)に摺動させて移動させられる。
フランジ構造部外管46は、本体部48、及び該本体部48からエッジeg1側に向けて延在させられた拡開部49を備え、該拡開部49は本体部48に近いほど径が小さくされ、エッジeg1側の端部ε1に近づくほど径が大きくされる。また、直線構造部外管47は、前記本体部48と同じ径を有し、エッジeg2側の端部ε2の円周方向における所定の箇所、本実施の形態においては、2箇所に、それぞれ180〔°〕のピッチ角をおいて、溝m1が所定の長さにわたって形成される。
次に、図9に示されるように、内管43のエッジeg1に、フランジ51が溶接によって取り付けられ、内管43の直線部分qsにおける第2の箇所、本実施の形態においては、エッジeg2の近傍に、サポート55が溶接によって取り付けられる。この場合、該サポート55は、各突起部62が水平方向に向けて突出するように内管43に取り付けられる。
続いて、前記フランジ構造部外管46がエッジeg1方向(矢印B方向)に、直線構造部外管47がエッジeg2方向(矢印B方向)に移動させられ、前記端部ε1がフランジ51に当接させられ、端部ε2がサポート55に当接させられ、溝m1にサポート55の突起部62が嵌入される。
そして、図10及び11に示されるように、フランジ51に、フランジ構造部外管46が溶接によって取り付けられてフランジ構造部Faが形成され、サポート55に、直線構造部外管47が溶接によって取り付けられて直線構造部Fcが形成される。
これにより、フランジ構造部Faにおいて、フランジ構造部外管46はフランジ51によって片持ち梁式に支持され、直線構造部Fcにおいて、直線構造部外管47はサポート55によって片持ち梁式に支持され、フランジ構造部Fa及び直線構造部Fcにおいて、外管44と内管43との間に前記空気流路Rt2(図4)が形成される。
また、内管43の曲げ部分qbを包囲するように、半割エルボ64、65が溶接によって互いに接合され、図11に示されるような前記エルボ66が形成される。なお、このとき、エルボ66は、内管43の曲げ部分qbに隣接させて配設された各サポート55には取り付けられず、内管43に対して移動自在にされる。
続いて、一対の半割支持外管71、72が溶接によって互いに接合され、支持外管57が形成されるとともに、該支持外管57が各サポート55に、また、エルボ66の両端部ε4、ε5に、溶接によって取り付けられる。
そのために、図12に示されるように、各半割支持外管71、72は、半円形の形状を有し、両縁に、突起部62の板厚の半分程度の深さの溝m2が形成され、突起部62の径方向外方の端部に、各溝m2と対向させて先端縁vgが形成される。各半割支持外管71、72は、図13に示されるように、溝m2内に突起部62の先端縁vgを挟持するように、サポート55及びエルボ66に取り付けられる。
これにより、エルボ66及び支持外管57はサポート55によって支持され、エルボ66及び支持外管57と内管43との間に前記空気流路Rt2が形成される。
続いて、図15に示されるように、フランジ構造部外管46と支持外管57との間、及び直線構造部外管47と支持外管57との間に前記合せ外管59が挿入され、溶接によって取り付けられる。
そのために、フランジ構造部外管46と支持外管57との間の距離Ls1、及び直線構造部外管47と支持外管57との間の距離Ls2が測定され、図14に示されるように、距離Ls1に対応させて半割合せ外管81、82が、距離Ls2に対応させて半割合せ外管83、84が形成され、半割合せ外管81、82が互いに接合され、半割合せ外管83、84が互いに接合されて、各合せ外管59が形成される。
この場合、半割合せ外管81、82の幅をWd1とし、半割合せ外管83、84の幅をWd2としたとき、距離Ls1及び幅Wd1は、
Ls1=Wd1
に、距離Ls2及び幅Wd2は、
Ls2=Wd2
にされる。
したがって、二重管構造Puにおいて、フランジ構造部外管46及び支持外管57と合せ外管59との間、及び直線構造部外管47及び支持外管57と合せ外管59との間に隙間が形成されることがないので、燃料ガスが内管43から漏れても、外管44外に出ることはない。
なお、半割支持外管71と半割支持外管72との接合部分と、半割合せ外管81、83と半割合せ外管82、84との接合部分とは、円周方向における異なる位置、本実施の形態においては、それぞれ90〔°〕ずらした位置に置かれる。したがって、溶接時に発生する熱によって支持外管57及び合せ外管59に歪みが生じるのを抑制することができる。
このように、エルボ66と支持外管57とが、支持外管57と合せ外管59とが溶接によって取り付けられてエルボ構造部Fbが形成され、該エルボ構造部Fbにおいて、外管44と内管43との間に環状の空気流路Rt2が形成される。
このようにして、フランジ構造部Fa、エルボ構造部Fb及び直線構造部Fcから成る二重管構造Puが形成される。
次に、二重管構造Puにおける前記フランジ構造部Faの詳細について説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるフランジ構造部の要部断面図、図16は本発明の実施の形態におけるフランジの底面図である。
図において、43は内管、44は該内管43を包囲して配設された外管、51はフランジ、Faは、内管43、外管44及びフランジ51から成るフランジ構造部、46は、本体部48及び拡開部49から成るフランジ構造部外管である。内管43内に燃料ガス流路Rt1が形成され、内管43と外管44との間に空気流路Rt2が形成される。
前記フランジ51は、環状体から成り、図示されない他のフランジと連結されるベース部91、該ベース部91と一体に形成され、外管44側に向けて突出させて形成された環状体から成り、外管44と接合される第1の突出部としての外管連結部92、及び該外管連結部92と一体に形成され、内管43側に向けて突出させて形成された環状体から成り、内管43と接合される第2の突出部としての内管連結部93を備える。
前記ベース部91の外径をD1とし、厚さをW1とし、外管連結部92の外径をD2とし、厚さをW2とし、内管連結部93の厚さをW3としたとき、外径D1、D2は、
D1>D2
にされ、厚さW1、W2、W3は、
W1≒W2<W3
にされる。また、内管連結部93の外径は、外管連結部92の外径D2より小さく、かつ、内管43に近づくほど小さくされ、内管43と接合される部分において、内管43の外径と等しくされる。
前記ベース部91における図示されない他のフランジと対向する側に、他のフランジと連結される連結面Saが形成され、該連結面Saの反対側に、フランジ51と他のフランジとを連結する際にボルト、ナット等の連結部材を当てるための連結部材当接面Scが形成される。また、前記外管連結部92における外管44と対向する側に外管対向面Sdが形成される。
そして、燃料ガス孔h11が、前記ベース部91、外管連結部92及び内管連結部93を貫通させて、かつ、内管43内の燃料ガス流路Rt1と連通させて形成され、前記燃料ガス孔h11より径方向外方の円周方向における複数箇所に、空気孔h12が、前記ベース部91及び外管連結部92を貫通させて、かつ、空気流路Rt2と連通させて所定のピッチで形成され、前記空気孔h12より径方向外方の円周方向における複数箇所に、前記連結部材を通すための連結孔h13が、ベース部91を貫通させて所定のピッチで形成される。
前記内管43及び外管44とフランジ51とを溶接によって接合するには、まず、内管43の先端を内管連結部93の先端に当接させ、内管43の先端と内管連結部93の先端とを第1の接合部p11において接合する。そして、外管44の先端を外管連結部92の外管対向面Sdにおける外周縁に当接させ、外管44の先端と外管連結部92の外管対向面Sdにおける外周縁とを、前記第1の接合部p11より径方向外方に設定された第2の接合部p12において接合する。
この場合、フランジ51は、ベース部91、外管連結部92及び内管連結部93を備え、燃料ガス孔h11が、第1の接合部p11より径方向内方に、ベース部91、外管連結部92及び内管連結部93を貫通させて形成され、空気孔h12が、第1の接合部p11より径方向外方で、かつ、第2の接合部p12より径方向内方に、ベース部91及び外管連結部92を貫通して形成される。
このように、本実施の形態においては、フランジ51が、連結面Saが形成されたベース部91、及び該ベース部91から内管43及び外管44側に向けて突出させて形成された外管連結部92及び内管連結部93を備え、内管43が、内管連結部93に設定された第1の接合部p11においてフランジ51と接合され、外管44が、外管連結部92の第1の接合部p11より径方向外方に設定された第2の接合部p12においてフランジ51と接合されるので、フランジ51の強度を高くすることができるだけでなく、内管43とフランジ51とが連結面Saから離れた箇所で接合され、外管44とフランジ51とが連結面Saから離れた箇所で接合される。
したがって、溶接時に発生する熱によってフランジ51に歪みが生じることがないので、二重管構造Puの密封性を向上させることができる。
そして、熟練した溶接工が短時間で溶接を行う必要がなく、二重管構造Puを容易に形成することができる。
また、本実施の形態においては、サポート55(図4)が、筒状部61、及び該筒状部61の円周方向における所定の箇所に径方向外方に向けて突出させて形成された突起部62を備え、一対の半割支持外管71、72が、前記突起部62の先端縁vgを挟持するように溶接によってサポート55に取り付けられ、支持外管57が形成されるので、外管44を内管43に対して安定させて配設することができる。
しかも、内管43、外管44及びサポート55がいずれも同じ材料で形成されるので、溶接時に発生する熱によって内管43、外管44及びサポート55に歪みが生じることがなく、二重管構造Puの密封性を一層向上させることができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
43 内管
44 外管
51 フランジ
91 ベース部
92 外管連結部
93 内管連結部
h11 燃料ガス孔
h12 空気孔
p11、p12 第1、第2の接合部
Pu 二重管構造
Rt1 燃料ガス流路
Rt2 空気流路
Sa 連結面

Claims (3)

  1. フランジと内管及び外管とを溶接によって接合することにより形成される二重管構造において、
    (a)前記フランジは、一方の面に他のフランジと連結される連結面が形成されたベース部、該ベース部の前記連結面と反対側の外管と対向する面から外管側に向けて突出させて一体に形成され、環状体から成り、前記ベース部の厚さとほぼ等しい厚さを有する第1の突出部、及び該第1の突出部の内管と対向する面から内管側に向けて突出させて一体に形成され、環状体から成り、前記第1の突出部の厚さより大きい厚さを有する第2の突出部を備え、
    (b)前記内管は、前記第2の突出部の先端に設定された第1の接合部においてフランジと接合され、
    (c)前記外管は、前記第1の突出部における前記外管と対向する面の外周縁に設定された第2の接合部においてフランジと接合され、
    (d)該フランジにおける第1の接合部より径方向内方に、内管内に形成された燃料ガス流路と連通させて燃料ガス孔が形成され、
    (e)前記フランジにおける、第1の接合部より径方向外方で、かつ、第2の接合部より径方向内方に、内管と外管との間に形成された空気流路と連通させて空気孔が形成されることを特徴とする二重管構造。
  2. 前記第1の突出部はベース部より外径が小さくされ、前記第2の突出部は第1の突出部より外径が小さくされる請求項1に記載の二重管構造。
  3. 前記外管は、本体部、及び該本体部からフランジ側に向けて延在させられた拡開部を備える請求項1又は2に記載の二重管構造。
JP2019080784A 2019-04-22 2019-04-22 二重管構造 Active JP7013412B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019080784A JP7013412B2 (ja) 2019-04-22 2019-04-22 二重管構造
JP2021168289A JP7264968B2 (ja) 2019-04-22 2021-10-13 二重管構造及びその形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019080784A JP7013412B2 (ja) 2019-04-22 2019-04-22 二重管構造

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021168289A Division JP7264968B2 (ja) 2019-04-22 2021-10-13 二重管構造及びその形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020176583A JP2020176583A (ja) 2020-10-29
JP7013412B2 true JP7013412B2 (ja) 2022-01-31

Family

ID=72937237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019080784A Active JP7013412B2 (ja) 2019-04-22 2019-04-22 二重管構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7013412B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013245719A (ja) 2012-05-24 2013-12-09 Nagaoka International Corp 管継手
JP2016088200A (ja) 2014-10-31 2016-05-23 ヤンマー株式会社 船舶の二重配管の接続部、船舶用エンジン及び船舶
JP2016188688A (ja) 2015-03-30 2016-11-04 ヤンマー株式会社 配管構成及びそれを備えるエンジン
JP2017082728A (ja) 2015-10-30 2017-05-18 川崎重工業株式会社 船舶のエンジンルーム構造
WO2018087417A1 (en) 2016-11-11 2018-05-17 Wärtsilä Finland Oy Gas pipe arrangement

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58187682U (ja) * 1982-06-10 1983-12-13 津田 和弘 吸引管の接続具
KR20160026413A (ko) * 2014-09-01 2016-03-09 현대중공업 주식회사 이중 연료 엔진의 이중관 구조의 가스공급관로
KR101919637B1 (ko) * 2014-09-01 2018-11-16 현대중공업 주식회사 이중 연료 엔진용 가스 벤틸레이션 밸브 조립체

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013245719A (ja) 2012-05-24 2013-12-09 Nagaoka International Corp 管継手
JP2016088200A (ja) 2014-10-31 2016-05-23 ヤンマー株式会社 船舶の二重配管の接続部、船舶用エンジン及び船舶
JP2016188688A (ja) 2015-03-30 2016-11-04 ヤンマー株式会社 配管構成及びそれを備えるエンジン
JP2017082728A (ja) 2015-10-30 2017-05-18 川崎重工業株式会社 船舶のエンジンルーム構造
WO2018087417A1 (en) 2016-11-11 2018-05-17 Wärtsilä Finland Oy Gas pipe arrangement

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020176583A (ja) 2020-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7066495B2 (en) Exhaust bellows for dynamic torsion control in an exhaust system
JP2011503471A (ja) アルミニウム箔ホース
US4029344A (en) Connection joint for prefabricated metal chimney
JP7342096B2 (ja) ガス燃料船二重管内管サポート構造及び同構造の製作方法
US20140015203A1 (en) Self-Energizing Seal
JP7013412B2 (ja) 二重管構造
US5542715A (en) Metal expansion joint and vibration absorber apparatus for pipe systems
JP7264968B2 (ja) 二重管構造及びその形成方法
RU145662U1 (ru) Тройник для соединения трубопровода
CA2651140C (en) Chimney duct
KR101600290B1 (ko) 배관 티
KR20180019397A (ko) 익스펜션 조인트
JP6999729B2 (ja) 二重管構造体及びサポート
US2745683A (en) Connecting means for concentric pipes
CN103403430A (zh) 用于气态介质的导管中的管路单元
JP4256592B2 (ja) ガスタービン伸縮継手用たわみシール
US10731781B2 (en) Joint seal system and method
US2183757A (en) Flue tube for steam boilers
JP7055826B2 (ja) 二重管構造体、サポート及び二重管構造体の形成方法
US10697346B2 (en) Flexible automotive exhaust tube system
US10605401B2 (en) Expansion joint containing dynamic flange
KR20240062892A (ko) 이중관구조체, 그 형성방법 및 관지지부재
KR20230146990A (ko) 이중관구조체, 그 형성방법 및 관지지부재
TWI703291B (zh) 波紋管裝置
ES2911220T3 (es) Elemento de conducción flexible de metal

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190510

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201014

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7013412

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150