JP7013299B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技を行う遊技機に関する。
遊技機として、所定の賭数を設定し、スタート操作が行われたことに基づいて、複数種
類の識別情報の可変表示が行われるスロットマシンや、遊技球等の遊技媒体を発射装置に
よって遊技領域に発射し、該遊技領域に設けられている入賞口等の始動領域に遊技媒体が
入賞したときに複数種類の識別情報の可変表示が行われるパチンコ遊技機等がある。
このような遊技機として、電源投入後に表示に関する準備中である旨を示す液晶ローデ
ィング表示を行った後に通常表示を行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照
)。
特開2016-123680号公報
特許文献1に記載の技術では、液晶ローディング表示を行っている間、液晶以外の演出
装置における演出の実行について考慮されておらず、例えば、液晶ローディング表示中に
通常表示に伴う演出を液晶以外の演出装置で実行すると、通常表示を確認できない遊技者
にとっては、どのような条件が成立して演出が実行されたかを推測できず、遊技機に対し
て不信感を抱く虞がある。
(A) 遊技を行う遊技機であって、
画像表示手段と、
音出力手段と、
前記画像表示手段と前記音出力手段とを少なくとも制御可能な制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記遊技機に対する電源供給が開始された後、前記画像表示手段に演出画像を表示させるための準備処理を実行するとともに、前記準備処理の実行を開始してから終了するまでの準備期間に亘って前記画像表示手段に準備中画像を表示させ、
遊技において入賞が発生したときに前記音出力手段に特定音を所定期間に亘って出力させることが可能である一方、
前記準備期間が経過するまでに前記入賞が発生した場合、前記準備期間が経過するまで前記音出力手段に音量を0として前記特定音の出力を開始させ、前記準備期間が経過したときに前記入賞が発生してから前記所定期間が経過していなければ前記所定期間が経過するまで前記音出力手段に音量を通常の音量に変更して前記特定音の出力を継続させる。
(1) 遊技を行う遊技機(例えば、遊技機1)であって、
第1演出手段(例えば、液晶表示器51)と、
前記第1演出手段とは異なる第2演出手段(例えば、演出効果LED52、スピーカ53、54)と、
前記第1演出手段と前記第2演出手段とを少なくとも制御可能な制御手段(例えば、サブ制御部91)とを備え、
前記制御手段は、
前記遊技機に対する電源供給が開始された後(例えば、遊技機1の前面扉が開放された状態で、遊技店の店員等によって電源スイッチ39が操作され、遊技機1に対する電源供給が開始された後)、前記第1演出手段に特定演出(例えば、入賞演出、操作要求演出、示唆演出)を実行させるための準備処理(例えば、準備処理)を実行するとともに(例えば、サブ制御部91が準備処理を実行するとともに)、前記準備処理の実行を開始してから終了するまでの準備期間(例えば、準備期間)に亘って前記第1演出手段の制御態様が特定態様となるように制御し(例えば、サブ制御部91が準備期間に亘って液晶表示器51に準備中画像を表示させ、サブ制御部91が準備期間に亘って液晶表示器51に何も表示させず)、
所定条件が成立したとき(例えば、メイン制御部41から入賞判定コマンドを受信したとき、メイン制御部41から当選コマンドを受信したとき)に前記第2演出手段に所定演出(例えば、入賞演出、操作要求演出、示唆演出)を所定期間に亘って実行させることが可能である一方(例えば、サブ制御部91がメイン制御部41から入賞判定コマンドを受信したときに演出効果LED52やスピーカ53、54に入賞演出や操作要求演出を実行期間に亘って実行させることが可能である一方、サブ制御部91がメイン制御部41から当選コマンドを受信したときに演出効果LED52やスピーカ53、54に示唆演出や操作要求演出を実行期間に亘って実行させることが可能である一方)、
前記準備期間が経過するまでに前記所定条件が成立すると前記準備期間が経過するまで前記第2演出手段に前記所定演出を実行させず(例えば、サブ制御部91が準備期間中にメイン制御部41から入賞判定コマンドを受信したときに演出効果LED52やスピーカ53、54に入賞演出や操作要求演出を実行させず、サブ制御部91が準備期間中にメイン制御部41から当選コマンドを受信したときに演出効果LED52やスピーカ53、54に示唆演出や操作要求演出を実行させず)、前記準備期間が経過したときに前記所定条件が成立してから前記所定期間が経過していなければ前記所定期間が経過するまで前記第2演出手段に前記所定演出を実行させる(例えば、サブ制御部91が準備期間後に入賞判定コマンドを受信してから入賞演出や操作要求演出の実行期間が経過していなければ演出効果LED52やスピーカ53、54に入賞演出や操作要求演出を残り実行期間に亘って実行させる、サブ制御部91が準備期間後に当選コマンドを受信してから示唆演出や操作要求演出の実行期間が経過していなければ演出効果LED52やスピーカ53、54に示唆演出や操作要求演出を残り実行期間に亘って実行させる)。
(1)上記目的を達成するため、本発明に係る遊技機は、
遊技を行う遊技機(例えば、遊技機1)であって、
第1演出手段(例えば、液晶表示器51)と、
前記第1演出手段とは異なる第2演出手段(例えば、演出効果LED52、スピーカ5
3、54)と、
前記第1演出手段と前記第2演出手段とを少なくとも制御可能な制御手段(例えば、サ
ブ制御部91)とを備え、
前記制御手段は、
前記遊技機に対する電源供給が開始された後(例えば、遊技機1の前面扉が開放され
た状態で、遊技店の店員等によって電源スイッチ39が操作され、遊技機1に対する電源
供給が開始された後)、前記第1演出手段に特定演出(例えば、入賞演出、操作要求演出
、示唆演出)を実行させるための準備処理(例えば、準備処理)を実行するとともに(例
えば、サブ制御部91が準備処理を実行するとともに)、前記準備処理の実行を開始して
から終了するまでの準備期間(例えば、準備期間)に亘って前記第1演出手段の制御態様
が特定態様となるように制御し(例えば、サブ制御部91が準備期間に亘って液晶表示器
51に準備中画像を表示させ、サブ制御部91が準備期間に亘って液晶表示器51に何も
表示させず)、
所定条件が成立したとき(例えば、メイン制御部41から入賞判定コマンドを受信し
たとき、メイン制御部41から当選コマンドを受信したとき)に前記第2演出手段に所定
演出(例えば、入賞演出、操作要求演出、示唆演出)を所定期間に亘って実行させること
が可能である一方(例えば、サブ制御部91がメイン制御部41から入賞判定コマンドを
受信したときに演出効果LED52やスピーカ53、54に入賞演出や操作要求演出を実
行期間に亘って実行させることが可能である一方、サブ制御部91がメイン制御部41か
ら当選コマンドを受信したときに演出効果LED52やスピーカ53、54に示唆演出や
操作要求演出を実行期間に亘って実行させることが可能である一方)、
前記準備期間が経過するまでに前記所定条件が成立すると前記準備期間が経過するま
で前記第2演出手段に前記所定演出を実行させず(例えば、サブ制御部91が準備期間中
にメイン制御部41から入賞判定コマンドを受信したときに演出効果LED52やスピー
カ53、54に入賞演出や操作要求演出を実行させず、サブ制御部91が準備期間中にメ
イン制御部41から当選コマンドを受信したときに演出効果LED52やスピーカ53、
54に示唆演出や操作要求演出を実行させず)、前記準備期間が経過したときに前記所定
条件が成立してから前記所定期間が経過していなければ前記所定期間が経過するまで前記
第2演出手段に前記所定演出を実行させる(例えば、サブ制御部91が準備期間後に入賞
判定コマンドを受信してから入賞演出や操作要求演出の実行期間が経過していなければ演
出効果LED52やスピーカ53、54に入賞演出や操作要求演出を残り実行期間に亘っ
て実行させる、サブ制御部91が準備期間後に当選コマンドを受信してから示唆演出や操
作要求演出の実行期間が経過していなければ演出効果LED52やスピーカ53、54に
示唆演出や操作要求演出を残り実行期間に亘って実行させる)。
このような構成によれば、準備期間が経過するまでに所定条件が成立しても準備期間が
経過する前に所定演出が実行されず準備期間が経過したときに所定演出が実行されるので
、準備期間が経過して第1演出手段の制御態様が特定態様ではなくなったことに伴って所
定演出が実行されたことを遊技者が認識することができる。また、このような構成によれ
ば、準備期間が経過したときに所定条件が成立してから所定期間が経過していなくても所
定演出が実行されない遊技機よりも準備期間が経過するまでに所定条件が成立したことを
遊技者が認識し易くなる。
(2)上記(1)の遊技機において、
前記特定態様は、前記準備期間が経過するまでの残り期間を示唆する態様であってもよ
い(例えば、準備中画像にプログレスバー画像が含まれてもよい)。
このような構成によれば、準備期間に亘って準備期間が経過するまでの残り期間を示唆
することができ、遊技者は、第1演出手段の制御態様が特定態様であることを確認するこ
とで準備期間が経過するまでの残り期間を認識することができる。
(3)上記(1)または(2)の遊技機において、
前記制御手段は、前記準備期間に亘って前記第2演出手段の制御態様が所定態様となる
ように制御してもよい(例えば、サブ制御部91が準備期間に亘って演出効果LED52
の消灯状態やスピーカ53、54の消音状態を維持してもよい、サブ制御部91が準備期
間に亘って演出効果LED52に準備光を出力させてスピーカ53、54に準備音を出力
させてもよい、サブ制御部91が準備期間に亘って演出効果LED52およびスピーカ5
3、54に何も出力させなくてもよい)。
このような構成によれば、準備期間に亘って第1演出手段の制御態様が特定態様となる
だけでなく第2演出手段の制御態様も所定態様となるので、準備期間に亘って第2演出手
段の制御態様が所定態様となるように制御不能な遊技機よりも第1演出手段および第2演
出手段の制御態様を確認した遊技者が準備処理の実行中であることを認識し易くなる。
(4)上記(1)~(3)の遊技機において、
前記制御手段は、
前記所定条件が成立したときに前記第1演出手段に前記特定演出を実行させることが
可能である一方(例えば、サブ制御部91がメイン制御部41から入賞判定コマンドを受
信したときに液晶表示器51に入賞演出や操作要求演出の演出画像を表示させることが可
能である一方、サブ制御部91がメイン制御部41から当選コマンドを受信したときに液
晶表示器51に示唆演出や操作要求演出の演出画像を表示させることが可能である一方)

前記準備期間が経過するまでに前記所定条件が成立すると前記準備期間が経過するま
で前記第1演出手段に前記特定演出を実行させず(例えば、サブ制御部91が準備期間中
にメイン制御部41から入賞判定コマンドを受信したときに液晶表示器51に入賞演出や
操作要求演出を実行させず、サブ制御部91が準備期間中にメイン制御部41から当選コ
マンドを受信したときに液晶表示器51に示唆演出や操作要求演出を実行させず)、前記
準備期間が経過したときに前記第1演出手段に前記特定演出を実行させてもよい(例えば
、サブ制御部91が準備期間後に入賞判定コマンドを受信してから入賞演出や操作要求演
出の実行期間が経過していなければ液晶表示器51に入賞演出や操作要求演出を残り実行
期間に亘って実行させる、サブ制御部91が準備期間後に当選コマンドを受信してから示
唆演出や操作要求演出の実行期間が経過していなければ液晶表示器51に示唆演出や操作
要求演出を残り実行期間に亘って実行させる)。
このような構成によれば、所定条件が成立すれば準備期間が経過したときに特定演出が
実行されるので、所定条件が成立しても準備期間が経過したときに特定演出が実行されな
い遊技機よりも準備期間が経過したときの演出効果が高くなる。
(5)上記(1)~(4)の遊技機において、
前記第1演出手段は、表示手段(例えば、液晶表示器51)を含み、
前記制御手段は、
第1画像(例えば、遊技者メニュー画面、遊技の演出画像、通常時演出画像、予告演
出画像、大当り演出画像等)を表示するための第1設定(例えば、遊技者向けの表示のた
めの準備)が完了した後、第1条件(遊技者向け表示条件)が成立したことに基づいて前
記第1画像を前記表示手段に表示させることが可能であるとともに(例えば、サブ制御部
91が遊技者向け表示条件の成立によって遊技者メニュー画面、遊技の演出画像、通常時
演出画像、予告演出画像、大当り演出画像等のうちの何れかの画像を液晶表示器51に表
示させることが可能であるとともに)、第2画像(例えば、管理者メニュー画面、エラー
画面、テスト画面)を表示するための第2設定(例えば、管理者向けの表示のための準備
)が完了した後、前記第1条件よりも重要度の高い第2条件(管理者向け表示条件)が成
立したことに基づいて前記第2画像を前記表示手段に表示させることが可能であり(例え
ば、サブ制御部91が管理者向け表示条件の成立によって管理者メニュー画面、エラー画
面、テスト画面のうちの何れかの画面を液晶表示器51に表示させることが可能であり)

前記遊技機に対する電源供給が開始された後、前記第1設定が完了するタイミングよ
りも、前記第2設定が完了するタイミングの方が早くなるように設定を行い(例えば、サ
ブ制御部91が管理者向けの表示のための準備を遊技者向けの表示のための準備よりも早
く行い)、
前記第1設定が完了するまで前記表示手段の表示態様が前記特定態様となるように制
御する一方(例えば、サブ制御部91が遊技者向けの表示のための準備を完了するまで液
晶表示器51に準備中画像を表示させる一方)、前記第1設定が完了する前に前記第2条
件が成立した場合は前記第2画像を表示させてもよい(例えば、サブ制御部91が遊技者
向けの表示のための準備を完了する前に管理者向け表示条件が成立すると液晶表示器51
に管理者メニュー画面を表示させてもよい)。
このような構成によれば、重要度の低い第1条件の成立に基づいて表示される第1画像
を表示するための第1設定が完了する前であり、表示手段の表示態様が特定態様とされて
いる場合であっても、重要度の高い第2条件が成立した場合は、第2画像が表示手段に表
示される。この結果、重要度の高い表示をいち早く行うことができる。
(6)上記(1)~(5)の遊技機において、
前記第1演出手段は、表示手段(例えば、液晶表示器51)を含み、
遊技者により操作可能な第1操作部(例えば、操作部7)と、
前記遊技者と異なる係員により操作可能な第2操作部(例えば、設定キースイッチ37
)とを更に備え、
前記制御手段は、
第1画像(例えば、遊技者メニュー画面、遊技の演出画像、通常時演出画像、予告演
出画像、大当り演出画像等)を表示するための第1設定(例えば、遊技者向けの表示のた
めの準備)が完了した後、前記第1操作部の操作に基づいて前記第1画像を前記表示手段
に表示させることが可能であるとともに(例えば、サブ制御部91が遊技者による操作部
7の操作によって遊技者メニュー画面、遊技の演出画像、通常時演出画像、予告演出画像
、大当り演出画像等のうちの何れかの画像を液晶表示器51に表示させることが可能であ
るとともに)、第2画像(例えば、管理者メニュー画面、エラー画面、テスト画面)を表
示するための第2設定(例えば、管理者向けの表示のための準備)が完了した後、前記第
2操作部の操作に基づいて前記第2画像を前記表示手段に表示させることが可能であり(
例えば、サブ制御部91が管理者による設定キースイッチ37の操作によって管理者メニ
ュー画面を液晶表示器51に表示させることが可能であり)、
前記遊技機に対する電源供給が開始された後、前記第1設定が完了するタイミングよ
りも、前記第2設定が完了するタイミングの方が早くなるように設定を行い(例えば、サ
ブ制御部91が管理者向けの表示のための準備を遊技者向けの表示のための準備よりも早
く行い)、
前記第1設定が完了するまで前記表示手段の表示態様が前記特定態様となるように制
御する一方(例えば、サブ制御部91が遊技者向けの表示のための準備を完了するまで液
晶表示器51に準備中画像を表示させる一方)、前記第1設定が完了する前に前記第2操
作部が操作された場合は前記第2画像を表示させてもよい(例えば、サブ制御部91が遊
技者向けの表示のための準備を完了する前に設定キースイッチ37が操作されると液晶表
示器51に管理者メニュー画面を表示させてもよい)。
このような構成によれば、遊技者により操作可能な第1操作部の操作に基づいて表示さ
れる第1画像を表示するための第1設定が完了する前であり、表示手段の表示態様が特定
態様とされている場合であっても、係員により操作可能な第2操作部が操作された場合は
、第2画像が表示手段に表示される。この結果、係員の操作による表示をいち早く行うこ
とができる。
(A)本実施形態に係る遊技機の構成の一例を示す図、(B)遊技機の正面図である。 実施形態1に係る準備期間の前後の液晶表示器の表示と演出効果LEDおよびスピーカの出力とを説明するためのタイミングチャートである。 実施形態1に係る準備期間の前後の液晶表示器の表示と演出効果LEDおよびスピーカの出力との変更例1を説明するためのタイミングチャートである。 実施形態1に係る準備期間の前後の液晶表示器の表示と演出効果LEDおよびスピーカの出力との変更例2を説明するためのタイミングチャートである。 実施形態1に係る準備期間の前後の液晶表示器の表示と演出効果LEDおよびスピーカの出力との変更例3を説明するためのタイミングチャートである。 実施形態1に係る準備期間の前後の液晶表示器の表示と演出効果LEDおよびスピーカの出力との変更例4を説明するためのタイミングチャートである。 実施形態2に係る準備期間の前後の液晶表示器の表示と演出効果LEDの出力とを説明するためのタイミングチャートである。 実施形態2に係る準備期間の前後の液晶表示器の表示と演出効果LEDの出力とを説明するためのタイミングチャートである。 実施形態2に係る準備期間の前後の液晶表示器の表示と演出効果LEDの出力とを説明するためのタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る遊技機について、図面を参照して説明する。
[実施形態1]
本発明の実施形態1に係る遊技機1は、図1(A)に示すように、図示しない遊技制御
基板によって遊技の進行が制御され、図示しない演出制御基板によって演出が制御され、
電源基板101によって駆動電源が生成されて各部品に供給される。遊技制御基板は、メ
イン制御部41を備え、演出制御基板は、サブ制御部91を備える。
図1(A)、図1(B)に示すように、遊技制御基板には、操作部(第1操作部)7が
接続され、演出制御基板には、液晶表示器(第1演出手段、表示手段)51、演出効果L
ED(第2演出手段)52、スピーカ(第2演出手段)53、54、演出用スイッチ56
が接続されている。これらの演出装置51~54は、サブ制御部91による制御に基づい
て駆動される。また、電源基板101には、設定キースイッチ(第2操作部)37、電源
スイッチ39が接続されている。
遊技機1の前面扉が開放された状態で、遊技店の店員等によって電源スイッチ39が操
作され、遊技機1に対する電源供給が開始されると、メイン制御部41及びサブ制御部9
1は、それぞれ起動処理を開始する。メイン制御部41は、起動処理において操作部7の
制御を行うための初期化処理等を実行する。なお、操作部7とは、例えば、スロットマシ
ンであれば、賭数を設定可能な賭数設定ボタン、リールを回転開始するためのスタートス
イッチ、リールを停止させるためのストップスイッチ等であり、パチンコ遊技機であれば
、遊技球を発射するための打球操作ハンドル等である。メイン制御部41は、起動処理が
終了すると、操作部7への操作の受付を有効化して遊技を進行させるための制御が可能と
なり(通常制御中となり)、遊技者は、操作部7の操作によって遊技を行うことが可能と
なる。このとき、メイン制御部41は、サブ制御部91に通常制御の開始を示す開始コマ
ンドを送信する。
一方、サブ制御部91は、起動処理において液晶表示器51等の初期化処理等を実行す
る。このとき、図2に示すように、起動処理を実行している起動期間には液晶表示器51
には何も画像が表示されていないが、サブ制御部91は、起動期間中の演出の一例として
図示しない下パネル等の点灯(照明光の点灯)を行ってもよい。なお、このように制御す
るために、下パネルについては初期化処理を行うことなく点灯可能とする必要がある。
サブ制御部91は、起動処理の終了後(起動期間経過後)、準備期間に移行して画像の
表示制御の準備処理を行う。このとき、サブ制御部91は、図1(B)に示すように、液
晶表示器51に準備中画像を表示(特定態様で制御)させる。
ここで、準備中画像とは、画像の表示制御の準備を行っている旨を示す画像である。準
備中画像は、例えば、「準備中」の文字画像と、左端から右端まで延びてゆく棒の長さに
よって準備処理の進行状況を示す画像(所謂プログレスバー画像)とを含む画像である。
また、準備期間とは、遊技中の液晶表示器51への演出画像の表示を効率良く実行するた
め、予め演出画像の表示のための準備処理を実行する期間である。例えば、サブ制御部9
1は、準備処理として、演出画像を生成するための画像データを、予め記憶している記憶
領域から、高速で読書きが可能な作業用の記憶領域に転送させて展開する処理を実行する
サブ制御部91は、準備期間中に画像の表示制御の準備を終了してメイン制御部41か
ら開始コマンドを受信すると、液晶表示器51にメイン制御部41が通常制御中である旨
の表示(例えば、演出画像等の表示)を行う。メイン制御部41は、遊技の進行に応じて
各種コマンドを送信し、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信したコマンドの制
御情報に基づいて演出の制御を行う。演出は、例えば、液晶表示器51、演出効果LED
52、スピーカ53、54等を用いて行われるが、これに限らず、図示しない下パネルや
役物等が用いられてもよい。
図2を参照して準備期間の前後の液晶表示器51の表示、演出用LED52およびスピ
ーカ53、54の出力について説明する。図2に示すタイミングチャートは、上から順に
、遊技機1への電源の投入の有無(電源のオン・オフ)、メイン制御部41からの後述す
る入賞判定コマンドの送信の有無、液晶表示器51の表示の遷移、後述する消灯フラグの
オン・オフ、演出効果LED52の発光の有無および発光態様、後述する消音フラグのオ
ン・オフ、スピーカ53、54の音声出力の有無および音声出力の態様を示す。以降、本
実施形態において、事象の発生したタイミングをt(t1、t2、…)で示す。
図2に示すように、t1以前は、遊技機1には電源が投入されておらず、電力が供給さ
れていない。このため、液晶表示器51の画面には何も表示されない。t1において、遊
技機1に電源が投入(電源スイッチ39が操作)され、電力が供給されると、メイン制御
部41およびサブ制部91は、起動処理を開始する。
メイン制御部41の起動処理が終了するまでの起動期間は、メイン制御部41に接続さ
れた操作部7の操作を有効化しない。また、サブ制御部91の起動処理が終了するt2ま
での起動期間は、サブ制御部91に接続された液晶表示器51、演出効果LED52、ス
ピーカ53、54は動作を開始させない。なお、メイン制御部41の起動処理は、サブ制
御部91の起動処理よりも早く終了する。
サブ制御部91は、起動処理が終了したt2において、液晶表示器51を制御して準備
期間であることを示す準備中画像の表示を開始させる。このとき、サブ制御部91は、演
出効果LED52の照明光出力およびスピーカ53、54の音声出力を行わない。
また、サブ制御部91は、準備期間であるt2からt4までの間、消灯フラグおよび消
音フラグをそれぞれオンに設定する。ここで、消灯フラグとは、演出効果LED52の光
量(輝度)をゼロにするか否かを示すフラグであり、通常はオフに設定され、準備期間の
みオンに設定される。また、消音フラグとは、スピーカ53、54の音量をゼロにするか
否かを示すフラグであり、通常はオフに設定され、準備期間のみオンに設定される。
ここで、メイン制御部41の起動処理がサブ制御部91の起動処理よりも早く終了する
ので、サブ制御部91の準備期間中にメイン制御部41において遊技が進行し、メイン制
御部41からサブ制御部91にコマンドが送信される可能性がある。例えば、図2に示す
ように、メイン制御部41が当選役に入賞したと判定した後に電断が発生すると、サブ制
御部91の準備期間中であるt3において、メイン制御部41から入賞判定コマンドが送
信される可能性がある。
サブ制御部91は、準備期間中であるt3において入賞判定コマンドを受信(所定条件
が成立)すると、入賞演出の実行ための制御を開始する。具体的には、サブ制御部91は
、演出効果LED52に入賞光パターンの出力を開始させ、スピーカ53、54に入賞音
パターンの出力を開始させる。ここで、入賞光パターンには、入賞が発生した旨を報知す
るための発光順序(複数のLEDについての点灯、消灯、点滅の順序)や発光色等が含ま
れる。また、入賞音パターンには、入賞が発生した旨を報知するための楽曲や音声等が含
まれる。なお、入賞光パターンは、単に入賞が発生した旨を報知するための発光色による
点灯(入賞光の点灯)も含まれ、入賞音パターンは、単に入賞が発生した旨を報知するた
めの音(入賞音)も含まれる。
このとき、サブ制御部91は、t2において消灯フラグがオンに設定しているため、演
出効果LED52の光量をゼロにした状態、すなわち、消灯状態で演出効果LED52に
入賞光パターンの出力を行わせる。また、サブ制御部91は、t2において消音フラグを
オンに設定しているため、スピーカ53、54の音量をゼロにした状態、すなわち、消音
状態(無音状態)でスピーカ53、54に入賞音パターンの出力を行わせる。また、この
とき、サブ制御部91は、準備期間においては入賞演出の演出画像の表示のための準備処
理を実行しているので、入賞演出の演出画像を表示できず、準備中画像の表示を継続して
いる。
また、サブ制御部91は、入賞演出が終了するt5までの入賞演出の実行期間は、入賞
演出の実行を演出パターンに従って進行させる。よって、サブ制御部91は、準備処理が
終了したt4において、液晶表示器51を制御して準備中画像の表示を終了させて入賞演
出の演出画像を表示(特定演出を実行)させる。なお、入賞演出の演出画像は、例えば、
「GET!」の文字画像である。このとき、サブ制御部91は、消灯フラグをオフに設定
し、演出効果LED52を通常の光量に戻した状態で入賞光パターンの出力を継続させる
(所定演出を実行させる)。また、サブ制御部91は、消音フラグをオフに設定し、スピ
ーカ53、54を通常の音量に戻した状態で入賞音パターンの出力を継続させる(所定演
出を実行させる)。
また、サブ制御部91は、入賞演出の実行期間が終了するt5において、液晶表示器5
1を制御して通常制御中であることを示す演出画像(例えば、背景画像)の表示を開始さ
せる。このとき、サブ制御部91は、演出効果LED52による入賞光パターンの出力を
終了させるとともに、スピーカ53、54による入賞音パターンの出力を終了させる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技機1によれば、サブ制御部91は、少なく
とも液晶表示器51と演出効果LED52とスピーカ53、54とを制御して入賞演出を
実行させることが可能である。具体的には、サブ制御部91は、液晶表示器51に入賞演
出の演出画像を表示させ、演出効果LED52に入賞光パターンの出力を行わせ、スピー
カ53、54に入賞音パターンの出力を行わせることが可能である。また、サブ制御部9
1は、遊技機1に電源が投入されて電力が供給されると、t2からt4までの準備期間に
亘って準備処理を実行して液晶表示器51に準備中画像を表示させる。
また、サブ制御部91は、準備期間が経過するまでのt3においてメイン制御部41か
ら入賞判定コマンドを受信すると、t3からt4までの間、演出効果LED52およびス
ピーカ53、54に入賞演出を実行させない。具体的には、サブ制御部91は、演出効果
LED52に消灯状態で入賞光パターンの出力を行わせ、スピーカ53、54に消音状態
で入賞音パターンの出力を行わせる。そして、サブ制御部91は、準備期間が終了すると
、入賞演出の残り実行期間であるt4からt5のまでの間、演出効果LED52およびス
ピーカ53、54に入賞演出を実行させる。具体的には、サブ制御部91は、演出効果L
ED52に通常の光量で入賞光パターンの出力を行わせ、スピーカ53、54に通常の音
量で入賞音パターンの出力を行わせる。
このようにすることで、準備期間が経過するまでに入賞判定コマンドを受信しても準備
期間が経過する前に入賞演出が実行されず準備期間が経過したときに入賞演出が実行され
るので、準備期間が経過して液晶表示器51における準備中画像の表示が終了されたこと
に伴って入賞演出が実行されたことを遊技者が認識することができる。また、このように
することで、準備期間が経過したときに入賞判定コマンドを受信してから入賞演出の実行
期間が経過していなくても入賞演出が実行されない遊技機よりも準備期間が経過するまで
に入賞が発生したことを遊技者が認識し易くなる。
特に、本実施形態に係る遊技機1によれば、サブ制御部91は、入賞演出を実行すると
きに、液晶表示器51に入賞演出の演出画像を表示させることが可能である一方、準備期
間が経過するまでのt3においてメイン制御部41から入賞判定コマンドを受信すると、
t3からt4までの間、液晶表示器51に準備中画像の表示を継続させる。そして、サブ
制御部91は、準備期間が終了すると、入賞演出の残り実行期間であるt4からt5のま
での間、液晶表示器51に入賞演出の演出画像を表示させる。
このようにすることで、入賞判定コマンドを受信していれば準備期間が経過したときに
入賞演出の演出画像が表示されるので、入賞判定コマンドを受信していても準備期間が経
過したときに入賞演出の演出画像が表示されない遊技機よりも準備期間が経過したときの
演出効果が高くなる。
すなわち、本実施形態では、サブ制御部91は、液晶表示器51に入賞演出を実行させ
ることができない準備期間中であっても入賞演出を実行させること可能な演出効果LED
52およびスピーカ53、54について、準備期間中にあえて入賞演出を実行させないよ
うに制御している。そして、準備期間が経過して液晶表示器51に入賞演出を実行させる
ことが可能となってから液晶表示器51だけでなく演出効果LED52およびスピーカ5
3、54にも入賞演出を実行させる。
このようにすることで、演出効果LED52の入賞光パターンの出力およびスピーカ5
3、54の入賞音パターンの出力があくまで液晶表示器51の入賞演出の演出画像の表示
に伴って出力されるものであることを明確にすることができる。
また、本実施形態に係る遊技機1によれば、サブ制御部91は、準備中画像に含まれる
プログレスバー画像によって準備期間が経過するまでの残り期間を示唆している。
このようにすることで、準備期間に亘って準備期間が経過するまでの残り期間を示唆す
ることができ、遊技者は、準備中画像を確認することで準備期間が経過するまでの残り期
間を認識できる。
また、本実施形態に係る遊技機1によれば、サブ制御部91は、準備期間であるt2か
らt4までの間、入賞判定コマンドを受信しなければ、演出効果LED52およびスピー
カ53、54の出力を行わない。さらに、サブ制御部91は、準備期間であるt2からt
4までの間、消灯フラグおよび消音フラグをそれぞれオンに設定しており、入賞判定コマ
ンドを受信しても演出効果LED52の消灯状態およびスピーカ53、54の消音状態を
維持している。
このようにすることで、準備期間に亘って液晶表示器51に準備中画像を表示させるだ
けでなく演出効果LED52を消灯状態にするとともにスピーカ53、54を消音状態に
するので、準備期間に亘って演出効果LEDを消灯状態にしない遊技機や、準備期間に亘
ってスピーカを消音状態にしない遊技機よりも液晶表示器51と演出効果LED52とス
ピーカ53、54との制御態様を確認した遊技者が準備処理の実行中であることを認識し
易くなる。
なお、本実施形態では、準備期間において消灯フラグおよび消音フラグをそれぞれオン
に設定することで、準備期間中に入賞判定コマンドを受信しても演出効果LED52の消
灯状態およびスピーカ53、54の消音状態を維持して演出効果LED52およびスピー
カ53、54に入賞演出を実行させないようにしたが、演出効果LED52およびスピー
カ53、54に入賞演出を実行させないための制御についてはこれに限定されない。
例えば、入賞演出の実行における演出効果LED52の出力制御に優先順を設けて優先
度1を「消灯状態で入賞光パターンの出力」とし優先度2を「通常の光量で入賞光パター
ンの出力」とした上で、通常制御中において優先度2を設定する一方で準備期間において
は優先度1を設定してもよい。また、スピーカ53、54についても演出効果LED52
と同様に、入賞演出の実行におけるスピーカ53、54の出力制御に優先順を設けて優先
度1を「消音状態で入賞音パターンの出力」とし優先度2を「通常の音量で入賞音パター
ンの出力」とした上で、通常制御中において優先度2を設定する一方で準備期間において
は優先度1を設定してもよい。このように、消灯フラグおよび消音フラグを設けずに、準
備期間中に演出効果LED52の消灯状態およびスピーカ53、54の消音状態を維持し
て演出効果LED52およびスピーカ53、54に入賞演出を実行させないようにしても
よい。
なお、本実施形態では、準備期間において液晶表示器51で演出画像を表示するための
準備処理を行っているが、特定演出を実行させるための準備処理が行われる第1演出手段
については液晶表示器51に限定されず、演出効果LED52やスピーカ53、54であ
ってもよい。逆に、準備期間が経過した後の入賞演出の残り実行期間において入賞演出を
実行させる第2演出手段については演出効果LED52やスピーカ53、54に限定され
ず、液晶表示器51であってもよい。
この場合、例えば、演出効果LED52に入賞光パターンの出力を行わせるために、入
賞光パターン等を特定可能なデータを予め記憶している記憶領域から作業用の記憶領域に
転送させて展開する準備処理を実行する一方、演出効果LED52において準備光を出力
させてもよい。また、例えば、スピーカ53、54に入賞音パターンの出力を行わせるた
めに、入賞音パターン等を特定可能なデータを予め記憶している記憶領域から作業用の記
憶領域に転送させて展開する準備処理を実行する一方、スピーカ53、54において準備
音を出力させてもよい。ここで、準備光とは、準備処理の実行中である旨を特定可能な発
光色での点灯であり、準備音とは、準備処理の実行中である旨を特定可能な音である。ま
た、例えば、演出効果LED52やスピーカ53、54の準備期間中において液晶表示器
51に入賞演出の演出画像を表示させることが可能であってもあえて表示させずに、準備
期間が経過した後の入賞演出の残り実行期間において液晶表示器51に入賞演出の演出画
像を表示させるようにしてもよい。
また、第1演出手段および第2演出手段については、液晶表示器51、演出効果LED
52、スピーカ53、54に限定されず、これらと異なるその他の演出装置(例えば、図
示しない役物等)であってもよい。当該演出装置を第1演出手段とする場合、少なくとも
サブ制御部91が遊技機1の電源投入後に演出を実行させるための準備処理を実行すると
ともに準備期間に亘って当該演出装置に準備中動作をさせる必要がある。また、当該演出
装置を第2演出手段とする場合、サブ制御部91が入賞判定コマンドを受信する等の所定
条件が成立したとき当該演出装置に演出を実行期間に亘って実行させる一方、準備期間中
に当該演出装置に演出を実行させず、準備期間後に所定条件成立から当該演出装置に演出
の実行期間が経過していなければ残り実行期間に亘って演出を実行させる必要がある。
なお、本実施形態では、準備期間において液晶表示器51で全ての演出の演出画像を表
示するための準備処理を行っているが、準備処理において特定の演出の演出画像のみを表
示するための処理を行ってもよい。例えば、準備処理が入賞演出の演出画像のみを表示す
るための処理であってもよい。逆に、例えば、全ての演出の演出画像だけでなく準備中画
像以外の全ての画像を表示するための処理であってもよい。このように、準備処理を実行
することによって表示可能となる画像については、本実施形態のように全ての演出の演出
画像であってもよく、入賞演出の演出画像のみであってもよく、準備中画像以外の全ての
画像であってもよい。
なお、本実施形態では、プログレスバー画像を表示して準備期間が経過するまでの残り
期間を示唆しているが、残り期間を示唆する画像はプログレスバー画像に限定されず、例
えば、準備処理の進捗率を表示する画像(例えば、「○△%終了」)や準備処理の残り時
間を表示する画像(例えば、「残り△□秒」等の文字画像)であってもよい。
なお、本実施形態のように、プログレスバー画像を表示して準備期間が経過するまでの
残り期間を示唆することが好ましいが、準備期間が経過するまでの残り期間を示唆しなく
てもよい。
[変更例1]
次に、図3を参照して準備期間の前後の液晶表示器51の表示、演出用LED52およ
びスピーカ53、54の出力の変更例1について説明する。図3に示す変更例1のタイミ
ングチャートは、上から順に、遊技機1への電源の投入の有無、メイン制御部41からの
入賞判定コマンドの送信の有無、液晶表示器51の表示の遷移、演出効果LED52の発
光の有無および発光態様、スピーカ53、54の音声出力の有無および音声出力の態様を
示す。
本実施形態では、サブ制御部91は、準備期間において演出効果LED52の消灯状態
およびスピーカ53、54の消音状態を維持しているが、準備期間における演出効果LE
D52およびスピーカ53、54の出力態様(所定態様)についてはこれらに限定されな
い。例えば、図3に示す変更例1のように、準備期間であるt2からt4までの間、入賞
判定コマンドを受信したか否かに関わらず、演出効果LED52に通常の光量で準備光を
出力させてもよく、スピーカ53、54に通常の音量で準備音を出力させてもよい。なお
、演出効果LED52およびスピーカ53、54の出力態様については、入賞演出におけ
る入賞光パターンや入賞音パターンと同様に、発光順序や発光色を変化させる準備光パタ
ーンおよび楽曲や音声を含む準備音パターンとしてもよい。
また、図3に示す変更例1では、サブ制御部91は、準備期間が終了すると、入賞演出
の残り実行期間であるt8からt9のまでの間、演出効果LED52およびスピーカ53
、54に入賞演出を実行させる。具体的には、サブ制御部91は、演出効果LED52に
通常の光量で入賞光パターンの出力を開始させ、スピーカ53、54に通常の音量で入賞
音パターンの出力を開始させる。このように、入賞演出の残り実行期間においては、本実
施形態のように入賞光パターンや入賞音パターンを途中から最後まで出力しなくてもよく
、変更例1のように入賞光パターンや入賞音パターンを最初から出力して途中で終了して
もよい。
なお、図2、図3に示すように、準備期間において入賞判定コマンドを受信しても演出
効果LED52およびスピーカ53、54の出力態様を所定態様にすることが好ましいが
、入賞判定コマンドを受信したときに入賞演出を実行しなければ演出効果LED52およ
びスピーカ53、54の出力態様が任意の出力態様であってもよい。例えば、準備期間に
おいて入賞判定コマンドを受信したか否かに関わらず演出効果LED52およびスピーカ
53、54の出力態様を通常制御中の出力態様としてもよい。
[変更例2]
次に、図4を参照して準備期間の前後の液晶表示器51の表示、演出用LED52およ
びスピーカ53、54の出力の変更例2について説明する。図4に示す変更例2のタイミ
ングチャートは、図3に示す変更例1のタイミングチャートと同様に、上から順に、遊技
機1への電源の投入の有無、メイン制御部41からの入賞判定コマンドの送信の有無、液
晶表示器51の表示の遷移、演出効果LED52の発光有無および発光態様、スピーカ5
3、54の音声出力の有無および音声出力の態様を示す。
本実施形態のように、サブ制御部91は、準備期間において液晶表示器51に準備中画
像を表示させることが好ましいが、準備期間における液晶表示器51の表示態様(特定態
様)についてはこれに限定されない。例えば、図4に示す変更例2のように、準備期間で
あるt2からt4までの間、液晶表示器51に何も表示させなくてもよい。このように、
準備期間における液晶表示器51の特定態様については、準備中画像等の画像を表示させ
る表示態様だけでなく、液晶表示器51に何も画像を表示させない表示態様も含まれる。
また、図4に示す変更例2では、サブ制御部91は、準備期間であるt2からt4まで
の間、入賞判定コマンドを受信したか否かに関わらず、演出効果LED52およびスピー
カ53、54の動作を開始させなくてもよい。このように、準備期間における演出効果L
ED52およびスピーカ53、54の所定態様については、入賞判定コマンドを受信した
ときに演出効果LED52を消灯状態で出力させ、スピーカ53、54を消音状態で出力
させる出力態様だけでなく、準備期間において入賞判定コマンドを受信したか否かに関わ
らず演出効果LED52およびスピーカ53、54に何も出力させない出力態様も含まれ
る。
また、図4に示す変更例2では、サブ制御部91は、準備期間が終了すると、入賞演出
の残り実行期間であるt4からt5のまでの間、演出効果LED52およびスピーカ53
、54に入賞演出を実行させる。具体的には、サブ制御部91は、演出効果LED52に
通常の光量で入賞光パターンの出力を開始させ、スピーカ53、54に通常の音量で入賞
音パターンの出力を開始させる。このとき、サブ制御部91は、液晶表示器51に入賞演
出の演出画像を表示させずに通常制御中であることを示す背景画像の表示を開始させる。
このように、入賞演出の残り実行期間においては、本実施形態のように液晶表示器51に
入賞演出の演出画像を表示させて演出効果を高めることが好ましいが、変更例2のように
液晶表示器51に入賞演出の演出画像を表示させなくてもよい。
[変更例3]
次に、図5を参照して準備期間の前後の液晶表示器51の表示、演出用LED52およ
びスピーカ53、54の出力の変更例3について説明する。図5に示す変更例3のタイミ
ングチャートは、上から順に、遊技機1への電源の投入の有無、メイン制御部41からの
入賞判定コマンドの送信の有無、液晶表示器51の表示の遷移、演出用スイッチ56の操
作の有無、演出効果LED52の発光有無および発光態様、スピーカ53、54の音声出
力の有無および音声出力の態様を示す。
本実施形態のように、サブ制御部91は、準備期間において入賞判定コマンドを受信す
ると、入賞演出の残り実行期間において入賞演出を実行させているが、準備期間が経過し
た後に実行する演出については入賞演出に限定されない。例えば、図5に示す変更例3の
ように、準備期間が経過するまでのt3においてメイン制御部41から入賞判定コマンド
を受信したときに、準備期間が終了するt4から、操作要求演出を実行させてもよい。こ
こで、操作要求演出とは、演出用スイッチ56の操作を要求して入賞が発生するか否かを
煽る演出である。
具体的には、サブ制御部91は、液晶表示器51に操作要求演出の演出画像を表示させ
、演出効果LED52に通常の光量で要求光パターンの出力を行わせ、スピーカ53、5
4に通常の音量で要求音パターンの出力を行わせる。なお、操作要求演出の演出画像は、
例えば、「演出用スイッチを押せ!」の文字画像である。また、要求光パターンには、演
出用スイッチ56の操作を要求している旨を報知するための発光順序や発光色等が含まれ
る。また、要求音パターンには、演出用スイッチ56の操作を要求している旨を報知する
ための楽曲や音声等が含まれる。このように、準備期間が経過したあとに実行される演出
(特定演出、所定演出)については、本実施形態のように入賞演出だけでなく、変更例3
のように操作要求演出も含まれる。
また、図5に示す変更例3では、サブ制御部91は、操作要求演出の残り実行期間であ
るt4からt7までのt6において、演出用スイッチ56が操作されると、液晶表示器5
1と演出効果LED52とスピーカ53、54とに入賞演出を実行させる。具体的には、
サブ制御部91は、液晶表示器51に入賞演出の演出画像を表示させ、演出効果LED5
2に通常の光量で入賞光パターンの出力を開始させ、スピーカ53、54に通常の音量で
入賞音パターンの出力を開始させる。このように、操作要求演出の残り実行期間において
は、演出用スイッチ56が操作されたときに演出を操作要求演出から入賞演出に変化させ
てもよい。
[変更例4]
次に、図6を参照して準備期間の前後の液晶表示器51の表示、演出用LED52およ
びスピーカ53、54の出力の変更例4について説明する。図6に示す変更例4のタイミ
ングチャートは、上から順に、遊技機1への電源の投入の有無、メイン制御部41からの
当選コマンドの送信の有無、液晶表示器51の表示の遷移、演出効果LED52の発光有
無および発光態様、スピーカ53、54の音声出力の有無および音声出力の態様を示す。
本実施形態のように、サブ制御部91は、準備期間において入賞判定コマンドを受信す
ると、入賞演出の残り実行期間において入賞演出を実行させているが、準備期間において
受信するコマンドは入賞判定コマンドに限定されない。例えば、図6に示す変更例4のよ
うに、準備期間が経過するまでのt3においてメイン制御部41から特別役に当選した旨
を示す当選コマンドを受信してもよい。ここで、特別役は、例えば、遊技機1がパチンコ
遊技機であれば大当りや小当りであり、遊技機1がスロットマシンであればボーナス(B
B(ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス))である。なお、当選コマンドは、
特別役に当選した旨を示すコマンドでなくてもよく、特別役以外の小役に当選した旨を示
すコマンドであってもよく、プレミア演出の実行やAT(アシストタイム)等の有利状態
の制御などの遊技者にとって有利な権利が付与された旨を示すコマンドであってもよい。
また、図6に示す変更例4では、サブ制御部91は、準備期間であるt2からt4まで
の間、当選コマンドを受信したか否かに関わらず、演出効果LED52およびスピーカ5
3、54の動作を開始させない。そして、サブ制御部91は、準備期間が終了するt4か
ら液晶表示器51と演出効果LED52とスピーカ53、54とに示唆演出を実行させる
。ここで、示唆演出とは、特別役が当選したか否かを煽る演出である。サブ制御部91は
、示唆演出の残り実行期間であるt4からt8のまでの間、演出効果LED52およびス
ピーカ53、54に示唆演出を実行させる。
具体的には、サブ制御部91は、液晶表示器51に示唆演出の演出画像を表示させ、演
出効果LED52に通常の光量で示唆光パターンの出力を開始させ、スピーカ53、54
に通常の音量で示唆音パターンの出力を開始させる。なお、示唆演出の演出画像は、例え
ば、味方キャラと敵キャラとが対決する画像(動画像)である。また、示唆光パターンに
は、特別役に当選している可能性を示唆するための発光順序や発光色等が含まれる。また
、要求音パターンには、特別役に当選している可能性を示唆するための楽曲や音声等が含
まれる。このように、準備期間が経過したあとに実行される演出(特定演出、所定演出)
については、本実施形態のように入賞演出だけでなく、変更例4のように示唆演出も含ま
れる。
[実施形態2]
上記実施形態1では、準備期間中に表示する画像として準備中画像を例示したが、その
他の画像を表示してもよい。以下、準備期間中に後述する第2画像も表示可能な実施形態
2について説明する。
なお、本実施形態では、実施形態1と同様の構成及び処理となる部分についてはその詳
細な説明を省略し、主として上記実施形態1とは異なる部分について説明する。
図7~図9を参照して準備期間の前後の液晶表示器51の表示について説明する。図7
~図9に示す各タイミングチャートは、上から順に、遊技機1への電源の投入の有無、遊
技者向け表示条件の成立/不成立、管理者向け表示条件の成立/不成立、液晶表示器51
の表示の遷移、および、LED52の発光有無および発光態様を示す。
本実施形態では、図7に示すように、t11以前は、遊技機1には電源が投入されてお
らず、電力が供給されていない。このため、液晶表示器51の画面には何も表示されない
。t11において、遊技機1に電源が投入され、電力が供給されると、メイン制御部41
およびサブ制御部91は、起動処理を開始する。起動処理が終了したt12において、サ
ブ制御部91は、演出効果LED52を制御して点灯を開始させる。また、t12におい
て、サブ制御部91は、液晶表示器51を制御して準備中画像の表示を開始させる。
準備期間のうちt12からt13において、サブ制御部91は、管理者向けの表示のた
めの準備をする。この期間を管理者向け表示準備期間と呼ぶ。管理者とは、遊技者とは異
なる者であって、遊技機を管理し得る者、具体的には、遊技機の製造、販売、流通、およ
び、運用に携る係員であり、例えば、遊技店の店員、および、遊技機メーカの販売や製造
の社員である。
第2画像の一例としての管理者向けの表示としては、例えば、管理者メニュー画面、エ
ラー画面、および、テスト画面の表示が含まれる。管理者メニュー画面は、管理者が設定
可能な様々な設定項目(時刻,エラー履歴,設定履歴,省電力設定など)を設定するため
の画面である。エラー画面は、エラーが発生したことを管理者等に報知するための画面で
ある。テスト画面は、液晶表示器51の表示が正常か否かを管理者が確認するためのテス
トパターンが表示された画面である。
準備期間のうちt13から図8のt21において、サブ制御部91は、遊技者向けの表
示のための準備をする。この期間を遊技者向け表示準備期間と呼ぶ。第1画像の一例とし
ての遊技者向けの表示としては、例えば、遊技者メニュー画面、および、遊技の演出画像
(通常時演出画像,予告演出画像,大当り演出画像など)の表示が含まれる。遊技者メニ
ュー画面は、遊技者が設定可能な様々な設定項目(音量,光量,演出頻度,遊技履歴蓄積
機能など)を設定するための画面である。
遊技者向けの表示は、仮想3次元空間への配置に長い演算時間が必要なポリゴンなどに
よる3次元画像のような複雑な演出画像が含まれるため、遊技者向けの表示に用いられる
データの大きさは、2次元画像のような単純な画像である管理者向けの表示に用いられる
データの大きさよりも大きい。このため、遊技者向けの表示に用いられるデータを準備す
るためには、管理者向けの表示に用いられるデータを準備する期間よりも長い時間が掛か
る。なお、管理者向けの表示に用いられるデータは、遊技用のプログラムと同じ記憶領域
に記憶されるようにしてもよい。これにより、管理者向けの表示に用いられるデータを準
備するための期間をさらに短くすることができる。
サブ制御部91は、t12からt21までの間、原則、液晶表示器51を制御して、準
備中画像を表示させる。但し、管理者向け表示準備期間が完了した後であって遊技者向け
表示準備期間が完了する前の準備中画像の表示中に、管理者向けの表示をする条件である
管理者向け表示条件(ここでは、エラーの発生に応じて成立するエラー画面表示条件)が
成立した場合(ここでは、t16において)、サブ制御部91は、液晶表示器51を制御
して、成立した表示条件に応じた画面(ここでは、エラー画面)を表示させ、演出効果L
ED52を制御して点滅させる。
管理者向け表示条件が不成立(ここでは、エラーの解消に応じてエラー画面表示条件が
不成立)となった場合(ここでは、t17において)、サブ制御部91は、演出効果LE
D52を点滅状態から点灯状態に戻し、未だに遊技者向け表示準備期間であれば、液晶表
示器51の管理者向けの表示を準備中画像に戻す。
一方、管理者向け表示準備期間が完了した後であって遊技者向け表示準備期間が完了す
る前の準備中画像の表示中に(ここでは、t14において)、遊技者向けの表示をする条
件である遊技者向け表示条件(ここでは、遊技者メニューを表示させるための操作部7の
操作が行われたことにより成立する遊技者メニュー表示条件)が成立した場合であっても
、サブ制御部91は、成立した表示条件に応じた画面(ここでは、遊技者メニュー画面)
を表示させず、液晶表示器51に準備中画像を表示させたままとする。
但し、管理者向け表示準備期間が完了した後であって遊技者向け表示準備期間が完了す
る前の準備中画像の表示中に、遊技者向けの表示をする条件である遊技者向け表示条件(
ここでは、遊技者メニュー表示条件)が成立した場合(ここでは、t14において)、サ
ブ制御部91は、演出効果LED52を制御して点滅させる。
遊技者向け表示条件が不成立となった場合(ここでは、t15において)、サブ制御部
91は、演出効果LED52を点滅状態から点灯状態に戻す。この点滅によって、液晶表
示器51によって遊技者向け表示条件が成立したことを報知できない場合であっても、遊
技者向け表示条件が成立したことを報知することができる。その結果、遊技者向け表示条
件が成立しているのに何も反応が無い完全無反応な状態になることを防止できる。
遊技者向け表示準備期間が完了すると(ここでは、t21において)、遊技の演出画像
が表示可能な通常制御中となる。このときに、サブ制御部91が、演出制御のプログラム
を実行することによって、遊技者向け表示条件としての演出画像表示条件が成立する。演
出画像表示条件が成立した場合(ここでは、t21において)、サブ制御部91は、液晶
表示器51を制御して演出画像を表示させる。
通常制御中に、遊技者向け表示条件(ここでは、遊技者メニュー表示条件)が成立した
場合(ここでは、t22において)、サブ制御部91は、液晶表示器51を制御して、成
立した表示条件に応じた画面(ここでは、遊技者メニュー画面)を表示させ、演出効果L
ED52を制御して点滅させる。遊技者メニュー表示条件が不成立となった場合(ここで
は、t23において)、即、遊技者向け表示条件として演出画像表示条件が成立し、サブ
制御部91は、演出効果LED52を点滅状態から点灯状態に戻し、液晶表示器51を制
御して演出画像を表示させる。
通常制御中に、管理者向け表示条件(ここでは、エラーの発生に応じてエラー画面表示
条件)が成立した場合(ここでは、t24において)、サブ制御部91は、液晶表示器5
1を制御して、成立した表示条件に応じた画面(ここでは、エラー画面)を表示させ、演
出効果LED52を制御して点滅させる。エラーが解消してエラー画面表示条件が不成立
となった場合(ここでは、t25において)、即、遊技者向け表示条件として演出画像表
示条件が成立し、サブ制御部91は、演出効果LED52を点滅状態から点灯状態に戻し
、液晶表示器51を制御して演出画像を表示させる。
遊技者向け表示条件は、管理者向け表示条件よりも表示の優先度が低い条件として予め
定められる。そのため、サブ制御部91は、通常制御中に両方の条件が成立した場合は、
成立した管理者向けの表示条件に応じた画面を表示するよう液晶表示器51を制御する。
例えば、テスト画面のような製造時の工場の係員や販売時の遊技機メーカの社員が確認
したい画面の表示条件は、製造や販売活動を効率良く行うために、遊技者向けの表示条件
よりも優先度が高い条件として定められる。管理者メニュー画面のような遊技店の店員が
確認したい画面の表示条件は、遊技機の管理を効率良く行うために、遊技者向けの表示条
件よりも優先度が高い条件として定められる。遊技機1のドア開放を報知する画面やエラ
ー画面のような各種エラー(メダルや遊技球などの遊技媒体の払出や投入のエラー、満タ
ンを報知するエラーなど)を報知する画面の表示条件は、エラーが発生したことを遊技店
の店員にいち早く報知するために、遊技者向けの表示条件よりも優先度が高い条件として
定められる。
一方、所定操作をした状態(例えば、遊技機1の内部の設定キースイッチ37に設定キ
ーを挿入して、設定キーを所定の向きに操作した状態)で電源を投入すると、図9に示す
ように、管理者向け表示条件として管理者メニューを表示する管理者メニュー表示条件が
成立する。この管理者メニュー表示条件が成立した状態で、管理者向け表示準備期間が完
了した場合(ここでは、t18において)、管理者向けの表示が可能となるので、サブ制
御部91は、液晶表示器51を制御して、準備中画像に替えて、成立した表示条件に応じ
た画面(ここでは、管理者メニュー画面)を表示させ、演出効果LED52を制御して点
滅させる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技機1によれば、サブ制御部91は、図7お
よび図8に示したように、遊技者向けの画面を表示するための表示準備が完了した後、遊
技者向けの画面を表示する条件が成立したことに基づいて、遊技者向けの画面を液晶表示
器51に表示させることが可能であるとともに、管理者向けの画面を表示するための表示
準備が完了した後、遊技者向けの画面を表示する条件よりも優先度が高い管理者向けの画
面を表示する条件が成立したことに基づいて、管理者向けの画面を液晶表示器51に表示
させることが可能である。
また、サブ制御部91は、図7および図9に示したように、電源が投入された後、遊技
者向けの画面を表示するための表示準備が完了するタイミングよりも、管理者向けの画面
を表示するための表示準備が完了するタイミングの方が早くなるように設定を行う。図7
~図9に示したように、遊技者向けの画面を表示するための表示準備が完了するまで、液
晶表示器51の表示態様が準備中画像の表示となるように制御する一方、図7のt16お
よび図9のt18に示したように、遊技者向けの画面を表示するための表示準備が完了す
る前に、管理者向けの画面を表示する条件が成立した場合は管理者向けの画面を表示させ
る。
このようにすることで、優先度の低い遊技者向けの画面を表示する条件の成立に基づい
て表示される遊技者向けの画面を表示するための表示準備が完了する前であり、液晶表示
器51の表示態様が準備中画像の表示とされている場合であっても、優先度の高い管理者
向けの画面を表示する条件が成立した場合は、管理者向けの画面が液晶表示器51に表示
される。その結果、優先度の高い表示をいち早く行うことができる。
特に、本実施形態に係る遊技機1によれば、サブ制御部91は、図9に示したように、
通常制御中に遊技者によって操作部7が操作されて遊技者メニュー表示条件が成立すると
遊技者メニュー画面を表示する一方、管理者によって設定キースイッチ37に設定キーを
挿入して設定キーを所定の向きに操作した状態で電源が投入されて管理者メニュー表示条
件が成立すると管理者メニュー画面を表示する。また、サブ制御部91は、電源投入後、
遊技者向けの画面を表示するための表示準備が完了するタイミングよりも、管理者向けの
画面を表示するための表示準備が完了するタイミングの方が早くなるように設定を行って
おり、遊技者向けの画面を表示するための表示準備が完了するまで、液晶表示器51の表
示態様が準備中画像の表示となるように制御する。そして、サブ制御部91は、図9のt
18に示したように、遊技者向けの画面を表示するための表示準備が完了する前に管理者
メニュー表示条件が成立すると管理者メニュー画面を表示する。
このようにすることで、優先度の低い遊技者メニュー表示条件の成立に基づいて表示さ
れる遊技者メニュー画面を表示するための表示準備が完了する前であり、液晶表示器51
の表示態様が準備中画像の表示とされている場合であっても、優先度の高い管理者メニュ
ー表示条件が成立した場合は、管理者メニュー画面が液晶表示器51に表示される。その
結果、優先度の高い表示をいち早く行うことができる
なお、本実施形態においては、図7のt14に示したように、遊技者向けの表示のため
の表示準備が完了するタイミングよりも前に、遊技者向けの表示条件が成立した場合、お
よび、遊技者により遊技者メニューを表示させるための操作部が操作された場合、演出効
果LED52を点滅させる報知を実行するようにしたが、これに限定されず、このような
場合であっても、演出効果LED52などの液晶表示器51と異なる他の演出手段による
報知を実行しないようにしてもよい。
1 遊技機、7 操作部、37 設定キースイッチ、39 電源スイッチ、41 メイ
ン制御部、51 液晶表示器、52 演出効果LED、53、54 スピーカ、56 演
出用スイッチ、91 サブ制御部、101 電源基板

Claims (1)

  1. 遊技を行う遊技機であって、
    画像表示手段と、
    音出力手段と、
    前記画像表示手段と前記音出力手段とを少なくとも制御可能な制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記遊技機に対する電源供給が開始された後、前記画像表示手段に演出画像表示させるための準備処理を実行するとともに、前記準備処理の実行を開始してから終了するまでの準備期間に亘って前記画像表示手段に準備中画像を表示させ、
    遊技において入賞が発生したときに前記音出力手段に特定音を所定期間に亘って出力させることが可能である一方、
    前記準備期間が経過するまでに前記入賞発生した場合、前記準備期間が経過するまで前記音出力手段に音量を0として前記特定音の出力開始せ、前記準備期間が経過したときに前記入賞発生してから前記所定期間が経過していなければ前記所定期間が経過するまで前記音出力手段に音量を通常の音量に変更して前記特定音の出力継続させる、遊技機。
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