JP7013120B2 - 光検出装置および光検出システム - Google Patents

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Description

本発明は、光電変換を行う光検出装置および光検出システムに関する。
従来、アバランシェ(電子なだれ)倍増を利用し、単一光子レベルの微弱光を検出可能な光検出装置が知られている。特許文献1では、光電変換部を構成する半導体領域のPN接合領域において、単一光子に起因する光電荷がアバランシェ増幅を起こすSPAD(Single Photon Avalanche Diode)を有する画素を開示している。また、特許文献1のSPADは、光電変換部と消滅回路(クエンチ回路)とを分離するDTI構造を配することで、一つの画素を小型化し、複数の画素を配した場合の画素間のリーク電流を抑制している。
特開2014-225647号公報
特許文献1に記載のSPADは、電荷を検出する領域となるPN接合領域を半導体基板の表面付近に有する。光が入射した際に半導体基板の深部で生じた電荷は、拡散によってPN接合領域へ移動する。そのため、半導体基板の深部で生じた電荷は半導体基板の表面で生じた電荷に比べて、電荷の発生からPN接合領域に誘起されるまでに時間がかかってしまうおそれがある。
そこで、本発明は半導体基板の深部で生じた電荷を検出するまでにかかる時間を低減することが可能な光検出装置を提供する。
本発明は、第1面と、第1面と対向する第2面とを有する半導体基板と、信号電荷を多数キャリアとする第1半導体領域と、信号電荷と反対導電型の電荷を多数キャリアとする第2半導体領域とにより構成されるPN接合を有する光電変換部と、半導体基板に埋め込まれた電極と、電極および半導体基板の間に配された誘電部材とを有する埋め込み部と、を有する光検出装置であって、第2半導体領域は、第1面に対して第1半導体領域よりも深い位置に配され、埋め込み部は、第1面から、第1面に対して第1半導体領域よりも深い位置まで配され、第1半導体領域と誘電部材の第1部分が接し、第2半導体領域と誘電部材の第2部分が接し、電極には、信号電荷が電子である場合には第2半導体領域に供給される電位以上の電位が供給され、信号電荷が正孔である場合には第2半導体領域に供給される電位以下の電位が供給されることを特徴とする。
半導体基板の深部で生じた電荷を検出するまでにかかる時間を低減することが可能となる。
光検出装置のブロック図 等価回路を含む画素のブロック図 光検出装置の断面模式図 線分CDにおけるエネルギーバンド図 線分EGにおけるポテンシャル構造図 光応答性能説明図 光検出装置の平面模式図および断面模式図 光検出装置の平面模式図および断面模式図 光検出装置の平面模式図 光検出装置の平面模式図 光検出装置の平面模式図 光検出システムのブロック図 光検出システムのブロック図
図1から図6を用いて、本発明に適用可能な光検出装置の実施形態を説明する。各図面において同じ符号が付されている部分は、同じ素子または同じ領域を指す。
図1は、本発明の実施形態の光検出装置10のブロック図である。光検出装置10は、画素部106、制御パルス生成部109、水平走査回路部104、列回路105、信号線107、垂直走査回路部103を有している。
画素部106には、画素100が行列状に複数配されている。一つの画素100は、光電変換素子101および画素信号処理部102から構成される。光電変換素子101は光を電気信号へ変換し、変換した電気信号を画素信号処理部102は列回路105に出力する。
垂直走査回路部103は、制御パルス生成部109から供給された制御パルスを受け、各画素100に制御パルスを供給する。垂直走査回路部103にはシフトレジスタやアドレスデコーダといった論理回路が用いられる。
信号線107は、垂直走査回路部103により選択された画素100から出力された信号を電位信号として画素100の後段の回路に供給する。
列回路105は、信号線107を介して各画素100の信号が入力され所定の処理を行う。所定の処理とは入力された信号のノイズ除去や増幅などを行い、センサ外部に出力する形に変換する処理である。例えば列回路には、パラレル-シリアル変換回路を有する。
水平走査回路部104は、列回路105で処理された後の信号を出力回路108へ順次出力するための制御パルスを列回路105に供給する。
出力回路108は、バッファアンプ、差動増幅器などから構成され、列回路105から出力された信号を光検出装置10の外部の記録部または信号処理部に出力する。
図1において画素部106における画素100の配列は1次元状に配されていてもよいし、単一画素のみから構成されていてもよい。また、垂直走査回路部103、水平走査回路部104、列回路105は、画素部106を複数の画素列をブロックに分けて、ブロック毎に配置してもよい。また、各画素列に配してもよい。
画素信号処理部102の機能は、必ずしも全画素に1つずつ設けられる必要はなく、例えば複数の画素100によって1つの画素信号処理部102が共有され、順次信号処理が行われてもよい。また、画素信号処理部102は、光電変換素子101の開口率を高めるために、光電変換素子101と異なる半導体基板に設けられていてもよい。この場合、光電変換素子101と画素信号処理部102は、画素毎に設けられた接続配線を介して接続される。垂直走査回路部103、水平走査回路部104、信号線107および列回路105も上記のように異なる半導体基板に設けられていてもよい。
図2に本実施形態における等価回路を含む画素100のブロック図の一例を示す。図2において、一つの画素100は光電変換素子101および画素信号処理部102を有する。
光電変換素子101は、光電変換部201と制御部202を有する。
光電変換部201は、光電変換により入射光に応じた電荷対を生成する。光電変換部201には、例えばフォトダイオードが用いられる。
光電変換部201のカソードにはアノードに供給される電位VLよりも高い電位VHに基づく電位が供給される。そして光電変換部201のアノードとカソードには、光電変換部201がアバランシェダイオードとなるような逆バイアスがかかるように電位が供給される。このような逆バイアスの電位を供給した状態で光電変換することで、入射光によって生じた電荷がアバランシェ増幅を起こしアバランシェ電流が発生する。
なお、逆バイアスの電位が供給される場合において、アノードおよびカソードの電位差が降伏電圧より大きいときには、アバランシェダイオードはガイガーモード動作となる。ガイガーモード動作を用いて単一光子レベルの微弱信号を高速検出するフォトダイオードがSPADである。
また、光電変換部201のアノードおよびカソードの電位差が、光電変換部201に生じた電荷がアバランシェ増幅を起こす電位差以上であって降伏電圧以下の電位差である場合には、アバランシェダイオードは線形モードになる。線形モードにおいて光検出を行うアバランシェフォトダイオードをアバランシェフォトダイオード(APD)と呼ぶ。本実施形態において、光電変換部201はどちらのアバランシェダイオードとして動作してもよい。なお、アバランシェ増幅を起こす電位差については後述する。
制御部202は、高い電位VHを供給する電源電圧と光電変換部201に接続される。制御部202は、光電変換部201で生じたアバランシェ電流の変化を電圧信号に置き換える機能を有する。さらに制御部202は、アバランシェ増幅による信号増幅時に負荷回路(クエンチ回路)として機能し、光電変換部201に供給する電圧を抑制して、アバランシェ増幅を抑制する働きを持つ(クエンチ動作)。制御部202としては、例えば抵抗素子や、アバランシェ電流の増加を検出してフィードバック制御を行うことによりアバランシェ増幅を能動的に抑制する能動クエンチ回路を用いる。
画素信号処理部102は、波形整形部203、時間・デジタル変換回路204(Time to Digital Converter:以下、TDC)、メモリ205、選択回路206を有する。
波形整形部203は、光子レベルの信号の検出時に得られる電圧変化を整形して、パルス信号を出力する。波形整形部203としては、例えばインバータ回路が用いられる。また、波形整形部203として、インバータを一つ用いた例を示したが、複数のインバータを直列接続した回路を用いてもよいし、波形整形効果があるその他の回路を用いてもよい。
波形整形部203から出力されたパルス信号の発生タイミングは、TDC204によってデジタル信号に変換される。
TDC204には、パルス信号のタイミングの測定に、図1の垂直走査回路部103から駆動線207を介して、制御パルスpREF(参照信号)が供給される。TDC204は、制御パルスpREFを基準として、波形整形部203を介して各画素から出力された信号の入力タイミングを相対的な時間としたときの信号をデジタル信号として取得する。
TDC204の回路には、例えばバッファ回路を直列接続して遅延をつくるDelay Line方式、Delay Lineをループ状につないだLooped TDC方式などを用いる。その他の方式を用いてもよいが、光電変換部201の時間分解能と同等以上の時間分解能を達成できる回路方式である方がよい。
TDC204で得られたパルス検出タイミングを表すデジタル信号は、1つまたは複数のメモリ205に保持される。
選択回路206には、図1の垂直走査回路部103から駆動線208を介して制御パルスpSELが供給され、メモリ205と信号線107との電気的な接続、非接続を切り替える。選択回路206には、例えばトランジスタや、画素外に信号を出力するためのバッファ回路などを用いる。
メモリ205が複数配された場合には、選択回路206に複数の信号を供給することで、メモリ205において保持したデジタル信号を信号線107に出力する際に、メモリ毎に信号線107への出力を制御することが可能である。
なお、制御部202と光電変換部201との間や、光電変換素子101と画素信号処理部102との間にトランジスタ等のスイッチを配して、電気的な接続を切り替えてもよい。同様に、制御部202に供給される高い電位VHまたは光電変換素子101に供給される低い電位VLの電位の供給をトランジスタ等のスイッチを用いて電気的に切り替えてもよい。
図3は本実施形態の光検出装置10の断面模式図である。本実施形態では、光電変換部201で生じる電荷対のうち信号電荷として用いられる電荷の極性を第1導電型と呼ぶ。また、第1導電型と反対導電型を第2導電型と呼ぶ。本実施形態では例として、第1導電型の電荷を電子とし、第1導電型と反対導電型の第2導電型の電荷を正孔として説明する
ただし、第2導電型の電荷を電子とし、第1導電型の電荷を正孔としてもよい。
半導体基板11は、互いに対向する第1面と第2面とを有する。例えば、第1面は半導体基板11の表面であり、第2面は半導体基板11の裏面である。また、本実施形態において深さ方向は、第1面から第2面に向かって深いものとする。
信号電荷が多数キャリアであるN型半導体領域1(第1半導体領域)は半導体基板11の第1面側に配されている。P型半導体領域2(第2半導体領域)は、N型半導体領域1よりも半導体基板11の第1面に対して深い位置に配されている。N型半導体領域1とP型半導体領域2はPN接合を構成しており、光電変換部201を構成する。N型半導体領域1には、P型半導体領域2に供給される電位に対して逆バイアスとなる電位が供給される。このように光電変換部201に逆バイアスを供給することにより、PN接合間のN型半導体領域1とP型半導体領域2との間に電界が発生する。
本実施形態ではPN接合を構成するN型半導体領域1とP型半導体領域2との間に生じた電界が充分大きくなるように、N型半導体領域1およびP型半導体領域2の電位差を設定する。ここで、充分大きいとは、電界の影響を受けた電子がアバランシェ増幅を起こす大きさである。つまり光電変換部201がアバランシェダイオード(APDまたはSPAD)としての動作を実現するN型半導体領域1およびP型半導体領域2の電位差である。
N型半導体領域1の不純物濃度は、PN接合間にアバランシェ増幅を起こす電位差を供給した際にN型半導体領域1のすべての領域が空乏化しない不純物濃度に設定する。
具体的にはN型半導体領域1の不純物濃度は6.0×1018[atms/cm]以上であり、P型半導体領域2の不純物濃度は5.0×1016[atms/cm]以上である。これは、半導体基板11の第1面に接するほど空乏層領域が広がると、半導体基板11の第1面にノイズが生じるおそれがあるからである。ただし、これらの不純物濃度に限られない。
なお、上述の光電変換部201がアバランシェダイオード(APDまたはSPAD)としての動作を実現するN型半導体領域1およびP型半導体領域2の電位差とは、具体的には、6V以上である。
上述した不純物濃度関係を考慮すると、より好ましくは、N型半導体領域1およびP型半導体領域2の電位差が10V以上であり、N型半導体領域1およびP型半導体領域2の電位差は30V以下である。このとき、例えば、N型半導体領域1には、10V以上30V以下の電位が供給され、P型半導体領域2には-10V以上0V以下の電位が供給される。ただし、電位差が6V以上であれば、これらの電位には限られない。
図3においてP型半導体領域2は一例として同一の不純物濃度からなる領域を示した。しかしP型半導体領域2は、半導体基板11の第1面側に電荷が移動するようなポテンシャル構造になるように不純物濃度の勾配を有していてもよい。
例えば、第1面に対して深い位置から、浅い位置に向かって不純物濃度が低くなる不純物濃度の勾配を有している場合である。このとき例えば、P型半導体領域2は、第1領域と、第1面に対して第1領域よりも深い位置に配された第2領域と、第1面に対して第1領域および第2領域よりも深い位置に配された第3領域とを有する。そして、第1領域を第1不純物濃度としたときに、第2領域は第1不純物濃度よりも低い第2不純物濃度となる。そして第3領域は、第1不純物濃度および第2不純物濃度よりも高い第3不純物濃度となる。ただし、第3領域は、第1不純物濃度よりも低くかつ第2不純物濃度よりも高い第3不純物濃度としてもよい。
このような構成によれば、P型半導体領域2は、半導体基板11の第1面に電荷が移動するようなポテンシャル構造になる不純物濃度の勾配となる。また、第3領域によって、複数の画素を同一の半導体基板11に配した際に画素に生じ得る漏れ電荷を抑制することが可能となる。さらに、PN接合におけるP型半導体領域2の不純物濃度が、半導体基板11の第1面に対してPN接合よりも深い領域の不純物濃度よりも高くなっている。これにより、PN接合において、空乏層幅を狭くすることでPN接合間に生じる電界の強度を上げることが可能となる。
なお、第1面に対してN型半導体領域1よりも浅い位置であって、平面視においてN型半導体領域1と重なる位置にP型半導体領域が配されない方がよい。このような構成によれば、半導体基板11の表面で生じた不要電荷をアバランシェ増幅することを抑制することが可能となる。
P型半導体領域3(第4半導体領域)は、P型半導体領域2と電気的に接続されている。P型半導体領域3の不純物濃度は、P型半導体領域2の不純物濃度よりも高くなっている。これによりP型半導体領域2とコンタクトプラグ14を接続するよりも、P型半導体領域3とコンタクトプラグ14を接続する方が接触抵抗を低くすることが可能となる。もっとも、P型半導体領域3を配さずにP型半導体領域2にコンタクトプラグ14を配してもよい。
誘電部材7とP型半導体領域3の間には、P型半導体領域2が配されている方がよい。仮に、P型半導体領域3と誘電部材7とが接触していると、P型半導体領域3と電極6の間に電界集中が生じるためである。
半導体基板11に埋め込まれた電極6および誘電部材7によって埋め込み部12が形成されている。埋め込み部12は、半導体基板11の第1面から、N型半導体領域1が配される深さよりも深い位置まで配される。このとき、N型半導体領域1とP型半導体領域2のPN接合によって形成される空乏層領域よりも深い位置に埋め込み部12が形成される。
誘電部材7は、電極6と半導体基板との間に配されている。さらに、誘電部材7の第1部分は、N型半導体領域1と接しており、誘電部材7の第2部分はP型半導体領域2と接している。埋め込み部12は例えばトレンチ構造(Deep Trench Isolation:DTI)によって構成される。
電極6は、例えばN型もしくはP型のドープドポリシリコンや金属材料が用いられる。誘電部材7にはシリコン酸化膜やシリコン窒化膜、固定電荷を含む誘電膜などが用いられる。固定電荷を含む誘電膜とは、例えば、酸化ハフニウム(HfO2)、酸化ジルコン(ZrO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸化チタン(TiO2)、酸化タンタル(Ta2O5)である。
誘電部材7に固定電荷を含む材料を用いた場合の電極6およびP型半導体領域2の電位差と、固定電荷を含まない材料を用いた場合の電極6およびP型半導体領域2の電位差が同じ場合を説明する。このとき、固定電荷を含む材料を用いれば電極6およびP型半導体領域2との間にかかる電界の強度をより上げることが可能である。言い換えると、電極6およびP型半導体領域2の間の電界の強度を所定の値に設定する場合、誘電部材7に固定電荷を含む材料を用いれば電極6およびP型半導体領域2の電位差を少なくすることができる。つまり、低電圧化が可能となる。
なお、電極6の材料として近赤外光または可視光を吸収または反射するような材料を用いた場合には、アバランシェ増幅が生じた際に生じる光の周辺画素への侵入を抑制することが出来る。
電極6にはP型半導体領域2よりも高い電位を供給する。これにより電極6とP型半導体領域2との間には、電界が生じる。電極6とP型半導体領域2との間の電界の影響をうける領域である電極6の側面の誘電部材7と接する領域を以下では埋め込み部12の側面付近の半導体領域とよぶ。
なお、信号電荷が正孔のときには、P型半導体領域2に対応する領域はN型半導体領域になるため、電極6にはP型半導体領域2に対応するN型半導体領域よりも低い電位を供給する。
この電界によって図3の点線矢印で示されるように半導体基板11の深部で生じた光電荷(電子)が、埋め込み部12の側面付近の半導体領域へ移動する。詳細な理由については図4を用いて説明する。なお、半導体基板11の深部とは例えばN型半導体領域1の下部のP型半導体領域2であって、PN接合よりも深い位置に配されている領域(例えば前述の第2領域)である。
さらに、埋め込み部12の側面付近の半導体領域に移動した電子は、N型半導体領域1に移動する。または、埋め込み部12の側面付近の半導体領域でアバランシェ増幅を起こす。理由については図5を用いて説明する。
コンタクトプラグ14は、P型半導体領域3に接続される。コンタクトプラグ15は電極6に接続される。コンタクトプラグ16は、N型半導体領域1に接続される。そして、配線部5は、コンタクトプラグ14を介してP型半導体領域3に電位を供給する。配線部8はコンタクトプラグ15を介して電極6に電位を供給する。配線部4はコンタクトプラグ16を介してN型半導体領域1に電位を供給する。配線部4は、図2の制御部202に接続される。ここでは、N型半導体領域1に電気的に接続される配線部4と電極6に電気的に接続される配線部8とを異なる配線部としたが同一の配線部とすることで、配線の数を減らすことが可能となる。
なお、ここではN型半導体領域1に直接コンタクトプラグ16を接続する構成を示したが、N型半導体領域1に電気的に接続したN型半導体領域を配して、そのN型半導体領域にコンタクトプラグ16を形成してもよい。
図4は電極6、誘電部材7およびP型半導体領域2のエネルギーバンド構造を示している。図4を用いて、半導体基板11の深部で生じた電子が埋め込み部12の側面付近の半導体領域に引き寄せられる理由について説明する。
図4(a)、図4(b)および図4(c)は、図3の線分CDに沿った領域のエネルギーバンド図の例である。図4(a)、図4(b)は信号電荷が電子の場合(電子増幅型)のエネルギーバンド図を示し、図4(c)は信号電荷が正孔の場合(正孔増幅型)のエネルギーバンド図を示す。図4において、図面の下方向を電位Vの正方向とする。なお、信号電荷が逆極性の場合に、数式の不等号は逆となる。
また、電位Vtは電極6に供給された電位を示し、仕事関数φtは電極6の仕事関数を示す。電位V2はP型半導体領域2に供給された電位を示し、仕事関数φ2はP型半導体領域2の仕事関数を示す。さらに差分ΔVeff=(φ2-φt)は、電極6とP型半導体領域2とが接した際の真空準位の差分を示す。
図4(a)は、電位Vtと電位V2を同電位としたときのエネルギーバンド図である。埋め込み部12の側面付近の半導体領域に電子が引き寄せられるための条件は、電極6の真空準位とP型半導体領域2の真空準位との差分ΔVeff=(φ2-φt)が、正の値となることである。P型半導体領域2と電極6は、各々の仕事関数に差分があるため、真空準位に差分が生じる。埋め込み部12の側面付近の半導体領域に電子が引き寄せられるための真空準位の差分の条件は、数式1となる。
(φ2-φt)≧0 …数式1
数式1によれば埋め込み部12の側面付近の半導体領域で生じた電子は、埋め込み部12の側面付近の半導体領域に引き寄せられる。しかし、半導体基板11の深部で生じた電子を埋め込み部12の側面付近の半導体領域に引き寄せるためには、電極6の電位をP型半導体領域2の電位よりも高くしたほうがよい。
次に電極6の電位をP型半導体領域2の電位よりも高くした構成を図4(b)に示す。図4(b)において、半導体基板11の深部で生じた電子が埋め込み部12の側面付近の半導体領域に引き寄せられるための条件は、数式2である。また、数式3は数式2を変形した式である。
(Vt-φt)-(V2-φ2)≧0 …数式2
(V2-φ2)≦(Vt-φt) …数式3
数式1と数式3の条件を満たす場合には数式1のみを満たす場合よりも、埋め込み部12の側面付近の半導体領域に電子が移動しやすくなる。埋め込み部12の側面付近の半導体領域から離れた領域に生じた電荷も、電極6とP型半導体領域2との間に生じた電界によって引き寄せられるからである。ただし、電極6の電位をP型半導体領域2の電位以上にすれば、埋め込み部12の側面付近の半導体領域に電子が引き寄せられるという効果を生ずる。
次に信号電荷が正孔である場合について説明する。信号電荷が正孔である場合には、P型半導体領域2に対応する領域はN型半導体領域となる。そのため、図3の線分CDに沿った領域のエネルギーバンド図は図4(c)となる。図4(c)において、半導体基板11の深部で生じた正孔が埋め込み部12の側面付近の半導体領域に引き寄せられるためには、電極6に供給される電位をP型半導体領域2に対応するN型半導体領域に供給される電位よりも低い電位とする。ただし電極6の電位をP型半導体領域2に対応するN型半導体領域の電位以下にすれば、埋め込み部12の側面付近の半導体領域に正孔が引き寄せられるという効果を生ずる。
図5を用いて、半導体基板11の深部で生じた信号電荷の移動経路を説明するためのポテンシャル構造を示す。図5は、図3に示される断面模式図の線分EHにおけるポテンシャル構造図の一例である。ここでは、信号電荷である電子からみたポテンシャルを示す。なお、信号電荷が正孔である場合にはポテンシャルの向きが逆になる。図5では前述した数式3の条件を満たしているものとして説明する。図5の説明において、電位V1はN型半導体領域1に供給された電位を示し、仕事関数φ1はN型半導体領域1の仕事関数を示す。
図5は、線分EGにおけるポテンシャル構造の一例である。図5において、点線17は、数式4の条件を満たす場合の線分EHのポテンシャル構造であり、実線18は、数式5の条件を満たす場合の線分EHのポテンシャル構造である。
(V2-φ2)≦(Vt-φt)<(V1-φ1) …数式4
(V2-φ2)<(V1-φ1)≦(Vt-φt) …数式5
また図5において、各位置(E、F、G、H)の定義および各ポテンシャルの高さ(XHレベル、Hレベル、Lレベル、XLレベル)の定義を以下に示す。
位置Eは、P型半導体領域2に属する位置であって、電極6の側面から離れた任意の位置である。位置Fは、埋め込み部12の側面付近の半導体領域の位置である。位置Gは、P型半導体領域2とN型半導体領域1とのPN接合領域付近の位置である。位置Hは、N型半導体領域1に属する位置である。
XHレベルのポテンシャルの高さはP型半導体領域2のポテンシャルの高さを示す。Hレベルのポテンシャルの高さは、数式4の条件を満たす場合の埋め込み部12の側面付近の半導体領域のポテンシャルの高さを示す。Lレベルのポテンシャルの高さは、数式5の条件を満たす場合の埋め込み部12の側面付近の半導体領域のポテンシャルの高さまたは数式4の条件を満たす場合のPN接合領域付近のポテンシャルの高さを示す。XLレベルは、N型半導体領域1のポテンシャルの高さを示す。
点線17では、位置Eから位置Fの前までは、ほぼXHレベルのポテンシャルの高さとなる。位置Fに近づくとXHレベルのポテンシャルの高さが徐々に下がりHレベルのポテンシャルの高さとなる。位置Fから位置Gの前までは、ほぼHレベルのポテンシャルの高さとなる。位置Gに近づくとHレベルのポテンシャルの高さが、急峻に下がり、Lレベルのポテンシャルの高さとなる。位置Gから位置Hまでに、Lレベルのポテンシャルの高さがXLレベルのポテンシャルの高さまで下がる。
点線17のように数式4の条件を満たすとき、埋め込み部12の側面付近の半導体領域から離れたP型半導体領域2で発生した電子は、埋め込み部12の側面付近の半導体領域に電界によって引き寄せられる。
埋め込み部12の側面付近の半導体領域はP型半導体領域2によって構成されている。そのため、P型半導体領域2が不純物濃度の勾配を有している場合には、埋め込み部12の側面付近の半導体領域に移動した電荷が埋め込み部12の側面付近の半導体領域を通って、N型半導体領域1に向かって移動する。電子がN型半導体領域1に近づくと位置Fにおける電界よりも強い電界を受けてアバランシェ増幅を起こす。
なお、図5において位置Eのポテンシャルの高さよりも位置Fのポテンシャルの高さの方が低くなっている。これは、埋め込み部12の側面付近の半導体領域から離れたP型半導体領域2よりも埋め込み部12の側面付近の半導体領域の方が、電界によってポテンシャルの高さが低くなることを示している。
同様に位置Fのポテンシャルの高さよりも位置Gの前のポテンシャルの高さの方が低くなっている。これは埋め込み部12の側面付近の半導体領域において、半導体基板11の深部の領域より浅部の領域の方が、ポテンシャルの高さが徐々に低くなることを示している。つまり、P型半導体領域2が不純物濃度の勾配を有していることを示す。
次に実線18では、位置Eから位置Fの前までに、XHレベルのポテンシャルの高さからHレベルのポテンシャルの高さまで下がる。位置Fに近づくとポテンシャルの高さが急峻に下がり、Lレベルのポテンシャルの高さとなる。位置Fを過ぎると、Lレベルのポテンシャルの高さがXLレベルのポテンシャルの高さまで下がる。そして位置GとHではXLレベルのポテンシャルの高さとなる。
実線18のように数式5の条件を満たすとき、埋め込み部12の側面付近の半導体領域に配されたP型半導体領域2には反転層が形成される。このとき形成される反転層はN型半導体領域1と電気的に接続する。特に電極6に供給される電位Vtが十分大きい場合でP型半導体領域2との電位差が大きく強反転状態になっている場合には、反転層には高濃度の電子が集まる。そのため、実線18の場合にはP型半導体領域は不純物濃度の勾配を有していなくてもよい。
前述したようにN型半導体領域1と誘電部材7の一部とが接している。そのため、反転層とN型半導体領域1とは、電気的に接続されて同電位となり、埋め込み部12の側面付近の半導体領域に形成された反転層のポテンシャルの高さがN型半導体領域1のポテンシャルの高さと同等となる。
実線18において半導体基板11の第1面に対して深い位置で発生した電子は、埋め込み部12の側面付近の半導体領域から離れたP型半導体領域2(位置E)から埋め込み部12の側面付近の半導体領域(位置F)に引き寄せられる。これは埋め込み部12とP型半導体領域2の間に生じる電界よりも弱い電界によるものである。埋め込み部12の側面付近の半導体領域(位置F)に近づくと、位置Eにおける電界よりも強い電界を受けて電荷がアバランシェ増幅を起こす。
言い換えると反転層およびP型半導体領域2の間に生じる強電界によって、反転層においてアバランシェ増幅がおこる。この時発生したアバランシェ電流は、反転層を介してN型半導体領域1に流入する。そして図2の制御部202に接続された配線部4を介して信号として出力される。
以上のことから数式5を満たす場合、アバランシェ増幅が起こる強電界は、半導体基板11の第1面付近のPN接合の強電界だけでなく、誘電部材7に接する、埋め込み部12の側面付近の半導体領域に生じる反転層とP型半導体領域2との間にも生じる。
点線17のようなバイアス条件によれば、半導体基板11の深部で生じた電荷が半導体基板11の第1面付近に生じたPN接合に移動するまでにかかる時間を減らすことが可能となり、電荷の検出にかかる時間を減らすことが可能となる。
さらに、実線18のようなバイアス条件によれば、埋め込み部12の側面付近の半導体領域に誘起される反転層とN型半導体領域1とが電気的に接続されている。そのため、反転層とN型半導体領域1とが同電位となる。そして、半導体基板11の深部で生じた電荷が半導体基板11の第1面付近に配されたPN接合に移動しなくても埋め込み部12の側面付近の半導体領域においてアバランシェ増幅を起こすことが可能となる。そのため電荷の検出にかかる時間を点線17よりも減らすことが可能となる。
また、実線18の場合には強電界が反転層とP型半導体領域2との間に生じるため、電極6とP型半導体領域2との間に配された誘電部材7にかかる実効電位が(Vt-φt)-(V1-φ1)程度となる。このような構成によれば、誘電部材7の絶縁破壊を抑制しつつ強電界を発生させることが可能である。
なお、特開2014-225647号公報に記載された従来の構成では、PN接合を構成するN型半導体領域と、埋め込み部に含まれる誘電部材とが電気的に接していない。その場合にはPN接合を構成するP型半導体領域と埋め込み部との間に電界をかけても半導体基板の深部に生じた電荷を、アバランシェ増幅を起こす領域であるPN接合領域に効率的に引き寄せることができない。さらに、半導体基板の第1面側にあるPN接合領域に生じた強電界は、半導体基板の深部において電界が弱まる。
そのため半導体基板11の深部で発生した信号電荷は、ドリフトではなく拡散によって半導体基板をランダムに動き回り、電荷の検出に時間がかかるおそれがある。
次に図6の光検出頻度分布図を用いて、特開2014-225647号公報に記載された従来の構成を用いた光検出装置と、本実施形態の光検出装置10を比較する。図6は、半導体基板11で生じた電荷が検出されるまでの時間に対する電荷検出量を示す光応答性能(時間ばらつきに対する性能)を示したものである。図6の横軸は、光電変換素子101が光子を受けてから信号の検出が終了するまでの時間を示す。縦軸は光が入射した際に生じた電荷対のうち信号電荷の時間に対する電荷の検出量の統計的な確率分布を示す。
点線19は、前述の従来の構成を用いた光検出装置の信号電荷の検出頻度分布を示し、実線20は、本実施形態の構成を用いた光検出装置10の信号の検出頻度分布を示す。なお図6において、最頻値でのピークの広がりは、信号のタイミングを読み取る画素信号処理部102の誤差等を含む。
点線19は時刻T1にピークとなる。その後、時間がかかる方向(グラフの右側)に、頻度分布の緩やかな傾きが長く続く部分が現れる。これは、一般にDiffusion Tail(以下、DT)と呼ばれる。DTは半導体基板の深部で生じた電荷が時間をかけて半導体基板11の第1面付近に配されたPN接合に到達するため、半導体基板の浅部で生じた電荷に対して大きなタイムラグを伴って検出されることに起因する。
このDTは、深部で電荷が発生するような波長帯域(表面照射型なら赤外光、裏面照射型なら短波長から長波長まで全て)の光を検出する際に特に顕著になる。なお、ここでは表面照射型は第1面から光が入射し、裏面照射型は第2面から光が入射するものとする。
このように点線19では、半導体基板11の深部で発生した信号電荷の検出に時間がかかるおそれがある。そのため、半導体基板の深部で電荷が発生する確率が無視できないような波長の光を受けた場合、受光してから信号電荷の検出が終了するまでのタイムラグが長くなってしまう場合が生じ、光検出の時間分解能が低下してしまうおそれがある。
一方、実線20で示された頻度分布は、時刻T1よりも前の時刻である時刻T0で最頻値のピークを有する。さらに、最頻値のピークが点線19よりも高いピークとなる。また実線20では、DTの広がり方が少ない。
これは実線20の場合には、半導体基板11の電荷の検出速度が、点線19に比して速いため、点線19において表層付近に配されたPN接合領域に電荷が到達するためにかかっていた時間を減らすことができるからである。
そのため、点線19の時刻T1以降に検出していた電荷を実線20では、時刻T0付近で検出することが可能となり、時刻T0付近で検出する電荷の量も多くなる。
さらに実線20では、点線19に対して半導体基板11の深部で生じた電荷の検出にかかる時間を減らすことが可能となり、DTの広がりが抑えられる。
以上のように、本実施形態の光検出装置10を用いることで、従来の光検出装置に比べて、半導体基板11の深部で生じた電荷を検出するまでにかかる時間を減らすことが可能となる。そして、半導体基板11の第1面で生じた電荷と半導体基板11の深部で生じた電荷とで電荷が検出されるまでの時間のばらつきを抑制することが可能となる。
なお、本実施形態では表面照射型と裏面照射型のいずれでも構わない。表面照射型の場合には赤外光が入射した場合において、半導体基板11の第1面で生じた電荷と半導体基板11の深部で生じた電荷との電荷が検出されるまでの時間のばらつきの抑制が顕著である。また裏面照射型の場合には、青色光が入射した場合において、半導体基板11の第1面で生じた電荷と半導体基板11の深部で生じた電荷とで電荷が検出されるまでの時間のばらつきの抑制が顕著となる。
(実施例1)
図7(a)、図7(b)は、本発明の実施例1における光検出装置10の平面模式図および断面図である。図1~6と同様の機能を有する部分には同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図7(a)は、本実施例の光検出装置10の平面模式図を示す。光検出装置10において、半導体基板11には、N型半導体領域1、誘電部材7、電極6、P型半導体領域2、P型半導体領域3が配されている。
平面視において、N型半導体領域1は、埋め込み部12に内包されるように配され、埋め込み部12は、第2半導体領域2に内包されるように配されている。
図7(a)では、平面視において、N型半導体領域1とP型半導体領域2の間のすべての領域が埋め込み部12となっている。しかし、N型半導体領域1とP型半導体領域2の間の一部に埋め込み部12が設けられておらず、N型半導体領域1とP型半導体領域2とが埋め込み部12が設けられていない部分で接していてもよい。
この場合、N型半導体領域1の端部とP型半導体領域2との間に電界集中が生じるおそれがある。そのため、N型半導体領域1の端部を構成するN型半導体領域1の側面および底面の一部に、ガードリングを設けた方がよい。ガードリングを設けることにより、端部に生じる電界集中を抑制することが可能である。例えば、ガードリングはN型半導体領域1よりも不純物濃度の低いN型半導体領域または素子分離部で構成される。これは以下の実施例においても同様である。
埋め込み部12において、平面視で電極6は、2つの誘電部材7に内包されるように配されている。
平面視でP型半導体領域3は、P型半導体領域2に電気的に接続されるように配されている。また、P型半導体領域3は、P型半導体領域2と電気的に接続していれば半導体基板11の第2面側に配してもよい。
なお、N型半導体領域1は本実施例のように平面視において角が丸くなるように配したほうがよい。このような形状によれば、角に生じる電界集中を抑制することが可能となる。
図7(b)は、図7(a)の線分A―Bに沿った光検出装置10の断面模式図の一例である。図7(b)では、図3と異なる点について説明する。
図7(b)では、N型半導体領域1に対して半導体基板11の深さ方向に配されたP型半導体領域2の一部を囲むように埋め込み部12が配されている。このような構成によれば、埋め込み部12の誘電部材7とP型半導体領域2が接する表面積が多くなる。そして半導体基板11の深部で生じた電荷を引き寄せる埋め込み部12の側面付近の半導体領域の表面積が広くなる。さらに、複数の光電変換素子101が配された場合に周囲の光電変換素子101への電荷の拡散移動を抑制することができる。このとき、画素間の電荷混色を抑制することが可能である。
図7(b)において、埋め込み部12は第1面に対して最も深い位置に配された領域である底部24と、P型半導体領域2に接する側面と、底部24および側面と連続した端部25を有している。さらに底部24および端部25と接するようにN型半導体領域9(第3半導体領域)が配される。
このような構成によれば、電極6に電位を供給すると端部25に生じる電界集中を抑制することが可能である。そして、電界集中部で不純物準位を介したトンネル電流などが増加することによる、暗信号の増加を抑制することが可能である。
本実施例の構成においても、半導体基板11の深部で生じた電荷を検出するまでにかかる時間を減らすことが可能となる。
(実施例2)
図8は、本発明の実施例2における光検出装置10の平面模式図および断面図である。図1~7と同様の機能を有する部分には同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図8(a)は本実施例の光検出装置の平面模式図である。図8(a)は、図7(a)に対して半導体基板11の第1面側にP型半導体領域3が配されていない点で異なる。
図8(b)は、図8(a)の線分JKに沿った断面模式図である。図8(b)は、図7(b)に対して、埋め込み部12が半導体基板11の第1面から、半導体基板11の第2面まで延在して配されている点で異なる。図8(b)は、電極6および誘電部材7が半導体基板11の第1面から、半導体基板11の第2面まで配されている。
このような構成によれば、複数の光電変換素子101を配した際に光電変換素子101毎の分離性能を向上することが可能となる。そして電荷の混色およびアバランシェ発光に起因する混色を抑制することが可能となる。
さらに図8(b)は、N型半導体領域1とPN接合を構成するP型半導体領域2に電位を供給するためのP型半導体領域3が半導体基板11の第2面側に配され、コンタクトプラグ14と配線部5が半導体基板11の第2面に配される。そして、P型半導体領域2およびP型半導体領域3に供給される電位が半導体基板11の第2面側から供給される。
このような構成によれば、P型半導体領域2に電位を供給するためのコンタクトプラグを接続するために半導体基板11の第1面側にP型半導体領域3を配する必要がなくなる。そして、光電変換素子101の面積を小さくすることが可能であり、画素100の集積度を高めることができる。
本実施例の構成においても、半導体基板11の深部で生じた電荷を検出するまでにかかる時間を減らすことが可能となる。
(実施例3)
図9は本発明の実施例3における光検出装置10の平面模式図である。図1~8と同様の機能を有する部分には同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図9は、図7(a)に対して埋め込み部12の配置が異なる。図9では、平面視において、N型半導体領域1は凹部を有しており、N型半導体領域1はP型半導体領域2に内包されるように配される。さらに平面視で、凹部に埋め込み部12の少なくとも一部が配されている。
図9では、埋め込み部12の一部がN型半導体領域1に接していれば、埋め込み部12の形状を自由に延伸して、より広い平面領域で深部の光電荷を収集することが可能である。なお、本実施例において埋め込み部12を複数配してもよい。
本実施例の構成においても、半導体基板11の深部で生じた電荷を検出するまでにかかる時間を減らすことが可能となる。本実施例は、その他の実施例にも適応することができる。
(実施例4)
図10および図11は本発明の実施例4における光検出装置10の平面模式図である。図1~9と同様の機能を有する部分には同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図10において、平面で、埋め込み部12は、N型半導体領域1に内包されるように配され、N型半導体領域1は、P型半導体領域2に内包されるように配されている。
図11は図10の変形であり、平面視で複数の埋め込み部12がN型半導体領域1に内包される構成である。このような構成によれば、図10に比べて、さらに半導体基板11の深部で生じた電荷を検出するまでにかかる時間を減らすことが可能となる。
本実施例の構成においても、半導体基板11の深部で生じた電荷を検出するまでにかかる時間を減らすことが可能となる。本実施例は、その他の実施例にも適応することができる。
(実施例5)
本実施例では、各実施例の光検出装置10を用いた光検出システムの一例を説明する。図12を用いて光検出システムの一例である不可視光検出システムおよびPET等の医療診断システムについて説明する。図1~図11と同様の機能を有する部分には同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図12は、不可視光検出システムの構成を説明するブロック図である。不可視光検出システムは、波長変換部1201、データ処理部1207を有し、光検出装置10を複数有する。
照射物1200は、不可視光となる波長帯の光を照射する。波長変換部1201は、照射物1200から照射された不可視光となる波長帯の光を受光し、可視光を照射する。
波長変換部1201から照射された可視光が入射された光電変換部201は光電変換し、制御部202、波形整形部203、TDC204を介して、光検出装置10は光電変換した電荷に基づく信号に基づくデジタル信号をメモリ205に保持する。複数の光検出装置10は、一つの装置として形成されていてもよいし複数の装置が配列することで形成されてもよい。
複数の光検出装置10のメモリ205で保持された複数のデジタル信号は、データ処理部1207によって信号処理が行われる。ここでは、信号処理手段として複数のデジタル信号から得られる複数の画像の合成処理を行う。
次に不可視光検出システムの具体的な例としてPET等の医療診断システムの構成について説明する。
照射物1200である被験者は、生体内から放射線対を放出する。波長変換部1201は、シンチレータを構成し、シンチレータは、被験者から放出された放射線対が入射すると可視光を照射する。
シンチレータから照射された可視光が入射された光電変換部201は光電変換し、制御部202、波形整形部203、TDC204を介して、光検出装置10は光電変換した電荷に基づく信号に基づくデジタル信号をメモリ205に保持する。つまり、光検出装置10は、被験者から放出された放射線対の到達時間を検出するために配され、シンチレータから照射された可視光を検出し、デジタル信号をメモリ205に保持する。
複数の光検出装置10のメモリ205で保持されたデジタル信号は、データ処理部1207において信号処理される。ここでは、信号処理手段として複数のデジタル信号から得られる複数の画像を用いて画像再構成などの合成処理を行い、被験者の生体内の画像の形成を行う。
(実施例6)
本実施例では、各実施例の光検出装置10を用いた光検出システムの一例を説明する。図13では、本実施例では光検出システムの一例である距離検出システムついて説明する。図1~図12と同様の機能を有する部分には同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図13を用いて、本実施例の距離検出システムのブロック図の一例を説明する。距離検出システムは、光源制御部1301、発光部1302、光学部材1303、光検出装置10、距離算出部1309を有している。
光源制御部1301は発光部1302の駆動を制御する。発光部1302は、光源制御部1301から信号を受けた際に、撮影方向に対して短パルス(列)の光を照射する。
発光部1302から照射された光は、被写体1304に反射する。反射光は光学部材1303を通して、光検出装置10の光電変換部201で受光し、光電変換された電荷に基づく信号が波形整形部203、を介してTDC204に入力される。
TDC204は、光源制御部1301から得られる信号と、波形整形部203から入力された信号とを比較する。そして、発光部1302がパルス光を発光してから被写体1304を反射した反射光を受光するまでの時間を高精度にデジタル変換する。TDC204から出力されたデジタル信号は、メモリ205に保持される。
距離算出部1309は、メモリ205に保持された複数回測定分のデジタル信号を元に、光検出装置から被写体までの距離を算出する。
この距離検出システムは例えば車載に適用することができる。
1 N型半導体領域
2 P型半導体領域
3 P型半導体領域
6 電極
7 誘電部材
11 半導体基板
16 コンタクトプラグ

Claims (21)

  1. 第1面と、前記第1面と対向する第2面とを有する半導体基板と、
    前記半導体基板内に配され且つ信号電荷と同じ第1極性の電荷を多数キャリアとする第1導電型の第1半導体領域と、前記半導体基板内に配され且つ第2極性の電荷を多数キャリアとする第2導電型の第2半導体領域とにより構成されるPN接合を有する光電変換部と、
    前記半導体基板に埋め込まれた電極と、前記電極および前記半導体基板の間に配された誘電部材とを有する埋め込み部と、を有する光検出装置であって、
    前記第2半導体領域は、前記第1面に対して前記第1半導体領域よりも深い位置に配され、
    前記埋め込み部は、前記第1面から、前記第1面に対して前記第1半導体領域よりも深い位置まで配され、
    前記第1半導体領域と前記誘電部材の第1部分が接し、
    前記第2半導体領域と前記誘電部材の第2部分が接し、
    前記誘電部材の側面付近の前記第2半導体領域に反転層が形成されるように、前記電極には、前記信号電荷が電子である場合には前記第2半導体領域に供給される電位以上の電位が供給され、前記信号電荷が正孔である場合には前記第2半導体領域に供給される電位以下の電位が供給され、
    前記光電変換部と電源電圧との間に配され、前記第1半導体領域に供給される電位を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、クエンチ回路を含むことを特徴とする光検出装置。
  2. 前記第1半導体領域に電位を供給するコンタクトプラグが、前記第1半導体領域に接続されることを特徴とする請求項1に記載の光検出装置。
  3. 前記第1半導体領域に供給される電位と前記第2半導体領域に供給される電位との電位差が、6V以上になることを特徴とする請求項1または2に記載の光検出装置。
  4. 前記第1半導体領域に供給される電位と前記第2半導体領域に供給される電位との電位差が、降伏電圧より大きくなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光検出装置。
  5. 前記第1半導体領域に供給される電位と前記第2半導体領域に供給される電位との電位差が、降伏電圧以下であることを特徴とする請求項3に記載の光検出装置。
  6. 前記光電変換部は、アバランシェダイオードを構成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光検出装置。
  7. 前記埋め込み部は、
    前記PN接合によって生じる空乏層領域よりも深い位置まで配されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光検出装置。
  8. 前記埋め込み部は、
    前記第1面に対して最も深い位置に配された領域である底部と、
    前記第2半導体領域に接する側面と、
    前記底部および前記側面と連続した端部と、を有し、
    前記底部および前記端部が、前記第1導電型の第3半導体領域に接していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光検出装置。
  9. 前記埋め込み部は、前記第1面から前記第2面まで延在して配されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光検出装置。
  10. 前記第1面に対して前記第1半導体領域よりも浅い位置であって、かつ、平面視で前記第1半導体領域と重なる位置に前記第2導電型の半導体領域が配されないことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光検出装置。
  11. 前記第2半導体領域は、
    第1不純物濃度の領域である第1領域と、
    前記第1面に対して前記第1領域よりも深い位置に配され、前記第1不純物濃度よりも低い第2不純物濃度の領域である第2領域と、
    前記第1面に対して前記第1領域および前記第2領域よりも深い位置に配され、前記第1不純物濃度および前記第2不純物濃度よりも高い第3不純物濃度である第3領域と、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光検出装置。
  12. 前記第1半導体領域に供給される電位V1と、前記第2半導体領域に供給される電位V2と、前記電極に供給される電位Vtと、前記第1半導体領域の仕事関数φ1と、前記第2半導体領域の仕事関数φ2と、前記電極の仕事関数φtとは、前記信号電荷が電子の場合に数式Cを満たし、前記信号電荷が正孔の場合に数式Dを満たすことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の光検出装置。
    V2-φ2<V1-φ1≦Vt-φt …数式C
    V2-φ2>V1-φ1≧Vt-φt …数式D
  13. 平面視において、
    前記第1半導体領域は、前記埋め込み部に内包されるように配され、
    前記埋め込み部は、前記第2半導体領域に内包されるように配されていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の光検出装置。
  14. 平面視において、
    前記第1半導体領域は凹部を有し、
    前記第1半導体領域は、前記第2半導体領域に内包されるように配され、
    前記凹部に、前記埋め込み部の少なくとも一部が配されていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の光検出装置。
  15. 平面視において、
    前記埋め込み部は、前記第1半導体領域に内包されるように配され
    前記第1半導体領域は、前記第2半導体領域に内包されるように配されていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の光検出装置。
  16. 前記第2半導体領域に電気的に接続され、前記第2導電型であって、
    前記第2半導体領域よりも不純物濃度の高い第4半導体領域が、前記第1面または前記第2面に接するように配されることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の光検出装置。
  17. 前記誘電部材は、固定電荷を含む材料で構成されることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の光検出装置。
  18. 前記電極は、前記半導体基板に流れるアバランシェ電流に起因して発生する赤外光の少なくとも一部を吸収または反射する材料であることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の光検出装置。
  19. 前記第1半導体領域に電位を供給するコンタクトプラグと、前記第2半導体領域に電位を供給するコンタクトプラグと、前記電極に電位を供給するコンタクトプラグと、が前記半導体基板の前記第1面に接続されることを特徴とする請求項1乃至請求項18のいずれか1項に記載の光検出装置。
  20. 請求項1から19のいずれか1項に記載の光検出装置を複数有する光検出システムであって、
    第1波長帯の光を前記第1波長帯と異なる第2波長帯の光に変換する波長変換部と、
    前記光検出装置に保持された複数のデジタル信号から得られる複数の画像の合成処理を行う信号処理手段と、を有し、
    前記波長変換部から出力された前記第2波長帯の光が前記光検出装置に入射するように構成されていることを特徴とする光検出システム。
  21. 請求項1から19のいずれか1項に記載の光検出装置を有する光検出システムであって、
    前記光検出装置によって検出される光を発光する発光部と、
    前記光検出装置に保持されたデジタル信号を用いて距離算出を行う距離算出手段と、を有することを特徴とする光検出システム。
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