JP7010821B2 - 石膏成形品製造用添加剤、石膏成形品、及び石膏成形品の製造方法 - Google Patents

石膏成形品製造用添加剤、石膏成形品、及び石膏成形品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7010821B2
JP7010821B2 JP2018527911A JP2018527911A JP7010821B2 JP 7010821 B2 JP7010821 B2 JP 7010821B2 JP 2018527911 A JP2018527911 A JP 2018527911A JP 2018527911 A JP2018527911 A JP 2018527911A JP 7010821 B2 JP7010821 B2 JP 7010821B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
gypsum
tartaric acid
amount
cement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018527911A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018535182A (ja
JP2018535182A5 (ja
Inventor
ユリアーネ コーラー、
ヴェレーナ コーラー、
Original Assignee
クナウフ ギプス カーゲー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=56997452&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP7010821(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by クナウフ ギプス カーゲー filed Critical クナウフ ギプス カーゲー
Publication of JP2018535182A publication Critical patent/JP2018535182A/ja
Publication of JP2018535182A5 publication Critical patent/JP2018535182A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7010821B2 publication Critical patent/JP7010821B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/14Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing calcium sulfate cements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B40/00Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
    • C04B40/0028Aspects relating to the mixing step of the mortar preparation
    • C04B40/0039Premixtures of ingredients
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/00034Physico-chemical characteristics of the mixtures
    • C04B2111/00094Sag-resistant materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/00474Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00
    • C04B2111/00612Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00 as one or more layers of a layered structure
    • C04B2111/0062Gypsum-paper board like materials

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Description

本発明は、石膏建材用添加剤に関する。特に、本発明は、石膏建材のサグ耐性(sag resistance)及び破壊強度を向上する石膏建材用添加剤に関する。
石膏成形品(特に石膏ボード)のサグ耐性を向上する添加剤は従来技術から知られている。特に、高湿度条件(すなわち、例えば高い大気湿度を有する高湿度条件)における石膏ボードの場合でのクリープ現象が、既に長く知られている。例えば、DE1771017B2には、石膏成形品のクリープを低減するために酒石酸を使用することが記載されている。例えばWO99/08978では、ポリホスフェート(特にSTMP(トリメタリン酸ナトリウム))により、より良好な結果が達成されている。
また、異なる試薬の組み合わせが従来技術から知られている。US2006/0048680A1には、例えば、サグ耐性を向上するための添加剤として、酒石酸とホウ酸又はホウ酸塩との組み合わせを使用ことが記載されている。また、アルカリ金属ホスフェート又はアルカリ土類金属ホスフェート(例えばSTMP)も含有され得る。
本発明の目的は、石膏成形品のサグ耐性を向上するための更なる添加剤を提供することであり、ここで、上記石膏成形品のサグ耐性は、サグ耐性を向上するための添加剤としてSTMPを含有する石膏成形品のサグ耐性と少なくとも同じ程度に良好であるべきである。また、石膏成形品及びこのタイプの石膏成形品を製造する方法も提供され、ここで、上記石膏成形品は、いずれのSTMPも含有しないが、そのサグ耐性は、STMPを用いて製造された石膏成形品と少なくとも同等に良好である。
上記目的は、請求項1に記載の添加剤、請求項10に記載の石膏成形品、及び請求項12に記載の石膏成形品を製造する方法によって達成される。本発明の有利な実施形態の特徴が、それぞれ従属項に記載されている。「添加剤」という用語は、完成した石膏成形品のサグ耐性に良好な影響を与える、石膏スラリーの構成成分についての包括的な用語として使用される。添加剤は、必ずしも、予め製作された混合物でなければならないということではなく、むしろ、個々の構成成分が石膏スラリーに個々に添加されてもよい。
したがって、石膏成形品製造用添加剤は、ホウ酸及び/又はホウ酸の塩、酒石酸及び/又は酒石酸の塩、並びにセメントを含む。ホウ酸、ホウ酸塩、酒石酸、及び酒石酸塩(酒石酸の塩)によって構成される物質自体は公知であるが、これらをセメントと組み合わせると、サグ耐性について効果が向上することが実証され得る。
ホウ酸、又はホウ酸の塩であるホウ酸塩は、添加剤が使用される焼石膏の量に対して0.01重量%~0.15重量%の量で添加剤に含有され得る。ホウ酸又はホウ酸塩の量をより多くすることも可能ではあるが、REACH規則に基づく申請が必要であるため回避される。そのため、添加剤は、焼石膏の量に対して0.01重量%~0.1重量%のホウ酸又はホウ酸塩を含有することが好ましい。
特に好ましい実施形態によれば、酒石酸ラセミ体(すなわち、D-及びL-酒石酸の混合物)が、酒石酸として使用される。酒石酸ラセミ体は、コストの観点で好ましい酒石酸の一形態(variant)である。酒石酸及び/又は酒石酸の塩は、これらが使用される焼石膏の量に対して0.01重量%~0.1重量%の量で添加剤に含有される。添加剤は、0.01重量%~0.03重量%の酒石酸/酒石酸塩又はホウ酸/ホウ酸塩を含有することが好ましい。
例として、セメントとしては、ポルトランドセメント(Portland cement)が使用され得る。本発明の一実施形態によれば、セメントは、添加剤が使用される焼石膏の量に対して、0.05重量%~0.5重量%、好ましくは0.08重量%~0.25重量%の量で含有される。
本発明は、固化石膏から石膏成形品を製造する(サグ耐性を改良する)ための添加剤、焼石膏、及び水から少なくともなるスラリーから製造された石膏成形品、特に石膏ボード(プラスターボードなど)にも関する。添加剤は、上記の物質(具体的にはホウ酸及び/又はホウ酸の塩、酒石酸及び/又は酒石酸の塩、並びにセメント)を含むか、含有する。
さらに本発明は、固化石膏から石膏成形品を製造する(サグ耐性を改良する)ための、石膏成形品(特に石膏ボード)を製造する方法であって、焼石膏を水及び添加剤と混合する工程と、石膏成形品を形成する工程と、所望により石膏成形品を乾燥させる工程と、を含む方法に関する。上記添加剤は、上記の構成成分(具体的にはホウ酸及び/又はホウ酸の塩、酒石酸及び/又は酒石酸の塩、並びにセメント)を含有する。
図1は、製造したプラスターボードの所定のポイントを示す図である。
本発明を例示的な実施形態に基づいてより詳細に以下に説明する。
搬送ライン試験(conveyor line test)を、プラスターボードのサグ耐性を改善するための、異なる構成の添加剤を用いて実施した。製造されたプラスターボードは、板紙ウェブによって包まれている発泡石膏コアからなる。上記ボードは、従来の方法によって製造され、すなわち、まず、石膏スラリーをβ-半水化物、水、対応する添加剤、並びに更なる添加剤(特に促進剤及び発泡界面活性剤溶液)から製造する。酒石酸及びホウ酸のはいずれも石膏スラリーの固化速度を遅延させるので、促進剤の添加量を、異なるスラリーについてほぼ一定の固化時間が得られるように設定した。微粉化された(すなわち、粉末の)硫酸カルシウム二水和物を促進剤として使用した。上記促進剤の選択は本発明の範囲内では最重要(critical)ではないので、当業者がよく知っている他の促進剤を使用することもできる。
石膏コアに加えて、薄い圧縮石膏層を、上記板紙ウェブの可視側の背面にさらに付与した。上記のように製造したスラリーのいくらかを、プレコンプレッション型ポンプを介して搬送し、ここで、発泡体を制御的に破壊した。背面側の板紙ウェブを、コア層のスラリーに直接付与した。上記薄い石膏層及び上記コア層の両方は、同じ組成であるが異なる密度を有した。
製造したプラスターボードのサグを求めるために、10cm×67cmのサンプルを、プラスターボードの所定のポイント(図1参照)でこのボードから切り取った。3つの縦サンプル(RL=右縦、ML=中央縦、及びLL=左縦)及び3つの横サンプル(RQ=右横、MQ=中央横、及びLQ=左横)を被験ボード毎に採取した。縦サンプルは、これら長手方向(longitudinal extent)が上記ボードの製造方向に伸びるように上記被験ボードから切り取った。横サンプルは、これらの長手方向がボードの製造方向と垂直に配置されるように上記被験ボードから切り取った。各場合(ML、MQ)において1つのサンプルを、ボードの中央から(すなわち、ボードの2つの縦縁部から等しい距離で)採取し、各場合(LL、LQ及びRL、RQ)において1つのサンプルを、それぞれ、ボードの左又は右縁部の近くにあるボード領域から採取した。
こうして取り除いたサンプルを、長手縁部で立てて、一定の重量に達するまで乾燥キャビネットにおいて乾燥し、サグ決定のためのゼロ値(初期サグ)をサンプルの中央において精密深さゲージを用いて決定した。
上記サンプルを、縁部で支持しながら(支持体間の距離:60cm)、20±1℃及び90±1%の相対湿度の人工気候室にて7日間保存した。次いで、サグを上記のようにして再び求め、初期サグを減算することによって絶対値を決定した。ボード当たり3つの縦サンプルの値及び3つの横サンプルの値を各場合において平均した。
第1試験において、添加剤としてSTMPのみを含有するプラスターボード(STMP標準、L1)のサグを、STMP、ホウ酸及びセメントの混合物を含有するプラスターボード(内部標準、L0)と比較した。これは、この試験において使用される搬送ラインでは、この混合物が典型的に使用されるからである。内部標準のボード(使用した焼石膏の量に対して0.022重量%のSTMP、0.05重量%のホウ酸、及び0.1重量%のセメントから形成される添加剤混合物)のサグは、上記STMP標準のサグよりも僅かに劣っていたが、依然として、STMP標準によるボード(0.022重量%のSTMP)のサグの誤差範囲内であり、そのため、上記内部標準は上記STMP標準と同様に使用可能であることが分かった。
また、サグ耐性を改良するための添加剤無しのボード(添加剤なし、L2)を比較のために試験した。添加剤なしボードのサグは、STMP標準又は内部標準を使用したものよりも、最大で5倍超大きいことが示された。試験の結果を表1にまとめる。
Figure 0007010821000001

表2は、種々の公知の添加剤を個別に又は二種組み合わせで含むボードにおけるサグ試験の結果を示す。ここで、0.022重量%の酒石酸(L3)、又は0.022重量%の酒石酸と0.1重量%のセメント(L4)、又は0.05重量%のホウ酸と0.1重量%のセメント(L5)を添加剤として使用した。
結果は、これらの組み合わせのいずれもが、STMP又は内部標準の結果を達成しないことを示している。特に、ホウ酸とセメントとの組み合わせでは、人工気候室での保存後のボードサンプルのサグは許容可能な値とはなっていない。
Figure 0007010821000002

ホウ酸、酒石酸及びセメントの本発明による組み合わせ、並びにこれらの組み合わせに関する具体的なサグ値を表3に見出すことができる。この試験は、上記で考察した試験とは異なる日に実施したため、標準添加剤を用いたボードについては再測定を行った。
試験L10~L12では、ホウ酸及びセメントの量を一定にして、酒石酸の量を変動させた。3つの試験全てにおいて、各場合で、使用した焼石膏の量に対して、0.05重量%のホウ酸及び0.1重量%のセメントを含有した。酒石酸の量は、0.011重量%~0.033重量%の間で変動させた。酒石酸の量が0.022重量%である(L11)と、縦及び横方向の両方においてサグが最小であった。これらのサンプルは、一連の試験で測定した中で最小のサグを示した。
試験L14及びL15では、酒石酸(0.022重量%)の含有量及びセメント(0.1重量%)の含有量を一定に保った。ホウ酸の含有量はL14において0.025重量%であり、L15において0.075重量%であった。この一連の試験において、サンプルL11もまた、この一連の試験サンプルに適合し、L14及びL15と同じ酒石酸及びセメント分を含有したが、0.05重量%のホウ酸を含有した。様々なレベルのホウ酸を含有するサンプルの最小サグは、縦及び横の両方向において、サンプルL15によって得られた。
サンプルL16では、セメント含有量を0.1重量%(サンプルL11)から0.2重量%まで増加し、サンプルL17では、セメント含有量を0.3重量%まで増加した一方で、酒石酸及びホウ酸の含有量はサンプルL11におけるものと同じぐらい高く保った。サンプルL11、L16及びL17の全てが、同様の低いサグを有した。最も良好な結果は、縦及び横の両方向において、サンプルL17によって得られた。
本発明による添加剤の三種組み合わせとは別に、二種組み合わせを更に検査した。サンプルL13は、セメント及び酒石酸の含有量の観点でサンプルL12に相当したが、0.05重量%のホウ酸の添加を省略した。人工気候室での処理後に測定したサグについてのサンプルL13の値は、同様の組成を有するサンプルL12と比較してかなり劣る。サグは、L12について測定したものよりも1.5倍超大きい。
試験L19では、0.022重量%の酒石酸と0.05重量%のホウ酸との混合物を使用した。この混合物を内部標準(L18)と比較すると、L19からのサンプルのサグは、標準を使用したものよりも平均で僅かに大きいことが分かる。しかし、サグ値は、0.3重量%のセメントを更に含有するL17のサンプルのものよりもかなり劣っていることにも注意されるべきである。
Figure 0007010821000003


Figure 0007010821000004


Figure 0007010821000005


Figure 0007010821000006

表4は、個々の添加剤成分を代替(すなわち、L-酒石酸、ホウ酸塩及び酒石酸塩)に置き換えた試験を示す。
ここでも、0.022重量%のSTMPと、0.05重量%のホウ酸と、0.1重量%のセメントとの混合物を内部標準(L24)として使用した。全ての他のサンプル(L21~L23)では、添加剤の成分を変えた。
L21では、STMPの代わりに、L-酒石酸を0.022重量%の量で使用した。ホウ酸(0.05重量%)の量及びセメント(0.1重量%)の量は、内部標準に相当した。
L22では、STMPの代わりに、D/L-酒石酸を0.022重量%の量で使用した一方で、ホウ酸及びセメントの量は、内部標準(すなわち、0.05重量%のホウ酸及び0.1重量%のセメント)に相当した。
L23では、同様にD/L-酒石酸を0.022重量%の量で使用した。また、ホウ酸の代わりに、0.05重量%のホウ酸と等価なホウ酸塩(具体的には五ホウ酸ナトリウム)を使用した。
結果は、L-酒石酸(L21)又はD/L-酒石酸(L22)によるSTMPの置き換えが品質を損なうことなく可能であり、これらの組成物を用いると、内部標準による結果よりもより良好な結果がサグ試験において得られることを示している。
同様に、ホウ酸を五ホウ酸ナトリウム(L23)で置き換えることも可能であるが、内部標準又はL22と比較してサグ試験において僅かに劣る結果となる。L22は、単に、L23において使用したホウ酸塩の代わりにホウ酸を使用する点で、L23とは異なっている。
表5において、酒石酸の塩である酒石酸塩によるSTMPの置き換えを試験した。内部標準(L25)は、0.022重量%のSTMP、0.05重量%のホウ酸、及び0.1重量%のセメントを含有した。サンプルL26では、STMPを、同じ量のD/L-酒石酸によって置き換えた。サンプルL27では、STMPを、同じ量の酒石酸Na/Kによって置き換えた。
結果は、ホウ酸及びセメントと組み合わせた酒石酸塩を用いたサンプル(L27)でさえも、内部標準を用いたサンプル(L25)と比較して、サグ試験において僅かに低いサグを達成したことを示している。
しかしながら、サグ値が最も低かったのは、STPM(L25)の代わりにD/L-酒石酸を含有したサンプルL26であった。ホウ酸及びセメントの含有量は、両方のサンプルにおいて同じであった。
Figure 0007010821000007

Figure 0007010821000008


本発明には下記の態様が含まれる。
<1> ホウ酸及び/又はホウ酸の塩、酒石酸及び/又は酒石酸の塩、並びにセメントを含む、石膏成形品製造用添加剤。
<2> 前記ホウ酸及び/又は前記ホウ酸の塩が、焼石膏の量に対して0.01重量%~0.15重量%(好ましくは0.01重量%~0.1重量%)の量で含まれることを特徴とする、<1>に記載の添加剤。
<3> 前記酒石酸が、酒石酸ラセミ体であることを特徴とする、<1>又は<2>に記載の添加剤。
<4> 前記酒石酸及び/又は前記酒石酸の塩が、焼石膏の量に対して0.001重量%~0.1重量%(好ましくは0.005重量%~0.03重量%)の量で含まれることを特徴とする、<1>~<3>のいずれか一項に記載の添加剤。
<5> 前記セメントが、ポルトランドセメントであることを特徴とする、<1>~<4>のいずれか一項に記載の添加剤。
<6> 前記セメントが、焼石膏の量に対して0.05重量%~0.5重量%(好ましくは0.08重量%~0.25重量%)の量で含まれることを特徴とする、<1>~<5>のいずれか一項に記載の添加剤。
<7> 少なくともスラリーから製造され、前記スラリーが焼石膏、水、及び添加剤から形成され、前記添加剤がホウ酸及び/又はホウ酸の塩、酒石酸及び/又は酒石酸の塩、並びにセメントを含む、石膏成形品(特に石膏ボード)。
<8> 焼石膏を水及び添加剤と混合する工程であって、前記添加剤がホウ酸及び/又はホウ酸の塩、酒石酸及び/又は酒石酸の塩、並びにセメントを含んでいる前記工程と、
石膏成形品を形成する工程と、
所望により、前記石膏成形品を乾燥させる工程と、
を含む、石膏成形品(特に石膏ボード)を製造する方法。

Claims (10)

  1. 焼石膏、水、及び石膏成形品製造用添加剤から形成されるスラリーであって、
    前記石膏成形品製造用添加剤は、ホウ酸、酒石酸及び/又は酒石酸の塩、並びにセメントを含み、
    前記ホウ酸が、焼石膏の量に対して0.0重量%~0.075重量%の量で含まれること、
    前記酒石酸及び/又は前記酒石酸の塩が、焼石膏の量に対して0.011重量%~0.033重量%の量で含まれること、並びに、
    前記セメントが、焼石膏の量に対して0.重量%~0.重量%の量で含まれることを特徴とする、前記スラリー。
  2. 前記酒石酸が、酒石酸ラセミ体又はL-酒石酸であることを特徴とする、請求項1に記載のスラリー。
  3. 前記セメントが、ポルトランドセメントであることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のスラリー。
  4. 少なくとも請求項1~請求項のいずれか一項に記載のスラリーから製造される石膏成形品。
  5. 前記石膏成形品が石膏ボードである、請求項に記載の石膏成形品。
  6. 焼石膏を水及び添加剤と混合する工程であって、前記添加剤がホウ酸、酒石酸及び/又は酒石酸の塩、並びにセメントを含み、
    前記ホウ酸が、焼石膏の量に対して0.0重量%~0.075重量%の量で含まれること、
    前記酒石酸及び/又は前記酒石酸の塩が、焼石膏の量に対して0.011重量%~0.033重量%の量で含まれること、並びに、
    前記セメントが、焼石膏の量に対して0.重量%~0.重量%の量で含まれることを特徴とする前記工程と、
    石膏成形品を形成する工程と、
    を含む、石膏成形品を製造する方法。
  7. 形成した前記石膏成形品を乾燥させる工程を更に含む、請求項に記載の方法。
  8. 前記石膏成形品が石膏ボードである、請求項又は請求項に記載の方法。
  9. ホウ酸、酒石酸及び/又は酒石酸の塩、並びにセメントを含む添加剤の、石膏成形品のサグ耐性の向上のための使用であって、前記石膏成形品は少なくとも、焼石膏、水、及び前記添加剤から形成されるスラリーから製造され、
    前記ホウ酸が、焼石膏の量に対して0.0重量%~0.075重量%の量で含まれること、
    前記酒石酸及び/又は前記酒石酸の塩が、焼石膏の量に対して0.011重量%~0.033重量%の量で含まれること、並びに、
    前記セメントが、焼石膏の量に対して0.重量%~0.重量%の量で含まれることを特徴とする、
    前記使用。
  10. 前記酒石酸がL-酒石酸である請求項9に記載の使用。
JP2018527911A 2015-11-30 2016-09-09 石膏成形品製造用添加剤、石膏成形品、及び石膏成形品の製造方法 Active JP7010821B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102015015300 2015-11-30
DE102015015300.5 2015-11-30
PCT/EP2016/001522 WO2017092837A1 (en) 2015-11-30 2016-09-09 Additive for gypsum building materials

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018535182A JP2018535182A (ja) 2018-11-29
JP2018535182A5 JP2018535182A5 (ja) 2019-10-17
JP7010821B2 true JP7010821B2 (ja) 2022-01-26

Family

ID=56997452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018527911A Active JP7010821B2 (ja) 2015-11-30 2016-09-09 石膏成形品製造用添加剤、石膏成形品、及び石膏成形品の製造方法

Country Status (16)

Country Link
EP (1) EP3383822A1 (ja)
JP (1) JP7010821B2 (ja)
CN (1) CN108290791B (ja)
AU (1) AU2016361765A1 (ja)
BR (1) BR112018011160B1 (ja)
CL (1) CL2018001278A1 (ja)
CO (1) CO2018005018A2 (ja)
CR (1) CR20180277A (ja)
CU (1) CU24601B1 (ja)
EA (1) EA034809B1 (ja)
IL (1) IL259551B (ja)
MX (1) MX2018005901A (ja)
PE (1) PE20181342A1 (ja)
SA (1) SA518391673B1 (ja)
UA (1) UA124000C2 (ja)
WO (1) WO2017092837A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EA202190301A1 (ru) 2018-10-26 2021-07-08 Кнауф Гипс Кг Не содержащая бор добавка против провисания для гипсовых строительных материалов
CN112888665B (zh) * 2018-11-19 2022-09-20 可耐福石膏两合公司 使用聚二甲基硅氧烷的防水石膏板的抗下垂性的改进
AU2018453878A1 (en) * 2018-12-20 2021-06-24 Knauf Gips Kg Gypsum building material with improved high-temperature resistance
FR3107057A1 (fr) * 2020-02-12 2021-08-13 Saint-Gobain Placo Un panneau de construction ayant une stabilité dimensionnelle améliorée

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002145655A (ja) 2000-11-07 2002-05-22 Yoshino Gypsum Co Ltd 石膏系建材
JP2004513868A (ja) 2000-11-21 2004-05-13 ユナイテッド・ステイツ・ジプサム・カンパニー 構造用被覆パネル
US20060048680A1 (en) 2002-12-06 2006-03-09 Roger Arese Process for reducing creep in a gypsum plaster-based element, gypsum plaster-based composition and method for making a gypsum plaster-based element with reduced creep
JP2008546618A (ja) 2005-06-14 2008-12-25 ユナイテッド・ステイツ・ジプサム・カンパニー 高強度床材組成物
CN105804357A (zh) 2016-03-24 2016-07-27 北新集团建材股份有限公司 一种水泥增强石膏板

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1226333A (ja) 1967-03-22 1971-03-24
DE2542536C3 (de) * 1975-09-24 1982-05-19 Degussa Ag, 6000 Frankfurt Abbindeverzögerer für technische Gipsplaster
CN1071654A (zh) * 1992-10-19 1993-05-05 刘光辉 多功能石膏复合板的配制及工艺
JPH1112019A (ja) * 1997-06-20 1999-01-19 Mitsui Chem Inc 内装壁用石膏ボード及びその製造方法
ID21641A (id) 1997-08-21 1999-07-08 United States Gypsum Co Produk yang mengandung gypsum dengan peningkatan ketahanan terhadap deformasi tetap dan metode serta komposisi untuk memproduksinya
JP3697921B2 (ja) * 1999-01-26 2005-09-21 宇部興産株式会社 自己流動性水硬性組成物
CN1232465C (zh) * 2002-12-24 2005-12-21 清华大学 凝石二元化湿水泥及其用途
KR20120070543A (ko) * 2009-10-28 2012-06-29 지요다 우테 가부시키가이샤 석고보드
CN102276227B (zh) * 2011-05-24 2013-04-17 南京臣功节能材料有限责任公司 一种基于β-半水石膏的抗流挂保温砂浆
CN104446608A (zh) * 2014-11-12 2015-03-25 安徽福来缘建材有限公司 一种抗菌高强度加气砖及其制备方法
CN104446245A (zh) * 2014-11-21 2015-03-25 苏州大乘环保建材有限公司 一种超早强砂浆

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002145655A (ja) 2000-11-07 2002-05-22 Yoshino Gypsum Co Ltd 石膏系建材
JP2004513868A (ja) 2000-11-21 2004-05-13 ユナイテッド・ステイツ・ジプサム・カンパニー 構造用被覆パネル
US20060048680A1 (en) 2002-12-06 2006-03-09 Roger Arese Process for reducing creep in a gypsum plaster-based element, gypsum plaster-based composition and method for making a gypsum plaster-based element with reduced creep
JP2008546618A (ja) 2005-06-14 2008-12-25 ユナイテッド・ステイツ・ジプサム・カンパニー 高強度床材組成物
CN105804357A (zh) 2016-03-24 2016-07-27 北新集团建材股份有限公司 一种水泥增强石膏板

Also Published As

Publication number Publication date
CU20180042A7 (es) 2018-08-06
CO2018005018A2 (es) 2018-07-19
IL259551A (en) 2018-07-31
CR20180277A (es) 2019-01-09
MX2018005901A (es) 2018-08-28
JP2018535182A (ja) 2018-11-29
BR112018011160B1 (pt) 2022-11-22
CN108290791B (zh) 2022-04-01
BR112018011160A2 (pt) 2018-11-21
EA201891082A1 (ru) 2018-10-31
SA518391673B1 (ar) 2022-07-05
CN108290791A (zh) 2018-07-17
AU2016361765A1 (en) 2018-05-10
EP3383822A1 (en) 2018-10-10
UA124000C2 (uk) 2021-07-07
PE20181342A1 (es) 2018-08-21
CU24601B1 (es) 2022-06-06
EA034809B1 (ru) 2020-03-24
IL259551B (en) 2022-05-01
CL2018001278A1 (es) 2018-09-28
WO2017092837A1 (en) 2017-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7010821B2 (ja) 石膏成形品製造用添加剤、石膏成形品、及び石膏成形品の製造方法
RU2563891C1 (ru) Устойчивый к провисанию гипсовый продукт и способ его производства
US20160031761A1 (en) Surfactant Composition for Use in Gypsum Wallboard Manufacture
CN105307999A (zh) 用于石膏墙板制造的表面活性剂组合物
JP2018535182A5 (ja) 石膏成形品製造用添加剤、石膏成形品、及び石膏成形品の製造方法
CN103974921A (zh) 用于石膏制品的化学添加剂
CN104593135B (zh) 一种水泥预制品脱模剂
JP7314258B2 (ja) 石膏建材用のホウ素を含まないサグ防止添加剤
US10421689B2 (en) Gypsum boards
CN112573858B (zh) 一种高分子类石膏缓凝剂及其制备方法和应用
KR20150138957A (ko) 시멘트 모르타르용 혼화제 조성물 및 이를 포함하는 시멘트 모르타르
CN107935449A (zh) 酮类发泡剂组合物及应用
CN105330198B (zh) 一种适用于石膏材料具有减水功能的组合物
US2113375A (en) Calcium sulphate plaster
EA044088B1 (ru) Не содержащая бор добавка против провисания для гипсовых строительных материалов
US20230002287A1 (en) Foamed Liquefiers in Gypsum Boards
RU2494991C1 (ru) Модельный материал
CN115636617B (zh) 一种用于蛋白类石膏缓凝剂的纳米复合超强防潮抗结块剂及其制备方法
CN106365489A (zh) 一种脱硫建筑石膏用缓凝剂
WO2022136321A1 (en) A plasterboard, a stucco slurry, use of a stucco slurry and a partition
KR20190127292A (ko) 석고보드용 발포제 조성물 및 이를 이용한 석고보드 제조 방법
JPS5941938B2 (ja) 石膏スラリ−のフロ−値向上方法
CA3119659A1 (en) Improvement of the sagging resistance of gypsum boards waterproofed with polydimethylsiloxanes
JP2008162835A (ja) アルカリ金属塩の風化防止方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190906

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210520

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211022

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20211022

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20211026

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20211122

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20211124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7010821

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150