JP7010524B1 - 空調装置の汚損判定システム、汚損判定方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、ユーザーは、変色を発見しても汚損の進行の程度を判断できず、清掃の適切なタイミングを逃すことが多い。そのため、空調装置をユーザー自身が清掃する場合や、メンテナンスの専門業者に清掃を依頼する場合のいずれにおいても、汚損の進行によって多大な手間と費用がかかったり、直ちに清掃する必要がない場合にも専門業者へ依頼をしてしまい、やはり費用がかかったりするという課題があった。
このような課題を解決するため、定期的に空調装置の汚損箇所を撮像して、汚損の程度を認識するための技術が開発されており、それに関してすでに発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、空気処理装置のケーシング内部の構成部品の、現在の状態を撮像する撮像部と、この撮像部が撮像した現在の画像データに基づいて、構成部品の現在以降の汚れ度合いに関する状況を推定する推定部と、を備え、推定部は、現在の画像データに基づいて、構成部品の現在以降の汚れ度合いに関する特徴量を求め、この特徴量に応じた推定画像データを作成することを特徴とする。
このような特徴を有する発明においては、構成部品として、ケーシングの内部の底部に設置されたドレンパンが選択されている。また、ケーシングの側壁に設けられた点検蓋の内面に設置されたカメラが、所定時間毎に自動で、またはサービス業者の操作に従って、ドレンパンの底面を撮像する。そして、カメラが撮像した画像データは演算装置に逐次送信され、演算装置においてドレンパンの汚れに関する情報が推定される。この推定された汚れに関する情報は、ネットワークを介してユーザーの通信端末に報知される。
したがって、ユーザーは、受け取った情報により、ドレンパンの汚れの度合いをイメージし易くなり、メンテナンスの重要性を認識し易くなる。
さらに、適否判断部は、取得部が取得した対象画像が、対象吹出口の汚損判定に利用可能である否かを判断する。このような適否判断は、対象画像が、例えば撮像時の光量不足によって対象画像が暗かったり、ブレを含んでいたりすることで汚損箇所を正確に特定できないものや、撮像方向や撮像範囲が不適切であるために対象吹出口の形状を認識できないものになることを防止するために行われる。
一方、対象画像が対象吹出口の汚損状態の判定に利用可能でないと判断された場合は、通知部が、例えばネットワークを介し、対象吹出口の再撮像を促す案内をユーザーが所有する通信端末に通知する。
上記構成の発明においては、第1の発明の作用に加えて、取得部が、対象画像に加えて対象空調装置の型式を識別可能な識別情報を取得することによって、適否判断部が、複数のマスター画像のうちから、対象画像に対応する対応マスター画像を抽出する。
比較の結果、対象形状と、対応マスター形状が一致する場合、適否判断部は適否判断結果を適とするから、汚損判定部において、汚損判定が行われる。これに対し、対象形状と、対応マスター形状が一致しない場合には、適否判断部は適否判断結果を否とするから、通知部において対象吹出口の再撮像を促す案内が通知される。
このような構成の発明においては、第1又は第2の発明の作用に加えて、汚損判定部は、対象吹出口の汚損状態を、複数の段階に区分して判定するため、現在の汚損状態が詳細に認識される。
このような構成の発明においては、第1の発明の作用と同様の作用を有する。
このような構成の発明は、請求項4に記載の空調装置の汚損判定方法の作用を発揮させる。詳細には、通信端末用プログラムが、ユーザーに対して撮像工程を実行させる。また、汚損判定システム用プログラムが、取得工程と、適否判断工程と、汚損判定工程と、通知工程を自動的に実行する。
さらに、適否判断部により、対象画像が対象吹出口の汚損判定に利用可能であるか否かを判断し、その適否判断結果が適と判断された場合に限り、対象画像が汚損判定部における汚損状態の判定に利用されるため、精度の高い汚損判定が可能となる。
さらに、適否判断工程と、汚損判定工程をプログラムが実行することによれば、人が適否判断及び汚損判定をする場合と比較して、適否判断結果及び汚損判定結果の人の主観に基づくバラツキを排除し、再現性を良好にすることができる。
なお、実施例1に係る空調装置の汚損判定システム1(以下、汚損判定システム1という。)は、空調装置のメンテナンスを行う専門業者が所有しており、ユーザーが空調装置の清掃をこの専門業者へ依頼した際に、専門業者が依頼したユーザーに対して汚損判定システム1の機能の一部を利用させることを想定したものである。また、実施例1における空調装置及び対象空調装置とは、いずれも壁掛け型の空調装置であって、例えば一般家庭や事業所に設置されているものである。
また、取得部2と、通知部5は、それぞれネットワーク51を介し、ユーザーの通信端末50と通信可能に構成される通信手段である。なお、図1では、1台の通信端末50のみが示されているが、汚損判定システム1は複数の通信端末50とそれぞれ通信可能である。
このうち、記憶部50cには、通信端末50の動作を制御するための通信端末用プログラムが記憶される。この通信端末用プログラムは、ユーザーが予め通信端末50の操作画面50dを操作し、例えば専門業者のホームページ上で汚損判定システム1に対してダウンロードを要求することで記憶部50cにダウンロードされ、さらに通信端末50の所定のインストール先フォルダ(図示せず)にインストールされたものである。
次に、取得部2は、通信端末50から送信された対象情報を取得し、適否判断部3に伝達する。すると、適否判断部3が動作を開始し、その適否判断結果に対応して汚損判定部4及び通知部5がそれぞれ動作を開始する。以下、取得部2等の構成及び動作について、順に説明する。
このうち、識別情報とは、型式そのもののほか、メーカー名と製造番号といった型式を特定し得る情報をいい、対象空調装置の筐体の表面に表示されているものや、取扱説明書に記載されているものをいう。これ以外にも、識別情報は型式を特定し得る情報であれば特に限定されず、そのデータ形式は、操作画面から入力されるテキストデータや、画像ファイル中の文字列、バーコード及び二次元コードのいずれであってもよい。
さらに、対象画像及び識別情報は、具体的には、1枚の画像ファイルにまとめて含まれていてもよく、又はそれぞれ別の画像ファイル若しくはそれぞれ画像ファイルとテキストデータに分けられていてもよい。
また、適否判断部3は、画像ファイル中の文字列やコードから、必要な情報を読み出し可能な公知の処理方法を実行できるよう構成されている。そのため、適否判断部3は、対象情報のうち、例えば画像ファイル中の文字列やコードからなる識別情報から、自動的に型式等を認識できる。
すると、汚損判定部4が、対象吹出口の汚損状態の判定を開始する。これと同時に、通知部5は、適否判断結果を通信端末50へネットワーク51を介して送信する。なお、通知部5が通信端末50へ通知する適否判断結果、後述する汚損判定結果及び各種の案内メッセージは、結果情報を構成する。また、通知部5は、この通知部5が行った通知の事実とその内容及び日時を主記憶部6aへ伝達して記憶させる。
これにより、通知部5は、主記憶部6aに記憶されている対象吹出口の再撮像を促す案内メッセージを読み出し、これをネットワーク51を介してユーザーの通信端末50へ通知する。また、再撮像を促す案内メッセージは、文字情報のほか、再撮像を促す旨の画像情報や音声情報で構成されてもよい。
そして、通信端末50は、案内メッセージを操作画面50dに表示する。ユーザーは、この案内メッセージに従って、再び対象吹出口の撮像を行い、対象画像を含む対象情報を取得部2へ送信する。
さらに、汚損区分記憶部6cは、汚損の程度が複数の段階に区分されてなる汚損区分を記憶する。この汚損区分として、例えば、予め架空の吹出口の画像を想定し、この想定した画像を画素値の閾値で二値化し、この閾値以下を有する領域の総面積と、閾値を超える領域の総面積との比率を指標として作成されたものが考えられる。
なお、マスター画像記憶部6bや汚損区分記憶部6cは、取得部2等とともに1台のコンピューターに設けられるほか、ネットワーク51を介して取得部2等と通信可能なサーバーに設けられてもよい。
また、通信端末50に通信端末用プログラムをインストールすることで、ネットワーク51を介して対象画像を取得部2へ送信したり、通知部5から汚損判定結果や汚損判定結果を受信したりすることができる。そのため、ユーザーが通信端末50を操作して手軽に対象画像の撮像や、汚損判定結果等の閲覧をすることができる。よって、この点からも、一般家庭や事業所で空調装置の汚損判定システムを利用し易い。
また、適否判断結果が否である場合は、通知部5が対象吹出口の再撮像を促す案内メッセージを通知することから、汚損判定を実施可能な対象画像を確実に取得することができる。
図2に示すように、実施例2に係る空調装置の汚損判定方法10(以下、汚損判定方法10という。)は、ステップS1の撮像工程と、ステップS2の取得工程と、ステップS3の適否判断工程と、ステップS4の汚損判定工程と、ステップS5,S5´の通知工程を備える。さらに、図示は省略するが、ステップS3の適否判断工程とステップS5´の通知工程の間、及びステップS4の汚損判定工程とステップS5の通知工程の間に、適否判断結果及び汚損判定結果を主記憶部6aに記憶させる記憶工程をそれぞれ備える。
これらの工程のうち、ステップS1の撮像工程は、通信端末50にインストールされた通信端末用プログラムに基づいて実行される。また、ステップS2の取得工程乃至ステップS5の通知工程は、汚損判定システム1にインストールされた汚損判定用プログラムに基づいて実行される。以下、各工程について、順に説明する。
また、操作画面50dには、この撮像時の案内メッセージとともに、対象画像と、複数のマスター画像を比較できるように、対象吹出口を撮像する際の撮像方向や撮像範囲についての適切なアドバイスの文章、又は、撮像位置及び撮像範囲を示す図形等を表示することが望ましい。
具体的には、後述する複数のマスター画像中の各吹出口が、いずれも共通した撮像方向及び撮像範囲によって撮像されている場合、この共通した撮像方向等に則っての撮像を求める旨のアドバイス又は図形を表示するとよい。詳細には、共通した撮像方向についてのアドバイスは、例えば、対象吹出口の最奥面や横ルーバーを最も広く撮像できる方向からの撮像を求めるもの、共通した撮像範囲についてのアドバイスは、対象画像を撮像画面の特定範囲内に収めるために、撮像範囲を指定する枠線からなる図形を操作画面50d上に表示するものが考えられる。
これにより、適否判断部3が、ステップS3の適否判断工程を実行する。この工程において、適否判断部3は、まず、対象情報に含まれる対象画像と、識別情報と、個人情報を互いに関連付けて対象関連情報とし、この対象関連情報を主記憶部6aに伝達して記憶させる。
そして、適否判断部3は、対象関連情報のうちの対象画像が、例えば撮像時の光量不足によって対象画像が暗かったり、焦点がずれて画像がボケてしまったりするために、汚損箇所を特定できないものであるか否かの判断と、撮像方向や撮像範囲が不適切であるために、対象吹出口の形状を認識できないものであるか否かの判断を行う。
そして、適否判断部3が、対象画像が汚損箇所を特定でき、かつ対象吹出口の形状を認識できるものであると判断した場合は、適否判断結果を適とし、さらに適否判断結果を対象関連情報と関連付けて対象適否情報を作成する。そして、適否判断部3は、対象適否情報を、汚損判定部4と、主記憶部6aへ伝達する。
さらに、汚損判定部4は、汚損判定結果を、主記憶部6aから読み出した対象適否情報と関連付けて対象汚損情報を作成し、この対象汚損情報を通知部5と、主記憶部6aへ伝達する。なお、この汚損区分を用いた汚損状態の判定方法については、図5を用いながら後述する。
通知部5に対象汚損情報が伝達されることにより、通知部5は、ステップS5の通知工程を実行し、ユーザーの通信端末50に、対象汚損情報または汚損判定結果を通知する。さらに、通知部5は、これを説明するメッセージを通知してもよい。
この通知に基づき、通信端末50は、例えば、適否判断結果が適であったから汚損判定を開始できる旨の経過メッセージを、操作画面50dに表示させることができる。さらに、この経過メッセージに加えて、通信端末50は、ユーザーに対して汚損判定が完了するまで再度の待機を求める旨のメッセージを操作画面50dに表示させてもよい。ただし、このようなステップS3の適否判断工程とステップS4の汚損判定工程の間のステップS5の通知工程は、省略されてもよい。
また、判断理由が対象適否情報に含まれて通知部5へ伝達される場合では、再撮像等を促す案内メッセージに、ユーザーが撮像した対象画像が不適である理由の説明文が添付されてもよい。この説明文は、例えば、上記の(1)乃至(3)のいずれかとすることができる。
そして、上記の案内メッセージを確認したユーザーは、ステップS1-2の撮像実施工程として、再び、対象吹出口の撮像を行って対象画像を含む対象情報を取得部2へ送信する。このとき、識別番号やユーザーの個人情報等の再送信は省略できるようにしてもよい。
図3及び図4に示すように、ステップS3の適否判断工程は、ステップS3-1の画質判断工程と、ステップS3-2の形状判断工程を備える。
また、図3に示すように、ステップS3-1の画質判断工程は、ステップS3-1-1の明度判断工程と、ステップS3-1-2の鮮鋭度判断工程を備える。
これは、汚損は対象吹出口で変色が発生した箇所、すなわち対象画像上で明度が低下した箇所として認識されるところ、対象画像を撮像した際の光量が不足していると、対象画像上で汚損が発生していない部分の明度が低下し、汚損箇所との判別精度が低下することを防止するためである。
さらに、対象画像中の対象吹出口は、通常、縦ルーバーや溝構造といった、汚損箇所の検出に不要な構造物を備えている。そのため、モノクロ二値化処理をする前に、専門業者が不要な構造物を対象画像から選択して消去するための消去工程が実行されてもよい。
これに対し、明度比率RLが明度判断値kを超える場合、適否判断部3が、対象画像を撮像した際の光量が不足しており、対象画像が対象吹出口の汚損判定に利用可能でないと判断する。そして、適否判断部3がモノクロ二値化処理を行った後の対象画像と、明度比率RL及び明度判断値kを対象適否情報の一部として、通知部5と、主記憶部6aにそれぞれ伝達した後、通知部5がステップS5´の通知工程を実行する。
具体的には、対象画像が鮮鋭であるか否かは、画像に対するエッジ処理を行って、ボケ等を含む画像を検出可能な公知の処理方法によって判断される。
よって、ステップS3-1-2の鮮鋭度判断工程において、適否判断部3が、対象画像が鮮鋭であると判断した場合、この判断結果を対象適否情報の一部として主記憶部6aに伝達する。その後、適否判断部3がステップS3-2の形状判断工程を実行する。
これに対し、適否判断部3が、対象画像が鮮鋭でないと判断した場合、この判断結果を対象適否情報の一部として主記憶部6aに伝達した後、通知部5がステップS5´の通知工程を実行する。
次に、ステップS3-2-2の抽出工程は、適否判断部3が複数のマスター画像から対象画像に対応する対応マスター画像を抽出する工程である。
ここで、対象画像は、対象関連情報の一部であり、適否判断部3によって対象空調装置の型式を識別可能な識別情報と関連付けされている。また、複数のマスター画像は、複数の吹出口画像が、対応する空調装置の型式と関連付けられて作成されたものである。よって、型式を指標とすることで、複数のマスター画像から、対象画像に写された対象空調装置の型式と一致する型式を有する空調装置の画像、すなわち対応マスター画像を抽出できる。
前者の形状検出方法では、適否判断部3は、対象画像及び対応マスター画像上で検出した長方形状をなすエッジ部分を、対象形状及び対応マスター形状であるとそれぞれ認識し、対象適否情報の一部として主記憶部6aに伝達した後、ステップS3-2-4の形状比較工程を実行する。
また、適否判断部3が、適否判断結果を対象適否情報の一部として通知部5に伝達してもよい。この場合、通知部5が、例えば、ユーザーが送信した対象画像の適否判断結果が適となったため、引き続き汚損判定を実行しているというメッセージを、ネットワーク51を介してユーザーの通信端末50に通知してもよい。ただし、このような通知は省略されてもよい。
これに対し、適否判断結果が否の場合、適否判断部3が、適否判断結果を対象適否情報の一部として主記憶部6aと、通知部5に伝達する。その後、通知部5がステップS5´の通知工程を実行する。
図5は、実施例2に係る空調装置の汚損判定方法を構成する汚損判定工程のフロー図である。なお、図1乃至図4で示した構成要素については、図5においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5に示すように、ステップS4の汚損判定工程は、ステップS4-1の明度比率読込工程と、ステップS4-2の汚損比較工程を備える。
ステップS4-1の明度比率読込工程は、ステップS3-1-1の明度判断工程において求められた対象画像の面積に関する明度比率RL(SB/SW、SWは所定の閾値以上の明度を有する領域の総面積、SBは閾値未満の明度を有する領域の総面積)と、明度判断値kを、汚損判定部4が主記憶部6aから読み込む工程である。
ただし、この工程の代わりに、汚損箇所の検出に最適な明度の閾値を選択して対象画像を再度モノクロ二値化処理し、新たな明度比率RLを求めてもよい。
詳細には、明度比率RLの区分[1]から区分[5]は、区分毎の明度比率RLの増加量Kを(k/n、nは区分数5)とすると、[1]0.0≦RL<K、[2]K≦RL<2K、[3]2K≦RL<3K、[4]3K≦RL<4K、[5]4K≦RL≦k、に設定されている。すなわち、区分[1]から区分[5]になるにつれて、汚損状態が悪化することを意味している。
これにより、通知部5が汚損判定結果を通信端末50へ送信すると、通信端末50は、ステップS5の通知工程として、汚損判定結果を操作画面50dに表示する。なお、操作画面50dに表示される汚損判定結果は、例えば、対象画像の明度比率RLが、区分[1]に該当する場合は「汚れていない」、区分[2]に該当する場合は「わずかに汚れているが清掃するほどではない」、区分[3]に該当する場合は「少し汚れており清掃してもよい」、区分[4]に該当する場合は「汚れており清掃したほうがよい」、区分[5]に該当する場合は「ひどく汚れており清掃が必要である」のように、ユーザーが汚損状態を理解し易い文章で表示されるとよい。
また、専門業者にとっても、汚損状態の判断のみのためにユーザー宅へ出向く手間を省くことができる。これにより、実際に清掃作業に取り掛かる前の経費と時間を節減できるので、業務効率を向上させることが可能となる。
加えて、ステップS4の汚損判定工程において、対象画像の汚損箇所を汚損区分と照らし合わせることで汚損判定を行うため、人が判断するよりも客観的な汚損判定結果を得ることができる。よって、例えば、1台の対象空調装置における汚損状態の経時変化を正確に追跡できるとともに、複数台の対象空調装置間においても汚損判定結果のバラツキが無く、汚損判定結果の信頼性を高めることが可能である。
このうち、ステップS3の適否判断工程において通知される再撮像を促す案内メッセージに、ユーザーが撮像した対象画像についての不適理由の説明文等が添付される場合では、ユーザーが撮像する際の注意点をより深く理解できるので、不適切な対象画像の撮像と送信が繰り返されることを防止可能である。
また、ステップS4の汚損判定工程後に汚損判定結果が通知されるため、ユーザーが汚損の程度と、清掃の適切なタイミングを認識可能である。そのため、汚損の進行によって多大な手間と費用がかかったり、直ちに清掃する必要がない場合にも専門業者へ依頼をしてしまい、やはり費用がかかったりするという課題を解決できる。
また、ステップS3-1の画質判断工程においては、ステップS3-1-1の明度判断工程と、ステップS3-1-2の鮮鋭度判断工程の順序が入れ替わってもよい。このほか、ステップS5の通知工程によって汚損判定結果が送信されてから一定期間が経過した後、通知部5が、通信端末50に対して対象吹出口の清掃を案内する案内メッセージを送信してもよい。
さらに、汚損判定システム1として、パーソナルコンピューターのほかにも、スマートフォンやタブレットが使用されてもよい。
Claims (4)
- 判定対象である対象空調装置の対象吹出口を撮像して得られた対象画像と、前記対象空調装置の型式を識別可能な識別情報を含む対象情報を、通信端末から取得する取得部と、
前記対象画像が前記対象吹出口の汚損判定に利用可能である否かを判断し、適否判断結果を作成する適否判断部と、
前記対象画像に基づいて、前記対象吹出口の汚損状態を判定し、汚損判定結果を作成する汚損判定部と、
前記適否判断結果及び前記汚損判定結果を含む結果情報を通知する通知部と、
前記型式に関して異なる複数の空調装置の各吹出口をそれぞれ撮像した複数の吹出口画像が、対応する前記型式と関連付けられて生成される、複数のマスター画像を記憶するマスター画像記憶部を備え、
前記適否判断部は、
前記識別情報に基づき、複数の前記マスター画像から前記対象画像に対応する対応マスター画像を抽出して、前記対象画像における前記対象吹出口の形状である対象形状と、前記対応マスター画像における前記吹出口の形状である対応マスター形状を比較し、
前記対象形状と、前記対応マスター形状が一致する場合に、前記適否判断結果を適とし、
前記対象形状と、前記対応マスター形状が一致しない場合に、前記適否判断結果を否とし、
前記適否判断結果が適の場合に、前記汚損判定部が、前記汚損状態の判定を開始し、
前記適否判断結果が否の場合に、前記通知部が、前記対象吹出口の再撮像を促す案内を通知することを特徴とする空調装置の汚損判定システム。 - 汚損の程度が複数の段階に区分されてなる汚損区分を記憶する汚損区分記憶部を備え、
前記汚損判定部は、前記対象吹出口の前記汚損状態を、前記汚損区分と比較して判定することを特徴とする請求項1に記載の空調装置の汚損判定システム。 - 判定対象である対象空調装置の対象吹出口を撮像する撮像工程と、
前記対象吹出口を撮像して得られた対象画像と、前記対象空調装置の型式を識別可能な識別情報を含む対象情報を、通信端末から取得する取得工程と、
前記対象画像が前記対象吹出口の汚損判定に利用可能である否かを判断し、適否判断結果を作成する適否判断工程と、
前記対象画像に基づいて、前記対象吹出口の汚損状態を判定し、汚損判定結果を作成する汚損判定工程と、
前記適否判断結果及び前記汚損判定結果を含む結果情報を通知する通知工程を備え、
前記適否判断工程は、
前記識別情報に基づき、前記型式に関して異なる複数の空調装置の各吹出口をそれぞれ撮像した複数の吹出口画像が、対応する前記型式と関連付けられて生成される、複数のマスター画像から前記対象画像に対応する対応マスター画像を抽出する抽出工程と、
前記対象画像における前記対象吹出口の形状である対象形状と、前記対応マスター画像における前記吹出口の形状である対応マスター形状を比較する形状比較工程を備え、
前記対象形状と、前記対応マスター形状が一致する場合に、前記適否判断結果を適とし、
前記対象形状と、前記対応マスター形状が一致しない場合に、前記適否判断結果を否とし、
前記適否判断結果が適の場合に、前記汚損判定工程において、前記汚損状態の判定を開始し、
前記適否判断結果が否の場合に、前記通知工程において、前記対象吹出口の再撮像を促す案内を通知することを特徴とする空調装置の汚損判定方法。 - コンピューターに、請求項3に記載の空調装置の汚損判定方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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