JP2022020559A - 画像処理装置、画像処理方法、および、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 グラム染色を用いて細菌を分類するためには、染色作業をした後に、顕微鏡で検体を観察して細菌を見つけて、更に見つけた細菌の形や色に応じて細菌を分類するという一連の作業が必要であった。【解決手段】 グラム染色された検体の複数の領域に対して撮像を行い、複数の画像を生成し、これら複数の画像の少なくとも一部の画像に対して細菌を検出する処理と、検出された細菌を菌種に応じて分類する分類手段と、を有する画像処理装置を提供する。【選択図】 図2
Description
本発明は、画像から細菌を検出して分類するシステムに関する。
従来の感染症治療の場合、菌種を特定せずに、広範囲の抗菌剤を投与することがあった。抗菌剤をむやみに投与すると、抗菌剤に耐性を持つ薬剤耐性菌が発生してしまい、近年では社会問題となっている。
このような問題を解決する手段として、グラム染色による細菌の分類が挙げられる。グラム染色を用いて細菌を菌種ごとに分類することで、菌種に応じた抗菌剤のみを適切に投与することが可能となる。
例えば特許文献1には、細菌の細胞壁に結合するタンパク質を用いることで、試料中の細菌を検出し、かつ、検出された細菌がグラム陽性であるかグラム陰性であるかを識別することが開示されている。
また、例えば、特許文献2には、グラム染色における染色および洗浄作業を迅速に行うための、染色液と洗浄液を備えたグラム染色装置の構成が開示されている。
グラム染色を用いて細菌を分類するためには、染色作業をした後に、顕微鏡で検体を観察して細菌を見つけ、更に見つけた細菌の形や色に応じて細菌を分類する、という一連の作業が必要であった。
さらに、グラム染色を行った検体から菌種を見分けるには、グラム染色に精通した知識や経験が必要である。そのため、知識や経験を備えた人物に頼らざるをえなくなり、特定の人物に負荷を集中させてしまっていた。
上記課題を解決するため、本発明に係る画像処理装置の1つは、グラム染色された検体の複数の領域に対して撮像を行い、複数の画像を生成する撮像手段と、前記複数の画像の少なくとも一部の画像に対して細菌を検出する処理を行い、細菌が検出された場合には、細菌の種類に応じて検出された細菌を分類する分類手段と、を有することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る画像処理装置の1つは、グラム染色された検体を撮像した画像データを取得する取得手段と、前記画像データに基づく画像に対して、グラム染色によって分類された細菌が存在する位置と前記細菌の種類を重畳した、表示用の画像を生成する生成手段と、を有することを特徴とする。
グラム染色を用いた細菌の分類を自動化することで、細菌の分類を行う作業者の負荷を減らすことが可能となる。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
まず、医者や看護師が患者から検体を採取して、グラム染色により細菌の菌種を分類するまでの一連の処理について説明する。
グラム染色では、染色後の細菌の色と形状によって、細菌を「GNR」、「GNC」、「GPR」および「GPC」の4つに分類することができる。更に、「GPC」は形状によって「GPC Chain」および「GPC Cluster」の2つに分類することができる。本システムでは、検出した細菌を「GNR」、「GNC」、「GPR」、「GPC Chain」および「GPC Cluster」の5種類に分類するものとする。また、細菌の検出および分類には、Deep Learningによる一般物体検出を用いるものとする。
図1は、本発明の一実施形態に係る細菌の染色と分類を行うための分類システムを示す図である。グラム染色装置101は細菌の染色および細菌の分類を行う画像処理装置であり、外部の作業用コンピュータ102に接続される。作業用コンピュータ102は、グラム染色装置101の制御を行うとともに、サーバ103と無線通信で接続され、サーバ103に格納された患者の電子カルテの情報にアクセスすることができる。作業用コンピュータ102にはディスプレイ104が接続されており、このディスプレイに細菌の分類結果を表示する。
図1に示す分類システムでグラム染色を行うための準備として、まず医者や看護師が検体の採取を行い、採取した検体をスライドガラスへ塗抹する。この検体が塗抹されたスライドガラスがグラム染色装置101に設定される。また、グラム染色装置101には、メタノール液、グラム染色液、および洗浄液が事前にセットされている。
図2は、本発明の一実施形態に係る分類システムのグラム染色装置101、作業用コンピュータ102、および、サーバ103の構成を示すブロック図である。
グラム染色装置101において、光学系201は、レンズおよび絞りを有しており、被写体からの光を適切な量で、CCDやCMOSセンサからなる撮像素子202に結像させる。撮像素子202は、光学系201を通って結像した光を画像に変換する。
CPU203は、グラム染色装置101の各構成要素の動作を制御する。ハードディスクなどの二次記憶装置204には、CPU203がグラム染色装置101の各構成要素の動作を制御するためのプログラムが格納される。RAMなどの一次記憶装置205は、二次記憶装置204から読み込まれたプログラムが格納され、CPU203は、一次記憶装置205に格納されたプログラムを読み出す。
検体を塗抹したスライドガラスは標本固定装置206に配置され、光学系201および撮像素子202によって検体が撮影される。温風噴射装置207は検体を乾燥するための温風を発生する。容器208には、標本固定装置206に配置された検体をスライドガラスに固定するために使用するメタノール液が入れられる。容器209には、グラム染色を行う際に使用するグラム染色液が入れられる。容器210には、グラム染色の途中で検体を洗浄する際に使用する洗浄液が入れられる。通信装置211は、グラム染色の作業用コンピュータ102と無線あるいは有線によるデータ通信を行う。
作業用コンピュータ102は、パーソナルコンピュータやエッジコンピュータで構成され、グラム染色装置101の動作を制御する。また、グラム染色装置101によって行われた細菌の検出および細菌の分類の結果を一時的に保存する。CPU221は、ユーザがマウス、キーボード、あるいは、タッチパネル等を用いて入力した指示を、指示入力装置225を介して受け取り、作業用コンピュータ102の各構成要素の動作を制御する。ハードディスクなどの二次記憶装置223には、CPU221が作業用コンピュータ102の各構成要素の動作を制御するためのプログラムが格納される。RAMなどの一次記憶装置222は、二次記憶装置223から読み込まれたプログラムが格納され、CPU221は、一次記憶装置222に格納されたプログラムを読み出す。
CPU221は、ユーザがグラム染色のためのアプリケーションを操作するために必要な画像データや文字データを生成し、生成した画像データや文字データを、表示出力端子224を介してディスプレイ104に送信する。ここではディスプレイ104と作業用コンピュータ102を別装置として説明を行っているが、タブレット型のコンピュータのように、作業用コンピュータ102がディスプレイ104を備える構成としてもよい。
通信装置226は、グラム染色装置101およびサーバ103と無線あるいは有線により接続され、データ通信を行う。CPU221は、通信装置226および通信装置211を介して、グラム染色装置101のCPU203に、グラム染色装置101の動作に関する指令を送る。
サーバ103は、電子カルテを保存する。病院では、医者や看護師が使用する院内のコンピュータに電子カルテのビューワーアプリがインストールされており、そのビューワーアプリはサーバ103にアクセスして、患者の情報を取得して表示する。CPU231は、サーバ103の各構成要素の動作を制御する。ハードディスクなどの二次記憶装置233には、CPU231がサーバ103の各構成要素の動作を制御するためのプログラムと、患者の情報である電子カルテのデータが格納される。RAMなどの一次記憶装置232は、二次記憶装置233から読み込まれたプログラムや電子カルテのデータが格納され、CPU231は、一次記憶装置232に格納されたプログラムやデータを読み出す。CPU231は、通信装置234を介して作業用コンピュータ102のCPU221からの要求を受け取り、要求に沿った電子カルテのデータを、通信装置234を介して送信する。
作業用コンピュータ102は、ユーザからの指示に応じて、グラム染色装置101を操作するためのアプリケーションを起動する画像処理装置である。
図3(a)は、アプリケーションを起動した直後に、ディスプレイ104に表示される画面300を示す図である。図3(b)は、全自動モードが選択された際に、ディスプレイ104に表示される画面310を示す図である。図3(c)は、全自動モードを開始した場合に、ディスプレイ104に表示される画面320を示す図である。
アプリケーションを起動したことによって表示される画面300には、「全自動モード」を示すボタン301、「個別モード」を示すボタン302、「過去の結果の確認」を示すボタン303、および、「設定」を示すボタン304が存在する。まずは全自動モードについて説明する。
ユーザが指示入力装置225を操作してボタン301を選択すると、ディスプレイ104には、図3(b)に示す画面310が表示される。画面310では、グラム染色装置101にセットする必要がある機材が表示される。全ての機材のセットが終わった状態で、ユーザが画面310のスタートボタン311を選択することで、グラム染色装置101はグラム染色の作業を開始する。スタートボタン311が選択されると、ディスプレイ104には図3(c)に示す画面320が表示される。グラム染色装置101による細菌の検出と分類の作業が完了するまでには4ステップあり、画面320では各ステップの進捗率が表示されている。また、全てのステップが完了するまでの残りの作業時間も表示される。このように、作業の進捗や残り時間を表示することで、ユーザの使用性を高めることができる。
図4は、グラム染色装置101の全自動モードにおける処理を示すフローチャートである。図4では「ステップ」を「S」と記載する。後述の図7、図8、図11、および、図14においても同様である。図4において、ステップ400~403はCPU221の制御に基づいて、作業用コンピュータ102が実行する処理であり、ステップ410~422はCPU203の制御に基づいて、グラム染色装置101が実行する処理である。
ステップ400で、作業用コンピュータ102のCPU221が、ユーザがスタートボタンを選択したことを検出すると、作業開始指示をグラム染色装置101のCPU203に送信する。
ステップ410では、グラム染色装置101のCPU203が、作業用コンピュータ102のCPU221から作業開始指示を受信する。
ステップ411では、CPU203が、グラム染色装置101にセットされたスライドガラスの数を検出する。標本固定装置206に光学的あるいは機械的センサを設けてスライドガラスの数を検出してもよいし、スライドガラスを配置した標本固定装置206の面を撮影した画像を解析してスライドガラスの数を検出してもよい。あるいは、ユーザにスライドガラスの数を入力してもらってもよい。
ステップ412では、温風噴射装置207が、標本固定装置206にセットされたスライドガラスに対して温風を噴射して、検体の乾燥を行う。
ステップ413では、CPU203が、不図示の装置を用いて標本固定装置206にセットされたスライドガラス上に、容器208に入れられたメタノール液を滴下して、検体をスライドガラスに固定する。
ステップ414では、CPU203が、スライドガラス上の検体に対してグラム染色を行う。グラム染色では、フェイバー法とバーミー法の2つの染色方法が使われることが多い。それぞれ染色液は異なるが、作業手順は共通した部分がある。染色液が3~4種類あり、所定の時間、染色液を検体に浸して、その後に洗浄を行う。次に別の染色液を使って染色を行い、再度洗浄を行う。以上の手順を繰り返していく。グラム染色を行う際は、容器209に入れられたグラム染色液と容器210に入れられた洗浄液を使用する。
次にステップ415~421で、検体を順番に観察していく。まず、ステップ415で、CPU203が、標本固定装置206を移動させて、1つ目の検体が塗抹されたスライドガラスを選択する。2巡目以降は、予め定められた順に従って、スライドガラスが選択する。
ステップ416では、CPU203が、標本固定装置206を移動させて、スライドガラスに対する観察位置を切り替える。図5(a)は検体が塗抹されたスライドガラスを示す図であり、図5(b)はスライドガラスに対して設定する、格子状の複数の観察領域を示す図である。図5(c)は1つの観察領域を示す図である。CPU203は、光学系201と撮像素子202による観察の対象が、図5(b)に示す格子状の複数の観察領域の1つ1つに順に対応するように、標本固定装置206を移動させる。
ステップ417で、CPU203が、選択されている観察領域が、細菌の分類に好適な領域であるかを判定する。この領域判定の詳細処理は後述する。
ステップ418では、CPU203が、分類に好適な領域である場合はステップ419へ進み、分類に好適な領域でない場合はステップ416に戻って次の観察領域を選択する。
ステップ419では、CPU203が、細菌の検出と分類を行う。細菌の検出および分類の詳細処理は後述する。
ステップ420では、CPU203が、スライドガラス上の複数の観察領域の全てを選択したかを判定する。全ての観察領域の選択が終わっている場合はステップ421進み、終わっていない場合はステップ416へ戻る。
ステップ421では、CPU203が、標本固定装置206にセットされた全てのスライドガラスを選択したかを判定する。全てのスライドガラスの選択が終わっている場合はステップ422進み、終わっていない場合はステップ415へ戻る。
ステップ422では、CPU203が、細菌の検出および分類の結果を作業用コンピュータへ送信する。送信するデータの詳細については後述する。
ステップ401では、作業用コンピュータ102のCPU221が、細菌の検出および分類の結果を、通信装置226を介して受信する。
ステップ402では、CPU221が、受信した結果を二次記憶装置223に記憶させる。
ステップ403で、CPU221が、細菌の検出および分類の結果を示す表示用のデータを生成してディスプレイ104に表示させ、ユーザが閲覧できるようにする。
以上のようにして細菌の検出および分類を行った結果を図6に示す。図6は、細菌の検出および分類結果を示す画面を示す図である。ディスプレイ104に表示された画面600の中に、撮影された検体の画像609が含まれており、画像609のうち細菌が検出された領域610に、検出した細菌の領域を示す枠、菌種、および、信頼度が表示される。信頼度は推論によって分類した菌種の信頼度を示すものであり、数値が高いほど、その菌種である確率が高いことを示す。
画像609の下側に、検出した菌種毎の数612を表示する。菌種毎の数612は、画像609において、GNRが16個、GPC Clusterが12個、残りの細菌は0個であることを示している。また、菌種名の横にチェックボックスがあり、検出結果をフィルタして表示することが可能である。画面600ではGNRのチェックがOFFになっているため、GNRの検出結果を表示していない。ユーザがボタン613またはボタン614を使うことで、チェックボックスを全てONあるいはOFFにすることができる。
また、ユーザがボタン611を操作して、表示している画像609を拡大および縮小することができる。検体番号601は検体別に設定された番号である。検体番号601の右側に表示された上下ボタンで、検体を切り替えることができる。グラム染色装置101に3枚のスライドガラスをセットしていた場合は、3つの検体を切り替えることができる。検体を切り替えると、スライドガラスの位置を示す画像602と画像609が更新される。画像602は、スライドガラス全体における、画像609に対応する領域の位置を示している。ボタン603は、同一の検体上において、細菌の分類に好適と判定された、別の領域に切り替えるためのものである。図6では、細菌の検出と分類に好適と判定された領域を「見所」と表している。ボタン604~607の機能については後述する。スライダーバー608は、信頼度の閾値を変更するためのものである。このスライダーバー608によって設定された閾値以上となる信頼度が得られた細菌の分類結果のみが、画像609に重畳して表示される。
図7は、図4のステップ417における、細菌の分類に好適な領域であるかを判定する処理を示すフローチャートである。
図7では、検体が薄く塗抹されているか、厚く塗抹されているかに基づいて、細菌の分類に好適な領域であるかを判定する。検体を検出して分類するためには、検体が薄く塗抹されていることが望ましい。そこで、検体が薄く塗抹されているどうかを算出して、細菌の分類に好適な領域であるかを判定する。
ステップ700では、CPU203が、光学系201および撮像素子202を駆動して観察領域を撮影する。
ステップ701では、CPU203が、観察領域内で菌が存在する検体領域の検出を行う。図5(c)の観察領域500の画像において、検体領域501は、グレーで示す領域である。検体領域の検出は、パターンマッチングを用いたり、スライドガラスとの濃度差を利用したりして実施する。
ステップ702では、CPU203が、検体領域501の平均濃度を算出する。平均濃度を求めることで、検体が薄く塗抹されているかを判定する。
ステップ703では、CPU203が、算出した平均濃度が所定の閾値以下であるかを判定する。所定の閾値以下である場合は細菌の分類に好適な領域であると判定し、閾値以上である場合は細菌の分類に好適な領域ではないと判定する。
なお、ステップ701で観察領域内に検体領域が見つからなかった場合は、細菌の分類に好適な領域でないと判定する。なお、前述の細菌の分類に好適な領域の判定方法はあくまで一例であり、他の方法を用いても良い。例えば、予め機械学習を用いて生成した学習モデルを用いて、細菌の分類に好適な領域であるか否かを判定するようにしてもよい。
次に図8の説明に移る。図8は、図4のステップ419の細菌の検出と分類の処理を示すフローチャートである。図8では、細菌の分類に好適な領域であると判定された領域に対して、実際に細菌を撮影できるレベルまで撮影倍率を拡大して撮影を行い、機械学習の推論を用いて細菌の検出と分類を行っている。
ステップ800では、CPU203は、観察領域の撮影倍率を拡大する。一般的に、細菌を撮影するためには1000倍程度の撮影倍率が必要であるため、ここでは光学系201を駆動して撮影倍率を1000倍にする。
ステップ801では、CPU203は、光学系201および撮像素子202を用いて、設定された撮影倍率で検体領域を撮影する。例えば、図5(c)の観察領域500の場合は、その中の領域502を拡大して撮影する。なお、細菌を検出および分類するためには、検体領域の境目が観察に適している。したがって、パターンマッチングなどを利用して、検体領域の境目を含む領域を自動的に検出して撮影する処理を入れても良い。
ステップ802では、CPU203は、細菌の検出と分類を行う。ここでは、Deep Learningを用いて機械学習を行わせて得られた学習モデルを使って、撮影画像から対象物を検出および分類する手法を用いるものとする。Deep Learningによる一般物体検出では、対象物の位置をラベル付けした学習画像群を事前に準備して、その学習画像群を用いて機械学習を行わせて学習モデルを作成する。そして、作成した学習モデルに対して、判定対象とする画像を読み込ませることで、その画像内から対象物を検出および分類することができる。本システムでは、事前に、ラベリングが行われている、グラム染色を行った細菌の画像を多数用いて機械学習を行わせた学習モデルを作成し、その学習モデルをグラム染色装置101に記憶させておくものとする。
図9(a)~(c)は、図4のステップ422において、グラム染色装置101から作業用コンピュータ102へ送信するデータを説明するための図である。作業用コンピュータ102にデータを送信して保存することで、グラム染色装置101の電源を切った後でも、作業用コンピュータで後から細菌の検出と分類の結果を確認することができる。
図9(a)は、図8のステップ801で撮影した画像を示す。これは、図5(c)の領域502の画像である。1つの検体において、複数の細菌の分類に好適な領域が存在すれば、細菌の分類に好適な領域の数だけ画像も生成される。また、グラム染色装置101にセットした検体の数が多くなれば、その分だけ画像も増えることになる。また、各画像にはファイル名が付与されている。
図9(b)は、画像毎の情報を示したデータ910であり、画像が増えるに従ってデータ910に含まれる情報量が増えていく。例えば、一番上のライン911の情報は、1番目の画像のファイル名が20200702_134121_1_1.jpgであり、1つ目の検体であり、撮影領域がスライドガラス上の(10、200、120、220)の位置であることを示している。この値は、画像の左上頂点の座標がスライドガラス上の(100、200)であり、画像の右下頂点の座標が(120、220)であることを示している。画像ファイル名は、図9(a)に示した撮影画像との関連付けに使用する。検体番号は、図6の検体番号601として表示するために使用する。スライドガラスの位置は、図6の画像602を生成するために用いる。
図9(c)は、検出した細菌の位置、菌種名、信頼度を示すデータ920であり、検出した細菌の数だけ情報が増えていく。例えば、一番上のライン921の情報は、1番目の画像の(200、0、240、240)の位置にGPC Clusterの細菌があり、その信頼度が95%であることが分かる。菌種名、位置、信頼度は、領域610のように画像上に細菌の検出および分類結果を表示するために使用する。
ここで、図3に戻り、画面300において、ユーザが「設定」を示すボタン304を選ぶと、図10に示す画面1000が表示される。図10は、作業用コンピュータ102において実行されるアプリケーションの設定画面を示す図である。
画面1000では、アプリケーションの各種設定を行うことができる。図6の「カルテを開く」を示すボタン604を選択した際に起動するアプリケーションを設定することができる。具体的には、ユーザが、画面1000に表示されたボタン1001を選択して、さらに電子カルテのアプリケーションのファイルパスを選択する。選択されたファイルパスが欄1002に表示される。また、図6の「カルテに画像を送信」を示すボタン605を選択した際に画像を送信するアプリケーションを設定することができる。具体的には、ユーザが、画面1000に表示されたボタン1003をユーザが選択し、さらに、電子カルテのアプリケーションのファイルパスを選択する。選択されたファイルパスが欄1004に表示される。
ONとOFFの選択肢を有するラジオボタン1005は、全自動モードによる細菌の分類が終了したときに、細菌の検出および分類の結果示す画像を、自動的に電子カルテのデータを保存しているサーバ103に送信するかを選択するためのものである。ラジオボタン1005をONにしている場合は、全自動モードの処理終了時にサーバ103に自動的にデータが送信され、OFFにしている場合は自動的にデータが送信されない。
ラジオボタン1005のONを選択している場合は、サーバ名1006と画像の送信オプション1007が有効になり、ここで設定しているサーバおよびオプションに従って画像が送信される。1006はサーバ名を入力するフィールドである。画像の送信オプション1007は、細菌の検出および分類の結果を示す画像を送信する際に、画像上に「検出枠」、「信頼度」および「菌種名」を重畳して送信するかを選択できるものである。作業用コンピュータ102に保存するデータの置き場所を変更する場合は、ボタン1008を用いる。欄1009には、データの保存場所のフォルダパスが表示される。
図11は、図10に示すアプリケーションの設定画面で、電子カルテのデータを保存するサーバ103への自動送信をONにしている場合の処理を示すフローチャートである。すなわち、図4の最後の処理であるステップ403が実行された後に、図11に示す処理が行われる。
この図11において、ステップ1100~1102がCPU221の制御に基づいて作業用コンピュータ102が実施する処理であり、ステップ1110~1112がCPU231の制御に基づいてサーバ103が実施する処理である。
ステップ1100では、作業用コンピュータ102のCPU221が、図10に示す送信オプション1007の設定に従って画像を作成する。
ステップ1101では、作業用コンピュータ102が、通信装置226を介して、作成した画像をサーバ103へ送信する。
次に、ステップ1110では、サーバ103が通信装置234を介して、作業用コンピュータ102から送信された画像を受信する。
ステップ1111では、サーバ103のCPU231が、受信した画像を二次記憶装置233に保存する。受信した画像に、電子カルテの患者情報と関連付けるためのデータが付与されていない場合には、画像を一次記憶装置232に格納し、後で医者や看護師が、後で一次記憶装置232に格納された画像と、電子カルテの患者情報との関連付けを行えるようにする。
ステップ1112では、CPU231が、保存完了通知を作業用コンピュータ102に送信する。
ステップ1102では、作業用コンピュータ102のCPU221が、保存完了通知を受信する。このようにして、電子カルテのデータを保存するサーバ103に自動的に画像を送ることができる。
図6に戻り、ボタン604~607について説明する。ユーザがボタン604を選択すると、図10におけるアプリケーションの設定画面の欄1002で設定されている電子カルテが起動する。ユーザがボタン607を選択すると、図3に示す画面300に戻る。
ユーザがボタン605を選択すると、図12に示す画面1200に遷移する。図12は、画像をサーバ103に送信する際の設定を行う画面を説明するための図である。ユーザがボタン1201を操作すると、電子カルテ上の患者の名前の一覧が画面に表示され、ユーザが該当する患者を選択する。選択された患者名が欄1202に表示される。欄1202に患者の名前の一部を入力してから、ボタン1201で検索を行うようにしてもよい。
送信オプション1203は、図10の送信オプション1007と同様の機能を有しており、ここで設定しているオプションの内容に従って画像が送信される。送信オプション1203はユーザ毎に設定されるものであり、送信オプション1203と送信オプション1007の内容に相違がある場合には、送信オプション1203の内容が優先される。ユーザがOKボタン1204を操作すると、設定した患者名と送信オプションに従って、電子カルテのデータを保存するサーバ103に画像が送信され、電子カルテに画像が組み込まれる。
次に、図6のボタン606について説明する。ボタン606は、ユーザが細菌の検出と分類を行う領域を任意に設定するためのボタンである。図13は、ユーザが任意に細菌の検出と分類を行う領域を設定するための画面を説明するための図である。ユーザがボタン606を操作すると、図13の画面1300に遷移する。画面1300は、画面600と共通の部分も多いため、差異がある部分を説明する。画面1300を用いることで、ユーザがスライドガラス上の任意の観察領域を指定し、その指定された観察領域に対して、グラム染色装置101が細菌の検出および分類を行う。この細菌の検出および分類を行う観察領域を変更する方法は2つある。
1つ目は、一般的な画像ビューワーと同様に、画像1304上でマウスを操作して、画像1304として表示させる観察領域を移動させる方法である。また、マウスのホイールをスクロールさせて、画像1304の表示倍率を拡大および縮小することもできる。画像1304の拡大および縮小は、ボタン1305を操作することによっても可能である。2つ目は、ボタン1303を操作して、スライドガラス上の表示させる観察領域の位置を移動させる方法である。また、ユーザが、スライドガラス全体の画像1306上の任意の位置を指定して、画像1304として表示する観察領域を決定することもできる。
画像1304として表示するスライドガラス上の観察領域を切り替える度に、グラム染色装置101は細菌の検出および分類を行う。この処理については図14を用いて後ほど説明する。ユーザがボタン1301を操作すると、図6の画面600に戻る。ユーザがボタン1302を操作すると、現在表示している画像および細菌の検出および分類の結果を保存する。全自動モードでは、グラム染色装置101が自動で判定した領域の結果のみが保存されるが、ユーザはボタン1302を操作することで、任意の領域における細菌の検出および分類の結果を保存することができる。
図14は、ユーザが任意に指定した領域に対する細菌の検出および分類を行う処理のフローチャートである。CPU221の制御に基づいて作業用コンピュータ102がステップ1400~1402の処理を行い、CPU203の制御に基づいてグラム染色装置101がステップ1410~1415の処理を行う。
ステップ1400では、作業用コンピュータのCPU221が、ユーザから指示された観察領域の移動に関する情報と倍率の情報をグラム染色装置101に送信する。
ステップ1410では、グラム染色装置101のCPU203が、観察領域の移動に関する情報と倍率の情報を受信する。
ステップ1411では、CPU203が、移動に関する情報に従って、標本固定装置206を駆動して、スライドガラスの撮影位置を移動させる。
ステップ1412では、CPU203が、倍率に関する情報に従って、光学系201の撮影倍率を変更する。
ステップ1413では、CPU203が、撮像素子202による静止画の撮影を行う。
ステップ1414では、CPU203が、図8のステップ802と同様の方法で、学習モデルを用いた細菌の検出および分類を行う。
ステップ1415では、CPU203が、細菌の検出および分類の結果を、通信装置211を介して作業用コンピュータ102に送信する。
ステップ1401では、作業用コンピュータのCPU221が、グラム染色装置101から送信された細菌の検出および分類の結果を、通信装置226を介して受信する。
ステップ1402では、CPU221が細菌の検出および分類の結果を示す表示用のデータを生成してディスプレイ104に表示させる。
このようにして、ユーザが任意に指定した領域に対しても、細菌の検出および分類を行う。
次に、過去の最近の検出および分類結果を確認する方法について説明する。過去の細菌の検出および分類結果を確認するには、図3の画面300にあるボタン303を選択することで可能である。図15は、過去の検出および分類結果を確認するためのアプリケーションの画面を示す図である。
ユーザが図3のボタン303を選択すると、図15の画面1500に遷移する。画面1500では、過去の細菌の検出および分類結果を検索して確認することができる。検索条件としては、検査日と菌種がある。細菌の検出および分類を行った日を検査日として扱う。この検査日で検索するためには、チェックボックス1501をONにして、検査日の範囲を1502で指定する。ここでは、2020年6月28~30日に検査した結果を表示するようになっている。
次に、細菌の菌種によって検索する手順について説明する。菌種で検索するためには、チェックボックス1503をONにして、画像を検索したい菌種をチェックボックス1504で指定する。図15では、選択可能な全ての菌種のチェックボックス1504がオンになっているので、いずれかの菌種が映っている画像であれば検索対象となる。
このようにして検索した結果がリスト1506に表示される。リスト1506では、検体ごとに1行ずつ表示されている。例えばライン1507のNo.5の検体は、2020年6月28日の16時23分に細菌の検出および分類を行う検査が行われており、その検体には細菌の検出および分類に好適な領域である見所が7個あることが分かる。また、全ての細菌の検出および分類に好適な領域に映っている菌種ごとの細菌の数を合計した数も表示されている。このNo.5の検体には、GNRの細菌が417個映っており、それ以外の細菌は映っていないことが分かる。
また、検体の数が多い場合は、ボタン1508を用いて切り替えることができる。結果の詳細を表示したい場合は、ユーザがリスト1506から任意の検体を指定して、ボタン1509を選択することで、図6に示す画面600に遷移する。
また、上述した全自動モードでは、グラム染色に関わる全ての作業を自動で行ったが、任意の作業のみを実行したい場合もある。そのような場合は、個別モードを選択することで、実行したい作業を指定することができる。
図16(a)は、個別モードを選択した場合にディスプレイ104に表示される画面1600を示す図である。図16(b)は、指定された作業を開始した場合に、ディスプレイ104に表示される画面1610を示す図である。図16(c)は、作業が完了した場合にディスプレイ104に表示される画面1620を示す図である。
ユーザが図3の画面300においてボタン302を選択すると、個別モードに移行し、図16(a)の画面1600に遷移する。画面1600において、ユーザが各処理のチェックボックス1601のONとOFFを切り替えることで、実行する作業内容を指定できる。ユーザはボタン1502を用いて、すべてのチェックボックスをONまたはOFFにすることも可能である。ユーザは実行する作業を選択したら、開始ボタン1603を選択することで、選択した作業が開始される。ユーザが開始ボタン1603を選択すると、画面1610に遷移する。
画面1610では、図3(c)の画面320と同様に、作業の進捗率や残りの作業時間を確認することができる。選択した全ての作業が完了すると、図16(c)の画面1620に遷移する。ユーザが画面1620でOKボタン1621を選択すると、図3に示す画面300に遷移する。もし、選択した作業に「細菌の検出と分類」が含まれている場合は、選択した全ての作業が完了すると、図6の画面600に遷移し、全自動モードと同様に、細菌の検出および分類結果を確認することができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
例えば、グラム染色装置101と作業用コンピュータ102の両方の構成を有する一体型の装置としてもよい。あるいは、上記実施形態では、グラム染色装置101のCPU203が学習モデルを用いて細菌の分類を行ったが、この分類処理を作業用コンピュータ102あるいはサーバ103において実行するようにしても構わない。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101 グラム染色装置
102 作業用PC
103 サーバ
104 ディスプレイ
102 作業用PC
103 サーバ
104 ディスプレイ
Claims (27)
- グラム染色された検体の複数の領域に対して撮像を行い、複数の画像を生成する撮像手段と、
前記複数の画像の少なくとも一部の画像に対して細菌を検出する処理を行い、細菌が検出された場合には、細菌の種類に応じて検出された細菌を分類する分類手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記分類手段は、前記複数の画像のそれぞれに対して、前記細菌を検出する処理を行う画像であるかを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記分類手段は、前記グラム染色された検体の濃度が閾値以下である画像を、前記細菌を検出する処理を行う画像であると判定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記分類手段は、機械学習によって生成された学習モデルを用いて、前記細菌を検出する処理を行う画像であるかを判定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記撮像手段は、前記グラム染色された検体の、ユーザによって指定された領域に対して撮像を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記撮像手段は、ユーザから撮像する領域の指示があった場合に、前記指示に応じた領域の画像を生成し、
前記分類手段は、前記指示に応じた領域の画像に対して、前記細菌を検出する処理を行うことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記分類手段によって分類された細菌の種類と、細菌の分類が行われた画像を記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記記憶手段は、さらに、前記分類手段によって分類された細菌の前記画像における位置、および、前記分類手段による分類結果の信頼度の、少なくとも1つを記憶することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
- 前記分類手段によって分類された細菌の種類と、細菌の分類が行われた画像を外部の装置に送信する通信手段を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記通信手段は、さらに、前記分類手段によって分類された細菌の前記画像における位置、および、前記分類手段による分類結果の信頼度の、少なくとも1つを前記外部の装置に送信することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
- グラム染色された検体を乾燥する乾燥手段を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記検体を染色液に浸してから洗浄することで、前記グラム染色された検体を生成する生成手段を有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記検体を固定し、前記撮像手段に対する前記検体の位置を変更する固定手段を有することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- グラム染色された検体を撮像した画像データを取得する取得手段と、
前記画像データに基づく画像に対して、グラム染色によって分類された細菌が存在する位置と前記細菌の種類を重畳した、表示用の画像を生成する生成手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記取得手段は、前記画像データとともに、前記グラム染色によって分類された細菌が存在する位置と前記細菌の種類を示す情報を取得することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
- 前記生成手段は、前記画像データに基づく画像に対して、さらに、前記細菌の種類の分類結果の信頼度を重畳することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
- 前記取得手段は、前記画像データとともに、前記グラム染色によって分類された細菌が存在する位置、前記細菌の種類を示す情報、および、前記細菌の種類の分類結果の信頼度を取得することを特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
- 前記信頼度の閾値を設定する設定手段を有し、
前記生成手段は、前記画像データに基づく画像に対して、前記信頼度が閾値以上である細菌について、前記細菌が存在する位置と前記細菌の種類を重畳し、前記信頼度が閾値以上ではない細菌については、前記細菌が存在する位置と前記細菌の種類を重畳しないことを特徴とする請求項17に記載の画像処理装置。 - 前記設定手段は、ユーザの指示に基づいて前記閾値を変更することを特徴とする請求項18に記載の画像処理装置。
- 前記細菌の種類ごとに、前記画像データに基づく画像に対して、前記細菌が存在する位置と前記細菌の種類を重畳するか否かを設定する設定手段を有することを特徴とする請求項14乃至17のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記設定手段は、ユーザの指示に基づいて、前記細菌が存在する位置と前記細菌の種類を重畳する細菌の種類を設定することを特徴とする請求項20に記載の画像処理装置。
- 前記生成手段が生成した前記表示用の画像のデータを、電子カルテを有するサーバに送信する通信手段を有することを特徴とする請求項14乃至21のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- ユーザの指示に基づいて、前記グラム染色された検体の、撮像の対象とする領域を決定する決定手段を有し、
前記通信手段は、前記撮像の対象とする領域を示す情報を、前記グラム染色された検体を撮像する撮像装置に送信することを特徴とする請求項22に記載の画像処理装置。 - グラム染色された検体の複数の領域に対して撮像を行い、複数の画像を生成する工程と、
前記複数の画像の少なくとも一部の画像に対して細菌を検出する工程と、
細菌が検出された場合に、細菌の種類に応じて、検出された細菌を分類する工程と、
を有する画像処理方法。 - グラム染色された検体を撮像した画像データを取得する工程と、
前記画像データに基づく画像に対して、グラム染色によって分類された細菌が存在する位置と前記細菌の種類を重畳した、表示用の画像を生成する工程と、
を有することを特徴とする画像処理方法。 - 請求項24に記載された画像処理方法をコンピュータに実行されるためのプログラム。
- 請求項25に記載された画像処理方法をコンピュータに実行されるためのプログラム。
Priority Applications (2)
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Cited By (1)
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-
2021
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023238756A1 (ja) * | 2022-06-07 | 2023-12-14 | 国立大学法人 東京大学 | ウイルス粒子検出方法、情報処理装置及びウイルス粒子検出プログラム |
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