JP7010497B2 - 小動物侵入防止構造 - Google Patents

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Description

この発明は、発電所や変電所、あるいは農場や果樹園等に小動物が侵入するのを防止するために、これらの区域の周囲に構築される小動物侵入防止構造に関する。
例えば発電所や変電所においては、ヘビ、ネコ、サル、タヌキ、アライグマ、ハクビシン、イタチ、テンなどの多様な種類の小動物が構内に侵入して高圧充電部に接触することにより、電力供給障害を引き起こし、機器損壊や停電の発生など甚大な経済的被害を及ぼすという問題があった。
ここで、発電所や変電所には、従来、その周囲に金網フェンスやブロック塀よりなる囲いが設置されていた。しかしながら、これらは本来、構内への部外者の立ち入りを防止する目的で設置されたものであるため、小動物に対する侵入防止効果は低いものであった。
例えば、ヘビは、通常の金網フェンスであれば、その網目を通り抜けて容易に侵入することができ、また、ブロック塀の場合も、その外表面に形成された多数の突起や凹凸を利用して登攀し、ブロック塀を乗り越えて侵入することがあった。
また、ネコ、サルなどの小動物は、手指が掛かる程度の比較的大きな網目の金網フェンスであれば、網目に手指を掛けて容易に登ることができ、また高い跳躍力を利用して金網フェンス等を乗り越えることも可能であった。
一方、タヌキ、イタチ、アライグマ等の小動物は、地中を掘り進む能力があるため、金網フェンス等の下に穴を掘り、地中を抜けて構内へ侵入することもあった。
さらに、金網フェンスやブロック塀の外周に沿って雑草類が生えた場合、ヘビ等の小動物が雑草類の茎や蔓等を伝ってフェンス等を登り、乗り越える結果となってしまうこともあった。
この発明の目的は、上記問題を解決し、多様な種類の小動物が発電所、変電所等に侵入するのを確実に防止しうる小動物侵入防止構造を提供することにある。
この発明は、上記の目的を達成するために、以下の態様からなる。
1)表面が滑らかでかつ緩やかな曲面からなる微細な起伏を有する起伏面状体によって外表面の少なくとも一部が構成されている囲いを備えており、起伏面状体は、その起伏の高低差が0.5~2.5mmであるとともに隣り合う頂部間の距離が8mm以下である、小動物侵入防止構造。
2)起伏面状体が、円形の横断面を有しかつ表面が平滑な複数の線材から形成された網状体であり、網状体は、その線材の太さが0.5~2.5mmであるとともに目開きが8mm以下である、上記1)の小動物侵入防止構造。
3)起伏面状体が、表面が滑らかでかつ緩やかな曲面からなる微細な凹凸が形成されているエンボス加工プレートであり、エンボス加工プレートは、その凹凸の高低差が0.5~2.5mmであるとともに隣り合う凸部間の距離が8mm以下である、上記1)の小動物侵入防止構造。
4)起伏面状体が、囲いの支柱および桟の外側面に固定されており、起伏面状体の固定部が、囲いの外表面を構成する部分に90°以下の角部を有していない略帯板状の被覆部材で覆われている、上記1)~3)のいずれか1つの小動物侵入防止構造。
5)方形枠体の片面側に起伏面状体を張り付けてなりかつ間隔をおいて立てられた2本の支柱間に起伏面状体が囲いの外側となるように配されて両支柱に着脱自在に取り付けられたパネルユニットによって、囲いの少なくとも一部が構成されている、上記1)~4)のいずれか1つの小動物侵入防止構造。
6)複数のパネルユニットが横に並んで設置されており、隣り合う2つのパネルユニットどうしの間に配される支柱の下端部が基礎に着脱可能に固定されている、上記5)の小動物侵入防止構造。
7)囲いの上縁に、小動物の頭が通らないような間隔をおいて多数の上方突出状の小動物侵入防止バーが設けられている、上記1)~6)のいずれか1つの小動物侵入防止構造。
8)各小動物侵入防止バーは、その長さの一部が囲いの外側に向かってオーバーハングした傾斜部によって構成され、残りの部分が垂直部によって構成されている、上記7)の小動物侵入防止構造。
9)多数の小動物侵入防止バーは、囲いの上縁に沿うように設けられた支持フレームに、小動物の頭が通らないような間隔をおいて平行に配された2つの小動物侵入防止バーと2つの小動物侵入防止バーの上端どうしを連結する連結部とを有している略ヘアピン形の複数のバー構成体を、小動物の頭が通らないような間隔をおいて立設することにより形成されている、上記7)または8)の小動物侵入防止構造。
10)隣り合う2つの小動物侵入防止バーどうしの間隔が40mm以下であり、各小動物侵入防止バーの長さが400mm以上である、上記7)~9)のいずれか1つの小動物侵入防止構造。
11)囲いの上縁に、小動物の手指に痛覚刺激を与えうる上方突出状の多数の刺を上縁に有している帯状の小動物侵入防止プレートが設けられており、小動物侵入防止プレートの多数の刺は、同プレートの上縁に交互に並んだ、第1の刺、および第1の刺よりも突出高さが小さい第2の刺によって構成されている、上記1)~6)のいずれか1つの小動物侵入防止構造。
12)小動物の手指に痛覚刺激を与えうる上方突出状の多数の刺を上縁に有している帯状の小動物侵入防止プレートが、複数の小動物侵入防止バーの上端部の外側面にまたがって取り付けられており、小動物侵入防止プレートの多数の刺は、同プレートの上縁に交互に並んだ、第1の刺、および第1の刺よりも突出高さが小さい第2の刺によって構成されている上記7)~10)のいずれか1つの小動物侵入防止構造。
13)小動物侵入防止プレートの第1の刺および第2の刺が、5mm以下のピッチで交互に並んでいる、上記11)または12)の小動物侵入防止構造。
14)小動物侵入防止プレートの上縁が波形となされており、この上縁に第1の刺および第2の刺が波形に並んで形成されている、上記11)~13)のいずれか1つの小動物侵入防止構造。
15)囲いの外側に隣接する地上部に、小動物による地中穿孔および/または雑草類の発生を阻止しうる遮蔽材が設けられている、上記1)~14)のいずれか1つの小動物侵入防止構造。
16)遮蔽材の幅が500mm以上となされている、上記15)の小動物侵入防止構造。
17)囲いの外側に立てられた電柱の高さ中間部の外表面に、表面が滑らかでかつ緩やかな曲面からなる微細な起伏を有する起伏面状体が巻かれており、起伏面状体は、その起伏の高低差が0.5~2.5mmであるとともに隣り合う頂部間の距離が8mm以下である、上記1)~16)のいずれか1つの小動物侵入防止構造。
上記1)の小動物侵入防止構造にあっては、囲いの外表面を構成する起伏面状体によって、ヘビの登攀による囲いの内側への侵入を確実に防止することができる。すなわち、起伏面状体で構成された囲いの外表面には、ヘビが頼るべき突起物が存在しないので、ヘビは腹板を利用できず、胴体をS字型に湾曲させ体を突張らせて支えることもできない。さらに、囲いの外表面が起伏面状体であると、ヘビは腹の中央部を窪ませて吸盤として用いることもできない。したがって、ヘビが上記の囲いを登って超えることは不可能になる。また、ヘビ以外の小動物、具体的には、サル、タヌキ、アライグマ、ハクビシン等の哺乳動物についても、囲いの外表面を構成する起伏面状体に手足を掛けて登攀することが困難であり、侵入被害を抑制する効果が期待できる。
したがって、上記1)の小動物侵入防止構造によれば、発電所や変電所等の区域内にヘビ、哺乳動物等の小動物が侵入するのを効果的に防止することができる。
上記2)の小動物侵入防止構造によれば、囲いの外表面を構成する起伏面状体が網状体であるため、線材どうしの間を風が通り抜けることで風圧を受け難くなっており、したがって、囲いを支えるための基礎を強固にする必要がなく、囲いの設置作業を容易に行うことができる。
上記3)の小動物侵入防止構造によれば、囲いの外表面を構成する起伏面状体がエンボス加工プレートであるため、材料を金属、樹脂等の中から自由に選択することができる上、形成する凹凸の形状やサイズも自由に設定することができ、製造が容易である。また、エンボス加工プレートの場合、囲いの内側を見えないようにする目隠しとしても機能しうる。
上記4)の小動物侵入防止構造によれば、起伏面状体の固定部が被覆部材で覆われているため、同固定部に形成される突起を利用してヘビが囲いを登攀するのを防止することができる。
上記5)の小動物侵入防止構造によれば、起伏面状体が着脱可能なパネルユニットとして構成されているため、例えば、囲いの内側から大型の機器等を搬出したり逆に搬入したりする必要が生じた場合に、囲いを乗り越えるためのクレーン等を使用しなくても、一旦パネルユニットを取り外し、それによって形成された通路を通じて搬出入の作業を容易に行うことが可能となり、また、搬出入の作業終了後にパネルユニットを元の状態に戻す場合も、手間や費用をかけずに容易に行いうる。
上記6)の小動物侵入防止構造によれば、複数のパネルユニットが横に並んで設置され、隣り合う2つのパネルユニットどうしの間に配される支柱も着脱可能であるため、機器等の搬出入に際して、より大きな通路を形成することができる。
上記7)の小動物侵入防止構造によれば、例えばネコなどのように鋭い鉤爪をもつ小動物が、囲いの外表面の起伏面状体に爪を掛けて登攀したとしても、囲いの上縁に設けられた複数の小動物侵入防止バーどうしの間を通り抜けることができず、また、小動物侵入防止バーには小動物の手指や爪が掛からないので攀じ登ることもできず、囲いの内側への侵入を確実に防止することが可能である。
上記8)の小動物侵入防止構造によれば、各小動物侵入防止バーにオーバーハング状の傾斜部が設けられているので、ネコ等の小動物が、囲いの上縁まで登攀したとしても、そこからジャンプして小動物侵入防止バーを乗り越えることができず、したがって囲いの内側への侵入をより確実に防止することができる。
上記9)の小動物侵入防止構造によれば、複数のバー構成体が立設された支持フレームを囲いの上縁に取り付けるだけで、多数の小動物侵入防止バーを所定の間隔で囲いの上縁に設けることができるので、その設置作業が容易であり、既設の囲いへの設置も支障なく行いうる。
上記10)の小動物侵入防止構造によれば、隣り合う小動物侵入防止バーどうしの間隔が40mm以下であるので、小動物のうち特にネコ、タヌキ、アライグマ、ハクビシン等の侵入を確実に防止することが可能である。また、各小動物侵入防止バーの長さが400mm以上であるので、囲いの上縁まで登攀した小動物がジャンプして小動物侵入防止バーを乗り越えるのを確実に防止することができる。
上記11)の小動物侵入防止構造によれば、囲いの上縁に設けられた小動物侵入防止プレートにより、例えばサルの登攀による囲いの内側への侵入を確実に防止することができる。より具体的に言うと、サルが囲いを乗り越えようとする場合、地上から跳躍して囲いの上縁を掴もうとすることがある。そこで、囲いの上縁に小動物侵入防止プレートを設けておけば、同プレートの多数の刺によって、サルの手指に確実に痛覚刺激を与えることができ、その結果、サルは手を離して囲いの外側に落下する。ここで、小動物侵入防止プレートの隣り合う刺どうしの間隔が大きいと、サルのように手指の機能が発達している小動物では、隣り合う刺どうしの間の部分に指を掛け、これにより体を持ち上げようとすることがある。また、同じ高さの刺が連続して設けられている場合、隣り合う刺どうしの間隔が小さいと、小動物の手に当たる刺の数が増加し、その結果、手への圧力が分散されて痛みが緩和され、プレートの上縁を掴んで乗り越えるおそれがある。そこで、上記のように小動物侵入防止プレートの多数の刺を、突出高さが大きい第1の刺と、突出高さが小さい第2の刺とを交互に並べて構成することで、サルが囲いを乗り越えて内側に侵入するのを確実に防止することができる。
上記12)の小動物侵入防止構造によれば、囲いの上縁に設けられた多数の小動物侵入防止バーによって、上記7)の小動物侵入防止構造と同様の効果が得られるとともに、複数の小動物侵入防止バーの上端部の外側面にまたがって取り付けられた小動物侵入防止プレートにより、例えばサルの登攀による囲いの内側への侵入を確実に防止することができる。
上記13)の小動物侵入防止構造によれば、小動物侵入防止プレートの第1の刺および第2の刺が、5mm以下のピッチで交互に並んでいるので、幼猿であっても、その指が隣り合う刺どうしの間に入らず、刺に触れて痛覚刺激を確実に受けるため、囲いの内側への侵入を防止することができる。
上記14)の小動物侵入防止構造によれば、小動物侵入防止プレートの上縁に第1の刺および第2の刺が交互に波形に並んで形成されているので、意匠的な効果が増大し、外観を向上させることができる。
上記15)の小動物侵入防止構造によれば、囲いの外側に隣接する地上部に、小動物による地中穿孔および/または雑草類の発生を阻止しうる遮蔽材が設けられているので、例えばタヌキ、イタチ、アナグマ、アライグマ等のように地中を掘り進む能力に優れた小動物が囲いの内側へ侵入するのを防止したり、囲いの外側に沿って生えた雑草類の茎や枝等を足掛かりとして小動物が囲いの内側へ侵入するのを防止したりすることが可能となる。
上記16)の小動物侵入防止構造によれば、遮蔽材の幅が500mm以上となされているので、小動物が地中穿孔して囲いの内側に侵入したり、小動物が雑草類の茎や枝を伝って囲いの内側に侵入したりするのを防止する効果が確実に得られる。
上記17)の小動物侵入防止構造によれば、囲いの外側に立てられた電柱の高さ中間部の外表面に巻かれた網状体により、ヘビ等の小動物が電柱を登攀して囲いの内側に侵入するのを防止することができる。
この発明の実施形態に係る小動物侵入防止構造の全体概略を示す平面図である。 小動物侵入防止構造の囲いの一部を示す正面図である。 図2のIII-III線に沿う囲いの垂直断面図である。 図2のIV-IV線に沿う囲いの水平断面図である。 図2のV-V線に沿う囲いの垂直断面図である。 図2のVI-VI線に沿う囲いの水平断面図である。 電柱に網状体が巻かれた状態を示す斜視図である。 ヘビの侵入防止実験に用いた囲いを示す斜視図である。 起伏面状体として使用するエンボス加工プレートを示すものであって、(a)は正面図、(b)は(a)のB-B線に沿う部分拡大断面図である。 小動物侵入防止バーを備えた囲いの部分正面図である。 図10のXI-XI線に沿う囲いの部分拡大垂直断面図である。 小動物侵入防止バーの変形例を示すものであって、(a)は部分拡大正面図、(b)は垂直断面図である。 小動物侵入防止プレートを備えた囲いの部分正面図である。 図13の小動物侵入防止プレートの部分拡大正面図である。 小動物侵入防止プレートの変形例を示すものであって、(a)は部分拡大正面図、(b)は垂直断面図である。 図15の小動物侵入防止プレートの部分拡大正面図である。 サルの侵入防止実験に用いた実施例の囲いを示す斜視図である。 囲いの外側の地上部に遮蔽材を設けた状態を示す部分斜視図である。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明を変電所における小動物侵入防止構造に適用した実施形態の全体概略を示したものである。
図1に示す通り、小動物侵入防止構造(1)は、変電所全体または変電所内における変電設備エリア(S)の周囲に設置された囲い(2)を備えている。囲い(2)は、その大部分が固定構造部(2A)であるが、機器等搬出入用通路を形成しうる着脱可能部(2B)と、扉・門等の出入口部(2C)とが、所要箇所に複数ずつ設けられている。囲い(2)の高さは、通常2m程度となされる。また、囲い(2)の外側には、電線が架設された電柱(P)が立てられている。
図2~図6は、囲い(2)の一部を詳細に示したものである。
図2には、囲い(2)の着脱可能部(2B)と、その両側に隣接する固定構造部(2A)の一部とが示されている。囲い(2)の上記各部分(2B)(2A)において、その外表面には、表面が滑らかでかつ緩やかな曲面からなる微細な起伏を有する起伏面状体(3)が設けられている。
図2に示す起伏面状体は、円形の横断面を有しかつ表面が平滑な複数の線材(31)から形成された網状体(3)よりなる。ここで、表面が平滑な線材(31)は、通常の線引き加工により成形されたままのものであってよく、必ずしも成形後に特別に研磨等が施されたものであることを要しない。線材(31)としては、金属製または合成樹脂製のものを用いるのが好ましい。金属製の線材(31)としては、長期間の使用による錆の発生によって表面の平滑さが失われないために、ステンレス製のものを用いることが好ましい。また、後述の通り、線材(31)の太さは0.5~2.5mm、網状体(3)の目開きは8mm以下とするのが好ましいことが実験により判明した。網状体(3)の網目の形状は、特に限定されず、例えば正方形、長方形、平行四辺形、六角形等とすることができる。網状体(3)の高さ、すなわちヘビが登らなければならない距離は、ヘビの体長の約3/4程度の高さとするのがよい。ヘビは体長の約3/4程度の高さまで立ち上がる能力を有するからである。我国の場合では、ヘビの最大種であるアオダイショウの最大体長は約2mであるので、網状体(3)の高さを1.5m以上とするのがよい。
囲い(2)の固定構造部(2A)は、構造材として、所定間隔おきに立てられた複数の支柱(21A)と、隣り合う支柱(21A)における上端どうしの間、下端どうしの間、および高さ中間どうしの間にそれぞれ渡し止められた横桟(22)とを備えている。
支柱(21A)および横桟(22)は、例えば、L形の横断面を有するアルミニウム、ステンレス鋼等の金属形材から形成されている。図5および図6に示すように、支柱(21A)は、コンクリートブロックからなる基礎(B)の頂面にあけられた有底穴(B1)に下端部が挿入されて、その周囲にモルタルやコンクリート(C)が打ち込まれることにより、基礎(B)に固定状に立てられている。
支柱(21A)と各横桟(22)とは、ボルト・ナットや溶接等によって連結されている。
そして、これらの支柱(21A)および横桟(22)の外側面に、網状体(3)が張り付けられている。網状体(3)は、押さえ部材(23)によって、支柱(21A)および横桟(22)の外側面に固定されている。
押さえ部材(23)は、帯板状のものであって、網状体(3)の一部を間に挟んだ状態で、ビスやリベット等により支柱(21A)や横桟(22)の外側面に固定されている。なお、押さえ部材(23)の固定に使用するビスやリベットとしては、押さえ部材(23)の表面からの突出量が小さい皿頭や小頭のものを使用するのが好ましい。また、この実施形態では、押さえ部材(23)は、網状体(3)の固定部を被覆する被覆部材を兼ねており、図6に示す押さえ部材(23)では、その外側面と右端面とで形成される角部が鈍角となされていて、囲い(2)の外表面を構成する部分に90°以下の角部が生じないように構成されている。したがって、ヘビは、押さえ板(23)の端面と網状体(3)との間や、縦横の押さえ板(23)どうしの間に体を突っ張らせて、囲い(2)を登攀することができない。なお、押さえ部材(23)における外側面と左端面とで形成されるもう一方の角部が囲い(2)の外表面に露出する場合、こちらの角部も鈍角とするのが好ましい。角部は、アールを付けて丸くしておくのがより好ましい。また、押さえ部材と被覆部材を別個に設けることも可能である。
図示は省略したが、基礎(B)の上面と下側の横桟(22)との間に5mm程度以上の隙間が生じる場合には、同隙間をコーキング剤で埋めておくのが好ましい。
囲い(2)の固定構造部は、上記の実施形態の他、既設のフェンスやブロック塀の外表面に網状体(3)を張り付けることによって構成することも可能である。
囲いの着脱可能部(2B)は、左右2つのパネルユニット(20)よりなる。各パネルユニット(20)は、方形枠体(201)の片面側に網状体(3)を張り付けてなるものであって、間隔をおいて立てられた2本の支柱(21A)(21B)間に網状体(3)が囲い(2)の外側となるように配されて、両支柱(21A)(21B)に着脱自在に取り付けられている。
方形枠体(201)は、上下および高さ中間の3本の水平な横枠材(201a)と、左右および幅中間の3本の垂直な縦枠材(201b)とを備えている。各枠材(201a)(201b)は、例えばL形の横断面を有するアルミニウム、ステンレス鋼等の金属形材から形成されている。横枠材(201a)と縦枠材(201b)とは、ボルト・ナットや溶接等によって連結されている。
網状体(3)は、固定構造部(2A)と同様の押さえ部材(23)によって、横枠材(201a)および縦枠材(201b)の外側面に固定されている。
2つのパネルユニット(20)どうしの間に配される支柱(21B)は、その下端部が基礎(B)に着脱可能に固定されている。より詳しく言うと、図4に示すように、支柱(21B)は、横断面略方形をした中空状のものであって、例えばアルミニウムやステンレス鋼等の金属形材から形成されている。支柱(21B)の下端には、方形板状の取付フランジ(211)が溶接によって固定されている。取付フランジ(211)には、4つの穴があけられており、これらの穴を通じて基礎ブロック(B)にアンカーボルト(212)が打ち込まれることにより、支柱(21B)の下端部が基礎(B)に着脱自在に固定されている。
固定構造部の支柱(21A)には、パネルユニット(20)と隣接する側面の上下端部に、水平方向に張り出したブラケット(213)が設けられている(図6参照)。同様に、パネルユニット(20)どうしの間の支柱(21B)には、その左右側面の上下端部に、水平方向に張り出したブラケット(213)が溶接等により固定状に設けられている(図4参照)。各ブラケット(213)には、左右方向に長い穴(213a)があけられており、同穴(213a)を通されたボルト(214)およびナットにより、パネルユニット(20)の横枠材(201b)の端部が支柱(21A)(21B)のブラケット(213)に着脱自在に固定されている。
また、固定構造部(2A)と同様に、基礎(B)の上面とパネルユニット(20)の下側の横枠材(201a)との間に5mm程度以上の隙間が生じる場合には、同隙間をコーキング剤で埋めておくのが好ましい。
変電所またはその変電設備エリア(S)内に大型機器等を搬入したり、あるいは構内から大型機器等を搬出したりする際には、2つのパネルユニット(20)およびその間の支柱(21B)を取り外すことにより、大きな間口の通路が囲い(2)に形成されるので、その通路を通じて大型機器等の搬出入をスムーズに行うことができる。また、搬出入作業の終了後に、両パネルユニット(20)および支柱(21B)を再び取り付ければ、元の閉鎖状態に簡単に戻すことができる。
図7は、この発明による小動物侵入防止構造を電柱へのヘビの登攀防止に適用した例が示されている。図示の通り、電柱(P)の高さ中間の外表面に、前述の網状体(3)が巻き付けられて固定されている。ヘビは、その習性により、または電柱(P)の頂部に作られた鳥の巣内のひなを食べるために、電柱(P)を登ろうとする。そこで、電柱(P)の高さの途中に網状体(3)が設けられていると、ヘビは、網状体(3)を有する囲い(2)の場合と同様、登攀することができずに落下する。これにより、ヘビが電柱(P)頂部の電気機器や送配電線に接触することによる短絡事故の発生を効果的に防止することができる。
次に、図8を参照して、網状体によるヘビの登攀防止効果の実験例を示す。
横断面円形の表面が平滑なステンレス製線材によって構成され、網目の形が正方形である平織の網状体(3)を、線材の太さおよび目開きを変えて、数種類用意した。そして、図8に示すように、各種類の網状体(3)をその線材が水平および垂直方向を向くように用いて、幅、奥行き、および高さがそれぞれ1.5mである囲い(2X)を形成した。囲い(2X)は、平面からみて正方形の4角および1辺の中央部上に立てられた複数の支柱(21X)と、支柱(21X)の高さ中央部に配置された横桟(22X)とからなる骨組の内側に網状体(3)が張られたものであり、網状体(3)は、支柱(21X)および横桟(22X)の内側に皿ネジで取り付けられた縦横の押さえ板(23X)によって固定されている。押さえ板(23)の両端面は網状体(3)に向かって広がった傾斜面となっている。このような囲い(2X)の中に、ヘビ(アオダイショウの成蛇)50匹を入れておき、この囲い(2X)内から5日間のうちに脱出したヘビの数を数えた。その結果を表1にまとめて示す。なお、表1中、(-)欄の網状体については、規格外のため、試験は実施しなかった。
Figure 0007010497000001
表1から明らかなように、線材の太さが0.5~2.5mm、目開きが8mm以下である網状体(3)を用いると、ヘビの登攀を効果的に抑制することが可能であることが分かった。
図9は、囲いの外表面に設けられる起伏面状体の変形例を示したものである。図9に示す起伏面状体は、表面が滑らかでかつ緩やかな曲面からなる微細な凹凸が形成されているエンボス加工プレート(3X)である。
エンボス加工プレート(3X)は、その凹凸の高低差が0.5~2.5mmであるとともに隣り合う凸部間の距離が8mm以下であるのが好ましい。このようなエンボス加工プレート(3X)を囲いの外表面に用いれば、前述の網状体(3)と同様、ヘビの登攀を効果的に防止することができる。
エンボス加工プレート(3X)は、金属板や樹脂板等をエンボス加工(浮き出し加工)することによって形成され、凹凸の形状や深さなどを自由に設定することができるので、上記の条件を満たすものを製造するのが容易である。
なお、エンボス加工プレート(3X)の凹部を抜き取ってパンチングプレート状にしたものも適用可能である。
エンボス加工プレート(3X)を起伏面状体として使用した場合、ヘビの登攀防止効果に加えて、囲いの内側を見えないようにする目隠し効果が得られる。ただし、風圧荷重が大きくなるため、例えば、扉(2C)等の比較的小面積の部位に使用するのが適切であると考えられる。
図10および図11は、この発明による小動物侵入防止構造の第2の実施形態を示したものである。図示の囲い(2D)は、外表面を構成する網状体(3)に加えて、その上縁に多数の上方突出状の小動物侵入防止バー(41)が設けられているものである。小動物侵入防止バー(41)どうしの間隔は、ネコ等の小動物の頭が通らないようなものとなされている。
この実施形態では、多数の小動物侵入防止バー(41)は、囲い(2D)の上縁に沿うように設けられた支持フレーム(5)に、小動物の頭が通らないような間隔をおいて平行に配された2つの小動物侵入防止バー(41)と2つの小動物侵入防止バー(41)の上端どうしを連結する連結部(42)とを有している略ヘアピン形の複数のバー構成体(40)を、小動物の頭が通らないような間隔をおいて立設することにより形成されている。
支持フレーム(5)は、例えば、横断面略方形の中空状のものであって、アルミニウムやステンレス鋼等の金属形材から形成され、囲い(2D)の上縁を構成する横桟(21)の上面に、ボルト・ナットや溶接等によって固定されている。
バー構成体(40)は、例えばアルミニウムやステンレス鋼等の金属棒材を曲げ加工することにより形成されている。金属棒材の太さは、強度を確保するために、5mm以上であることが好ましい。連結部(42)は、図示のような逆V形となされる他、逆U形となされていてもよい。
支持フレーム(5)の上壁部に、バー構成体(40)の2つの小動物侵入防止バー(41)の下端部が貫通させられて、溶接あるいはネジ機構等によって固定されている。
図11に示すように、各小動物侵入防止バー(41)は、その長さの中間部が囲い(2D)の外側に向かってオーバーハングした傾斜部(411)によって構成され、残りの上下部分が垂直部(412)によって構成されている。傾斜部(411)の垂直面に対する傾斜角度(Y)は、10~90°程度となされている。このような傾斜部(411)があれば、ネコ等の小動物が、囲い(2D)の上縁まで登攀したとしても、そこからジャンプして小動物侵入防止バー(41)を乗り越えることができない。
隣り合う2つの小動物侵入防止バー(41)どうしの間隔は、40mm以下となされている。これにより、小動物のうち特にネコ、タヌキ、アライグマ、ハクビシン等の侵入が確実に防止される。但し、上記の小動物よりも小型であるイタチやテン等の侵入を防止するためには、小動物侵入防止バー(41)どうしの間隔を25~30mm程度とするのがよい。また、各小動物侵入防止バー(41)の長さは、400mm以上となされている。したがって、囲い(2D)の網状体(3)の上縁まで登攀したネコ等の小動物がそこからジャンプしたとしても、バー構成体(40)上端の連結部(42)までは届かず、囲い(2D)を乗り越えることはできない。
なお、上記の実施形態では、網状体(3)を有する囲い(2D)の上縁に小動物侵入防止バー(41)が設けられているが、例えばヘビの侵入を考慮する必要のない場合であれば、網状体(3)を有しない囲い、例えば、一般のフェンスやブロック塀の上縁に、小動物侵入防止バー(41)を設けて、ネコ等の侵入を防止することも可能である。
図12は、小動物侵入防止バーの変形例を示したものである。図示の小動物侵入防止バー(41X)は、2本で一対ではなく、1本ずつ独立して構成されており、支持フレーム(5)に小動物の頭が通らないような間隔をおいて上方突出状に固定されている。
これらの小動物侵入防止バー(41X)も、上部の垂直部(412)、高さ中間のオーバーハング状の傾斜部(411)、および下部の垂直部(412)を備えているが、上部の垂直部(412)どうしが水平な横桟(43)によって連結されている。したがって、ネコ等が小動物侵入防止バー(41X)の間に頭を無理に突っ込んでも、小動物侵入防止バー(41X)どうしの間隔を広げることができない。横桟(43)は、支持フレーム(5)から400mm以上の高さに取り付けられているのが好ましい。そのようにすれば、小動物は、横桟(43)に足を掛けることができず、小動物侵入防止バー(41X)を乗り越えて侵入することはできない。
図13および図14は、この発明による小動物侵入防止構造の第3の実施形態を示したものである。図示の囲い(2E)は、外表面を構成する網状体(3)に加えて、その上縁に帯状の小動物侵入防止プレート(6)が設けられているものである。
小動物侵入防止プレート(6)は、その上縁に、小動物の手指に痛覚刺激を与えうる上方突出状の多数の刺を有している。これらの刺は、小動物侵入防止プレート(6)の上縁に同プレート(6)の長さ方向に沿って交互に並んだ、第1の刺(61)、および第1の刺(61)よりも突出高さが小さい第2の刺(62)によって構成されている。隣り合う第1の刺(61)と第2の刺(62)との間隔(S1)は5mm以下となされている。第1の刺(61)の先端どうし、および第2の刺(62)の先端どうしは、それぞれ同一の水平線上に並んでいる。
上記の小動物侵入防止プレート(6)は、例えば、ステンレス鋼等の金属製の帯板の一方の縁部に、レーザ加工等によって多数の刺(61)(62)を切削形成することにより製造することができる。
囲い(2E)の上縁への小動物侵入防止プレート(6)の取付構造は、特に限定されないが、例えば、同プレート(6)の下縁部を、囲い(2E)の上側の横桟あるいは同横桟に固定された押さえ板(23)に、溶接やボルト・ナット、リベット等によって取り付ければよい。
以上のような構成において、サルが囲い(2E)を乗り越えようとする場合、サルは伸び上がったり飛び上がったりして囲い(2E)の上端を掴もうとするが、ここには小動物侵入防止プレート(6)の相対的に高い第1の刺(61)および相対的に低い第2の刺(62)が交互に設けられているため、これらの刺(61)(62)により手指に痛覚刺激を受け、その結果、手を離して囲い(2E)の外側に落下する。
図15および図16は、この発明による小動物侵入防止構造の第4の実施形態を示すものである。図15に示す通り、この実施形態の囲い(2F)は、その上縁に、図12に示したものと同一の多数の小動物侵入防止バー(41X)が設けられているとともに、これらのバー(41X)の上端部の外側面にまたがって小動物侵入防止プレート(6X)が取り付けられているものである。
小動物侵入防止プレート(6X)は、上縁が波形となされており、この上縁に相対的に高い第1の刺(61)および相対的に低い第2の刺(62)が交互に波形に並んで形成されている。これによって、小動物侵入防止プレート(6X)の意匠的な効果が増大し、外観が良好となる。隣り合う第1の刺(61)と第2の刺(62)との間隔(S1)は5mm以下となされている。
この実施形態の囲い(2F)によれば、ネコ等の鉤爪を持つ小動物はもちろん、サルについても、確実に侵入を防止することが可能となる。
次に、この発明による小動物侵入防止構造を用いて行ったサルの侵入防止効果実験について説明する。
まず、実施例として、多数のニホンザルが生息する野猿公苑内に、図17に示すような囲い(2Y)を設置した。囲い(2Y)は、平面からみて正方形の4つのコーナー位置および正方形の1辺を3等分する2つの中間位置にそれぞれ立てられた複数の支柱(21Y)、ならびに隣り合う支柱(21Y)の上端どうし、下端どうし、および支柱(21Y)の長さを3等分する2つの高さ中間位置どうしをそれぞれ連結している複数の横桟(22Y)とからなる骨組(20Y)と、骨組(20Y)の外側に張り付けられた網状体(3Y)と、骨組の4辺の上縁に設けられた小動物侵入防止プレート(6X)とを備えている。小動物侵入防止プレート(6X)としては、図15および図16に示したプレートと同一構造のものを用いた。
そして、囲い(2Y)の内部にサルが好む餌を散布した。また、サルが容易に登ることができる高さ0.5mの踏み台と、1mの踏み台とを用意し、これらの踏み台のいずれかを囲い(2Y)の外側に設置するかまたは設置しないことによって、地面または踏み台から骨組(20Y)の上縁までの高さを1.5m(踏み台なし)、1m(0.5mの踏み台あり)、0.5m(1mの踏み台あり)の3段階に変化させ、囲い(2Y)の内部へのサルの侵入の有無を観察した。
また、比較例として、骨組の上縁に小動物侵入防止プレートを設けなかったこと以外は上記の実施例と同様にして、囲いの内部へのサルの侵入の有無を観察した。
これらの結果を表2にまとめて示す。
Figure 0007010497000002
表2から明らかなように、囲いの上縁に小動物侵入防止プレートを設置した実施例ではサルの侵入を防止することができたが、サルの跳躍力を考慮すると、小動物侵入防止プレートの直下に少なくとも1m程度の網状体(3Y)を設けておくのが好ましいといえる。
図18は、この発明による小動物侵入防止構造の第5の実施形態を示したものである。同図に示す小動物侵入防止構造は、網状体(3)および小動物侵入防止プレート(6)を備えた囲い(2E)の外側に隣接する地上部(G1)に、小動物による地中穿孔および/または雑草類の発生を阻止しうる遮蔽材(7)が設けられているものである。遮蔽材(7)の幅は500mm以上となされている。
例えばタヌキ、イタチ、アナグマ、アライグマ等の小動物が地中を掘り進んで囲いの内側に侵入するのを防止するのに適した遮蔽材(7)としては、ステンレス鋼網等の金網や、ステンレス鋼板等の金属板よりなるものを地上部(G1)に敷設したものや、モルタルやコンクリートを地上部(G1)に打設したものが挙げられる。金網の場合、防草シートや防草砂との併用も可能であって、これにより雑草の発生も抑止することができる。なお、囲い(2E)と敷地境界線との間の地上部(G1)に遮蔽材(7)を設ける余地がない場合には、遮蔽材(7)を垂直または傾斜させた状態で地中に埋設してもよい。
囲い(2E)の外周に沿って雑草類が生えることを防止する遮蔽材(7)としては、モルタル、コンクリート、金属板、防草シート、防草砂等が挙げられる。これにより、小動物が雑草の茎や枝等を足掛かりとして囲い(2E)の内側へ侵入するのを防止することができる。
この発明は、発電所や変電所等において、ヘビ、ネコ、サル、タヌキ、アライグマ、ハクビシン、イタチ、テン等の多様な種類の小動物が侵入するのを防止する小動物侵入防止構造として、好適に使用することができる。
(1):小動物侵入防止構造
(2)(2D)(2E)(2F):囲い
(2A):(囲いの)固定構造部
(2B):(囲いの)着脱可能部
(20):パネルユニット
(201):方形枠体
(21A):支柱
(21B):支柱
(22):横桟
(23):押さえ部材(被覆部材)
(3):網状体(起伏面状体)
(31):線材
(3X):エンボス加工プレート(起伏面状体)
(40):バー構成体
(41)(41X):小動物侵入防止バー
(42):連結部
(411):傾斜部
(412):垂直部
(5):支持フレーム
(6)(6X):小動物侵入防止プレート
(61):第1の刺
(62):第2の刺
(7):遮蔽材
(B):基礎
(P):電柱

Claims (16)

  1. 面からなる微細な起伏を有する起伏面状体によって外表面の少なくとも一部が構成されている囲いを備えており、起伏面状体が、面からなる微細な凹凸が形成されているエンボス加工プレートを含んでおり、エンボス加工プレートは、その凹凸の高低差が0.5~2.5mmであるとともに隣り合う凸部間の距離が8mm以下である、小動物侵入防止構造。
  2. 囲いは、前記エンボス加工プレートよりなる起伏面状体によって外表面が構成されている部分と、円形の横断面を有しかつ表面が平滑な複数の線材から形成された網状体よりなる起伏面状体によって外表面が構成されている部分とを含んでおり、網状体は、その線材の太さが0.5~2.5mmであるとともに目開きが8mm以下である、請求項1記載の小動物侵入防止構造。
  3. 起伏面状体が、囲いの支柱および桟の外側面に固定されており、起伏面状体の固定部が、囲いの外表面を構成する部分に90°以下の角部を有していない略帯板状の被覆部材で覆われている、請求項1または2に記載の小動物侵入防止構造。
  4. 方形枠体の片面側に起伏面状体を張り付けてなりかつ間隔をおいて立てられた2本の支柱間に起伏面状体が囲いの外側となるように配されて両支柱に着脱自在に取り付けられたパネルユニットによって、囲いの少なくとも一部が構成されている、請求項1~のいずれか1つに記載の小動物侵入防止構造。
  5. 複数のパネルユニットが横に並んで設置されており、隣り合う2つのパネルユニットどうしの間に配される支柱の下端部が基礎に着脱可能に固定されている、請求項記載の小動物侵入防止構造。
  6. 囲いの上縁に、小動物の頭が通らないような間隔をおいて多数の上方突出状の小動物侵入防止バーが設けられている、請求項1~のいずれか1つに記載の小動物侵入防止構造。
  7. 各小動物侵入防止バーは、その長さの一部が囲いの外側に向かってオーバーハングした傾斜部によって構成され、残りの部分が垂直部によって構成されている、請求項記載の小動物侵入防止構造。
  8. 多数の小動物侵入防止バーは、囲いの上縁に沿うように設けられた支持フレームに、小動物の頭が通らないような間隔をおいて平行に配された2つの小動物侵入防止バーと2つの小動物侵入防止バーの上端どうしを連結する連結部とを有している略ヘアピン形の複数のバー構成体を、小動物の頭が通らないような間隔をおいて立設することにより形成されている、請求項または記載の小動物侵入防止構造。
  9. 隣り合う2つの小動物侵入防止バーどうしの間隔が40mm以下であり、各小動物侵入防止バーの長さが400mm以上である、請求項のいずれか1つに記載の小動物侵入防止構造。
  10. 囲いの上縁に、小動物の手指に痛覚刺激を与えうる上方突出状の多数の刺を上縁に有している帯状の小動物侵入防止プレートが設けられており、小動物侵入防止プレートの多数の刺は、同プレートの上縁に交互に並んだ、第1の刺、および第1の刺よりも突出高さが小さい第2の刺によって構成されている、請求項1~のいずれか1つに記載の小動物侵入防止構造。
  11. 小動物の手指に痛覚刺激を与えうる上方突出状の多数の刺を上縁に有している帯状の小動物侵入防止プレートが、複数の小動物侵入防止バーの上端部の外側面にまたがって取り付けられており、小動物侵入防止プレートの多数の刺は、同プレートの上縁に交互に並んだ、第1の刺、および第1の刺よりも突出高さが小さい第2の刺によって構成されている請求項のいずれか1つに記載の小動物侵入防止構造。
  12. 小動物侵入防止プレートの第1の刺および第2の刺が、5mm以下のピッチで交互に並んでいる、請求項10または11記載の小動物侵入防止構造。
  13. 小動物侵入防止プレートの上縁が波形となされており、この上縁に第1の刺および第2の刺が波形に並んで形成されている、請求項1012のいずれか1つに記載の小動物侵入防止構造。
  14. 囲いの外側に隣接する地上部に、小動物による地中穿孔および/または雑草類の発生を阻止しうる遮蔽材が設けられている、請求項1~13のいずれか1つに記載の小動物侵入防止構造。
  15. 遮蔽材の幅が500mm以上となされている、請求項14記載の小動物侵入防止構造。
  16. 囲いの外側に立てられた電柱の高さ中間部の外表面に、面からなる微細な起伏を有する起伏面状体が巻かれており、起伏面状体は、円形の横断面を有しかつ表面が平滑な複数の線材から形成された網状体よりなり、網状体は、その線材の太さが0.5~2.5mmであるとともに目開きが8mm以下である、請求項1~15のいずれか1つに記載の小動物侵入防止構造。
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