JP7009930B2 - 光源ユニット - Google Patents
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Description
また、複数の発光素子がライン状に配置される光源の場合、均一に冷却するには、この光源をある長さで分割してそれぞれを同じ冷却能力の冷却ユニットで冷却する構成が考えられる。しかし、この構成は、冷却流路が複雑な構成となり、構造の複雑化を招いてしまう。
そこで、本発明は、簡易な構成で、ライン状に配置される光源を均等に冷却することを目的とする。
図1(A)は本発明の実施形態に係る光源ユニットの全体を示す外観図、図1(B)は光源ユニットの内部構造を示す図である。
この光源ユニット10は、下方に向けてライン状の紫外線を照射する光源ユニットであり、内部が中空のケース11と、ケース11内に配置されて冷却器21(冷却構造体に相当)を構成する上下の冷却器22、23と、冷却器21の受熱面21Aに配置される光照射部31とを備えている。なお、図中、符号UPは上方向を示し、X方向はライン状の紫外線が延びる方向(ケース11の長手方向と一致)を示しており、X方向は例えば水平方向である。但し、上記方向は仕様に応じて適宜に変更されるものである。
ケース11は、矩形断面でX方向に沿って直線状に延在する箱形状に形成され、ケース11内の下部に、冷却器21及び光照射部31を収容し、ケース11内の上部に、光照射部31を除く電気部品41(端子台や配線等)を収容する。ケース11の底面には、カバーガラス51(図2、図3)を有するカバープレート52(図1)が装着される。カバーガラス51は、例えば、石英ガラスで構成され、このカバーガラス51を介して光照射部31からの光が下方に向けて照射される。
また、上下の冷却器22、23は同じ長さであり、各冷却器22、23内の冷媒流路は同じ内径(流路径に相当)の17.5mmであり、これら冷媒流路の離間距離(流路間距離に相当)は7.5mmである。本構成では上下の冷却器22、23に同一部品を使用しているが、同一部品でなくてもよい。
以上の構成により、下側の冷却器22、連結管25、及び上側の冷却器23の順でつながる1本の冷媒配管28が構成され、外部から供給される冷媒によって、下側の冷却器22、及び上側の冷却器23が順に冷却される。
なお、冷媒は、水等の液冷媒、又は気体の冷媒を広く適用可能である。また、配管接続部26、27をチラーユニットに配管接続し、チラーユニットによって冷却された冷媒を、上下の冷却器22,23に循環させる構成であってもよい。
また、上下一対の冷却器22、23は、両端を揃えて上下に重ねて配置されている。このため、図1(A)に示すように、下側の冷却器22の冷媒上流側の領域22Hと、上側の冷却器23の冷媒下流側の領域23Lとが広い面積で熱的に連結されると共に、下側の冷却器22の冷媒下流側の領域22Lと、上側の冷却器23の冷媒上流側の領域23Hとが広い面積で熱的に連結される。
しかも、上下の冷却器22、23の冷媒上流側の領域22Hと冷媒下流側の領域23Lとが熱的に連結され、冷媒下流側の領域22Lと冷媒上流側の領域23Hとが熱的に連結され、更に、中間領域22M、23Mとが熱的に連結されているので、受熱面21Aの冷却量を均等に揃え易くなる。これにより、発熱源(冷却対象物に相当)である多数のLED32を、効率良く均等に冷却することができる。
図4(A)は光源ユニット10を側方から見たときの温度分布を示す図、図4(B)は光源ユニット10を受熱面21Aから見たときの受熱面21Aの温度分布を示す図である。
また、図5(A)は比較例に係る光源ユニット100を側方から見たときの温度分布を示す図、図5(B)は光源ユニット100を受熱面21Aから見たときの受熱面21Aの温度分布を示す図である。
比較例に係る光源ユニット100は、上下の冷却器22、23を離間させている点を除いて光源ユニット10と略同じである。また、図4(A)~図5(D)において、温度が最も高い箇所を第1温度H1と表記し、温度が低くなるに従って、第2温度H2、第3温度H3、第4温度H4、第5温度H5、及び第6温度H6の順で示している。
なお、光源全体の長さWは1300mm、流路径は17.5mmであり、流路間距離は7.5mmである。
つまり、LED32の並び方向(光源が延びる方向とも言う)であるX方向において、温度勾配はほぼ一定に保たれ、かつ、冷却器22、23内はほぼ低い温度範囲(殆ど第5温度H4)に保たれた。
これにより、ライン状の光源を構成する複数のLED32の温度のばらつき、及び温度上昇が抑えられ、この温度上昇に起因する電圧変動が招く光量のばらつき、及び光量の変動を抑えることができる。また、上下の冷却器22、23を重ねた構成であるので、LED32がライン状に配列される基板33をある長さで分割化、或いはグループ化して同じ冷却能力の冷却ユニットで冷却する構成と比べて、構成が簡易で済む。したがって、簡易な構成で、ライン状の光源を構成する各LED32を均等に冷却することができる。
このため、光源全体の長さWが大きい場合に有利な冷却器21(冷却構造体)を提供することができ、例えば、長さWが1000mm以上の光源の冷却に好適である。
例えば、上述した実施形態では、図6に一例を示すように、上下の冷却器22、23のそれぞれに、外部から独立して冷媒を供給する冷媒供給管29を接続してもよい。なお、図6中、符号30は、冷媒を排出する冷媒排出管である。
図7は4本の冷却器22X、22Y、23X、23Yを重ねた場合の構成例を示している。図7では、下側の冷却器22X、22Yが左右に重ねられ、これら冷却器22X、22Yの上に上側の冷却器23X、23Yが重ねられ、これら冷却器23X、23Yは左右にも重ねられている。また、図7では、下側の冷却器22X、22Yの下面に光照射部31を配置する構成例を示しているが、右側の冷却器22Y、23Yの側面、左側の冷却器22X、23Xの側面、又は、上側の冷却器23X、23Yの上面に光照射部31を配置しても、光照射部31を均等かつ効率良く冷却可能である。
図9(A)に示す伝熱部材71は、各冷却器22、23の全体に渡って配置されることにより、上述の実施形態と同様の熱伝導を実現する部材である。また、図9(B)に示す伝熱部材71は、各冷却器22、23の冷媒上流側の領域と冷媒下流側の領域との間を独立して接触させるための部材71A、71B、及び、中間領域22M、23Mの間を独立して接触させるための部材71Cとで構成され、これら部材71A~71Cにより、上述の実施形態と同様の熱伝導を実現する。なお、伝熱部材71は、例えば、アルミニウム合金、又は銅合金等の高い熱伝導性を有する部材で形成することが好ましい。
また、冷却能力を十分確保でき、且つ、均等に冷却できる場合等は、伝熱部材71のうち、中間領域22M、23Mを連結する部材71Cを省略してもよい。
11 ケース
21 冷却器(冷却構造体)
21A 受熱面(光源配置面)
22 下側の冷却器(第1の冷却器)
22R、22F、23R、23F 管継手
22H、23H 冷媒上流側の領域
22L、23L 冷媒下流側の領域
22M、23M 中間領域
23 上側の冷却器(第2の冷却器)
25 連結管
26、27 配管接続部
28 冷媒配管
31 光照射部
32 LED(発光素子)
33 基板
34 反射板
51 カバーガラス
71 伝熱部材
Claims (2)
- 矩形断面で、光源が間隔を空けて配置される方向、又は光源がライン状に延びる方向に沿って延出する金属製の管部材を有し、前記管部材の内部を、前記方向に冷媒が流れる第1の冷却器と、
前記管部材と同じ矩形断面で、かつ同じ長さの金属製の管部材を有し、前記管部材の内部を冷媒が流れる第2の冷却器とを備え、
前記第1の冷却器の管部材と、前記第2の冷却器の管部材とは、前記第1の冷却器の管部材の上面に、前記第2の冷却器の管部材の下面が面接触した状態に重ねられ、
かつ、前記第1の冷却器と前記第2の冷却器の管部材同士は、前記第1の冷却器の管部材を流れた冷媒が流入して前記第2冷却器の管部材内にて前記方向の逆方向に流す連結管で連結されることによって、前記第1の冷却器の冷媒上流側の領域と前記第2の冷却器の冷媒下流側の領域とが熱的に連結され、前記第1の冷却器の冷媒下流側の領域と前記第2の冷却器の冷媒上流側の領域とが熱的に連結されると共に、前記第1の冷却器の冷媒上流側と冷媒下流側との間の領域と、前記第2の冷却器の冷媒上流側と冷媒下流側との間の領域とが熱的に連結され、
前記第1の冷却器の下面に、前記光源を含む冷却対象物が配置されることを特徴とする光源ユニット。 - 前記光源として、前記第1の冷却器の下面に、ライン状に間隔を空けて取り付けられる複数の光源を有することを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
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