JP7008665B2 - ベルト駆動機構および自動ドア装置 - Google Patents

ベルト駆動機構および自動ドア装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7008665B2
JP7008665B2 JP2019120834A JP2019120834A JP7008665B2 JP 7008665 B2 JP7008665 B2 JP 7008665B2 JP 2019120834 A JP2019120834 A JP 2019120834A JP 2019120834 A JP2019120834 A JP 2019120834A JP 7008665 B2 JP7008665 B2 JP 7008665B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toothed belt
belt
driven pulley
drive mechanism
inner peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019120834A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021006685A (ja
Inventor
憲次 吉田
祐太 川口
Original Assignee
株式会社ソリック
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ソリック filed Critical 株式会社ソリック
Priority to JP2019120834A priority Critical patent/JP7008665B2/ja
Publication of JP2021006685A publication Critical patent/JP2021006685A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7008665B2 publication Critical patent/JP7008665B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

本発明は、動力の伝達に歯付きベルトを用いたベルト駆動機構、および、ベルト駆動機構を組み込んだ自動ドア装置に関する。
従来、動力の伝達に歯付きベルトを用いた駆動機構であるベルト駆動機構は、例えば、自動ドア装置のドアの開閉駆動に用いられ、駆動モーターに連結された駆動プーリーと、駆動プーリーの間に離間配置された従動プーリーと、駆動プーリーと従動プーリーに環状に架け渡された歯付きベルトと、を有する(例えば、特許文献1参照)。
このようなベルト駆動機構は、駆動プーリーによって歯付きベルトに効率良く動力を伝達するため、歯付きベルトを掛ける駆動プーリーの溝内周面に歯付きベルトの歯に噛み合う複数の歯が形成されている。
一方、従動プーリーは、特許文献1に記載の従動プーリーのように、歯付きベルトが掛かる溝内周面に歯が形成されるものもあるが、いわゆるアイドラとしての機能でよい場合、図6に示すように、溝内周面に歯が形成されないものが用いられている。
また、従動プーリーは、図6に示すように、軸方向の両端部に溝内周面に対して略垂直に立上げられた一対の直立壁が設けられたフランジ形状になっている。
この一対の直立壁は、回転駆動中の歯付きベルトが従動プーリーの端部寄りに移動した場合に、歯付きベルトの端面に接触することによって、歯付きベルトが従動プーリーから外れることを阻止する機能をなしている。
特許第6408645号公報
しかしながら、従来のベルト駆動機構は、図6に示すように、駆動プーリー(不図示)と従動プーリー200との間で所定のテンションを保持した状態で歯付きベルト300を環状に架け渡すため、歯付きベルト300を従動プーリー200の一端部側から直立壁210をのり越えさせて溝内周面220に掛ることは煩雑な作業であった。
また、従来のベルト駆動機構は、歯付きベルト300の両端面310が従動プーリー200の一対の直立壁210に擦れて経年劣化することによって、歯付きベルト300の端面310が一対の直立壁210に接触した際に異音が発生するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、従動プーリーが歯付きベルトを掛け易く、かつ、長期の使用においても歯付きベルトが従動プーリーに接触することによる異音の発生を防ぐことができるベルト駆動機構、および、ベルト駆動機構を組み込んだ自動ドア装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るベルト駆動機構は、弾性材からなる断面四角形状の歯付きベルトと、
駆動モーターに連結された駆動プーリーとの間で前記歯付きベルトを環状に架け渡すために該歯付きベルトを掛ける溝の溝内周面が、軸方向の両端部から軸方向の幅の中央部が最底となるように前記両端部から前記中央部に向けて漸次高さが低くなるように形成された曲面形状である従動プーリーと、
を有し、
前記溝内周面は、
前記駆動モーターによって回転駆動された前記駆動プーリーとの間で回転される前記歯付きベルトが前記両端部から外れないような曲面形状に形成され、
さらに、前記溝内周面は、
前記歯付きベルトの歯の先端面を前記溝内周面に追従させつつ、前記歯付きベルトを前記従動プーリーの軸方向における前記両端部いずれかに寄った位置から前記軸方向における前記中央部へと移動させるように回転可能に形成され、かつ、前記中央部から前記両端部までの高さが、前記歯付きベルトを前記従動プーリーに掛けたときの前記歯の先端面から前記歯付きベルトの前記歯が形成される面とは反対側の面までの高さと略同等となるように形成され、かつ、前記溝内周面における前記従動プーリーの軸方向の幅が前記歯付きベルトの長手方向に直交する方向でかつ前記歯の先端面に沿う方向の幅よりも大きくなるように形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係るベルト駆動機構は、上記の発明において、前記溝内周面が、円弧状の曲面であることを特徴とする。
また、本発明に係るベルト駆動機構は、上記の発明において、前記従動プーリーが、前記駆動モーターの軸と平行に軸が配置され、かつ、前記駆動モーターの軸方向の先端面よりも内側となる軸方向空間を利用することによって前記溝内周面の曲面形状の形成に必要な前記軸方向の幅を設定していることを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る自動ドア装置は、上記のベルト駆動機構が組み込まれ、前記ベルト駆動機構の前記歯付きベルトにドアが連結されることによって、該ドアが開閉駆動されることを特徴とする。
また、本発明に係る自動ドア装置は、上記の発明において、前記駆動モーターおよび前記従動プーリーの軸方向先端側をカバーが取付けられる開口に向けて前記ベルト駆動機構が収容され、かつ、前記開口側に最も突出される前記ベルト駆動機構の部位である前記駆動モーターの軸方向の寸法に対応して、前記カバーが干渉することなく取付けられる位置に前記開口が形成されたエンジンベースを有することを特徴とする。
本発明に係るベルト駆動機構は、前記従動プーリーが前記駆動モーターに連結された前記従動プーリーとの間で前記歯付きベルトを環状に架け渡すために該歯付きベルトを掛ける溝の溝内周面が、軸方向の両端部から軸方向の幅の中央部が最底となるように前記両端部から前記中央部に向けて漸次高さが低くなるように形成された曲面形状である。
また、本発明に係るベルト駆動機構は、前記溝内周面が前記駆動モーターによって回転駆動された前記駆動プーリーとの間で回転される前記歯付きベルトが前記両端部から外れないような曲面形状になっている。
このため、本発明に係るベルト駆動機構は、前記従動プーリーの両端部に従来の従動プーリーのような一対の直立壁がないため、前記駆動プーリーと前記従動プーリーの間で前記歯付きベルトを環状に架け渡す際、前記従動プーリーの幅方向一端部側から前記溝内周面に向けて前記歯付きベルトを容易に移動させることができる。
また、本発明に係るベルト駆動機構は、弾性材からなる断面四角形状の幅方向を弾性を利用して撓ませ、歯の先端面を前記溝内周面の曲面形状に追従させることによって、前記歯付きベルトの両端面が前記溝内周面に接触され難くなり、しかも、前記歯付きベルトが、回転中に前記従動プーリーの前記端部寄りに移動しても、最底となる中央部に戻されることによって、前記従動プーリーから外れないようになっている。
従って、本発明に係るベルト駆動機構は、従動プーリーが歯付きベルトを掛け易く、かつ、長期の使用においても歯付きベルトが従動プーリーに接触することによる異音の発生を防ぐことができる。
本発明の請求項に係る自動ドア装置は、上記のベルト駆動機構が組み込まれているため、上記のベルト駆動機構と同様の効果を奏することができる。
図1は、本発明の実施例に係る自動ドア装置の概略図である。 図2は、ベルト駆動機構の周辺を上面側から視た図であり、一部を断面で示した図である。 図3は、ベルト駆動機構の従動プーリー周辺を示した斜視図である。 図4は、ベルト駆動機構の歯付きベルトを外した状態の従動プーリー周辺を示した斜視図である。 図5は、従動プーリーを一部断面で示した図である。 図6は、従来技術を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るベルト駆動機構、および、ベルト駆動機構を組み込んだ自動ドア装置の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る自動ドア装置100の概略図である。図2は、ベルト駆動機構1の周辺を上面側から視た図であり、一部を断面で示した図である。図3は、ベルト駆動機構1の従動プーリー30周辺を示した斜視図である。図4は、ベルト駆動機構1の歯付きベルト40を外した状態の従動プーリー30周辺を示した斜視図である。図5は、従動プーリー30を一部断面で示した図である。図6は、従来技術を説明するための図である。
なお、図1は、自動ドア装置100が、エンジンベース120内部に収容されたベルト駆動機構1が目視できるようにエンジンベース120のカバー121を外した状態になっている。
また、図5は、軸32に対して回転可能に連結するためのベアリング33についても図示している。
本発明の実施例に係るベルト駆動機構1は、動力の伝達に歯付きベルト40を用いたものである。
また、本発明の実施例に係る自動ドア装置100は、ベルト駆動機構1が組み込まれ、ベルト駆動機構1が歯付きベルト40に連結されたドア140を開閉駆動させるようになっている。
自動ドア装置100は、本体フレーム110と、ベルト駆動機構1と、ベルト駆動機構1を収容するエンジンベース120と、ベルト駆動機構1によって開閉駆動されるドア140と、を有する。
本体フレーム110は、例えばアルミニウム製であり、装置の骨格を形成するものである。
この本体フレーム110には、エンジンベース120等、自動ドア装置100の各部品が固定される。
ベルト駆動機構1は、図2に示すように、駆動モーター10と、減速機構11と、減速機構11を介して駆動モーター10に連結する駆動プーリー20と、アイドラとして機能する従動プーリー30と、駆動プーリー20と従動プーリー30と間で環状に架け渡される歯付きベルト40と、を有する。
駆動プーリー20は、金属製であり、歯付きベルト40に効率良く動力を伝達するため、歯付きベルト40を掛ける溝21の溝内周面21aに歯付きベルト40の歯42に噛み合う複数の歯22が周方向に沿って形成されている。
また、駆動プーリー20は、軸方向の両端部に略垂直に立上げられた一対の直立壁23、23が設けられたフランジ形状になっている。
一対の直立壁23、23は、駆動中の歯付きベルト40が端部寄りに移動した場合に、歯付きベルト40の端面40bに接触することによって、歯付きベルト40が駆動プーリー20から外れることを阻止する機能をなしている。
従動プーリー30は、樹脂製であり、駆動プーリー20との間で歯付きベルト40を環状に架け渡すため、歯付きベルト40を掛ける溝31の溝内周面31aが、図5に示すように、軸32方向の両端部30a、30aから軸32方向の幅の中央部30bが最底となるように両端部30a、30aから中央部30bに向けて漸次高さが低くなるように形成された曲面形状になっている。
この従動プーリー30は、駆動モーター10によって回転駆動された駆動プーリー20との間で回転される歯付きベルト40が両端部30a、30aから外れないような曲面形状になっている。
なお、この実施例では、従動プーリー30は、溝内周面31aが円弧状の曲面になっている。すなわち、従動プーリー30は、所定寸法の径をなす円に基づいた円弧状の溝内周面31aが形成されている。
このような従動プーリー30は、金型成形以外に、樹脂製の円柱状部材に溝内周面31aを削り出すことによって容易に製造することができる。
また、従動プーリー30は、歯付きベルト40の両端面40bが擦れる部分が無いため、歯付きベルト40の擦れに対して耐久性のある材質を選ぶ必要がなく、結果的に、材料を選定する際の選択肢が広くなり、コストを抑えた材料を用いることができる。
歯付きベルト40は、合成ゴム等の弾性材からなる断面四角形状のベルトであり、無端の環状のベルト本体41と、ベルト本体41の内周面40aに形成された複数の歯42と、を有する。
なお、この実施例の歯付きベルト40は、断面形状が厚み方向よりも幅方向を長尺にした長方形状になっている。
この歯付きベルト40は、図3に示すように、ベルト本体41の内周面40aに、歯42が形成された凸部42と、歯42が形成されない凹部43とが周方向に沿って交互に並んで形成されている。
なお、この実施例では、歯付きベルト40は、無端の環状であるものを例示したが、不図示の連結部材を用いて両端部を連結することによって環状にしたものであってもよい。
このようなベルト駆動機構1は、駆動モーター10が駆動されることによって、減速機構11の歯車機構を介して連結された駆動プーリー20が回転駆動され、駆動プーリー20の回転駆動によって、従動プーリー30との間に環状に架け渡された歯付きベルト40が回転される。
このため、歯付きベルト40は、自動ドア装置100の不図示の制御部によって駆動モーター10が、正転方向および逆転方向の両方向に回転制御されることによって、正転方向および逆転方向の両方向に回転されるようになっている。
この歯付きベルト40は、所定のテンションを保持した状態で駆動プーリー20と従動プーリー30との間に環状に架け渡されると、従動プーリー30の曲面形状の溝内周面31aに歯42の先端面42aを追従させるように接触される。
すなわち、歯付きベルト40は、断面四角形状の幅方向を弾性を利用して撓ませることによって、歯42の先端面42aを溝内周面31aの曲面形状に追従させている。
このように歯付きベルト40が従動プーリー30の溝内周面31aに追従できるのは、溝内周面31aの曲面形状が漸次形状を変化させて追従し易い形状になっていることが一つの要因として挙げられる。
また、もう一つの要因として、歯付きベルト40がベルト本体41の内周面40aの周方向に沿って、歯42が形成された凸部42と、歯42が形成されない凹部43とが交互に並んで形成されていることが挙げられる。
換言すれば、従動プーリー30の溝内周面31aに接触される部分となる歯付きベルト40の面が、各歯42の先端面42aという歯付きベルト40の周方向い沿って薄肉部分となる凹部43を境界として分離された領域になっているため、溝内周面31aの曲面形状に追従し易い形状になっていることが挙げられる。
また、歯付きベルト40が、従動プーリー30の溝内周面31aに追従できるさらなる要因として、歯付きベルト40の断面形状が厚み方向よりも幅方向を長尺寸法とした長方形状になっているため、追従させるために撓ませたい厚み方向が幅方向に比して薄肉になっていることが挙げられる。
歯付きベルト40は、歯42の先端面42aが従動プーリー30の溝内周面31aの曲面形状に追従されることによって、両端面40bが溝内周面31aに接触され難いようになっている。
より具体的には、従動プーリー30の溝内周面31aは、従動プーリー30の軸32方向の一端部30aから他端部30aまで形成された曲面形状である。このため、歯付きベルト40の歯42の先端面42aが溝内周面31aの曲面形状に追従されることによって、歯付きベルト40の下側から歯付きベルト40の両端面40bより外方に拡がる溝内周面31aは、歯付きベルト40の両端面40bの下側から従動プーリー30の両端部30aに向けて漸次高くなるように変化している。
すなわち、歯付きベルト40の両端面40bの両側に拡がる溝内周面31aは、両端面40bから両端部30aまで、両端面40bから離れるに従って漸次高さを増加させている。
このため、歯付きベルト40の両端面40bは、従動プーリーに擦れ難くなっている。
また、歯付きベルト40は、所定のテンションを保持した状態で駆動プーリー20と従動プーリー30との間に環状に架け渡された状態で回転されると、最底となる幅方向中央部30bに戻る力が作用される。
このため、歯付きベルト40は、回転中に従動プーリー30の端部30a寄りに移動しても、最底となる中央部30bに戻されることによって、従動プーリー30から外れないようになっている。
次に、エンジンベース120について説明する。
エンジンベース120は、駆動モーター10および従動プーリー30の軸32方向先端側を開口120aに向けてベルト駆動機構1が収容されるケースである。
このエンジンベース120は、自動ドア装置100のメンテナンス性を考慮して前面側を開口120aとして本体フレーム110に固定される。
また、エンジンベース120は、図2に示すように、駆動モーター10の軸10a方向の寸法に対応して配置された開口120aにカバー121が取付けられる。
すなわち、エンジンベース120内に軸10a、32方向先端側を開口120aに向けて収容されるベルト駆動機構1は、駆動モーター10が開口120a側に最も突出される部位であるため、カバー121を取り付けた状態で、カバー121が駆動モーター10に干渉しない位置にエンジンベース120の開口120aが形成されている。
このようなベルト駆動機構1が組み込まれた自動ドア装置100は、図1に示すように、ドア140が連結金具130によって歯付きベルト40に連結されており、歯付きベルト40の回転方向が正転方向、および、逆転方向に変化されることによって、ドア140が開閉方向にスライド移動されるようになっている。
自動ドア装置100は、駆動モーター10が駆動されると、歯付きベルト40が、歯42の先端面42aを溝内周面31aに追従させつつ、従動プーリー30の幅方向で従動プーリー30の両端部30aに寄った位置から中央部30bに戻るように移動させながら回転される。
このため、歯付きベルト40は、従動プーリー30から外れることなく、しかも、両端面40bを従動プーリー30に接触させずに回転される。
次に、歯付きベルト40を駆動プーリー20と従動プーリー30の間で環状に架け渡す手順について説明する。
まず、作業者は、歯付きベルト40の複数の歯42を駆動プーリー20の複数の歯22に噛み合わせるようにして、歯付きベルト40を駆動プーリー20の溝内周面21aに掛ける。
次に、作業者は、駆動プーリー20との間で所定のテンションが保持された状態で、歯付きベルト40を従動プーリー30の溝内周面31aに掛けることによって、駆動プーリー20と従動プーリー30の間で歯付きベルト40を環状に架け渡す。
この作業では、作業者は、歯付きベルト40を、駆動プーリー20に掛けられた環の一端側を支点として従動プーリー30に向けて環の他端側を引っ張りつつ、従動プーリー30の幅方向一端側から溝内周面31aに向けて移動させることによって、駆動プーリー20と従動プーリー30の間で環状に架け渡す。
作業者は、駆動プーリー20と従動プーリー30の間で歯付きベルト40を環状に架け渡す際、従動プーリー30の両端部30aには、従来の従動プーリーのような一対の直立壁がないため、従動プーリー30の幅方向一端部30a側から溝内周面31aに向けて歯付きベルト40を容易に移動させることができる。
本発明の実施例に係るベルト駆動機構1は、従動プーリー30が駆動モーター10に連結された従動プーリー30との間で歯付きベルト40を環状に架け渡すために歯付きベルト40を掛ける溝31の溝内周面31aが、軸32方向の両端部30aから軸方向の幅の中央部30bが最底となるように両端部30aから中央部30bに向けて漸次高さが低くなるように形成された曲面形状である。
また、本発明の実施例に係るベルト駆動機構1は、溝内周面31aが駆動モーター10によって回転駆動された駆動プーリー20との間で回転される歯付きベルト40が両端部から外れないような曲面形状になっている。
このため、本発明の実施例に係るベルト駆動機構1は、従動プーリー30の両端部30aに従来の従動プーリーのような一対の直立壁がないため、駆動プーリー20と従動プーリー30の間で歯付きベルト40を環状に架け渡す際、従動プーリー30の幅方向一端部30a側から溝内周面31aに向けて歯付きベルト40を容易に移動させることができる。
また、本発明の実施例に係るベルト駆動機構1は、弾性材からなる断面四角形状の幅方向を弾性を利用して撓ませ、歯42の先端面42aを溝内周面31aの曲面形状に追従させることによって、歯付きベルト40の両端面40bが溝内周面31aに接触され難くなり、しかも、歯付きベルト40が、回転中に従動プーリー30の端部30a寄りに移動しても、最底となる中央部30bに戻されることによって、従動プーリー30から外れないようになっている。
従って、本発明の実施例に係るベルト駆動機構1は、従動プーリー30が歯付きベルト40を掛け易く、かつ、長期の使用においても歯付きベルト40が従動プーリー30に接触することによる異音の発生を防ぐことができる。
また、本発明の実施例に係るベルト駆動機構1は、従動プーリー30の溝内周面31aが円弧状の曲面であるので、従動プーリー30の溝内周面31aを金型成形によらず、削り出し等によって容易に所望の寸法に加工することができる。
また、本発明の実施例に係るベルト駆動機構1は、従動プーリー30が、駆動モーター10の軸10aと平行に軸32が配置され、かつ、駆動モーター10の軸10a方向の先端面10bよりも内側となる軸方向空間を利用することによって溝内周面31aの曲面形状の形成に必要な軸32方向の幅を設定しているので、駆動モーター10が軸10a、32方向先端側に最も突出される部位である場合、軸32方向空間を有効に利用して溝内周面31aの曲面形状の形成に必要な従動プーリー30の軸32方向の幅を設定することができる。
また、本発明の実施例に係る自動ドア装置100は、ベルト駆動機構1が組み込まれているため、本発明の実施例に係るベルト駆動機構1と同様の効果を奏することができる。
また、本発明の実施例に係る自動ドア装置100は、ベルト駆動機構1が駆動モーター10および従動プーリー30の軸方向先端側をカバー121が取付けられる開口120aに向けて収容され、かつ、開口120a側に最も突出されるベルト駆動機構1の部位である駆動モーター10の軸方向の寸法に対応して、カバー121が干渉することなく取付けられる位置に開口120aが形成されたエンジンベース120を有する。
このため、本発明の実施例に係る自動ドア装置100は、エンジンベース120内に収容されるベルト駆動機構1の駆動モーター10が開口120a側に最も突出される部位であるため、カバー121を取り付けた状態で、従動プーリー30の軸32方向先端側にカバー121との間に余剰空間が生まれる。
従って、本発明の実施例に係る自動ドア装置100は、軸方向空間を有効に利用して溝内周面31aの曲面形状の形成に必要な従動プーリー30の軸方向の幅を設定することができる。
なお、本発明の実施例に係るベルト駆動機構1は、従動プーリー30の溝内周面31aが円弧状の曲面であるものを例示したが、従動プーリーの溝内周面は、従動プーリーの軸方向の両端部から軸方向の幅の中心部が最底となるように両端部から中心部に向けて漸次高さが低くなるように形成された曲面形状であり、駆動モーター10によって回転駆動された駆動プーリー20との間で回転される歯付きベルト40が両端部30aから外れないような曲面形状であれば、その他の形状であっても構わない。例えば、従動プーリー30の溝内周面31aは、楕円状であってもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1 ベルト駆動機構
10 駆動モーター
10a 軸
10b 先端面
11 減速機構
20 駆動プーリー
21 溝
21a 溝内周面
22 歯
23 直立壁
30 従動プーリー
30a 端部
30b 中央部
31 溝
31a 溝内周面
32 軸
33 ベアリング
40 歯付きベルト
40a 内周面
40b 端面
41 ベルト本体
42 歯(凸部)
42a 先端面
43 凹部
100 自動ドア装置
110 本体フレーム
120 エンジンベース
120a 開口
121 カバー
130 連結金具
140 ドア

Claims (5)

  1. 弾性材からなる断面四角形状の歯付きベルトと、
    駆動モーターに連結された駆動プーリーとの間で前記歯付きベルトを環状に架け渡すために該歯付きベルトを掛ける溝の溝内周面が、軸方向の両端部から軸方向の幅の中央部が最底となるように前記両端部から前記中央部に向けて漸次高さが低くなるように形成された曲面形状である従動プーリーと、
    を有し、
    前記溝内周面は、
    前記駆動モーターによって回転駆動された前記駆動プーリーとの間で回転される前記歯付きベルトが前記両端部から外れないような曲面形状に形成され、
    さらに、前記溝内周面は、
    前記歯付きベルトの歯の先端面を前記溝内周面に追従させつつ、前記歯付きベルトを前記従動プーリーの軸方向における前記両端部いずれかに寄った位置から前記軸方向における前記中央部へと移動させるように回転可能に形成され、かつ、前記中央部から前記両端部までの高さが、前記歯付きベルトを前記従動プーリーに掛けたときの前記歯の先端面から前記歯付きベルトの前記歯が形成される面とは反対側の面までの高さと略同等となるように形成され、かつ、前記溝内周面における前記従動プーリーの軸方向の幅が前記歯付きベルトの長手方向に直交する方向でかつ前記歯の先端面に沿う方向の幅よりも大きくなるように形成されている
    ことを特徴とするベルト駆動機構。
  2. 前記溝内周面は、
    円弧状の曲面である
    ことを特徴とする請求項1に記載のベルト駆動機構。
  3. 前記従動プーリーは、
    前記駆動モーターの軸と平行に軸が配置され、かつ、前記駆動モーターの軸方向の先端面よりも内側となる軸方向空間を利用することによって前記溝内周面の曲面形状の形成に必要な前記軸方向の幅を設定している
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のベルト駆動機構。
  4. 請求項1、2または3に記載のベルト駆動機構が組み込まれ、
    前記ベルト駆動機構の前記歯付きベルトにドアが連結されることによって、該ドアが開閉駆動される
    ことを特徴とする自動ドア装置。
  5. 前記駆動モーターおよび前記従動プーリーの軸方向先端側をカバーが取付けられる開口に向けて前記ベルト駆動機構が収容され、かつ、前記開口側に最も突出される前記ベルト駆動機構の部位である前記駆動モーターの軸方向の寸法に対応して、前記カバーが干渉することなく取付けられる位置に前記開口が形成されたエンジンベースを有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の自動ドア装置。
JP2019120834A 2019-06-28 2019-06-28 ベルト駆動機構および自動ドア装置 Active JP7008665B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019120834A JP7008665B2 (ja) 2019-06-28 2019-06-28 ベルト駆動機構および自動ドア装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019120834A JP7008665B2 (ja) 2019-06-28 2019-06-28 ベルト駆動機構および自動ドア装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021006685A JP2021006685A (ja) 2021-01-21
JP7008665B2 true JP7008665B2 (ja) 2022-01-25

Family

ID=74174688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019120834A Active JP7008665B2 (ja) 2019-06-28 2019-06-28 ベルト駆動機構および自動ドア装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7008665B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002106251A (ja) 2000-10-02 2002-04-10 Shibutani:Kk 自動引き戸
JP2005351425A (ja) 2004-06-11 2005-12-22 Bando Chem Ind Ltd 歯付プーリ及びそれを備えたベルト式伝動装置
JP2013203156A (ja) 2012-03-27 2013-10-07 Showa Corp 電動パワーステアリング装置の減速装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3010123B1 (fr) * 2013-08-27 2016-03-11 Sogal Fabrication Ets Systeme pour faire coulisser une porte

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002106251A (ja) 2000-10-02 2002-04-10 Shibutani:Kk 自動引き戸
JP2005351425A (ja) 2004-06-11 2005-12-22 Bando Chem Ind Ltd 歯付プーリ及びそれを備えたベルト式伝動装置
JP2013203156A (ja) 2012-03-27 2013-10-07 Showa Corp 電動パワーステアリング装置の減速装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021006685A (ja) 2021-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6571395B2 (ja) ダンパ装置
KR101979555B1 (ko) 2차적 감쇠를 갖는 텐셔너
JP4718494B2 (ja) ケーブルドラムを収容するためのハウジング
JP6185386B2 (ja) ウインドレギュレータ
EP3604850B1 (en) One-way damper mechanism
JP4579864B2 (ja) ウインドレギュレータ
EP0995627B1 (en) Openable and closable device for a vehicle interior
JP2009511836A (ja) 自動車のアクチュエータのためのギアユニット
JP2016511376A (ja) 拡張ばねを備え半径方向摩擦力により非対称減衰を行う張力調整装置
JP7008665B2 (ja) ベルト駆動機構および自動ドア装置
WO2016076366A1 (ja) ワイパーアーム
JP2007162349A (ja) 車両用ガラス移動装置
JP5960769B2 (ja) 自動車車体のフレーム装置
JP4296136B2 (ja) 車両用ドア開閉装置
JP6983376B2 (ja) ベルト駆動機構および自動ドア装置
JP2006348627A (ja) ウインドレギュレータおよび治具
JP6789358B1 (ja) ベルト駆動機構および自動ドア装置
JP6376658B2 (ja) エアフィルタ掃除装置
JP5016350B2 (ja) 車両用物入装置
JP2008082639A5 (ja)
JP4691413B2 (ja) 引戸用クローザ
JP2008082639A (ja) 空気調和機
JP2006118240A (ja) 円形ドアの開閉装置
KR101143989B1 (ko) 차량용 선글라스 케이스
JP2000337038A (ja) 安全ドア

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200522

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201106

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20201106

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20201207

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20201208

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20210219

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20210224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210412

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210628

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210818

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20210908

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210928

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20211110

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20211213

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20211213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7008665

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150