JP7008663B2 - 柱杭回転抑制構造 - Google Patents
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以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。まずは、図1から図11を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。なお、図1から図11では、図面の簡略化等のために便宜上、適宜図示を省略している部分がある。
図1及び図2に示すように、第1実施形態の柱杭回転抑制構造1が適用される建築物90は、その上部構造である互いに隣り合った複数の支柱91と、その各支柱91の下に設けられる下部構造であって地盤95の所定深さまで埋設される複数の基礎杭92とを備えている。図1に示すように、互いに上下対を成す支柱91及び基礎杭92は、その支柱91の柱芯及び基礎杭92の杭芯が鉛直方向において同一直線上にあり、建築物90の上部構造における各支柱91に作用する軸方向荷重が、その各支柱91と対を成す各基礎杭92に対して直接作用するようになっている。また、図3及び図4に示すように、各支柱91の脚部91aの下端にはフランジ部91bが連設され、各基礎杭92の頭部92aの上端にはフランジ部92bが連設されており、互いに対を成す支柱91及び基礎杭92は、互いのフランジ部91b,92b同士が高力ボルト及びナットなどの締結具93を介して連結固定されることで、構造体として一体化されている。
例えば、本実施形態において、支柱91は中空鋼管製の鋼管柱であり、基礎杭92は中空鋼管製の鋼管杭である。この鋼管柱は、正方形断面をした角形鋼管であり、その横幅(柱の断面幅)及び縦幅(柱の断面せい)が互いに等しいものである。また、この基礎杭92は、円形断面をした円形鋼管であり、その横幅(杭の断面幅)及び縦幅(杭の断面せい)は互いに基礎杭92の外径に一致した等しいものである。
図3に示すように、支柱91のフランジ部91bは支柱91の脚部91aの下端に溶接により固着されており、基礎杭92のフランジ部92bは基礎杭92の頭部92aの上端に溶接により固着されている。支柱91のフランジ部91b及び基礎杭92のフランジ部92bには、その厚み方向に上下貫通する通孔(図示せず。)がその外周方向に所定間隔で複数の穿設されている。上下対を成す支柱91及び基礎杭92において、支柱91のフランジ部91bに穿設された複数の通孔は、基礎杭92のフランジ部92bに穿設された複数の通孔の穿設位置に対応する箇所に設けられており、高力ボルトを用いた締結具93のボルト軸部が支柱91及び基礎杭92の上下に重なった2枚のフランジ部91b,92bを貫通するようになっている。図4に示すように、支柱91のフランジ部91bと基礎杭92のフランジ部92bとは、いずれも同じ形状に形成されており、本実施形態では双方とも平面視正方形状をした平板状に形成されている。
図5は、本発明の第1実施形態である柱杭回転抑制構造1の内部構成を示した正面図であって柱脚部材2及び回転抵抗部材3及び地盤95内を縦断面視した図面である。図6は、図5の平面図であって支柱91を横断面視した図面であり、図7(a)は、図6中の左側に図示される建築物90の平面形状の非境界部分に設けられる柱脚部材2の拡大平面図であり、図7(b)は、図6中の右側に図示される建築物90の平面形状の境界部分に設けられる柱脚部材2の拡大平面図である。なお、図5から図7では、図面の簡略化等のために便宜上、適宜図示を省略している部分がある。
第1実施形態の柱脚部材2は、根巻き型柱脚の形態を適用したものである。この柱脚部材2は、支柱91に作用する水平地震力などの水平外力に起因して当該柱脚部材2を中心として作用する回転力を回転抵抗部材3に伝達するための力伝達手段であって、支柱91及び基礎杭92の連結部分で支柱91の脚部91a及び基礎杭92の頭部92aをより強固な結合状態にして剛性を高めて一体化させる柱杭一体化手段でもある。
回転抵抗部材3は、柱脚部材2から支柱91の傾倒に伴う回転力が伝達された場合に当該回転力による柱脚部材2の回転を阻止して支柱91の傾倒を抑制するための回転抵抗手段である。この回転抵抗部材3は、基礎梁などの建築物90の構造体ではなく、建築物90の非構造体である。また、この回転抵抗部材3は、その柱脚部材2の鉄筋コンクリートと一体形成された鉄筋コンクリートで形成されている重量物である。この回転抵抗部材3は、柱脚部材2の外周方向における全周から外方に向かって地盤面95a上に沿った水平方向に所定長さ延設されている板状体に形成されている。この板状体の形態を有した回転抵抗部材3は、その厚みが柱脚部材2の高さ(埋込み深さ)以下となるように形成されており、その下面が地盤面95aに当接して地盤反力を受ける受圧面3cとなっている。
例えば、ジョイント部材6は、モルタル、無筋コンクリート、コンクリートの収縮に伴うひび割れを防ぐために用いられるのが伸縮目地材、伸縮継手、その他の継手部材、又は、回転抵抗部材3の鉄筋コンクリートの鉄筋3a,3bとは鉄筋が分離独立した鉄筋コンクリートであっても良い。また、ジョイント部材6は、回転抵抗部材3と別体となった薄手のコンクリート又は鉄筋コンクリートにより形成された土間コンクリートであっても良く、或いは、後述する第2実施形態のように回転抵抗部材3と一体となった当該回転抵抗部材3より厚みが薄くて剛性及び強度が小さいコンクリート又は鉄筋コンクリートにより形成された土間コンクリートであっても良い。
回転抵抗部材3は、柱脚部材2の高さ方向(垂直方向)における中間部分から水平方向に延設されており、柱脚部材2は、回転抵抗部材3の上面から垂直上方に所定高さ突出され、かつ、回転抵抗部材3の下面(受圧面3c)から垂直下方に所定深さ突出された形態となっている。このため、柱脚部材2は、その下端部が地盤95内にその一部が埋設された状態となっている。また、この柱脚部材2の下面には、柱脚部材2の高さ(埋込み深さ)に比べて小さな厚みの捨てコンクリートが層状に打設された捨てコンクリート層7が形成されており、この捨てコンクリート層7の下には、地盤面95aの上に砕石が所定厚みで敷設されて転圧された砕石層4が積層形成されている。
ここで、柱杭回転抑制構造1の柱脚部材2及び回転抵抗部材3は複数の支柱91のそれぞれに設けられている(図2、図6、図7参照。)。また、上記したように互いに対を成す柱脚部材2及び回転抵抗部材3は互いに一体的に形成されているが、複数の柱脚部材2はそれぞれ別体に形成されており、更に、複数の回転抵抗部材3もそれぞれ別体に形成されている。特に、複数の前記回転抵抗部材3のうち互いに隣り合うもの同士については、互いに隣接してはいるが、互いに一体的に形成される訳ではなく、水平地震力などの水平外力を受けた際にそれぞれ個別に独立した挙動をするという意味において互いに別体に形成されている。
具体的には、本実施形態における各回転抵抗部材3は、その平面形状が平面視矩形状(平面視長方形状又は平面視正方形状)にそれぞれ形成されている。上記したように、互いに隣り合った一の回転抵抗部材3と他の回転抵抗部材3との間にはジョイント部材6が介在しているため、このジョイント部材6の介在によって、互いに隣り合った一の回転抵抗部材3と他の回転抵抗部材3とは互いに分離した別体となっている。なお、回転抵抗部材3の平面形状は、柱脚部材2から平面的に広がりを有する形態であれば、例えば、平面視円形状などであっても良い。
ここで、建築物90(の上部構造)における複数の支柱91に関し、この建築物90の平面形状の境界部分に設けられる支柱91については、この支柱91に係る回転抵抗部材3の延設部分が当該建築物90の平面形状の境界線の外側までは延設されていない(図7(b)参照。)。つまり、回転抵抗部材3は、この回転抵抗部材3を平面視した場合に、建築物90の平面形状の境界線以内に設けられており、一般的な土間コンクリートを打設するために要する労力に比べても過剰な作業労力を必要とせず、現状の工事工程において容易に施工することができる。
図9は、第2実施形態の柱杭回転抑制構造20の構成を示した正面図であって、柱脚部材2及び回転抵抗部材3及び地盤95内を縦断面で図示したものであり、図中の2点鎖線は、柱脚部材2、回転抵抗部材3及び埋め戻し部材22の境界線を想像線で示したものであり、当該図面ではその簡略化等のために便宜上、適宜図示を省略している部分がある。第2実施形態の柱杭回転抑制構造20は、第1実施形態の柱杭回転抑制構造1における柱脚部材2及び回転抵抗部材3の一部を変更したものである。なお、図9の説明では、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略し、第1実施形態と異なる部分に異なる符号を付して、その異なる部分についてのみ説明するものとする。
図9に示すように、第2実施形態の柱杭回転抑制構造20によれば、地盤95の表層部分に根切り工事により柱脚凹所21が形成されている。この柱脚凹所21は柱脚部材2を施工するための凹所であり、この柱脚凹所21の内壁面の全周は所定角度で傾斜した斜面21a(法面)となっている。この柱脚凹所21内には、柱脚部材2とこれと一体化された埋め戻し部材22とが設けられている。
この第2実施形態の柱脚部材2は、埋込み型柱脚の形態を適用したものである。この柱脚部材2は、この柱脚凹所21内の中央にある底面に立設されており、この柱脚部材2の外周であって柱脚凹所21における柱脚部材2の非形成部分に埋め戻し部材22が形成されている。埋め戻し部材22は、柱脚部材2の外周面と柱脚凹所21の斜面21aと回転抵抗部材3の下面とで囲まれた空間に充填形成される鉄筋コンクリートであって柱脚部材2の外周面に一体化されるとともに回転抵抗部材3にも一体化されている。
埋め戻し部材22を形成する鉄筋コンクリートの鉄筋22aは、柱脚部材2を形成する鉄筋コンクリートの鉄筋2a,2bと回転抵抗部材3を形成する鉄筋コンクリートの鉄筋3a,3とを互いに結束線等の結束材を介して結合することで、これら柱脚部材2及び回転抵抗部材3の鉄筋2a,2b,3a,3bと一体的に組み立てられている。また、埋め戻し部材22の鉄筋コンクリートのコンクリートは、上記した柱脚部材2を形成する鉄筋コンクリートのコンクリートと同様にセメントコンクリートで形成されている。このように柱脚部材2、回転抵抗部材3及び埋め戻し部材22の鉄筋2a,2b,3a,3b,22aを一体的に組み立てて、この組み立てた鉄筋2a,2b,3a,3b,22aをコンクリート内部に被包して拘束した状態でコンクリートが硬化することで、柱脚部材2及び回転抵抗部材3並びに埋め戻し部材22は一体化されている。
回転抵抗部材3は、柱脚部材2の上端部の外周全周から水平方向に延設されている。回転抵抗部材3は、柱脚部材2に加えて、埋め戻し部材22とも一体的に形成されており、回転抵抗部材3の上面は、柱脚部材2の上端面と面一の平面状に形成されている。このため、柱脚部材2の上端面と回転抵抗部材3の上面とは土間面となっており、この土間面から支柱91が直接立設した状態となっている。この回転抵抗部材3を形成する鉄筋コンクリートは、セメントコンクリートで形成されている。
また、回転抵抗部材3は、その外周面から水平方向に延びる延設部分の先端部分には、隣り合った回転抵抗部材3との間に介在するジョイント部材23が連設されている。このジョイント部材23は、通常の土間コンクリートとして形成されており、回転抵抗部材3と一体化された鉄筋コンクリートで形成されている。この通常の土間コンクリートであるジョイント部材23は、その上面が回転抵抗部材3の上面と面一の平面状に形成されており、回転抵抗部材3に比べて厚みが小さく形成されている。
また、このジョイント部材23を形成する鉄筋コンクリートのコンクリート内には平面視格子状のメッシュ筋3aが1枚のみ配筋されている。このジョイント部材23のメッシュ筋3aは、回転抵抗部材3の上部メッシュ筋3aでもあり、回転抵抗部材3とジョイント部材23の鉄筋が一体的に組み立てられている。このジョイント部材23を形成する鉄筋コンクリートのコンクリートは、回転抵抗部材3と同様にセメントコンクリートにより形成されており、このコンクリートの硬化物内にメッシュ筋3aが被包された状態で拘束されることで回転抵抗部材3とジョイント部材23とが一体的に形成されている。
図10は、第3実施形態の柱杭回転抑制構造30の構成を示した正面図であって、柱脚部材2及び回転抵抗部材3及び地盤95内を縦断面で図示したものであり、図面の簡略化等のために便宜上、適宜図示を省略している部分がある。第3実施形態の柱杭回転抑制構造30は、第1実施形態の柱杭回転抑制構造1における柱脚部材2及び回転抵抗部材3の一部を変更したものである。なお、図10の説明では、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略し、第1実施形態と異なる部分に異なる符号を付して、その異なる部分についてのみ説明するものとする。
第3実施形態の柱脚部材2は、露出型柱脚の形態を適用したものである。柱脚部材2は、この柱脚部材2の上端面に支柱91のフランジ部91b,92bが複数のアンカーボルト31及び複数のナット32を介して締結固定されている。複数のアンカーボルト31は、その上端部を除いた大部分が柱脚部材2の内部に埋設されており、その下端部に取着されたアンカーブロック33を介して柱脚部材2の内部に固定されている。複数のアンカーボルト31は、その上端部に雄ねじが形成されたねじ部となっており、このねじ部が柱脚部材2の上端面から突出されている。複数のアンカーボルト31のねじ部は、支柱91のフランジ部91b,92b(第3実施形態では「ベースプレート」ともいう。)における複数の通孔(図示せず。)にそれぞれ挿通され、各アンカーボルト31のねじ部の先端部にはナット32が螺着されることによって、支柱91のフランジ部91b,92bが柱脚部材2の上端部に締着固定されている。よって、支柱91の脚部91aを柱脚部材2内に埋設被包することが不要となるので、建築物90の上部構造の施工性を向上できる。
基礎杭92の頭部92aにはその外周面に外周方向に等間隔に複数の定着筋34の基端部が図示しない溶接部やジョイントカプラその他の固定手段により固定されている。基礎杭92の頭部92aに固定された複数の定着筋34は、基礎杭92の頭部92aから基礎杭92の杭芯方向と同じ鉛直方向に直線状に延設されており、いずれの定着筋34も同じ長さとなっている。複数の定着筋34の先端には定着ナットなどの定着体35が螺着されており、この基礎杭92の頭部92aは複数の定着筋34とともに柱脚部材2の下端部から柱脚部材2の内部に埋設されている。柱脚部材2の鉄筋コンクリートは、基礎杭92の頭部92a及び複数の定着筋34を内部に被包した状態で拘束することで、当該柱脚部材2の下部に基礎杭92の頭部92aを固定している。なお、柱脚部材2及び回転抵抗部材3を形成する鉄筋コンクリートのコンクリートはいずれもセメントコンクリートで形成されている。
図11は、第4実施形態の柱杭回転抑制構造40の構成を示した正面図であって、柱脚部材2及び回転抵抗部材3及び地盤95内を縦断面で図示したものであり、図面の簡略化等のために便宜上、適宜図示を省略している部分がある。第4実施形態の柱杭回転抑制構造40は、第1実施形態の柱杭回転抑制構造1における柱脚部材2及び回転抵抗部材3の真下にある地盤95の表層部分を地盤改良部材41としたものである。なお、図11の説明では、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略し、第1実施形態と異なる部分に異なる符号を付して、その異なる部分についてのみ説明するものとする。
図11に示すように、第4実施形態の柱杭回転抑制構造40は、その地盤95の表層部分に地盤改良土により形成された地盤改良部材41を備えている。この地盤改良部材41を形成する地盤改良土は、セメント系固化材、石灰系固化材、又はこれらの機能を合わせたセメント・石灰複合系固化材などの固化材と土砂とを混合撹拌して地盤95の表層部分を固化させる固化処理が施された改良土である。この地盤改良部材41は、固化した地盤改良土により形成されることで、固化処理前の地盤95の表層部分に比べて支持力が高められている。また、地盤改良部材41に用いられる地盤改良土の土砂には、例えば、建築物90の建築用地の地盤95の表層部分にある現地土を用いても良い。
2 柱脚部材
2a 主筋(柱脚部材の鉄筋コンクリートの鉄筋の一部)
2b フープ筋(柱脚部材の鉄筋コンクリートの鉄筋の一部)
3 回転抵抗部材
3a 上部メッシュ筋(回転抵抗部材の鉄筋コンクリートの鉄筋の一部)
3b 下部メッシュ筋(回転抵抗部材の鉄筋コンクリートの鉄筋の一部)
3c 受圧面
31 アンカーボルト(アンカー部材の一部)
32 ナット(アンカー部材の一部)
33 アンカーブロック(アンカー部材の一部)
41 地盤改良部材
90 建築物
91 支柱(柱)
92 基礎杭(杭)
95 地盤
95a 地盤面
91a 支柱の脚部(柱の脚部)
92a 基礎杭の頭部(杭の頭部)
91b 支柱のフランジ部(柱のフランジ部)
92b 基礎杭のフランジ部(杭のフランジ部)
Claims (9)
- 建築物の上部構造の柱とその柱の下に設けられる建築物の下部構造であって地盤の所定深さまで埋設される杭とを有する建築物について地盤内に基礎梁を不要とする柱杭回転抑制構造において、
前記柱及び杭より太い鉄筋コンクリート製の柱状体であって、その柱状体の上部に前記柱の脚部が及びその柱状体の下部に前記杭の頭部がそれぞれ固定されることによって一体化され、その柱状体の軸芯が鉛直方向に向かう起立姿勢で地盤面から所定深さまで埋設される柱脚部材と、
その柱脚部材の鉄筋コンクリートと一体形成され当該柱脚部材の高さ以下の厚みを有した鉄筋コンクリート製の重量物であるとともに建築物の非構造体であって、その柱脚部材の外周から水平外方に所定長さ延設され地盤面上に平面的広がりを有して設けられその地盤面により支持される板状体であって、その板状体の下面が地盤面に当接して地盤反力を受ける受圧面となっている回転抵抗部材とを備えていることを特徴とする柱杭回転抑制構造。 - 前記建築物は互いに隣り合った複数の柱を備えており、
前記柱脚部材及び回転抵抗部材は複数の柱のそれぞれに設けられており、
複数の前記回転抵抗部材のうち互いに隣り合うもの同士はそれぞれ別体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の柱杭回転抑制構造。 - 前記建築物は互いに隣り合った複数の柱を備えており、
前記柱脚部材及び回転抵抗部材は複数の柱のそれぞれに設けられており、
前記回転抵抗部材は、その回転抵抗部材と一体形成された前記柱脚部材に固定される一の前記柱とそれと隣り合う他の前記柱との間において、前記一の柱の柱芯から当該回転抵抗部材の延設部分の先端までの距離が、前記一の柱と前記他の柱との柱芯距離の1/2未満であることを特徴とする請求項1又は2記載の柱杭回転抑制構造。 - 前記回転抵抗部材の下面が当接する地盤面に、固化材により土砂を固めることで支持力が高められた地盤改良土により形成される地盤改良部材を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の柱杭回転抑制構造。
- 前記回転抵抗部材は、その回転抵抗部材を平面視した場合に、建築物の平面形状の境界内に設けられるものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の柱杭回転抑制構造。
- 前記回転抵抗部材は土間コンクリートとして兼用又は代用されるものであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の柱杭回転抑制構造。
- 前記柱脚部材は、前記柱の脚部及び前記杭の頭部を内部に被包していることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の柱杭回転抑制構造。
- 前記柱の柱芯及び前記杭の杭芯は鉛直方向において同一直線上にあり、前記柱の脚部及び前記杭の頭部には各々フランジ部が連設され互いのフランジ部同士が締結具を介して連結固定されていることを特徴とする請求項7記載の柱杭回転抑制構造。
- 前記柱脚部材は、当該柱脚部材の上部に対し前記柱の脚部がアンカー部材を介して締結固定されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の柱杭回転抑制構造。
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