JP7008232B2 - 自転車用手元スイッチ - Google Patents

自転車用手元スイッチ Download PDF

Info

Publication number
JP7008232B2
JP7008232B2 JP2017113895A JP2017113895A JP7008232B2 JP 7008232 B2 JP7008232 B2 JP 7008232B2 JP 2017113895 A JP2017113895 A JP 2017113895A JP 2017113895 A JP2017113895 A JP 2017113895A JP 7008232 B2 JP7008232 B2 JP 7008232B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
band
handlebar
switch
wedge
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017113895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018203189A (ja
Inventor
孝浩 森岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2017113895A priority Critical patent/JP7008232B2/ja
Publication of JP2018203189A publication Critical patent/JP2018203189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7008232B2 publication Critical patent/JP7008232B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)

Description

本発明は、自転車用手元スイッチに関し、自転車用手元スイッチをハンドルバーに固定する技術に係る。
従来より、電動アシスト自転車は電動アシスト機能を制御するための手元スイッチをハンドルバーに備えている。この電動アシスト自転車の手元スイッチには、例えば特許文献1に記載するものがある。
これは、図17、図18に示すように、ハンドルバー101に装着する手元スイッチ102であり、スイッチ搭載部103とスイッチ搭載部103をハンドルバー101に固定するバンド部104からなる。
スイッチ搭載部103はハンドルバー101の軸心と平行な平面状のスイッチ搭載面105を備えている。スイッチ搭載面105には、液晶の情報表示部106、情報選択指示スイッチ107、108、決定スイッチ109、電源スイッチ110、クリアスイッチ111等々が設けられており、スイッチ搭載部103の縁端面にライト点灯ボタン112、モード切替ボタン113等々が設けられている。
バンド部104は、スイッチ搭載部103に固定するバンド本体114と、一端がバンド本体114に固定支持されるとともに、ハンドルバー101に跨って配置されるサドルバンド115とからなる。バンド部104は、全体としてハンドルバー101の軸心廻りにおいて一つ割の形状をなし、割口116を介してバンド本体114の端部114aとサドルバンド115の端部115aが対向している。
そして、固定用ネジ117の締め付け力が、バンド本体114の端部114aとサドルバンド115の端部115aとを相互に接近させる方向に作用することで、バンド本体114とサドルバンド115とをハンドルバー101に締め付けている。
特開2007-145277公報
上記のバンド部104の原内径、すなわち固定用ネジ117の締め付け力を解除したフリー状態におけるバンド部104の内径は、ハンドルバー101の外径と同等、もしくはわずかに大きく形成されている。固定用ネジ117の締め付け力は、バンド部104が原内径に戻ろうとする復元力に抗して作用する。
ロック状態では、バンド部104の内径がハンドルバー101の外径に一致し、固定用ネジの締め付け力でバンド部104の内周面をハンドルバー101の外周面に押圧してバンド部104をハンドルバー101に廻り止め固定し、スイッチ搭載部103およびバンド部104がハンドルバー101の軸心廻りに回動することを防止している。
このように、バンド部104の固定力は、バンド部104の内周面をハンドルバー101の外周面に押圧する力、すなわちバンド部104の内径が縮まる方向にバンド部104の内周面を押圧する固定用ネジ117の締め付け力に依拠している。このため、経年変化により固定用ネジ117の緩みやバンド部104の劣化による緩みが生じると、バンド部104の復元力を受けてバンド部104の内周面がハンドルバー101の外周面から離間する方向に変移し、その結果バンド部104の固定力が急激に低下し、スイッチ搭載部103がハンドルバー101の軸心廻りに回転する原因となる。
スイッチを押圧操作する手指の力はスイッチ搭載部103をハンドルバー101の軸心廻りに回動させる方向に作用する。一回の操作で加わる力は僅かであるが、月日を経て繰り返すうちにスイッチ搭載部103がハンドルバー101の軸心廻りに回動してスイッチ搭載部103の取付角度が変化するとスイッチ類の操作が困難となる場合があり、安全確保の上で経年変化による固定力の劣化を抑制することが課題であった。
また、スイッチ搭載部103は、平面状のスイッチ搭載面105に複数のスイッチ類をハンドルバー101の軸心方向に沿って、かつ平面的に展開して配置している。このため、運転者は手でハンドルバー101の一端を握った状態で、その手指でスイッチ類を操作することができず、一旦ハンドルバー101から手を離してスイッチを操作する必要がある。この間、運転者は他方の手でハンドルバー101を握り、片手でハンドル操作する必要があり、運転の安全性を確保する上で、問題があった。
本発明は、経年変化によるバンド部の固定力の劣化を抑制でき、ハンドルバーを握った手の手指の可動域内の広範囲の位置に各スイッチを安定して保持することができ、各スイッチを誤りなく操作できる自転車用手元スイッチを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、上記課題を解決するために、本発明に係る自転車用手元スイッチは、1つの割口を有し、ハンドルバーの軸心廻りに環状に装着するバンド部と、ハンドルバーの半径方向においてバンド部の外側に設けたスイッチ搭載部と、割口に臨む一方のバンド端部に装着するバンドロック部を備え、バンドロック部は、ハンドルバーのバー外周面とバー外周面に対向するバンド端部内側面との間に挿入するクサビを形成したクサビ部と、クサビ部を一方のバンド端部に接続するとともに、クサビをバー外周面とバンド端部内側面との間に押し込むクサビ押込部を有し、クサビの挿入によりハンドルバーを介してクサビと相反する側のバンド部の内周面がバー外周面に押圧されることを特徴とする。
本発明の自転車用手元スイッチにおいて、クサビ部は、割口を塞ぐ位置と割口を開放する位置とにわたって着脱可能であることを特徴とする。
本発明の自転車用手元スイッチにおいて、クサビ部は、割口に臨む他方のバンド端部に支軸で揺動自在に連結されていることを特徴とする。
本発明の自転車用手元スイッチにおいて、クサビ部は、割口に臨む他方のバンド端部と一体的で、かつ屈曲可能な形状をなすことを特徴とする。
本発明の自転車用手元スイッチにおいて、バンド部は、割口がハンドルバーの直径に応じた開口寸法を有することを特徴とする。
本発明の自転車用手元スイッチにおいて、バンド部は、ハンドルバーのバー外周面に圧接する滑り防止材を有することを特徴とする。
本発明の自転車用手元スイッチにおいて、クサビ押込部は、頭部がクサビ部に係合し、軸部が一方のバンド端部に螺合する固定用ネジからなることを特徴とする。
本発明の自転車用手元スイッチにおいて、スイッチ搭載部は、複数のスイッチがハンドルバーの軸心廻りに沿って一列状に配置されたことを特徴とする。
本発明の自転車用手元スイッチにおいて、スイッチ搭載部のスイッチは、ハンドルバーを握った手の手指の可動域内に配列されていることを特徴とする。
本発明の自転車用手元スイッチにおいて、スイッチ搭載部は、ハンドルバーの軸心廻りに沿って配列した複数のマウント部を有し、各マウント部に形成したスイッチ搭載面がハンドルバーの軸心廻りでそれぞれ異なる方向に面し、各スイッチ搭載面毎に操作が関連する一群のスイッチを配置したことを特徴とする。
本発明に係る自転車用手元スイッチによれば、バンドロック部により、ハンドルバーのバー外周面とバー外周面に対向するバンド端部内側面との間にクサビを挿入することで、バンド部のバンド内周面がハンドルバーのバー外周面に押圧される。
すなわち、バンド部は、クサビの挿入により一方のバンド端部の側がハンドルバーから離間する方向に押圧されるとともに、ハンドルバーを介してクサビと相反する側のバンド内周面がハンドルバーのバー外周面に押圧される。
このとき、固定用ネジの締め付け力がクサビの倍力機構を介して作用することで、バンド内周面がバー外周面に強い力で圧接してバンド部の固定力が強力となり、バンド部およびスイッチ搭載部がハンドルバーの軸心廻りで回転することを確実に防止する。
また、バンド部には、一方のバンド端部に作用するクサビの押圧力に対して元に戻ろうとする復元力が生じる。このため、経年変化によりクサビの位置が後退してもバンド部の復元力でバンド端部内側面とクサビとの圧接状態を維持し、クサビの倍力機構が作用し続けるので、バンド内周面をバー外周面に押圧する力が保持され、バンド部およびスイッチ搭載部の廻り止めが永続する。
クサビ部が割口に臨む他方のバンド端部とつながることで、割口の広がりを規制した状態でクサビが挿入されるので、バンド部の固定力が増すとともに、固定力の永続性が向上する。
また、バンド部の割口がハンドルバーの直径に応じた開口寸法を有するので、割口を通してバンド部内にハンドルバーを挿入し、バンド部をハンドルバーに跨がせた状態に配置できる。よって、ハンドルバーの先端側からバンド部を挿入してハンドルバーの軸心方向に送り出す操作が必要なく、ハンドルバーの途中位置に直接バンド部を装着することができる。
バンド部は、バンド内周面より大きな摩擦係数を有する滑り防止材がクサビの倍力機構で加える押圧力を受けてバー外周面に圧接することで摩擦力がいっそう増加し、バンド部の固定力がより強力となる。
ハンドルバーの軸心廻りにおけるバンド部の固定力が向上するので、スイッチを操作する手指の力がスイッチ搭載部をハンドルバーの軸心廻りに回動させる方向に繰り返し作用しても、その力に対してバンド部の固定力を永続させることができる。
また、複数のスイッチをハンドルバーの軸心廻りに沿って一列状に配置するために必要な領域が、スイッチ搭載部をハンドルバーの軸心廻りに沿って長く拡張させて確保することができる。このため、スイッチを手指の可動域内に配列することができ、両手でハンドルバーを握った状態で各スイッチを操作することができ、自転車の運転操作の安全性が向上する。
スイッチ搭載部は、各マウント部に形成したスイッチ搭載面がハンドルバーの軸心廻りにおいてそれぞれ異なる方向に面しているので、運転者は自身の手指がどのマウンド部のスイッチ搭載面に接触しているのか容易に認識することができる。よって、各スイッチ搭載面毎に操作が関連する一群のスイッチを配置することで、意図しない誤操作の発生を防止できる。
本発明の実施の形態における第1の実施例に係る自転車用手元スイッチを一方側から見た側面図 同実施例の自転車用手元スイッチの装着状態を示す模式図 同実施例の自転車用手元スイッチを他方側から見た側面図 図3のA-A矢視図 図3のB-B矢視図 図3のC-C矢視図 図3のD-D矢視図 図6のE-E矢視断面図 同実施例の自転車用手元スイッチの斜視図 本発明の実施の形態における第2の実施例に係る自転車用手元スイッチを一方側から見た側面図 同実施例の自転車用手元スイッチの装着状態を示す斜視図 同実施例の自転車用手元スイッチを他方側から見た側面図 図12のF-F矢視図 図12のG-G矢視図 図14のH-H矢視断面図 同実施例の自転車用手元スイッチの斜視図 従来の自転車用手元スイッチの正面図 同従来の自転車用手元スイッチの斜視図
以下に、本発明の実施の形態に係る自転車用手元スイッチを図面に基づいて説明する。
(実施例1)
図1から図9に示すように、実施例1に係る自転車用手元スイッチ1は、自転車、ここでは電動アシスト自転車のハンドルバー2の一端側から挿入して装着するタイプのものであり、樹脂材等からなるバンド部3、スイッチ搭載部4およびバンドロック部5を有する。
図8に示すように、バンド部3は、ハンドルバー2の軸心(X)廻りに環状をなし、1つの割口31を有する。割口31はハンドルバー2の直径よりも小さい開口寸法をなす。このため、バンド部3は、割口31を通してハンドルバー2から抜け出すことはない。
バンド部3はハンドルバー2の軸心(X)廻りに沿ったバンド内周面32に露出してハンドルバー2のバー外周面21に圧接する滑り防止材33を有しており、滑り防止材33は摩擦係数がバンド内周面32より大きいゴム材等からなる。滑り防止材33はバンド部3のハンドルバー2の軸心(X)廻りにおける略中央に位置している。
スイッチ搭載部4は、ハンドルバー2の半径方向においてバンド部3の外側に設けられており、内部に配線により形成された電気回路41を有している。また、図1に示すように、スイッチ搭載部4の一側面にはコード取出し口4aが設けられている。
スイッチ搭載部4はハンドルバー2の半径方向の外側に複数のマウント部42を有し、マウント部42はハンドルバー2の軸心(X)廻りに沿って一列状に配列されている。各マウント部42にはそれぞれスイッチ搭載面43が形成されており、各スイッチ搭載面43がハンドルバー2の軸心(X)廻りにおいてそれぞれ異なる方向に面し、例えば放射状に異なる方向に面している。
また、各スイッチ搭載面43はハンドルバー2の軸心(X)に対して傾斜しており、ハンドルバー2の軸心(X)に対する傾斜角度が異なる複数の傾斜面からなる。例えば、図5、図6に例示するように、スイッチ搭載面43の一側の傾斜面43aはハンドルバー2の軸心(X)に対する傾斜角度が他側の傾斜面43bより大きくなっている。
電動アシスト自転車は、モータによるアシスト力を複数のモードから選択可能な駆動ユニットおよび複数段に変速可能な変速機構を備えており、駆動ユニットおよび変速機構の作動用電源としてバッテリー(図示省略)を有している。
この駆動ユニットおよび変速機構の制御のために、各スイッチ搭載面43のそれぞれには、操作が関連する一群のスイッチ44を配置している。
例えば図8に示すように、第1のマウント部42aに配置したシフトアップスイッチ44a、シフトダウンスイッチ44bはハンドルバー2の軸心(X)と平行な軸廻りに揺動し、第2のマウント部42bに配置したアップスイッチ44c、ダウンスイッチ44dはハンドルバー2の軸心(X)と非平行な軸廻りに揺動する。同様にして、各マウント部42に配置するスイッチ44が相互に隣接するマウント部42に配置するスイッチ44とは異なる方向に揺動する。
また、ここではスイッチ搭載部4に配置する全てのスイッチ44がハンドルバー2の軸心(X)廻りに沿って一列状に配置されており、全てのスイッチ44がハンドルバー2を握った手の手指の可動域内に配列されている。
シフトアップスイッチ44a、シフトダウンスイッチ44bは変速機構を制御するものであり、シフトアップスイッチ44aを押すと変速機構が高速側へ変速し、シフトダウンスイッチ44bを押すと変速機構が低速側へ変速する。アップスイッチ44c、ダウンスイッチ44dはアシスト力を制御するものであり、アップスイッチ44cを押すとアシスト力が強いモードが選択され、ダウンスイッチ44dを押すとアシスト力が弱いモードが選択される。スイッチ搭載面43に搭載するスイッチ44は、上述したものに限られず、他の機器の制御を行うスイッチを搭載することも可能である。
本実施例1において、自転車用手元スイッチ1は、スイッチ搭載部4のコード取出し口4aに挿通するコード(図示省略)で、駆動ユニットや変速機構の制御部およびバッテリー(図示省略)に接続している。自転車用手元スイッチへの給電は別途に設けるバッテリーから行うことも可能である。
バンドロック部5は、割口31に臨む一方のバンド端部34に装着するものであり、クサビ部51とクサビ押込部52からなる。
クサビ部51は、割口31を塞ぐ位置と割口31を開放する位置とにわたって着脱可能であり、ハンドルバー2のバー外周面21とバー外周面21に対向するバンド端部内側面35との間に挿入するクサビ51aと、バンド端部34に接続する接続部53を有している。接続部53には貫通穴54を設けている。
クサビ押込部52は、クサビ部51を一方のバンド端部34に接続するとともに、クサビ51aをバー外周面21とバンド端部内側面35との間に押し込むもので、ここでは固定用ネジ55からなる。固定用ネジ55はクサビ部51の接続部53の貫通穴54に挿通して配置し、頭部55aが接続部53に係合し、軸部55bが一方のバンド端部34に配置したナット36に螺合する。
上述した構成を有する本実施例1の作用を説明する。
図2に示すように、自転車用手元スイッチ1は、ここではグリップ22を装着する前に自転車のハンドルバー2の一端側から挿入して装着する。すなわち、バンドロック部5の固定用ネジ55を緩めてクサビ部51を取り外し、割口31を開放した状態とする。そして、ハンドルバー2をバンド部3の開口に挿入し、バンド部3およびスイッチ搭載部4をハンドルバー2の軸心(X)方向に移動させ、予め定めた特定の目的位置に配置する。
そして、図1、図3に示すように、バンドロック部5を固定用ネジ55で一方のバンド端部34に装着する。固定用ネジ55の軸部55bをナット36に螺合させて締め付け、頭部55aに係合するクサビ部51の接続部53を一方のバンド端部34に押し付ける。
固定用ネジ55の締め付け操作の進行に伴ってクサビ51aが、ハンドルバー2のバー外周面21とバー外周面21に対向するバンド端部内側面35との間に挿入される。クサビ51aの挿入により、バンド部3のバンド内周面32がハンドルバー2のバー外周面21に押圧される。
すなわち、バンド部3は、クサビ51aの挿入により一方のバンド端部34の側がハンドルバー2のバー外周面21から離間する方向に押圧されるとともに、ハンドルバー2を介してクサビ51aと相反する側のバンド内周面32がハンドルバー2のバー外周面21に押圧される。
このとき、固定用ネジ55の締め付け力がクサビ51aの倍力機構を介して作用することで、バンド内周面32がバー外周面21に強い力で圧接してバンド部3の固定力が強力となり、バンド部3およびスイッチ搭載部4がハンドルバー2の軸心(X)廻りで回転することを確実に防止する。
また、バンド部3には、一方のバンド端部34に作用するクサビ51aの押圧力に対して元に戻ろうとする復元力が生じる。このため、経年変化によりクサビ51aの位置が後退してもバンド部3の復元力でバンド端部内側面35とクサビ51aとの圧接状態を維持する。このため、クサビ51aの倍力機構が作用し続けるので、バンド内周面32をバー外周面21に押圧する力が保持され、バンド部3およびスイッチ搭載部4の廻り止めが永続する。
さらに、バンド部3は、バンド内周面32よりも大きな摩擦係数を有する滑り防止材33がクサビ51aの倍力機構で加える押圧力を受けてバー外周面21に圧接することで摩擦力がいっそう増加し、バンド部3の固定力がより強力となる。
このように、ハンドルバー2の軸心(X)廻りにおけるバンド部3の固定力が向上するので、スイッチ44を操作する手指の力がスイッチ搭載部4をハンドルバー2の軸心(X)廻りに回動させる方向に繰り返し作用しても、その力に対してバンド部3の固定力を永続させることができる。
また、複数のスイッチ44をハンドルバー2の軸心(X)廻りに沿って一列状に配置するために必要な領域が、スイッチ搭載部4をハンドルバー2の軸心(X)廻りに沿って長く拡張させて確保することができる。このため、スイッチ44を手指の可動域内に配列することができ、両手でハンドルバー2を握った状態で各スイッチ44を操作することができ、自転車の運転操作の安全性が向上する。
スイッチ搭載部4は、各マウント部42に形成したスイッチ搭載面43がハンドルバー2の軸心(X)廻りにおいてそれぞれ異なる方向に面しているので、運転者は自身の手指がどのマウンド部42のスイッチ搭載面43に接触しているのか容易に認識することができる。よって、各スイッチ搭載面43毎に操作が関連する一群のスイッチ44を配置することで、意図しない誤操作の発生を防止できる。また、各スイッチ44の揺動方向が異なることでも誤操作の発生を防止できる。
(実施例2)
次に、図10から図16において、実施例2に係る自転車用手元スイッチを説明する。実施例1において説明したものと同様の要素には同符号を付して説明する。
図11に示すように、実施例2に係る自転車用手元スイッチ6は、自転車のハンドルバー2の途中位置に直接バンド部7を装着することができるタイプのものであり、実施例1と同様に、ベース部材が樹脂材等の同材質からなるバンド部7、スイッチ搭載部4およびバンドロック部8からなる。
図15に示すように、スイッチ搭載部4は、先に図8で説明したものと同様であり、同符号を付して説明を省略する。
バンド部7は、ハンドルバー2の軸心(X)廻りに環状をなし、1つの割口71を有する。割口71はハンドルバー2の直径に応じた開口寸法をなす。このように、バンド部7の割口71がハンドルバー2の直径に応じた開口寸法を有することで、割口71を通してバンド部7にハンドルバー2を挿入し、バンド部7をハンドルバー2に跨がせた状態に配置できる。よって、ハンドルバー2の先端側からバンド部7を挿入してハンドルバー2の軸心(X)方向に送り出す操作が必要なく、ハンドルバー2の途中位置に直接バンド部7を装着することができる。
バンド部7はハンドルバー2の軸心(X)廻りに沿ったバンド内周面72に露出してハンドルバー2のバー外周面21に圧接する滑り防止材73を有しており、滑り防止材73は摩擦係数がバンド内周面72より大きいゴム材等からなる。滑り防止材73はハンドルバー2の軸心(X)廻りでバンド部7の略中央に位置している。
バンドロック部8は、クサビ部81とクサビ押込部82からなる。クサビ部81は、一端側が割口71に臨む一方のバンド端部74に着脱可能に装着されるものであり、他端側が割口71に臨む他方のバンド端部75に支軸76で揺動自在に連結されており、割口71を塞ぐ位置と割口71を開放する位置とにわたって揺動自在である。クサビ部81は、ハンドルバー2のバー外周面21とバー外周面21に対向するバンド端部内側面74aとの間に挿入するクサビ81aと、一方のバンド端部74に接続する接続部83を有している。接続部83には貫通穴84を設けている。
クサビ押込部82は、クサビ部81を一方のバンド端部74に接続するとともに、クサビ81aをバー外周面21とバンド端部内側面74aとの間に押し込むもので、ここでは固定用ネジ85からなる。固定用ネジ85はクサビ部81の接続部83の貫通穴84に挿通して配置し、頭部85aが接続部83に係合し、軸部85bが一方のバンド端部74に配置したナット86に螺合する。
上述した構成を有する本実施例2の作用を説明する。
図11に示すように、自転車用手元スイッチ6は、グリップ22を装着した後の自転車のハンドルバー2に後付けで装着する。すなわち、バンドロック部8の固定用ネジ85を緩めてクサビ部81を支軸76の軸心廻りに揺動させ、割口71を開放した状態とする。そして、ハンドルバー2をバンド部7の開口に挿入し、バンド部7およびスイッチ搭載部4をハンドルバー2の予め定めた特定の目的位置に配置する。
そして、図10、図12に示すように、クサビ部81を支軸76の軸心廻りに揺動させ、割口71を閉塞した状態とし、バンドロック部8を固定用ネジ85で一方のバンド端部74に装着する。固定用ネジ85の軸部85bをナット86に螺合させて締め付け、頭部85aに係合するクサビ部81の接続部83を一方のバンド端部74に押し付ける。
固定用ネジ85の締め付け操作の進行に伴ってクサビ81aが、ハンドルバー2のバー外周面21とバー外周面21に対向するバンド端部内側面74aとの間に挿入される。クサビ81aの挿入により、バンド部7のバンド内周面72がハンドルバー2のバー外周面21に押圧される。
すなわち、バンド部7は、割口71を介した両側のバンド端部74、75の間がクサビ部81で連結された状態で、クサビ81aの挿入により一方のバンド端部74の側がハンドルバー2のバー外周面21から離間する方向に押圧されるとともに、ハンドルバー2を介してクサビ81aと相反する側のバンド内周面72がハンドルバー2のバー外周面21に押圧される。
このように、割口71の広がりを規制した状態で、固定用ネジ85の締め付け力がクサビ51aの倍力機構を介して作用することで、バンド内周面72がバー外周面21に強い力で圧接してバンド部3の固定力が増して強力となり、バンド部3およびスイッチ搭載部4がハンドルバー2の軸心(X)廻りにおいて回転することを確実に防止する。
また、割口71の広がりを規制しているので、経年変化により固定用ネジ85が緩んでもバンド端部内側面74aとクサビ81aとの圧接状態が維持される。このため、クサビ81aの倍力機構が作用し続けるので、バンド内周面72をバー外周面21に押圧する力が保持され、バンド部7およびスイッチ搭載部4の廻り止めが永続する。
さらに、バンド部7は、バンド内周面72より大きな摩擦係数を有する滑り防止材73がクサビ81aの倍力機構で加える押圧力を受けてバー外周面21に圧接することで摩擦力がいっそう増加し、バンド部7の固定力がより強力となる。
このように、ハンドルバー2の軸心(X)廻りにおけるバンド部7の固定力が向上するので、スイッチ44を操作する手指の力がスイッチ搭載部4をハンドルバー2の軸心(X)廻りに回動させる方向に繰り返し作用しても、その力に対してバンド部7の固定力を永続させることができる。他の作用効果は実施例1と同様である。
実施例2において、クサビ部81は支軸76に代えて、割口71に臨む他方のバンド端部75と一体的で、かつ屈曲可能な形状に形成することも可能である。
本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、各種の自転車用手元スイッチに適用可能である。
本発明は、各種の自転車の手元スイッチとして使用できるものであり、特に電動アシスト自転車の制御を行う自転車用手元スイッチとして好適である。
1、6 自転車用手元スイッチ
2 ハンドルバー
3、7 バンド部
4 スイッチ搭載部
4a コード取出し口
5、8 バンドロック部
21 バー外周面
22 グリップ
31、71 割口
32、72 バンド内周面
33、73 滑り防止材
34、74 一方のバンド端部
35、74a バンド端部内側面
36、86 ナット
41 電気回路
42 マウント部
42a 第1のマウント部
42b 第2のマウント部
43 スイッチ搭載面
44 スイッチ
44a シフトアップスイッチ
44b シフトダウンスイッチ
44c アップスイッチ
44d ダウンスイッチ
51、81 クサビ部
51a、81a クサビ
52、82 クサビ押込部
53、83 接続部
54、84 貫通穴
55、85 固定用ネジ
55a、85a 頭部
55b、85b 軸部
75 他方のバンド端部
76 支軸

Claims (10)

  1. 1つの割口を有し、ハンドルバーの軸心廻りに環状に装着するバンド部と、ハンドルバーの半径方向においてバンド部の外側に設けたスイッチ搭載部と、割口に臨む一方のバンド端部に装着するバンドロック部を備え、
    バンドロック部は、ハンドルバーのバー外周面とバー外周面に対向するバンド端部内側面との間に挿入するクサビを形成したクサビ部と、クサビ部を一方のバンド端部に接続するとともに、クサビをバー外周面とバンド端部内側面との間に押し込むクサビ押込部を有し、クサビの挿入によりハンドルバーを介してクサビと相反する側のバンド部の内周面がバー外周面に押圧されることを特徴とする自転車用手元スイッチ。
  2. クサビ部は、割口を塞ぐ位置と割口を開放する位置とにわたって着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の自転車用手元スイッチ。
  3. クサビ部は、割口に臨む他方のバンド端部に支軸で揺動自在に連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載の自転車用手元スイッチ。
  4. クサビ部は、割口に臨む他方のバンド端部と一体的で、かつ屈曲可能な形状をなすことを特徴とする請求項1または2に記載の自転車用手元スイッチ。
  5. バンド部は、割口がハンドルバーの直径に応じた開口寸法を有することを特徴とする請求項3または4に記載の自転車用手元スイッチ。
  6. バンド部は、ハンドルバーのバー外周面に圧接する滑り防止材を有することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の自転車用手元スイッチ。
  7. クサビ押込部は、頭部がクサビ部に係合し、軸部が一方のバンド端部に螺合する固定用ネジからなることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の自転車用手元スイッチ。
  8. スイッチ搭載部は、複数のスイッチがハンドルバーの軸心廻りに沿って一列状に配置されたことを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の自転車用手元スイッチ。
  9. スイッチ搭載部のスイッチは、ハンドルバーを握った手の手指の可動域内に配列されていることを特徴とする請求項8に記載の自転車用手元スイッチ。
  10. スイッチ搭載部は、ハンドルバーの軸心廻りに沿って配列した複数のマウント部を有し、各マウント部に形成したスイッチ搭載面がハンドルバーの軸心廻りでそれぞれ異なる方向に面し、各スイッチ搭載面毎に操作が関連する一群のスイッチを配置したことを特徴とする請求項8または9に記載の自転車用手元スイッチ。
JP2017113895A 2017-06-09 2017-06-09 自転車用手元スイッチ Active JP7008232B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017113895A JP7008232B2 (ja) 2017-06-09 2017-06-09 自転車用手元スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017113895A JP7008232B2 (ja) 2017-06-09 2017-06-09 自転車用手元スイッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018203189A JP2018203189A (ja) 2018-12-27
JP7008232B2 true JP7008232B2 (ja) 2022-01-25

Family

ID=64954979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017113895A Active JP7008232B2 (ja) 2017-06-09 2017-06-09 自転車用手元スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7008232B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020185949A (ja) * 2019-05-16 2020-11-19 株式会社シマノ 人力駆動車用のインタフェース装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007145277A (ja) 2005-11-30 2007-06-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電動アシスト自転車
JP2011007256A (ja) 2009-06-25 2011-01-13 Takagi Chemicals Inc 低温加工性チタン合金を用いたクランプ
CN204173115U (zh) 2014-10-17 2015-02-25 王益龙 一种摩托车防水组合开关
JP2015184870A (ja) 2014-03-24 2015-10-22 株式会社デイトナ 情報端末機器の操作補助装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4497988A (en) * 1982-12-13 1985-02-05 Brown Peter K Handlebar switch
JPS61139883U (ja) * 1985-02-22 1986-08-29
JPH0589915U (ja) * 1992-05-14 1993-12-07 株式会社コガネイ センサホルダ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007145277A (ja) 2005-11-30 2007-06-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電動アシスト自転車
JP2011007256A (ja) 2009-06-25 2011-01-13 Takagi Chemicals Inc 低温加工性チタン合金を用いたクランプ
JP2015184870A (ja) 2014-03-24 2015-10-22 株式会社デイトナ 情報端末機器の操作補助装置
CN204173115U (zh) 2014-10-17 2015-02-25 王益龙 一种摩托车防水组合开关

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018203189A (ja) 2018-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5588331A (en) Rotary shifter for bicycle
US5755139A (en) Bicycle shift levers which surround a handlebar
JP6965238B2 (ja) ディスプレイ・ユニットおよび電気自転車
EP1535830B1 (en) Electrical shift and brake control device
JP4122012B2 (ja) 自転車用電気シフト制御装置
JPH07259985A (ja) 回動ハンドグリップ型ケーブル作動装置
JP2005219736A (ja) 自転車の変速機の制御ケーブルのための操作装置
JP2007137412A (ja) 電気シフト制御スイッチを備える自転車用操作部品
US20080087131A1 (en) Bicycle handlebar assembly and bicycle brake/derailleur operating unit
JP4828254B2 (ja) 棒状ハンドル装備車両の変速スイッチ
JP2004249978A (ja) 自転車用制御装置
US7762157B2 (en) Bicycle shift operating device with a multi-direction operating member
US2874587A (en) Hand control mechanism for vehicles
US20030150290A1 (en) Twist-grip shift control device for a bicycle
JP7008232B2 (ja) 自転車用手元スイッチ
ITMI20130193A1 (it) Metodo per controllare elettronicamente un cambio di bicicletta e cambio di bicicletta servoassistito elettronicamente
JP2004352236A (ja) 自転車シフト制御装置
JP2006096333A (ja) 自転車部品の係合部材の係合力低減装置
EP1698551B1 (en) Bicycle control apparatus
EP1922244B1 (en) Shifter for a bicycle using a dual action lever
EP1342654A2 (en) Shift operating apparatus for a bicycle
US6598894B1 (en) Apparatus for mounting a signal element to a bicycle wheel
US7571919B2 (en) Positioning device for a bicycle handlebar
JP4887087B2 (ja) 変速シフト用ハンドルスイッチ
JP3611695B2 (ja) 二輪車用操作レバー装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210224

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211220

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7008232

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151