JP7006139B2 - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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本開示は、燃料噴射制御装置に関する。
車両には、内燃機関から排出される排ガスを浄化する後処理装置が搭載されている。
例えば特許文献1には、排気マニホールドに接続された排気管において、上流側に酸化触媒(例えば、Diesel Oxidation Catalyst:以下、DOCという)が配置され、下流側にディーゼル微粒子捕集フィルタ(例えば、Diesel Particulate Filter:以下、DPFという)が配置された後処理装置が開示されている。
このような後処理装置では、DPFにより捕集された排ガス中のPM(粒子状物質)が一定量に達した場合、燃料の噴射(例えば、ポスト噴射または排気管噴射)によって供給される未燃燃料がDOCで燃焼する熱を利用してPMを除去するDPF再生を行うことが知られている。
特開2013-189900号公報
しかしながら、上述した後処理装置では、DOCの不活性化が問題となることがある。DOCの不活性化とは、排気ガスが低温かつ/または低酸素雰囲気下である場合に、分解されにくい高分子量HCでDOCの表面が覆われることによりDOCの温度が低下し、DOCにおいて一酸化炭素(CO)や炭化水素(HCs)の燃焼反応が阻害される現象である。DOCの不活性化が進むと、DOCでの燃焼反応が完全に停止してしまう。
本開示の目的は、酸化触媒の不活性化を予防できる燃料噴射制御装置を提供することである。
本開示の態様の燃料噴射制御装置は、車両の内燃機関の複数の気筒に対する燃料のポスト噴射を制御する燃料噴射制御装置であって、前記気筒のそれぞれに対応する複数の排気ポートのうち、一部の排気ポートには第1酸化触媒が配置されており、前記複数の排気ポートの下流側に接続された排気管には、上流側に第2酸化触媒が配置され、かつ、下流側に微粒子捕集フィルタが配置されており、前記複数の排気ポートの下流側かつ前記第2酸化触媒の上流側で検出された上流側温度の情報を入力する情報入力部と、前記ポスト噴射として、前記第1酸化触媒が配置されていない前記排気ポートに対応する前記気筒に対して燃料を噴射する第1ポスト噴射、前記第1酸化触媒が配置されている前記排気ポートに対応する前記気筒に対して燃料を噴射する第2ポスト噴射とを燃料噴射弁に実行させる噴射制御部と、を有し、前記噴射制御部は、前記上流側温度が、前記第2酸化触媒の不活性化が発生しないことが想定される温度として定められた第1設定温度未満にならないように、前記第1ポスト噴射で噴射される燃料の量である第1ポスト噴射量、および、前記第2ポスト噴射で噴射される燃料の量である第2ポスト噴射量を制御する。
本開示によれば、酸化触媒の不活性化を予防できる。
本発明の実施の形態に係る後処理装置の構成の一例を示す模式図 本発明の実施の形態に係る燃料噴射制御装置の構成の一例を示すブロック図 本発明の実施の形態に係る燃料噴射制御装置の動作の一例を示すフローチャート 本発明の変形例に係る後処理装置の構成の一例を示す模式図 本発明の変形例に係る燃料噴射制御装置の構成の一例を示すブロック図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、本実施の形態に係る後処理装置100について、図1を用いて説明する。図1は、後処理装置100の構成の一例を示す模式図である。図1において、破線の矢印は、電気信号の流れを示している。
図1に示す後処理装置100は、車両に搭載され、ディーゼルエンジン1(内燃機関の一例)の排ガスに含まれる有害成分を浄化する装置である。有害成分は、例えば、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HCs)、スス等である。
図1において、ディーゼルエンジン1の各気筒2a~2dから排出された排ガスは、図中の左側から右側へ流れる。
燃料噴射弁10a~10dは、それぞれ、気筒2a~2dに対応して設けられており、気筒2a~2dそれぞれの燃焼室(図示略)に燃料を噴射する。なお、図1では、燃料噴射弁10a~10dに燃料を供給するためのサプライポンプ(高圧ポンプ)やコモンレール等の図示は省略している。
燃料噴射弁10a~10dは、燃料噴射制御装置200によって制御される。この制御の詳細については後述する。
排気マニホールド(Exhaust Manifold)3は、気筒2a~2dのそれぞれに接続された排気ポート3a~3dを備える。
排気ポート3aおよび排気ポート3dのそれぞれには、排ガス中の一酸化窒素(NO)を酸化させて二酸化窒素(NO)を生成するDOC(Diesel Oxidation Catalyst)4が配置されている。一方、排気ポート3bおよび排気ポート3cには、DOC4は配置されていない。DOC4は、「第1酸化触媒」の一例に相当する。
DOC4は、排気ポート3aまたは排気ポート3dにおいて、可能な限り高温の排ガスに接し、かつ、DOC4の活性化温度以上の時間が長くなる位置に配置されている。よって、DOC4はディーゼルエンジン1の駆動中は高温環境下にあり、DOC4では不活性化がほぼ起こらない。
また、DOC4は、例えば、一酸化炭素(CO)の浄化に優れる金属触媒と、酸素吸蔵能(OSC:Oxygen Storage Capacity)を有する酸化物と、酸化物半導体とを含んで構成される。酸素吸蔵能を有する酸化物は、例えば、Ce(セリウム)を含む酸化物であってもよい。また、酸素吸蔵能を有する酸化物には、貴金属を担持させてもよい。また、酸化物半導体は、例えば、TiO(二酸化チタン)、ZnO(酸化亜鉛)、Y(酸化イットリウム)等であってもよい。
排気マニホールド3の下流側には、排気管5が接続されている。
排気管5には、ターボチャージャ6の排気タービン6aが設けられている。排気タービン6aは、排気管5を流れる排ガスによって駆動される。吸気管(図示略)に設けられたコンプレッサ6bは、排気タービン6aの駆動によって同軸駆動され、吸気を圧縮する。
また、排気管5には、排気タービン6aの下流側に、DOC(Diesel Oxidation Catalyst)7およびDPF(Diesel Particulate Filter)8が設けられている。
DOC7は、排ガス中の一酸化窒素(NO)や炭化水素(HCs)を酸化させて二酸化窒素(NO2)と水を生成する。DOC7は、「第2酸化触媒」の一例に相当する。
DPF8は、排ガス中のPM(粒子状物質)を捕集して取り除く。DPF8は、「微粒子捕集フィルタ」の一例に相当する。
DOC7およびDPF8を通過した排ガスは、排出口(図示略)から車外へ排出される。
また、排気管5には、DOC7の上流側に上流側温度検出部11が設けられている。
上流側温度検出部11は、適宜、排気マニホールド3(排気ポート3a~3d)の下流側かつDOC7の上流側の排ガスの温度(以下、上流側温度という)を検出し、検出された上流側温度を示す信号(以下、上流側温度情報という)を燃料噴射制御装置200へ出力する。上流側温度検出部11は、例えば、サーミスタ、センサ、または、熱電対である。
以上、後処理装置100の構成について説明した。
次に、本実施の形態に係る燃料噴射制御装置200の構成について、図2を用いて説明する。図2は、燃料噴射制御装置200の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示す燃料噴射制御装置200は、後処理装置100と同じ車両に搭載される。燃料噴射制御装置200は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)等の記憶媒体、RAM(Random Access Memory)等の作業用メモリ、および通信回路(いずれも図示略)を有する。図2に示す各部の機能は、CPUが制御プログラムを実行することにより実現される。
図2に示すように、燃料噴射制御装置200は、情報入力部201と、噴射制御部202と、を有する。
情報入力部201は、適宜、上流側温度検出部11から上流側温度情報を受け取る。
噴射制御部202は、燃料の噴射を燃料噴射弁10a~10dに実行させる。以下、具体的に説明する。なお、本実施の形態では、燃料の噴射がポスト噴射である場合を例に挙げて説明するが、これに限定されない。また、その燃料の噴射の目的は、DPF8の再生に限定されない。
本実施の形態では、例として、気筒2bおよび気筒2cに対するポスト噴射(以下、メイン噴射という)と、気筒2aおよび気筒2dに対するポスト噴射(以下、サブ噴射という)とを区別して説明する。
本実施の形態は、従来一般的に行われているメイン噴射に加えて、サブ噴射を行うことを特徴とする。サブ噴射を行うと、図1に示したDOC4で燃焼反応が起こる。そのため、メイン噴射だけを行う場合に比べて、上流側温度を上昇させることができる。
ポスト噴射の目標量は、例えばエンジン回転数に応じて、予め定められている。この目標量は、メイン噴射で噴射される量(以下、メイン噴射量という)と、サブ噴射で噴射される量(以下、サブ噴射量という)との合計量である。
噴射制御部202は、上流側温度情報に示される上流側温度が予め定められた第1設定温度(例えば、200度)未満にならないように、メイン噴射量およびサブ噴射量を制御する。
第1設定温度は、予め実施された実験やシミュレーション等により得られた値であり、DOC7の不活性化が発生しないことが想定される値である。
ここで、メイン噴射量およびサブ噴射量の算出処理の一例について説明する。
この処理には、予め実施された実験やシミュレーション等の結果により得られたマップが用いられる。このマップは、第1設定温度以上の各温度に応じて、メイン噴射量とサブ噴射量との割合(以下、噴射量割合という)が定められたデータである。例えば、噴射量割合は、温度が高くなるほど、サブ噴射量の割合が増えるように定められている。
なお、噴射量割合においてメイン噴射量よりもサブ噴射量を大きくすると、排気マニホールド3からDOC7までの熱損失が大きくなるため、DPF8が加熱されにくくなるおそれがある。よって、マップにおける噴射量割合は、メイン噴射量がサブ噴射量よりも大きくなるように定められることが好ましい。
まず、噴射制御部202は、マップから、上流側温度情報に示される上流側温度以上である所定の温度に対応付けられている噴射量割合を特定する。そして、噴射制御部202は、上述した目標量と、特定された噴射量割合とに基づいて、メイン噴射量およびサブ噴射量を算出する。
以上、メイン噴射量およびサブ噴射量の算出処理の一例について説明した。
噴射制御部202は、算出されたメイン噴射量およびサブ噴射量に基づいて、メイン噴射およびサブ噴射を実行するように燃料噴射弁10a~10dを制御する。
具体的には、噴射制御部202は、燃料噴射弁10b、10cから、算出されたメイン噴射量の燃料が噴射されるように燃料噴射弁10b、10cを制御する。また、噴射制御部202は、燃料噴射弁10a、10dから、算出されたサブ噴射量の燃料が噴射されるように燃料噴射弁10a、10dを制御する。
なお、メイン噴射とサブ噴射は、同じタイミングで行われてもよいし、別々のタイミングで行われてもよい。
以上、燃料噴射制御装置200の構成について説明した。
次に、本実施の形態に係る燃料噴射制御装置200の動作について、図3を用いて説明する。図3は、燃料噴射制御装置200の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、情報入力部201は、上流側温度検出部11から上流側温度情報を受け取る(ステップS101)。
次に、噴射制御部202は、上流側温度情報およびマップに基づいて、噴射量割合を決定する(ステップS102)。
次に、噴射制御部202は、目標量および噴射量割合に基づいて、メイン噴射量およびサブ噴射量を算出する(ステップS103)。
次に、噴射制御部202は、メイン噴射量およびサブ噴射量に基づいて、メイン噴射およびサブ噴射を燃料噴射弁10a~10dに実行させる(ステップS104)。
以上、燃料噴射制御装置200の動作について説明した。
ここまで詳述したように、本実施の形態の燃料噴射制御装置200によれば、DOC4が配置されていない排気ポート3b、3cに対応する気筒2b、2cに対して燃料を噴射するメイン噴射に加えて、DOC4が配置された排気ポート3a、3dに対応する気筒2a、2dに対して燃料を噴射するサブ噴射を実行し、その際に、上流側温度が第1設定温度未満にならないようにメイン噴射量およびサブ噴射量を制御することを特徴とする。これにより、DOC4の燃焼反応を利用して上流側温度を上昇させることができるため、DOC7の不活性化を予防できる。その結果、例えばDPF再生の効果を十分に得ることができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。以下、各変形例について説明する。
[変形例1]
実施の形態で説明した燃料噴射制御装置200の動作にも係わらず、DOC7において、不活性化のおそれが生じたり、実際に不活性化が発生したりする場合もありうる。このような場合に対応するための構成および動作の一例について、図4および図5を用いて、以下に説明する。なお、図4、図5において、図1、図2と同じ構成要素には同一符号を付し、ここでの説明は省略する。
図4に示すように、本変形例では、排気管5において、DOC7の下流側かつDPF8の上流側に下流側温度検出部12が設けられている。
下流側温度検出部12は、適宜、DOC7の下流側かつDPF8の上流側の排ガスの温度(以下、下流側温度という)を検出し、検出された下流側温度を示す信号(下流側温度情報という)を燃料噴射制御装置200へ出力する。下流側温度検出部12は、例えば、サーミスタ、センサ、または、熱電対である。
図5に示すように、本変形例では、燃料噴射制御装置200は、情報入力部201および噴射制御部202に加えて、不活性化判定部203を有する。
情報入力部201は、上述した上流側温度情報に加えて、下流側温度検出部12から下流側温度情報を受け取る。
DOC7が活性状態である場合、DOC7での燃焼反応により、下流側温度は、上流側温度よりも大きくなる。例えば、上流側温度が300度程度である場合、下流側温度は、500~600度程度となる。これに対し、DOC7に不活性化のおそれがある場合や不活性化が発生した場合では、下流側温度が上昇しにくくなるため、下流側温度と上流側温度との差は、DOC7が活性状態であるときの差に比べて小さくなる。本変形例では、これを利用して、不活性化判定部203が、DOC7に不活性化のおそれがあるか否かの判定、および、不活性化が発生したか否かの判定を行う。以下、不活性化判定部203の判定処理について、具体的に説明する。
まず、不活性化判定部203は、メイン噴射量およびサブ噴射量に応じて予め定められた下流側温度と上流側温度との差(以下、想定差という)と、下流側温度情報に示される下流側温度と上流側温度情報に示される上流側温度との差(以下、検出差という)との差を算出する。
次に、不活性化判定部203は、算出された差が予め定められた第1閾値未満であるか否かを判定する。
算出された差が第1閾値未満である場合、不活性化判定部203は、DOC7に不活性化のおそれがないと判定する。この場合、引き続き、噴射制御部202は、上流側温度が第1設定温度未満にならないように、メイン噴射量およびサブ噴射量を制御する。
算出された差が第1閾値以上である場合、不活性化判定部203は、算出された差が第2閾値(第1閾値より大きい値)未満であるか否かを判定する。
算出された差が第2閾値未満である場合、不活性化判定部203は、DOC7に不活性化のおそれがあると判定する。
この場合、噴射制御部202は、一時的に(予め設定された期間の間)、第1設定温度よりも大きい第2設定温度(例えば、300度)に変更し、上流側温度情報に示される上流側温度が第2設定温度未満にならないように、メイン噴射量およびサブ噴射量を制御する。このときのメイン噴射量およびサブ噴射量の算出処理は、上記実施の形態と同様である。よって、サブ噴射量がより多くなるように制御される。
このような制御により、DOC7に不活性化のおそれがある場合、不活性化の発生を予防できる。
一方、算出された差が第2閾値以上である場合、不活性化判定部203は、DOC7に不活性化が発生していると判定する。
この場合、噴射制御部202は、サブ噴射を行う際に、気筒2a、2bの燃焼室への吸入空気量を減少させ、一過的にλを1以下に低下させるリッチスパイクを行う。なお、メイン噴射を行う際には、リッチスパイクは行わない。
リッチスパイクを行った場合、DOC4では燃焼反応により酸素を消費しきりつつ、一酸化炭素(CO)や水素(H)を生成する反応(水蒸気改質反応や水性ガスシフト反応)が起きる。一酸化炭素(CO)や水素(H)は酸素(O)と高い反応性を有するガスであるため、DOC7において、排気ポート2b、2cからの排ガスに含まれる酸素(O2)と反応して即座に燃焼する。この反応によって、短時間で、DOC7の不活性化を解消することができる。
なお、本変形例では、図4に示したように下流側温度検出部12をDOC7の下流側かつDPF8の上流側に設ける場合を例に挙げて説明したが、下流側温度検出部12は、DPF8の下流側に設けられてもよい。ただし、図4に示した位置の方がレスポンスに優れるため、好ましい。
[変形例2]
実施の形態では、DOC4が排気ポート3aおよび排気ポート3dに配置される場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、DOC4は、排気ポート3aおよび排気ポート3bに配置されてもよいし、排気ポート3aおよび排気ポート3cに配置されてもよいし、排気ポート3bおよび排気ポート3cに配置されてもよいし、排気ポート3bおよび排気ポート3dに配置されてもよい。
[変形例3]
実施の形態では、DOC4が配置される排気ポートが2つである場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、排気ポート3aのみにDOC4を配置してもよいし、排気ポート3a~3cのそれぞれにDOC4を配置してもよい。すなわち、排気ポート3a~3dのうち少なくとも1つの排気ポートにはDOC4を配置しない構成とすればよい。換言すれば、排気マニホールドがN個(Nは2以上の整数)の排気ポートを備えている場合、DOC4が配置される排気ポートの数は、(N-1)以下であればよい。
[変形例4]
実施の形態では、ディーゼルエンジン1が4気筒であり、排気マニホールド3が各気筒2a~2dに対応する排気ポート3a~3dを備える場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、ディーゼルエンジン1が6気筒であり、排気マニホールド3が6つの気筒にそれぞれ対応する6つの排気ポートを備えている場合、6つの排気ポートのうち一部の排気ポートにDOC4を配置するようにしてもよい。換言すれば、6つの排気ポートのうち少なくとも1つの排気ポートには、DOC4が配置されないようにしてもよい。なお、この場合のDOC4の最大配置数は、5個である。
また、本実施の形態では、内燃機関がディーゼルエンジンである場合を例に挙げて説明したが、これに限定されず、例えばガソリンエンジンであってもよい。
なお、変形例2~4においても、実施の形態と同様に、メイン噴射は、DOC4が配置されていない排気ポートに対応する気筒に対して行われ、サブ噴射は、DOC4が配置された排気ポートに対応する気筒に対して行われる。
<本開示のまとめ>
本発明の燃料噴射制御装置は、車両の内燃機関の複数の気筒に対する燃料のポスト噴射を制御する燃料噴射制御装置であって、前記気筒のそれぞれに対応する複数の排気ポートのうち、一部の排気ポートには第1酸化触媒が配置されており、前記複数の排気ポートの下流側に接続された排気管には、上流側に第2酸化触媒が配置され、かつ、下流側に微粒子捕集フィルタが配置されており、前記複数の排気ポートの下流側かつ前記第2酸化触媒の上流側で検出された上流側温度の情報を入力する情報入力部と、前記ポスト噴射として、前記第1酸化触媒が配置されていない前記排気ポートに対応する前記気筒に対して燃料を噴射する第1ポスト噴射、前記第1酸化触媒が配置されている前記排気ポートに対応する前記気筒に対して燃料を噴射する第2ポスト噴射とを燃料噴射弁に実行させる噴射制御部と、を有し、前記噴射制御部は、前記上流側温度が、前記第2酸化触媒の不活性化が発生しないことが想定される温度として定められた第1設定温度未満にならないように、前記第1ポスト噴射で噴射される燃料の量である第1ポスト噴射量、および、前記第2ポスト噴射で噴射される燃料の量である第2ポスト噴射量を制御する。
なお、上記燃料噴射制御装置において、噴射制御部は、第1設定温度以上の温度に応じて第1ポスト噴射量と第2ポスト噴射量との割合が定められたデータから、上流側温度以上である所定の温度に対応付けられている割合を特定し、予め定められた第1ポスト噴射量と第2ポスト噴射量との合計量と、特定された割合とに基づいて、第1ポスト噴射量および第2ポスト噴射量を算出してもよい。
また、上記燃料噴射制御装置において、第2酸化触媒の下流側で検出された下流側温度と、上流側温度との差に基づいて、第2酸化触媒の不活性化のおそれがあるか否かを判定する不活性化判定部をさらに有し、噴射制御部は、第2酸化触媒の不活性化のおそれがあると判定された場合、一時的に、上流側温度が、第1設定温度よりも大きい第2設定温度未満にならないように、第1ポスト噴射量および第2ポスト噴射量を制御してもよい。
また、上記燃料噴射制御装置において、不活性化判定部は、さらに、下流側温度と、上流側温度との差に基づいて、第2酸化触媒の不活性化が発生しているか否かを判定し、噴射制御部は、第2酸化触媒の不活性化が発生していると判定された場合、第2ポスト噴射を実行する際にリッチスパイクを行ってもよい。
また、上記燃料噴射制御装置において、噴射制御部は、第2酸化触媒の不活性化のおそれがないと判定された場合、引き続き、第1設定温度未満にならないように、第1ポスト噴射量および第2ポスト噴射量を制御してもよい。
本発明は、内燃機関における燃料の噴射を制御する技術に適用できる。
1 ディーゼルエンジン
2a~2d 気筒
3 排気マニホールド
3a~3d 排気ポート
4、7 DOC
5 排気管
6 ターボチャージャ
6a 排気タービン
6b コンプレッサ
8 DPF
10a~10d 燃料噴射弁
11 上流側温度検出部
12 下流側温度検出部
100 後処理装置
200 燃料噴射制御装置
201 情報入力部
202 噴射制御部
203 不活性化判定部

Claims (5)

  1. 車両の内燃機関の複数の気筒に対する燃料のポスト噴射を制御する燃料噴射制御装置であって、
    前記気筒のそれぞれに対応する複数の排気ポートのうち、一部の排気ポートには第1酸化触媒が配置されており、
    前記複数の排気ポートの下流側に接続された排気管には、上流側に第2酸化触媒が配置され、かつ、下流側に微粒子捕集フィルタが配置されており、
    前記複数の排気ポートの下流側かつ前記第2酸化触媒の上流側で検出された上流側温度の情報を入力する情報入力部と、
    前記ポスト噴射として、前記第1酸化触媒が配置されていない前記排気ポートに対応する前記気筒に対して燃料を噴射する第1ポスト噴射、前記第1酸化触媒が配置されている前記排気ポートに対応する前記気筒に対して燃料を噴射する第2ポスト噴射とを燃料噴射弁に実行させる噴射制御部と、を有し、
    前記噴射制御部は、
    前記上流側温度が、前記第2酸化触媒の不活性化が発生しないことが想定される温度として定められた第1設定温度未満にならないように、前記第1ポスト噴射で噴射される燃料の量である第1ポスト噴射量、および、前記第2ポスト噴射で噴射される燃料の量である第2ポスト噴射量を制御する、
    燃料噴射制御装置。
  2. 前記噴射制御部は、
    前記第1設定温度以上の各温度に応じて前記第1ポスト噴射量と前記第2ポスト噴射量との割合が定められたデータから、前記上流側温度以上である所定の温度に対応付けられている前記割合を特定し、
    予め定められた前記第1ポスト噴射量と前記第2ポスト噴射量との合計量と、特定された前記割合とに基づいて、前記第1ポスト噴射量および前記第2ポスト噴射量を算出する、
    請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記第2酸化触媒の下流側で検出された下流側温度と、前記上流側温度との差に基づいて、前記第2酸化触媒の不活性化のおそれがあるか否かを判定する不活性化判定部をさらに有し、
    前記噴射制御部は、
    前記第2酸化触媒の不活性化のおそれがあると判定された場合、一時的に、前記上流側温度が、前記第1設定温度よりも大きい第2設定温度未満にならないように、前記第1ポスト噴射量および前記第2ポスト噴射量を制御する、
    請求項1または2に記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記不活性化判定部は、
    さらに、前記下流側温度と、前記上流側温度との差に基づいて、前記第2酸化触媒の不活性化が発生しているか否かを判定し、
    前記噴射制御部は、
    前記第2酸化触媒の不活性化が発生していると判定された場合、前記第2ポスト噴射を実行する際にリッチスパイクを行う、
    請求項3に記載の燃料噴射制御装置。
  5. 前記噴射制御部は、
    前記第2酸化触媒の不活性化のおそれがないと判定された場合、引き続き、前記第1設定温度未満にならないように、前記第1ポスト噴射量および前記第2ポスト噴射量を制御する、
    請求項3または4に記載の燃料噴射制御装置。
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