JP7004668B2 - ワークトップ又は家具の一部のためのガラスセラミックプレート - Google Patents

ワークトップ又は家具の一部のためのガラスセラミックプレート Download PDF

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Description

本発明は、ガラスセラミック(製)のシート、特にワークトップ又は家具ユニットの(特に水平な)表面として働くことを意図しているシートに関し、このシートは特に、大きな面積のシートであり、本発明は、これによって作られたユニットにも関する。
ガラスセラミックは、ガラス質のセラミック加熱部を作るために特に幾年もの間、用いられている。ガラス質のセラミック加熱部は、その魅力的な外観及び清掃の容易さのため、ハウスキーピングのエキスパート、家庭の電気器具の製造者、及び同様に使用者にとって非常に好評である。
概して、ワークトップ自体は、他の材料、例えば木、石英、Corian(登録商標)等から作られているが、これらのワークトップを作るガラスセラミックシートの使用は、材料に固有の問題を誘発するものの、特に魅力的であることがわかっている。
ガラスセラミックは、前駆体ガラス(又は母材ガラス若しくはグリーンガラス)として称されるガラスとして出発する。前駆体ガラスの固有の化学組成が、セラミック化と称される適切な熱処理により、制御された結晶化を引き起こすことを可能とする。この部分的に結晶化した特定の構造は、ガラスセラミックに固有の性質を与える。
求められている性質に好ましくない影響を及ぼすリスクなしに、ガラスセラミック及び/又はガラスセラミックを得る方法に修正を施すことが難しいと仮定すると、各々のガラスセラミック製品は、特定の研究及び多くの試験の成果である:例えば加熱部としてのその通常の役割において、ガラスセラミックシートは、概して、停止時において下層の加熱要素を隠蔽するのに十分低く、かつ安全の目的のため、作動時にこの加熱要素を使用者が視認でき、かつ/又は存在し得るあらゆる表示を読むのに十分に高い、可視領域における透過性を有することを必要とする。ガラスセラミックシートは、それらの用途のために必要なものとして、十分な機械的強度も有していなければならず、特にサイズが大きい場合には一層その傾向が強まり、かつ特に家庭の電気器具の分野において、ガラスセラミックシートは、(器具を支持し、器具の落下に耐える等のため)圧力、衝撃等に耐えるための(加熱部としてのそれらの通常の役割については、例えば標準規格EN 60335-2-6により定められるような)良好な性質を示さなければならない。
それらに割り当てられた1又は複数の機能を満足するため、ガラスセラミックシートは、(例えば、加熱部の場合には、加熱要素又は制御ストリップを有する)それらの最終目的のために必要な(装飾的な又は機能的な)付属品又は追加の要素、特に電子部材を有する付属品又は追加の要素を概して備えており、上記の要素又は付属品は、概して、嵌め込む目的でシートに備えられているハウジングに嵌め込むことにより、及び/又は、場合により、存在する場合には加熱要素と区別できる領域に結合させることにより、取り外せないようにシートに取り付けられる。このように、付属品の位置及び選択は前もって決定され、ひとたびシート及びその付属品が組み立てられると、ある要素が欠陥品である場合、特殊目的の工具を用いてアセンブリを分解しなければならないか、又は修理がシート全体若しくはアセンブリの交換を伴う。
更には、大きな面積のシートについては、ガラスセラミックの重量は、重く、かつ問題が生じた際にシートを容易に取り扱うことを妨げる;結果として、相互作用的かつ/又は多機能的な家具ユニットのワークトップ又は表面を作る電子部材と組み合わせたガラスセラミックの使用は、特にそれが作り出すべき修正可能な性質の設置物である場合に、部材の取付又は取り外しに関する問題を示す。
したがって、本発明は、特に電気機器のより容易な取付及び取外しを可能とし、(特にユニットにおいて及び/又はワークトップとしての)このシートの意図する用途に適している、シート、特に特殊目的の工具を用いることなく、かつシートを交換することなく、自由自在に種々のタイプの付属品を取り付け又は取り外すことを可能とするシートを開発することを求めており、注文に応じて付属品を選択すること、又は所望により若しくは適切な場合に付属品を他の付属品に置換することも可能であり、それによって、適切な場合に、修正可能な設置を行うことが可能となる。
この目的は、本発明による新規なガラスセラミックシートにより達せられる。このガラスセラミックシートは、家具ユニットの表面及び/又はワークトップとして用いることが特に意図されており、その面のうちの少なくとも1つ(特にかつ有利にはその(使用位置における場合の)下面)において、10cm未満(好ましくは6cm未満、有利には4cm以下)の高さ(又は厚さ)であり、かつその(外部の)断面が直径3cm未満(好ましくは2cm未満)の円に内接することができる、少なくとも1つの接続要素(又はコネクター)を具備しており、上記の接続要素が、少なくとも70℃に耐えることができる(好ましくは少なくとも120℃に耐えることができる)材料から作られており、かつ少なくとも2つの軸に沿う(特に(少なくとも)2つの異なる並進及び/又は回転運動により得られる)取付、及び/又は(少なくとも)2つの運動での取付を可能とし、かつ/又は前記ガラスセラミックシートに向いた力を及ぼすことができる少なくとも1つの部分(又は取付システム)を具備している。
少なくとも2つの軸(特に2つの異なる並進及び/又は回転運動によって得られる)に沿う、及び/又は2つの運動での(後に示すような取り付けられた要素の)取付を可能とする、かつ/又はガラスセラミックシートに向いた力を及ぼすことができる、部分又はシステムは、特にカスタマイズされていない要素の部分、例えば取付要素の、ガラスセラミックシートと接している上記の要素の部分に対して反対側の端部に存在している、例えばねじ山付けされた部分、又はスライドピボット又はバヨネットタイプの取付を可能とするシステム(例えばノッチ)を備えた部分を作られているか、又はこの部分の形態であってよく、この部分は、特に少なくとも2つの軸に沿う取付、及び/又は取り付けられた追加の要素(別々に製造され、次いで組み立てられた)の2つの運動(例えば、特に並進及び回転運動により得られる、バヨネット又はスライドピボット又はねじ締めによる取付)での取付を可能とする、及び/又は1又は複数のカスタマイズされた部材、例えばこの要素を作る包囲物と異なるのみならず、上記の要素の部分を作っている部材、例えば上記の要素を作っており、かつシートの方向に力を及ぼす包囲物の内側又は外側のスプリングで作られていてよく、これらの要素は、後で詳述及び図示するように、取り付けられた要素及び付属品の特に強固でかつ有利には取り外し可能な取付を可能とする。
本発明はまた、本発明によるシートを組み込んでいる家具及び/又は住宅設備である物品に関し、特にワークテーブル(又はワークトップ)又は家具ユニットに関する。備品である上記の物品は、1又は複数の支持体(家具ユニットのカーカス、支持脚)上に(特に水平に)配置されている上記のシート(特に大きな面積のシート、特に後に特定するように0.7m以上の表面積を有するシート)により少なくとも作られており、それによって、安定な表面を与えるようにされている。特に、本発明は、本発明によるシートにより作られており、かつ種々の活動を同時に若しくは連続的に行うことを可能とすることができ、かつ/又は物体を支持する上面又はプレート、特に大きな面積の上面又はプレートを具備している、テーブル又は家具ユニットに関する。この家具ユニットは、例えば部屋の中央の島状構造物、例えばアイランドキッチン、又は種々の用途、例えば実験テーブル、テーブル若しくはコーヒーテーブルのための随意のワークテーブル若しくはワークトップ、又は代替的に、サイドテーブルのユニット、食器棚タイプ、収納家具の物品、カウンタートップ等であってよい。
特に、本発明は、家具及び/又は住宅設備である物品であって、シートが、家具及び/又は住宅設備である物品の1つの面、特に上記の家具及び/又は住宅設備である上記の物品の(使用位置にある場合に)上面、特に水平な上面の過半(シートが配置されている面の50%超、好ましくは80%超、特に90%超)、好ましくは全体(したがって、連続的な表面を作っている)を占めており、それによって、活動(例えば仕事、遊び、読書等)を同時に又は連続的に行うことを可能とすること、物体(例えば紙、コンピューター、瓶、陶器等)を支持すること、及び場合により適切な器で食物を準備若しくは調理若しくは加熱することを可能とする連続的で安定な表面、及び/又はユニットが意図する目的と組み合わせた随意の他の用途を与えるようにする、家具及び/又は住宅設備である物品に関する。用いるシートは、後で詳述するように、ワークトップ又は大きな家具ユニットの表面としての使用のため、特にかつ有利には一体となっており、かつ15mm未満の厚さ、及び20~400℃で30×10-7-1未満の膨張係数、及び0.7m以上の表面積を有する。
本発明に関して示したように、開発したガラスセラミックシートは、その面のうちの少なくとも1つの上に(好ましくはシートの下面(又は使用位置において視認できない面)の上に本質的に、又は下面のみに)、少なくとも1つの、好ましくは複数の接続要素を具備している。(取り付けられた要素との(すなわち、別々に製造され、次いで組み立てられた要素との)、特に後で説明するような追加の要素と接続することができる)各々の接続要素は、1又は複数の部材(これらの部材は、次いで接続され、かつ/又は組み立てられて、上記の要素を作る)で作られていてよく、シートが備えている少なくとも1又は複数の(有利には全ての)これらの接続要素は、後で説明及び図示するように、好ましくは円柱状のスタッド又はピンの外観を有しており、適切な場合に1又は複数の中空部材を具備しており、かつ/又は適切な場合に1又は複数の他の外部又は内部の構成部材を備えている。
接続要素は、特にシートが接続要素の外面の少なくとも一部(好ましくは少なくとも半分、又は全部)の上の加熱要素、特に誘導加熱要素を備えることを意図している場合には、少なくとも70℃、好ましくは少なくとも120℃に耐えることができる耐火及び/又は非磁性材料で有利には作られており、例えば、アルミニウム又はグラファイト又は炭化ケイ素又は蛭石又は耐火繊維等で作られている、(特に少なくとも部分的に中空の、円柱状のスタッド又はピンの形態である)外殻(又は包囲物)で作られている。
有利には、シートは、上記で規定したような、特にシートの下面の下に(必要に応じておおよそ均一に)位置しており、特にシートの下面全体にわたって分布している、複数の接続要素を具備している。
これらの要素は、例えばシリコーン、エポキシ又はシアノアクリレートタイプの接着剤等の接着剤、特に熱硬化性接着剤、有利には(標準規格ISO11359-2に従って測定した)-40~80℃での900×10-7-1未満の膨張係数、及び(標準規格ISO4587に従い、アルミニウム上で測定した)少なくとも1N/mm、好ましくは少なくとも10N/mmの剪断強度を有する熱硬化性接着剤を用いてシートに組み立てられる。好ましくは、この接着剤は、-40~80℃での500~900×10-7-1の膨張係数、及び1~50N/mm程度、特に10~50N/mm程度の剪断強度を有する。この接着剤は、好ましくはエポキシ又はシアノアクリレートタイプの接着剤である。この熱硬化性接着剤は、コネクターを永続的に取り付けることを可能とする一方で、種々の応力負荷に対する良好な耐性を与える強固な接合を与える。それ自体で所望の備品又は付属品を取り付けることを可能とする接続要素を固定するために、これらの特定の接着剤に頼ることは、存在し得るあらゆる加熱領域においても適切かつ効果的であり、その一方で、同時に製造するのに容易でありかつ経済的である。
既に言及したように、接続要素は、これが直接的に備品である物品であっても、取り付けるべき付属品であっても、種々のタイプの備品又は付属品を受けることができる容器であっても、取り付けられた要素、特に追加の要素との接続を与えることができる。本発明による小さい面積の接続要素は、スペースの問題を示すことなしに、変更可能な構造を与えるために、シート上の種々の位置にこの接続要素を配置することを可能とし、かつ取り付けられた要素をシートの付近に配置して、この要素がその機能を発揮しつつ、同時に損傷のリスク(これらの要素の起こり得る操作の結果としてのシートの擦過、又は電子部品の熱への起こり得る暴露等)を制限するようにすることを可能とする。好ましくは、接続要素は、6cm未満、有利には4cm以下であり、少なくとも5mmの高さを有し、かつその外部の断面が、直径2cm未満の円に内接することができる。
より具体的には、接続要素の少なくとも一部(又は全体)は、1又は複数の組み合わせるべき付属品を直接受けることとなり、又は適切な場合に組み合わせるべき付属品の少なくとも一部を直接受けることができる、支持(する)要素(ケーシング又はプレート等)の少なくとも一部を、有利には取り外し可能に、支えることができる。適切な場合には、後で説明するように、接続要素は、何対か又は何組かに組み合わせられていてもよく、これらの要素の幾つか(又は第一の要素)は、各々が取り付けられた要素(支持体及び/又は付属品)の少なくとも第一の部分を受けることを意図しており(かつこの部分を受けるために適した形態又は構造を有しており)、かつ他の要素(第二の要素)は、取り付けられた要素の少なくとも(第一の部分と異なる)第二の部分を受けることを意図しており(かつ適切な場合には第一の接続要素の形態又は構造と異なり、この部分を受けるために適した形態又は構造を有しており)、何組かに組み合わせられている接続要素は、適切な場合にかつ同一の原理に従って、追加すべき要素の組立ての予想される形態に応じて、第三の要素、又は第四の要素等を具備している。
本発明によれば、少なくとも1つの接続要素又は複数の接続要素(又は適切な場合に全ての接続要素)は、少なくとも2つの軸に沿う(1又は複数の付加すべき要素の)取付(特に少なくとも2つの異なる並進及び/又は回転運動により得られる取付)、及び/又は2つの運動での取付を可能とし、かつ/又は(1又は複数の付加すべき要素を取り付けるためでもある)ガラスセラミックシートに向いた力を及ぼすことができる、少なくとも1つの取付システムを具備している(又は各々が具備している)。有利には、(別々に作られ、かつコネクターによりシートと組み立てられている)1又は複数の付加すべき要素も、上記の接続要素に属する上記の取付システムと相補的である、少なくとも1つの取付(又は結合又は付着)手段(部材又は部品又は部分)を各々備えている。このようにして備えられた接続要素は、各々が、有利には取り外し可能に、少なくとも付加(又は結合)すべき要素の相補的な取付手段を受けることができる。相補的な取付手段を備えている付加すべき要素は、好ましくは組み合わせるべき1又は複数の付属品を受けるべき支持体(例えばケーシング又はプレート)であり、それによって、種々のタイプの付属品、特に通常の付属品又は組み立てのためのあらゆる特別な構造を有しない付属品を必要に応じて結合することを可能とする。代替的に、相補的な取付手段を備えている取り付けるべき要素は、直接的に付属品であってもよく、この場合、上記の相補的な取付手段を有しているか、又は上記の相補的な取付手段を有するように設計されている。
組み合わせるべき付属品は、例えば1又は複数の加熱要素(例えば誘導コイル)、表示システム、電子ボード、光源、制御インターフェース又はハウジング、センサー、無線充電器等であってよい。1又は複数の支持体は、例えばアルミニウム製又はプラスチック製の、シートに結合させるべき付属品を受けることを意図している、特にプレート又はハウジング又はケーシングの形態を採ってよく、これらのプレート又はハウジングは、場合により、シート及びそのコネクターと完全に離れていることが可能であり、又は(上で言及したように、コネクターが何組かに組み合わせられている場合)1若しくは複数のコネクターから少なくとも一部で取り外されており、その一方で同時に、他の部分においてはコネクターと接続されていることが可能であり、適切な場合にこ(れら)の支持体が、シート及び/又はコネクターの一部を作っているか、又は代替的には必要に応じて付加されることが可能である。
1又は複数の接続要素に提供されている取付システムは、少なくとも2つの軸に沿う取付(特に2つの異なる並進及び/又は回転運動によって得られる取付)及び/又は2つの運動での取付、及び/又は(1又は複数の付加すべき要素を取り付けるためでもある)ガラスセラミックシートに向いた力を及ぼすようにする取付を可能とするように設計されており、かつ種々の手段及び/又は部材及び/又は要素により、(少なくとも2つの軸に沿う及び/又は2つの運動での及び/又はガラスセラミックシートに向いた力による、ここで、これらの動きは、特に各々が又は組み合わせて、付加された要素を固定し、効果的に位置を保持することを可能とする)所望の取付を得るように互いに組み合わせられている、接続要素で作られていてよい。好ましくは、特に取付システムがガラスセラミックシートに向いた力を及ぼすように設計されている場合、付加すべき要素の取付手段が接続要素に導入される方向は、固定手段により及ぼされる上記の力の方向と、有利には異なっており、特に上記の力の方向に対して垂直である。
取付システムは、例えば、ひとたび取付手段がコネクターに位置したときに、取付手段を固定するための、(適切な場合には、必要に応じて取り外すこと又は開放することができる)少なくとも1つの固定手段と組み合わせられている、付加すべき要素の取付手段を受けるための少なくとも1つのキャビティで作られていてよく、上記の固定手段は、ガラスセラミックシートに向いた力を及ぼし、付加すべき要素の取付手段が接続要素に導入される方向は、固定手段により及ぼされる上記の力の方向と、好ましくは異なっており、特に上記の力の方向に対して垂直である。
固定手段は、例えば押圧要素、例えば接続要素を(一部において)作る円柱状の外殻の外部又は内部のスプリングと、止め要素、例えば、後に図示するように、ひとたび付加された要素の取付手段が接続要素のキャビティに導入されるとスプリングを圧縮状態に維持するピンとの組合せで作られていてよく、ピンの取り外しは、その後に潜在的に付加された要素を必要に応じて引き抜くことを可能とする。
代替態様として、固定手段は、磁石であってよく(付加された要素の取付手段は、その場合、強磁性材料等の適切な材料で作られている)、又は代替的には磁石により引きつけられることができる材料、例えば強磁性材料で作られている接続要素の一部又は構成部材であってよく、このように、付加された要素の取付手段は、磁石又は磁化されている部分を具備している。
取付システムは、例えばねじ山付けされているか、又はバヨネット若しくはスライドピボットタイプの取付を可能とするシステム(例えばノッチ)を備えている、接続要素の端部(特にガラスセラミックシートと接している端部と反対側の端部、又は側方の端部)であってもよく、この端部は、少なくとも2つの軸に沿う、及び/又は2つの運動での、取り付けられた追加の要素の(バヨネット取付/スライドピボット取付又はねじ締めによる)取付を可能とし、それによって、一方向のみで単純な挿入、又は反対側への引張を行うことによってよりも寧ろ、少なくとも2つの軸に沿う1又は複数の運動(特に並進及び回転運動)及び/又は2つの運動のみを行うことにより、付加された要素を挿入し又は抜き取ることが可能となる。
既に示したように、接続要素が取り付けられているガラスセラミックシートは、有利には一体となっており(又は一体鋳造であるか、又は一体成形として作られている)、特に本質的に平坦であり、かつ15mm未満、特に12mm未満、特に6mm以下の厚さ、及び20~400℃で30×10-7-1未満(好ましくは20~400℃で13×10-7-1未満)の膨張係数を有する。
有利には下面における、コネクター及び付属品の存在は、適切な場合には、見栄えのしない要素を隠すこと、容易に維持できる可視的な表面を与えること、及びシートの付属品の良好な耐久性を保証すること等を可能とする。このようにして、ガラスセラミックシートは、主に接続が、連続的であり/一様であり/なく、魅力的で、かつ容易に維持できる表面を与える。それは、(特に数十ナノメートル~数百ナノメートル程度の、又はこれを超える程度の)薄い厚さの装飾的な又は機能的なコーティング、例えばエナメル、塗料、薄層等で作られたコーティング、及び/又は上記のコネクターに取り付けられていても取り付けられていなくてもよい他の要素を備えていてよい。
適切な場合には、シートは、ワークトップ又は家具ユニットの表面としての使用のため、可視であること、及び0.4m超、特に0.7m超、又は1m超、特に2m以上の面積を有する(家庭又は仕事の)物品のための支持体として働くことを意図している最大の寸法のシートの面の(シートの長さ及びシートの幅の製品に対応する)表面積を有していてよい。この場合、シートはまた、好ましくは、次の特徴のうちの1つ及び/又は他方を有する(与えた境界値は含まれる):(標準規格ASTM C 1259に従って測定した)80~100GPaのヤング率、110~220MPaの曲げ強度(70mm×70mm×4mmのシート上でのリングオントライポッド試験により測定した。直径40mmの円に内接している正三角形の頂点に配置した3つの直径9.5mmの球上にサンプルを載置し、直径10mmの環により5mm/minの進行速度でサンプルの中央に力を印加した。「A statistical distribution of strength of Materials」(Royal Swedish Institute For Engineering Research,W.Weibull,Stockholm 1939,1-45)に記載されているWeibullモデルにより結果を解釈する。得られたデータは、「スケールファクター」とも称され、平均の破断応力を示しており、屈曲の破壊係数(MOR:modulus of rupture)測定であるWeibull法による分析から得られ、MPaで示される)、(特に標準規格DIN 51936に従って測定した)2W/m.K未満の熱伝導性、250℃~700℃の耐熱衝撃性、2.3~2.7の密度、(標準規格DIN12116に従って測定した)0~2mg/cmの耐酸性、及び(標準規格ISO 695に従って測定した)0~1mg/cmの耐塩基性。
用いるガラスセラミックシートは、好ましくは平坦(又は支配的に若しくは実質的に平坦)であり、かつ基材の大きさ/表面積/対角線に応じ、特に基材の対角線の0.1%未満、好ましくは3mm未満、特に2mm未満、特に1mm未満、又は約ゼロの平坦さ(審美的な又は機能的な目的のために基材に生み出されたあらゆる可能性のある意図的な変形を除いた、基材の平均の平面に対する、基材の最高点と最低点との間の高さ)を有する。平坦さは、Visuolにより販売されているSurFlatうねり測定器により測定される。概して、ガラスセラミックシートは、特に長方形、実際には正方形、又は円形若しくは楕円形等の形状を有し、かつ概して使用位置において「上方」にある面(視認可能である面)、使用位置において「下方」にある別の面(概して枠組又は骨組に隠れている)、及び端面(又は縁又は厚さ)を示している。上面は、概して平坦であり、かつ滑らかであるが、少なくとも1つの突出領域及び/又は少なくとも1つの凹部及び/又は少なくとも1つの開口部及び/又は勾配付きの縁等を示してもよく、これらの形状の変化は、有利にはシートにおける(材料の変化又は継ぎ目がない)連続的な変化を構成している。下面は、好ましくは平坦であり、又は実際には(コネクターが、充填剤としても作用する接着剤を用いて接着させることができる場合、又はシートが他の適切な充填材、例えば樹脂若しくはセルフレベリングフィルムを含有している場合に)凹凸を備えている。
ガラスセラミックシートの厚さは、少なくとも2mm、特に少なくとも2.5mmであり、特に3~15mm程度である。
ガラスセラミックは、所望の用途及び所望の外観に応じ、暗色(黒色、暗褐色)又は薄色(白色、クリーム色)であってよく、かつ半透明又は不透明又は透明であってよい。ガラスセラミックは、特にリチウムアルミノケイ酸塩ガラスセラミックであってよい。ガラスセラミックは、特にヒ素で精製されていてもよく(すなわち、0.5重量%~1.5重量%程度の(Asとして示す)酸化ヒ素を含有している組成(を有する母材ガラス)を有する)、又はヒ素で精製されていなくてもよく(特に0.2%未満、特に0.1%未満、又はゼロの酸化ヒ素の含有率を有する)、錫で精製されており、又は硫化物で精製されており、また圧延により又はフロート処理により得てもよい。
上記で示したように、シートは、適切な場合に特にガラスセラミックに概して用いられているコーティングの中から、種々の機能的及び/又は装飾的なコーティング、例えばエナメル、塗料、薄層(例えば金属、誘電体等)等をベースとするコーティングを具備していてよい。例えば、1つの面は、装飾目的を有する、及び/又は1又は複数の要素(表示部等)に信号を送るための、及び/又は(例えば光源が直視されることを防止するための)マスキングとして働く、及び/又は(光抽出部としての、又は均一な照明を与える等のための)他の機能のための、1若しくは複数のエナメル層、又は1若しくは複数のエナメルパターンを具備していてもよい。シートは、1又は複数の追加の性質、例えば耐擦過性、機械的強度、非マーキング性、あふれ出し防止性等をシートに与える機能層を備えていてもよく、特に1又は複数のコーティングは、コーティングのタイプ及び所望の機能に応じ、視認できる面又は反対側の面に存在することが可能である。
シートは、特にかつ有利にはコネクターにより、種々の用途を可能とする種々の要素(又は付属品)を備えていてもよく、それによって、特に相互作用的かつ変更可能なユニット又はワークトップを作るようにされている。
例えば、このシートは、1又は複数の光源、特に発光ダイオードで作られており、かつ例えば1若しくは複数の領域、又はシートの1若しくは複数の要素若しくは表示を、特にシートを通る光の透過により具現化する(視認可能にする)ことを意図する、1又は複数の光源を備えていてもよい。これらの光源は、(例えば表面の下に配置され、かつコネクターを用いて同様に取り付けることができるセンサーを用いた)シートの表面上の接触により、又は(特に無線通信により)遠隔的に、実際には手の単純な運動により(例えば、適切な場合には、外部に配置され、かつ例えば三角測量により動きを記録して、特に適切なアルゴリズム及び適切なインターフェースを用いて、運動を機能の作動に変換する、センサーにより)、又は適切な場合には、所定の物体をシートの所定の位置に配置することにより、作動することができる(キー、ロゴ、又はキーパッド等の形態の)操作を示すことを特に可能とする。光源は、例えば適切なインターフェースを用いた無線通信によりダウンロードし、かつ光源からシートの表面上に投影し又は透過した装飾又は種々のデータ(表示するデータ、例えばコンピューターページ、調理レシピ等)を表示することも可能とする。
シートは、光源に関して記載したように、種々の方法で作動することもできる1又は複数の加熱要素、例えば誘導コイル、放射要素を備えていてよく、かつ少なくとも1つの隣接する要素(例えば光源又は加熱要素)との接続インターフェース、及び/又は適切な場合には少なくとも1つの外部要素、例えば無線通信のための外部モジュールを備えていてよく、上記のインターフェースは、例えば制御ユニット、タブレット若しくはタッチスクリーン、Bluetooth、WLAN、wifi、RFIDチップ、Lifi等のタイプのシステムである。
シートは、他の要素、例えば1又は複数の導波管、及び種々の他の部材、特に電気及び/又は電子部材、例えば(例えば電話、誘導コイル等のための)充電器、1又は複数の導線、(例えば鍋タイプの物体が近づいてきていることを知らせる)可聴若しくは振動要素等を備えていてもよい。
本発明により与えられる解決策は、上記で言及したように、特に有利である。1又は複数の小さい面積の接続要素、及び種々の位置にそれらを配置する可能性は、用いる材料の選択、及び付属品の機能が何であっても、摩擦又は熱により上記の付属品が損傷する危険なしに付属品が動作することを可能とする距離で離れて組み合わせるべき1又は複数の付属品を取り付けるために選択される取付の態様と相まって、全てのタイプのガラスセラミックシートのために適した、上記の問題に対する解決策を与えることを可能とし、かつ複雑な取付又は工具の必要なしに、かつシート、特に大きな面積及び重量のシートを取り扱う必要なしに、種々のタイプの付属品の取付及び/又は取外しを想起することを可能とする。このようにして、本発明により開発された製品は、種々のタイプの要素を、シート上の種々の位置で、適切な場合には取り外し可能に、スペース、又はシートと組み合わせられる特定の付属品(例えば放射タイプ又は誘導タイプである、存在し得る随意の加熱要素)との干渉の問題をその設置が生ずることなく、取り付けることを可能とするアセンブリの態様を提案することにより、所望の目的を満足し、その一方で、同時に組み合わせられている付属品がシートと組み合わせてそれらの機能を行うこと(例えばシートの下方に付加された要素を用いて、加熱領域を照らすこと又はデータを示すこと等)を可能とし、提案した解決策はまた、適切な場合に、求められる時に又はシートの意図する用途に従って付属品を交換することを可能とする。
本発明によるシートは、特にガラスセラミックシート、特に大きな面積の、セラミック化により得られるガラスセラミックシートから、特に接続要素をガラスセラミックの表面に、熱硬化性接着剤を用いて接合させることにより製造することができる。
実際には、概して以下のようにしてガラスセラミックシートを製造する:ガラスセラミックを作るために選択した組成を有するガラスを溶融炉で溶融させ、次いで、溶融ガラスを成形ローラーの間で通過させることにより、溶融ガラスを巻き取って標準的なリボン又はシートを与え、ガラスリボンを所望の寸法に切断する。次いで、既に切断されていてもよく、又は切断されていなくてもよいシートを、それ自体公知の方法でセラミック化する。セラミック化は、ガラスを、「ガラスセラミック」と称され、膨張係数がゼロ又はゼロ付近であり、かつ750℃(又は実際にはそれよりも高い)もの耐熱衝撃性を有する、多結晶材料へと変化させるため、選択された温度プロファイルに従ってシートを焼成することからなる。概して、セラミック化は、概してガラス転移領域の付近に存在する核形成領域まで温度を徐々に上昇させる工程、核形成温度範囲を数分間かけて横断し、更にセラミック化保持温度まで温度を徐々に上昇させ、セラミック化保持温度で数分間保持し、続いて周囲温度まで急速に冷却させる工程を含む。
本発明による大きなサイズのシート、特に0.7m超の表面積を有するシートを得るためには、0.4m未満の表面積を有するセラミックガラス基材を得るための最適かつ一般的なやり方である速度、長さ又は滞留時間に対してそれぞれ、セラミック化サイクルの間の移動速度を、選択的に、少なくとも25%、好ましくは少なくとも50%低減させるか、又はセラミック化徐冷窯の長さ若しくはセラミック化徐冷窯における滞留時間を、少なくとも25%、好ましくは少なくとも50%上昇させる。
適切な場合には、この方法は、例えば水噴射物、切断砥石による機械的な切込み等の、(概してセラミック化前の)切断操作、続いて成形操作(研磨、面取り等)を含む。この方法は、特定の突出部を作るため、圧延又は沈下湾曲工程を含むこともできる。
本発明は、本発明による既に定義したシート上に、付加された要素又は付属品を組み立てる(又は載置する若しくは取り付ける)ための方法であって、それによって、付加された要素又は付属品を、有利には取り外し可能に、少なくとも2つの異なる軸に沿う(又は少なくとも2つの異なる方向での)(接続要素に対する付加された要素の)1又は複数の運動を行うことにより、並びに/又は少なくとも2つの運動、特に並進及び/若しくは回転運動(特に並進及び回転運動)を行うことにより、例えば少なくとも1つのねじ締め又はバヨネット若しくはスライドピボットによる載置により、並びに/又は付加された要素の少なくとも一部に力を及ぼすことにより、シートの少なくとも1つの接続要素に載置し、ここで、力は、ガラスセラミックシートに向いており、付加すべき要素(の取付手段)が接続要素に導入される方向は、上記の力の方向と好ましくは異なっており、特に上記の力の方向に対して垂直である、方法にも関する。
本発明の他の有利な特徴及び詳細は、本発明の実施態様の非限定的な記載から、添付図面を参照しながら以下で明らかにしよう。
図1aは、第一の例示的な実施態様の本発明によるシートの(上からの)透視概略図を示している; 図1bは、1又は複数の組み合わせるべき備品又は付属品を受けるべき支持体が、接続要素を用いてシートに付加されかつ取り付けられている場合の、図1aにおいて示した接続要素の1つの軸に沿う上記のシートの概略断面図を示している; 図1cは、図1bの代替的な形態の概略断面図を示しており、このとき、接続要素を用いてあらかじめ取り付けられていた支持体が取り外されている; 図2aは、(図示していない、組み合わせるべき1又は複数の備品又は付属品を受けている)支持体が複数のコネクターに取り付けられている状態の、前の実施態様の代替的な形態の(下からの)概略図を示している; 図2bは、支持体が接続要素に取り付けられている状態の、図2aに示した接続要素の下からの図を示している; 図3aは、本発明によるシートの第三の典型的な実施態様の概略断面図を示している; 図3bは、図3aの実施態様の代替的な形態を示している。
図面全体を通して、同一のタイプの要素を示すために、同一の参照番号を用いている。
上記の図の各々において、本発明によるシート(1)は、ガラスセラミックの一体となっているシート(例えば呼称KeraBlack+でEurokera社により販売されている種類のシート)である。このシートは、平坦な上面及び下面を有し、かつ例えば6mmの厚さ及び0.78mの表面積を有し、特に国際公開第2012156444号パンフレットと同等の手順により得られる。この手順では、セラミック化徐冷窯を通過する速度を50%まで低減させて、いかなる平面度欠陥をも有しない大型のシートを得る。
図示した実施態様の各々において、ガラスセラミックシート(1)、特にユニットの表面として又は大きなワークトップとして働くことを意図しているガラスセラミックシートは、その下面(1’)に、複数の接続要素(2)を備えており、接続要素の各々は、特に中空又は半中空である、少なくとも1つの外殻又は円柱体(3)を具備しており、接続要素の各々は、シートの下面(又は使用位置において最も低い面)の下で、-40~80℃での900×10-7-1未満の膨張係数、及び10N/mm超の剪断強度を有する熱硬化性接着剤(4)(視認不能である/図2a及び2bにおいて示していないが、コネクターの基部で、コネクターとシートとの間に存在している)、例えばHenkel社により型番Loctite EA 9492で販売されているエポキシタイプの接着剤、又はHenkel社により型番Loctite 480で販売されているシアノアクリレートタイプの接着剤により結合されている。
図1a~1cに示した第一の実施態様においては、複数の同一又は類似の接続要素(2)(これらのうちの2つを図1aに示しており、これらの接続要素は、シートの下方の随意の位置に配置されていることが可能であり、シートの外形は、図1aに概略的に示した外形を超えて延在していていることが可能である)を備えており、この接続要素は、例えばアルミニウム等の非磁性材料で作られている、10mmの直径及び4cmの高さの円柱体(3)、並びに少なくとも1つのスプリング(5)、例えば34mmの自由長及び48Nの最大力を有し、円柱体に固定されている(例えば円柱体の外部若しくは内部で、又は円柱体に取り外し不能に若しくは取り外し可能に同様に固定されている基部(6)に固定されている)、ステンレス鋼製のスプリングで各々が少なくとも作られている。この円柱体は、横断開口部(7)、例えばシートの下面から約3mmの位置に貫通開口を有しており、それによって、支持体(9)の、この開口に収納されることができるための適切な大きさの部分(8,8’)をここに挿入することができる。
支持体(9)は、例えば寸法19×26cmかつ(側壁の)厚さ12mmの長方形のアルミニウム又はプラスチックケーシングの形態を採っており、かつ1又は複数の備品又は付属品、例えば誘導コイル、電子ユニット等の部品を支えることを意図している。上記の支持体の部分(8,8’)は、各々の接続要素に備えられている取付システムの相補的な取付手段を構成しており、上記の取付システムは、例えば図1bの実施態様におけるスプリング(5)と開口部(7)との組合せにより作られているか(基部は、この取付システムの一部を形成していることも可能である)、又はスプリング(5)と、開口部(7)と、ピン(10)と、図1cの実施態様における接続要素の下端に向いている第二の横断貫通開口部(11)との組合せで作られている。
それによれば、図1bの実施態様において、備品又は付属品を支えている支持体が取り付けられているとき、支持体(9)のこの部分(8)(又は取付手段(8))の端部(12)の特定の形状は、それをコネクター(2)の開口部(7)に(矢印の向きに)導入することを可能としつつ、同時に、スプリングが上記の部分に力を及ぼすことにより、上記の部分を固定する位置まで、スプリング(5)を徐々に圧縮する。接続要素のスプリングにより及ぼされるこの力は、付加された要素(9)の挿入方向に対して垂直であり、かつ本発明による取付の態様の1つによるシートの方向に及ぼされる。備品を取り外し又は交換する必要がある場合には、挿入方向に対して反対方向に引っ張り、それによってスプリング及び支持体を解放することにより、支持体を取り外すことができる。
取り外し可能な取付の一態様も描写している図1cに示した代替的な形態においては、備品又は付属品を保持している支持体が取り付けられているとき、支持体(9)の部分(又は取付手段)(8’)を、コネクター(2)の開口部(7)に導入し、次いでコネクターの底部でピン(10)を開口部(11)に導入して、スプリング(5)を圧縮し、それによって、スプリングが支持体の部分(8’)を固定しつつ、この部分の挿入方向に垂直であり、かつ本発明による取付の一態様によるシートの方向で、上記の部分に力を及ぼすようにする。備品を取り外し又は交換する必要がある場合には、(挿入方向に対して反対方向に)ピンを引き抜き、それによってスプリング及び取り外すことができる支持体を解放することにより、支持体を取り外すことができる。
適切な場合には、図1bにおける基部(6)は、取り外し可能なピンとして働くこと、及びコネクターの取付システムの一部を形成することもできる。
別の実施態様においては、側方の開口部(7)、又は要素の自由端における(基部(6)の所在位置における)開口部は、バヨネット若しくはスライドピボットによる取付を可能とする形状の少なくとも1つのノッチに置き換えて、次いで、支持体の部分(8,8’)は、第一の運動でノッチに嵌合することができ、第二の運動により上記のノッチ中で固定する(特にプッシュアンドターンタイプの運動により取り付ける)ことができる、少なくとも1つの相補的な形状を備えていてもよく、又はねじ山に置き換えて、次いで、支持体の部分(8,8’)は、上記のねじ山に螺合することが可能であってもよく、次いで、本発明による固定の他の形態に従い、並進及び回転運動を用いて、2つの異なる運動及び/又は軸により、これらの代替物のいずれにも固定することができる。
この実施態様、又は図2a及び2bに示した代替的な形態においては、シートは、3組に組み合わせられている同一又は類似の接続要素(2)を備えており、各々は、前の実施態様のように、(例えば前と同一の材料で作られており、かつ同一の面積を有する)円柱体(3)及びスプリング(5)で作られており、上記の円柱体に取り付けられている。
支持体(9’)は、例えば直径21.5cmのポリカーボネート製の湾曲したケーシングの形態を採っており、かつ1又は複数の備品又は付属品、例えば誘導コイル、電子ユニット等を支えることを意図している。このケーシングは、接続要素に備えられている取付システムと相補的な取付手段を構成している3つの外部フック(13)を備えており、上記の取付システムの各々は、例えばスプリング(5)と、ピン(10’)と、接続要素の下端に向いている横断貫通開口部(11’)との組合せで形成されている。
それによれば、備品又は付属品を支えている支持体(9’)が取り付けられているとき、上記の支持体を、コネクターの間に配置されているフックによりコネクター(2)の間に下から持ってきて、次いで支持体を旋回させて、フックの各々がコネクターのうちの1つを同時に外嵌するようにする。次いで、コネクターの各々の底部に備えられた開口部(11’)にピンを導入し、組み合わせられているスプリング(5)を圧縮して、スプリングが、シートの方向で上記のフックに力を印加することにより関連するフックを係止し、それによって、支持体のその位置を固定するようにする。この力はまた、フックが導入された(又は持ってこられた)方向に対して垂直である。備品を取り外し又は交換する必要がある場合には、ピンを引き抜き、それによってスプリングを解放すること、並びに反対の(回転及び並進)運動を行うことにより、支持体を取り外すことができる。
取り外し可能な取付の一態様を同様に示している図3a及び3bに示した第三の実施態様においては、シート(1)は、複数の同一又は類似の接続要素(2)を備えており、接続要素の各々は、その基部で中空であり、直径2mm高さ10mmの少なくとも1つの円柱体(3)、及び例えばアルミニウム等の非磁性材料、及びコネクター(2)の基部でキャビティ(15)に(例えば接着結合又は嵌め込みにより)取り付けられている少なくとも1つの磁石(14)で作られている。
1又は複数の備品又は付属品を支えることを意図している支持体は、例えばアルミニウム製又はプラスチック製のケーシング又はハウジングの形態を採っており、かつコネクターのキャビティ(15)に収納されることができる端部(16)を有する部材(8’)を有しており、この端部は、例えば強磁性材料で作られているか又は強磁性材料で被覆されており、かつ各々の接続要素において提供されている取付システムと相補的な取付手段を作っており、上記の取付システムは、例えばキャビティと磁石との組合せにより作られており、磁石は、本発明の実施態様の1つによるシートの方向に部材(16)に力を及ぼす。
図3bにおける代替的な形態においては、磁石/磁化されている部分(14’)は、このとき、接続要素と組み合わせられている支持体の端部(16)に配置されており、この例においては、接続要素は、強磁性材料で作られているキャビティの内面(17)を有しており、例えば上記の内面は、適切な場合には上記の内面に結合されている強磁性箔で、又は磁性粒子をベースとする塗料で被覆されており、取付は、支持体の端部(16)と接続要素との間で、ガラスセラミックシートに向いた力により行われる。
別の代替的な形態においては、キャビティ(15)又は接続要素(2)の外側部は、バヨネット若しくはスライドピボットにより取り付けることを可能とする外形を有するように設計されていてよく、それによって、支持体の部分(8’,16)は、第一の運動で接続要素のこの部分と嵌合することができ、そして第二の運動で固定されることができる(プッシュアンドターンタイプ又は並進-回転タイプの運動)少なくとも1つの相補的な形状を備えているか、又はキャビティの所在位置で、若しくは接続要素の外側部上に、ねじ山が備えられていてもよく、それによって、次いで、支持体の部分(8’、16)は、上記のねじ山に螺合することができ、次いで、本発明による固定の他の形態に従い、2つの異なる運動及び/又は軸により、これらの代替物のいずれにも固定することができる。
本発明によるシートは、特に新たな範囲の調理装置又は(家具)ユニットを製造するために有利に用いることができる。
本発明の実施態様の一部を以下の項目1~17に記載する。
〈項目1〉ガラスセラミックシート、特に家具ユニットの表面及び/又はワークトップとして用いることが意図されている、ガラスセラミックシートであって、その面のうちの少なくとも1つ、特にその下面において、10cm未満の高さであり、かつその断面が直径3cm未満の円に内接することができる、少なくとも1つの接続要素を具備しており、前記接続要素が、少なくとも70℃に耐えることができる材料から作られており、少なくとも2つの軸に沿う取付、及び/又は2つの運動での取付、特に少なくとも2つの異なる並進及び/又は回転運動により得られる取付を可能とし、かつ/又は前記ガラスセラミックシートに向いた力を及ぼすことができる、少なくとも1つの取付システムを具備している、ガラスセラミックシート。
〈項目2〉前記接続要素が、6cm未満の高さ、有利には4cm以下の高さ、及び直径2cm未満の円に内接することができる断面を有することを特徴とする、項目1に記載のガラスセラミックシート。
〈項目3〉前記接続要素が、1又は複数の部材で作られており、かつ円柱状のスタッド又はピンの外観を有しており、適切な場合には1又は複数の中空部材を具備しており、かつ/又は適切な場合には1又は複数の他の外部又は内部の構成部材を備えていることを特徴とする、項目1又は2に記載のガラスセラミックシート。
〈項目4〉前記接続要素が、少なくとも部分的に、耐火及び/又は非磁性材料で作られていることを特徴とする、項目1~3のいずれか一項に記載のガラスセラミックシート。
〈項目5〉前記シートが、前記シートの前記下面の下に配置されている複数の接続要素を具備していることを特徴とする、項目1~4のいずれか一項に記載のガラスセラミックシート。
〈項目6〉前記接続要素又は前記接続要素の少なくとも一部が、有利には取り外し可能に、少なくとも1又は複数の付加すべき要素、特に1又は複数の組み合わせるべき付属品、又は組み合わせるべき付属品の少なくとも一部を受けるべき支持体の少なくとも一部を支えることが可能であることを特徴とする、項目1~5のいずれか一項に記載のガラスセラミックシート。
〈項目7〉前記1又は複数の付加すべき要素の各々が、少なくとも1つの取付手段を備えており、前記取付手段が、前記接続要素に付属している前記取付システムと相補的であることを特徴とする、項目6に記載のガラスセラミックシート。
〈項目8〉相補的な取付手段を備えている前記1又は複数の付加すべき要素が、1又は複数の支持体、特に1又は複数の組み合わせるべき付属品、特に加熱要素、表示システム、電子ボード、光源、制御ユニット若しくはインターフェース、又はセンサータイプの付属品を支えることが意図されているケーシング又はプレートタイプの支持体であることを特徴とする、項目7に記載のガラスセラミックシート。
〈項目9〉前記付加すべき要素の前記取付手段を前記接続要素に導入する方向が、前記付加すべき要素の前記取付システムにより及ぼされる前記力の方向と異なっており、特にこの方向に対して垂直であることを特徴とする、項目7又は8に記載のガラスセラミックシート。
〈項目10〉前記取付システムが、スプリング等の少なくとも1つの押圧要素と、ピン等の止め要素との組合せにより作られており、前記付加された要素の前記取付手段がひとたび前記接続要素に導入されると、前記スプリングを圧縮状態に保つことを特徴とする、項目1~9のいずれか一項に記載のガラスセラミックシート。
〈項目11〉前記取付システムが、少なくとも1つの磁石で作られていることを特徴とする、項目1~9のいずれか一項に記載のガラスセラミックシート。
〈項目12〉前記取付システムが、前記接続要素の端部により少なくとも作られており、前記端部が、ねじ山付けされているか、又はバヨネット若しくはスライドピボットタイプの取付を可能とするシステムを備えており、前記端部が、取り付けられた追加の要素の、少なくとも2つの軸に沿う取付及び/又は2つの運動での取付を可能とすることを特徴とする、項目1~9のいずれか一項に記載のガラスセラミックシート。
〈項目13〉前記シートが、15mm未満の厚さ、20℃~400℃での30×10 -7 -1 未満の膨張係数、及び0.7m 以上の表面積を有する一体となっているシートであることを特徴とする、項目1~12のいずれか一項に記載のガラスセラミックシート。
〈項目14〉項目1~13のいずれか一項に記載の少なくとも1つのガラスセラミックシートを具備している、家具及び/又は住宅設備である物品、特にワークトップ又は家具ユニット。
〈項目15〉前記シートが、前記家具及び/又は住宅設備である物品の1つの面、特に上面の少なくとも50%、又は全体を占めており、かつ1又は複数の支持体上に、特に水平に載置されており、それによって、種々の用途向けの連続的な安定表面を提供するようにされていることを特徴とする、項目14に記載の家具及び/又は住宅設備である物品。
〈項目16〉前記シートが、加熱要素、光源、可聴若しくは振動要素、表示システム、電子ボード、制御ユニット若しくはインターフェース、又はセンサータイプの付属品又は備品を備えていることを特徴とする、項目14又は15に記載の家具及び/又は住宅設備である物品。
〈項目17〉項目1~13のいずれか一項に記載のシート上に、付加された要素又は付属品を組み立てるための方法であって、少なくとも2つの異なる軸に沿う1又は複数の運動を行うことにより、及び/又は少なくとも2つの運動、特に並進及び/又は回転運動を行うこと、例えば少なくとも1つのねじ締め、若しくはバヨネット若しくはスライドピボットによる載置を行うことにより、及び/又は前記付加された要素の少なくとも一部に力を及ぼすこと(ここで、力は前記ガラスセラミックシートに向いており、前記付加すべき要素を前記接続要素に導入する方向が、好ましくは前記力の方向と異なっており、特にこの方向に対して垂直である)により、前記付加された要素又は前記付属品を、前記シートの少なくとも1つの接続要素上に載置する、方法。

Claims (17)

  1. ガラスセラミックシートであって、その面のうちの少なくとも1つにおいて、10cm未満の高さであり、かつその断面が直径3cm未満の円に内接することができる、少なくとも1つの接続要素を具備しており、前記接続要素が、少なくとも70℃に耐えることができる材料から作られており、少なくとも2つの軸に沿う取付、及び/又は2つの運動での取付を可能とし、かつ/又は前記ガラスセラミックシートに向いた力を及ぼすことができる、少なくとも1つの取付システムを具備している、ガラスセラミックシート。
  2. 前記接続要素が、6cm未満の高さ、及び直径2cm未満の円に内接することができる断面を有することを特徴とする、請求項1に記載のガラスセラミックシート。
  3. 前記接続要素が、1又は複数の部材で作られており、かつ円柱状のスタッド又はピンの外観を有していることを特徴とする、請求項1又は2に記載のガラスセラミックシート。
  4. 前記接続要素が、少なくとも部分的に、耐火及び/又は非磁性材料で作られていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のガラスセラミックシート。
  5. 前記ガラスセラミックシートが、前記ガラスセラミックシートの前記下面の下に配置されている複数の接続要素を具備していることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載のガラスセラミックシート。
  6. 前記接続要素又は前記接続要素の少なくとも一部が、少なくとも1又は複数の付加すべき要素の少なくとも一部を支えることが可能であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のガラスセラミックシート。
  7. 前記1又は複数の付加すべき要素の各々が、少なくとも1つの取付手段を備えており、前記取付手段が、前記接続要素に付属している前記取付システムと相補的であることを特徴とする、請求項6に記載のガラスセラミックシート。
  8. 相補的な取付手段を備えている前記1又は複数の付加すべき要素が、1又は複数の支持体、1又は複数の組み合わせるべき付属品を支えることが意図されている支持体であることを特徴とする、請求項7に記載のガラスセラミックシート。
  9. 前記付加すべき要素の前記取付手段を前記接続要素に導入する方向が、前記付加すべき要素の前記取付システムにより及ぼされる前記力の方向と異なってることを特徴とする、請求項7又は8に記載のガラスセラミックシート。
  10. 前記取付システムが、少なくとも1つの押圧要素と、止め要素との組合せにより作られており、前記付加すべき要素の前記取付手段がひとたび前記接続要素に導入されると、前記押圧要素を圧縮状態に保つことを特徴とする、請求項~9のいずれか一項に記載のガラスセラミックシート。
  11. 前記取付システムが、少なくとも1つの磁石で作られていることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載のガラスセラミックシート。
  12. 前記取付システムが、前記接続要素の端部により少なくとも作られており、前記端部が、ねじ山付けされているか、又はバヨネット若しくはスライドピボットタイプの取付を可能とするシステムを備えており、前記端部が、取り付けられた追加の要素の、少なくとも2つの軸に沿う取付及び/又は2つの運動での取付を可能とすることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載のガラスセラミックシート。
  13. 前記ガラスセラミックシートが、15mm未満の厚さ、20℃~400℃での30×10-7-1未満の膨張係数、及び0.7m以上の表面積を有する一体となっているシートであることを特徴とする、請求項1~12のいずれか一項に記載のガラスセラミックシート。
  14. 請求項1~13のいずれか一項に記載の少なくとも1つのガラスセラミックシートを具備している、家具及び/又は住宅設備である物品。
  15. 前記ガラスセラミックシートが、前記家具及び/又は住宅設備である物品の1つの面の少なくとも50%、又は全体を占めており、かつ1又は複数の支持体上に載置されており、それによって、種々の用途向けの連続的な安定表面を提供するようにされていることを特徴とする、請求項14に記載の家具及び/又は住宅設備である物品。
  16. 前記ガラスセラミックシートが、加熱要素、光源、可聴若しくは振動要素、表示システム、電子ボード、制御ユニット若しくはインターフェース、又はセンサータイプの付属品又は備品を備えていることを特徴とする、請求項14又は15に記載の家具及び/又は住宅設備である物品。
  17. 請求項1~13のいずれか一項に記載のガラスセラミックシート上に、付加された要素又は付属品を組み立てるための方法であって、少なくとも2つの異なる軸に沿う1又は複数の運動を行うことにより、及び/又は少なくとも2つの運動を行うことにより、及び/又は前記付加された要素の少なくとも一部に力を及ぼすことにより、前記付加された要素又は前記付属品を、前記ガラスセラミックシートの少なくとも1つの接続要素上に載置する方法であって
    前記力が、前記ガラスセラミックシートに向いており、前記付加すべき要素を前記接続要素に導入する方向が、好ましくは前記力の方向と異なっている、
    方法。
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