JP7003713B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンと電動機との間の動力伝達経路に設けられたクラッチを備えるハイブリッド車両の制御装置に関するものである。
自動変速機の変速クラッチの係合油圧を制御する電磁ソレノイドへの電流の指令値である要求電流値と、実際に前記電磁ソレノイドに生じた電流との関係を学習することによって一致させ、前記電磁ソレノイドから前記変速クラッチに供給する油圧を正確に作動させることによって、前記変速クラッチの係合を適切に制御する技術が、特許文献1に開示されている。また、エンジンと電動機との間の動力伝達経路に設けられた前記クラッチを油圧で制御するハイブリッド車両において、前記自動変速機の変速クラッチに油圧を供給する油圧回路と前記クラッチに油圧を供給する油圧回路とを別個に設ける構成も、特許文献2に開示されている。
特開2012-82909号公報 特開2014-184924号公報
自動変速機の変速クラッチに油圧を供給する油圧回路とエンジンと電動機との間の動力伝達経路に設けられたクラッチに油圧を供給する油圧回路とを別個に設ける構成において、前記自動変速機の変速クラッチ側の前記油圧回路に油温センサを備え、前記クラッチの前記油圧回路に油温センサを設けなかった場合、油温の変化によって前記クラッチを油圧で制御する電磁弁に流れる電流が変化し、前記電磁弁の制動距離が変動することによって、前記電磁弁から前記クラッチに供給される油圧の制御に変動が生じる虞がある。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、油温の変化に拘らず、エンジンと電動機との間の動力伝達経路に設けられた前記クラッチの制御の精度を向上させることにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)走行用駆動力源としてのエンジン及び電動機と、前記エンジンと前記電動機との間の動力伝達経路を断接するクラッチとを備えたハイブリッド車両の制御装置であって、(b)電磁制御弁によって調整された油圧を前記クラッチへ供給する第1油路と前記電磁制御弁を経由しないで前記電磁制御弁の元圧を前記クラッチへ供給する第2油路とを択一的に切替える切替弁と、を備え、(c)前記第2油路から前記クラッチに油圧が供給されている時に、前記電磁制御弁に要求された要求電流値と実際に流れる実電流との電流差を求め、前記電磁制御弁に対する油圧指令値と前記電磁制御弁の出力圧とが一致するように前記電流差に基づいて前記電磁制御弁に対する要求電流値を学習補正することを特徴とする。
第2発明の要旨とするところは、第1発明において、前記ハイブリッド車両は自動変速機と、前記自動変速機の変速クラッチに油圧を供給する第1油圧回路と、前記クラッチに油圧を供給する第2油圧回路とを備え、前記第1油圧回路および前記第2油圧回路のうち、前記第1油圧回路のみに油温センサが備えられていることを特徴とする。
第1発明によれば、走行用駆動力源としてのエンジン及び電動機と、前記エンジンと前記電動機との間の動力伝達経路を断接するクラッチとを備えたハイブリッド車両の制御装置であって、電磁制御弁によって調整された油圧を前記クラッチへ供給する第1油路と前記電磁制御弁を経由しないで前記電磁制御弁の元圧を前記クラッチへ供給する第2油路とを択一的に切替える切替弁と、を備え、前記第2油路から前記クラッチに油圧が供給されている時に、前記電磁制御弁に要求された要求電流値と実際に流れる実電流との電流差を求め、前記電磁制御弁に対する油圧指令値と前記電磁制御弁の出力圧とが一致するように前記電流差に基づいて前記電磁制御弁に対する要求電流値を学習補正する。このため、油温の変化に拘らず、前記クラッチに供給される油圧が指令値に対応する値となるので、前記クラッチの制御精度が高められる。
第2発明によれば、前記ハイブリッド車両は自動変速機と、前記自動変速機の変速クラッチに油圧を供給する第1油圧回路と、前記クラッチに油圧を供給する第2油圧回路とを備え、前記第1油圧回路および前記第2油圧回路のうち、前記第1油圧回路のみに油温センサが備えられている。このようにすれば、前記第2油圧回路に温度センサを設けない場合においても、油温の変化に係わる前記電磁制御弁の制御作動の変動を反映させることが可能となり、前記クラッチに油圧を供給する第2油圧回路を構成する前記電磁制御弁の精度の高い制御が可能となるとともに低価格化が可能となる。
本発明が好適に適用されるハイブリッド車両の構成の一例を模式的に説明する概略図であるとともに、前記クラッチへ供給される作動油の油圧を制御するための電気的な制御系統を説明するブロック線図である。 図1の動力伝達装置が備えている油圧回路を説明するブロック線図である。 図2の油圧回路のうちで、前記クラッチの作動に関する油圧制御回路の概略構成を説明する図である。 3のリニヤソレノイド弁への要求電流値と実電流との一例を示す図である。 3のリニヤソレノイド弁への要求電流値と実電流との差を判定するための制御作動を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用されたハイブリッド車両10の動力伝達装置12の概略構成を説明する骨子図で、FR(フロントエンジン・リヤドライブ)用の例である。動力伝達装置12は、エンジン(ENG)14側から順番に、ダンパ装置16、モータジェネレータMG、トルクコンバータ18、自動変速機(TM)20を同軸上に備えており、その自動変速機20からプロペラシャフト22、差動歯車装置24を介して左右の駆動輪26に駆動力が伝達される。ダンパ装置16はエンジン14のクランク軸15に連結されているとともに、そのダンパ装置16とモータジェネレータMGとの間には、動力伝達を接続、遮断する断接装置としてK0クラッチ28が設けられており、エンジン12を動力伝達経路から切り離すことができるようになっている。K0クラッチ28は、油圧によって摩擦係合させられる湿式多板クラッチで、第1連結軸30を介してダンパ装置16に連結されているとともに、モータジェネレータMGのロータに一体的に配設された支持プレート31等により形成される空間内に収容されて作動油すなわちオイルにより潤滑冷却される。モータジェネレータMGは電動機および発電機として選択的に使用できるもので、本実施例ではこのモータジェネレータMGおよびエンジン14が走行用の駆動力源として用いられ、モータジェネレータMGは第2連結軸32を介してトルクコンバータ18に連結されている。モータジェネレータMGは電動機に相当する。
ハイブリッド車両10においては、EV(Electric Vehicle)走行モードおよびHV(Hybrid Vehicle)走行モードが実行可能である。具体的には、EV走行中にアクセルペダル94が操作されて車両要求トルクが増大した場合に、走行モードをEVモードからHVモードに切り替え、エンジン14を始動してHV走行を行なう。エンジン14の始動に際しては、K0クラッチ28を完全係合に向けて係合させつつ、モータジェネレータMGからK0クラッチ28を介してエンジン14の始動のためのトルクを伝達させてエンジン14を回転駆動し、エンジン回転速度Neを引き上げつつエンジン14を制御することでエンジン14を始動する、公知のエンジン始動制御が行われる。
トルクコンバータ18は、TCハウジング33を介して第2連結軸32に連結されたポンプ翼車18aと、自動変速機20の入力軸34に連結されたタービン翼車18bとを備えており、ポンプ翼車18aに入力された駆動力をオイルを介してトルク増幅してタービン翼車18bに伝達する流体式伝動装置である。TCハウジング33と入力軸34との間にはロックアップクラッチ36が設けられており、第2連結軸32と入力軸34とをダンパ装置38を介して直結できるようになっている。このロックアップクラッチ36は、油圧によって係合、解放、或いはスリップ係合させられる油圧式摩擦係合装置である。また、自動変速機20は、複数のクラッチCやブレーキBの係合解放状態によって変速比が異なる複数のギヤ段が成立させられる遊星歯車式の有段の自動変速機で、変速クラッチに相当するクラッチCおよびブレーキBは油圧によって係合させられる油圧式摩擦係合装置であり、図1において、変速機(TM)20内に示した「C、B」は変速制御用のクラッチおよびブレーキである。
トルクコンバータ18および自動変速機20は第1ケース40内に収容されている。第1ケース40には、トルクコンバータ18と自動変速機20との間を仕切る中間隔壁42が一体的に設けられており、入力軸34は中間隔壁42の中心部を回転可能に挿通させられている。また、中間隔壁42の内周側部分には、第1オイルポンプ44が設けられている。この第1オイルポンプ44は、ポンプ翼車18aに相対回転不能に連結されており、常にモータジェネレータMGによって回転駆動可能とされている。
第1ケース40にはまた、その下端部に第1バルブボデー48が一体的に配設されている。第1バルブボデー48は、自動変速機20の変速制御やロックアップクラッチ36の係合解放制御を行うための各種の切替弁、油圧制御弁等を備えているとともに、自動変速機20や軸受等の各部を潤滑したり冷却したり、或いはトルクコンバータ18にオイルを供給している。また、第1オイルポンプ44の吐出オイルを必ずしも総て第1バルブボデー48へ供給する必要はなく、一部は潤滑冷却用としてそのまま潤滑部位等へ供給するようにしても良いなど、種々の変形態様が可能である。
一方、前記モータジェネレータMGおよびK0クラッチ28は、第1ケース40に複数のボルトを介して一体的に固設される第2ケース62内に収容されている。K0クラッチ28は、モータジェネレータMGのロータの内周側部分に配設されている。第2ケース62には、エンジン14側のダンパ装置16との間を仕切るために、別体に構成された第1隔壁64が複数のボルトを介して一体的に固設されており、前記第1連結軸30はその第1隔壁64の中心部を回転可能に挿通させられている。第2ケース62にはまた、第1隔壁64と反対側すなわちトルクコンバータ18側に、そのトルクコンバータ18との間を仕切る第2隔壁66が一体に設けられており、前記第2連結軸32はその第2隔壁66の中心部を回転可能に挿通させられている。また、第2隔壁66の内周側部分には、第2オイルポンプ68が設けられている。
第2ケース62にはまた、その下端部に第2バルブボデー70が一体的に配設されている。第2バルブボデー70は、K0クラッチ28の係合解放制御を行うための各種の切替弁、油圧制御弁等を備えている。第2バルブボデー70は、K0クラッチ28やモータジェネレータMG、或いは軸受等の各部に潤滑したり冷却したりするオイルを供給する。第2オイルポンプ68から第2バルブボデー70に供給されるオイルは、第2バルブボデー70からK0クラッチ28およびモータジェネレータMGに供給されることにより、K0クラッチ28の作動が制御されるとともに各部の潤滑冷却に用いられる。また、第2オイルポンプ68の吐出オイルを必ずしも総て第2バルブボデー70へ供給する必要はなく、一部は潤滑冷却用としてそのまま潤滑部位等へ供給するようにしても良いなど、種々の変形態様が可能である。
図2の動力伝達装置12内の油圧回路のブロック線図に示されるように、第1オイルポンプ(OP1)44に関連して第1油圧回路52が設けられている。第1油圧回路52では、第1オイルポンプ44によって第1オイルパン50から汲み上げられたオイルは、先ず第1バルブボデー(VB1)48に供給され、その第1バルブボデー48からトルクコンバータ(TC)18および変速機(TM)20に供給されることにより、それ等の作動が制御されるとともに各部の潤滑冷却に用いられる。この第1油圧回路52は、第1ケース40や中間隔壁42、入力軸34等の各所の部材に設けられた油路を用いて構成されている。この第1油圧回路52はあくまでも一例で、第1オイルポンプ44の吐出オイルを必ずしも総て第1バルブボデー48へ供給する必要はなく、一部は潤滑冷却用としてそのまま潤滑部位等へ供給するようにしても良いなど、種々の変形態様が可能である。図2において、トルクコンバータ(TC)18内に示した「L/U」はロックアップクラッチ36ある。
図2に示されるように、第2オイルポンプ(OP2)68に関連して第2油圧回路74が設けられている。第2油圧回路74は、前記第1油圧回路52と完全に分離して別個独立に構成されており、第2オイルポンプ68によって第2オイルパン72から汲み上げられたオイルは、先ず第2バルブボデー(VB2)70に供給され、その第2バルブボデー70からK0クラッチ28およびモータジェネレータMGに供給されることにより、K0クラッチ28の作動が制御されるとともに各部の潤滑冷却に用いられる。この第2油圧回路74はあくまでも一例で、第2オイルポンプ68の吐出オイルを必ずしも総て第2バルブボデー70へ供給する必要はなく、一部は潤滑冷却用としてそのまま潤滑部位等へ供給するようにしても良いなど、種々の変形態様が可能である。この第2油圧回路74は、第2ケース62や第2隔壁66、第1連結軸30、第2連結軸32等の各所の部材に設けられた油路を用いて構成されている。
図3には、例えば湿式多板型の油圧式摩擦係合装置であるK0クラッチ28を係合解放制御するK0クラッチ油圧制御回路76、すなわち第2油圧回路74の一部を構成する油圧回路の一例が示されている。K0クラッチ油圧制御回路76には、第2オイルポンプ68が発生する作動油圧が図示されていないレギュレータ弁等によって調圧されたライン油圧PL(本発明の元圧に対応する)が供給されている。K0クラッチ28には、第2油路L2から供給されるライン油圧PLと、第1油路L1から供給される図中にSLK0として示されているリニアソレノイド弁82(本発明の電磁制御弁に対応する)の制御油圧Pslk0と、のいずれかが切替弁84を介して供給されている。なお、リニアソレノイド弁82には排出油路EXslk0が備えられている。切替弁84は、オンオフソレノイド弁80から切替油圧Ponが入力されることによって、K0クラッチ28への供給油圧が制御油圧Pslk0からライン油圧PLに切替えられる。また、オンオフソレノイド弁80には、ライン油圧PLからモジュレータバルブ78によって調圧された油圧が供給され、オンオフソレノイド弁80がオン時に切替油圧Ponとして供給される。リニアソレノイド弁82は、それに供給された実電流Iaに比例して連続的に変化する制御油圧Pslk0を出力する。なお、モジュレータ弁78には排出油路Exが備えられている。
図1に戻り、ハイブリッド車両10には、例えばハイブリッド駆動制御などに関連する制御装置を含む電子制御装置100が備えられている。本発明の制御装置に対応する電子制御装置100は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことによりハイブリッド車両10の各種制御を実行する。例えば、電子制御装置100は、エンジン14の出力制御、モータジェネレータMGの回生制御を含むモータジェネレータMGの駆動制御、自動変速機18の変速制御、ロックアップクラッチ38のトルク容量制御、エンジン断接用クラッチK0のトルク容量制御等を実行するようになっており、必要に応じてエンジン制御用やモータジェネレータ制御用や油圧制御用(変速制御用)等に分けて構成される。
電子制御装置100には、例えばエンジン回転速度センサ86により検出されたエンジン14の回転速度であるエンジン回転速度Neを表す信号、タービン回転速度センサ88により検出された自動変速機20の入力回転速度としてのトルクコンバータ18のタービン回転速度Ntすなわち入力軸34の回転速度である変速機入力回転速度Ninを表す信号、出力軸回転速度センサ90により検出された車速Vやプロペラシャフト22の回転速度等回転速度である変速機出力回転速度Noutを表す信号、モータジェネレータ回転速度センサ92により検出されたモータジェネレータMGの回転速度であるモータジェネレータ回転速度Nmを表す信号、アクセル開度センサ94により検出された運転者によるハイブリッド車両10に対する加速度要求量としての図示されていないアクセルペダルの操作量であるアクセル開度θaccを表す信号、第1油圧回路52に設けられた油温センサ96により検出されたオイルの温度を示す信号、K0クラッチ28に供給される制御油圧Pslk0を制御するためにリニアソレノイド弁82内の図示されていないコイルに流れた実電流Iaを示すソレノイド電流センサ98からの信号Iaなどがそれぞれ供給される。
また、電子制御装置100からは、例えばエンジン14の出力制御の為のエンジン出力制御指令信号Se、モータジェネレータMGの作動を制御する為のモータジェネレータ制御指令信号Sm、エンジン断接用クラッチK0や自動変速機18のクラッチC及びブレーキBの油圧アクチュエータを制御する為に第1油圧回路52および第2油圧回路74に含まれる電磁弁(ソレノイド弁)等を作動させる為の油圧指令信号Spなどが、それぞれ出力される。
図1において、矩形の実線で囲まれた電子制御装置100の内部には、ハイブリッド車両10に設けられた電気的な制御系等の要部を説明する機能ブロックが示されている。切替弁判定手段102は、例えばオンオフソレノイド弁80をオン状態とするための指示信号Spに基づいて、K0クラッチ28に切替弁84を介してライン圧PLが供給されているか否かを判定する。また、K0クラッチ28に加えられる油圧を直接測定する等によってライン圧PLが供給K0クラッチ28に供給されているか否かが判定されても良い。ソレノイド電流制御手段104は、要求電流値Idにしたがってリニアソレノイド弁82への電流を制御し、要求電流値Idに応じた油圧指令信号Spを第2バブルボデー70に出力する。なお、実電流値Iaに対してリニアソレノイド弁82の出力圧Pslk0は略比例関係にある。また、リニアソレノイド弁82への電流として、たとえば0.4アンペアから0.8アンペア程度が、また所定時間taとして、たとえば1秒間が選択される。ソレノイド電流学習手段106は、ソレノイド電流センサ98によって検出されたリニアソレノイド弁82に実際に流れた実電流Iaと、電子制御装置100が指示した要求電流値Idとの差である電流差分値Idifに基づいて、要求電流値Idと実電流Iaとが一致するように要求電流値Idを学習補正する。
図4の実線は、要求電流値Idに応じてリニアソレノイド弁82から予め設定された正常な制御油圧Pslk0が出力された場合の、要求電流値Idおよび実電流Iaの予め記憶された関係を示している。図4において、要求電流値Id1のとき、たとえば油温Toilの低下によって、リニアソレノイド弁82のコイルの抵抗が増加すると、リニアソレノイド弁82に流れる実電流はIa1へ低下し、これによってリニアソレノイド弁82から出力される制御油圧Pslk0が低下する。この場合の要求電流値Id1に対応する実電流Iaは、たとえばIa2である。また、実線の上下には2つの鎖線で示された直線が示されており、要求電流値Idを学習する必要が無い、たとえば±10%の範囲である目標電流範囲Iacが示されており、Id1に対して、目標電流範囲IacはIa1からIa2となっている。複数種類たとえば0.4A、0.6A、0.8Aの3種類の要求電流値Id1に対して、実電流Iaがこの目標電流範囲Iac以内にそれぞれあれば、要求電流値Idは変更されずに、そのまま用いられる。しかし、複数種類の要求電流値Idの少なくとも一つが目標電流範囲Iacを外れた場合には、要求電流値Idと実電流Iaとの電流差分値Idifが零となるように、正または負の学習補正値ΔIdが決定され記憶される。そして次回の第1油路L1を通したK0クラッチ28の制御時において、要求電流値Idとして、学習補正値ΔIdが加算されることによって補正された値が出力される。学習補正値ΔIdは、一定値であっても良いし、電流差分値Idifに比例した値であっても良い。複数の種類の異なった要求電流値Idに対する複数の種類の実電流Iaに基づいて学習補正値ΔIdが決定されることによって、リニアソレノイド弁82への制御油圧の精度が向上させられているので、実電流Iaの精度確保が難しかった低電流領域においても、学習補正値ΔIdが正確に求められる。しかし一種類の要求電流値Idを用いて学習補正値ΔIdが求められても良い。
ハイブリッド制御手段108は、たとえばエンジン始動制御において、ソレノイド学習手段106によって学習補正された要求電流値Idを用いてリニアソレノイド弁82を駆動することでリニアソレノイド弁82からK0クラッチ28に供給される油圧Pslk0を制御する。これによって、油温センサを備えていない第2油圧回路74において油温Toilの変動が生じた場合において、K0クラッチ28の適切な制御が可能とされる。エンジン始動制御時のK0クラッチの制御においては、変速制御用のクラッチCおよびブレーキBの制御において用いられることの多い油圧フィードバック制御より早い応答性を要求されるため、学習を用いたフィードフォーワード制御が好適に用いられる。
図5は、KOクラッチ28へ制御油圧Pslk0を供給するリニアソレノイド弁82に対する要求電流値Idを学習補正する制御の要部を示すフローチャートである。切替弁判定手段102の機能に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S10において、K0クラッチ28にライン油圧PLが供給されている状態であるかが判定される。S10の判定が否定された場合、すなわちライン油圧PLはK0クラッチに供給されておらず、リニアソレノイド弁82からK0クラッチ28に油圧が供給されている場合等においては、S10からの判定が繰返される。S10判定が肯定された場合、ソレノイド電流制御手段104の機能に対応するS20において、3種類すなわち0.4A、0,6A、0.8Aの要求電流値Idをそれぞれ所定時間ta流すための要求信号、すなわち油圧指令信号Spが第2バルブボデー70に出力される。ソレノイド電流学習手段106の機能に対応するS30において、3種類の要求電流値Id毎にリニアソレノイド弁82に流れた実電流Iaがそれぞれ測定される。ソレノイド電流学習手段106の機能に対応するS40において、要求電流値Idと実電流Iaとの3種類の電流差分値Idifが、目標範囲Iac以内であるかがそれぞれ判定される。S40の判定が肯定されると、S10からの判定が繰返され要求電流値Idの学習補正は行われない。しかし、S40の判定のうち少なくとも1つが否定されると、ソレノイド電流学習手段106の機能に対応するS50において、電流差分値Idifが零となるように学習補正値ΔIdが決定され、従来記憶されていた電流差分値Idifおよび学習補正値ΔIdに替えて新しい電流差分値Idifおよび学習補正値ΔIdが記憶される。エンジン始動制御の要求が生じた場合は、新たに記憶された学習補正値ΔIdを用いて学習補正された要求電流値Idに基づいてリニアソレノイド弁82が制御される。
本実施例において、走行用駆動力源としてのエンジン14及びモータジェネレータMGと、エンジン14とモータジェネレータMGとの間の動力伝達経路を断接するK0クラッチ28とを備えたハイブリッド車両10の電子制御装置100であって、リニアソレノイド弁82によって調整された油圧Pslk0をK0クラッチ28へ供給する第1油路L1とリニアソレノイド弁82を経由しないでリニアソレノイド弁82の元圧であるライン油圧PLをK0クラッチ28へ供給する第2油路L2とを択一的に切替える切替弁84と、を備え、第2油路L2からK0クラッチ28にライン油圧PLが供給されている時に、リニアソレノイド弁82に要求された要求電流値Idと実際に流れる実電流Iaとの電流差分値Idifを求め、リニアソレノイド弁82に対する指令値Psとリニアソレノイド弁82の出力圧Pslk0とが一致するように電流差分値Idifに基づいてリニアソレノイド弁82に対する要求電流値Idを学習補正する。このため、油量の変化に拘らず、K0クラッチ28に供給される油圧Psk0が指令値Psに対応する値となるので、K0クラッチ28の制御精度が高められる。
さらに本実施例において、ハイブリッド車両10は自動変速機20と、前記自動変速機の変速クラッチC1、C2、C3、C4、B1、B2に油圧を供給する第1油圧回路52と、K0クラッチ28に油圧を供給する第2油圧回路74とを備え、第1油圧回路52および第2油圧回路74のうち、第1油圧回路52のみに油温センサ96が備えられていることを特徴とする。このようにすれば、第2油圧回路74に温度センサを設けない場合においても、油温Toilの変化にリニアソレノイド弁82の制御作動の変動を反映させた学習制御によって精度の高い制御が可能となるとともに低価格化が可能となる。第2油圧回路74に温度センサを設けない場合においても、油温Toilの変化に係わるリニアソレノイド弁82の制御作動の変動を反映させることが可能となり、K0クラッチ28に油圧を供給する第2油圧回路L2を構成するリニアソレノイド弁82の精度の高い制御が可能となるとともに低価格化が可能となる。
上記の実施例において、動力伝達装置12は、油温センサ96を備える第1油圧回路52とともに、K0クラッチ28の油圧の制御を行う油温センサを備えていない第2油圧回路74を持つものとしたが、特にこれに限らず、第1油圧回路52において油温センサ96を備えていない場合においても、上記の実施例に記載された学習に基づいて、精度の高いK0クラッチ28の油圧制御を行うことができる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:ハイブリッド車両
14:エンジン
20:自動変速機
28:K0クラッチ(クラッチ)
52:第1油圧回路
74:第2油圧回路
82:リニアソレノイド弁(電磁制御弁)
84:切替弁
96:油温センサ
100:電子制御装置(制御装置)
Pslk0:出力圧
PL:ライン油圧(元圧)
Id:要求電流値
Ia:実電流
Idif:電流差分値(電流差)
Sp:油圧指令信号(油圧指令値)
MG:モータジェネレータ(電動機)
L1、L2:第1油路、第2油路
C、B:クラッチ、ブレーキ(変速クラッチ)

Claims (2)

  1. 走行用駆動力源としてのエンジン及び電動機と、前記エンジンと前記電動機との間の動力伝達経路を断接するクラッチとを備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
    電磁制御弁によって調整された油圧を前記クラッチへ供給する第1油路と前記電磁制御弁を経由しないで前記電磁制御弁の元圧を前記クラッチへ供給する第2油路とを択一的に切替える切替弁と、を備え、
    前記第2油路から前記クラッチに油圧が供給されている時に、前記電磁制御弁に要求された要求電流値と実際に流れる実電流との電流差を求め、前記電磁制御弁に対する油圧指令値と前記電磁制御弁の出力圧とが一致するように前記電流差に基づいて前記電磁制御弁に対する要求電流値を学習補正する
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記ハイブリッド車両は自動変速機と、前記自動変速機の変速クラッチに油圧を供給する第1油圧回路と、前記クラッチに油圧を供給する第2油圧回路とを備え、
    前記第1油圧回路および前記第2油圧回路のうち、前記第1油圧回路のみに油温センサが備えられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
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