JP7002842B2 - X線診断装置および医用画像診断システム - Google Patents

X線診断装置および医用画像診断システム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、X線診断装置および医用画像診断システムに関する。
カテーテル治療を行う際、ユーザは、X線診断装置によるX線撮像にもとづくX線透視画像やX線撮影画像(以下、撮像画像という)をリアルタイムに表示させ、透視画像などの撮像画像に描出されるカテーテルやガイドワイヤなどのデバイスの位置を確認しながら手技を行うことがある。
この種の手技を支援する技術として、たとえばリモートカテーテルシステムがある。リモートカテーテルシステムによれば、操作者はデバイスを遠隔操作することができるため、操作者のX線被ばくを低減することができる。
ところで、リモートカテーテルシステムを用いて操作者がデバイスを遠隔操作する場合において、さらに、操作者がX線診断装置を遠隔操作する場合がある。この場合、操作者は、自らが所望する撮像画像が得られるように、X線診断装置の撮像系や寝台などの遠隔操作対象物を遠隔操作することによりX線撮像領域およびX線撮像方向を調整することができる。
しかし、操作者がX線診断装置を遠隔操作する場合、操作者は、遠隔操作対象物と、これらの近傍に位置する部材や被検体を含む人物(以下、障害物という)と、の位置関係を正確に把握することが難しい。
このため、操作者がX線診断装置を遠隔操作する場合、遠隔操作対象物と障害物とが接触してしまうおそれがあり、大変危険である。
特開2015-37572号公報
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、デバイス操作者がX線診断装置を安全に遠隔操作することができるX線診断装置および医用画像診断システムを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係るX線診断装置は、上述した課題を解決するために、被検体のX線撮像を行なう撮像系と被検体を載置する寝台とを有する撮像装置と、撮像装置に所定の動作をさせるための指示を受け付ける指示受付部と、指示受付部によって受け付けられた指示に係る所定の動作の内容を第1のユーザに通知する動作通知部と、所定の動作の内容を確認した第1のユーザから所定の動作を許可する旨の情報を受け付ける許可入力部と、許可入力部によって所定の動作を許可する旨の情報を受け付けるまでは、許可入力部によって所定の動作を許可する旨の情報を受け付けた後に比して、所定の動作を制限する動作制限部と、動作制限部により制御され、撮像装置に所定の動作をさせる駆動部と、を備えたものである。
本発明の第1実施形態に係るX線診断装置を含む医用画像診断システムの一例を示すブロック図。 Cアームに設けられた光出射部の一例を示す説明図。 検査室コンソールの一構成例を示すブロック図。 画像処理装置の一構成例を示すブロック図。 デバイスの操作者がX線診断装置を安全に遠隔操作するための手順を説明するための図。 図3に示す処理回路により、デバイスの操作者によるX線診断装置の安全な遠隔操作を支援する処理を行う際の手順の一例を示すフローチャート。 所定の動作の制限方法の一例を説明するための図。
本発明に係るX線診断装置および医用画像診断システムの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るX線診断装置11を含む医用画像診断システム10の一例を示すブロック図である。
X線診断装置11は、たとえばX線アンギオ装置として構成され、撮像装置12と画像処理装置20とを有する。X線診断装置11の撮像装置12は、通常は検査室に設置され、被検体Pに関するX線投影データを生成するよう構成される。画像処理装置20は、たとえば検査室に隣接する操作室に設置され、X線投影データにもとづくX線撮像画像を生成して表示を行なうよう構成される。なお、画像処理装置20は、撮像装置12が設置される検査室に設置されてもよい。本実施形態において、撮像装置12は、検査室の技師M(第1のユーザ)の立ち会いのもとで動作する。
医用画像診断システム10は、X線診断装置11のほか、リモートカテーテル30と、リモートコンソール40とを有する。リモートカテーテル30とリモートコンソール40とは、いわゆるリモートカテーテルシステムを構成する。本実施形態において、リモートコンソール40を操作して被検体P内のデバイス32を遠隔操作する操作者O(第2のユーザ)は、技師M以外のユーザである。
本実施形態において、操作者Oは、リモートコンソール40を介して撮像装置12を動作させることができる。撮像装置12の動作には、たとえば撮像系の移動、寝台16や天板17の移動、撮像系によるX線撮像実行、図示しないインジェクタによる造影剤注入制御など、様々な動作がある。ところが、操作者Oは、そもそも検査室からは遠隔の地にいるため、またはたとえリモートコンソール40が検査室にあったとしてもリモートコンソール40の防護板により視界が遮られるため、撮像装置12の周囲の現状を詳細に確認することが難しい。
このため、操作者Oなどの技師M以外のユーザが撮像装置12を遠隔操作する場合、操作者Oなどの技師M以外のユーザは、遠隔操作による動作対象物と、これらの近傍に位置する障害物(部材や被検体Pを含む人物)と、の位置関係を正確に把握することが難しい。障害物としては、たとえば撮像系や寝台16の近傍に位置するケーブル類や、造影剤を注入するためのインジェクタなどの機器などが挙げられる。また、寝台16に載置された被検体Pを覆うドレープが天板17から床面まで垂れ下がり、ドレープに隠されて障害物が見えなくなってしまうこともある。このため、操作者Oが撮像装置12を遠隔操作して所定の動作をさせる場合、所定の動作により障害物に危険が及んでしまう場合がある。
所定の動作により障害物に危険が及ぶ場合には、動作対象物と障害物とが接触してしまう場合が含まれる。この場合、所定の動作としては、たとえば撮像系の移動、または寝台16もしくは天板17の移動などが挙げられる。ここで、移動は、平行移動と回転移動を含む。この場合、操作者Oによるこれらの移動指示は、動作対象物と障害物とが接触しない限りにおいてのみ許可されることが好ましい。他にも、所定の動作により障害物に危険が及ぶ場合には、所定の動作が撮像系による撮像実行であり、障害物としてのX線被ばくを避けるべきものが撮像系近傍に位置している場合があげられる。この場合、操作者Oによる撮像実行指示を実際に実行することは避けることが好ましい。
したがって、このため、操作者Oが撮像装置12を遠隔操作して所定の動作をさせる場合、所定の動作により障害物に危険が及んでしまうことを未然に防ぐことが重要である。
そこで、本実施形態に係るX線診断装置11は、撮像装置12による動作のうち、操作者Oの指示を受けた場合における所定の動作については、技師Mによる許可を得てから実行される。このために、検査室には、検査室コンソール19に対して技師Mがこの許可を与えるための入力手段が設けられる。図1には、技師Mが所定の動作の実行許可を与えるための入力手段の一例として、技師Mが許可ボタン25を携帯する場合の例について示した。なお、許可ボタン25は、技師Mに操作され、所定の動作を許可する旨の情報を検査室コンソール19に与える。許可ボタン25は、Cアーム15や検査室壁面などに設けられてもよいし、検査室コンソール19に設けられてもよい。
X線診断装置11の撮像装置12は、X線検出器13、X線源14、Cアーム15、寝台16、寝台16の天板17、ディスプレイ18および検査室コンソール19を有する。
X線検出器13は、寝台16の天板(たとえばカテーテルテーブルなど)17に支持された被検体Pを挟んでX線源14と対向配置されるようCアーム15の一端に設けられる。X線検出器13は、平面検出器(FPD:flat panel detector)により構成され、被検体Pを透過してX線検出器13に照射されたX線を検出し、この検出したX線にもとづいてX線の投影データを出力する。この投影データは検査室コンソール19を介して画像処理装置20に与えられる。なお、X線検出器13は、イメージインテンシファイア、TVカメラなどを含むものであってもよい。
X線源14は、Cアーム15の他端に設けられ、X線管球やX線絞りを有する。X線絞りは、たとえば複数枚の鉛羽で構成されるX線照射野絞りである。X線絞りは、検査室コンソール19により制御されて、X線管球から照射されるX線の照射範囲を調整する。
Cアーム15は、X線検出器13とX線源14とを一体として保持する。Cアーム15が検査室コンソール19に制御されて駆動されることにより、X線検出器13およびX線源14は一体として被検体Pの周りを移動する。X線検出器13とX線源14とCアーム15は、被検体PのX線撮像を行なう撮像系を構成する。
撮像系によるX線撮像には、いわゆる透視と撮影とが含まれる。透視は、撮影に比べて弱いX線照射強度のX線照射により画像を取得するX線撮像である。このため、透視により取得された透視画像は、撮影により得られる撮影画像に比べて解像度が低い画像であるものの、撮影に比べて被検体Pが被ばくする線量が小さい。したがって、透視は、たとえばリアルタイムに動画的に被検体PのX線撮像画像を確認したい場合に好適である。一方、撮影画像は透視画像に比べ、被検体Pが被ばくする線量は多くなるものの、より鮮明な画像となる。以下の説明では、透視と撮影を適宜X線撮像といい、X線撮像にもとづくX線透視画像とX線撮影画像を適宜撮像画像という。
また、X線診断装置11がX線アンギオ装置として用いられる場合、X線診断装置11は、X線検出器13とX線源14とCアーム15とにより構成されて被検体PのX線撮像を行なう撮像系を2系統有するバイプレーン式であってもよい。バイプレーン式の場合、X線診断装置11は、床置き式Cアームを有するF(Frontal)側と、天井走行式Ωアームを有するL(Lateral)側の2方向からX線ビームを個別に照射させて、バイプレーン画像(F側画像およびL側画像)を取得することができる。
寝台16は、床面に設置され、天板17を有する。寝台16は、検査室コンソール19により制御されて、天板17を水平方向、上下方向に移動させたり回転(ローリング)させたりする。
図2は、Cアーム15に設けられた光出射部26の一例を示す説明図である。
撮像装置12の所定の動作の動作対象物には、所定の動作による移動方向に向けて光を出射する光出射部26が設けられてもよい。上述のとおり、所定の動作はたとえば撮像系の移動、または寝台16もしくは天板17の移動、撮像系による撮像実行などである。そこで、所定の動作のうち、移動に係る動作の内容を技師Mに通知するよう、たとえば撮像装置12の撮像系および寝台16の少なくとも一方の少なくとも一箇所には、たとえばLEDなどにより構成された光出射部26が設けられる。
たとえばCアーム15が天井吊りタイプであり、懸垂アーム15a、回転機構15b、主アーム15cにより構成される場合を考える(図2参照)。この場合、Cアーム15全体は鉛直軸回転機構の鉛直軸T1(図2参照)周りに回転する。また、主アーム15cは、回転機構15bにより、懸垂アーム15aに対して回転軸T2周りに回転する。また、主アーム15cは、回転機構15bに対してスライド移動する可能に構成されてもよく、この場合、主アーム15cは主アーム15cの円弧方向T3に沿って円弧動する。
光出射部26を主アーム15cに設ける場合は、光出射部26は、主アーム15cの設置天井面に沿ったスライド軌道と、鉛直軸回転機構の鉛直軸T1(図2参照)周りの回転に伴う主アーム15cの鉛直軸回転軌道とを提示する。この場合、光出射部26は、たとえば主アーム15cの下端に設けられる。光出射部26は、主アーム15cのスライド軌道と、主アーム15cの鉛直軸回転軌道とを床面に投影した軌道面Cを対象とした技師Mへの主アーム15cの軌道を提示する提示面Lに対してレーザ光を照射する。提示面Lは、軌道面Cと同一でもよいし、軌道面Cに含まれてもよい。また、光出射部26は、主アーム15cの上端に設けられてもよい。この場合、光出射部26は、主アーム15cのスライド軌道と、主アーム15cの鉛直軸回転軌道とを天井面に投影した軌道面を対象とした技師Mへの主アーム15cの軌道の提示面に対してレーザ光を照射する。
なお、撮像系は、光出射部26とともにまたは光出射部26にかえて、懸垂アーム15aに光出射部26´を設けてもよい。この場合、光出射部26´は、主アーム15cのスライド軌道と、主アーム15cの鉛直軸回転軌道とを床面に投影した軌道面C´を対象とした技師Mへの主アーム15cの軌道の提示面L´(提示面L´は軌道面C´と同一でもよいし、軌道面C´に含まれてもよい)に対してレーザ光を照射する。
同様に、寝台16および天板17にも、所定の動作による移動方向に向けて光を出射する光出射部26が設けられてもよい。
ディスプレイ18は、1または複数の表示領域により構成され、検査室コンソール19に制御されて、所定の動作の内容を示す情報や透視画像などを表示する。ディスプレイ18は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成される。
検査室コンソール19は、画像処理装置20により制御されて、X線検出器13を制御することにより、被検体PのX線撮像を実行して投影データを生成し、画像処理装置20に与える。検査室コンソール19は、画像処理装置20により制御されて、たとえば、造影剤投与前後の投影データをそれぞれ生成し、画像処理装置20に与える。
検査室コンソール19は、たとえば検査室の床面上を移動自在なサテライトコンソールであってもよい。検査室コンソール19は、撮像装置12の所定の動作の障害物となりうる。
また、X線診断装置11が回転DSA(Digital Subtraction Angiography)撮影可能に構成される場合は、検査室コンソール19は、画像処理装置20により制御されて、回転DSA撮影を実行して造影剤投与前後の投影データをそれぞれ生成し、画像処理装置20に与える。回転DSA撮影では、被検体Pの同一部位について造影剤の注入前の画像データ(マスク像データ)および造影剤の注入後の画像データ(コントラスト像データ)がそれぞれ生成される。回転DSA撮影可能な場合、X線診断装置11は、回転DSA撮影で得られたコントラスト像データおよびマスク像にもとづいて、3次元血管画像(3D血管像)を得ることも可能である。
検査室コンソール19は、プロセッサおよび記憶回路を少なくとも有する。検査室コンソール19は、この記憶回路に記憶されたプログラムに従って画像処理装置20により制御されて、撮像系を制御することにより被検体Pの透視などのX線撮像を実行し、投影データを出力する。
なお、図1には検査室コンソール19と画像処理装置20とが有線接続される場合の例について示したが、検査室コンソール19と画像処理装置20とはネットワークを介してデータ送受信可能に接続されてもよい。
また、X線診断装置11は、図示しないインジェクタを備えてもよい。この場合、インジェクタは、検査室コンソール19により制御されて、被検体Pの患部に挿入されたリモートカテーテル30のデバイス32を介して造影剤を注入する。造影剤の注入および停止のタイミングならびに造影剤の濃度および注入速度は検査室コンソール19により自動制御される。また、インジェクタは、検査室コンソール19の制御によらずともよく、たとえばインジェクタに備えられた入力部を介して技師Mによる指示を受け付け、またはリモートコンソール40を介して操作者Oによる指示を受け付け、この指示に応じた濃度、速度、タイミングで造影剤を注入してもよい。
一方、遠隔操作システムの一例としてのリモートカテーテルシステムのリモートカテーテル30は、ロボットアーム31とデバイス32とを有し、リモートコンソール40により制御されて、被検体Pの所定の部位(たとえば患部など)にデバイス32を挿入する。また、リモートカテーテル30は、複数のデバイス32を遠隔操作可能に構成されてもよい。
リモートコンソール40は、表示入力回路41および42と、リモートカテーテル30のデバイス32を遠隔操作するための遠隔入力回路43と、制御装置44とを備える。
表示入力回路41および42は、ディスプレイと、ディスプレイの近傍に設けられたタッチセンサとを有する。ディスプレイは、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成される。タッチセンサは、ユーザによるタッチセンサ上の指示位置の情報を制御装置44の処理回路に与える。たとえば投影型の静電容量方式のパネルにより構成される場合、タッチセンサは、縦横に配置した電極列を有する。この場合、タッチセンサは、接触物の接触位置付近の静電容量の変化に応じた電極列の出力変化にもとづいて接触位置を取得することができる。
表示入力回路41のディスプレイは、制御装置44の処理回路に制御され、たとえばディスプレイ18と同様の画像が表示される。
表示入力回路42のディスプレイは、制御装置44の処理回路に制御され、たとえば遠隔入力回路43の操作対象デバイスに関する情報を表示する。
遠隔入力回路43は、たとえばトラックボールやトラックボールマウス、キーボード、タッチパネル、テンキー、音声入力回路、視線入力回路などの一般的なポインティングデバイスや、X線ばく射タイミングを指示するためのハンドスイッチなどにより構成される。遠隔入力回路43は、操作者Oにより操作されて、有線または無線により、制御装置44を介してデバイス32を遠隔操作するための信号を、制御装置44を介してリモートカテーテル30に出力する。また、遠隔入力回路43は、操作者Oにより操作されて、制御装置44を介して、検査室コンソール19に直接、または画像処理装置20を介して間接的に、撮像装置12に所定の動作をさせるための信号などの撮像装置12を遠隔操作するための信号を与える。
制御装置44は、プロセッサおよび記憶回路を少なくとも有する。制御装置44の処理回路は、この記憶回路に記憶されたプログラムに従って画像処理装置20と連携する。たとえば、制御装置44の処理回路は、デバイス32の送り移動量の情報を画像処理装置20に与える。また、制御装置44の処理回路は、操作者Oによる撮像装置12に所定の動作をさせるための指示の情報を検査室コンソール19に直接、または画像処理装置20を介して間接的に与える。
図3は、検査室コンソール19の一構成例を示すブロック図である。
検査室コンソール19は、ディスプレイ51、入力回路52、記憶回路53、通信回路54および処理回路55を有する。
ディスプレイ51は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成され、処理回路55の制御に従って、所定の動作の内容を示す情報などの各種情報を表示する。
入力回路52は、たとえばキーボード、タッチパネル、トラックボール、テンキー、音声入力回路、視線入力回路などの一般的な入力装置により構成され、技師Mの操作に応じた入力信号を処理回路55に出力する。
記憶回路53は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、プロセッサにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有する。これら記憶媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は電子ネットワークを介した通信によりダウンロードされるように構成してもよい。通信回路54は、ネットワークの形態に応じた種々の情報通信用プロトコルを実装する。通信回路54は、この各種プロトコルに従って検査室コンソール19と画像処理装置20およびリモートコンソール40の制御装置44とを接続する。この接続には、電子ネットワークを介した電気的な接続などを適用することができる。ここで電子ネットワークとは電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味し、無線/有線LAN(Local Area Network)やインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワークおよび衛星通信ネットワークなどを含む。たとえば、処理回路55は、ネットワークを介して画像サーバなどから医用3次元画像データ(以下、ボリュームデータという)を取得してもよい。
処理回路55は、記憶回路53に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、デバイス32の操作者OによるX線診断装置11の安全な遠隔操作を支援するための処理を実行するプロセッサである。
図3に示すように、処理回路55は、指示受付機能61、動作通知機能62、動作制限機能63、および駆動機能64を実現する。これらの各機能は、それぞれプログラムの形態で記憶回路53に記憶されている。各機能61-64の動作の詳細については、図5-6を参照して後述する。
図4は、画像処理装置20の一構成例を示すブロック図である。
画像処理装置20は、ディスプレイ71、入力回路72、記憶回路73、通信回路74および処理回路75を有する。
ディスプレイ71は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成され、処理回路75の制御に従って、所定の動作の内容を示す情報などの各種情報を表示する。
入力回路72は、たとえばキーボード、タッチパネル、トラックボール、テンキー、音声入力回路、視線入力回路などの一般的な入力装置により構成され、技師Mおよび操作者Oを含む操作室のユーザの操作に応じた入力信号を処理回路75に出力する。
記憶回路73は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、プロセッサにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有する。これら記憶媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は電子ネットワークを介した通信によりダウンロードされるように構成してもよい。通信回路74は、ネットワークの形態に応じた種々の情報通信用プロトコルを実装する。通信回路74は、この各種プロトコルに従って画像処理装置20と検査室コンソール19およびリモートコンソール40の制御装置44とを接続する。この接続には、電子ネットワークを介した電気的な接続などを適用することができる。
処理回路75は、記憶回路73に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、検査室コンソール19と連携してデバイス32の操作者OによるX線診断装置11の安全な遠隔操作を支援するための処理を実行するプロセッサである。
図4に示すように、処理回路75は、動作指示機能81を実現する。動作指示機能81は、プログラムの形態で記憶回路53に記憶されている。動作指示機能81は、入力回路72を介して技師Mなどにより設定された撮像計画にもとづいて、検査室コンソール19を介して撮像装置12を制御することにより被検体PのX線撮像を実行する。また、動作指示機能81は、技師Mなどによる入力回路72を介した指示にもとづいて、撮像装置12にX線透視を実行させる。この動作指示機能81は、検査室コンソール19の処理回路55により実現されてもよい。
図5は、デバイス32の操作者OがX線診断装置11を安全に遠隔操作するための手順を説明するための図である。また、図6は、図3に示す処理回路55により、デバイス32の操作者OによるX線診断装置11の安全な遠隔操作を支援する処理を行う際の手順の一例を示すフローチャートである。図6において、Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
なお、以下の説明では、検査室の技師M以外のユーザが操作者Oであり、所定の動作がCアーム15のT3方向に沿ったスライド動作である場合の例について示す。検査室の技師M以外のユーザは画像処理装置20のユーザであってもよく、この場合は、ユーザは画像処理装置20の入力回路52を介して、撮像装置12に所定の動作をさせるための信号などの撮像装置12を操作室から遠隔操作するための信号を検査室コンソール19の指示受付機能61に与えればよい。
ステップS1において、指示受付機能61は、遠隔入力回路43を介して操作者O(検査室の技師M以外のユーザ)から、撮像装置12に所定の動作指示をさせるための指示を受け付ける。図5の最上図には、遠隔入力回路43が操作レバーを含み、操作レバーを手前または奥に傾ける操作がCアーム15のT3方向に沿ったスライド動作指示に割り当てられている場合における操作者Oによる操作レバーの操作例を示した。
本実施形態に係るX線診断装置11は、撮像装置12に所定の動作指示をさせるための指示を技師M以外のものから遠隔で指示されても、直ちには、当該動作を実行しないようになっている。
具体的には、まず、ステップS2において、動作通知機能62は、指示受付機能61が受け付けた指示に係る所定の動作の内容を、検査室の技師Mに通知する。
通知の方法は、所定の動作の動作対象物が所定の動作を行うことを示す画像を技師Mの視認可能な位置に設けられたディスプレイ18、51、71の少なくとも1つに表示する方法でもよい。また、X線診断装置11が光出射部26を有する場合は、光出射部26を介して所定の動作の内容を通知してもよい。また、検査室に設けられた図示しないスピーカを介した音声を用いる方法でもよいし、これら画像、光、音声の任意の組み合わせでもよい。
図5の上から2段目の図には、動作通知機能62が、Cアーム15(所定の動作の動作対象物)がスライド動作(所定の動作)を行うことを示す画像を生成し、この画像をディスプレイ18に表示させることにより、指示受付機能61が受け付けた所定の動作の内容を技師Mに通知する場合の例を示した。この画像には、所定の動作により動作対象物が移動する方向および移動量(回転量など)を示す文字情報や画像(たとえば矢印など)などが表示されるとよい。
また、動作通知機能62は、この画像として動作対象物の3次元画像データをレンダリング処理したレンダリング画像を用いて、所定の動作に応じたアニメーションをディスプレイ18、51、71の少なくとも1つに表示させてもよい。この場合、動作対象物としてのCアーム15や寝台16、リモートカテーテル30などの3次元画像データやレンダリング処理後の画像は、あらかじめ記憶回路53に記憶させておいてもよいし、ネットワークを介して取得してもよい。レンダリング画像のように立体感のある画像のアニメーション表示を行う場合、技師Mは、動作対象物の動作シミュレーションを確認することができるため、所定の動作の内容をより直感的に把握することができる。
上述のとおり、この時点では、動作制限機能63はまだ所定の動作の制限を解除しておらず所定の動作は許可されていない。
次に、ステップS3において、技師Mは、たとえば撮像系の周囲の障害物を確認するなどして所定の動作の安全確認を行い、動作通知機能62により通知された所定の動作が許可できるか否かを判定する。
許可できる場合は、ステップS4において、動作制限機能63は、技師Mから入力された許可する旨の情報を受け付け、所定の動作の制限を解除して所定の動作を許可する。このとき、技師Mは、たとえば許可ボタン25を押下することで(図5の上から3段目の図参照)、あるいは入力回路52を介して許可する旨の音声入力などの入力を行なうことで、許可する旨の情報を動作制限機能63に与えることができる。
そして、ステップS5において、駆動機能64は、動作制限機能63により制御されて、動作制限機能63が許可したまたは制限した所定の動作を撮像装置12に実行させる(図5の最下図参照)。
なお、技師Mが許可ボタン25を押し続けておく、あるいは図6に示す手順の開始前に技師Mが入力回路52を介して全面許可設定しておくなどにより、技師Mが操作者Oの遠隔操作に対して全面的な許可を与えることも可能である。この場合、ステップS3は実質的にスキップされ、操作者Oは一切の待機時間を感じることなく撮像装置12を遠隔操作することができる。
一方、ステップS3で技師Mが所定の動作を許可できないと判定した場合、ステップS6において、技師Mは、不許可とした原因が除去可能か否かを判定する。たとえば不許可とした原因が容易に移動可能な障害物である場合は、除去可能と判定し、当該障害物を除去するなどして不許可原因を除去して(ステップS7)、ステップS4に進む。他方、不許可原因が除去できないと判定した場合は、ステップS8において、動作制限機能63により、所定の動作を許可する旨の情報を受け付けた後に比して所定の動作は制限され、一連の手順は終了となる。
ここで、動作制限機能63による所定の動作の制限方法としては、様々な方法が利用できる。図7は、所定の動作の制限方法の一例を説明するための図である。第1の制限方法は、技師Mから所定の動作を許可する旨の情報を受け付けるまでは所定の動作の実行を開始しない(禁止する)制限である。第2の制限方法は、技師Mから所定の動作を許可する旨の情報を受け付けるまでは、許可する旨の情報を受け付けた後に比して、所定の動作の速度を小さくするよう所定の動作を所定の速度以下の低速モードで実行するという制限である。
第3の制限方法は、技師Mから所定の動作を許可する旨の情報を受け付けるまでは、許可する旨の情報を受け付けた後に比して、所定の動作の速度を小さくする領域を広くする方法である。たとえば、図7に示すように、寝台16、天板17、被検体Pにきわめて近い領域91は、たとえ技師Mの許可があったとしても所定の動作は慎重に行われることが好ましい。
そこで、技師Mから所定の動作を許可する旨の情報を受け付けた場合は、領域91を所定の動作の速度を小さくする領域としておくとよい。この場合は、技師Mから所定の動作を許可する旨の情報を受け付けるまでは、所定の動作の速度を小さくする領域を、領域91よりも広い領域92に設定するとよい(図7参照)。
第4の制限方法は、技師Mから所定の動作を許可する旨の情報を受け付けるまでは、許可する旨の情報を受け付けた後に比して、所定の動作において撮像装置12の到達可能な範囲を狭くする方法である。たとえば、領域91は、たとえ技師Mの許可があったとしてもCアーム15等が進入することが禁止された方がより安全である。そこで、技師Mから所定の動作を許可する旨の情報を受け付けた場合であっても、領域91を撮像装置12の到達できない領域とし、他の領域を到達可能な領域としてもよい。この場合は、技師Mから所定の動作を許可する旨の情報を受け付けるまでは、撮像装置12の到達できない領域を、領域91よりも広い領域92とすることで、撮像装置12の到達可能な範囲を狭くするとよい(図7参照)。
第3および第4の制限方法によれば、技師Mの許可がなくても領域92の範囲外では通常通り撮像装置12を動作させることができるため、第1および第2の制限方法に比べ、操作者Oが感じるストレスを低減することができるとともに、機器どうしの干渉に関する安全性を高めることができる。
また、第3および第4の制限方法は組み合わせることが可能である。たとえば、許可する旨の情報を受け付けた場合は領域91を所定の動作の速度を小さくする領域として機器の侵入を許す一方、技師Mから所定の動作を許可する旨の情報を受け付けるまでは、領域92を撮像装置12の到達できない領域としてもよい。
動作制限の方法は、技師Mおよび操作者Oの少なくとも一方により、図6に示す手順の最中あるいはあらかじめ設定されて記憶回路53に記憶されて動作制限機能63に利用される。さらに、たとえば第2の制限方法で低速モードを利用する場合、動作制限機能63は、ステップS1で所定の動作を受け付けてから動作対象物をただちに低速モードで動作させるのではなく、まずは警告の音声や警告の画像等により所定の動作の指示があったことおよび低速モードで動作する旨の情報を技師Mに提示した後、所定時間(たとえば数秒)の待機の後に、低速モードで動作させてもよい。
また、動作制限機能63による動作制限は、図6に示す手順の開始時にはすでにONに設定されているとよい。この場合、指示受付機能61が技師M以外のユーザから所定の動作の指示を受け付けてから、ステップS4で技師Mから入力された許可する旨の情報を受け付けるまで、動作制限機能63は所定の動作を制限し続ける。
なお、ステップS1で受け付けられる操作者Oの操作内容が一過性の操作(たとえばタッチパネルのタップなど)の場合には、この操作に割り当てられた所定の動作が許可されるまで、この操作の内容またはこの操作に割り当てられた所定の動作を記憶回路53に記憶しておくとよい。
また、ステップS1の実行後、またはステップS3の実行後、所定時間が経過してしまった場合は、動作制限機能63は、ステップS1での受け付けを破棄し、所定の動作をキャンセルしてもよい。この場合、動作制限機能63は、許可されずに所定時間経過したために所定の動作の受け付けを破棄した旨の情報を含む画像を生成してディスプレイ41、42に表示させるとよい。また、検査室の技師M以外のユーザが画像処理装置20のユーザである場合には、動作制限機能63は、当該画像をディスプレイ51に表示させるとよい。
以上の手順により、デバイス32の操作者Oは、X線診断装置11を安全に遠隔操作することができる。
本実施形態に係るX線診断装置11は、撮像装置12による動作のうち、技師M以外のユーザの指示を受けた場合における所定の動作については、技師Mによる許可を得てから実行される。このため、撮像装置12の周囲の安全を十分に確認できないユーザによって撮像装置12が操作される場合であって、撮像装置12の周囲の現状を確認した技師Mが危険だと判断した場合には、容易に所定の動作の実行を制限することができる。したがって、本実施形態に係るX線診断装置11を含む医用画像診断システム10によれば、デバイス32の操作者Oは、X線診断装置11を安全に遠隔操作することができる。
なお、本実施形態における処理回路55の指示受付機能61、動作通知機能62、動作制限機能63、および駆動機能64は、特許請求の範囲における指示受付部、動作通知部、動作制限部、および駆動部にそれぞれ対応する。また、本実施形態における許可ボタン25、入力回路52は、特許請求の範囲における許可入力部の一例である。
また、本実施形態における画像処理装置20の処理回路55、75およびリモートコンソール40の制御装置44の処理回路に係る「プロセッサ」という文言は、たとえば、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(たとえば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは、記憶回路に保存されたプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現する。
なお、記憶回路にプログラムを保存するかわりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成してもよい。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで各種機能を実現する。また、図3には単一の処理回路55が各機能を実現する場合の例について示したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能を実現してもよい。また、プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶媒体は、プロセッサごとに個別に設けられてもよいし、1つの記憶回路が全てのプロセッサの機能に対応するプログラムを一括して記憶してもよい。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
また、本発明の実施形態では、フローチャートの各ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
10…医用画像診断システム
11…X線診断装置
12…撮像装置
16…寝台
17…天板
18…ディスプレイ
25…許可ボタン
26…光出射部
32…デバイス
43…遠隔入力回路
51…ディスプレイ
52…入力回路
61…指示受付部
62…動作通知機能
63…動作制限機能
64…駆動機能
71…ディスプレイ
72…入力回路

Claims (11)

  1. X線管、X線検出器並びに前記X線管及び前記X線検出器を保持する円弧状のアームを含み、前記アームに沿ったスライドと、前記スライドの軌道を変更する前記アームの回転とを含む移動を実行可能に構成され、かつ前記X線管及び前記X線検出器により被検体のX線撮像を行なう撮像系と前記被検体を載置する寝台とを有する撮像装置と、
    前記撮像装置に前記アームが移動する動作をさせるための指示を受け付ける指示受付部と、
    前記指示受付部によって受け付けられた指示に係る前記アームが移動する動作における移動方向および移動量を、前記アームが移動する様子を示す画像により、第1のユーザに通知する動作通知部と、
    前記アームが移動する様子を示す画像を確認した前記第1のユーザから前記アームが移動する動作を許可する旨の情報を受け付ける許可入力部と、
    前記許可入力部によって前記アームが移動する動作を許可する旨の情報を受け付けるまでは、前記許可入力部によって前記アームが移動する動作を許可する旨の情報を受け付けた後に比して、前記アームが移動する動作を制限する動作制限部と、
    前記動作制限部により制御され、前記撮像装置に前記アームが移動する動作をさせる駆動部と、
    を備えたX線診断装置。
  2. X線管、X線検出器並びに前記X線管及び前記X線検出器を保持する円弧状のアームを含み、前記アームに沿ったスライドと、前記スライドの軌道を変更する前記アームの回転とを含む移動を実行可能に構成され、かつ前記X線管及び前記X線検出器により被検体のX線撮像を行なう撮像系と前記被検体を載置する寝台とを有する撮像装置と、
    前記撮像装置に前記アームが移動する動作をさせるための指示を、前記撮像装置が設けられた検査室の外において受け付ける指示受付部と、
    前記指示受付部によって受け付けられた指示に係る前記アームが移動する動作における移動方向および移動量を、前記アームが移動する様子を示す画像により、前記検査室の中の第1のユーザに通知する動作通知部と、
    前記アームが移動する様子を示す画像を確認した前記第1のユーザから前記アームが移動する動作を許可する旨の情報を受け付ける許可入力部と、
    前記許可入力部によって前記アームが移動する動作を許可する旨の情報を受け付けるまでは、前記許可入力部によって前記アームが移動する動作を許可する旨の情報を受け付けた後に比して、前記アームが移動する動作を制限する動作制限部と、
    前記動作制限部により制御され、前記撮像装置に前記アームが移動する動作をさせる駆動部と、
    を備えたX線診断装置。
  3. 前記動作制限部は、
    前記許可入力部によって前記アームが移動する動作を許可する旨の情報を受け付けるまでは、前記許可入力部によって前記アームが移動する動作を許可する旨の情報を受け付けた後に比して、前記アームが移動する動作の速度を小さくする領域を広くすることによって、前記アームが移動する動作を制限する、
    請求項1または2に記載のX線診断装置。
  4. 前記動作制限部は、
    前記許可入力部によって前記アームが移動する動作を許可する旨の情報を受け付けるまでは、前記許可入力部によって前記アームが移動する動作を許可する旨の情報を受け付けた後に比して、前記アームが移動する動作において前記撮像装置が到達可能な領域を狭くすることによって、前記アームが移動する動作を制限する、
    請求項1または2に記載のX線診断装置。
  5. 前記動作制限部は、
    前記許可入力部によって前記アームが移動する動作を許可する旨の情報を受け付けるまでは、前記許可入力部によって前記アームが移動する動作を許可する旨の情報を受け付けた後に比して、前記アームが移動する動作の速度を小さくすることによって、前記アームが移動する動作を制限する、
    請求項1または2に記載のX線診断装置。
  6. 前記動作制限部は、
    前記許可入力部によって前記アームが移動する動作を許可する旨の情報を受け付けるまでは、前記アームが移動する動作を開始しないことによって、前記アームが移動する動作を制限する、
    請求項1または2に記載のX線診断装置。
  7. 前記被検体内に挿入されるデバイスを前記検査室の外から操作するためのシステムとともに使用されるX線診断装置であって、
    前記指示受付部は、
    前記デバイスを操作する第2のユーザによる指示を受け付ける、
    請求項2記載のX線診断装置。
  8. 前記許可入力部はスイッチである、
    請求項1ないし7のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  9. 前記動作通知部は、
    前記アームが移動する様子を示す画像を生成して前記第1のユーザの視認可能な位置に設けられたディスプレイに表示させることにより、前記第1のユーザに対して指示を受け付けた前記アームが移動する動作における移動方向および移動量を通知する、
    請求項1ないしのいずれか1項に記載のX線診断装置。
  10. 前記動作通知部は、
    前記アームの3次元画像データをレンダリング処理したレンダリング画像を用いて、前記アームが移動する動作に応じたアニメーションを前記ディスプレイに表示させる、
    請求項9記載のX線診断装置。
  11. X線管、X線検出器並びに前記X線管及び前記X線検出器を保持する円弧状のアームを含み、前記アームに沿ったスライドと、前記スライドの軌道を変更する前記アームの回転とを含む移動を実行可能に構成され、かつ前記X線管及び前記X線検出器により被検体のX線撮像を行なう撮像系と、前記被検体を載置する寝台とを有する撮像装置と、
    前記撮像装置に前記アームが移動する動作をさせるための指示を、前記撮像装置が設けられた検査室の外において受け付ける指示受付部と、
    前記指示受付部によって受け付けられた指示に係る前記アームが移動する動作における移動方向および移動量を、前記アームが移動する様子を示す画像により、前記検査室の中の第1のユーザに通知する動作通知部と、
    前記アームが移動する様子を示す画像を確認した前記第1のユーザから前記アームが移動する動作を許可する旨の情報を受け付ける許可入力部と、
    前記許可入力部によって前記アームが移動する動作を許可する旨の情報を受け付けるまでは、前記許可入力部によって前記アームが移動する動作を許可する旨の情報を受け付けた後に比して、前記アームが移動する動作を制限する動作制限部と、
    前記動作制限部により制御され、前記撮像装置に前記アームが移動する動作をさせる駆動部と、
    前記被検体内に挿入されるデバイスを前記検査室の外から操作するために用いられる遠隔入力回路を有する遠隔操作システムと、
    を備えた医用画像診断システム。
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