JP7001521B2 - シールド掘進機及び巨礫の処理方法 - Google Patents

シールド掘進機及び巨礫の処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、シールド掘進機に関し、特に、カッタヘッド後方のチャンバ内に取込まれた巨礫の処理装置を有するシールド掘進機、及び、シールド掘進機での巨礫の処理方法に関する。
ここでいう「巨礫」とは、掘削土砂と共に取込まれる大きな礫、玉石あるいは転石、更には岩盤塊などの硬質塊状物を総称するものとし、通常の排土装置ではそのまま排出することが難しい直径0.5~2m級のものを想定している。
また、「巨礫の処理」とは、少なくとも、排土装置にて排出可能となるように巨礫を破砕すること、又は、排土装置とは別ルートで巨礫を回収して搬出することを含む。
シールド掘進機においては、カッタヘッドにより掘削した土砂を、カッタヘッドに設けられた開口から、カッタヘッドとその後方の隔壁との間に形成されるチャンバ内に取込んだ後、隔壁の下部に開口させた排出口から、隔壁の後方に配置されるスクリューコンベア等の排土装置により、機外に向けて排出しつつ、トンネルを掘削するようにしている。
巨礫を含む地盤を掘削する場合、カッタヘッドで破砕されなかった巨礫が、掘削土砂と共に、カッタヘッドに設けられた開口から、チャンバ内に取込まれることがある。掘削土砂は排土装置によって排出されるが、0.5~2m級の巨礫は、そのままでは、排土装置によって排出することができない。
そこで、特許文献1や特許文献2に記載されているように、チャンバ内の巨礫を破砕して、掘削土砂と共に排出可能とする装置が提案されている。
特許文献1に記載の装置では、カッタヘッドを後方へ移動可能として、カッタヘッドと隔壁との間に巨礫を挟み込んで固定する。あるいは、カッタヘッド側の攪拌翼(ロッド)を伸縮可能として、攪拌翼の先端と隔壁との間に巨礫を挟み込んで固定する。そして、固定された巨礫を削岩機により破砕する。削岩機は、隔壁の排出口(排土装置の呑み口)の左右両側に位置して2個設けられると共に、その各々の刃部が巨礫を指向して斜めに伸縮可能になっている。
特許文献2に記載の装置では、チャンバ内に取込まれた巨礫を排出口の直前に向けて案内する左右一対の案内板を設け、巨礫を、排出口の直前において、案内板間に落とし込む。そして、案内板間に位置決め保持された巨礫を左右の案内板内からそれぞれ突出させた削岩機により破砕する。
あるいは、隔壁における排出口の左右両側部からチャンバ内に突出可能な左右一対の礫ずれ防止用ロッドを設け、チャンバ内に取込まれた巨礫を、排出口の直前において、トンネル幅方向両側から囲い込む。そして、ロッド間に位置決め保持された巨礫をカッタヘッド側に設けた礫破砕用カッタ(ディスクカッタ)により破砕する。
特開2007-327246号公報 特開2017-141590号公報
特許文献1、2に記載の装置は、いずれも、隔壁の排出口(排土装置の呑み口)の前方にて巨礫を位置決め保持し、削岩機などによって破砕する構成である。
しかしながら、隔壁の排出口の付近は、排土装置などが設置されるため、巨礫の処理装置(削岩機など)を設置するためのスペースに乏しく、処理しやすい位置とは言えない。
すなわち、特許文献1に記載されているように、隔壁側から削岩する際は、排出口の左右両側部から斜めに削岩するしかなく、削岩機の突出長さが大となるなど、削岩しやすいとは言えない。
さらに排出口付近に破砕装置を設置することで土砂排出の流路を規制してしまうため、掘削土砂が閉塞し、掘進不能となる懸念がある。
また、特許文献1や特許文献2には、隔壁側からではなく、チャンバ内やカッタヘッド側に設けた削岩機やディスクカッタにより破砕することも記載されているが、隔壁側から破砕する場合に比べ、人の手が及ばないことなどから、破砕のための微妙なコントロールが難しい。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたもので、チャンバ内の巨礫を隔壁の排出口から離れた位置へ移動させてから処理することにより、シールド掘進機での巨礫の処理を容易化することを課題とする。
本発明に係るシールド掘進機は、筒状の掘進機本体と、前記本体の前端部に配置される回転可能なカッタヘッドと、前記カッタヘッドの後方で前記本体内に配置される隔壁と、前記カッタヘッドと前記隔壁との間に形成されて前記カッタヘッドにより掘削された土砂を蓄えるチャンバと、前記チャンバ内に蓄えられた土砂を前記隔壁に開口させた排出口から機外に向けて排出する排土装置と、備える。
本発明に係るシールド掘進機は、また、前記チャンバ内に取込まれた巨礫の処理装置として、前記隔壁に前記排出口の周方向上方に位置させて開口させた処理口と、前記処理口を開閉するバルブと、前記カッタヘッドから前記チャンバ内に出没可能で、前記カッタヘッドの回動により前記チャンバ内の巨礫を前記処理口の前方へ移動させることができるカッタヘッド側ロッド部材と、前記処理口の周方向上方にて、前記隔壁から前記チャンバ内に出没可能な隔壁側ロッド部材と、を含む。
前記処理口は、その前方へ移動させた巨礫の破砕に用いられる。
前記カッタヘッド側ロッド部材は、前記カッタヘッドの回動により前記チャンバ内の巨礫を前記処理口の前方へ移動させたときに、前記隔壁側ロッド部材との間に、巨礫を挟み込んで保持する。
本発明はまた、上記のシールド掘進機において、前記チャンバ内に巨礫が取込まれた際の、巨礫の処理方法を提供する。
本発明に係る巨礫の処理方法は、下記(1)~(3)の工程を含む。
(1)前記カッタヘッドから前記チャンバ内にカッタヘッド側ロッド部材を突出させる。
(2)前記カッタヘッドを回転させることで、前記カッタヘッド側ロッド部材により、前記チャンバ内の巨礫を前記排出口の前方から、前記隔壁に前記排出口の周方向上方に位置させて開口させた処理口の前方に移動させる。
(3)前記処理口から前記チャンバ内に削岩機を挿入して、巨礫を破砕する。
本発明に係る巨礫の処理方法では、
前記カッタヘッドを回転させる前に、前記処理口の周方向上方にて、前記隔壁から前記チャンバ内に隔壁側ロッド部材を突出させ、
前記カッタヘッド側ロッド部材により、前記チャンバ内の巨礫を前記処理口の前方へ移動させたときに、前記カッタヘッド側ロッド部材と前記隔壁側ロッド部材とで、巨礫を挟み込んで保持する。
本発明によれば、隔壁の排出口から離れた周方向上方の処理しやすい位置に処理口を設け、排出口の前方の巨礫をカッタヘッドの回転を利用して処理口の前方へ移動させてから処理するので、巨礫の処理(破砕)を容易化できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るシールド掘進機の正面図及び側面断面図 巨礫処理装置について示すシールド掘進機の正面図及び側面断面図 巨礫処理ステップ1の説明図 巨礫処理ステップ2の説明図 巨礫処理ステップ3の説明図 巨礫処理ステップ4の説明図 巨礫破砕処理の場合の処理口及び削岩機の具体的構成例を示す図 削岩機のセット手順を示す図 巨礫回収処理の場合の処理口及び回収装置の具体的構成例を示す図
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るシールド掘進機の正面図(A)及び側面断面図(B)である。
本実施形態のシールド掘進機1は、円筒状の掘進機本体2の前端部(切羽側)にカッタヘッド3を備え、また、カッタヘッド3の後方で本体2内に隔壁(バルクヘッド)4を備えている。そして、カッタヘッド3と隔壁4との間にチャンバ5が画成される。
カッタヘッド3は、スポーク型で、掘進機本体2の中心軸の延長上にある回転中心軸3aと、掘進機本体2と略同径(本体2より僅かながら大径)の外周リング3bと、回転中心軸3aから放射状に外周リング3bに向かって延びる複数のカッタスポーク3cと、を含んで構成される。カッタスポーク3cは、その前面及び側面に多数のカッタビット3dを有している。
スポーク型のカッタヘッド3には、隣り合うカッタスポーク3c間に、掘削土砂をチャンバ5内に取込むための開口3eが形成される。また、開口3e内には、隣り合うカッタスポーク3cを径方向中間位置にて連結して補強するサポート部材(図示省略)が適宜配置される。
カッタヘッド3の回転中心軸3aは、後方に延びて、隔壁4の中心部に回転自在に支持される。
隔壁4はまた、回転中心軸3aの軸受部回りに、旋回環6を回転自在に支持している。カッタヘッド3の各カッタスポーク3cは後面側にて支持アーム7を介して旋回環6に連結されている。これにより、旋回環6の回転によってカッタヘッド3が回転する。
また、隔壁4の後方にて、旋回環6にはリングギア8が一体的に取付けられている。リングギア8には、円周方向に複数配置されるモータ9の出力軸に取付けられたピニオンギア10を噛み合わせてある。
従って、カッタヘッド3は、前記モータ9を駆動源として、旋回環6と共に回転し、地山を掘削する。
隔壁4にはまた、カッタヘッド3側の機器と隔壁4後方の機器とを油圧回路や電気回路で連係させるためにロータリージョイント11が設けられる。
本実施形態のシールド掘進機1は、円筒状の掘進機本体2を備え、本体2の断面形状は円形であるが、筒状であれば、楕円状や矩形であってもよく、カッタヘッド3を回転可能に支持して、トンネルを掘進できるものであればよい。
カッタヘッド3と隔壁4との間のチャンバ5には、カッタヘッド3による地山の掘削により、掘削土砂が開口3eを介して取込まれ、滞留して、土圧を生じる。
隔壁4は、その下部(最下方位置)に、チャンバ5内の掘削土砂の排出口12を有している。
排土装置13は、隔壁4の後方に配置されていて、チャンバ5内に蓄えられた土砂を隔壁4に開口させた排出口12から機外に向けて排出する。
排土装置13としては、一般的に、スクリューコンベアが用いられ、その呑み口が排出口12に接続される。また、スクリューコンベアとしては、比較的大きな礫を丸呑みできるように、大口径で、中心軸を有しないリボン式のもの、すなわち、回転するケーシングパイプの内周部にリボン状の送り羽根を有するものが好適に用いられる。
排土装置13はまた、チャンバ5内の掘削土砂の排出と同時に、チャンバ5内の土圧を制御して、切羽の崩落を防止する。
本実施形態のシールド掘進機1はまた、曲線トンネルの掘削に対応可能とするため、中折れ機構を有している。
すなわち、円筒状の掘進機本体2が、隔壁4より後方で、前胴2aと後胴2bとに分割されている。そして、中折れ機構として、前胴2aの後端部と後胴2bの前端部とを、前胴2aを外側、後胴2bを内側にして、折れ曲がり可能にラップさせてなるラップ部14と、前胴2aと後胴2bとをラップ部14の前後で連結する油圧式の連結ジャッキ15と、が設けられる。
連結ジャッキ15は、前胴2a及び後胴2bの円周方向に所定の間隔で複数配置され、前胴2aと後胴2bとを軸方向に伸縮可能に連結する。
シールド掘進機1の曲進時には、曲がる側の連結ジャッキを中立位置より縮め、反対側の連結ジャッキを中立位置より伸ばすことにより、前胴2aと後胴2bとの中折れを実現する。
掘進機本体2(後胴2b)は、隔壁4後方の内部にてセグメントSGを組み立てて覆工するエレクタ16を備えている。
エレクタ16は、セグメントSGを把持する把持部16aを有し、セグメントSGを把持しつつ、セグメントSGをトンネル軸方向、径方向及び周方向に移動させて、所定の位置にセットする。こうして、複数のセグメントSGを円周方向に組み立てて、セグメントリングを形成し、形成済みのセグメントリングと連結して、円筒状の覆工体を構築する。
掘進機本体2(後胴2b)はまた、シールド掘進機1を掘削と共に前進させる推進機構として、油圧式の推進ジャッキ17を備えている。
推進ジャッキ17は、後胴2bの内周面に、周方向にほぼ等間隔で複数、配置され、覆工済みのセグメントSGの端面を押すことで推力を発生させる。
推進ジャッキ17の伸長により、1リング分掘削すると、ジャッキを戻して、1リング分覆工する。従って、1リング分ずつ、掘削と覆工とを繰り返す。
掘進機本体2(後胴2b)はまた、その後端部内周面に、テールシール18を備えている。
セグメントSGは後胴2b内で組み立てるので、覆工済みのセグメントSGの外径は後胴2bの内径より小さくなる。このため、後胴2bの後端部内周面と覆工済みのセグメントSGとの間には隙間ができる。従って、この隙間から地下水や土砂が機内(シールド掘進機1内)に入らないようにテールシール18が設けられる。テールシール18は、覆工済みのセグメントSGの外周部に摺接して、前記隙間を塞ぐ。
尚、カッタヘッド3により掘削されたトンネルの内周面と、覆工済みのセグメントSGの外周面との間は、比較的大きな間隙となる。この間隙には、適宜のタイミングで、裏込め注入材が充填される。
次に、巨礫を含む地盤の掘削中にチャンバ5内に取込まれ得る巨礫の処理装置(及び処理方法)について説明する。
図2は巨礫処理装置について示すシールド掘進機の正面図(A)及び側面断面図(B)である。
隔壁4に、排出口12とは別に、排出口12より周方向上方に位置させて、処理口21を開口させてある。
ここでいう「周方向」とは、カッタヘッド3の回転方向をいう。「上方」とは、隔壁4(チャンバ5)の最下方に位置する排出口12より、回転方向の下流側に位置することで、排出口12より高位置となることを意味する。処理(破砕)の対象となる巨礫はチャンバ5の最下方の排出口12の付近に集まり、これを周方向(カッタヘッド3の回転方向)に移動させて処理することから、処理口21は排出口12より回転方向下流側で排出口12より上方となる。
具体的には、排出口12が、カッタヘッド3の回転方向で、隔壁4の最下方の6時の位置に形成されるのに対し、処理口21は、カッタヘッド3の回転方向に排出口12から離れた位置(重ならない位置)で、6時~9時の間の位置に形成される。言い換えれば、排出口12の位置を0°とすると、処理口21は0°~90°の間、現実的には5°~45°の範囲の位置に形成される。
処理口21には、該処理口21を開閉するバルブ22が設けられる。通常の掘削中は、このバルブ22により、処理口21は閉じられている。
カッタヘッド3の少なくとも1つのカッタスポーク3cに、チャンバ5内に出没可能なロッド部材23が設けられる。
ロッド部材23は、カッタスポーク3cの外端寄りの位置に、カッタスポーク3cの長手方向(径方向)に並べて、複数(2~3本程度)設けられることが好ましい。
各ロッド部材23は、カッタスポーク3cに内蔵のジャッキにより、カッタスポーク3c内に収納される位置(没入位置)と、カッタスポーク3c背面よりチャンバ5内に突出する位置(突出位置)とをとることができる。
これにより、ロッド部材23は、突出状態にて、カッタヘッド3と一体に回転すると、チャンバ5内の排出口12の前方の掘削土砂中に巨礫がある場合に、巨礫に側方から当接し、掘削土砂中の巨礫を排出口12の前方から処理口21の前方へ移動させることができる。尚、チャンバ5内の掘削土砂はロッド部材23の間から逃げて、そのまま滞留するので、巨礫のみを移動させることができる。
また、隔壁4に、処理口21より周方向上方で、かつ処理口21と隣接する位置に、チャンバ5内に出没可能なロッド部材24が設けられる。
ロッド部材24は、隔壁4の外周寄りの位置に、径方向に並べて、複数(2~3本)設けられることが好ましい。
各ロッド部材24は、隔壁4に内蔵のジャッキにより、隔壁4内に収納される位置(もしくは隔壁4後方の位置)と、隔壁4前面よりチャンバ5内に突出する位置とをとることができる。
これにより、隔壁4側のロッド部材(隔壁側ロッド部材)24は、突出状態にて、前記カッタヘッド3側のロッド部材(カッタヘッド側ロッド部材)23によって処理口21の前方へ移動された巨礫を、カッタヘッド側ロッド部材23と協働して、挟み込む(周方向に位置決め保持する)ことができる。
ここにおいて、前記処理口21は、巨礫の処理時にバルブ22によって開かれ、カッタヘッド側ロッド部材23により処理口21の前方へ移動されて、カッタヘッド側ロッド部材23と隔壁側ロッド部材24とにより挟み込まれて保持された巨礫を、削岩機25により破砕するために、用いられる。
次に、上記の巨礫処理装置による巨礫の破砕処理について、図3~図6を参照して、説明する。
図3は巨礫処理ステップ1(巨礫処理のスタート時)の説明図である。
図3は、チャンバ5内に巨礫Kが取込まれて、排出口12の前方に位置し、排土装置(スクリューコンベア)13により排出できない状態を示している。かかる状態はカッタヘッド3や排土装置13のトルク変動などから検知することができる。かかる検知により巨礫処理がスタートする。
巨礫Kが検知されたときの、カッタヘッド3の回転位置(特に複数のカッタスポーク3cのうち、カッタヘッド側ロッド部材23を有するカッタスポークの回転位置)は不定である。
従って、巨礫Kを移動させるための準備として、先ず、カッタヘッド3の角度合わせを行う。すなわち、図3に示されているように、カッタヘッド3を微速回転させ、カッタヘッド側ロッド部材23を有するカッタスポークを排出口12の付近で回転方向上流側に位置させる。
図4は巨礫処理ステップ2の説明図である。
ここでは、カッタヘッド側ロッド部材23をカッタヘッド3の背面よりチャンバ5内に突出させる。
また、隔壁側ロッド部材24を隔壁4の前面よりチャンバ5内(更にはカッタスポーク間の開口3e内)に突出させる。
この状態で、チャンバ5内の排出口12の前方の巨礫Kは、カッタヘッド側ロッド部材23と隔壁側ロッド部材24との間にあるものとする。
図5は巨礫処理ステップ3の説明図である。
カッタヘッド3を微速回転させる。すなわち、カッタヘッド3を通常の掘削中の回転速度より十分に低速度で回転させる。
これにより、カッタヘッド側ロッド部材23が一体に回転し、チャンバ5内の排出口12の前方にある巨礫Kに側方から当接し、巨礫Kを排出口12の前方から周方向上方へ(処理口21の前方に向かって)移動させることができる。
そして、巨礫Kが処理口21の前方へ移動すると、巨礫Kが隔壁側ロッド部材24に当接する。この結果、巨礫Kは、カッタヘッド側ロッド部材23と隔壁側ロッド部材24とにより挟み込まれて保持される。
尚、両ロッド部材23、24には、歪みセンサなど、横方向の荷重を検知できるセンサを設けるとよい。このセンサの値を監視することにより、巨礫が挟まれているか否かを検知することができる。
また、両ロッド部材23、24間に巨礫Kを挟み込んだ時点での、カッタヘッド3の回転角度から、両ロッド部材23、24の角度差がわかり、これにより、当該巨礫Kの概略寸法を検知することができる。
逆に、カッタヘッド3が、両ロッド部材23、24の角度差が0になるまで、回転した場合、巨礫が無いと判定することができる。
図6は巨礫処理ステップ4の説明図である。
隔壁4の処理口21の前方に巨礫Kが保持されている状態で、バルブ22(図6では省略)によって、処理口21を開く。そして、隔壁4後方の作業場所から、処理口21に巨礫破砕装置としての削岩機25を挿入してセットする。これにより、削岩機25をチャンバ5内に臨ませ、削岩機25によって巨礫Kを破砕する。
削岩機25としては、打撃式削岩機の他、ビットを先端に取付けたロッド(ドリル)を回転させて削孔するボーリングマシンタイプの回転式削岩機を用いることができる。
巨礫の破砕後は、カッタヘッド3を更に微速回転し、巨礫の破砕具合を確認する。
巨礫が排土装置(スクリューコンベア)13で呑み込み可能なサイズまで破砕されていれば、削岩機25を撤去して、バルブ22を閉じ、両ロッド部材23、24を引込めてから、掘進を再開する。
巨礫の破砕が不十分な場合、削岩機25による打撃や削孔を繰り返す。巨礫の強度が高い場合、削孔跡に静的破砕機械などを挿入して破砕することも有効である。
図7は巨礫破砕処理の場合の処理口及び削岩機のより具体的な構成例を示している。
隔壁4の処理口21は、これに連なって隔壁4の後方へ延びる筒状部21aを備え、筒状部21a内及びその後方に、削岩機セット設備30が設けられる。
削岩機セット設備30は、削岩機25を水密状態で挿入させ、且つ首振り可能とするもので、筒状部21aの延在方向後側の開口端を閉止するように取付けられる本体31と、本体31を貫通すると共に本体31に傾動自在に支持されるパイプ状部材32と、を備える。
パイプ状部材32は、その前端部の外周側が球面32aをなし、本体31の中心部に形成される球面軸受により、回動自在に支持されている。従って、パイプ状部材32は、前端部側の前記球面32aの中心点Oを中心として、任意の方向に傾動可能となっている。
パイプ状部材32の内部は、その前端部から後端部に至るストレートなロッド通し孔32bをなしている。ロッド通し孔32bは、削岩機25の削岩ロッド25aの挿通経路となる。
パイプ状部材32の長さ方向中間部の内部には、ボールバルブ33が設けられる。本実施形態では、このボールバルブ33が前述の「処理口21を開閉するバルブ22」に相当し、削岩ロッド25aの挿通経路(ロッド通し孔32b)を開閉する。
ボールバルブ33は、開閉用レバー34の操作により90°回転させることで、その弁孔がロッド通し孔32bと一致する開位置と、弁孔がロッド通し孔32bと交差する閉位置とに切換えることができる。
パイプ状部材32の後端部側では、ロッド通し孔32bは拡径されており、その拡径部の内周側に、削岩ロッド25aを水密状態で挿通させるシール部材として、空気圧により膨縮可能なパッカー35が装備される。
尚、本実施形態のパイプ状部材32は、球面32a部、バルブ33部、パッカー35部の全てを一体物として作図しているが、これらがそれぞれ分割体で、互いに連結することで一体構造となるものであってもよい。
図8は削岩機25のセット手順を示している。
先ず図8(a)に示すように、ボールバルブ33を閉じている状態で、削岩機25の削岩ロッド25aの先端をパイプ状部材32のロッド通し孔32bに挿入し、収縮状態にあるパッカー35を通過させて、ボールバルブ33の直前まで引き通す。
次に図8(b)に示すように、パッカー35を空気圧などで膨らませ、削岩ロッド25aの挿通部を水密状態にシールする。
次に図8(c)に示すように、ボールバルブ33をレバー34により90°回転させて、開く。言い換えれば、ボールバルブ33の弁孔をパイプ状部材32のロッド通し孔32bと一致させる。これにより、削岩機25の削岩ロッド25aの更なる引き通しが可能となる。従って、削岩機25の削岩ロッド25aの先端をボールバルブ33の弁孔に引き通して、パイプ状部材32の前端部からチャンバ5内に突出させる。これにより、処理口21の前方にある巨礫Kの破砕が可能となる。
また、かかる状態では、図8(d)に示すように、削岩機25の首振り操作が可能となる。すなわち、削岩機25を図示O点を中心として任意の方向に揺動させることができ、巨礫の状態に合わせて最適位置に削孔等することができる。
また、常にパッカー35によりシールすることで、機内への土砂や地下水の流入を抑制しつつ、削岩作業を行うことができる。
本実施形態によれば、シールド掘進機1の隔壁4に排出口12の周方向上方に位置させて開口させた処理口21と、この処理口21を開閉するバルブ22(ボールバルブ33)と、カッタヘッド3からチャンバ5内に出没可能で、カッタヘッド3の回動によりチャンバ5内の巨礫を処理口21の前方へ移動させることができるカッタヘッド側ロッド部材23と、を含むことにより、処理口21に削岩機25をセットして、巨礫を破砕処理することができる。
このように、隔壁4の排出口12から離れた周方向上方の処理しやすい位置に処理口21を設け、排出口12の前方の巨礫をカッタヘッド3の回転を利用して処理口21の前方へ移動させてから破砕するので、巨礫の破砕処理を容易化できる。
すなわち、隔壁4の排出口12(排土装置13の呑み口)付近は破砕機構を設置するためのスペースがとれないため、排出口12から離れた位置まで移動させて破砕できるようにするのである。
また、本実施形態によれば、処理口21の周方向上方にて、隔壁4からチャンバ5内に出没可能な隔壁側ロッド部材24を更に含み、カッタヘッド側ロッド部材23が、カッタヘッド3の回動によりチャンバ5内の巨礫を処理口21の前方へ移動させたときに、隔壁側ロッド部材24との間に、巨礫を挟み込む構成であることにより、処理口21の前方にて巨礫を周方向に位置決め保持することができ、削岩機25よる破砕を確実なものとすることができる。
また、本実施形態によれば、処理口21は、削岩機25を水密状態で挿入させ、且つ首振り可能とする削岩機セット設備30を備える。これにより、削岩機25使用時の土砂や地下水の浸入防止を図りつつ、目標に対し最適な姿勢で削岩作業を行うことができる。
また、本実施形態によれば、削岩機セット設備30は、処理口21を閉止する本体31と、本体31を貫通すると共に本体31に傾動自在に支持され、削岩機25の削岩ロッド25aを挿通可能なパイプ状部材32と、パイプ状部材32の内周部に設けられ、削岩ロッド25aを水密状態で挿通させるシール部材(パッカー35)と、を含んで構成される。これにより、必要な首振り機能とシール機能とを確実に得ることができる。
また、本実施形態によれば、処理口21を開閉するバルブ22は、パイプ状部材32の内部に設けられて、削岩ロッド25aの挿通経路を開閉するものである。これにより、削岩機セット設備30にバルブ機能を持たせることができる。
尚、本実施形態では、1つの処理口21に1つの削岩機25をセットしているが、1つの処理口21に複数の削岩機25を(例えば円周方向に並べて)セット可能としてもよい。この場合、図7の削岩機セット設備30(パイプ状部材32、ボールバルブ33及びパッカー35)を各削岩機25ごとに設ければよい。
また、本実施形態では、処理口21を開閉するバルブとして、削岩機セット設備30のパイプ状部材32にボールバルブ33を設けているが、これに代えて、あるいは、これと併用して、処理口21の筒状部21aの最前位に、ゲートバルブ(後述する図9の38参照)を設けるようにしてもよい。
次に、本発明の他の実施形態として、図9の実施形態について、説明する。
本実施形態では、処理口21の前方に移動させた巨礫Kを、処理口21内に引入れて、回収処理する。従って、処理口21は、想定される巨礫の大きさより大きくする。
図9において、隔壁4の処理口21は、これに連なって隔壁4の後方へ延びる筒状部21aを備え、筒状部21aの延在方向前側(最前位)にゲートバルブ38が設けられる。
本実施形態では、このゲートバルブ38が前述の「処理口21を開閉するバルブ22」に相当する。
回収設備40は、筒状部21a内のゲートバルブ38後方に巨礫を引込んで回収する。
従って、筒状部21aの延在方向後側の部位は、巨礫の引込み空間であり、主ピストン41が前後方向に摺動可能に配置されている。主ピストン41はピストンロッド42を介して副ピストン43に連結され、この副ピストン43に対し図で左方に付勢する油圧室44が形成されている。
通常の掘進中は、油圧室44に油圧を作用させてあり、主ピストン41はゲートバルブ38の直後の位置(図示点線位置)にある。
回収設備40はまた、筒状部21aの引込み空間の上面側に形成した開口45を含む。この開口45は、筒状部21aからの巨礫の取出し用の開口であり、取出し時以外は着脱可能な蓋部材46により閉止されている。
図9の実施形態での巨礫の回収手順について説明する。
隔壁4の処理口21の前方に巨礫Kが保持されている状態で、ゲートバルブ38によって、処理口21を開く。
そして、油圧室44の油圧を解除することで、チャンバ5側の土圧により、主ピストン41を図で右方へ移動させ、これに伴って、チャンバ5内の巨礫Kを筒状部21a内に引入れる。
筒状部21a内に巨礫Kを引入れた後は、ゲートバルブ38により、処理口21を閉じる。そして、筒状部21aの上面側の開口45の蓋部材46を外し、筒状部21a内の巨礫Kを開口45から引上げ可能とし、適宜の引上げ作業によって、巨礫Kを回収する。
本実施形態によれば、処理口21に連なって隔壁4の後方へ延びる筒状部21aと、この筒状部21a内に巨礫を引込んで回収する回収設備40と、を更に含むことにより、処理口21を用いて、巨礫を回収処理することができる。
このように、隔壁4の排出口12から離れた周方向上方の処理しやすい位置に処理口21を設け、排出口12の前方の巨礫をカッタヘッド3の回転を利用して処理口21の前方へ移動させてから回収するので、巨礫の回収処理を容易化できる。
すなわち、隔壁4の排出口12(排土装置13の呑み口)付近は回収機構を設置するためのスペースがとれないため、排出口12から離れた位置まで移動させて回収できるようにするのである。
本実施形態のように、巨礫を回収する場合は、破砕する場合と異なり、巨礫を挟み込んで保持する必要はないので、隔壁側ロッド部材24は不要となる。
尚、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
尚、出願当初の請求項は以下の通りであった。
[請求項1]
筒状の掘進機本体と、前記本体の前端部に配置される回転可能なカッタヘッドと、前記カッタヘッドの後方で前記本体内に配置される隔壁と、前記カッタヘッドと前記隔壁との間に形成されて前記カッタヘッドにより掘削された土砂を蓄えるチャンバと、前記チャンバ内に蓄えられた土砂を前記隔壁に開口させた排出口から機外に向けて排出する排土装置と、備える、シールド掘進機であって、
前記隔壁に前記排出口の周方向上方に位置させて開口させた処理口と、
前記処理口を開閉するバルブと、
前記カッタヘッドから前記チャンバ内に出没可能で、前記カッタヘッドの回動により前記チャンバ内の巨礫を前記処理口の前方へ移動させることができるカッタヘッド側ロッド部材と、を含み、
前記処理口は、その前方へ移動させた巨礫の破砕あるいは回収に用いられることを特徴とする、シールド掘進機。
[請求項2]
前記処理口の周方向上方にて、前記隔壁から前記チャンバ内に出没可能な隔壁側ロッド部材を更に含み、
前記カッタヘッド側ロッド部材は、前記カッタヘッドの回動により前記チャンバ内の巨礫を前記処理口の前方へ移動させたときに、前記隔壁側ロッド部材との間に、巨礫を挟み込むことを特徴とする、請求項1記載のシールド掘進機。
[請求項3]
前記処理口にセットされる巨礫破砕用の削岩機を更に含むことを特徴とする、請求項1又は請求項2記載のシールド掘進機。
[請求項4]
前記処理口は、前記削岩機を水密状態で挿入させ、且つ首振り可能とする削岩機セット設備を備えることを特徴とする、請求項3記載のシールド掘進機。
[請求項5]
前記削岩機セット設備は、前記処理口を閉止する本体と、前記本体を貫通すると共に前記本体に傾動自在に支持され、前記削岩機の削岩ロッドを挿通可能なパイプ状部材と、前記パイプ状部材の内周部に設けられ、前記削岩ロッドを水密状態で挿通させるシール部材と、を含んで構成されることを特徴とする、請求項4記載のシールド掘進機。
[請求項6]
前記バルブは、前記パイプ状部材の内部に設けられて、前記削岩ロッドの挿通経路を開閉するものであることを特徴とする、請求項5記載のシールド掘進機。
[請求項7]
前記処理口に連なって前記隔壁の後方へ延びる筒状部と、前記筒状部内に巨礫を引込んで回収する回収設備と、を更に含むことを特徴とする、請求項1記載のシールド掘進機。
[請求項8]
筒状の掘進機本体と、前記本体の前端部に配置される回転可能なカッタヘッドと、前記カッタヘッドの後方で前記本体内に配置される隔壁と、前記カッタヘッドと前記隔壁との間に形成されて前記カッタヘッドにより掘削された土砂を蓄えるチャンバと、前記チャンバ内に蓄えられた土砂を前記隔壁に開口させた排出口から機外に向けて排出する排土装置と、備える、シールド掘進機において、
前記チャンバ内に巨礫が取込まれた際に、
(1)前記カッタヘッドから前記チャンバ内にカッタヘッド側ロッド部材を突出させ、
(2)前記カッタヘッドを回転させることで、前記カッタヘッド側ロッド部材により、前記チャンバ内の巨礫を前記排出口の前方から、前記隔壁に前記排出口の周方向上方に位置させて開口させた処理口の前方に移動させ、
(3)前記処理口から前記チャンバ内に削岩機を挿入して、巨礫を破砕する
ことを特徴とする、シールド掘進機における巨礫の処理方法。
[請求項9]
前記カッタヘッドを回転させる前に、前記処理口の周方向上方にて、前記隔壁から前記チャンバ内に隔壁側ロッド部材を突出させ、
前記カッタヘッド側ロッド部材により、前記チャンバ内の巨礫を前記処理口の前方へ移動させたときに、前記カッタヘッド側ロッド部材と前記隔壁側ロッド部材とで、巨礫を挟み込んで保持することを特徴とする、請求項8記載のシールド掘進機における巨礫の処理方法。
[請求項10]
前記(3)の巨礫を破砕する工程に代えて、前記処理口から巨礫を回収する工程を含むことを特徴とする、請求項8記載のシールド掘進機における巨礫の処理方法。
1 シールド掘進機
2 掘進機本体
2a 前胴
2b 後胴
3 カッタヘッド
3a 回転中心軸
3b 外周リング
3c カッタスポーク
3d カッタビット
3e 開口
4 隔壁
5 チャンバ
6 旋回環
7 支持アーム
8 リングギア
9 モータ
10 ピニオンギア
11 ロータリージョイント
12 排出口
13 排土装置(スクリューコンベア)
14 ラップ部
15 連結ジャッキ
16 エレクタ
16a 把持部
17 推進ジャッキ
18 テールシール
21 処理口
21a 筒状部
22 バルブ
23 カッタヘッド側ロッド部材
24 隔壁側ロッド部材
25 削岩機
25a 削岩ロッド
30 削岩機セット設備
31 本体
32 パイプ状部材
32a 球面
32b ロッド通し孔
33 ボールバルブ
34 開閉用レバー
35 パッカー
38 ゲートバルブ
40 回収設備
41 主ピストン
42 ピストンロッド
43 副ピストン
44 油圧室
45 開口
46 蓋部材

Claims (3)

  1. 筒状の掘進機本体と、前記本体の前端部に配置される回転可能なカッタヘッドと、前記カッタヘッドの後方で前記本体内に配置される隔壁と、前記カッタヘッドと前記隔壁との間に形成されて前記カッタヘッドにより掘削された土砂を蓄えるチャンバと、前記チャンバ内に蓄えられた土砂を前記隔壁に開口させた排出口から機外に向けて排出する排土装置と、備える、シールド掘進機であって、
    前記隔壁に前記排出口の周方向上方に位置させて開口させた処理口と、
    前記処理口を開閉するバルブと、
    前記カッタヘッドから前記チャンバ内に出没可能で、前記カッタヘッドの回動により前記チャンバ内の巨礫を前記処理口の前方へ移動させることができるカッタヘッド側ロッド部材と、
    前記処理口の周方向上方にて、前記隔壁から前記チャンバ内に出没可能な隔壁側ロッド部材と、を含み、
    前記処理口は、その前方へ移動させた巨礫の破砕に用いられ
    前記カッタヘッド側ロッド部材は、前記カッタヘッドの回動により前記チャンバ内の巨礫を前記処理口の前方へ移動させたときに、前記隔壁側ロッド部材との間に、巨礫を挟み込んで保持することを特徴とする、シールド掘進機。
  2. 前記処理口にセットされる巨礫破砕用の削岩機を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載のシールド掘進機。
  3. 筒状の掘進機本体と、前記本体の前端部に配置される回転可能なカッタヘッドと、前記カッタヘッドの後方で前記本体内に配置される隔壁と、前記カッタヘッドと前記隔壁との間に形成されて前記カッタヘッドにより掘削された土砂を蓄えるチャンバと、前記チャンバ内に蓄えられた土砂を前記隔壁に開口させた排出口から機外に向けて排出する排土装置と、備える、シールド掘進機において、
    前記チャンバ内に巨礫が取込まれた際に、
    (1)前記カッタヘッドから前記チャンバ内にカッタヘッド側ロッド部材を突出させ、
    (2)前記カッタヘッドを回転させることで、前記カッタヘッド側ロッド部材により、前記チャンバ内の巨礫を前記排出口の前方から、前記隔壁に前記排出口の周方向上方に位置させて開口させた処理口の前方に移動させ、
    (3)前記処理口から前記チャンバ内に削岩機を挿入して、巨礫を破砕する
    ことを含む、シールド掘進機における巨礫の処理方法であって、
    前記カッタヘッドを回転させる前に、前記処理口の周方向上方にて、前記隔壁から前記チャンバ内に隔壁側ロッド部材を突出させ、
    前記カッタヘッド側ロッド部材により、前記チャンバ内の巨礫を前記処理口の前方へ移動させたときに、前記カッタヘッド側ロッド部材と前記隔壁側ロッド部材とで、巨礫を挟み込んで保持することを特徴とする、シールド掘進機における巨礫の処理方法
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