JP7000894B2 - 物理パラメータ推定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、物理パラメータ推定方法に関する。より詳しくは、3慣性系又は3慣性系とみなせる機械構成を備える試験システムの物理パラメータの値を推定する物理パラメータ推定方法に関する。
エンジンベンチシステムやドライブトレインシステム等の試験システムは、エンジンやドライブトレイン等の供試体の軸と、動力計の駆動軸とを、軸トルクセンサを介して連結して構成される。このような試験システムにおいて、動力計を制御する動力計制御装置には、上記のように供試体と軸トルクセンサと動力計とを組み合わせて構成される機械系を、3つの慣性体を2つのばね要素で直列に結合して構成される所謂3慣性系とみなして設計されたものが用いられる場合がある。このため、動力計制御装置による動力計のトルク制御や速度制御の下で実際に供試体の性能を評価する試験を行う際には、事前に予備実験を行うことにより、3慣性系を特徴付ける物理パラメータ、すなわち各慣性体の慣性モーメント、各ばね要素のねじれ剛性、及び動力計に電力を供給するインバータの特性等の値を推定しておく必要がある場合がある。
特許文献1には、エンジンベンチシステムを上記のように3慣性系とみなし、この3慣性系の物理パラメータの値を推定するパラメータ推定装置が示されている。より具体的には、特許文献1には、所謂非線形計画法を利用して3慣性系の各種物理パラメータの値を推定する技術が示されている。
特許第4788627号
しかしながら特許文献1の技術では、動力計のトルクをランダムに加振することによって周波数応答を取得した後、この実測によって得られた周波数応答と、暫定的に定められた物理パラメータの下で得られる周波数応答と、を用いて評価関数を算出し、さらにこの評価関数が収束するまで物理パラメータの推定と評価関数の算出とを繰り返し実行する必要があることから、信頼性のある物理パラメータの推定値を得るまでに時間を要する。
本発明は、3慣性系又は3慣性系とみなせる試験システムの物理パラメータの値を速やかに推定できる物理パラメータ推定方法を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る物理パラメータ推定方法は、入力に応じて回転する第1慣性体と、第2慣性体と、前記第1慣性体と前記第2慣性体とを連結する第1ばね要素と、第3慣性体と、前記第2慣性体と前記第3慣性体とを連結する第2ばね要素と、を含み、前記第2ばね要素は前記第1ばね要素よりもねじれ剛性が大きい3慣性系の物理パラメータの値を推定する方法であって、前記入力に対する前記第2ばね要素のねじれトルクの応答を測定し、当該測定結果から共振周波数及び当該共振周波数より低周波数側の定常ゲインを取得する第1測定工程と、前記入力に対する前記第1慣性体の回転速度の応答を測定し、当該測定結果から反共振周波数及び当該反共振周波数より低周波数側の低域特性パラメータを取得する第2測定工程と、取得した前記共振周波数、前記定常ゲイン、前記反共振周波数、及び前記低域特性パラメータを用いて物理パラメータの値を推定する推定工程と、を備えることを特徴とする。
(2)この場合、前記推定工程において値を推定する物理パラメータは、前記第1慣性体の第1慣性モーメントと、前記第2慣性体の第2慣性モーメントと、前記第3慣性体の第3慣性モーメントと、前記第1ばね要素の第1ねじれ剛性と、前記入力に対する前記第1慣性体の第1トルクの比と、のうち少なくとも3つを含むことが好ましい。
(3)本発明に係る物理パラメータ推定方法は、電動機(例えば、後述の動力計2)と、供試体(例えば、後述の供試体W)と、前記電動機の駆動軸(例えば、後述の駆動軸21)と前記供試体の入力軸(例えば、後述の入力軸W1)とを同軸で結合し軸トルクに応じた軸トルク検出信号(Tk2)を発生する軸トルクセンサ(例えば、後述の軸トルクセンサ3)と、前記駆動軸の回転速度に応じた回転速度検出信号(w1)を発生する回転速度検出器(例えば、後述の回転速度検出器4)と、トルク電流指令信号に応じて前記電動機に電力を供給するインバータ(例えば、後述のインバータ52)と、を備える試験システム(例えば、後述のドライブトレインベンチシステム1)の物理パラメータの値を推定する方法であって、前記トルク電流指令信号に対する前記軸トルク検出信号の応答を測定し、当該測定結果から共振周波数(ω)及び当該共振周波数より低周波数側の定常ゲイン(Kdct)を取得する第1測定工程と、前記トルク電流指令信号に対する前記回転速度検出信号の応答を測定し、当該測定結果から反共振周波数(ωar)及び当該反共振周波数より低周波数側の低域特性パラメータ(J)を取得する第2測定工程と、取得した前記共振周波数、前記定常ゲイン、前記反共振周波数、及び前記低域特性パラメータを用いて物理パラメータの値を推定する推定工程と、を備えることを特徴とする。
(4)この場合、前記軸トルクセンサの一端側は前記駆動軸に円柱状の第1カップリング(例えば、後述の第1カップリングC1)を介して連結され、前記軸トルクセンサの他端側は前記入力軸に円柱状の第2カップリング(例えば、後述の第2カップリングC2)を介して連結され、前記電動機と前記第1カップリングと前記軸トルクセンサと前記供試体とを組み合わせて構成される結合体(例えば、後述の結合体8)のうち前記駆動軸には第1ねじれ部(例えば、後述の第1ねじれ部81)が定められ、前記結合体のうち前記軸トルクセンサには前記第1ねじれ部よりもねじれ剛性が大きい第2ねじれ部(例えば、後述の第2ねじれ部82)が定められ、前記推定工程において値を推定する物理パラメータは、前記結合体のうち前記第1ねじれ部より前記電動機側の第1慣性モーメント(J1)と、前記結合体のうち前記第1ねじれ部と前記第2ねじれ部との間の第2慣性モーメント(J2)と、前記結合体のうち前記第2ねじれ部より前記供試体側の第3慣性モーメント(J3)と、前記第1ねじれ部の第1ねじれ剛性(K1)と、前記トルク電流指令信号に対する前記電動機の発生トルクの比(Kinv)と、のうち少なくとも3つを含むことが好ましい。
(5)この場合、前記推定工程では、前記共振周波数をωとし、前記定常ゲインをKdctとし、前記反共振周波数をωarとし、前記低域特性パラメータをJとし、前記第1慣性モーメントをJ1とし、前記第2慣性モーメントをJ2とし、前記第3慣性モーメントをJ3とし、前記第1ねじれ剛性をK1として、下記式に基づいて前記第1慣性モーメントと、前記第2慣性モーメントと、前記第3慣性モーメントと、前記第1ねじれ剛性とを推定することが好ましい。
Figure 0007000894000001
(6)この場合、前記推定工程では、前記共振周波数をωとし、前記定常ゲインをKdctとし、前記反共振周波数をωarとし、前記低域特性パラメータをJとし、前記第1慣性モーメントをJ1とし、前記第2慣性モーメントをJ2とし、前記第3慣性モーメントをJ3とし、前記第1ねじれ剛性をK1とし、前記比をKinvとして、下記式に基づいて前記第2慣性モーメントと、前記第3慣性モーメントと、前記第1ねじれ剛性と、前記比とを推定することが好ましい。
Figure 0007000894000002
(7)この場合、前記推定工程では、前記共振周波数をωとし、前記定常ゲインをKdctとし、前記反共振周波数をωarとし、前記低域特性パラメータをJとし、前記第1慣性モーメントをJ1とし、前記第2慣性モーメントをJ2とし、前記第3慣性モーメントをJ3とし、前記第1ねじれ剛性をK1として、下記式に基づいて前記第2慣性モーメントと、前記第3慣性モーメントと、前記第1ねじれ剛性とを推定することが好ましい。
Figure 0007000894000003
(1)本発明では、入力に応じて回転する第1慣性体と、第2慣性体と、第3慣性体と、第1及び第2慣性体を連結する第1ばね要素と、第2及び第3慣性体を連結しかつ第1ばね要素よりもねじれ剛性が大きい第2ばね要素と、を含む3慣性系の物理パラメータの値を推定する。始めに第1測定工程では、第1慣性体への入力に対する第2ばね要素のねじれトルクの応答を測定し、この測定結果から共振周波数とこの共振周波数より低周波数側の定常ゲインとを取得する。次に第2測定工程では、第1慣性体への入力に対する第1慣性体の回転速度の応答を測定し、この測定結果から反共振周波数及びこの反共振周波数よりも低周波数側の低域特性パラメータを取得する。また推定工程では、これら共振周波数、定常ゲイン、反共振周波数、及び低域特性パラメータを用いて物理パラメータの値を推定する。したがって本発明によれば、繰り返し演算を行う必要がないので、3慣性系の物理パラメータの値を速やかに推定できる。
(2)本発明で対象とする3慣性系では、第2ばね要素のねじれ剛性は第1ばね要素のねじれ剛性よりも大きい。このため第2ばね要素のねじれ剛性はほぼ無限大、すなわち第2ばね要素は剛体と近似できる場合がある。この近似が妥当である場合、3慣性系に含まれる物理パラメータは、第1慣性体の第1慣性モーメントと、第2慣性体の第2慣性モーメントと、第3慣性体の第3慣性モーメントと、第1ばね要素の第1ねじれ剛性と、第1慣性体への入力に対する第1トルクの比と、の5種となる。ただしこれら5種の物理パラメータのうち幾つかは、機器の調整で値を固定できるものである場合や、既知である場合もある。そこで本発明の推定工程では、これら既知の情報を利用することで、第1慣性モーメント、第2慣性モーメント、第3慣性モーメント、第1ねじれ剛性、及び第1慣性体への入力に対する第1トルクの比のうち少なくとも3つを推定する。よって本発明によれば、3慣性系の物理パラメータの値を速やかに推定できる。
(3)本発明では、電動機と供試体と軸トルクセンサとを組み合わせて構成される試験システムの物理パラメータの値を推定する。このような試験システムは、上記(1)の発明と同様の3慣性系とみなすことができる場合がある。そこで本発明では、上記(1)の発明と同様に、電動機のインバータへのトルク電流指令信号に対する軸トルク検出信号の応答と、トルク電流指令信号に対する回転速度検出信号の応答とを測定することにより、共振周波数と、定常ゲインと、反共振周波数と、低域特性パラメータと、を取得し、これらを用いることによって物理パラメータの値を推定する。したがって本発明によれば、繰り返し演算を行う必要がないので、試験システムの物理パラメータの値を速やかに推定できる。
(4)本発明で対象とする試験システムは、電動機と第1カップリングと軸トルクセンサと第2カップリングと供試体とを組み合わせて構成される結合体を備える。この結合体は、電動機の駆動軸と軸トルクセンサとの2箇所において他の箇所よりもねじれが大きく、また軸トルクセンサは駆動軸よりもねじれが小さい場合が多い。そこで本発明の推定工程では、これら結合体を、駆動軸に定められた第1ねじれ部と、軸トルクセンサに定められた第2ねじれ部とにおいて3つの区間に分けるとともに、各区間における3つ慣性モーメントと、第1ねじれ部の第1ねじれ剛性と、トルク電流指令信号に対する電動機の発生トルクの比と、のうち少なくとも3つを推定する。よって本発明によれば、上記(2)の発明と同様に、3慣性系の物理パラメータの値を速やかに推定できる。
(5)本発明の推定工程では、測定工程で取得した共振周波数、定常ゲイン、反共振周波数、及び低域特性パラメータを用いることにより、上記式(1-1)~(1-4)に基づいて第1~第3慣性モーメント及び第1ねじれ剛性の値を推定する。これにより、簡易な演算でこれら4種の物理パラメータの値を推定できる。
(6)本発明の推定工程では、測定工程で取得した共振周波数、定常ゲイン、反共振周波数、及び低域特性パラメータを用いることにより、上記式(2-1)~(2-4)に基づいて第2~第3慣性モーメント、第1ねじれ剛性、及び比の値を推定する。これにより、簡易な演算でこれら4種の物理パラメータの値を推定できる。
(7)本発明の推定工程では、測定工程で取得した共振周波数、定常ゲイン、反共振周波数、及び低域特性パラメータを用いることにより、上記式(3-1)~(3-3)に基づいて第2~第3慣性モーメント、及び第1ねじれ剛性の値を推定する。これにより、簡易な演算でこれら3種の物理パラメータの値を推定できる。
本発明の本実施形態に係る物理パラメータ推定方法が適用されたドライブトレインベンチシステムの構成を示す図である。 3慣性系を模式的に示す図である。 トルク電流指令信号から軸トルク検出信号までの伝達関数のゲイン特性の一例を示す図である。 トルク電流指令信号から回転速度検出信号までの伝達関数のゲイン特性の一例を示す図である。 演算装置において物理パラメータの値を推定する手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る物理パラメータ推定方法が適用されたドライブトレインベンチシステム1の構成を示す図である。
ドライブトレインベンチシステム1は、車両用のドライブトレインを供試体Wとし、この供試体Wの各種性能を評価する際に用いられるドライブトレインに対する試験システムである。ここで、ドライブトレインとは、エンジンやモータ等の車両用動力発生源で発生した駆動力を駆動輪に伝達する動力伝達装置の総称をいい、車両に搭載された状態では動力発生源側に連結される入力軸と、駆動輪側に連結される出力軸と、を備える。
ドライブトレインベンチシステム1は、動力計2と、入力軸W1に入力される動力を出力軸W2に伝達する供試体Wと、動力計2と供試体Wとの間の軸トルクを検出する軸トルクセンサ3と、動力計2の回転速度を検出する回転速度検出器4と、軸トルクセンサ3及び回転速度検出器4から送信される検出信号に基づいて動力計2を制御するためのトルク電流指令信号を生成する動力計制御装置51と、動力計制御装置51から送信されるトルク電流指令信号に応じて動力計2に電力を供給するインバータ52と、ドライブトレインベンチシステム1の機械系を特徴付ける各種物理パラメータの値を推定するための各種演算を行う演算装置9と、を備える。なお図1では、供試体Wの出力軸W2に連結され、この出力軸W2で発生する動力を吸収する動力吸収体の構成については、図示を省略する。
動力計2は、インバータ52から電力が供給されると、その駆動軸21を回転させる。
回転速度検出器4は、例えばエンコーダであり、動力計2の駆動軸21の回転速度に応じたパルス信号である回転速度検出信号を発生し、この信号を動力計制御装置51へ送信する。
軸トルクセンサ3は、例えばフランジ型のトルクセンサが用いられる。軸トルクセンサ3は、円盤状のロータ31と、ロータ31から送信される信号を受信するステータ32と、を備える。ロータ31は、ひずみゲージが設けられた円盤状の計測体33と、この計測体33に同軸に固定されたアダプタフランジ34と、を備える。ステータ32は、計測体に設けられたひずみゲージから送信される計測信号に基づいて、駆動軸21と入力軸W1とを連結するロータ31に作用する軸トルクに応じた軸トルク検出信号を生成し、これを動力計制御装置51へ送信する。
ロータ31の一端側に設けられたアダプタフランジ34は、動力計2の駆動軸21の先端側と円柱状の第1カップリングC1によって連結されている。またロータ31の他端側の計測体33には、供試体Wの入力軸W1の先端側が円柱状の第2カップリングC2を介して連結されている。これにより駆動軸21と第1カップリングC1とロータ31と第2カップリングC2と入力軸W1とが、同軸で結合される。
以上のように、ドライブトレインシステム1は、動力計2と、第1カップリングC1と、軸トルクセンサ3と、第2カップリングC2と、供試体Wと、を組み合わせて構成される軸状の結合体8を備える。またこの結合体8では、動力計2の駆動軸21と第1カップリングC1との接合部の近傍と、軸トルクセンサ31のロータ31と、の2箇所において比較的大きな捩れが生じる。以下では、駆動軸21のうち比較的捩れが大きい部分を第1ねじれ部81といい、ロータ31のうち比較的捩れが大きい部分を第2ねじれ部82という。またこれら2つのねじれ部81,82のねじれ剛性を比較した場合、第2ねじれ部82の方が第1ねじれ部81よりもねじれ剛性が十分に大きい。換言すれば、第2ねじれ部82よりも第1ねじれ部81の方が剛性が低く捩れやすい。このため結合体8は、第1ねじれ部81と第2ねじれ部82とにおいて、概念的に3つの区間に分けられる。
このため結合体8は、図2に示すように、結合体8のうち第1ねじれ部81より動力計2側の部分に相当する第1慣性体83と、結合体8のうち第1ねじれ部81と第2ねじれ部82との間の部分に相当する第2慣性体84と、結合体8のうち第2ねじれ部82より供試体W側の部分に相当する第3慣性体85と、第1ねじれ部81に相当する部分でありかつ第1慣性体83と第2慣性体84とを連結する第1ばね要素86と、第2ねじれ部82に相当する部分でありかつ第2慣性体84と第3慣性体85とを連結する第2ばね要素87と、を含む3慣性系とみなすことができる。
またこの3慣性系を特徴付ける物理パラメータは、第1慣性体83の慣性モーメントである第1慣性モーメントと、第2慣性体84の慣性モーメントである第2慣性モーメントと、第3慣性体85の慣性モーメントである第3慣性モーメントと、第1ばね要素86のばね剛性である第1ばね剛性と、第2ばね要素87のばね剛性である第2ばね剛性と、動力計2に電力を供給するインバータ52への入力であるトルク電流指令信号に対する動力計2の発生トルクの比であるインバータ52の直流ゲインと、の6つを含む。
以下では第1慣性モーメントを“J1”と表記する。なおこの第1慣性モーメントは、結合体8のうち第1ねじれ部81より動力計2側の部分、すなわち動力計2の駆動軸21周りでの慣性モーメントに相当する。
また第2慣性モーメントを“J2”と表記する。なおこの第2慣性モーメントは、結合体8のうち第1ねじれ部81と第2ねじれ部82との間の部分、すなわち第1カップリングC1の慣性モーメントと、軸トルクセンサ3のロータ31の慣性モーメントの半分とを合わせたものに相当する。
また第3慣性モーメントを“J3”と表記する。なおこの第3慣性モーメントは、結合体8のうち第2ねじれ部82より供試体W側の部分、すなわち軸トルクセンサ3のロータ31の慣性モーメントの半分と第2カップリングC2の慣性モーメントと供試体Wの慣性モーメントとを合わせたものに相当する。
また以下では、インバータ52の直流ゲインを“Kinv”と表記する。すなわち、トルク電流指令信号の値をT1とすると、動力計2の発生トルクは、T1×Kinvと表される。
また以下では、第1ねじれ剛性を“K1”と表記し、第2ねじれ剛性を“K2”と表記する。上述のように第2ねじれ部82のねじれ剛性は第1ねじれ部81のねじれ剛性よりも十分に大きい。よってK1≪K2の関係が成立する。
図1に戻り、演算装置9は、コンピュータであり、動力計制御装置51からインバータ52へ入力するトルク電流指令信号と、このトルク電流指令信号を入力することによって軸トルクセンサ3によって得られる軸トルク検出信号及び回転速度検出器4によって得られる回転速度検出信号と、を用いることによって、後に図5を参照して説明する手順に従って演算を行うことにより、上記6つの物理パラメータのうちの幾つかの値を推定する。なお演算装置9によって算出される各物理パラメータの値は、例えば動力計制御装置51の設計に用いられる。以下では、演算装置9において、物理パラメータの値を推定する手順について説明する。
先ず、図2に示す3慣性系の運動方程式は、第1慣性体83の角速度、すなわち回転速度検出器4の回転速度検出信号を“w1”とし、第2慣性体84の角速度を“w2”とし、第3慣性体35の角速度を“w3”とし、第1ばね要素86の軸トルクを“Tk1”とし、第2ばね要素87の軸トルク、すなわち軸トルクセンサ3の軸トルク検出信号の値を“Tk2”とし、ラプラス演算子を“s”とすると、下記式(4-1)~(4-5)によって表される。
Figure 0007000894000004
上記連立方程式(4-1)~(4-5)を、(w1,Tk1,w2,Tk2,w3)について解き、さらに第2ねじれ剛性K2を無限大とすると、トルク電流指令信号T1から軸トルク検出信号Tk2までの伝達関数(Tk2/T1)及びトルク電流指令信号T1から回転速度検出信号w1までの伝達関数(w1/T1)は、それぞれ下記式(5-1)及び(5-2)によって表される。
Figure 0007000894000005
図3は、トルク電流指令信号T1から軸トルク検出信号Tk2までの伝達関数(Tk2/T1)のゲイン特性の一例を示す図である。
図4は、トルク電流指令信号T1から回転速度検出信号w1までの伝達関数(w1/T1)のゲイン特性の一例を示す図である。
先ず、図3に示すようにトルク電流指令信号T1から軸トルク検出信号Tk2までの伝達関数(Tk2/T1)には、所定の共振周波数においてゲインが急激に上昇する共振点が表れる。ここで図3に示すような伝達関数(Tk2/T1)から得られる共振周波数を“ω”とすると、上記式(5-1)から、下記式(6)が導出される。
Figure 0007000894000006
また、図4に示すようにトルク電流指令信号T1から回転速度検出信号w1までの伝達関数(w1/T1)には、上記共振周波数よりも低い所定の反共振周波数においてゲインが急激に低下する反共振点が表れる。ここで図4に示すような伝達関数(w1/T1)から得られる反共振周波数を“ωar”とすると、上記式(5-2)から、下記式(7)が導出される。
Figure 0007000894000007
また、図3に示すようにトルク電流指令信号T1から軸トルク検出信号Tk2までの伝達関数(Tk2/T1)のゲインは、共振周波数ωよりも低周波数側において周波数によらずほぼ一定となる特性がある。ここで図3に示すような伝達関数(Tk2/T1)から得られる共振周波数ωよりも低周波数側の定常ゲインを“Kdct”とすると、上記式(5-1)においてs→0の極限をとることにより、下記式(8)が導出される。
Figure 0007000894000008
また、図4に示すようにトルク電流指令信号T1から回転速度検出信号w1までの伝達関数(w1/T1)のゲインは、反共振周波数ωarよりも低周波数側において積分特性がある。ここで伝達関数(w1/T1)の反共振周波数ωarよりも低周波数側の低域特性を、低域特性パラメータJを用いて“1/J・s”と仮定すると、上記式(5-2)から下記式(9)が導出される。
Figure 0007000894000009
図5は、演算装置9において、上記式(6)~(9)を用いることによって物理パラメータの値を推定する手順を示すフローチャートである。上述のように3慣性系を特徴付ける物理パラメータは、第1慣性モーメントJ1、第2慣性モーメントJ2、第3慣性モーメントJ3、第1ねじれ剛性K1、第2ねじれ剛性K2、及び直流ゲインKinvの6つである。ただし、上述のように上記式(6)~(9)を導出するにあたり、第2ねじれ剛性K2を無限大で近似している。そこで演算装置9では、上記6つの物理パラメータのうち、第2ねじれ剛性K2を除く5つ(J1,J2,J3,K1,Kinv)の値を推定する。
始めにS1のデータ取得工程では、演算装置9は、動力計制御装置51を用いることによって動力計2の加振制御を実行する。この加振制御では、動力計制御装置51は、トルク電流指令信号をランダムに加振させる。またS1のデータ取得工程では、演算装置9は、加振制御において動力計制御装置51からインバータ52へ入力されるトルク電流指令信号と、この加振制御の応答として軸トルクセンサ3によって得られる軸トルク検出信号及び回転速度検出器4によって得られる回転速度検出信号と、を取得する。
次にS2の第1特性取得工程では、演算装置9は、S1で取得したトルク電流指令信号及び軸トルク検出信号のデータを用いることによって、トルク電流指令信号T1から軸トルク検出信号Tk2までの伝達関数を算出し、この伝達関数から、図3を参照して説明した共振周波数ω及び定常ゲインKdctを取得する。
次にS3の第2特性取得工程では、演算装置9は、S1で取得したトルク電流指令信号及び回転速度検出信号のデータを用いることによって、トルク電流指令信号T1から回転速度検出信号w1までの伝達関数を算出し、この伝達関数から、図4を参照して説明した反共振周波数ωra及び低域特性パラメータJを取得する。
次にS4の推定工程では、演算装置9は、以上のようにして取得した共振周波数ωと、定常ゲインKdctと、反共振周波数ωarと、低域特性パラメータJと、を入力として用いることにより、上記式(6)~(9)に基づいて物理パラメータ(J1,J2,J3,K1,Kinv)の値を推定する。ただし上記4つの式(6)~(9)には、5つの物理パラメータ(J1,J2,J3,K1,Kinv)が不定係数として含まれているところ、これら4つの式のみでは、上記物理パラメータ(J1,J2,J3,K1,Kinv)の全ての値を推定することができない。そこでS4の推定工程では、上記物理パラメータ(J1,J2,J3,K1,Kinv)のうち、少なくとも1つを既知の情報を用いて固定することによって残りの物理パラメータの値を推定する。
実施例1では、演算装置9は、インバータ52が適切に制御調整されていることを前提とし、直流ゲインKinvの値を1とすることによって、残りの4つの物理パラメータ(J1,J2,J3,K1)を推定する。
より具体的には、演算装置9は、上記式(6)~(9)において、直流ゲインKinvを1とすることによって導出される下記式(10-1)~(10-4)に、上記S1~S3で取得した共振周波数ωと、定常ゲインKdctと、反共振周波数ωarと、低域特性パラメータJとを入力することにより、4つの物理パラメータ(J1,J2,J3,K1)の値を推定する。
Figure 0007000894000010
ここで実施例1の発明による物理パラメータ(J1,J2,J3,K1)の推定精度について検証する。先ず、上記図3及び図4の伝達関数は、それぞれ物理パラメータ(J1,J2,J3,K1,Kinv)の値を以下のように設定した場合に得られるものである。すなわち、各物理パラメータの真値は、以下の通りである。
Figure 0007000894000011
また、これら図3及び図4の具体例から、共振周波数ω、定常ゲインKdct、反共振周波数ωar、及び低域特性パラメータJの値は以下のように算出される。
Figure 0007000894000012
また、これら共振周波数ω、定常ゲインKdct、反共振周波数ωar、及び低域特性パラメータJの値を、実施例1の推定式(10-1)~(10-4)に入力することにより、各物理パラメータ(J1,J2,J3,K1)の値は、以下のように推定される。下記式と真値を比較して明らかな通り、本実施例によれば、各物理パラメータ(J1,J2,J3,K1)の値を精度良く推定できる。
Figure 0007000894000013
実施例2では、演算装置9は、動力計2の慣性モーメントに相当するJ1として信頼できる設計値が事前に取得できていることを前提として、残り4つの物理パラメータ(J2,J3,K1,Kinv)を推定する。
より具体的には、演算装置9は、上記式(6)~(9)を、4つの物理パラメータ(J2,J3,K1,Kinv)について解くことによって導出される下記式(15-1)~(15-4)に、上記S1~S3で取得した共振周波数ωと、定常ゲインKdctと、反共振周波数ωarと、低域特性パラメータJとを入力することにより、4つの物理パラメータ(J2,J3,K1,Kinv)の値を推定する。
Figure 0007000894000014
ここで実施例2の発明による物理パラメータ(J2,J3,K1,Kinv)の推定精度について検証する。上記式(12-1)~(12-4)に示す値と、予め特定されている動力計慣性モーメントJ1の値と、を実施例2の推定式(14-1)~(14-4)に入力することにより、各物理パラメータ(J2,J3,K1,Kinv)の値は、以下のように推定される。下記式と真値を比較して明らかな通り、本実施例によれば、各物理パラメータ(J2,J3,K1,Kinv)の値を精度良く推定できる。
Figure 0007000894000015
実施例3では、演算装置9は、直流ゲインKinvが1になるようにインバータ52が適切に制御調整されており、かつ動力計2の慣性モーメントに相当するJ1として信頼できる設計値が事前に取得できていることを前提として、残り3つの物理パラメータ(J2,J3,K1)を推定する。
より具体的には、演算装置9は、上記式(6)~(9)を、3つの物理パラメータ(J2,J3,K1)について解くことによって導出される下記式(16-1)~(16-3)に、上記S1~S3で取得した共振周波数ωと、定常ゲインKdctと、反共振周波数ωarと、低域特性パラメータJとを入力することにより、3つの物理パラメータ(J2,J3,K1)の値を推定する。
Figure 0007000894000016
ここで実施例3の発明による物理パラメータ(J2,J3,K1)の推定精度について検証する。上記式(12-1)~(12-4)に示す値と、予め特定されている動力計慣性モーメントJ1の値と、を実施例3の推定式(16-1)~(16-3)に入力することにより、各物理パラメータ(J2,J3,K1)の値は、以下のように推定される。下記式と真値を比較して明らかな通り、本実施例によれば、各物理パラメータ(J2,J3,K1)の値を精度良く推定できる。
Figure 0007000894000017
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限らない、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜変更してもよい。例えば上記実施形態では、ドライブトレインベンチシステムを3慣性系とみなして本発明の物理パラメータ推定方法を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らない。エンジンベンチシステムも同様に3慣性系とみなすことができる場合があるところ、本発明の物理パラメータ推定方法は、エンジンベンチシステムに適用してもよい。
1…ドライブトレインベンチシステム(試験システム)
2…動力計(電動機)
21…駆動軸
3…軸トルクセンサ
31…ロータ
4…回転速度検出器
52…インバータ
8…結合体
81…第1ねじれ部
82…第2ねじれ部
W…供試体
W1…入力軸
C1,C2…カップリング

Claims (7)

  1. 入力に応じて回転する第1慣性体と、第2慣性体と、前記第1慣性体と前記第2慣性体とを連結する第1ばね要素と、第3慣性体と、前記第2慣性体と前記第3慣性体とを連結する第2ばね要素と、を含み、前記第2ばね要素は前記第1ばね要素よりもねじれ剛性が大きい3慣性系の物理パラメータの値を推定する物理パラメータ推定方法であって、
    前記入力に対する前記第2ばね要素のねじれトルクの応答を測定し、当該測定結果から共振周波数及び当該共振周波数より低周波数側の定常ゲインを取得する第1測定工程と、
    前記入力に対する前記第1慣性体の回転速度の応答を測定し、当該測定結果から反共振周波数及び当該反共振周波数より低周波数側の低域特性パラメータを取得する第2測定工程と、
    取得した前記共振周波数、前記定常ゲイン、前記反共振周波数、及び前記低域特性パラメータを用いて物理パラメータの値を推定する推定工程と、を備え
    前記物理パラメータは、前記第1慣性体の第1慣性モーメント、前記第2慣性体の第2慣性モーメント、前記第3慣性体の第3慣性モーメント、前記第1ばね要素の第1ねじれ剛性、及び前記入力に対する前記第1慣性体の第1トルクの比の5つであり、
    前記推定工程では、5つの前記物理パラメータのうち少なくとも1つを既知の情報を用いて固定することによって、残りの前記物理パラメータの値を推定することを特徴とする物理パラメータ推定方法。
  2. 前記推定工程では、5つの前記物理パラメータのうち前記第1慣性モーメント及び前記比の少なくとも何れかを既知の情報を用いて固定することによって、前記第2慣性モーメント、前記第3慣性モーメント、及び前記第1ねじれ剛性の少なくとも何れかの値を推定することを特徴とする請求項1に記載の物理パラメータ推定方法。
  3. 電動機と、供試体と、前記電動機の駆動軸と前記供試体の入力軸とを同軸で結合し軸トルクに応じた軸トルク検出信号を発生する軸トルクセンサと、前記駆動軸の回転速度に応じた回転速度検出信号を発生する回転速度検出器と、トルク電流指令信号に応じて前記電動機に電力を供給するインバータと、を備える試験システムの物理パラメータの値を推定する物理パラメータ推定方法であって、
    前記軸トルクセンサの一端側は前記駆動軸に円柱状の第1カップリングを介して連結され、
    前記軸トルクセンサの他端側は前記入力軸に円柱状の第2カップリングを介して連結され、
    前記電動機と前記第1カップリングと前記軸トルクセンサと前記供試体とを組み合わせて構成される結合体のうち前記駆動軸には第1ねじれ部が定められ、
    前記結合体のうち前記軸トルクセンサには前記第1ねじれ部よりもねじれ剛性が大きい第2ねじれ部が定められ、
    前記トルク電流指令信号に対する前記軸トルク検出信号の応答を測定し、当該測定結果から共振周波数及び当該共振周波数より低周波数側の定常ゲインを取得する第1測定工程と、
    前記トルク電流指令信号に対する前記回転速度検出信号の応答を測定し、当該測定結果から反共振周波数及び当該反共振周波数より低周波数側の低域特性パラメータを取得する第2測定工程と、
    取得した前記共振周波数、前記定常ゲイン、前記反共振周波数、及び前記低域特性パラメータを用いて物理パラメータの値を推定する推定工程と、を備え
    前記物理パラメータは、前記結合体のうち前記第1ねじれ部より前記電動機側の第1慣性モーメント、前記結合体のうち前記第1ねじれ部と前記第2ねじれ部との間の第2慣性モーメント、前記結合体のうち前記第2ねじれ部より前記供試体側の第3慣性モーメント、前記第1ねじれ部の第1ねじれ剛性、及び前記トルク電流指令信号に対する前記電動機の発生トルクの比の5つであり、
    前記推定工程では、5つの前記物理パラメータのうち少なくとも1つを既知の情報を用いて固定することによって、残りの前記物理パラメータの値を推定することを特徴とする物理パラメータ推定方法。
  4. 前記推定工程では、5つの前記物理パラメータのうち前記第1慣性モーメント及び前記比の少なくとも何れかを既知の情報を用いて固定することによって、前記第2慣性モーメント、前記第3慣性モーメント及び前記第1ねじれ剛性の少なくとも何れかの値を推定することを特徴とする請求項3に記載の物理パラメータ推定方法。
  5. 前記推定工程では、前記共振周波数をωとし、前記定常ゲインをKdctとし、前記反共振周波数をωarとし、前記低域特性パラメータをJとし、前記第1慣性モーメントをJ1とし、前記第2慣性モーメントをJ2とし、前記第3慣性モーメントをJ3とし、前記第1ねじれ剛性をK1とし、前記比を1として、下記式に基づいて前記第1慣性モーメントと、前記第2慣性モーメントと、前記第3慣性モーメントと、前記第1ねじれ剛性とを推定することを特徴とする請求項4に記載の物理パラメータ推定方法。
    Figure 0007000894000018
  6. 前記推定工程では、前記共振周波数をωとし、前記定常ゲインをKdctとし、前記反共振周波数をωarとし、前記低域特性パラメータをJとし、前記第1慣性モーメントの既知の設計値をJ1とし、前記第2慣性モーメントをJ2とし、前記第3慣性モーメントをJ3とし、前記第1ねじれ剛性をK1とし、前記比をKinvとして、下記式に基づいて前記第2慣性モーメントと、前記第3慣性モーメントと、前記第1ねじれ剛性と、前記比とを推定することを特徴とする請求項4に記載の物理パラメータ推定方法。
    Figure 0007000894000019
  7. 前記推定工程では、前記共振周波数をωとし、前記定常ゲインをKdctとし、前記反共振周波数をωarとし、前記低域特性パラメータをJとし、前記第1慣性モーメントの既知の設計値をJ1とし、前記第2慣性モーメントをJ2とし、前記第3慣性モーメントをJ3とし、前記第1ねじれ剛性をK1とし、前記比を1として、下記式に基づいて前記第2慣性モーメントと、前記第3慣性モーメントと、前記第1ねじれ剛性とを推定することを特徴とする請求項4に記載の物理パラメータ推定方法。
    Figure 0007000894000020
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