JP6999287B2 - 制御システムおよび情報処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気清浄器を制御する制御システムなどに関する。
各種のフィルタを用いて設置空間の空気を清浄する空気清浄器が知られている。空気清浄器が備えるフィルタは、空気清浄器が運転するにつれて消耗するため、一定以上消耗した場合にはフィルタを交換する必要がある。そのため、フィルタの消耗度をユーザに報知し、ユーザにフィルタの交換を促す必要がある。
例えば、特許文献1には、外部から吸引した空気に含まれる塵埃を除去する集塵フィルタを備える空気清浄器が開示されている。特許文献1に開示されている空気清浄器では、集塵フィルタを通過した吸引空気と排出空気若しくは機外の室内空気との気圧差を検出する圧力センサを備えており、圧力差が所定の値になれば集塵フィルタの汚れ検出信号を出している。
特開平10-52619号公報(1998年2月24日公開) 特開2014-20635号公報(2014年2月3日公開)
しかしながら、特許文献1に開示された空気清浄器では、空気清浄器において、圧力センサの検出結果を用いて集塵センサの消耗度を演算しているため、空気清浄器における演算能力を高くする必要があるという問題があった。
本発明の一態様は、空気清浄器における演算処理の負荷を低減することができる制御システム、情報処理装置および空気清浄器を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る制御システムは、ファンにより吸い込んだ空気を、フィルタを用いて清浄する空気清浄器を制御する制御システムであって、サーバと、前記空気清浄器とを備えており、前記空気清浄器は、前記フィルタの消耗度を算出するための情報を前記サーバに出力し、前記サーバは、前記空気清浄器から出力された前記情報に基づいて、前記フィルタの消耗度を算出し、算出した消耗度をユーザに報知し、前記空気清浄器は、第1報知部を備えており、前記第1報知部は、表示部であり、前記サーバは、前記算出した前記フィルタの消耗度を前記空気清浄器に出力し、前記空気清浄器は、前記サーバから出力された前記フィルタの消耗度を前記表示部により報知し、前記空気清浄器は、前記フィルタの消耗度が100%未満である場合、当該消耗度を数値で前記表示部に表示させ、前記フィルタの消耗度が100%である場合、前記フィルタの交換を促す表示を前記表示部に表示させ、前記空気清浄器は、前記フィルタとして、前記空気に含まれる塵埃を捕集する集塵フィルタと、前記集塵フィルタの風上側に配置され、前記集塵フィルタを通過する空気に含まれる単位体積当たりの塵埃の粒子個数を検知する塵埃センサとを備え、前記ファンの駆動情報および、前記塵埃センサが検知した前記粒子個数を前記情報として前記サーバに出力し、前記サーバは、(i)前記ファンの駆動情報において示されている当該ファンの回転数および回転時間と、(ii)前記粒子個数と、に基づいて、前記集塵フィルタに蓄積された総集塵量を算出し、前記総集塵量に基づいて前記集塵フィルタの消耗度を算出する。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、ファンにより吸い込んだ空気を、フィルタを用いて清浄する空気清浄器から、前記フィルタの消耗度を算出するための情報を取得する取得部と、前記取得した情報に基づいて、前記フィルタの消耗度を算出する算出部と、前記算出した消耗度を前記空気清浄器に出力する出力部とを備えており、前記空気清浄器は、前記フィルタとして、前記空気に含まれる塵埃を捕集する集塵フィルタと、前記集塵フィルタの風上側に配置され、前記集塵フィルタを通過する空気に含まれる単位体積当たりの塵埃の粒子個数を検知する塵埃センサとを備え、前記ファンの駆動情報および、前記塵埃センサが検知した前記粒子個数を前記情報として前記情報処理装置に出力し、前記算出部は、(i)前記ファンの駆動情報において示されている当該ファンの回転数および回転時間と、(ii)前記粒子個数と、に基づいて、前記集塵フィルタに蓄積された総集塵量を算出し、前記総集塵量に基づいて前記集塵フィルタの消耗度を算出する
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る空気清浄器は、ファンにより吸い込んだ空気を、フィルタを用いて清浄する空気清浄器であって、前記フィルタの消耗度を算出するための情報を出力する出力部と、前記情報に基づいて算出された前記消耗度を取得する取得部と、前記取得した消耗度を報知する第1報知部とを備えており、前記第1報知部は、表示部であり、前記空気清浄器は、前記消耗度が100%未満である場合、当該消耗度を数値で前記表示部に表示させ、前記消耗度が100%である場合、前記フィルタの交換を促す表示を前記表示部に表示させる
本発明の一態様によれば、空気清浄器における演算処理の負荷を低減することができる。
本発明の実施形態1に係る制御システムの構成を示すブロック図である。 上記制御システムにおける空気清浄器の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係る制御システムの構成を示すブロック図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、実施形態1における制御システム1の構成を示すブロック図である。制御システム1は、図1に示すように、空気清浄器10と、サーバ(情報処理装置)100と、ネットワークNWとを備えている。空気清浄器10およびサーバ100は、ネットワークNWにより接続されており、互いに通信できるようになっている。本実施形態では、ネットワークNWはインターネットである。なお、本実施形態の空気清浄器は、加湿空気清浄器であるが、本発明の空気清浄器は、加湿空気清浄器に限られず、ファンにより吸入口から吸い込んだ空気を、フィルタを用いて清浄し、吹出口から吹き出して設置空間の空気を清浄する空気清浄器であればどのような空気清浄器であってもよく、加湿を行わない空気清浄器であってもよい。
図2は、実施形態1における空気清浄器10の構成を示す断面図である。空気清浄器10は、図1および図2に示すように、筐体11と、ファン12と、ルーバー13と、集塵部20と、脱臭部30と、加湿部40と、通信部50と、表示部(第1報知部)60と、制御部70とを備えている。
筐体11は、空気清浄器10の各部を収納する。筐体11は、上下方向に垂直な断面が略矩形となっており、上方向に向かうにつれて断面積が小さくなっている。筐体11の背面(図2に示す-X軸側の側面)には、空気を取り込むための吸入口11aが設けられている。
ファン12は、吸入口11aから空気を吸入し、吸入した空気を外部へ吹き出させるためのファンである。ファン12は、モータ(不図示)により回転させられる。上記モータの駆動は、後述する制御部70により制御される。ファン12は、従来のファンを用いることができるため、詳細な説明は省略する。ファン12の回転数および回転時間(以降では、情報Aとも呼称する)は、制御部70に出力される。筐体11の内部には、ファン12から上方に向かって通風路Pが形成されている。
ルーバー13は、空気清浄器10の吹出口に設けられ、空気清浄器10からの、通風路Pを通過した空気の吹出方向を調整するための風向板である。
集塵部20は、吸入口11aから筐体11の内部に取り込まれた空気に含まれる微細な塵埃を捕集、除去する。集塵部20は、図1に示すように、集塵フィルタ(HEPA(High-Efficiency Particulate Airフィルタ))21と、塵埃センサ22とを備えている。集塵フィルタ21は、空気に含まれる微細な塵埃を捕集、除去するためのフィルタである。集塵フィルタ21は、従来の集塵フィルタを用いることができるため、詳細な説明を省略する。塵埃センサ22は、集塵フィルタ21の風上側に配置されており、集塵フィルタ21を通過する空気に含まれる単位体積当たりの塵埃の粒子個数Nを検知するためのセンサである。塵埃センサ22によって検知された単位体積当たりの塵埃の粒子個数N(以降では、情報Bとも呼称する)は、後述する制御部70へ出力される。
脱臭部30は、集塵部20を通過した空気に含まれる臭気物質(例えば、ホルムアルデヒド、アンモニアなど)を捕集、除去する。脱臭部30は、図1に示すように、脱臭フィルタ31と、ガスセンサ32とを備えている。脱臭フィルタ31は、空気に含まれる臭気物質を吸着することにより、臭気物質を捕集、除去するためのフィルタである。脱臭フィルタ31は、従来の脱臭フィルタを用いることができるため、詳細な説明を省略する。ガスセンサ32は、脱臭フィルタ31の風上側に配置されており、脱臭フィルタ31を通過する空気に含まれる臭気物質の濃度を検知するためのセンサである。ガスセンサ32によって検知された臭気物質の濃度(以降では、情報Cとも呼称する)は、後述する制御部70へ出力される。
加湿部40は、脱臭部30を通過した空気に水分を供給する。加湿部40は、図1に示すように、加湿フィルタ41と、水槽42と、給水タンク43と、水量検出センサ44とを備えている。
加湿フィルタ41は、空気に水分を供給するためのフィルタである。加湿フィルタ41は、保持枠(不図示)に収納されており、レーヨンなどの吸水性を有すると共に通気が可能な材料製のシートを蛇腹状に折り重ねて平板状に形成されている。加湿フィルタ41は、図示しない回転機構により、回転させられる。
水槽42は、加湿フィルタ41の下側に配置されており、加湿フィルタ41に対して水を供給するためのタンクである。加湿フィルタ41の下部は、水槽42内に浸水している。給水タンク43は、ユーザによって供給された水を貯留し、水槽42に対して水を供給するためのタンクである。給水タンク43は、水槽42内の水位が一定となるように水槽42に水を供給する。
水量検出センサ44は、給水タンク43に貯留されている水量を検知するためのセンサである。水量検出センサ44は、給水タンク43に貯留されている水量を検知することができるセンサであればどのようなセンサであってもよい。水量検出センサ44は、例えば、給水タンク43に貯留されている水の重さを測定することにより、給水タンク43に貯留されている水量を検知してもよい。水量検出センサ44によって検知された給水タンク43に貯留されている水量(以降では、情報Dとも呼称する)は、後述する制御部70へ出力される。
通信部50は、ネットワークNWと接続されている。通信部50は、ネットワークNWを介して、後述する制御部70から出力された情報をサーバ100に出力する。また、通信部50は、ネットワークNWを介して、サーバ100から出力された情報を取得する。通信部50は、有線通信によりネットワークNWに接続されてもよいし、無線通信によりネットワークNWに接続されてもよい。
表示部60は、制御部70からの指示を受けて各フィルタ(集塵フィルタ21、脱臭フィルタ31、および加湿フィルタ41)の消耗度および各フィルタを交換すべき旨をユーザに表示(報知)する。表示部60は、各フィルタの交換をユーザに報知できるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、液晶パネルによって画像や文字を表示する構成であってもよい。表示部60は、各フィルタの消耗度を、グラフを用いて表示してもよい。
制御部70は、ファン12、ルーバー13、集塵部20、脱臭部30、加湿部40、通信部50、および表示部60と接続されており、これらの各部を制御する。制御部70は、各部から取得した各種情報(上記情報A~D)を取得する。また、制御部70は、出力部71と、取得部72とを備えている。
出力部71は、通信部50およびネットワークNWを介して、取得した各種情報をサーバ100へ出力する。取得部72は、サーバ100から出力された情報を、通信部50を介して取得する。制御部70は、取得した情報を表示部60に表示させる。
サーバ100は、図1に示すように、通信部101と、記憶部102と、制御部103とを備えている。
通信部101は、ネットワークNWを介して空気清浄器10と通信する。通信部101は、ネットワークNWを介して、空気清浄器10の制御部70から出力された情報を取得する。また、通信部101は、ネットワークNWを介して、後述する制御部103からから出力された情報を出力する。
記憶部102は、後述する制御部103が各フィルタの消耗度を算出する際に使用する各種データを記憶している。
制御部103は、通信部101、および記憶部102と接続されており、これらの各部を制御する。制御部103は、通信部101を介して空気清浄器10から取得した各種情報を用いて、集塵フィルタ21、脱臭フィルタ31、および加湿フィルタ41の消耗度を算出する。制御部103は、集塵フィルタ21の消耗度を算出する第1演算部(算出部)111と、脱臭フィルタ31の消耗度を算出する第2演算部(算出部)112と、加湿フィルタ41の消耗度を算出する第3演算部(算出部)113とを備えている。また、制御部103は、通信部101を介して空気清浄器10から出力された情報を取得する取得部としての機能、および通信部101を介して第1演算部111、第2演算部112、および第3演算部113によって算出された各フィルタに消耗度を空気清浄器10に出力する出力部としての機能を有している。
次に、各フィルタ(集塵フィルタ21、脱臭フィルタ31、および加湿フィルタ41)の消耗度、および各フィルタを交換すべき旨をユーザに報知する方法について詳細に説明する。
(集塵フィルタ21の消耗度・交換の報知)
集塵フィルタ21は、集塵量が多くなるにつれて、集塵能力が低下したり、圧力損失が増加したりするなど性能が劣化する。そのため、集塵量が所定の量よりも多くなり集塵フィルタ21が正常に機能できなくなると、集塵フィルタ21を交換する必要が生じる。そのため、制御システム1では、下記に詳細に示すように、集塵フィルタ21の消耗度および集塵フィルタ21を交換すべき旨をユーザに報知するようになっている。
ここで、従来の空気清浄器では、例えば、特許文献1に記載されているように、集塵フィルタに蓄積される集塵量を直接検出していない。そのため、集塵量を精度良く算出することができず、集塵フィルタの消耗度を精度良く算出することができないという問題があった。
これに対して、制御システム1では、第1演算部111が、通信部101が空気清浄器10から取得した情報Aおよび情報Bを用いて集塵フィルタ21の消耗度を算出する。
具体的には、第1演算部111は、まず、通信部101を介して、ファン12の回転数および回転時間(すなわち、情報A)を取得する。ここで、記憶部102には、ファン12の回転数から、単位時間あたりに集塵フィルタ21を通過する空気の体積を算出する算出式が予め記憶されている。第1演算部111は、上記算出式を記憶部102から読み出し、当該算出式に取得したファン12の回転数を適用することにより、単位時間あたりに集塵フィルタ21を通過する空気の体積Vを算出する。
次に、第1演算部111は、予め記憶部102に記憶させておいた、集塵フィルタ21の集塵効率E1を読み出す。また、第1演算部111は、通信部101を介して、集塵フィルタ21を通過する空気に含まれる単位体積当たりの塵埃の粒子個数N(すなわち、情報B)を取得する。
そして、第1演算部111は、体積Vと、集塵効率E1と、粒子個数Nとを乗算することにより、単位時間あたりに集塵フィルタ21に蓄積する塵埃の粒子個数を算出する。次に第1演算部111は、情報Aに含まれるファン12の回転時間において、算出した塵埃の粒子個数を時間積分することにより、集塵フィルタ21に蓄積された総集塵量を算出する。
次に、第1演算部111は、集塵フィルタ21の現時点での消耗度を算出する。具体的には、第1演算部111は、集塵フィルタ21の消耗度として、集塵フィルタ21が正常に機能できなくなる最小の集塵量に対する、算出した総集塵量の割合を算出する。集塵フィルタ21が正常に機能できなくなる最小の集塵量は、予め記憶部102に記憶されている。
次に、第1演算部111は、算出した集塵フィルタ21の消耗度を通信部101に出力する。次に、通信部101が、ネットワークNWを介して、第1演算部111から出力された集塵フィルタ21の消耗度を空気清浄器10に出力する。
次に、空気清浄器10の制御部70が通信部50を介して、集塵フィルタ21の消耗度を取得する。制御部70は、取得した集塵フィルタ21の消耗度が100%未満である場合、集塵フィルタ21の消耗度を表示部60に表示させる。また、制御部70は、取得した集塵フィルタ21の消耗度が100%以上である場合、集塵フィルタ21の交換を促す表示を表示部60に表示させる。
このように、制御システム1では、第1演算部111が、ファン12の駆動情報(ファン12の回転数および回転時間)、および、塵埃センサ22によって検知した集塵フィルタ21を通過する空気に含まれる単位体積当たりの塵埃の粒子個数Nに基づいて、集塵フィルタ21に蓄積された総集塵量を算出し、当該総集塵量に基づいて集塵フィルタ21の消耗度を算出する。上記の構成によれば、塵埃センサ22によって、集塵フィルタ21に蓄積される集塵量を直接検出することができる。そのため、集塵量を精度良く算出することができ、集塵フィルタ21の消耗度を精度良く算出することができる。
(脱臭フィルタ31の消耗度・交換の報知)
脱臭フィルタ31は、臭気物質の吸着量が多くなるにつれて、臭気物質の除去性能が劣化する。そのため、吸着量が所定の量よりも多くなり脱臭フィルタ31が正常に機能できなくなると、脱臭フィルタ31を交換する必要が生じる。そのため、制御システム1では、下記に詳細に示すように、脱臭フィルタ31の消耗度および脱臭フィルタ31を交換すべき旨をユーザに報知するようになっている。
ここで、従来の空気清浄器では、例えば、空気清浄器が設置される室内の臭気物質の濃度を予めある濃度であると仮定し、仮定した濃度に基づいて、脱臭フィルタの消耗度を算出していた。そのため、脱臭フィルタの消耗度を精度良く算出することができないという問題があった。
これに対して、制御システム1では、第2演算部112が、通信部101が空気清浄器10から取得した情報Aおよび情報Cを用いて脱臭フィルタ31の消耗度を算出する。
具体的には、第2演算部112は、まず、単位時間あたりに脱臭フィルタ31を通過する空気の体積Vを算出する。体積Vの算出方法は、集塵フィルタ21の消耗度の算出における算出方法と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、第2演算部112は、予め記憶部102に記憶させておいた、脱臭フィルタ31の吸着効率E2を読み出す。また、第2演算部112は、通信部101を介して、臭気物質の濃度M(すなわち、情報C)を取得する。
そして、第2演算部112は、体積Vと、吸着効率E2と、濃度Mとを乗算することにより、単位時間あたりに脱臭フィルタ31に吸着する臭気物質の量を算出する。次に第2演算部112は、情報Aに含まれるファン12の回転時間において、算出した臭気物質の量を時間積分することにより、脱臭フィルタ31に吸着された総臭気物量(総吸着臭気物量)を算出する。
次に、第2演算部112は、脱臭フィルタ31の現時点での消耗度を算出する。具体的には、第2演算部112は、脱臭フィルタ31の消耗度として、脱臭フィルタ31が正常に機能できなくなる最小の吸着臭気物量に対する、算出した総吸着臭気物量の割合を算出する。脱臭フィルタ31が正常に機能できなくなる最小の吸着臭気物量は、予め記憶部102に記憶されている。
次に、第2演算部112は、算出した脱臭フィルタ31の消耗度を通信部101に出力する。次に、通信部101が、ネットワークNWを介して、第2演算部112から出力された脱臭フィルタ31の消耗度を空気清浄器10に出力する。
次に、空気清浄器10の制御部70が通信部50を介して、脱臭フィルタ31の消耗度を取得する。制御部70は、取得した脱臭フィルタ31の消耗度が100%未満である場合、脱臭フィルタ31の消耗度を表示部60に表示させる。また、制御部70は、取得した脱臭フィルタ31の消耗度が100%以上である場合、脱臭フィルタ31の交換を促す表示を表示部60に表示させる。
このように、制御システム1では、第2演算部112が、ファン12の駆動情報(ファン12の回転数および回転時間)、および、ガスセンサ32が検知した臭気物質の濃度に基づいて、脱臭フィルタ31に蓄積された総臭気物量を算出し、当該総臭気物量に基づいて脱臭フィルタ31の消耗度を算出する。上記の構成によれば、ガスセンサ32によって、脱臭フィルタ31に吸着される臭気物量を直接検出することができる。そのため、吸着された臭気物量を精度良く算出することができ、脱臭フィルタ31の消耗度を精度良く算出することができる。
(加湿フィルタ41の消耗度・交換の報知)
加湿フィルタ41は、積算の加湿量が多くなるにつれて、水に含まれるミネラルが加湿フィルタ41に付着してしまい、加湿性能が劣化する。そのため、積算の加湿量が所定の量よりも多くなり加湿フィルタ41が正常に機能できなくなると、加湿フィルタ41を交換する必要が生じる。そのため、制御システム1では、下記に詳細に示すように、加湿フィルタ41の消耗度および加湿フィルタ41を交換すべき旨をユーザに報知するようになっている。
ここで、従来では、空気清浄器の運転時間に応じて加湿フィルタの総加湿量を推定し、推定した総加湿量に基づいて加湿フィルタの消耗度を算出していた。そのため、加湿フィルタの消耗度を精度良く算出することができないという問題があった(例えば、特許文献2)。
これに対して、制御システム1では、第3演算部113が、通信部101が空気清浄器10から取得した情報Aおよび情報Dを用いて加湿フィルタ41の消耗度を算出する。
具体的には、第3演算部113は、まず、通信部101を介して、ファン12の回転数および回転時間(すなわち、情報A)を取得する。ここで、記憶部102には、ファン12の所定の回転数である場合における、加湿フィルタ41にミネラルが付着していない場合に単位時間あたりに加湿フィルタ41によって加湿される(蒸発される)水量(加湿量Vnとする)が記憶されている。また、記憶部102には、ファン12の所定の回転数である場合において、加湿フィルタ41が正常に機能できなくなる最大の単位時間当たりの加湿量(加湿量Vmとする)が記憶されている。第3演算部113は、記憶部102から、加湿量Vnおよび加湿量Vmを読み出す。
次に、第3演算部113は、通信部101を介して、給水タンク43に貯留されている水量(すなわち、情報D)を取得し、その変化から給水タンク43に貯留されている水量の単位時間当たりの減少量(加湿量Vaとする)を算出する。
次に、第3演算部113は、加湿フィルタ41の現時点での消耗度を算出する。具体的には、まず、第3演算部113は、下記式(1)を用いて消耗度を算出する。
100×(Vn-Va)/(Vn-Vm)・・・(1)
すなわち、第3演算部113は、「加湿フィルタ41にミネラルが付着していない場合における加湿量と、加湿フィルタ41が正常に機能できなくなる最大の単位時間当たりの加湿量との差」に対する「加湿フィルタ41にミネラルが付着していない場合における加湿量と、給水タンク43に貯留されている水量の単位時間当たりの減少量との差」の比を加湿フィルタ41の消耗度として算出する。
次に、第3演算部113は、算出した加湿フィルタ41の消耗度を通信部101に出力する。次に、通信部101が、ネットワークNWを介して、第3演算部113から出力された加湿フィルタ41の消耗度を空気清浄器10に出力する。
次に、空気清浄器10の制御部70が通信部50を介して、加湿フィルタ41の消耗度を取得する。制御部70は、取得した加湿フィルタ41の消耗度が100%未満である場合、加湿フィルタ41の消耗度を表示部60に表示させる。また、制御部70は、取得した加湿フィルタ41の消耗度が100%以上である場合、加湿フィルタ41の交換を促す表示を表示部60に表示させる。
以上のように、制御システム1では、第3演算部113が、水量検出センサ44が検出した給水タンク43に貯留されている水量に基づいて、加湿フィルタ41の加湿量Vaを算出し、当該加湿量Vaに基づいて加湿フィルタ41の消耗度を算出する。上記の構成によれば、加湿フィルタ41による加湿量を直接検出しているので、加湿フィルタ41の消耗度を精度良く算出することができる。
以上のように、本実施形態における制御システム1では、空気清浄器10が、ネットワークNWを介して各フィルタの消耗度を算出するための情報(情報A~D)をサーバ100に出力し、サーバ100が、空気清浄器10から出力された情報に基づいて、各フィルタの消耗度を算出し、算出した消耗度をユーザに報知する。
上記の構成によれば、各フィルタの消耗度の算出をサーバ100にて行うことができる。その結果、空気清浄器10の演算処理の負荷を低減できるとともに、ユーザに対して各フィルタ(集塵フィルタ21、脱臭フィルタ31、および加湿フィルタ41)の消耗度、および各フィルタを交換すべき旨をユーザに報知することができる。
なお、実施形態1における空気清浄器10では、表示部60により、各フィルタの消耗度および各フィルタを交換すべき旨を画像または文字によってユーザに報知する態様であったが、本発明の空気清浄器10はこれに限られるものではない。本発明の一態様における空気清浄器では、報知部としての音声出力部を備え、当該音声出力部によって各フィルタの消耗度および各フィルタを交換すべき旨をユーザに音声で報知する態様であってもよい。また、本発明の一態様における空気清浄器では、報知部としての発光部を備え、当該発光部によって各フィルタの消耗度および各フィルタを交換すべき旨をユーザに光で報知する態様であってもよい。
また、サーバ100は周辺地域の複数の空気清浄器10とネットワークNWを介して接続されていてもよい。これにより、例えば、複数の空気清浄器10のうち1つの空気清浄器10における単位時間当たりの集塵量が一時的に平均よりも著しく多くなった場合に、当該1つの空気清浄器10のユーザに対して、集塵フィルタ21の負担を軽減させる行動(例えば、当該空気清浄器10が設置されている部屋の窓を開けて換気する)を促すことができる。
また、空気清浄器10に位置情報取得部を備えさせ、当該位置情報取得部により取得した空気清浄器10の設置地域における水道水の硬度(ミネラルの濃度)を用いて、消耗度をさらに精度良く算出させることもできる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図面に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態における制御システム1Aでは、加湿フィルタ41の消耗度の算出方法が、実施形態1における制御システム1にける算出方法とは異なっている。
図3は、実施形態2における制御システム1Aの構成を示すブロック図である。
図3に示すように、制御システム1Aは、空気清浄器10Aと、サーバ100Aとを備えている。
空気清浄器10Aは、実施形態1における加湿部40に代えて加湿部40Aを備えている。加湿部40Aは、実施形態1における水量検出センサ44を備えていない点以外は、実施形態1における加湿部40と同様である。
また、空気清浄器10Aは、実施形態1における空気清浄器10の構成に加えて、温度計80と、湿度計90とを備えている。温度計80は、空気清浄器10の周囲の温度Tを測定し、測定結果を制御部70へ出力する。湿度計90は、空気清浄器10の周囲の相対湿度Hを測定し、測定結果を制御部70へ出力する。
制御部70は、温度計80および湿度計90からそれぞれ取得した温度Tおよび相対湿度Hを取得し、取得した温度Tおよび相対湿度Hを通信部50に出力する。通信部50は、ネットワークNWを介して、制御部70から出力された温度Tおよび相対湿度Hをサーバ100Aに出力する。
サーバ100Aは、実施形態1にける制御部103に代えて、制御部103Aを備えている。制御部103Aは、実施形態1における第3演算部113に代えて、第3演算部113Aを備えている。
次に、制御システム1Aにおける、第3演算部113Aによる加湿フィルタ41の消耗度を算出方法について説明する。第3演算部113Aは、通信部101が空気清浄器10から取得した空気清浄器10の周囲の温度T、および空気清浄器10の周囲の相対湿度Hを用いて加湿フィルタ41の消耗度を算出する。
第3演算部113Aは、加湿フィルタ41の消耗度として、下記の式(2)に示すように、加湿フィルタ41が交換されてから加湿フィルタ41が正常に機能できなくなるまでの総加湿量U1に対する、加湿フィルタ41が交換されてから現在までの総加湿量U2の割合で算出する。
100×U2/U1・・・(2)
なお、上記の総加湿量U1は、予め記憶部102に記憶されている。
次に、第3演算部113Aによる総加湿量U2の算出方法について説明する。まず、従来における、加湿フィルタ41が交換されてから加湿フィルタ41が正常に機能できなくなるまでの総加湿量Urの算出方法について説明する。従来では、ファン12の回転数に応じて単位時間当たりの加湿量Ur1を予め記憶させておき、単位時間当たりの加湿量Ur1を時間積分することにより総加湿量Ur2を算出していた。しかしながら、加湿量Ur1は、周囲の温度および相対湿度により変化するため、従来の方法では、加湿量Ur1および総加湿量Ur2を正確に算出することができなかった。
そこで、本実施形態における第3演算部113Aは、通信部101が空気清浄器10Aから取得した空気清浄器10の周囲の温度T、および空気清浄器10の周囲の相対湿度Hを用いて、総加湿量U2を算出する。
具体的には、第3演算部113Aは、まず、Wexler-Hylandの式を用いて、温度T(単位:℃)、相対湿度H(単位:%RH)における飽和水蒸気圧fs1(単位:kPa)を算出する。次に、第3演算部113Aは、下記の式(3)を用いて、算出した飽和水蒸気圧fs1から水蒸気圧fs1´(単位:kPa)を算出する。
fs1´=fs1×H/100・・・(3)
次に、第3演算部113Aは、下記の式(4)を用いて、算出した水蒸気圧fs1´から絶対湿度X(単位:kg/kgDA)を算出する。
X=0.622×fs1´/(101.3-fs1´)・・・(4)
次に、第3演算部113Aは、下記の式(5)を用いて、算出した絶対湿度Xから、温度T、相対湿度Hにおける比エンタルピーh(単位:kJ/kf(DA))を算出する。
h=0.4184×{0.240T+(0.431T+597.3)×X}・・・(5)
次に、第3演算部113Aは、相対湿度が100%である場合に、比エンタルピーhと同じ比エンタルピーとなる温度T2を算出する。温度T2は、上述した比エンタルピーhの算出手順を逆に演算することにより算出することができる。
次に、第3演算部113Aは、Wexler-Hylandの式を用いて、算出した温度T2における飽和水蒸気圧fs2を算出する。
次に、第3演算部113Aは、下記の式(6)を用いて、算出した、水蒸気圧fs1´および飽和水蒸気圧fs2から、水蒸気圧増加量Δf(単位:kPa)を算出する。
Δf=fs2-fs1´・・・(6)
次に、第3演算部113Aは、温度20℃、相対湿度30%における水蒸気圧増加量Δfbを、上述した手順と同様にして算出する。
次に、第3演算部113Aは、下記の式(7)を用いて、算出した、水蒸気圧増加量Δfおよび水蒸気圧増加量Δfbから、補正係数αを算出する。
α=Δf/Δfb・・・(7)
次に、第3演算部113Aは、予め記憶部102に記憶されている、温度20℃、相対湿度30%における単位時間当たりの加湿量Uraに算出した補正係数αを乗算することにより、空気清浄器10Aにおける単位時間当たりの加湿量Uraを算出する。そして、第3演算部113は、加湿フィルタ41が交換されてから現在までの時間に対して、単位時間当たりの加湿量Uraを時間積分することにより、加湿フィルタ41が交換されてから現在までの総加湿量U2を算出する。
そして、第3演算部113Aは、上記の式(2)を用いて、加湿フィルタ41の消耗度を算出する。これ以降の処理は、実施形態1における処理と同様であるため説明を省略する。
以上のように、本実施形態における制御システム1Aでは、空気清浄器10の周囲の温度T、および空気清浄器10の周囲の相対湿度Hを用いて加湿フィルタ41の消耗度を算出する。これにより、加湿フィルタ41の消耗度を従来よりも精度良く算出することができるようになっている。
なお、本実施形態では、第3演算部113は、空気清浄器10の周囲の温度Tを用いて、加湿フィルタ41の消耗度を算出していたが、本発明の制御システムはこれに限られない。本発明の一態様における制御システムでは、給水タンク43に水温計を設け、当該水温計により測定した給水タンク43に貯留されている水の温度を用いて、補正係数を算出し、総加湿量U2を算出する態様であってもよい。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図面に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態における制御システム1Bでは、各フィルタ(集塵フィルタ21、脱臭フィルタ31、および加湿フィルタ41)の消耗度、および各フィルタを交換すべき旨を、ユーザに報知する方法が実施形態1における制御システム1とは異なっている。
図4は、実施形態3における制御システム1Bの構成を示すブロック図である。
図4に示すように、制御システム1Bは、制御システム1の構成に加えて、情報処理端末2を備えている。情報処理端末2は、例えば、スマートフォンなどの携帯電話機、タブレット端末、コンピュータ(PCなど)、スマートウオッチである。情報処理端末2は、ネットワークNWを介して、サーバ100と接続されている。情報処理端末2は、有線通信によりネットワークNWに接続されてもよいし、無線通信によりネットワークNWに接続されてもよい。
情報処理端末2は、ネットワークNWを介して、サーバ100から出力された、各フィルタ(集塵フィルタ21、脱臭フィルタ31、および加湿フィルタ41)の消耗度を取得する。情報処理端末2は、表示部(第2報知部)2aを備えている。情報処理端末2は、取得した各フィルタ(集塵フィルタ21、脱臭フィルタ31、および加湿フィルタ41)の消耗度および各フィルタを交換すべき旨を表示部2aによりユーザに表示(報知)する。
以上のように、本実施形態における制御システム1Bでは、情報処理端末2によって各フィルタ(集塵フィルタ21、脱臭フィルタ31、および加湿フィルタ41)の消耗度および各フィルタを交換すべき旨をユーザに表示(報知)する。これにより、ユーザに対する利便性を向上させることができる。
なお、本発明の一態様における制御システムでは、空気清浄器10と通信(例えば、近距離無線通信)できる、情報処理装置としての情報処理端末2(例えば、スマートフォン)において、各フィルタ(集塵フィルタ21、脱臭フィルタ31、および加湿フィルタ41)の消耗度を算出する態様であってもよい。これにより、空気清浄器10における演算処理の負荷を低減させることができる。
なお、上述の各実施形態では、各フィルタの消耗度を算出する態様について説明したが、例えば、加湿部が銀イオンカートリッジを備えている場合には、銀イオンカートリッジの消耗度をサーバ100にて算出し、ユーザに報知してもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
空気清浄器10の制御ブロック(制御部70)およびサーバ100の制御ブロック(制御部103)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、空気清浄器10およびサーバ100は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る制御システム(1、1A、1B)は、ファン(12)により吸い込んだ空気を、フィルタ(集塵フィルタ21、脱臭フィルタ31、加湿フィルタ41)を用いて清浄する空気清浄器(10、10A)を制御する制御システムであって、サーバ(100、100A)と、前記空気清浄器とを備えており、前記空気清浄器は、前記フィルタの消耗度を算出するための情報を前記サーバに出力し、前記サーバは、前記空気清浄器から出力された前記情報に基づいて、前記フィルタの消耗度を算出し、算出した消耗度をユーザに報知することを特徴とする。
上記の特徴によれば、フィルタの消耗度の算出をサーバにて行うことができる。その結果、空気清浄器の演算処理の負荷を低減することができるとともに、フィルタの消耗度、および各フィルタを交換すべき旨をユーザに報知することができる。
本発明の態様2に係る制御システムは、上記態様1において、前記空気清浄器は、第1報知部(表示部60)を備えており、前記サーバは、前記算出した前記フィルタの消耗度を前記空気清浄器に出力し、前記空気清浄器は、前記サーバから出力された前記フィルタの消耗度を前記第1報知部により報知する構成であってもよい。
上記の構成によれば、空気清浄器を用いてユーザにフィルタの消耗度を報知することができる。
本発明の態様3に係る制御システムは、上記態様1において、前記サーバとの通信を行う情報処理端末(2)を備え、前記情報処理端末は、第2報知部(表示部2a)を備え、前記サーバは、前記算出した前記フィルタの消耗度を前記情報処理端末に出力し、前記情報処理端末は、前記サーバから出力された前記フィルタの消耗度を前記第2報知部により報知する構成であってもよい。
上記の構成によれば、情報処理端末を用いてユーザにフィルタの消耗度を報知することができる。これにより、ユーザに対する利便性を向上させることができる。
本発明の態様4に係る制御システムは、上記態様1~3のいずれかにおいて、前記空気清浄器は、前記フィルタとして、前記空気に含まれる塵埃を捕集する集塵フィルタ(21)と、前記集塵フィルタの風上側に配置され、前記集塵フィルタを通過する空気に含まれる単位体積当たりの塵埃の粒子個数を検知する塵埃センサ(22)とを備え、前記ファンの駆動情報および、前記塵埃センサが検知した前記粒子個数を前記情報として前記サーバに出力し、前記サーバは、前記ファンの駆動情報および前記粒子個数に基づいて、前記集塵フィルタに蓄積された総集塵量を算出し、当該総集塵量に基づいて前記集塵フィルタの消耗度を算出する構成であってもよい。
上記の構成によれば、塵埃センサによって、集塵フィルタに蓄積される集塵量を直接検出することができる。そのため、集塵量を精度良く算出することができ、集塵フィルタの消耗度を精度良く算出することができる。
本発明の態様5に係る制御システムは、上記態様1~4のいずれかにおいて、前記空気清浄器は、前記フィルタとして、前記空気に含まれる臭気物質を捕集する脱臭フィルタ(31)と、前記脱臭フィルタの風上側に配置され、前記脱臭フィルタを通過する空気に含まれる臭気物質の濃度を検知するガスセンサ(32)とを備え、前記ファンの駆動情報および、前記ガスセンサが検知した前記臭気物質の濃度を前記情報として前記サーバに出力し、前記サーバは、前記ファンの駆動情報および前記臭気物質の濃度に基づいて、前記脱臭フィルタに蓄積された総臭気物量を算出し、当該総臭気物量に基づいて前記脱臭フィルタの消耗度を算出する構成であってもよい。
上記の構成によれば、ガスセンサによって、脱臭フィルタに吸着される臭気物量を直接検出することができる。そのため、吸着された臭気物量を精度良く算出することができ、脱臭フィルタの消耗度を精度良く算出することができる。
本発明の態様6に係る制御システムは、上記態様1~5のいずれかにおいて、前記空気清浄器は、前記フィルタとして、前記空気に水分を供給する加湿フィルタ(41)と、前記加湿フィルタに水を供給する水槽(42)と、前記水槽に水を供給する給水タンク(43)と、前記給水タンクに貯留されている水量を検知する水量検出センサ(44)とを備え、前記水量検出センサが検知した前記給水タンクに貯留されている水量を前記情報として前記サーバに出力し、前記サーバは、前記給水タンクに貯留されている水量に基づいて、前記加湿フィルタの消耗度を算出する構成であってもよい。
上記の構成によれば、加湿フィルタによる加湿量を直接検出しているので、加湿フィルタの消耗度を精度良く算出することができる。
本発明の態様7に係る制御システムは、上記態様1~5のいずれかにおいて、前記空気清浄器は、前記フィルタとして、前記空気に水分を供給する加湿フィルタ(41)と、前記空気清浄器の周辺の温度を測定する温度計(80)と、前記空気清浄器の周辺の湿度を測定する湿度計(90)とを備え、前記温度計が測定した温度、および前記湿度計が測定した湿度を前記情報として前記サーバに出力し、前記サーバは、前記温度および前記湿度に基づいて、前記加湿フィルタの消耗度を算出する構成であってもよい。
上記の構成によれば、空気清浄器の周辺の温度、および、空気清浄器の周辺の湿度を用いているため、加湿フィルタの消耗度を従来よりも精度良く算出することができる。
本発明の態様8に係る情報処理装置(サーバ100、100A)は、ファン(12)により吸い込んだ空気を、フィルタ(集塵フィルタ21、脱臭フィルタ31、加湿フィルタ41)を用いて清浄する空気清浄器(10、10A)から、前記フィルタの消耗度を算出するための情報を取得する取得部(制御部103)と、前記取得した情報に基づいて、前記フィルタの消耗度を算出する算出部(第1演算部111、第2演算部112、第3演算部113)と、前記算出した消耗度を前記空気清浄器に出力する出力部(制御部103)とを備える。
上記の特徴によれば、空気清浄器の代わりに、情報処理端末がフィルタの消耗度を算出するので、空気清浄器の演算処理の負荷を低減することができる。
本発明の態様9に係る空気清浄器(10、10A)は、ファン(12)により吸い込んだ空気を、フィルタ(集塵フィルタ21、脱臭フィルタ31、加湿フィルタ41)を用いて清浄する空気清浄器であって、前記フィルタの消耗度を算出するための情報を出力する出力部(71)と、前記情報に基づいて算出された前記消耗度を取得する取得部(72)と、前記取得した消耗度を報知する第1報知部(表示部60)とを備えることを特徴とする。
上記の特徴によれば、空気清浄器本体において、フィルタの消耗度を算出する必要が無いため、空気清浄器の演算処理の負荷を低減することができるとともに、ユーザに対してフィルタの消耗度、および各フィルタを交換すべき旨をユーザに報知することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1、1A、1B 制御システム
2 情報処理端末
2a 表示部(第2報知部)
12 ファン
21 集塵フィルタ(フィルタ)・
22 塵埃センサ
31 脱臭フィルタ
32 ガスセンサ
41 加湿フィルタ
42 水槽
43 給水タンク
44 水量検出センサ
60 表示部(第1報知部)
71 出力部
72 取得部
80 温度計
90 湿度計
100、100A サーバ
103、103A 制御部(取得部、出力部)
111 第1演算部(算出部)
112 第2演算部(算出部)
113、113A 第3演算部(算出部)

Claims (4)

  1. ファンにより吸い込んだ空気を、フィルタを用いて清浄する空気清浄器を制御する制御システムであって、
    サーバと、
    前記空気清浄器とを備えており、
    前記空気清浄器は、前記フィルタの消耗度を算出するための情報を前記サーバに出力し、
    前記サーバは、前記空気清浄器から出力された前記情報に基づいて、前記フィルタの消耗度を算出し、
    算出した消耗度をユーザに報知し、
    前記空気清浄器は、第1報知部を備えており、
    前記第1報知部は、表示部であり、
    前記サーバは、前記算出した前記フィルタの消耗度を前記空気清浄器に出力し、
    前記空気清浄器は、前記サーバから出力された前記フィルタの消耗度を前記表示部により報知し、
    前記空気清浄器は、
    前記フィルタの消耗度が100%未満である場合、当該消耗度を数値で前記表示部に表示させ、
    前記フィルタの消耗度が100%である場合、前記フィルタの交換を促す表示を前記表示部に表示させ
    前記空気清浄器は、
    前記フィルタとして、前記空気に含まれる塵埃を捕集する集塵フィルタと、
    前記集塵フィルタの風上側に配置され、前記集塵フィルタを通過する空気に含まれる単位体積当たりの塵埃の粒子個数を検知する塵埃センサとを備え、
    前記ファンの駆動情報および、前記塵埃センサが検知した前記粒子個数を前記情報として前記サーバに出力し、
    前記サーバは、
    (i)前記ファンの駆動情報において示されている当該ファンの回転数および回転時間と、(ii)前記粒子個数と、に基づいて、前記集塵フィルタに蓄積された総集塵量を算出し、
    前記総集塵量に基づいて前記集塵フィルタの消耗度を算出することを特徴とする制御システム。
  2. 前記サーバとの通信を行う情報処理端末を備え、
    前記情報処理端末は、第2報知部を備え、
    前記サーバは、前記算出した前記フィルタの消耗度を前記情報処理端末に出力し、
    前記情報処理端末は、前記サーバから出力された前記フィルタの消耗度を前記第2報知部により報知することを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記空気清浄器は、
    前記フィルタとして、前記空気に含まれる臭気物質を捕集する脱臭フィルタと、
    前記脱臭フィルタの風上側に配置され、前記脱臭フィルタを通過する空気に含まれる臭気物質の濃度を検知するガスセンサとを備え、
    前記ファンの駆動情報および、前記ガスセンサが検知した前記臭気物質の濃度を前記情報として前記サーバに出力し、
    前記サーバは、前記ファンの駆動情報および前記臭気物質の濃度に基づいて、前記脱臭フィルタに蓄積された総臭気物量を算出し、当該総臭気物量に基づいて前記脱臭フィルタの消耗度を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の制御システム。
  4. ファンにより吸い込んだ空気を、フィルタを用いて清浄する空気清浄器から、前記フィルタの消耗度を算出するための情報を取得する取得部と、
    前記取得した情報に基づいて、前記フィルタの消耗度を算出する算出部と、
    前記算出した消耗度を前記空気清浄器に出力する出力部とを備えた情報処理装置であって、
    前記空気清浄器は、
    前記フィルタとして、前記空気に含まれる塵埃を捕集する集塵フィルタと、
    前記集塵フィルタの風上側に配置され、前記集塵フィルタを通過する空気に含まれる単位体積当たりの塵埃の粒子個数を検知する塵埃センサとを備え、
    前記ファンの駆動情報および、前記塵埃センサが検知した前記粒子個数を前記情報として前記情報処理装置に出力し、
    前記算出部は、
    (i)前記ファンの駆動情報において示されている当該ファンの回転数および回転時間と、(ii)前記粒子個数と、に基づいて、前記集塵フィルタに蓄積された総集塵量を算出し、
    前記総集塵量に基づいて前記集塵フィルタの消耗度を算出することを特徴とする情報処理装置。
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