JP2018176111A - 送風装置 - Google Patents

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直行 森本
勝義 久保
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勝義 久保
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義雄 藤原
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Abstract

【課題】運転中にもフィルタの目詰まりを正確に検出する。
【解決手段】送風装置(100)は、ファン(2)の目標回転数に対応する基準パルス幅よりも小さなパルス幅を検知するパルス幅判定部(13)と、パルス幅判定部(13)によって小さなパルス幅を検知した場合、フィルタ(7)を通過する前の空気の汚れ、フィルタ(7)を通過した後の空気の気圧、およびフィルタ(7)を通過した後の空気の風量の少なくとも1つを用いてフィルタ(7)に目詰まりが発生しているか否かを判定する目詰まり判定部(15)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、フィルタおよびファンを搭載した送風装置等に関する。
従来、フィルタおよびファンを備える空気清浄機において、フィルタの交換時期を判断する技術が知られている。例えば下掲の特許文献1には、設定された時間と、電源オン時にモータの回転速度が設定された速度に達するまでの時間とを比較し、設定された時間と、電源オフ時にモータの回転速度がゼロになるまでの時間とを比較する。これにより、特許文献1に記載されている技術は、フィルタの交換時期を判断する。
特開2010−12463号公報(2010年1月21日公開)
しかしながら、上述のような従来技術では、空気清浄機の電源オンオフ時にはフィルタの目詰まりを検出することができるが、空気清浄機の運転中にはリアルタイムでフィルタの目詰まりを検出することができないという問題がある。
本発明の一態様は、上記課題に鑑みなされたものであり、運転中にもフィルタの目詰まりを正確に検出することができる送風装置を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る送風装置は、フィルタを備え、ファンにより吸い込まれ当該フィルタを通過した空気を送風する送風装置であって、前記ファンの回転数が目標回転数となるようにパルス幅を調整して前記ファンに電力を供給するPWM信号について、前記目標回転数に対応する基準パルス幅よりも小さなパルス幅を検知するパルス幅検知部と、前記パルス幅検知部によって前記小さなパルス幅を検知した場合、前記フィルタを通過する前の空気の汚れ、前記フィルタを通過した後の空気の気圧、および前記フィルタを通過した後の空気の風量の少なくとも1つを用いて前記フィルタに目詰まりが発生しているか否かを判定する目詰まり判定部と、を備えることを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る送風装置の制御方法は、フィルタを備え、ファンにより吸い込まれ当該フィルタを通過した空気を送風する送風装置の制御方法であって、前記ファンの回転数が目標回転数となるようにパルス幅を調整して前記ファンに電力を供給するPWM信号について、前記目標回転数に対応する基準パルス幅よりも小さなパルス幅を検知するパルス幅検知ステップと、前記パルス幅検知ステップによって前記小さなパルス幅を検知した場合、前記フィルタを通過する前の空気の汚れ、前記フィルタを通過した後の空気の気圧、および前記フィルタを通過した後の空気の風量の少なくとも1つを用いて前記フィルタに目詰まりが発生しているか否かを判定する目詰まり判定ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、運転中にもフィルタの目詰まりを正確に検出することができる効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る送風装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 上記送風装置の概要を示す正面図である。 上記送風装置の概要を示す断面図である。 上記送風装置の概要を示す他の断面図である。 上記送風装置の実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る送風装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 (a)および(b)は、上記送風装置の気圧センサの例を示す図である。 上記送風装置の実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る送風装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 上記送風装置の風量センサの例を示す図である。 上記送風装置の実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態に1ついて、図1〜図5に基づいて以下に説明する。
送風装置100は、周囲の空気を吸い込むとともに、空気に含まれる塵埃等の異物を除去する空気清浄機能を備えており、さらに、フィルタの目詰まり検知機能を備えている。また、送風装置100は、空気に含まれる水分を除去する除湿機能、空気の湿度を高める加湿機能、または、イオン発生機能を備えていてもよい。
(送風装置の詳細)
送風装置100の構成の詳細を、図1から図4を用いて説明する。図1は、送風装置100の概略構成を示す機能ブロック図である。図2は、送風装置100の概要を示す正面図である。図3は、送風装置100の概要を示す断面図であり、図4のA−A断面図である。また、図3は、図2の送風装置100を紙面と平行な面で切った場合の断面図でもある。図4は、送風装置100の概要を示す断面図であり、図2の送風装置100を紙面と垂直となる面で切った場合の断面図である。
送風装置100は、フィルタ7を備え、ファン2により吸い込まれフィルタ7を通過した空気を、例えば、空気清浄対象室Rに送風する。図1に示す送風装置100は、図1から図4に示すように、本体1、ファン2、報知部4、電源供給部5、吸込口6、空気清浄用のフィルタ7、制御部10、吹出口20、塵埃センサ31、臭気センサ32、および、入力部40を含む構成である。なお、記載の簡潔性を担保するため、本実施形態に直接関係のない構成は、説明および図から省略している。ただし、実施の実情に則して、送風装置100は、当該省略された構成を備えてもよい。
吸込口6は、本体側面における下部に位置し、空気を内部に吸い込む。吸込口6の本体1の内部側には、吸い込む空気から塵埃を除去するフィルタ7が設けられている。フィルタ7は、例えば、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタを用いることができる。また、フィルタ7は、脱臭フィルタを合わせて用いるものであってもよい。
吹出口20は、本体1の前面に配置されており、清浄された空気を吹き出す。吹出口20には、風の向きを変えるルーバ22が設けられている。
ファン2は、ファンケーシング3内部に取り付けられている。送風運転を行う場合、ファン2を駆動し、空気清浄対象室Rの空気を吸込口6から本体1内部に取り込み、フィルタ7を通過させる。この過程で空気清浄対象室Rに含まれていた塵埃はフィルタ7に濾し取られることになる。塵埃を取り除かれ清浄化された空気はファンケーシング3内部、および風道8を通って吹出口20へと導かれ、吹出口20から空気清浄対象室R内に放出される。ファン2は、後述する運転制御部11により運転(回転数)が制御される。
報知部4は、後述する報知制御部17からの指示に基づき、ユーザにフィルタの目詰まりを通知する。報知部4は、例えば、送風装置100に備えられたスピーカ、またはディスプレイであってもよい。また、報知部4は、例えば、スマートフォンなどの携帯電話機、タブレット端末、コンピュータ(PCなど)、スマートウオッチ等の他の端末機器であってもよい。報知部4を他の端末機器とする場合、送風装置100と報知部4とは、有線通信により接続されていてもよく、無線通信により接続されていてもよい。
電源供給部5は、後述する運転制御部11からの指示に基づき、ファン2に電力を供給する。具体的には、運転制御部11からの、PWM(Pulse Width Modulation)信号に合わせてパルス幅を調整し、ファン2に電力を供給する。
ユーザは入力部40により、送風装置100に運転モードを入力する。入力部40で入力された運転モードは、後述する運転制御部11に出力される。送風装置100は、入力された運転モードで運転が行われる。
(塵埃センサ31および臭気センサ32)
送風装置100は、塵埃センサ31および臭気センサ32の少なくとも一方を備えている。塵埃センサ31は、フィルタ7を通過する前の空気の塵埃を検知する。臭気センサ32は、フィルタ7を通過する前の空気の臭気を検知する。塵埃センサ31および臭気センサ32は、例えば、本体1の前面に配置されていてもよく、吸込口6とフィルタ7との間に設置されていてもよい。塵埃センサ31が、空気清浄対象室R内の所定量以上の塵埃を検知すると、検知結果は、例えば、送風装置100の運転を制御する箇所に出力される。臭気センサ32が、空気清浄対象室R内の所定量以上の臭気を検知すると、検知結果は、塵埃センサ31の検知結果と同様に出力される。送風装置100の運転を制御する箇所は、塵埃センサ31、または臭気センサ32により、塵埃、または臭気が所定量以上検出されたという結果が出力されると、ファン2の風量を増やし、空気清浄対象室R内の空気を素早く綺麗にする運転を行う。
なお、塵埃センサ31は、塵埃だけでなく、花粉やPM2.5等の微粒子をセンシングするセンサであってもよい。臭気センサ32は、例えば、金属酸化物半導体からなるセンサなど周知のものを利用できる。臭気センサ32は、臭気だけでなくガスをセンシングするセンサであってもよい。
(記憶部)
記憶部110は、送風装置100が使用する各種データを格納している。すなわち、記憶部110は、送風装置100が実行する(1)制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)各種機能を実行するためのアプリケーションプログラム、および(4)該アプリケーションプログラムを実行するときに読み出す各種データを格納している。上記の(1)〜(4)のデータは、例えば、ROM(read only memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)、HDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置に記憶される。また、記憶部110は、特に、パルス幅判定テーブル120を格納している。
パルス幅判定テーブル120には、各運転モードにおける目標回転数と、後述するパルス幅判定部13が、到達パルス幅の判定を行うための条件(判定基準、基準パルス幅)が格納されている。
(制御部)
制御部10は、送風装置100の機能を統括して制御するものである。図示の制御部10には、機能ブロックとして、運転制御部11、パルス幅取得部12、パルス幅判定部13、環境判定部14、目詰まり判定部15、誤検知防止部16、報知制御部17、および基準パルス幅決定部111が含まれている。上述した制御部10の各機能ブロックは、例えば、CPU(central processing unit)などが、ROM(read only memory)、NVRAM(non-Volatile random access memory)等で実現された記憶装置(記憶部110)に記憶されているプログラムを不図示のRAM(random access memory)等に読み出して実行することで実現できる。
運転制御部11は、入力部40にて入力された運転モードに基づき、ファン2の目標回転数を決定し、PWM信号によりファン2の回転数が目標回転数となるように制御する。各運転モードに対するファン2の目標回転数は、予め適宜設定することができる。
具体的には、運転制御部11は、ファン2に供給するパルス波のデューティー比を制御する(パルス幅を調整する)ことによりファン2の回転速度を制御し、ファン2の回転数が目標回転数となるように制御する。運転制御部11は、電源供給部5にPWM信号を出力し、ファン2に電力を供給させる。ファン2は、PWM信号により供給された電力により、実際回転した回転数を運転制御部11にフィードバックする。運転制御部11は、ファン2からのフィードバックされる実際の回転数を確認して、PWM信号を制御する。
また、運転制御部11は、初期運転時には、各運転モードにおいて、ファン2の回転数が目標回転数に到達したときに電源供給部5に出力したパルス幅(以降、初期パルス幅と表記する)を基準パルス幅決定部111に出力する。ここで、初期運転時とは、フィルタ7が新しく、目詰まりを起こしていない状態での運転を示す。初期運転時は、例えば、製品出荷時とすることができる。
基準パルス幅決定部111は、運転制御部11から出力された各運転モードの初期パルス幅に基づき、各運転モードの基準パルス幅を決定する。基準パルス幅決定部111は、例えば、初期パルス幅の所定割合のパルス幅を、基準パルス幅として決定する。決定された基準パルス幅は、各運転モードに対応付けられて、パルス幅判定テーブル120として記憶部110に記憶される。上記所定の割合は、フィルタ7の清掃が必要なタイミングを、目詰まりがフィルタ7の何%に達したときに設定するかにより、適宜設定することができる。
パルス幅取得部12は、ファン2の回転数が入力された運転モードの目標回転数に到達したときの到達パルス幅を取得する。パルス幅取得部12は、取得した到達パルス幅をパルス幅判定部13に出力する。
パルス幅判定部13(パルス幅検知部)は、ファン2の回転数が目標回転数となるようにパルス幅を調整してファン2に電力を供給するPWM信号について、目標回転数に対応する基準パルス幅よりも小さなパルス幅を検知する。具体的には、パルス幅判定部13は、パルス幅判定テーブル120を参照し、パルス幅取得部12により取得した到達パルス幅が、当該到達パルス幅を取得したときの目標回転数における基準パルス幅よりも、小さいか否かを判定する。到達パルス幅が基準パルス幅よりも小さくなるとは、つまり、ファン2への電力が基準よりも少なくなる場合を示す。パルス幅判定部13は、判定結果を目詰まり判定部15に出力する。
環境判定部14は、塵埃センサ31、または臭気センサ32により、フィルタを通過する前の空気が汚れているか否かを判定する。具体的には、環境判定部14は、(1)塵埃センサ31が所定量以上の塵埃を検知した信号、または、(2)臭気センサ32が所定量以上の臭気を検知した信号を受信すると、フィルタを通過する前の空気が汚れていると判定する。環境判定部14は、判定結果を目詰まり判定部15に出力する。
目詰まり判定部15は、パルス幅判定部13によって基準パルス幅よりも小さな到達パルス幅を検知したと判定された場合、フィルタ7に目詰まりが発生しているか否かを、フィルタ7を通過する前の空気の汚れで判定する。具体的には、目詰まり判定部15は、以下の場合に、フィルタ7に目詰まりが発生していると判定する。(1)パルス幅判定部13が、目標回転数に対応する基準パルス幅よりも小さな到達パルス幅を検知し、かつ、(2)環境判定部14がフィルタ7を通過する前の空気の汚れていないこと判定した場合。
以下に上記判定の理由について説明する。まず、フィルタ7が目詰まりするにしたがい、ファン2に供給される電力のパルス幅に生じる変化について説明する。
フィルタ7が目詰まりしている場合、ファン2を目標回転数回転させるために、PWM信号を初期パルス幅としてファン2に電力を供給すると、目標回転数より多く回転する。フィルタ7の目詰まりにより通過する空気の量が減少し、ファン2の負荷が軽くなるためである。つまり、フィルタ7が目詰まりすると、運転制御部11からファン2に供給されるパルス幅は、フィルタ7が目詰まりする前のパルス幅より小さくなる。言い換えると、パルス幅が小さくなることを検知することでファンの回転数の上昇を検出することができる。
また、ファン2の回転数は、空気清浄対象室Rの空気が汚れている場合にも上昇する。空気清浄対象室Rの空気が汚れている場合、送風装置100は、汚れている空気を早く綺麗にするために送風量を増加させるためである。
以上により、パルス幅判定部13によって基準パルス幅よりも小さな到達パルス幅を検知したと判定された場合において、空気清浄対象室Rの空気が汚れているためにファン2の回転数が上昇している場合を除くことで、正確にフィルタ7の目詰まりを判定することができる。
誤検知防止部16は、フィルタ7の目詰まりの誤検知を排除することで、フィルタ7の目詰まりを確定する。具体的には、誤検知防止部16は、目詰まり判定部15により、フィルタ7の目詰まりの判定が所定時間連続して検出されたか否かを判定する。誤検知防止部16は、目詰まり判定部15によりフィルタ7の目詰まりの判定が所定時間連続して検出された場合、フィルタ7の目詰まりを確定する。目詰まり判定部15によりフィルタ7の目詰まりの判定が所定時間連続して検出されなかった場合、上記目詰まりの判定は、なんらかの誤検知であった可能性があるからである。上記所定時間は、例えば、1週間とすることができる。なお、誤検知防止部16は、例えば、センサで目詰まり判定部15の判定結果を1時間おきに取得し、その取得した判定結果のみでフィルタ7の目詰まりを確定するものであってもよい。
報知制御部17は、誤検知防止部16により、フィルタ7の目詰まりが確定すると、報知部4を介して、フィルタ7の目詰まりをユーザに報知させる。上記報知は、ユーザにフィルタ7の清掃の必要性を報知するものであってもよい。
本実施形態では、制御部10が送風装置100に備えられている構成について説明したが、上記に限らない。送風装置100をサーバに接続して、サーバにて制御部10の処理が行われるものであってもよい。これにより、送風装置100のCPUの負荷を軽減させることができる。また、サーバにて制御部10の処理を行う場合、送風装置100とサーバとは、有線通信により接続されていてもよく、無線通信により接続されていてもよい。
また、目詰まり判定部15によりフィルタ7が目詰まりしていると判定された場合、送風装置100の運転を停止する処理を行ってもよい。
〔実行処理〕
図5は、送風装置100の実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、送風装置100は、図5に示すように、送風装置100の電源がオンされる(S11)。
運転制御部11は、入力部40で入力された運転モードに基づき、ファン2の目標回転数を決定する(S12)。運転制御部11は、ファン2の回転数が目標回転数となるように調整したPWM信号により、ファン2に電力を供給する(S13)。
運転制御部11は、当該運転が初期運転であるか否かを判定する(S14)。当該運転が初期運転である場合(S14でYES)、基準パルス幅決定部111は、初期パルス幅より基準パルス幅を決定し、記憶部110に記憶する(S15)。その後、S12の処理に戻る。
当該運転が初期運転でなかった場合(S14でNO)、パルス幅判定部13は、到達パルス幅が、基準パルス幅よりも小さいか否かを判定する(S16、パルス幅検知ステップ)。
到達パルス幅が、基準パルス幅よりも小さい場合(S16でYES)、環境判定部14は、塵埃センサ31または臭気センサ32が、塵埃または臭気を検知したか否かを判定する(S17、目詰まり判定ステップ)。
塵埃センサ31または臭気センサ32が、塵埃または臭気を検知していない場合(S17でNO)、目詰まり判定部15は、フィルタ7が目詰まりしていると判定する(S18)。
フィルタ7が目詰まりしていると判定されると(S18)、誤検知防止部16は、フィルタ7が目詰まりしているとの判定が所定時間連続して検出されたか否かを判定する(S19)。
フィルタ7が目詰まりしているとの判定が所定時間連続して検出された場合(S19でYES)、報知制御部17は、報知部4を介して、フィルタ7の清掃の必要性をユーザに通知する(S20)。
到達パルス幅が、基準パルス幅以上である場合(S16でNO)、塵埃センサ31または臭気センサ32が、塵埃または臭気を検知した場合(S17でYES)、および、フィルタ7が目詰まりしているとの判定が所定時間連続して検出されなかった場合(S19でNO)は、S12の処理に戻り、上記動作を繰り返す。
従来技術では、フィルタ7の清掃をユーザに促す通知は、例えば、動作時間の積算値が設定値に達した時点で行う。その場合、フィルタ7が実際に目詰まりしているかどうかをモニターしていないので、フィルタ7が実際には目詰まりしていない場合でも、ユーザにフィルタ7の清掃を促す通知が行われる。
それに対して、本実施形態に係る発明では、PWM信号、つまりパルス幅を判定することによりフィルタ7の目詰まりを検知する。そのため、フィルタ7が実際に目詰まりしていない状態でフィルタ7の清掃を促す通知がユーザに行われることはなく、適切なタイミングでユーザに上記通知を行うことができる。また、送風装置100の運転中に検知が可能であり、実使用に適している。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図6〜図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図6は、本発明の実施形態2に係る送風装置100Aの概略構成を示す機能ブロック図である。図7の(a)および図7の(b)は、送風装置100Aの気圧センサ33の例を示す図である。図8は、送風装置100Aの実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。
送風装置100Aは、送風装置100と比較し、制御部10、塵埃センサ31、および臭気センサ32に代えて、制御部10a、および気圧センサ33が備えられている点が異なり、その他の構成は同様である。
(気圧センサについて)
気圧センサ33は、フィルタ7とファン2との間に設置され、フィルタ7を通過した後の空気の気圧を測定する。
気圧センサ33は、例えば、半導体ピエゾ抵抗拡散圧力センサ33a、または、静電容量形圧力センサ33bを用いることができる。
半導体ピエゾ抵抗拡散圧力センサ33aは、図7の(a)で示すように、ダイヤフラム33a1の表面に半導体ひずみゲージ33a2が形成されている。半導体ピエゾ抵抗拡散圧力センサ33aは、外部からの力(気圧、風圧)によってダイヤフラム33a1が変形することにより発生するピエゾ抵抗効果による電気抵抗の変化を電気信号に変換することで気圧を測定する。
静電容量形圧力センサ33bは、図7の(b)で示すように、ガラスの固定電極33b1と、シリコンの可動極33b2とを対向させてコンデンサが形成されている。静電容量形圧力センサ33bは、外部からの力(気圧、風圧)によって可動極33b2が変形して発生する静電容量の変化を電気信号に変換することで気圧を測定する。
本実施形態は、気圧センサ33により、フィルタ7を通過した後の空気の気圧を直接測定することで、フィルタ7を通過した後の空気の空気量の変化を直接測定することができる。
制御部10aは、図6に示すように、制御部10と比較し、環境判定部14、目詰まり判定部15、誤検知防止部16、および報知制御部17に代えて、通過空気量判定部18、基準気圧決定部184、目詰まり判定部15a、および報知制御部17aが備えられている点が異なり、その他の構成は同様である。さらに、通過空気量判定部18は、気圧取得部181、気圧判定部182、および誤検知防止部183を有している。
基準気圧決定部184は、初期運転時に、各運転モードにおいて、ファン2の回転数が目標回転数に到達したときのフィルタ7を通過した後の空気の気圧(以降、初期気圧と表記する)を取得する。さらに、基準気圧決定部184は、各運転モードの初期気圧に基づき、各運転モードの基準気圧を決定する。基準気圧決定部184は、例えば、初期気圧の所定割合の気圧を、基準気圧として決定する。決定された基準気圧は、各運転モードに対応付けられて、気圧判定テーブル130として記憶部110に記憶される。上記所定の割合は、フィルタ7の清掃が必要なタイミングを目詰まりがフィルタ7の何%に達したときに設定するかにより、適宜設定することができる。
気圧取得部181は、パルス幅判定部13により目標回転数に対応する基準パルス幅よりも小さな到達パルス幅を検知したときのフィルタ7を通過した後の空気の気圧(以降、パルス幅判定時気圧と表記する)を測定し取得する。気圧取得部181は、取得したパルス幅判定時気圧を気圧判定部182に出力する。
気圧判定部182は、該パルス幅判定時気圧を取得(測定)した際に選択している運転状態(運転モード)に対応する基準気圧よりも小さいパルス幅判定時気圧を検知したか否かを判定する。具体的には、気圧判定部182は、気圧判定テーブル130を参照し、気圧取得部181により取得したパルス幅判定時気圧が、上記基準気圧よりも、小さいか否かを判定する。気圧判定部182は、判定結果を誤検知防止部183に出力する。
誤検知防止部183は、意図しない、フィルタ7を通過した後の空気の気圧の減少を排除する。具体的には、誤検知防止部183は、気圧判定部182により判定された、パルス幅判定時気圧が基準気圧よりも小さいとの判定が、所定時間連続して検出されたか否かを判定する。
誤検知防止部183は、パルス幅判定時気圧が基準気圧よりも小さいとの判定が所定時間連続して検出された場合、フィルタ7を通過した後の空気の気圧が減少したことを確定する。上記所定時間は例えば、2日間以上とすることができる。なお、誤検知防止部183は、例えば、センサで気圧判定部182の判定結果を1時間おきに取得し、その取得した判定結果のみで、フィルタ7を通過した後の空気の気圧の減少を確定するものであってもよい。これにより、一時的に、カーテンや子供のいたずら等でフィルタ7が塞がれ、気圧が低下した場合等の誤検知が防止できる。
目詰まり判定部15aは、パルス幅判定部13によって基準パルス幅よりも小さな到達パルス幅を検知したと判定された場合、フィルタ7に目詰まりが発生しているか否かを、フィルタ7を通過した後の気圧で判定する。言い換えると、目詰まり判定部15aは、以下の場合に、フィルタ7に目詰まりが発生していると判定する。(1)パルス幅判定部13が、目標回転数に対応する基準パルス幅よりも小さな到達パルス幅を検知し、(2)通過空気量判定部18が、フィルタ7を通過した後の空気の気圧の減少を判定した場合。
フィルタ7を通過した後の空気の気圧が基準気圧より減少した場合、フィルタ7を通過した空気量が減少していると判断できる。したがって、上記(1)より検知されるファン2の回転数の上昇が、フィルタ7を通過した空気量が減少したことによるものだと判断できるので、正確にフィルタ7の目詰まりを判定することができる。
報知制御部17aは、目詰まり判定部15aにより、フィルタ7の目詰まりが確定すると、報知部4を介して、フィルタ7の目詰まりをユーザに報知させる。
〔実行処理〕
図8は、送風装置100Aの実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。S21〜S25の処理は図5のS11〜S15の処理と同じである。
S25において、基準パルス幅決定部111が、初期パルス幅より基準パルス幅を決定し、記憶部110に記憶した後、基準気圧決定部184は、初期気圧より基準気圧を決定し、記憶部110に記憶する(S26)。その後、S22の処理に戻る。
S24での判定が初期運転でなかった場合(S24でNO)、パルス幅判定部13は、到達パルス幅が、基準パルス幅よりも小さいか否かを判定する(S27)。
到達パルス幅が、基準パルス幅よりも小さい場合(S27でYES)、気圧取得部181は、気圧センサ33からパルス幅判定時気圧を取得する(S28)。その後、気圧判定部182は、パルス幅判定時気圧が、基準気圧よりも小さいか否かを判定する(S29)。
パルス幅判定時気圧が、基準気圧よりも小さい場合(S29でYES)、誤検知防止部183は、気圧判定部182により判定されたパルス幅判定時気圧が基準気圧よりも小さいとの判定が、所定時間連続して検出されたか否かを判定する(S30)。
気圧判定部182により判定されたパルス幅判定時気圧が基準気圧よりも小さいとの判定が、所定時間連続して検出された場合(S30でYES)、目詰まり判定部15aは、フィルタ7が目詰まりしていると判定する(S31)。また、報知制御部17aは、報知部4を介して、フィルタ7の清掃の必要性をユーザに通知する(S32)。
到達パルス幅が、基準パルス幅以上である場合(S27でNO)、パルス幅判定時気圧が、基準気圧以上である場合(S29でNO)、および、気圧判定部182により判定された、パルス幅判定時気圧が基準気圧よりも小さいとの判定が、所定時間連続して検出されなかった場合(S30でNO)は、S22の処理に戻り、上記動作を繰り返す。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図9から図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図9は本発明の実施形態3に係る送風装置100Bの概略構成を示す機能ブロック図である。図10は送風装置100Bの風量センサ34の例を示す図である。図11は、送風装置100Bの実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。
送風装置100Bは、送風装置100Aと比較し、制御部10a、および気圧センサ33に代えて、制御部10b、および風量センサ34が備えられている点が異なり、その他の構成は同様である。
(風量センサについて)
風量センサ34は、フィルタ7とファン2との間に設置され、フィルタ7を通過した後の空気の風量を測定する。
風量センサ34は、例えば、熱式を用いることができる。風量センサ34が熱式である場合、風量センサ34は、図10に示すように、ヒータ342と、ヒータ342を通過する前の気体の温度を検知する温度センサ341と、ヒータ342を通過した後の気体の温度を検知する温度センサ343とを備えている。気体がヒータ342に接触した際、気体が熱を吸収し温度が上昇する。これを利用して、風量センサ34は、ヒータ342の上流と下流の温度差で風量を測定する。
制御部10bは、図9に示すように、制御部10aと比較し、通過空気量判定部18、基準気圧決定部184、目詰まり判定部15a、および報知制御部17aに代えて、通過空気量判定部19、基準風量決定部194、目詰まり判定部15b、および報知制御部17bが備えられている点が異なり、その他の構成は同様である。さらに、通過空気量判定部19は、風量取得部191、風量判定部192、および誤検知防止部193を有している。
基準風量決定部194は、初期運転時に、各運転モードにおいて、ファン2の回転数が目標回転数に到達したときのフィルタ7を通過した後の空気の風量(以降、初期風量と表記する)を取得する。さらに、基準風量決定部194は、各運転モードの初期風量に基づき、各運転モードの基準風量を決定する。基準風量決定部194は、例えば、初期風量の所定割合の風量を、基準風量として決定する。決定された基準風量は、各運転モードに対応付けられて、風量判定テーブル140として記憶部110に記憶される。上記所定の割合は、フィルタ7の清掃のタイミングを目詰まりがフィルタ7の何%に達したときに設定するかにより、適宜設定することができる。
風量取得部191は、パルス幅判定部13により目標回転数に対応する基準パルス幅よりも小さな到達パルス幅を検知したときのフィルタ7を通過した後の空気の風量(以降、パルス幅判定時風量と表記する)を測定し取得する。風量取得部191は、取得したパルス幅判定時風量を風量判定部192に出力する。
風量判定部192は、該パルス幅判定時風量を取得(測定)した際に選択している運転状態(運転モード)に対応する基準風量よりも小さいパルス幅判定時風量を検知したか否かを判定する。具体的には、風量判定部192は、風量判定テーブル140を参照し、風量取得部191により取得したパルス幅判定時風量が、上記基準風量よりも、小さいか否かを判定する。風量判定部192は、判定結果を誤検知防止部193に出力する。
誤検知防止部193は、意図しない、フィルタ7を通過した後の空気の風量の減少を排除する。具体的には、誤検知防止部193は、風量判定部192により判定された、パルス幅判定時風量が基準風量よりも小さいとの判定が、所定時間連続して検出されたか否かを判定する。
誤検知防止部193は、パルス幅判定時風量が基準風量よりも小さいとの判定が所定時間連続して検出された場合、フィルタ7を通過した後の空気の風量が減少したことを確定する。上記所定時間は例えば、2日間以上とすることができる。なお、誤検知防止部193は、例えば、センサで風量判定部192の判定結果を1時間おきに取得し、その取得した判定結果のみでフィルタ7を通過した後の空気の風量の減少を確定するものであってもよい。これにより、一時的に、カーテンや子供のいたずら等でフィルタ7が塞がれ、風量が低下した等の誤検知が防止できる。
目詰まり判定部15bは、パルス幅判定部13によって基準パルス幅よりも小さな到達パルス幅を検知したと判定された場合、フィルタ7に目詰まりが発生しているか否かを、フィルタ7を通過した後の風量で判定する。言い換えると、目詰まり判定部15bは、以下の場合に、フィルタ7に目詰まりが発生していると判定する。(1)パルス幅判定部13が、目標回転数に対応する基準パルス幅よりも小さな到達パルス幅を検知し、(2)通過空気量判定部19が、フィルタ7を通過した後の空気の風量の減少を判定した場合。
フィルタ7を通過した後の空気の風量の基準風量より減少した場合、フィルタ7を通過した空気の量が減少していると判断できる。したがって、上記(1)より検知されるファン2の回転数の上昇が、フィルタ7を通過した空気の量が減少によるものだと判断できるので、正確にフィルタ7の目詰まりを判定することができる。
報知制御部17bは、目詰まり判定部15bにより、フィルタ7の目詰まりが確定すると、報知部4を介して、フィルタ7の目詰まりをユーザに報知させる。
〔実行処理〕
図11は、送風装置100Bの実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。S41〜S45の処理は図8のS21〜S25の処理と同じである。
S45において、基準パルス幅決定部111が、初期パルス幅より基準パルス幅を決定し、記憶部110に記憶した後、基準風量決定部194は、初期風量より基準風量を決定し、記憶部110に記憶する(S46)。その後、S42の処理に戻る。
S44での判定が初期運転でなかった場合(S44でNO)、パルス幅判定部13は、到達パルス幅が、基準パルス幅よりも小さいか否かを判定する(S47)。
到達パルス幅が、基準パルス幅よりも小さい場合(S47でYES)、風量取得部191は、風量センサ34からパルス幅判定時風量を取得する(S48)。その後、風量判定部192は、パルス幅判定時風量が、基準風量よりも小さいか否かを判定する(S49)。
パルス幅判定時風量が、基準風量よりも小さい場合(S49でYES)、誤検知防止部193は、風量判定部192により判定されたパルス幅判定時風量が基準風量よりも小さいとの判定が、所定時間連続して検出されたか否かを判定する(S50)。
風量判定部192により判定されたパルス幅判定時風量が基準風量よりも小さいとの判定が、所定時間連続して検出された場合(S50でYES)、目詰まり判定部15bは、フィルタ7が目詰まりしていると判定する(S51)。また、報知制御部17bは、報知部4を介して、フィルタ7の清掃の必要性をユーザに通知する(S52)。
到達パルス幅が、基準パルス幅以上である場合(S47NO)、パルス幅判定時風量が、基準風量以上である場合(S49でNO)、および、風量判定部192により判定された、パルス幅判定時風量が基準風量よりも小さいとの判定が、所定時間連続して検出されなかった場合(S50でNO)は、S42の処理に戻り、上記動作を繰り返す。
本実施形態によれば、フィルタ7を通過した後の気圧ではなく風量により、実施形態2と同様の効果を奏する送風装置100Bを実現することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
送風装置(100・100A・100B)の制御ブロック(運転制御部11、パルス幅取得部12、パルス幅判定部13、環境判定部14、目詰まり判定部15・15a・15b、誤検知防止部16・183・193、報知制御部17・17a・17b、基準パルス幅決定部111、通過空気量判定部18・19、気圧取得部181、気圧判定部182、基準気圧決定部184、風量取得部191、風量判定部192、および、基準風量決定部194)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、送風装置(100・100A・100B)は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る送風装置(100・100A・100B)は、フィルタ(7)を備え、ファン(2)により吸い込まれ当該フィルタを通過した空気を送風する送風装置であって、前記ファンの回転数が目標回転数となるようにパルス幅を調整して前記ファンに電力を供給するPWM(Pulse Width Modulation)信号について、前記目標回転数に対応する基準パルス幅よりも小さなパルス幅を検知するパルス幅検知部(パルス幅判定部13)と、前記パルス幅検知部によって前記小さなパルス幅を検知した場合、前記フィルタを通過する前の空気の汚れ、前記フィルタを通過した後の空気の気圧、および前記フィルタを通過した後の空気の風量の少なくとも1つを用いて前記フィルタに目詰まりが発生しているか否かを判定する目詰まり判定部(15・15a・15b)と、を備える。
上記構成によれば、パルス幅検知部により、ファンを目標回転数回転させるために基準パルス幅よりも小さいパルス幅でファンに電力が供給されたか否かを検知することができる。これにより、ファンの回転数の上昇を検出することができる。さらに、目詰まり判定部により、パルス幅検知部で検知された小さなパルス幅の原因が、フィルタの目詰まりの発生であるかを確認してから、フィルタの目詰まりを判定することができる。
したがって、上記送風装置は、送風装置の運転中に回転数の上昇を検出でき、検出された回転数の上昇が、フィルタの目詰まりが原因であるかを確認してからフィルタの目詰まりを判定することができるので、送風装置の運転中にも正確にフィルタの目詰まりを検出することができる。
本発明の態様2に係る送風装置(100)は、上記態様1において、前記フィルタ(7)を通過する前の空気の塵埃を検知する塵埃センサ(31)、および、前記フィルタを通過する前の空気の臭気を検知する臭気センサ(32)の少なくとも一方をさらに備え、前記目詰まり判定部(15)は、前記塵埃センサによって塵埃が検知されていない、または、前記臭気センサによって臭気が検知されていない場合、前記フィルタに目詰まりが発生していると判定することが好ましい。
上記構成によれば、フィルタを通過する空気について、塵埃または臭気が検知されていない場合、フィルタを通過する前の空気が汚れていないと判断できる。したがって、検出された回転数の上昇が、フィルタの目詰まりを原因とするものであると判定できる。
本発明の態様3に係る送風装置(100A)は、上記態様1または2において、空気の汚れに応じて運転状態を変化させる送風装置であって、前記フィルタ(7)を通過した後の空気の気圧を測定する気圧センサ(33)をさらに備え、前記目詰まり判定部(15a)は、前記気圧センサによって測定された気圧が、該気圧の測定時に選択している運転状態に対応する基準気圧よりも、所定時間連続して小さい場合、前記フィルタに目詰まりが発生していると判定することが好ましい。
上記構成によれば、フィルタを通過した後の空気の気圧が、該気圧の測定時に選択している運転状態に対応する基準気圧よりも、所定時間連続して小さい場合、フィルタを通過した空気の量が減少していると判断できる。したがって、フィルタを通過した空気の量が減少していることが検知できるので、検出された回転数の上昇が、フィルタの目詰まりを原因とするものであると正確に判断できる。
本発明の態様4に係る送風装置(100B)は、上記態様1から3のいずれかにおいて、空気の汚れに応じて運転状態を変化させる送風装置であって、前記フィルタ(7)を通過した後の空気の風量を測定する風量センサ(34)をさらに備え、前記目詰まり判定部(15b)は、前記風量センサによって測定された風量が、該風量の測定時に選択している運転状態に対応する基準風量よりも、所定時間連続して小さい場合、前記フィルタに目詰まりが発生していると判定することが好ましい。
上記構成によれば、フィルタを通過した後の空気の風量が、該風量の測定時に選択している運転状態に対応する基準風量よりも、所定時間連続して小さい場合、フィルタを通過した空気の量が減少していると判断できる。したがって、検出された回転数の上昇が、フィルタの目詰まりを原因とするものであると正確に判断できる。
本発明の態様5に係る送風装置(100・100A・100B)は、前記目詰まりが発生していることを報知する報知部を備えることが好ましい。
上記構成によれば、ユーザに前記目詰まりを報知することができる。
本発明の態様6に係る送風装置(100・100A・100B)の制御方法は、フィルタ(7)を備え、ファン(2)により吸い込まれ当該フィルタを通過した空気を送風する送風装置の制御方法であって、前記ファンの回転数が目標回転数となるようにパルス幅を調整して前記ファンに電力を供給するPWM信号について、前記目標回転数に対応する基準パルス幅よりも小さなパルス幅を検知するパルス幅検知ステップと、前記パルス幅検知ステップによって前記小さなパルス幅を検知した場合、前記フィルタを通過する前の空気の汚れ、前記フィルタを通過した後の空気の気圧、および前記フィルタを通過した後の空気の風量の少なくとも1つを用いて前記フィルタに目詰まりが発生しているか否かを判定する目詰まり判定ステップと、を含む。
上記構成によれば、態様1と同様の効果を奏する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
2 ファン
7 フィルタ
13 パルス幅判定部(パルス幅検知部)
14 環境判定部
15・15a・15b 目詰まり判定部
31 塵埃センサ
32 臭気センサ
33 気圧センサ
34 風量センサ
100・100A・100B 送風装置

Claims (7)

  1. フィルタを備え、ファンにより吸い込まれ当該フィルタを通過した空気を送風する送風装置であって、
    前記ファンの回転数が目標回転数となるようにパルス幅を調整して前記ファンに電力を供給するPWM(Pulse Width Modulation)信号について、前記目標回転数に対応する基準パルス幅よりも小さなパルス幅を検知するパルス幅検知部と、
    前記パルス幅検知部によって前記小さなパルス幅を検知した場合、前記フィルタを通過する前の空気の汚れ、前記フィルタを通過した後の空気の気圧、および前記フィルタを通過した後の空気の風量の少なくとも1つを用いて前記フィルタに目詰まりが発生しているか否かを判定する目詰まり判定部と、を備えることを特徴とする送風装置。
  2. 前記フィルタを通過する前の空気の塵埃を検知する塵埃センサ、および、前記フィルタを通過する前の空気の臭気を検知する臭気センサの少なくとも一方をさらに備え、
    前記目詰まり判定部は、前記塵埃センサによって塵埃が検知されていない、または、前記臭気センサによって臭気が検知されていない場合、前記フィルタに目詰まりが発生していると判定することを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記送風装置は、空気の汚れに応じて運転状態を変化させる送風装置であって、
    前記フィルタを通過した後の空気の気圧を測定する気圧センサをさらに備え、
    前記目詰まり判定部は、前記気圧センサによって測定された気圧が、該気圧の測定時に選択している運転状態に対応する基準気圧よりも、所定時間連続して小さい場合、前記フィルタに目詰まりが発生していると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の送風装置。
  4. 前記送風装置は、空気の汚れに応じて運転状態を変化させる送風装置であって、
    前記フィルタを通過した後の空気の風量を測定する風量センサをさらに備え、
    前記目詰まり判定部は、前記風量センサによって測定された風量が、該風量の測定時に選択している運転状態に対応する基準風量よりも、所定時間連続して小さい場合、前記フィルタに目詰まりが発生していると判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の送風装置。
  5. 前記フィルタに目詰まりが発生している場合、前記目詰まりが発生していることを報知する報知部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の送風装置。
  6. 請求項1に記載の送風装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記パルス幅検知部、および前記目詰まり判定部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  7. フィルタを備え、ファンにより吸い込まれ当該フィルタを通過した空気を送風する送風装置の制御方法であって、
    前記ファンの回転数が目標回転数となるようにパルス幅を調整して前記ファンに電力を供給するPWM信号について、前記目標回転数に対応する基準パルス幅よりも小さなパルス幅を検知するパルス幅検知ステップと、
    前記パルス幅検知ステップによって前記小さなパルス幅を検知した場合、前記フィルタを通過する前の空気の汚れ、前記フィルタを通過した後の空気の気圧、および前記フィルタを通過した後の空気の風量の少なくとも1つを用いて前記フィルタに目詰まりが発生しているか否かを判定する目詰まり判定ステップと、を含むことを特徴とする送風装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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