JP6999267B2 - ルピンペプチド抽出物および皮膚の張り - Google Patents

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Description

発明の背景
技術分野
本発明は、皮膚の張りの喪失を予防することまたは皮膚の張りを強化することを目的とした、ルピンペプチド抽出物の使用に関する。有利には、ルピンペプチド抽出物は、くぼみ(凹み)の出現を予防、および/または皮膚のくぼみを軽減することができる。
背景技術
真皮とは、表皮および皮下組織の間に含まれている、皮膚の3つの構成層のうちの1つである。真皮は、皮膚を下から支える結合組織であり、真皮の主要細胞集団である線維芽細胞から生成された、細胞外マトリックス(ECM)から主になる。
細胞外マトリックスは、タンパク質繊維(コラーゲンおよびエラスチン)、ならびにとりわけ糖タンパク質(フィブロネクチン)およびプロテオグリカン/グリコサミノグリカンを含んでなる、基本物質としても知られる線維外マトリックスからなる。コラーゲンは、主としてI型コラーゲン(真皮コラーゲンの85~90%)およびIII型コラーゲン(真皮コラーゲンの10~15%)を有する、約70%のECM成分を示す。コラーゲンは、真皮に、圧力に対する耐性(皮膚の機械的強度)を伴う張りを与える。エラスチン線維は、それに弾力特性を与える。
コラーゲンは、皮膚の張りを維持するために必須である一方で、表皮真皮接合部(EDJ)の役割を軽視してはならない。EDJは、表皮から真皮を分離する複雑構造である。その主となる機能は、真皮への表皮の接着のために機械的支持を提供すること、および2つの区画間の、拡散バリヤーおよび領域交換の機能を果たすことである。真皮への表皮の接着は、とりわけ、IV型コラーゲンまたはラミニン5などのアンカリングタンパク質によって確保されている。真皮の表皮への接着が弱い場合、皮膚は張りを失い、表皮は緩み、しわになる。
糖化は、皮膚レベル、特に真皮、での公知の現象である。それは、アミン基、特にタンパク質を形成するアミノ酸のアミン基(例えば、リジン)とグルコースまたはリボースなどの還元糖間の、自然発生的な非酵素的反応である。
真皮では、特にグルコースがコラーゲンおよび/またはエラスチンと反応し、略称「AGE」として公知である、いわゆる「糖化最終産物」を引き起こす化合物を産出する。これら化学的修飾は、コラーゲンおよび/またはエラスチンの特性に対して影響が無い訳ではない。例えば、AGEは、コラーゲン繊維間に分子架橋を形成する。これら架橋は、コラーゲン繊維の機械的特性を、それらをより硬直にすることによって、劣化させる。
従って、糖化現象は、コラーゲン等の真皮の細胞外マトリックスのタンパク質に影響するかもしれず、それによってそれらの代謝性および機械的特性を劣化させるかもしれない。
皮膚レベルでは、糖化が、コラーゲン繊維の組織および真皮線維芽細胞の機能(コラーゲンラティス内で収縮する能力など)を劣化させるため、組織の張りおよび弾力性の喪失が観察される。皮膚は、その張りを失い、緩んだ状態となる。従って、タンパク質、特にコラーゲンの糖化は、皮膚への悪影響へとつながる。これらの影響は目で確認でき、多少醜いかもしれない。特に、真皮組織の構造が弱まり、張りが弱まると、皮下内にある含脂肪細胞の増殖への耐性が一層弱まり、「オレンジピール」として知られる凹んだ外観を作り出す。
従って、皮膚の張りの喪失を予防し、または皮膚の張りを強化することを可能とする薬剤を見出すことが必要とされている。有利には、当該薬剤は、特にセルライトを有する人間において、皮膚のくぼみの抑制された出現または皮膚のオレンジピールの外観の軽減を可能とするであろう。
本発明は、特に体の皮膚である、皮膚の張り(firmness)の喪失を予防または皮膚の張りを強化するための、ルピンペプチド(lupin peptide)抽出物の使用に向けられている。
本発明は、特に体の皮膚である、皮膚の張りの喪失を予防または皮膚の張りを強化するための、0.001~30乾燥重量%のルピンペプチド抽出物を含んでなる、化粧料組成物の使用にも関する。
GlasBox(商標)システム内で同等に引っ張られた真皮内の線維芽細胞によって発達した収縮力。 GlasBox(商標)システム内で同等に引っ張られた真皮内の線維芽細胞によって発達した収縮力。 I型コラーゲンの発現(真皮)。 III型コラーゲンの発現(真皮)。 IV型コラーゲンの発現(EDJ)。 ラミニン5の発現(EDJ)。
発明の具体的説明
ルピンペプチド抽出物は、抗メタロプロテアーゼ活性、特に抗コラゲナーゼおよび抗ゼラチナーゼ活性を有することが知られている。この活性に基づき、コラーゲンの過剰な破壊および/または支持組織の過剰な破壊に関連する疾患を治療するためにその使用を活用することが提案されてきた。例えば、ルピンペプチド抽出物を、関節炎、歯周病、皮膚損傷、炎症性疾患、治癒力の不足に関連する疾患、歯のエナメル質への浸食、腫瘍のまたは病的な血管形成への治療するため、または、太陽放射線の作用またはタバコ、汚染およびストレスの劣化的影響による老化、皮膚の本質的老化による皮膚損傷の治療に使用することが提案されてきた。
予想外にも、本発明者らは、ルピンペプチド抽出物が、タンパク質糖化、特にコラーゲンの糖化を減少させ、かつ阻害さえする特性、真皮細胞外マトリックスおよび真皮表皮接合部の3つの主要高分子であるI、IIIおよびIV型コラーゲンを刺激する特性および線維芽細胞の収縮力刺激する特性を有することを見出した。
本発明は、これらの新しい特性から有利性を引き出し、従って、皮膚の張りの喪失を予防または皮膚の張りを強化するためのルピンペプチド抽出物の使用に関係する。有利には、本発明のルピンペプチド抽出物は、抗糖化剤として用いられる。
コラーゲンの糖化を阻害することによって、かつIおよびIII型コラーゲンの発現を刺激することによって、ルピンペプチド抽出物は、細胞外マトリックスの強化に寄与する。細胞外マトリックスが強化されると、皮膚は、張りを得る。また、コラーゲンITQ-2の合成の合成を刺激することによって、ルピンペプチド抽出物は、真皮および表皮の接着強化に寄与する。最後に、収縮線維の収縮喪失から真皮を保護することによって、ルピンペプチド抽出物は、皮膚の張りを強化することに寄与する。従って、ルピンペプチド抽出物は、特に顔の皮膚とは対照的に体の皮膚の張りである、皮膚の張りの喪失を予防または皮膚の張りを強化することにおいて特に効果的である。体の皮膚は、顔の皮膚より外的刺激に曝されないが、次の害悪(enemies)を有している:座りがちな生活様式、体重の変化、妊娠、ホルモン変化。これら現象は、皮膚の張りまたは弾力性の喪失につながるかもしれず、しわのある皮膚、くぼみ(dimpling)、セルライト等の魅力的でない疾患が出現する。
用語「セルライト」とは、真皮内へ突き出ている皮下脂肪に起因する、不規則的なくぼみによって視覚的に特徴付けられた構造的および構成的変化をもたらす、局所的皮膚疾患を指す。
本発明のペプチド抽出物は、特異的ボディケア製品、特にスリミング製品として、または体の張りおよびシルエット再形成効果、弾力および抗弛緩効果、抗セルライトおよび/または抗くぼみ効果用に、有利に使用される。
また、細胞外マトリックスが強化されると、真皮組織が、含脂肪細胞の増殖に対してより耐性となる。くぼみの出現は、それによって阻止される。従って、ルピンペプチド抽出物は、皮膚のくぼみの出現の予防および/または皮膚のくぼみの軽減に特に効果的であると証明されている。
セルライトに対するレチノールの効果を評価している、Kligman et al [J Dermatolog Treat, 1999; 10 119-25]の研究によると、この効果は、主として真皮の再構築および増加した微小血管形成に関連している。
従って、皮膚再構築の強化および皮膚の張りの促進のための真皮への働きかけが、セルライトの出現を改善するために第一に重要であると思われる。
本発明に有用なルピンペプチド抽出物は、ペプチド抽出物の全乾燥重量に対して、少なくとも80重量%のペプチド、典型的には、ペプチド抽出物の全乾燥重量に対して、80~100重量%のペプチドを含んでなる。
ペプチド抽出物は、本質的に糖および脂質を含まない。
糖含有量は、典型的には、ペプチド抽出物の全乾燥重量に対して、4乾燥重量%未満、好ましくは0、さらに1と、3重量%との間である。
脂質含有量は、典型的には、ペプチド抽出物の全乾燥重量に対して、1乾燥重量%未満である。
ルピンペプチド抽出物は、白花ルピナス(lupinus albus)、黄花ルピナス(lupinus luteus)、ザッショクノボリフジ(lupinus mutabilis)に属するルピンに由来するペプチド抽出物およびこれらの混合物の中から選択することができる。好ましくは、ペプチド抽出物は、スイート・ホワイト・ルピン(白花ルピナス(lupinus albus))のペプチド抽出物、例えばアレス(Ares)種である。アレス種のルピンは、低いアルカロイド含有量を有する。
ルピンペプチド抽出物は、以下のステップを含んでなる方法によって得ることができる。
(a)ルピンタンパク質フラクションの抽出;
(b)ステップ(a)-で得られたタンパク質フラクションの加水分解;
(c)ペプチド抽出物の回収。
加水分解は、典型的には酵素加水分解を通して実行される。特に、酵素加水分解は、プロテアーゼ(例えば、Alcalase(商標)(NOVO NORDISK)またはProlyve 1000 (LYVEN))を用いて実施することができる。酵素加水分解は、2~4時間の変動する時間、50~60℃の温度で実施することができる。ペプチド抽出物のペプチドは、有利には、130~10、000Da、好ましくは130~3500Da、より好ましくは300~3500Daの分子量を有する。
本発明の一つの具体的特性によると、ペプチド抽出物の40~55%のペプチドが、300~1200Daの分子量を有し、および/またはペプチド抽出物の25~40%のペプチドが、1200~3500Daの分子量を有する。
ステップ(b)で得られたペプチド抽出物は、好ましくは、10,000ダルトン~15,000ダルトンの下限値を有する限外濾過モジュールで、透析濾過によって精製することができる。限外濾過によって、タンパク質の除去が可能となる。従って、ペプチド抽出物の調整方法は、限外濾過ステップを含んでもよい。同様に、ナノ濾過ステップ(例えば、100~300Da、または130~300Daの下限値を有するナノ濾過モジュールによる)を含んでもよい。ナノ濾過によって、遊離アミノ酸または無機塩の除去が可能となる。
包装前に、ペプチド抽出物を、滅菌して精密濾過(0.2μm)することができ、次いで、以下を行うことができる:
-保存料なく、滅菌容器内に層流下で分配する;または
-「清潔」な容器に分配する前に、保存料の添加を経て微生物学的に安定化させる。潜在的に使用することがきる保存料として、パラベンおよび/またはフェノキシエタノールの混合物(例えば、0.5%のPhenonip)が挙げられる。パラベンを含まない混合物が好ましい(例えば、フェノキシエタノール(1%)、クエン酸(0.5%)、アスコルビン酸(0.08%)の混合物);または
-噴霧乾燥または凍結乾燥を介して乾燥させることによって安定化させ、湿度および微生物汚染から保護された密封袋に包装することができる、乾燥形態でペプチド抽出物を得る。
従って、ペプチド抽出物の調整方法は、さらに、水の全体的または部分的蒸発を介した、ステップ(c)で得た加水分解されたペプチド抽出物の濃縮ステップを含んでもよい。
乾燥は、マルトデキストリン等の基質の存在にかかわらず、噴霧乾燥または凍結乾燥によって実施することができる。好ましくは、乾燥は、基質なしで、凍結乾燥によって得られる。
タンパク質フラクションの抽出は、以下の様式で得ることができる:
i) 好適な溶剤を用いて、ルピン種子から脂質を抽出し、かつルピンタンパク質および単糖類フラクションを回収する;
ii) 限外濾過によってタンパク質フラクションを抽出し、当該タンパク質フラクションを回収する。
ステップi)で用いられる溶剤は、有利には、無毒食物溶剤の群(具体的には、エタノール)から選択される。脂質の抽出は、好ましくは、粉砕ルピンまたは微粉化されたルピン粉末のケーキ形態のルピン種子から得られる。抽出は、ヘキサンを用いて実施することもできる。
幾つかの態様において、ルピンペプチド抽出物は、下記表Aに記載された、アミノ酸組成物を有する(アミノ酸の全重量に対する重量パーセンテージ)。
Figure 0006999267000001
ルピンペプチド抽出物は、好ましくは皮膚への局所的適用における、または経口経路を介して摂取される、化粧料用(非治療的)使用を目的としている。
ルピンペプチド抽出物は、化粧料組成物の形態に剤型化できる。従って、本発明は、特に、顔の皮膚とは対照的に体の皮膚である、皮膚の張りの喪失を予防または皮膚の張りを強化するための、ルピンペプチド抽出物を含んでなる、化粧料組成物の使用にも関係する。有利には、ルピンペプチド抽出を含んでなる化粧料組成物は、特に、セルライトを有する人間において、皮膚のくぼみの出現を予防または皮膚のくぼみを軽減するために使用することができる。
化粧料組成物は、組成物の全重量に対して、0.001~30%、好ましくは0.01~5重量%、好ましくは0.05~5乾燥重量%のルピンペプチド抽出物を含んでもよい。有利には、本発明の組成物は、組成物の全重量に対して、0.01~0.2重量%、より有利には0.05~0.2重量%、典型的には0.01~0.15重量%、特に0.05~0.15重量%のルピンペプチド抽出物を含む。当該濃度は、ルピンペプチド抽出物の効果的濃度を形成することができる。
また、化粧料組成物は、ゲル化剤(例えば、親水性または親油性ゲル化剤)、保存料、抗酸化剤、溶剤、香料、充填剤、化学的または鉱物フィルター、顔料、キレート剤、臭気吸収剤、熱泉水(thermal water)および/または着色材(colouring material)等の、化粧料分野において用いられる、通常のアジュバントを含んでもよい。これら異なるアジュバントの量は、化粧料において従来的に用いられてきた量である。例えば、各アジュバントの量は、化粧料組成物の全重量に対して、0.01重量%~20重量%で変化してもよい。
化粧料組成物は、さらに、安定剤、脱水剤、調色剤、引き締め剤(tightening agent)の中から選択される有効成分またはこれらの混合物を含んでもよい。各有効成分の個別の量は、化粧料組成物の全重量に対して、0.01重量%~20重量%で変化してもよい。
化粧料組成物は、化粧料分野において通常用いられる任意の形態、特に外的局所適用に適合した任意の形態であってもよい。従って、化粧料組成物は、含水アルコール溶液または油剤、水中油型エマルジョンまたは油中水型エマルジョンまたは多相エマルジョン、水性ゲルまたは油性ゲル、液体、ペーストまたは個体の無水生成物、または小球体による水相内での油の分散(小球体は、可能であれば、ナノ粒子またはナノカプセル等のポリマーナノ粒子である)、またはイオン型および/または非イオン型の脂質小胞の形態であってもよい。化粧料組成物は、クリーム、オイントメント、ミルク、ローション、軟膏、美容液、ペースト、泡、エアロゾルまたはスティックの形態で、多少流動的であってもよい。
化粧料組成物がエマルジョンの場合、脂肪相の割合は、化粧料組成物の全重量に対して、5重量%~80重量%、好ましくは5重量%~50重量%で変動する。化粧料組成物において用いられる油、乳化剤および補助乳化剤は、化粧料分野において伝統的に用いられてきたものの中から選択される。乳化剤および補助乳化剤は、化粧料組成物の全重量に対して、0.3重量%~30重量%、好ましくは0.5重量%~20重量%で変動する割合において、組成物に含有され得る。油は、鉱油、植物油(アプリコット、ヒマワリの種、プラムのオイル)、動物油、合成油、シリコーン油、フッ素化油(パーフルオロポリエーテル)の中から選択することができる。セチルアルコール等の脂肪アルコール、脂肪酸または蜜ろう等のろうも脂肪として用いることができる。乳化剤および補助乳化剤は、PEG-40ステアリン酸またはPEG-100のステアリン酸等の脂肪酸のエステルおよびポリエチレングリコール、グリセロールステアリン酸およびトリステアリン酸塩ソルビタン等の脂肪酸およびポリオールの中から選択することができる。
幾つかの態様において、化粧料組成物は、ゲル形態であってもよい。当該ゲルは、抗くぼみスリミングゲルとして特に有用となり得る。例えば、本発明のゲルは、下記の組成を有してもよい。
Figure 0006999267000002
幾つかの態様において、化粧料組成物は、体の引き締めのためのケアに用いることができる。例えば、当該組成物は、下記の組成を有してもよい。
Figure 0006999267000003
ルピンペプチド抽出物および当該抽出物を含んでなる化粧料組成物は、皮膚の張りの喪失を予防または皮膚の張りを強化するために使用することができる。例えば、ルピンペプチド抽出物および当該抽出物を含んでなる化粧料組成物は、皮膚、とりわけ体の皮膚へ、ルピンペプチド抽出物、特にルピンペプチド抽出物の効果的濃度または当該抽出物を含んでなる組成物を適用することを含んでなる、皮膚の張りの喪失を予防または皮膚の張りを強化するための美容療法において使用することができる。
ルピンペプチド抽出物および当該抽出物を含んでなる化粧料組成物は、皮膚へ、ルピンペプチド抽出物、特にルピンペプチド抽出物の効果的濃度または当該抽出物を含んでなる組成物を適用することを含んでなる、体の張り用美容療法においても使用することができる。得られた張りによって、シルエットの再形成(remodel)が可能となる。
ルピンペプチド抽出物および当該抽出物を含んでなる化粧料組成物は、皮膚のくぼみの出現を予防および/または皮膚の凹んだ外観を軽減するために使用することができる。換言すると、ルピンペプチド抽出物は、セルライトを有する人間の皮膚に存在し得る「オレンジピール」外観の軽減を可能とする。それによって、皮膚は滑らかになる。例えば、ルピンペプチド抽出物および当該抽出物を含んでなる化粧料組成物は、ルピンペプチド抽出物または当該抽出物を含んでなる組成物の効果的な濃度で、ルピンペプチド抽出物を、皮膚、特に体の皮膚へ適用することを含んでなる、皮膚のくぼみの出現を予防および/または皮膚の凹んだ外観を軽減するための、美容療法において使用することができる。
上記のような美容療法は、本発明の主題でもある。
下記実施例において用いられたペプチド抽出物は、商品名ACTIMP(商標)(粉末)またはACTIMP(商標)1.9.3(液体)の、Laboratoires Expanscienceによって供給されたものである。
それは、下記様式にて調製することができる。
1.ルピンペプチド抽出物の調製
粉砕、脱脂ルピンケーキの調製
ルピン種子を粉砕し、エタノールを用いて脂質を抽出した。
ルピンタンパク質の抽出および精製
このステップは、アルカリpHでの可溶性フラクションの水性可溶化、続く不溶性物質の分離を含んでなる。
粉砕脱脂ルピンケーキから、pH9.0(pHは、水酸化ナトリウムの添加によって調節した)で、粉末/水の比が1/10(w/w)であるタンパク質を抽出した。溶液を、1時間、大気温度にて、撹拌下で培養した。ケーキの不溶性物質の部分は、脱水によって可溶性部分から分離した。得られたケーキを洗浄した。タンパク質および可溶性糖質を含む可溶性フラクションを、可溶性糖(限外濾過液)からタンパク質(未透過物)を分離するために、10000ダルトンの下限値を有する、限外濾過モジュールで透析濾過した。
酵素加水分解によるペプチドの生成および精製:
タンパク質を含有する限外濾過未透過物を、100g/1の濃度に調製し、次いで、約3時間、55℃にて、Alcalase# (NOVO NORDISK)の存在下で、pH8.0に加水分解した。加水分解後、85℃で、15分間、加水分解によって酵素を変性させた。溶液が冷却されると直ちに、塩酸の添加を経て中性化させた。得られたペプチドを、10,000ダルトンの下限値を有する限外濾過モジュールで透析濾過によって精製した。得られた水溶液を、脱塩(塩化ナトリウムの除去)およびペプチドフラクションの濃縮のためにナノ濾過した。ペプチドの溶液を、3%の活性炭素を用いて脱色し(50℃で1時間)、炭素を濾過によって除去した。
ペプチドフラクションの滅菌および安定化:
梱包の前に、溶液は、滅菌して精密濾過(0.2μm)され、次いで以下を行うことができる:
-「清潔な」容器(Laboratoires Expanscienceによって販売されているActimp(商標)1.9.3(10%のルピンペプチドから作られている))に分配する前に、パラベンを含まない混合物(フェノキシエタノール(1%)、クエン酸(0.5%)、ソルビン酸(0.08%))の添加を介して、微生物学的に安定化させる。
-乾燥形態のペプチドを得るために、凍結乾燥によって安定化させ、湿度および微生物汚染から保護された密封袋に包装する(Laboratoires Expanscienceによって販売されているActimp(商標)粉末)。
乾燥抽出物およびこのような有効分は、下記の特性を有する:
-外観: 均質的、非吸湿性粉末;
-色:オフホワイト;
化学的組成:
-糖の総含有量(アントロンとのアッセイ):<4 %
-塩素含有量(SIGMAキット整理番号: 955-30):<6%
-含水量(100℃、4時間):<8%
-ペプチド含有量:80%
-pH(20g/lの溶液):7.06
-可溶性(浸透水):>100g/L
Figure 0006999267000004
上記の試験において、ペプチド抽出物は、細胞および外植片への適用を可能とするために、0.1%、0.2%および/または2%の濃度にて、培養培地で溶解させた。
2.ルピンペプチド抽出物の糖化に対する効果の証明
in vitroで培養したヒト線維芽細胞から寄託された合成コラーゲン線維中へのAGEの非酵素的挿入を観察した。トリチウム化したグルコースの細胞外マトリックスのタンパク質への組込に基づく、放射能検出法を用いた。
正常ヒト真皮線維芽細胞を、コラーゲンの合成を刺激するために、ビタミンCの存在下で培養した。細胞は、次いで、全ての酵素活性を不活性化するために、異なる処理(凍結/解凍/加熱)を受けた。
このように得られたマトリックス層を、酸素の非存在下(7日間の治療日後に迅速な再酸素化を実行した)で、37℃で、15日間、0.2および2%の上記のルピンペプチド抽出物、1mg/ml(コントロール)のアミノグアニジンHCl、0.2%のグルコース、および[H]-グルコース放射性マーカーの存在下で処理した。
培養後、細胞外マトリックスのタンパク質(主として、コラーゲン)を、カオトロピック緩衝剤を用いて抽出し、トリクロロ酢酸で沈殿させ、フィルター上に回収した。ECM線維に組み込まれた放射能を、液体シンチレーションによって測定した。
結果を、分散の一因子分析、続くダネット検定を用いて統計的に分析し、下記の表に示した。
Figure 0006999267000005
結果は、糖化に対するルピンペプチド抽出物の保護的効果を示す。
ルピンペプチド抽出物は、真皮の細胞外マトリックスを糖化から保護する。従って、スピンペプチド抽出物は、マトリックスの硬直化を予防することができ、皮膚の弾力性および張りを保持する(コラーゲンの生体力学的特性の保護)。
3.収縮力へのルピンペプチド抽出物の効果の証明
線維芽細胞を含有する真皮同等物のモデルは、線維芽細胞とコラーゲン線維の間における相互作用の質の評価を可能とする。これら真皮同等物の自由な収縮/反応は、コラーゲンネットワークに張力をかける、細胞の動力学的活性に起因する。
真皮同等物の収縮への、ルピンペプチド抽出物の効果を評価した。線維芽細胞が収縮力を失った状態を誘発するために、真皮同等物に、老化したいわゆる「老化」線維芽細胞(ヘイフリックモデルに従い、連続継代によって得た)を播種した。
「老化」または正常真皮同等物を、線維芽細胞(正常真皮同等物用に8代継代、または「老化」真皮同等物用に17代継代)をコラーゲン溶液と混合することによって調製した。
完全ゲル化後、真皮同等物を、10ng/ml(コントロール)のTGFβまたは0.1%ルピンペプチド抽出物で処理し、4日間培養した。
真皮同等物を、収縮の決定を目的として、表面積を測定するために、D1、D3およびD4で撮影した。
結果を、スチューデントt検定(Student’s t test)を用いて統計的に分析し、下記の表に示した。
Figure 0006999267000006
全体として、「老化」真皮同等物(DEs)の収縮は、正常DEsの収縮と比較して低く(「老化」DEsの表面積の方が大きい)、細胞の老化による、誘発された線維芽細胞/コラーゲン線維の相互作用の低下を示している。
TGFβは、「老化」DEsの収縮を刺激し、この刺激は、4日間の治療期間後に顕著となる。この結果は、アッセイを有効とする。
0.1%のルピンペプチド抽出物は、治療の初日後直ちに、「老化」Desの収縮を顕著に刺激する。それは、真皮同等物の「緩み」に対する老化の影響に対する早い反作用を可能とする。
ルピンペプチド抽出物は、ここで、細胞の老化によって誘発された「緩み」を阻害する。
収縮の喪失から真皮を保護することによって、ルピンペプチド抽出物は、「引き締まった」効果を得るために皮膚の弾性特性を維持し、皮膚の張りを維持することに寄与する。
4.等尺性力へのルピンペプチド抽出物の効果の証明
張力をかけた真皮同等物中の線維芽細胞によって発達した等尺性力でルピンペプチド抽出物の効果を研究した(GlasBox(商標)モデル)。
GlasBox(商標)システム(Growing LAttice Study BOX)は、線維芽細胞によって発達した収縮力の、張力をかけた真皮同等物中での、測定を可能とする。これらは、マトリックスを再組織するための、線維芽細胞の活性を示す。
GlasBox(商標)システムにおいて、真皮同等物は、センサーとしても機能する、2つのスライド間の張力下で発達する:線維芽細胞によって発達した収縮力の影響下でスライドは変形する。これは、ひずみゲージの電気抵抗における変動として言い換えられる。真皮同等物内で発展した力を示すこの変動は、リアルタイムで測定される。
真皮同等物を、正常ヒト真皮線維芽細胞をコラーゲン溶液と混合することによって調製した。この混合物を、GlasBox(商標)の三角ウェルに流し入れた。ゲルの形成後、0.1%のルピンペプチド抽出物を含有したまたは含有していない培地を添加した。等尺性力を24時間測定した。
結果を、分散の二因子分析、続くフィッシャーテストを用いて、統計的に分析し、図1および2に示した。
全体として、0.1%のルピンペプチド抽出物は、線維芽細胞によって発達した力を顕著に増大させた。この増大は、曲線の最初の部分における方が、特に顕著である(1時間~最大5.75の測定時間後)。
これは、特に線維芽細胞によるマトリックスの再組織化の早い段階の間において、ルピンペプチド抽出物の引き締め効果を示している。
張力がかかった真皮同等物中の線維芽細胞によって発達した力は、ルピンペプチド抽出物によって顕著に刺激された。これらの結果は、皮膚の張りおよび弾力性の喪失に対抗するためのルピンペプチド抽出物の引き締め効果を証明する。
5.I型、III型およびIV型コラーゲンおよびラミニン5の発現へのルピンペプチド抽出物の効果の証明
ヒトの皮膚の外植片でルピンペプチド抽出物の活性を評価した:細胞外マトリックス(I型およびIII型コラーゲン)および表皮真皮接合部(IV型コラーゲン、ラミニン5)のマーカーを免疫染色によって分析した。
0.2%のルピンペプチド抽出物を、生きたままのヒト皮膚外植片の表面に適用した。
7~10日間の治療後、皮膚外植片を回収し、-80℃に凍結またはパラフィン内に固定して含ませた。
真皮マトリックスまたは表皮真皮接合部の異なるマーカーの免疫染色を以下の皮膚部分に実施した。
I型およびIV型コラーゲンならびにラミニン5を凍結部分に染色し、蛍光(FITC)下で検出し、細胞核を、プロピジウムヨウ化物で対比染色した。
III型コラーゲンは、パラフィン部分を染色し、ペルオキシダーゼを用いて検出した。
染色は、顕微鏡検査において視覚化され、画像分析によって定量化された。染色強度における変動を、スチューデントt検定を用いて統計的に分析した。結果を図3~5に示した。
ルピンペプチド抽出物は、7および10日の治療日後(図3)、I型コラーゲンの染色の増大を誘発した。
Figure 0006999267000007
ルピンペプチド抽出物は、7および10日の治療日後(図4)、III型コラーゲンの染色の増大を誘発した。
Figure 0006999267000008
ルピンペプチド抽出物は、7および10日の治療日後(図5)、EDJでのIV型コラーゲンの染色の増大を誘発した。
Figure 0006999267000009
ルピンペプチド抽出物は、7および10日の治療日後(図6)、EDJでのラミニン5の染色の増大を誘発した。
Figure 0006999267000010
皮膚外植片へのルピンペプチド抽出物の局所適用は、真皮細胞外マトリックスの2つの主要高分子である、I型およびIII型コラーゲンの発現を刺激し、表皮真皮接合部のマーカーである、IV型コラーゲンおよびラミニン5の発現を刺激した。従って、ルピンペプチド抽出物は、表皮真皮接合部および真皮細胞外マトリックスを強化することができ、皮膚の張りおよび弾力性の特性を促進する。

Claims (10)

  1. 皮膚のくぼみの出現の予防もしくは皮膚のくぼみの軽減のための、または体のシルエットの再形成のための、0.001~30乾燥重量%のルピンペプチド抽出物を含んでなる、化粧料組成物であって、前記ルピンペプチド抽出物が、ルピン属(Lupinus)植物から抽出されるタンパク質のフラクションの酵素加水分解により得られ、かつペプチド抽出物の全乾燥重量に対して、少なくとも80重量%のペプチドを含んでなる、化粧料組成物。
  2. 皮膚が体の皮膚である、請求項に記載の化粧料組成物。
  3. 0.05~0.2重量%のルピンペプチド抽出物を含んでなる、請求項に記載の化粧料組成物。
  4. 前記ルピンペプチド抽出物のペプチドが、10,000Da未満の分子量を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の化粧料組成物
  5. 前記ペプチド抽出物が、4重量%未満の糖および/または1重量%未満の脂質を含んでなる、請求項1~4のいずれか一項に記載の化粧料組成物
  6. 前記ペプチド抽出物のペプチドが、130Daを超える分子量を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の化粧料組成物
  7. 前記ペプチド抽出物が、白花ルピナス(lupinus albus)のペプチド抽出物である、請求項1~6のいずれか一項に記載の化粧料組成物
  8. 局所適用のための、または経口経路によって摂取するための、請求項1~7のいずれか一項に記載の化粧料組成物
  9. 前記化粧料組成物が、さらにゲル化剤、保存料、酸化防止剤、溶剤、香料、充填剤、化学的または鉱物フィルター、顔料、キレート剤、臭気吸収剤、熱水泉および/または着色材を含んでなる、請求項に記載の化粧料組成物。
  10. ルピン属(Lupinus)植物から抽出されるタンパク質のフラクションの酵素加水分解により得られるルピンペプチド抽出物であって、ペプチド抽出物の全乾燥重量に対して少なくとも80重量%のペプチドを含んでなる、ルピンペプチド抽出物からなる、抗糖化剤
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