JP6998856B2 - 止水構造 - Google Patents
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Description
この壁貫通部閉塞装置は、ダクト本体の外周部に鍔状に装着された第1フランジ(水切りフランジ5)と、第1フランジに接続される第2フランジ(水切りフランジ4と下部挿入フランジ13)と、第2フランジに接続される挿入形の第3フランジ(水切りフランジ9)と、開口部の下方において壁体と第2フランジと第3フランジとの間に形成される空間を封入するパッキンとを有している。そして、第2フランジと第3フランジとの隙間、及び、第3フランジと壁体との隙間に対しては、コーキング材による防水処理が施されている。又、締付具のワッシャ部にゴムパッキンが挿入されることにより、第1フランジと第2フランジとの締付具による接続箇所、及び、第2フランジと第3フランジとの締付具による接続箇所には、ゴムパッキンによる防水処理が施されている。
上記の構成により、この壁貫通部閉塞装置は、壁体の開口部とダクト本体との隙間から室内への浸水を防止している。
しかしながら、特許文献1に記載の壁貫通部閉塞装置においては、第1フランジと第2フランジとの接合面間、及び、壁体の開口部とダクト本体との隙間、などは封止されていないことから、雨水などが、第1フランジと第2フランジとの接合面間から壁貫通部閉塞装置内に浸入することがあり、この場合には、壁貫通部閉塞装置内に浸入した雨水などが壁体の開口部とダクト本体との隙間を通って室内に浸入することになる。又、例えば、コーキング材によるシール部に亀裂や剥がれなどが生じて雨水などが壁貫通部閉塞装置内に浸入した場合にも、その雨水などが壁体の開口部とダクト本体との隙間を通って室内に浸入することになる。
しかも、特許文献1に記載の壁貫通部閉塞装置は、開口部の下方において壁体と第2フランジと第3フランジとの間に形成される空間を封入するパッキンを有することから、壁貫通部閉塞装置内に浸入した雨水などがパッキン上に滞留することになる。その結果、壁貫通部閉塞装置内の雨水などが、壁体の開口部とダクト本体との隙間から室内に浸入し易くなる。
つまり、特許文献1に記載の壁貫通部閉塞装置は、止水構造としては不十分であり、止水性の面で改善の余地がある。
前記挿通部材の外周面を囲う外囲部を有して前記壁体の外壁面に取り付けられた止水フードと、前記外壁面と前記止水フードの上縁部及び左右の側縁部との取り合いを封止する第1シール部と、前記挿通部材と前記外囲部との隙間を封止する第2シール部と、前記開口部と前記挿通部材との隙間を封止する第3シール部と、前記外壁面と前記止水フードとの間に形成されて前記止水フードの内部に浸入した水を流下させて前記止水フードの下方に排出する排水経路部とが含まれており、
前記止水フードは、前記外囲部の上部側を含む下向きU字状の上側フード体と、前記外囲部の下部側を含むU字状の下側フード体とを有する上下二分割構造で、前記下側フード体の上部側が前記上側フード体の内部に入り込んだ状態で前記外壁面に取り付けられている点にある。
そして、仮に第1シール部又は第2シール部に亀裂や剥がれなどが生じて雨水などが止水フード内に浸入しても、その雨水などが壁体の開口部と挿通部材との隙間から室内に浸入することを、第3シール部によって防止することができる。しかも、止水フード内に浸入した雨水などは、止水フード内に滞留することなく、排水経路部を流下して止水フードの下方に排出されることから、壁体の開口部と挿通部材との隙間に向けて流れ難くなる。
つまり、前述した各シール部による好適な止水機能と排水経路部による排水機能とを有することにより、壁体の開口部と挿通部材との隙間から室内への浸水をより確実に防止することができる。
つまり、シール打ち工程を追加することなく、既設の挿通部材に対する止水フードの後施工を可能にすることができ、結果、施工性の向上を図ることができる。
前記挿通部材の外周面を囲う外囲部を有して前記壁体の外壁面に取り付けられた止水フードと、前記外壁面と前記止水フードの上縁部及び左右の側縁部との取り合いを封止する第1シール部と、前記挿通部材と前記外囲部との隙間を封止する第2シール部と、前記開口部と前記挿通部材との隙間を封止する第3シール部と、前記外壁面と前記止水フードとの間に形成されて前記止水フードの内部に浸入した水を流下させて前記止水フードの下方に排出する排水経路部とが含まれており、
前記外囲部は、前記挿通部材の外周面に対向する内周面を有し、
前記第2シール部は、前記挿通部材の外周面と前記外囲部の内周面とにわたる二面接着で二面間を封止している点にある。
そして、仮に第1シール部又は第2シール部に亀裂や剥がれなどが生じて雨水などが止水フード内に浸入しても、その雨水などが壁体の開口部と挿通部材との隙間から室内に浸入することを、第3シール部によって防止することができる。しかも、止水フード内に浸入した雨水などは、止水フード内に滞留することなく、排水経路部を流下して止水フードの下方に排出されることから、壁体の開口部と挿通部材との隙間に向けて流れ難くなる。
つまり、前述した各シール部による好適な止水機能と排水経路部による排水機能とを有することにより、壁体の開口部と挿通部材との隙間から室内への浸水をより確実に防止することができる。
更に、本構成によれば、第2シール部が、例えば挿通部材の外周面と止水フードの外面とにわたる三角シールで挿通部材の外周面と止水フードの外囲部との隙間を封止する場合に比べて、壁体の伸縮などに対する第2シール部の追従性を高めることができ、第2シール部の剥がれなどによる止水性の低下を抑制することができる。
又、止水フードに第2特徴構成で記載した上下二分割構造を採用した場合であっても、給水管の外周面と止水フードの外囲部との隙間を第2シール部によって簡単かつ確実に封止することができる。
前記挿通部材の外周面を囲う外囲部を有して前記壁体の外壁面に取り付けられた止水フードと、前記外壁面と前記止水フードの上縁部及び左右の側縁部との取り合いを封止する第1シール部と、前記挿通部材と前記外囲部との隙間を封止する第2シール部と、前記開口部と前記挿通部材との隙間を封止する第3シール部と、前記外壁面と前記止水フードとの間に形成されて前記止水フードの内部に浸入した水を流下させて前記止水フードの下方に排出する排水経路部とが含まれており、
前記止水フードの前記上縁部及び前記左右の側縁部には、前記外壁面にビス止めされる溝部と、当該溝部の外縁から外周方向に突出して前記外壁面との間に隙間を形成する外縁部とが形成され、
前記第1シール部には、前記溝部における前記外壁面との対向面に貼り付けられた防水テープと、前記溝部の内部に施された第1止水シールと、前記外壁面と前記外縁部との隙間に施された第2止水シールとが含まれている点にある。
そして、仮に第1シール部又は第2シール部に亀裂や剥がれなどが生じて雨水などが止水フード内に浸入しても、その雨水などが壁体の開口部と挿通部材との隙間から室内に浸入することを、第3シール部によって防止することができる。しかも、止水フード内に浸入した雨水などは、止水フード内に滞留することなく、排水経路部を流下して止水フードの下方に排出されることから、壁体の開口部と挿通部材との隙間に向けて流れ難くなる。
つまり、前述した各シール部による好適な止水機能と排水経路部による排水機能とを有することにより、壁体の開口部と挿通部材との隙間から室内への浸水をより確実に防止することができる。
更に、本構成によれば、止水フードのビス止めによる穿孔箇所から止水フード内への浸水は、第1止水シールと防水テープとの二重止水構造で効果的に防止することができる。
又、壁体の外壁面と止水フードの上縁部及び左右の側縁部との隙間から止水フード内への浸水は、第2止水シールと防水テープとの二重止水構造で効果的に防止することができる。
つまり、止水フード内への浸水をより確実に防止することができ、結果、壁体の開口部と挿通部材との隙間から室内への浸水をより確実に防止することができる。
なお、本発明に係る止水構造は、建物の外壁における設備貫通部の止水対策に適用することができ、特に、設備貫通部の改修工事や設備の更新工事などに好適に適用することができる。
つまり、この止水構造は、前述した各シール部5~6による好適な止水機能と排水経路部8による排水機能とを有することにより、断熱パネル1の開口部1Aと給水管2との隙間から室内3への浸水を好適に防止することができる。
つまり、シール打ち工程を追加することなく、既設の給水管2に対する止水フード4の後施工を可能にすることができ、結果、施工性の向上を図ることができる。
つまり、止水フード内への浸水をより確実に防止することができ、結果、断熱パネル1の開口部1Aと給水管2との隙間から室内3への浸水をより確実に防止することができる。
本発明の他の実施形態について説明する。
なお、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
1A 開口部
1B 外壁面
2 挿通部材
3 室内
4 止水フード
4A 外囲部
5 第1シール部
6 第2シール部
7 第3シール部
8 排水経路部
40 上側フード体
40B 上縁部
40Ba 溝部
40Bb 外縁部
40C 側縁部
40Ca 溝部
40Cb 外縁部
41 下側フード体
50 防水テープ
51 第1止水シール
52 第2止水シール
Claims (3)
- 壁体の開口部と当該開口部に挿通された挿通部材との隙間から室内への浸水を防止する止水構造であって、
前記挿通部材の外周面を囲う外囲部を有して前記壁体の外壁面に取り付けられた止水フードと、前記外壁面と前記止水フードの上縁部及び左右の側縁部との取り合いを封止する第1シール部と、前記挿通部材と前記外囲部との隙間を封止する第2シール部と、前記開口部と前記挿通部材との隙間を封止する第3シール部と、前記外壁面と前記止水フードとの間に形成されて前記止水フードの内部に浸入した水を流下させて前記止水フードの下方に排出する排水経路部とが含まれており、
前記止水フードは、前記外囲部の上部側を含む下向きU字状の上側フード体と、前記外囲部の下部側を含むU字状の下側フード体とを有する上下二分割構造で、前記下側フード体の上部側が前記上側フード体の内部に入り込んだ状態で前記外壁面に取り付けられている止水構造。 - 壁体の開口部と当該開口部に挿通された挿通部材との隙間から室内への浸水を防止する止水構造であって、
前記挿通部材の外周面を囲う外囲部を有して前記壁体の外壁面に取り付けられた止水フードと、前記外壁面と前記止水フードの上縁部及び左右の側縁部との取り合いを封止する第1シール部と、前記挿通部材と前記外囲部との隙間を封止する第2シール部と、前記開口部と前記挿通部材との隙間を封止する第3シール部と、前記外壁面と前記止水フードとの間に形成されて前記止水フードの内部に浸入した水を流下させて前記止水フードの下方に排出する排水経路部とが含まれており、
前記外囲部は、前記挿通部材の外周面に対向する内周面を有し、
前記第2シール部は、前記挿通部材の外周面と前記外囲部の内周面とにわたる二面接着で二面間を封止している止水構造。 - 壁体の開口部と当該開口部に挿通された挿通部材との隙間から室内への浸水を防止する止水構造であって、
前記挿通部材の外周面を囲う外囲部を有して前記壁体の外壁面に取り付けられた止水フードと、前記外壁面と前記止水フードの上縁部及び左右の側縁部との取り合いを封止する第1シール部と、前記挿通部材と前記外囲部との隙間を封止する第2シール部と、前記開口部と前記挿通部材との隙間を封止する第3シール部と、前記外壁面と前記止水フードとの間に形成されて前記止水フードの内部に浸入した水を流下させて前記止水フードの下方に排出する排水経路部とが含まれており、
前記止水フードの前記上縁部及び前記左右の側縁部には、前記外壁面にビス止めされる溝部と、当該溝部の外縁から外周方向に突出して前記外壁面との間に隙間を形成する外縁部とが形成され、
前記第1シール部には、前記溝部における前記外壁面との対向面に貼り付けられた防水テープと、前記溝部の内部に施された第1止水シールと、前記外壁面と前記外縁部との隙間に施された第2止水シールとが含まれている止水構造。
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JPH07248078A (ja) * | 1994-03-09 | 1995-09-26 | Mitsubishi Materials Corp | 配管設備の建屋開口への接続構造 |
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