JP6998675B2 - 椅子 - Google Patents

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    • A47C3/00Chairs characterised by structural features; Chairs or stools with rotatable or vertically-adjustable seats
    • A47C3/02Rocking chairs
    • A47C3/029Rocking chairs with curved rocking members resting on the floor

Description

特許法第30条第2項適用 平成28年11月8日~11日に開催された展示会「ITOKI PRESENTATION (IP) 2017」において、株式会社イトーキが出品・発表した。
本願発明は、着座者が上半身を左右に動かす(揺する)ことに追従して左右にスイング可能な椅子に関するものである。
椅子は一般に床上に安定して載るようになっているが、本願発明者の一人である机宏典は、脚の下面を正面視で下向き凸状に形成することにより、着座者の左右動に追従して左右にスイングする椅子を提案した(非特許文献1。図7参照)。非特許文献1の椅子は、椅子を一種の運動具として使用可能であり、身体を動きやすくするために、座の上面は正面視で上向き凸状に丸みを持たせている。
非特許文献1は、着座者が静止した状態でも使用可能であり、敢えて安定性を悪くしていることにより、着座者は姿勢を正していないと左又は右に傾いてしまうため、身体が傾かないように姿勢を正す習慣を自然に身に付けることができる。
URL:http://www.tsukue.se/TSUKUE.SE/Swingy.html
さて、近年、オフィスではワーカーの健康維持や知的生産性向上に貢献できる環境に関心が高まっており、オフィス家具についてもこれらの観点から工夫が成されている。そして、椅子はオフィスにおいてワーカーが身体を預ける最も身近な家具であり、椅子が運動具機能を持っていると、ワーカーはその場で軽い運動を行って気分転換したり血行を促進させたりすることができるため、ワーカーにとって朗報であるといえる。この点、非特許文献1の椅子は、運動具として使用できつつ、身体を安定した姿勢に保持することもできるため、オフィス用としての使用が期待されると云える。
そこで更に、検討するに、非特許文献1のように座の上面が上向き凸に湾曲していると、臀部及び大腿部は正面視で下向き凸状に緩く湾曲しているため、座に対する身体のフィット性が悪くなって、身体を正しい姿勢に保持するためには、いわば両足を床に踏ん張っておかねばならず、このため、作業・執務などに長時間使用する場合、使用者に足腰の疲れや凝りを誘発するかのような誤解を受けることが懸念される。
また、座の上面が上向きに湾曲していると、安定的でないというイメージが先行してしまう恐れがあり、例えば、オフィス用椅子や接客用椅子としての使用が敬遠されやすくなるなど、使用範囲が狭まるおそれもある。特に、スカートを着用した女性の使用が予定される場合は、その傾向が強くなると推測される。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものであり、非特許文献1の椅子の汎用性を高めるべく、使いやすく、見た目においても安心感を与える態様にして提供せんとするものである。
請求項1の発明は、
「座とこれを支持する脚とを備えており、
前記脚の下端面を、左右中間部に頂点が位置した正面視下向き凸状に形成することにより、前記座と脚とが一体になって左右にスイングできるようになっている一方、
前記座の上面を、着座者の身体を下方から包むように凹ませている」
という基本構成において、
「前記脚はその全体がパイプ又は棒材から成っていて接地する下部枠体を備えており、前記下部枠体の前端部は、平面視では左右横長の直線状に形成されて、正面視では左右中間部が最も下に位置するように下向き凸状に曲げ形成されている」
という特徴を備えている。
そして、請求項2の発明は、請求項1と同じ基本構成において、
前記脚は、床に直接に又はベース体を介して載る上下開口の下部枠体と、前記下部枠体から立ち上がった支柱とを有しており、前記支柱の下端は前記下部枠体の前端部に繋がっている一方、前記支柱の上端は、前記座の前端と後端との間の部位に位置しており、このため、前記支柱は側面視で後傾姿勢になっている
という特徴を備えている。
請求項3の発明は、請求項1と同じ基本構成において、
前記脚は、前接地部と後ろ接地部とを備えた下部枠体を有しており、前記前接地部は正面視下向き凸のく字形に形成されて、前記後ろ接地部は略水平状であるか又は下向き凸状に緩く曲がっており、左右スイングに際しては、前記座は、左右外側に向けてスイングするほど前方に移動する動きをするようになっている
という特徴を備えている。
この場合、後ろ接地部が下向き凸状に緩く曲がっている態様としては、全体的に湾曲している状態や、前接地部よりも大きな角度でく字形に曲がっている状態、全体として台形状に曲がっている態様(角には丸みをつけるのが好ましい)状態、或いは、全体として湾曲しつつ左右中間部がある程度の範囲で水平状になっている態様など、様々な態様がある。
本願発明のように、座の上面が、着座者の臀部及び大腿部がフィットするように(下方から包み込むように)凹んでいると、座と身体との一体性が高くなるため、姿勢を正すにおいて、力を抜いた状態であっても正しい姿勢に保持でき、頭部が揺れず目線を一定に保てるため使いやすい。このため、集中して作業等する場合にも長時間使用することがきる。
また、見た目において座りやすいイメージがあり、スカートを着用した女性にとっても違和感なく使用できる。これらにより、スイング可能な椅子でありながら、店舗での接客用や学校用、或いはオフィスでの作業用などに幅広く使用可能で、汎用性を拡大できる。
また、着座者が身体を左右に移動させてスイングさせる場合、身体と座との一体性が高まっているため、身体の動きを速くしても、身体が座から滑り落ちたり座から振り落とされたりする傾向が生じることはなくて、安心してスイング運動を行える。従って、運動用として使用するにしても作業用・執務用として使用するにしても、使いやすい。
請求項2のように構成すると、支柱による座の支持位置が座の前後中途部に位置するため、座の後端に作用するモーメントを低減させて、支持強度を向上できる。また、掃除などのために椅子を裏返して机上面に載せることがあるが、請求項2の構成を採用すると、椅子は、ひっくり返すことなく、単に持ち上げて座を机天板に載せて吊掛けたり、前後逆の姿勢にして座を机天板に載せて吊り掛けたりすることができる。従って、片づけがしやすい。
請求項3の構成を採用すると、スイングするに際して、脚の前端部が後端部より大きく下降動するため、身体は、左右外側に移動しつつ前にも移動する。このため、使用者は、振り飛ばされそうになったらすぐに床に足をついたり、床に足を踏ん張ったりすることができる。このため、高い安定性(座と身体との一体性)を確保しつつ、ダイナミックなスイングを行える。また、スイングの途中での後ろ接地部の上下変位量が少ないことから、前接地部が回動しきる前に先に後ろ接地部が回動しきるため、前接地部の動きに対してブレーキをかけるような作用があり、その結果、ガタンガタンといった動きをなくしてスムースな動きを実現できる利点もある。
請求項3において、後ろ接地部を平面視(或いは底面視)でU形に形成して、下部枠体の後ろのコーナー部全体まで後ろ接地部が広がる態様にしつつ、後ろ接地部を、左右中間部から左右端に向けて床からの高さが高くなるように形成すると、後ろ接地部の接地範囲を長くできるため、スイングをスムース化できる。
特に、後ろ接地部を、背面視では下向き凸状に緩く湾曲させて(下向きに反らせて)、側面視では下向き凹状に緩く湾曲させると、後ろ接地部の最大上下変位量を前接地部の最大変位量に近づけつつ、スイングに際しての床に対する接地点を滑らかに移動させることができるため、スイングの動きをごく滑らかに行える利点である。
更に、請求項3の発明は、非スイング状態での椅子の安定性向上に貢献できるため、オフィス用として好適である。特に、後ろ接地部に多少なりとも水平状部を形成すると、非スイング状態での椅子の安定性を一層向上できる。
第1実施形態を示す図で、(A)は斜視図、(B)は分離斜視図、(C)は側面図である。 第1実施形態を示す図で、(A)は正面図、(B)は裏返した状態での斜視図、(C)は後ろから見た平面図である。 図1(A)のIII-III 視断面図である。 第2実施形態を示す図で、(A)は横から見た斜視図、(B)は裏返した状態での斜視図である。 (A)は第1実施形態の部分背面図、(B)は第1実施形態の側面図、(C)は第3実施形態の部分背面図、(D)は第3実施形態の側面図である。 (A)は第4実施形態の斜視図、(B)は別例を(A)のB-B視断面図から見た断面図である。 非特許文献1の椅子の斜視図である。
(1).第1実施形態
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1~図3に示す第1実施形態を説明する。なお、以下では、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、この前後・左右は、普通に着座した人の向きを基準にしている。正面視方向は、着座者と対向した方向である。
本実施形態において、椅子は、座1とこれを支持する脚2とを備えている。座1は木製又は樹脂製であり、平面視で四隅に丸みをつけた略四角形になっている。そして、座1は、正面視では上向き凹となるように下向きに緩く湾曲して(凹ませて)、縦断側面視では、後端が上向きに緩く湾曲する形態になっている。すなわち、座1の上面1aは、着座者の臀部と大腿部との曲面にフィットする凹面になっている。また、全体的に、前傾気味になっている(水平姿勢であってもよいし、後傾姿勢であってもよい。)。
座1の後端部でかつ左右中間部に、後ろ向きに開口した長溝穴3を切り開き形成している。長溝穴3は、指を差し入れて持ち上げる手掛け機能を有するが、デザイン的な側面も持っており、無くてもよい。実施形態の座1は座板を露出させた単一構造になっているが、座板の上にクッションを張った態様も採用可能である。或いは、上下に開口したフレーム(又は平面視前向きコ字形のフレーム)に、織地や編地等のメッシュ材を張った構成も採用可能である。メッシュタイプの場合は、メッシュ材は着座者の体圧で延び変形するので、着座前にフラットな形態であっても、使用状態では下向きに凹んだ形態になる。従って、本願発明に含まれる。また、椅子には、背もたれ又は腰当てを設けることも可能である。
脚2は金属のパイプ又は棒材を使用して作られており、床に載る下部枠体4と、下部枠体4における前端部の左右両端から立ち上がった左右の支柱5と、支柱5の上端に設けた上部枠体6とを備えており、上部枠体6にブラケット7を固定し、ブラケット7に座1を固定している。支柱5の下端は平面視で座1の前端部の箇所に位置しているが、支柱5の上端は、座1の前端よりも少し後ろ(座1の前後中間位置よりも手前)に位置している。従って、支柱5は緩い角度で後傾している。
下部枠体4は、平面視で前向き開口略U形の部材の前端に左右横長の前部材4aを溶接で固着した構造であり、前部材4aの左右両端に支柱5を曲げ形成しており、上部枠体6は、支柱5の上端を後ろ向きに曲げてから更に内側に曲げることによって形成されている。従って、上部枠体6も、全体として、平面視前向き開口U形になっている。本実施形態では、前部材4aが前接地部(前端部)になっている。
また、図2(C)に明示するように、下部枠体4を構成する前部材4aの左右両端部は、座1の左右外側にはみ出している。このため、スイングに際しても高い安定性を確保できるし、複数の椅子を上下にスタッキングすることができる。すなわち、上段の椅子の下部枠体4を下段の椅子の左右支柱5の間から後ろに嵌め入れて、椅子を上下に積み重ねることができる。従って、不使用時の保管に有利である。下部枠体4を、後ろに向けて左右幅が徐々に小さくなるように形成しておく、スタッキング作業を行いやすい。
ブラケット7は、平面視で後ろ向きに開口したU形の枠体7aと、枠体7aから内向き突設したリップ7bとから成っており、枠体7aは上部枠体6に溶接によって固着されて、リップ7bが、これに下方から挿通したビスによって座1に固定されている。ブラケット7を設けると、上部枠体6を座1の外側に配置しつつ、座1をしっかりと固定できる。また、ブラケット7は支柱5の上端よりも手前に張り出しているため、支柱5を後傾させた状態でも、座1を脚2に強固かつ、安定的に固定できる。
更に、ブラケット7によって上部枠体6の左右メンバーが連結されるため、上部枠体6の(或いは脚2)の剛性が格段に向上し、延いては、椅子の剛性も向上できる(椅子はスイングするため、動荷重に耐え得る高い剛性が必要である。)。上部枠体6は概ね座1の外側に露出しているが、全体が座1の下方に隠れる態様であってもよい。上部枠体6が座1の下方に隠れる場合は、ブラケット7を使用せずに、座1を直接上部枠体6に固定することも可能である(この場合は、上部枠体6の左右メンバーを左右横長のステーで連結するのが好ましい。)。
下部枠体4の前部材4aは、図2(C)に示すように平面視では左右横長の直線状で、図2(A)に示すように正面視で下向き凸のく字形に曲がっており、左右中間部が頂点になっている。他方、下部枠体4のうち後ろ接地部を構成する後端部4bは、左右のコーナー部を含む平面視U形の形態であり、平面視では後ろに向けて緩く湾曲し、正面視(及び背面視)では、図5(A)に明瞭に示すように、前部材4aの曲がり角度よりも大きな角度で曲がった状態に下向き凸状に緩く湾曲している。つまり、後端部4bは、下向き凸状に緩く湾曲しつつ、その左右両端と床との高低差が、前部材4aの左右両端と床との間の高低差よりも小さくなっている。これら下部枠体4の下面の下向き凸の形態により、椅子は、図2(A)に一点鎖線で示すように、全体として左右にスイングさせる(傾動させる)ことができる。
後端部4bの左右中間部を、例えば数センチ~十数センチに亙って水平状に形成してもよい。この場合は、後端部は全体として台形状になり、非使用状態での安定性は非常に高くなる。全体として湾曲させつつ、左右中間部を水平状に形成することも可能である。後端部の全体を水平状に形成することも可能である。
そして、下部枠体4の前部材4aの曲がりの程度が後端部4bの曲がりの程度よりも急激であるため、スイングに際しての上下変位量は、前部材4aが後端部4bよりも大きくなる。このため、座1は(或いは着座者は)、左右外側に移動(傾動)しつつ前方にも移動する動きをする。このため、人は、いわばいつでも足を床に突っ張りできるように身構えたような状態でスイングすることができて、安定性を確保しつつダイナミックにスイン具できる。また、前部材4aが回動しきる前に後端部4bは回動しきってその端部が接地するため、スイングに際してガタンガタンといった動きはせずに、スムースな動きを実現できる利点もある。
本実施形態では、下部枠体4に、スイングによって床が傷付くことを抑制するため、樹脂製の接地体8~10を設けている。すなわち、下部枠体4のうち前部材4aの左右中間部に前部センター接地体8を設け、左右の前コーナー部に前部サイド接地体9を設け、後端部4bには平面視略U形のリア接地体10を設けている(従って、本実施形態では、正確には、これら接地体8~10が接地部を構成しているといえる。)。これらの接地体8~10は、下方から挿通したビスで下部枠体4に固定されている。このため、接地体8~10には、ビスの頭が入り込む座繰り穴を空けている。なお、接地体8~10の代わりにゴムのような軟質材を設けると、床の傷付き抑制効果を向上できる。
以上の構成において、着座者が身体を左右に揺らすと、椅子はこれに追従して左右に傾くため、椅子を振動具として使用して、リラックスしたり緊張をほぐして血行を促進させたりすることができる。両足を下部枠体4の前部材4aに載せると、スイングをダイナミックに行うことができるが、支柱5は後傾しているため、着座者が下部枠体4の前部材4aに足を載せても足が支柱5に当たることはなくて、使い勝手がよい。
本実施形態のように、下部枠体4の後端部4b(後ろ接地部、リア接地体10)を平面視略U形に形成すると、床との接地長さを長くできるため、スイングの動きをスムース化できる。また、後端部4bが回動しきった状態で、当該後端部4bは前後方向にある程度の長さを持った状態で床に当接するため、スイングしきった状態での安定性にも優れている。
そして、座1の上面は下方に凹んでいて着座者の身体がフィットするため、僅かの重心の移動によって座1が傾くことはない。従って、作業や執務を行うにおいて、着座者は、無意識に足に力を掛けることなく、力を抜いた自然な状態で正しい姿勢を採ることができて、凝りや疲れを防止できる。
他方、例えば気分転換などのために意識的にスイングする場合も、座1が身体にフィットしているため、身体がダイナミックに動いても座1から振り落とされるような傾向を呈することはなくて、スイング運動を安心して行うことができる。更に、見た目においてもフィット性を把握できて違和感なく使用できるため、作業用や学習用などに幅広く使用できる。
さて、椅子は机(テーブル)とセットで使用されることが多く、使用後に、床の掃除を行いやすくすることなどを目的にして、椅子を裏返して机上面に載せることが行われている。本実施形態の椅子も裏返して机上面に載せることは可能であるが、裏返すのは作業が面倒である。また、下部枠体4を手で持つと、手が汚れることもなる。更に、机上面には人が手を付いたり物を載せたりするため、椅子の着座面が机上面に載ることを嫌う人も想定される。
この点、実施形態では、脚2は側面視で後ろ向きに開口したコ字形になっているため、図1(C)一点鎖線示すように、持ち上げてそのまま天板11に載せる(ハンギングする)ことができる。このため、作業が楽であるのみならず、人の手が汚れることもない。更に、座1の上面が机上面に載ることを嫌人にとっても、不愉快な思いをさせることはない。なお、図1(C)では、天板11は図面では水平に対して傾斜した状態に描かれているが、実際には、天板11は水平姿勢に配置されている。
本実施形態では、座1の前部は支柱5の上端から手前にはみ出しているため、椅子の前後逆向きにして、座1の前部を天板11にハンギングすることも可能である。また、座1の前部は支柱5の上端から手前に張り出しているため、座1の後部に作用するモーメントの抑制にも貢献して、支持強度の向上にも貢献できる。
(2).他の実施形態
次に、他の実施形態を説明する。図4に示す第2実施形態では、第1実施形態とほぼ同じ構造(長溝穴3は備えていない)の椅子において、座1の後端部(或いは、脚2における上部枠体6の後端部)に、人が手先を差し込んで掴むことができるベルト12を設けている。このようにベルト12を設けると、ベルト12を掴んで椅子を持ち上げできるため、椅子の移動を片手で行えて便利である。
図4(A)に一点鎖線鎖線で示すように、座1にクッション13を設けることも可能である。座1の後ろには左右横長の空間1bが空いているが、クッション13を設ける場合は、空間1bはクッション13で塞がれる。敢えて述べることもないが、クッション13には表紙材が張られている。
図5(C)(D)では、第1実施形態(及び第2実施形態)の変形例である第3実施形態を示している。図5(A)(B)は第1実施形態の下部の背面図及び側面図であり、(C)(D)は第3実施形態の下部の背面図及び側面図であるが、これらの対比から理解できるように、第3実施形態は、下部枠体4の後端部4b(リア接地体10)の背面視での湾曲の程度を第1実施形態よりも大きくしており、また、側面視では、下部枠体4の後端部4b(リア接地体10)は、下向き凹状(或いは上側に反るように)に緩く湾曲している。
第3実施形態では、下部枠体4の後端部4b(リア接地体10)は、側面視で上側に反るように湾曲しているが、これは、下部枠体4の後端部4b(リア接地体10)が平面視でU形に曲がっていることと関連しており、展開した状態でみると、下部枠体4の後端部4b(リア接地体10)は、左右中間部から端に向かってほぼ等しい角度で高くなっている。
このため、スイングに際して、下部枠体4の後端部4b(リア接地体10)が床との当接位置を点接触状態で移動させていくにおいて、床との当接位置の移動がごくスムースになる。また、後端部4b(リア接地体10)の最大高さ(H)が第1実施形態の場合よりも大きくなるため、前部材4a(前部サイド接地体9)の高低差Eは、第1実施形態の場合よりも小さくなっており、従って、椅子がスイングしきるに際して、下部枠体4の後端部4b(リア接地体10)が回動しきってから、前部材4a(前部サイド接地体9)が回動しきる動きへの移行がごく滑らかであり、このため、スイング全体の動きをごく滑らかなものとすることができる。この点、本実施形態の大きな特徴である。なお、下部枠体4の後端部4b(リア接地体10)は、平面視で前向き凹状に緩く湾曲させた(弓形に反らせた)形態であってもよい。
図6(A)に示す第4実施形態では、第1実施形態と同じ構造に加えて、脚2に、床に接地するフラットなベース14を設けている。従って、脚2は、床に載る固定部としてのベース14と、左右にスイング可能な可動部とから成っており、下部枠体4の左右中間部と後端部の左右中間部が、バンドなどの連結具15により、ベース14にスイング可能に連結されている。この実施形態では、スイングによって床を傷つけることがない。
バンド15を弾性(収縮性)のあるもので作ると、スイングによってバンド15が弾性変形するため、バンド15がスイングを戻すような作用をして、戻り速度を速めるように作用すると言える。この場合、人が勢いをつけて大きくスイングすると、バンド15がスイングを助長するように作用し、スイングの勢いを弱めると、バンド15がスイングの動きを弱めるように作用するといえる。従って、いわば、メリハリの利いた動きを実現できるといえる。
ベース14は単なる板状になっているが、一点鎖線で示すように、上下に開口したフレーム状に形成することも可能である。また、スイングに際して使用者本人の足が下部枠体4と床との間に挟まれることを防止するため、図6(B)に変形例として示すように、下部枠体4を覆うカバー16を設けてもよい(カバー16には、支柱5を露出させる穴が空いている。)。この場合、カバー16を透明な樹脂で製造すると、スイング可能であることを視認できる。
本願発明は、上記の各実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、脚は、接地体を使用せずに床に直接載置してもよい。
本願発明は、実際に椅子に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 座
1a 上面
2 脚
4 脚を構成する下部枠体
4a 前部材(前接地部)
4b 下部枠体の後端部(後ろ接地部)
5 脚を構成する支柱
6 脚を構成する上部枠体
7 ブラケット
8~10 接地体(接地部)
14 ベース体

Claims (3)

  1. 座とこれを支持する脚とを備えており、
    前記脚の下端面を、左右中間部に頂点が位置した正面視下向き凸状に形成することにより、前記座と脚とが一体になって左右にスイングできるようになっている一方、
    前記座の上面を、着座者の身体を下方から包むように凹ませている椅子であって、
    前記脚はその全体がパイプ又は棒材から成っていて接地する下部枠体を備えており、前記下部枠体の前端部は、平面視では左右横長の直線状に形成されて、正面視では左右中間部が最も下に位置するように下向き凸状に曲げ形成されている、
    椅子。
  2. 座とこれを支持する脚とを備えており、
    前記脚の下端面を、左右中間部に頂点が位置した正面視下向き凸状に形成することにより、前記座と脚とが一体になって左右にスイングできるようになっている一方、
    前記座の上面を、着座者の身体を下方から包むように凹ませている椅子であって、
    前記脚は、床に直接に又はベース体を介して載る上下開口の下部枠体と、前記下部枠体から立ち上がった支柱とを有しており、前記支柱の下端は前記下部枠体の前端部に繋がっている一方、前記支柱の上端は、前記座の前端と後端との間の部位に位置しており、このため、前記支柱は側面視で後傾姿勢になっている、
    子。
  3. 座とこれを支持する脚とを備えており、
    前記脚の下端面を、左右中間部に頂点が位置した正面視下向き凸状に形成することにより、前記座と脚とが一体になって左右にスイングできるようになっている一方、
    前記座の上面を、着座者の身体を下方から包むように凹ませている椅子であって、
    前記脚は、前接地部と後ろ接地部とを備えた下部枠体を有しており、前記前接地部は正面視下向き凸のく字形に形成されて、前記後ろ接地部は略水平状であるか又は下向き凸状に緩く曲がっており、左右スイングに際しては、前記座は、左右外側に向けてスイングするほど前方に移動する動きをするようになっている、
    子。
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