JP6998098B1 - ステータとこのステータを用いたモータ、モータアクチュエータ - Google Patents

ステータとこのステータを用いたモータ、モータアクチュエータ Download PDF

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Abstract

【課題】巻線端部と回路基板との接続を容易に行えるようにするとともに、回路基板との接続部分の信頼性を高めることができるステータ、モータ、モータアクチュエータを提供する。【解決手段】ステータ1は、コア10と、コア10を被覆する絶縁部材20と、絶縁部材20の周囲に巻回される巻線30と、巻線30に駆動電力を供給する導電部材40と、を有する。導電部材40は、絶縁部材20の下面に当接する連結部41と、連結部41の一端から軸方向上方に立上る挿通部42と、連結部の他端から軸方向下方に垂下する基板接続部43と、を有する。挿通部42は絶縁部材20を貫通してステータ上部に突出し、コイル端部31と接続される。基板接続部43は、ホール素子などを実装した回路基板にプレスフィット等の方法で固定される。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、ステータ、モータ、モータアクチュエータに関する。
従来、ステータと、ステータによって形成される回転磁界によって回転されるロータと、を備えるモータがある。図12に示すように、従来のモータにおけるステータ200は、磁性体からなり放射状に延びる極歯211を有するコア210と、コア210を被覆するコアカバー220と、コアカバー220上に巻回される巻線230とを有し、巻線端部231は、ステータベース250に設けられた回路基板260上のランドパターン261に対して、半田262により電気的に接続される。
しかし、巻線端部231をランドパターン261に半田付けする作業は、モータの小型化に伴ってランドパターン261と巻線230の距離が近づくにつれ、より困難となっている。また、半田付け時の熱が、ほぼ直上にある巻線230に伝わりやすく、巻線230の被膜の劣化などを招く危険性があった。
また、例えば、自動車用のモータにおいては、信頼性の面から巻線端部231と回路基板260との半田接続は避けられる傾向にあり、半田を使用しない、より信頼性の高い接続方法が必要とされている。
上記課題の解決方法として、例えば、特許文献1に記載のスピンドルモータが提案されている。このスピンドルモータは、コイルへの給電を中継する電気接続部材をコイルアセンブリ担体に軸方向に貫通するように取付け、電気接続部材の一方にコイル端部を巻回し、他方をコイルアセンブリ担体から下方に延出してプリント配線板と弾性圧接する構成としている。かかる構成によれば、構造が簡単で安価でありながら、コイル端部とプリント配線板上の回路部とを、確実かつ迅速に電気的に接続できるとされている。
また、電気接続部材の一部にストッパを設け、これをコイルアセンブリ担体に当接させることで、コイルアセンブリ担体への挿入長を制限するとされている。
特開2001-057013号公報
特許文献1に示されたスピンドルモータにおいて、コイルアセンブリ担体の材質は、積層鉄心、コイルおよび電気接続部材を固定しているところから、絶縁性の樹脂であると推測される。絶縁性の樹脂は、金属材料ほどの機械的強度は有さないため、例えば、電気接続部材に対して軸方向に過大な力が加わると、コイルアセンブリ担体におけるストッパとの当接部が変形し、結果、電気接続部材の軸方向位置を精度良く保てないという問題があった、また、電気接続部材は棒状の導体を用いているが、電気接続部材に回転力が加わると、電気接続部材が不要に回動してしまう問題があった。これらの問題は、コイル端末の断線や、電気接続部材と接触回路部分との接触不良、といった不具合の原因となる危惧があった。
そこで、本発明は、電気接続部材に大きな軸方向の力が加わっても、電気接続部材の軸方向の位置が変化することを防止可能であり、また、電気接続部材に回転力が加わっても、電気接続部材が不要に回動してしまうことを防止可能な、モータのステータを提供するものである。
また、上記の特徴を利用して、ステータに設けた電気接続部材と、回路基板のスルーホールとをプレスフィット等によって接続した、モータやモータアクチュエータも併せて提供するものである。
以下、上記の課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意な組み合わせで採用することができる。また、本発明の態様あるいは技術的特徴は以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載されたもの、あるいはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものである。
本発明のステータの一実施態様は、
磁性体からなるコアと、
前記コアを被覆する絶縁部材と、
前記絶縁部材上に巻回される巻線と、
前記巻線に駆動電力を供給するための導電部材と、を有し、
前記コアは、
円環部と、
前記円環部から前記円環部の径方向に伸び、前記円環部の周方向に沿って複数形成された極歯と、を有し、
前記導電部材は、
前記絶縁部材の下面に当接している連結部と、
前記連結部の一端より軸方向上方に立上がる挿通部と、
前記連結部の他端より軸方向下方に垂下する基板接続部と、を備え、
前記絶縁部材は、
前記円環部および前記極歯を被覆し、
前記挿通部を軸方向に貫通するための被貫通部と、
前記連結部を収容するための収容溝と、を備え、
前記被貫通部は、前記極歯間における前記円環部の近傍に設けられ、
前記収容溝は、前記被貫通部から前記絶縁部材の周縁まで径方向に伸び、
前記連結部は、径方向に伸びるように収容溝に配置され、
前記他端は、前記周縁と径方向で略同じ位置にあり、
前記挿通部が、前記絶縁部材の下方から前記被貫通部に挿通され、前記被貫通部を貫通するとともに、前記絶縁部材の上方にて、前記巻線と電気的に接続されている、
ことを特徴とするものであり、
また、本発明のステータの他の実施態様は、
磁性体からなるコアと、
前記コアを被覆する絶縁部材と、
前記絶縁部材上に巻回される巻線と、
前記巻線に駆動電力を供給するための導電部材と、を有し、
前記コアは、
円環部と、
前記円環部から前記円環部の径方向に伸び、前記円環部の周方向に沿って複数形成された極歯と、を有し、
前記導電部材は、
前記絶縁部材の下面に当接している連結部と、
前記連結部の一端より軸方向上方に立上がる挿通部と、
前記連結部の他端より軸方向下方に垂下する基板接続部と、を備え、
前記絶縁部材は、
前記円環部および前記極歯を被覆し、
前記挿通部を軸方向に貫通するための被貫通部を備え、
前記被貫通部は、前記極歯間における前記円環部の近傍に設けられ、
前記連結部は、周方向に伸びるように前記絶縁部材の下面に当接しており、
前記挿通部が、前記絶縁部材の下方から前記被貫通部に挿通され、前記被貫通部を貫通するとともに、前記絶縁部材の上方にて、前記巻線と電気的に接続されている、
ことを特徴とするものである。
本発明のステータの他の実施態様では、さらなる特徴として、
「前記絶縁部材は、
前記コアに軸方向上方より装着される第1のコアカバーと、
前記コアに軸方向下方より装着される第2のコアカバーと、を有すること」、
前記基板接続部は、
他の部分と断面形状が異なるプレスフィット部を有すること」、
を含む。
また、本発明のモータの一実施態様は、
上記本発明のステータを用いたモータであって、
上記本発明のステータと、
前記ステータが形成する回転磁界によって回転するロータと、
回路基板と、を備える、
ことを特徴とするものである。
本発明のモータの他の実施態様では、さらなる特徴として、
「前記回路基板は、スルーホールを有し、
前記基板接続部が、前記スルーホールに挿入され、プレスフィットにより固定されること」、
を含む。
また、本発明のモータアクチュエータの一実施態様は、
上記本発明のモータを用いたモータアクチュエータであって、
上記本発明のモータと、
前記モータの回転駆動力を減速しながら伝達する歯車機構と、
回転駆動力を外部に出力する出力軸と、を備える、
ことを特徴とするものである。
また、本発明のモータアクチュエータの他の実施態様は、
上記本発明のステータを用いたモータアクチュエータであって、
上記本発明のステータと、
前記ステータと同軸に軸支され、前記ステータが形成する回転磁界によって回転するロータと、
スルーホールを有する回路基板と、
前記ロータを回転自在に支持する回転支持部と、
前記ロータの回転駆動力を減速しながら伝達する歯車機構と、
回転駆動力を外部に出力する出力軸と、
ケースと、を有し、
前記ステータは、前記ケースに設けられたステータ保持部に固定され、
前記基板接続部と、前記回路基板とが、前記スルーホールにて電気的に接続されている、
ことを特徴とするものである。
本発明のモータアクチュエータの他の実施態様では、さらなる特徴として、
「前記回転支持部は、前記ケースに固定された軸受であること」、
「前記回転支持部は、前記ケースに固定されたシャフトであること」、
「前記基板接続部は、他の部分と断面形状が異なるプレスフィット部を有し、前記プレスフィット部が、前記スルーホールに挿入され、プレスフィットにより固定されること」、
を含む。
本発明によれば、連結部、挿通部、基板接続部からなる導電部材を絶縁部材を貫通するように保持し、連結部を絶縁部材下面に当接させることで、導電部材に軸方向上向きの過大な力が加わっても、導電部材の軸方向位置を不動のものとすることができる。
巻線端末の断線や、導電部材と回路基板との接触不良を防止するとともに、回路基板との接続がプレスフィットで行えるようになることで、半田を使用しない接続が可能となり、信頼性の高いモータ、およびモータアクチュエータとすることができる。
本発明の第1の実施形態例に係るステータの完成図であり、(a)上方から見た斜視図、(b)下方から見た斜視図である。 本発明の第1の実施形態例に係るステータの構成図である。 図2におけるA-A断面図である。 本発明の第2の実施形態例に係るステータの完成図であり、(a)上方から見た斜視図、(b)下方から見た斜視図である。 本発明の第2の実施形態例に係るステータの構成図であり、(a)上面図、(b)B-B断面図である。 本発明の第3の実施形態例に係るモータの斜視図であり、(a)ステータの組付け図、(b)ステータを固定した直後の図、(c)完成図である。 本発明の第3の実施形態例に係るモータの構成図であり、(a)図6におけるC-C断面図、(b)、(c)スルーホールとプレスフィット部の関係を示す概念図である。 本発明の第4の実施形態例に係るモータアクチュエータの概念図であり、(a)ウォームギアを用いた図、(b)ピニオンギアを用いた図である。 本発明の第5の実施形態例に係るモータアクチュエータの概念図であり、(a)外観図、(b)上面図である。 本発明の第5の実施形態例に係るモータアクチュエータのモータ部の組立てを示す斜視図であり、(a)組付け図、(b)ステータおよび回路基板を固定した直後の図、(c)完成図である。 本発明の第6の実施形態例に係るモータアクチュエータのモータ部の組立てを示す斜視図であり、(a)組付け図、(b)ステータおよび回路基板を固定した直後の図、(c)完成図である。 従来例における巻線と回路基板との接続を示す概念図である。
本明細書では、図3、図5(b)、図7(a)における中心軸と平行な方向を「軸方向」と呼び、中心軸を中心とする径方向を「径方向」と呼び、中心軸を中心とする円周方向を「周方向」と呼ぶ。また、図3、図5(b)、図7(a)において上方向を単に「上方向」、下方向を単に「下方向」と呼ぶ。図10、図11においてステータが挿入される方向を「挿入方向」と呼ぶ。
なお、上下方向は、実際の機器に組み込まれたときの位置関係や方向とは必ずしも一致しない。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に説明する。
(第1の実施形態例)
本発明の第1の実施形態例に係るステータを図1から図3を用いて説明する。ステータ1は、いわゆるアウターロータ型ブラシレスモータにおけるステータであり、コア10と、コア10を被覆する絶縁部材20と、絶縁部材20上に巻回される複数の巻線30と、絶縁部材20を貫通する複数の導電部材40と、を有する
コア10は、中心軸2の周囲に配置される。コア10は、磁性体から成り、中心軸2を覆うように形成された円環部11と、円環部11から径方向外方に向かって放射状に延びる複数の極歯12と、極歯12の先端から円周方向に伸びる鍔部13を有する。極歯12の間にはスロット14が形成される。なお、図2では、説明を容易とするため、1つの極歯12に巻き回された巻線30を不図示としている。
絶縁部材20は、絶縁性樹脂により成型されており、コア10に軸方向上方より装着される第1のコアカバー21と、コア10に軸方向下方より装着される第2のコアカバー22により構成される。絶縁部材20は、コア10の円環部11の上下面と外周面、極歯12の周囲、および鍔部13の内周面を被覆し、コア10と後述の巻線30や導電部材40との絶縁を確保する。
なお、本実施形態例では、絶縁部材20は、第1のコアカバー21と第2のコアカバー22とから構成されているが、インサート成型等の手法で一体の絶縁部材として構成してもよい。
絶縁部材20は、後述の導電部材40における挿通部42を軸方向に貫通保持するための貫通孔23を有している。貫通孔23は、極歯12間における円環部11の近傍に設けられており、この貫通孔23が本実施形態例における被貫通部に相当する。また、絶縁部材20の下面には、後述する導電部材40における連結部41を収容するための収容溝24が、貫通孔23の開口端から径方向外側に向かって形成されている。収容溝24の底面24aは、絶縁部材20の下面と略平行である。貫通孔23の開口端および収容溝24の周囲には、軸方向に突出した凸部25が形成されており、この凸部25により、連結部41を収容するのに十分な収容溝24の深さを確保している。本実施形態例では、材料費の削減のため第1のコアカバー21と第2のコアカバー22とは同形状となっており、そのため、収容溝24と凸部25は絶縁部材20の上面にも同様に形成されている。また、貫通孔23、収容溝24、および凸部25は全ての極歯12の間に設けられている。
導電部材40は、絶縁部材20に設けられた収容溝24の底面24aと略平行に設けられて径方向に伸びる連結部41と、連結部41の径方向内方端部41aより軸方向上方に立上る挿通部42と、連結部41の径方向外方端部41bより軸方向下方に垂下する基板接続部43とを備える。本実施形態例における導電部材40は、断面略正方形の線状導体を径方向内方端部41aおよび径方向外方端部41bの二か所にて、折り曲げることで形成される。なお、導電部材40は、線状導体の折り曲げでなく、例えば、板状導体を打ち抜き後にプレス曲げすること、等の任意の方法によって形成されてもよい。また、断面形状も略正方形に限られることはなく、断面円形や断面平板状とすることも可能である。
導電部材40の挿通部42が、絶縁部材20の下方から貫通孔23に挿通され、絶縁部材20を貫通するように保持される。その際、挿通部42の先端が、絶縁部材20の上方の凸部25を超えて突出し、後述の巻線30を電気的に接続するための巻線接続部42aとなる。導電部材40の連結部41は、絶縁部材20の下方に設けられた収容溝24に収容され、収容溝の底面24aに略全域にわたって当接する。この際、導電部材40の固定は、軽圧入によるものであるが、貫通孔23の開口部への接着剤滴下等の方法を用いて固定してもよい。
絶縁部材20により周囲を被覆された極歯12に、駆動電力を供給するための巻線30が巻回される。巻線端部31は、導電部材40の巻線接続部42aに巻回され、溶接や半田付けといった任意の方法で、電気的に接続される。ステータ1の上方に突出した巻線接続部42aにて、接続作業を行うため、ステータ下部と回路基板の間にて半田付けする場合と比べて、容易に接続作業を行うことができる。
導電部材40の連結部41が、絶縁部材20に設けられた収容溝の底面24aに略全域にわたって当接しているため、導電部材40に対して軸方向上方に向かう大きな力が加わっても、絶縁部材20が変形して導電部材40が軸方向上方に移動することが防止される。また、導電部材40の連結部41が、収容溝24に収容されているため、導電部材40に周方向に回動するような力が加わっても、導電部材40が不要に回動してしまうことを防止することができる。
本実施形態例では、導電部材40の連結部41は径方向に伸びる形状とし、挿通部42は連結部41の径方向内方端部41aから立上り、基板接続部43は連結部41の径方向外方端部41bから垂下する構成としているが、これに限られない。例えば、挿通部を径方向外方端部から立上げ、基板接続部を径方向内方端部から垂下してもよい。また、連結部41は径方向に伸びるように配置していたが、周方向に伸びるように配置してもよい。この場合は、連結部の長さをより長くすることが可能なため、軸方向上方に向かう大きな力に対する耐性がより強まる。
また、導電部材40の基板接続部43に、周辺部とは断面形状が異なるプレスフィット部(不図示)を設けてもよい。プレスフィットとは、接続端子に他の部分とは断面形状が異なるプレスフィット部を設け、当該プレスフィット部を基板に設けたスルーホールに圧入して、その変形圧力により両者が接触して導通するものである。本実施形態例は、基板接続部43の回路基板(不図示)への圧入時に生じる、特に軸方向上方に向かう力に対して大きな耐性があるため、プレスフィットによる回路基板との接続に好適であり、半田を使用しない信頼性の高い接続が可能となる。
(第2の実施形態例)
本発明の第2の実施形態例に係るステータを図4および図5を用いて説明する。ステータ101は、いわゆるインナーロータ型ブラシレスモータにおけるステータであり、コア110と、コア110を被覆する絶縁部材120と、絶縁部材120上に巻回される複数の巻線130と、絶縁部材120を貫通する複数の導電部材140と、を有する。
コア110は、中心軸102の周囲に配置される。コア110は、磁性体から成り、中心軸102を覆うように形成された円環部111と、円環部111から径方向内方に向かって放射状に延びる複数の極歯112と、極歯112の先端から円周方向に伸びる鍔部113を有する。極歯112の間にはスロット114が形成される。なお、図5(a)では、説明を容易とするため、複数の極歯113に巻き回された巻線130を不図示としており、また、絶縁部材120の一部を切り欠いてコア110を露出している。
絶縁部材120は、絶縁性樹脂により成型されており、コア110に軸方向上方より装着される第1のコアカバー121と、コア110に軸方向下方より装着される第2のコアカバー122により構成される。絶縁部材120は、コア110の円環部111の上下面と内周面、極歯112の周囲、および鍔部113の径方向外周面を被覆し、コア110と後述の巻線130や導電部材140との絶縁を確保する。
なお、本実施形態例では、絶縁部材120は、第1のコアカバー121と第2のコアカバー122とから構成されているが、インサート成型等の手法で一体の絶縁部材として構成してもよい。
絶縁部材120は、後述の導電部材140における挿通部142を軸方向に貫通保持するための貫通孔123を有している。貫通孔123は、極歯112間における円環部111近傍に設けられており、この貫通孔123が本実施形態例における被貫通部に相当する。また、絶縁部材120の下面には、後述する導電部材140における連結部141を収容するための収容溝124が、貫通孔123の開口端から径方向内方に向かって形成されている。収容溝124の底面124aは、絶縁部材120の下面と略平行である。本実施形態例では、材料費の削減のため第1のコアカバー121と第2のコアカバー122とは同形状となっており、そのため、収容溝124は絶縁部材120の上面にも同様に形成されている。また、貫通孔123および収容溝124は全ての極歯112の間に設けられている。また、貫通孔123の開口端および収容溝124の周囲に軸方向に突出した凸部を形成し、この凸部により、連結部141を収容するのに十分な収容溝124の深さを確保してもよい。
導電部材140は、絶縁部材120に設けられた収容溝124の底面124aと略平行に設けられて径方向に伸びる連結部141と、連結部141の径方向外方端部141aより軸方向上方に立上る挿通部142と、連結部141の径方向内方端部141bより軸方向下方に垂下する基板接続部143とを備える。本実施形態例における導電部材140は、断面略正方形の線状導体を径方向外方端部141aおよび径方向内方端部141bの二か所にて、折り曲げることで形成される。なお、導電部材140は、線状導体の折り曲げでなく、例えば、板状導体を打ち抜き後にプレス曲げすること、等の任意の方法によって形成されてもよい。また、断面形状も略正方形に限られることはなく、断面円形や断面平板状とすることも可能である。
導電部材140の挿通部142が、絶縁部材120の下方から貫通孔123に挿通され、絶縁部材120を貫通するように保持される。その際、挿通部142の先端が、絶縁部材120の上方より突出し、後述の巻線130を電気的に接続するための巻線接続部142aとなる。導電部材140の連結部141は、絶縁部材120の下方に設けられた収容溝124に収容され、収容溝の底面124aに略全域にわたって当接する。この際、導電部材140の固定は、軽圧入によるものであるが、貫通孔開口部への接着剤滴下等の方法により固定してもよい。
絶縁部材120により周囲を被覆された極歯112に、駆動電力を供給するための巻線130が巻回される。巻線端部131は、導電部材140の巻線接続部142aに巻回され、溶接や半田付けといった任意の方法で、電気的に接続される。ステータ101の上方に突出した巻線接続部142aにて接続作業を行うため、ステータ下部と回路基板の間にて半田付けする場合と比べて、容易に接続作業を行うことができる。
導電部材140の連結部141が、絶縁部材120に設けられた収容溝の底面124aに略全域にわたって当接しているため、導電部材140に対して軸方向上方に向かう大きな力が加わっても、絶縁部材120が変形して導電部材140が軸方向上方に移動することが防止される。また、導電部材140の連結部141が、収容溝124に収容されているため、導電部材140に周方向に回動するような力が加わっても、導電部材140が不要に回動してしまうことを防止することができる。
本実施形態例では、導電部材140の連結部141は径方向に伸びる形状とし、挿通部142は連結部141の径方向外方端部141aから立上り、基板接続部143は連結部141の径方向内方端部141bから垂下する構成としているが、これに限られない。例えば、挿通部を径方向内方端部から立上げ、基板接続部を径方向外方端部から垂下してもよい。また、連結部141は径方向に伸びるように配置していたが、周方向に伸びるように配置してもよい。この場合は、連結部の長さをより長くすることが可能なため、軸方向上方に向かう大きな力に対する耐性がより強まる。
また、導電部材140の基板接続部143に、周辺部とは断面形状が異なるプレスフィット部(不図示)を設けてもよい。本実施形態例においては、基板接続部143の回路基板(不図示)への圧入時に生じる、特に軸方向上方に向かう力に対して大きな耐性があるため、プレスフィットによる回路基板との接続に好適であり、半田を使用しない信頼性の高い接続が可能となる。
(第3の実施形態例)
本発明の第3の実施形態例に係るブラシレスモータを図6および図7を用いて説明する。ブラシレスモータ50は、ステータベース51と、ステータベース51上に固定された軸受ハウジング52および回路基板53と、軸受ハウジング52内に設けられた軸受55と、ステータ1と、シャフト56を有するロータ57と、を有する。ステータ1の構成は、第1の実施形態例に示したステータ1と同じであるため、ステータ1の構成については、適宜、図1から図3を参照し、同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
ステータベース51は、鉄またはアルミニウム等の金属製薄板からなり、プレスにて所定の形状に加工され、その中央付近に中央孔51aを有している。中央孔51aに対し、有底略円筒状からなる軸受ハウジング52が同軸状に固定されている。軸受ハウジング52の内側には、例えば、焼結含油材質からなる軸受55が、任意の方法で固定されている。
ロータ57は、有蓋略円筒状に形成されており、筒部57aと筒部57aの上端に設けられた略円盤状の蓋部57bを有する。蓋部57bの中央には、シャフト56が上下に貫通するように圧入されている。筒部57aの内周面には駆動用マグネット(不図示)が設けられており、駆動用マグネットがステータ1のコア10の極歯12および鍔部13と径方向に対向するように配置される。シャフト56は、軸受55に軸支されている。
回路基板53は、中心孔53aを有し、軸受ハウジング52が中心孔53aを挿通するように、ステータベース51上に接着等任意の方法で固定されている。回路基板53上には、ロータ57の磁極の位置検出手段として、ホール素子(不図示)が設けられている。また、回路基板53は、ステータ1に設けられた導電部材40の基板接続部43に対応した位置に、スルーホール54を有している。
ステータ1は、軸受ハウジング52の外周面にコア10における円環部11の内周面を接するように挿入され、固定されている。導電部材40が、回路基板53に設けられたスルーホール54に挿通され、半田付け等任意の方法で電気的に接続される。
導電部材40の基板接続部43に、周辺とは断面形状の異なるプレスフィット部を設け、導電部材40とスルーホール54とをプレスフィットによって接続してもよい。基板接続部43に設けるプレスフィット部は、例えば、図7(b)に示すように、基板接続部43の一部をつぶして大径部43aとしてもよく、また、図7(c)に示すように、基板接続部43の一部を加工して弾性コンタクト部43bとしてもよい。
大径部43aあるいは弾性コンタクト部43bは、スルーホール54への挿入前は、スルーホール54の穴径よりもわずかに大径であるため、はめあいの関係が圧入となる。大径部43aあるいは弾性コンタクト部43bを、スルーホール54に圧入すると、大径部43aあるいは弾性コンタクト部43bが変形して復元力Frが発生する。その復元力Frによって、スルーホール54の内面に対して、電気的に接続されると共に、高い固定力を得ることができる。
基板接続部43の大径部43aあるいは弾性コンタクト部43bをスルーホール54に圧入する際には、導電部材40に対して、軸方向上方に向かう大きな反力Fが発生する。本実施形態例においては、導電部材40に設けられた連結部41が略全域にわたって、絶縁部材20に設けられた収容溝24の底面24aに当接しているため、大きな反力Fを受けても、導電部材40が軸方向に不要に動くことが無い。したがって、プレスフィットによる回路基板との接続に好適であり、半田を使用しない信頼性の高い接続が可能となる。
本実施形態例では、アウターロータ型のブラシレスモータの例について説明したが、これに限られない。例えば、図4および図5に示されたステータ101を用いてインナーロータ型のブラシレスモータとすることも可能である。
(第4の実施形態例)
本発明の第4の実施形態例に係るモータアクチュエータを図8(a)を用いて説明する。モータアクチュエータ70は、下ケース71と、上ケース(不図示)と、駆動源となるブラシレスモータ50と,回転駆動力を減速しながら伝達する歯車機構72と、出力軸73と、を有する。ブラシレスモータ50の構成は、第3の実施形態例に示したブラシレスモータ50と同じであるため、ブラシレスモータ50の構成については、適宜、図6および図7を参照し、同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
下ケース71は、底面壁71aと4つの側壁71bを有しており、1面が開口された略矩形の容器形状となっている。同じく1面が開口された上ケース(不図示)と開口面を合わせて組み付ける事で、所定の内部空間をもったハウジングが形成される。
下ケース71の底面壁71aには、ブラシレスモータ50の収容部(不図示)が設けられており、ブラシレスモータ50のシャフト56が、後述する出力軸73と直交する方向となるように、ブラシレスモータ50が配置される。
ブラシレスモータ50の回転駆動力は、ウォームギア72aを含む歯車機構72を介して出力軸73に伝達されるようになっている。この出力軸73には、図示しないクランク等が取り付けられている。
以上のように、ブラシレスモータ50とモータアクチュエータ70を構成することで、ステータ1の導電部材40と回路基板53とをプレスフィット等により接続した、信頼性の高いモータアクチュエータを実現でき、特に高い信頼性を要求される車載用モータアクチュエータ等に好適である。
本実施形態例においては、駆動源として、ステータ1を有するアウターロータ型のブラシレスモータ50を用いたが、これに限られない。駆動源として、図4および図5に示したステータ101を有するインナーロータ型のブラシレスモータを用いてもよい。また、図8(b)に示すように、シャフト56にピニオンギア72bを取付け、ブラシレスモータ50のシャフト56と出力軸73が平行になるようにブラシレスモータ50を配置した構成とすることも可能である。
(第5の実施形態例)
本発明の第5の実施形態例に係るモータアクチュエータを図9および図10を用いて説明する。本実施形態例のモータアクチュエータ80は、例えば、車両用グリルシャッター装置の駆動源などに用いることができるものであり、主に、下ケース81と、上ケース82と、下ケース81に組み込まれ駆動源となるブラシレスモータ90と、回転駆動力を減速しながら伝達する歯車機構85と、出力軸86と、を有する。
ブラシレスモータ90はいわゆるアウターロータ―型のブラシレスモータであり、ステータおよび回路基板の構成は、第1の実施形態例および第3の実施形態例に示したものと同じである。したがって、ブラシレスモータ90におけるステータおよび回路基板の構成については、適宜、図1から図3および図6、図7を参照し、同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
下ケース81は、底面壁81aと4つの側壁81bを有しており、1面が開口された略矩形の容器形状となっている。上ケース82と開口面を合わせて組み付ける事で、所定の内部空間をもったハウジングが形成される。上ケース82には、後述の出力軸86を上ケース外方に露出させるための開口部(不図示)が設けられている。
下ケース81の底面壁81aには、ブラシレスモータ90のステータ1を固定するための、略円筒形状からなるステータ保持部83が、下ケース81の底面壁81aと一体に形成されている。ステータ保持部83の筒状部の内側には、例えば、焼結含油材質からなる軸受84が、圧入等の任意の方法で固定されている。軸受84が、本実施形態例における回転支持部に相当する。回路基板53が、中心孔53aをステータ保持部83に嵌合するように固定されている。なお、図10(a)~(c)では、説明を容易とするため、ブラシレスモータ90周辺の図示に限定し、歯車機構85等を省略している。
ロータ91は、有蓋略円筒状に形成されており、筒部91aと筒部91aの上端に設けられた略円盤状の蓋部91bを有する。蓋部91bの中央にはシャフト92が圧入により固定されている。筒部91aの内周面には駆動用マグネット(不図示)が設けられており、駆動用マグネットが、ステータ1のコア10の極歯12および鍔部13と径方向に対向するように配置される。シャフト92は、軸受84に軸支されている。また、蓋部91bの上方には、ピニオンギア93が、シャフト92と同軸に設けられており、歯車機構85における初段の歯車85aと噛合している。
ステータ1は、ステータ保持部83の外周面にコア10における円環部11の内周面を接するように挿入され、固定されている。絶縁部材20を貫通するように設けられた導電部材40が、回路基板53に設けられたスルーホール54に挿通され、任意の方法で電気的に接続される。導電部材40に駆動電力が供給されると、コア10の極歯12から駆動用マグネット(不図示)に対して回転磁界が発生し、ロータ91に回転駆動力が発生する。ロータ91に発生した回転駆動力は、ピニオンギア93から歯車機構85に伝達され、出力軸86を通じて外部に出力される。
導電部材40の基板接続部43に、周辺とは断面形状の異なるプレスフィット部を設け、導電部材40とスルーホール54とをプレスフィットによって接続してもよい。導電部材40は、特に軸方向上方に向かう力に対して大きな耐性があるため、プレスフィットによる基板との接続に好適であり、半田を使用しない信頼性の高い接続が可能である。
本実施形態例において、ステータ保持部83は下ケース81の底面壁81aと一体とし、ステータ保持部83に回路基板53とステータ1を、ステータ1が上方になるように嵌合固定しているが、これに限られない。ステータ保持部はケースと別体とし、接着等任意の方法でケースの底面壁に固定してもよい。また、ステータ1と回路基板53をステータ1が下方となるように嵌合固定してもよい。この場合は、ステータ1が回路基板53に対して下方になるため、基板接続部43が軸方向上向きとなるように実装される。
(第6の実施形態例)
本発明の第6の実施形態例に係るモータアクチュエータを図9および図11を用いて説明する。本実施形態例は、第5の実施形態例におけるブラシレスモータ90をいわゆるインナーロータ型のブラシレスモータ190に置き換えたものであり、主に、下ケース81と、上ケース82と、下ケース81に組み込まれ駆動源となるブラシレスモータ190と、回転駆動力を減速しながら伝達する歯車機構85と、出力軸86と、を有する。
インナーロータ型のブラシレスモータ190におけるステータの構成は、第2の実施形態例に示したものと同じである。したがって、ブラシレスモータ190におけるステータ101の構成については、適宜、図4および図5を参照し、同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
下ケース81の底面壁81aには、ブラシレスモータ190のステータ101を固定するための、略円環形状からなるステータ保持部183が、下ケース81の底面壁81aと一体に形成されている。ステータ保持部183の内側には、シャフト192が、ステータ保持部183と同軸になるように圧入等の任意の方法で固定されている。シャフト192が、本実施形態例における回転支持部に相当する。回路基板153が、周縁部153aをステータ保持部183に係合するように固定されている。なお、図11(a)~(c)では、説明を容易とするため、ブラシレスモータ190周辺の図示に限定し、歯車機構85等を省略している。
ロータ191は、略円柱状に形成されており、駆動用マグネット191aとシャフト192を挿通するための貫通孔191bとを有する。ロータ191が、シャフト192に回転可能に軸支され、駆動用マグネット191aが、ステータ101のコア110の極歯112および鍔部113と径方向に対向するように配置される。また、ロータ191の上方には、ピニオンギア193が、貫通孔191bと同軸に設けられており、歯車機構85における初段の歯車85aと噛合している。
ステータ101は、ステータ保持部183の内周面にコア110における円環部111の外周面を接するように挿入され、固定されている。絶縁部材120を貫通するように設けられた導電部材140が、回路基板153に設けられたスルーホール154に挿通され、任意の方法で電気的に接続される。導電部材140に駆動電力が供給されると、コア110の極歯112から駆動用マグネット191aに対して回転磁界が発生し、ロータ191に回転駆動力が発生する。ロータ191に発生した回転駆動力は、ピニオンギア193から歯車機構85に伝達され、出力軸86を通じて外部に出力される。
導電部材140の基板接続部143に、周辺とは断面形状の異なるプレスフィット部を設け、導電部材140とスルーホール154とをプレスフィットによって接続してもよい。導電部材140は、特に軸方向上方に向かう力に対して大きな耐性があるため、プレスフィットによる基板との接続に好適であり、半田を使用しない信頼性の高い接続が可能である。
本実施形態例において、ステータ保持部183は下ケース81の底面壁81aと一体とし、ステータ保持部183に回路基板153とステータ101を、ステータ101が上方になるように嵌合固定していたが、これに限られない。ステータ保持部はケースと別体とし接着等任意の方法でケースの底面部に固定してもよい。また、ステータ101と回路基板153をステータ101が下方となるように嵌合固定してもよい。この場合は、ステータ101が回路基板153に対して下方になるため、導電部材140の基板接続部143が軸方向上向きとなるように実装される。また、シャフトをロータに設け、このシャフトをケースに設けた軸受に軸支させてもよい。
以上、本発明の実施形態例について説明したが、本発明は、上述に限定されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において、上述以外にも種々変形して実施することが可能である。
例えば、本発明の実施形態例では、導電部材は絶縁部材に設けた貫通孔のみを貫通する構成としていたが、コアにも貫通孔や切欠を設けて、コアと絶縁部材の両方を貫通する構成としてもよい。また、本発明の実施形態例は、径方向空隙型のモータについて記載しているが、軸方向空隙型のモータに適用することも、当然、可能である。
また、本発明の実施形態例では、ステータ1およびステータ101が、ブラシレスモータ50およびブラシレスモータを組み入れたモータアクチュエータ80に適用される場合について説明したが、これに限られない。本発明におけるステータは、誘導電動機・同期電動機・ステッピングモーター・リラクタンスモータなどの公知の他のモータおよびモータアクチュエータに適用することも可能である。
1、101 ステータ
2、102 中心軸
10、110 コア
11、111 円環部
12、112 極歯
13、113 鍔部
14、114 スロット
20、120 絶縁部材
21、121 第1のコアカバー
22、122 第2のコアカバー
23、123 貫通孔
24、124 収容溝
24a、124a 収容溝の底面
25 凸部
30、130 巻線
31、131 巻線端部
40、140 導電部材
41、141 連結部
41a、141b 径方向内方端部
41b、141a 径方向外方端部
42、142 挿通部
42a、142a 巻線接続部
43,143 基板接続部
43a 大径部
43b 弾性コンタクト部
50 ブラシレスモータ
51 ステータベース
51a 中央孔
52 軸受ハウジング
53、153 回路基板
53a 中心孔
54、154 スルーホール
55 軸受
56 シャフト
57 ロータ
57a 筒部
57b 蓋部
70 モータアクチュエータ
71 下ケース
71a 底面壁
71b 側壁
72 歯車機構
72a ウォームギア
72b ピニオンギア
73 出力軸
80 モータアクチュエータ
81 下ケース
81a 底面壁
81b 側壁
82 上ケース
83、183 ステータ保持部
84 軸受
85 歯車機構
85a 初段の歯車
86 出力軸
90、190 ブラシレスモータ
91、191 ロータ
91a 筒部
91b 蓋部
92、192 シャフト
93、193 ピニオンギア
153a 周縁部
191a 駆動用マグネット
191b 貫通孔
200 ステータ
210 コア
211 極歯
220 コアカバー
230 巻線
231 巻線端部
250 ステータベース
260 回路基板
261 ランドパターン
262 半田
Fr 復元力
F 反力

Claims (11)

  1. 磁性体からなるコアと、
    前記コアを被覆する絶縁部材と、
    前記絶縁部材上に巻回される巻線と、
    前記巻線に駆動電力を供給するための導電部材と、を有し、
    前記コアは、
    円環部と、
    前記円環部から前記円環部の径方向に伸び、前記円環部の周方向に沿って複数形成された極歯と、を有し、
    前記導電部材は、
    前記絶縁部材の下面に当接している連結部と、
    前記連結部の一端より軸方向上方に立上がる挿通部と、
    前記連結部の他端より軸方向下方に垂下する基板接続部と、を備え、
    前記絶縁部材は、
    前記円環部および前記極歯を被覆し、
    前記挿通部を軸方向に貫通するための被貫通部と、
    前記連結部を収容するための収容溝と、を備え、
    前記被貫通部は、前記極歯間における前記円環部の近傍に設けられ、
    前記収容溝は、前記被貫通部から前記絶縁部材の周縁まで径方向に伸び、
    前記連結部は、径方向に伸びるように収容溝に配置され、
    前記他端は、前記周縁と径方向で略同じ位置にあり、
    前記挿通部が、前記絶縁部材の下方から前記被貫通部に挿通され、前記被貫通部を貫通するとともに、前記絶縁部材の上方にて、前記巻線と電気的に接続されている、
    ことを特徴とするステータ。
  2. 磁性体からなるコアと、
    前記コアを被覆する絶縁部材と、
    前記絶縁部材上に巻回される巻線と、
    前記巻線に駆動電力を供給するための導電部材と、を有し、
    前記コアは、
    円環部と、
    前記円環部から前記円環部の径方向に伸び、前記円環部の周方向に沿って複数形成された極歯と、を有し、
    前記導電部材は、
    前記絶縁部材の下面に当接している連結部と、
    前記連結部の一端より軸方向上方に立上がる挿通部と、
    前記連結部の他端より軸方向下方に垂下する基板接続部と、を備え、
    前記絶縁部材は、
    前記円環部および前記極歯を被覆し、
    前記挿通部を軸方向に貫通するための被貫通部を備え、
    前記被貫通部は、前記極歯間における前記円環部の近傍に設けられ、
    前記連結部は、周方向に伸びるように前記絶縁部材の下面に当接しており、
    前記挿通部が、前記絶縁部材の下方から前記被貫通部に挿通され、前記被貫通部を貫通するとともに、前記絶縁部材の上方にて、前記巻線と電気的に接続されている、
    ことを特徴とするステータ。
  3. 前記絶縁部材は、
    前記コアに軸方向上方より装着される第1のコアカバーと、
    前記コアに軸方向下方より装着される第2のコアカバーと、を有する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一項に記載のステータ。
  4. 前記基板接続部は、
    他の部分と断面形状が異なるプレスフィット部を有する、
    ことを特徴とする請求項1~請求項のいずれか一項に記載のステータ。
  5. 請求項1~請求項のいずれか一項に記載のステータと、
    前記ステータが形成する回転磁界によって回転するロータと、
    回路基板と、
    を備えたモータ。
  6. 前記回路基板は、スルーホールを有し、
    前記基板接続部が、前記スルーホールに挿入され、プレスフィットにより固定される、
    ことを特徴とする請求項に記載のモータ。
  7. 請求項または請求項のいずれか一項に記載のモータと、
    前記モータの回転駆動力を減速しながら伝達する歯車機構と、
    回転駆動力を外部に出力する出力軸と、
    を備えたモータアクチュエータ。
  8. モータの回転駆動力を、歯車機構により減速しながら伝達し、出力軸にて外部に出力するモータアクチュエータであって、
    前記モータアクチュエータは、
    請求項1~請求項のいずれか一項に記載のステータと、
    前記ステータと同軸に軸支され、前記ステータが形成する回転磁界によって回転するロータと、
    スルーホールを有する回路基板と、
    前記ロータを回転自在に支持する回転支持部と、
    前記ロータの回転駆動力を減速しながら伝達する歯車機構と、
    回転駆動力を外部に出力する出力軸と、
    ケースと、を有し、
    前記ステータは、前記ケースに設けられたステータ保持部に固定され、
    前記基板接続部と、前記回路基板とが、前記スルーホールにて電気的に接続されている、
    ことを特徴とするモータアクチュエータ。
  9. 前記回転支持部は、前記ケースに固定された軸受である、
    ことを特徴とする請求項に記載のモータアクチュエータ。
  10. 前記回転支持部は、前記ケースに固定されたシャフトである、
    ことを特徴とする請求項に記載のモータアクチュエータ。
  11. 前記基板接続部は、
    他の部分と断面形状が異なるプレスフィット部を有し、
    前記プレスフィット部が、前記スルーホールに挿入され、プレスフィットにより固定される、
    ことを特徴とする請求項~請求項10のいずれか一項に記載のモータアクチュエータ。
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