JP6997895B1 - 二重マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】マスク本体の耳掛け紐を補助マスクの切り込みスリットから取り出して重ね合わせることによって、マスク本体と補助マスクがズレることなく重ね合わさせることができると共に、マスク本体の側面からのウイルスの侵入を阻止することができ、さらに耳掛け紐が二重に露出することがない二重マスクを提供する。【解決手段】本発明は、補助マスクと、で構成される二重マスクであって、マスク本体は、顔面の鼻孔部と口元部領域をプリーツ状に覆う形状に形成されると共に、マスク本体の両側辺には、耳掛け紐が溶着されて成り、補助マスクは、マスク本体の上辺部と両側辺部の輪郭形状を略同じくして顔面の鼻孔部と口元部領域を覆う形状に形成すると共に、四隅コーナー部に耳掛け部通し長穴を穿設し、補助マスクの上下に穿設される耳掛け部通し長穴同士を連通する切り込みスリットによって形成される取り出し舌片を左右対称に形成する手段を採る。【選択図】図1

Description

本発明は、マスク本体の耳掛け紐を補助マスクの切り込みスリットから取り出して重ね合わせることによって、マスク本体と補助マスクがズレることなく重ね合わさせることができると共に、マスク本体の側面からのウイルスの侵入を阻止することができ、さらに耳掛け紐が二重に露出することがない二重マスクに関する。
従来より、一般的に使用される布(ガーゼ)マスクの装着効果は、外界の花粉や他人の咳やくしゃみなどで飛び散った飛沫の拡散抑止には効果があるとされるが、空気中に浮遊するウイルス菌を十分に捕捉することはできないとされ、さらに洗濯による再利用は使用者の環境によって様々に異なることから衛生的な観点から推奨されることはなく、むしろ一部の専門家からは多くの衛生的弊害が伴うことが指摘されている。
従来における布(ガーゼ)マスクならびに不織布マスクに求められる衛生・感染防止効果は、外界の花粉や他人の咳やくしゃみなどの飛沫に含まれる細菌やウイルスの飛散拡大を防ぐことにある。
特に、布(ガーゼ)マスクの場合、よく野球場とボールの比較で言われるように、布の繊維の隙間はウイルス(約0.1マイクロメートル)の大きさより大きく、ほとんどの布(ガーゼ)マスクでは防止効果はないとされる一方、布の繊維網を通過する間に、ブラウン運動をするウイルスには一定の捕捉効果があることが報告されている。
そのような従来におけるマスク効果の効能を踏まえ、その使用される環境に合わせて多様なマスクが提供されている。
例えば、布(ガーゼ)マスクは、外界の花粉や他人の咳やくしゃみなどで飛び散った飛沫に含まれる唾液の粒やウイルスの飛散を防ぐことを目的として提供されている。
ちなみに、東京大医科学研究所の河岡義裕教授によってウイルスを漏らさない部屋でマネキンとウイルスを使った実験での飛散するウイルスの透過率は60~80%と高く、その実験内容は米科学誌「msphere」の電子版に掲載されている。
また、不織布マスクは、不織布の繊維の隙間に工場などの製造ならびに作業時に発生する塵埃やブラウン運動をするウイルスを防ぐことを目的として提供されている。
マネキンとウイルスを使った実験での飛散するウイルスの透過率は50%前後であることが報告されている。
一方、N95マスクは、空気中に浮遊する細かい飛沫やウイルス(約0.1マイクロメートル)や患者から発生される咳、くしゃみ、血液、分泌液、唾液、汗、おう吐物等の感染源物質や、水分、薬液、塵埃等の他に微粒子物質「PM2.5」など大気中を浮遊する粒子径2.5マイクロメートル以下の微粒子などの有害粒子を防ぐことを目的として提供されている。
ちなみに、東京大医科学研究所の河岡義裕教授によってウイルスを漏らさない部屋でマネキンとウイルスを使った実験での飛散するウイルスの透過率は10~20%と低い。
しかしながら、上記における何れのマスクも、マスクと顔の隙間を解消することができないものであり、現実的にはマスクの構造上、マスクと顔の間からウイルス(約0.1マイクロメートル)や、微粒子物質「PM2.5」などの侵入を許す構造となっていることで、マスクによる防御効果はほとんどないと主張する研究者も多い。
従来より、上記の問題を解決するマスクの提案がなされている。
例えば、既存の不織布マスクに重ねて使うことによって使用者自身の呼吸による保湿効果を高め喉に優しいマスクとなり、場合によってはおしゃれ感も出せる「マスクの取替えガーゼ」(特許文献1)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、係る「マスクの取替えガーゼ」の提案は、左右に耳掛け紐を取付け顔面装着時に口及び鼻孔を覆うマスクにおいて、顔面に接する側に布材の当てガーゼを装着するに、ガーゼの左右をマスクよりやや大き目にして耳掛け紐を挿通する縦長の挿通孔を設け、挿通孔に左右の耳掛け紐を通してマスクと重ねて口及び鼻孔を覆うガーゼを取付け取替え可能に装着した取替えガーゼの提案であって、該提案は、単にマスクの取替えガーゼの交換を容易にするに提案に留まるものであり、さらに、挿通孔がマスクの側端面に近いことによって、取替えガーゼが、よれる、めくれる、ズレる、弱るなどの構造上の問題があるものであった。
また、衛生または防護目的を果たしつつも、使用者が感じる不快な臭いや湿り気を軽減し、更に、通気性を持ちながら、細菌やウイルスの増殖を抑えることができる「衛生マスク」(特許文献2)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、係る「衛生マスク」の提案は、不織布よりなる衛生マスクであって、第一の不織布と第二の不織布を有し、第一の不織布は重ねられて固定された第二の不織布を備え、第一の不織布に第二の不織布が固定された第一の使用状態から、第一の不織布から第二の不織布をめくって取り除いた第二の使用状態にすることができる衛生マスクの提案であって、該提案は、単に、第一の不織布に第二の不織布を固定する手段とめくる手段を備えているに過ぎない提案であった。
また、簡単にフィルターを取り換えることができ、フィルターがマスク本体から容易に移動することがない「衛生マスクおよび衛生マスク用フィルター」(特許文献3)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、係る「衛生マスクおよび衛生マスク用フィルター」の提案は、一対の耳掛け部を有し、その中央部が前方に突出する立体形状に形成されるマスク本体と、一対の耳掛け部を有さず、マスク本体の立体形状に沿ってその中央部が前方に突出する立体形状に形成され、マスク本体の内面に沿って配置されるフィルターとを備え、フィルターは、その上辺に沿って延在し、使用者の鼻の形状に沿って変形する長尺状の芯材を有している衛生マスクの提案であって、該提案は、単に、フィルターの交換を容易にする手段を備えているに過ぎない提案であった。
以上における従来の二重マスクは、マスク本体の内側に装着されるガーゼやフィルターの交換手段を容易にする提案にとどまるものであり、コロナウイルスの飛沫感染防止対策用のマスクとしては有効であるが、現在パンデミックに感染が拡大していることによって世界的にマスクの着用が義務化される傾向にある中、一般消費者の志向も感染防止機能を備えていることは勿論のこと服装やTPOに合わせたファッショナブルなマスクが提供されるニーズも高まってきている。
本出願人は、従来におけるマスクの飛沫感染防止機能を備えていることは無論のことや、新しいファッショナブルなマスクのニーズを満たすことができる「二重マスク」を提案するもので、マスクを二重に重ね合わせることによって、米CDCセンターの発表によれば、ウイルスの遮断率が40%から92%にアップした実験報告がなされ、さらにマスク側面からの呼気の漏れ率が73%から50%に低下して密着度が高まった報告もなされている。
また、世界的な国民性によっては、顔を隠すこと自体が罪悪感を抱く外国人においても色違いの二重マスクとすることで、着用率がアップする効果も期待できるものである。
本出願人は、上記の社会的な背景を鑑みてなされたもので、本発明の二重マスクは、マスク本体の耳掛け紐を補助マスクの切り込みスリットから取り出して重ね合わせることによって、マスク本体と補助マスクがズレることなく重ね合わさせることができると共に、マスク本体の側面からのウイルスの侵入を阻止することができ、さらに耳掛け紐が二重に露出することがない二重マスクを開発し、本発明における「二重マスク」の提案に至るものである。
実用新案登録第3204220号公報 実用新案登録第3215397号公報 実用新案登録第3213767号公報
本発明は上記問題点を鑑み、マスク本体の耳掛け紐を補助マスクの切り込みスリットから取り出して重ね合わせることによって、マスク本体と補助マスクがズレることなく重ね合わさせることができると共に、マスク本体の側面からのウイルスの侵入を阻止することができ、さらに耳掛け紐が二重に露出することがない二重マスクの提供を図ることを課題とする。
本発明は上記課題を解決するためになされるもので、本発明における二重マスクは、マスク本体と、補助マスクと、で構成される二重マスクであって、前記マスク本体は、顔面の鼻孔部と口元部領域をプリーツ状に覆う形状に形成されると共に、マスク本体の両側辺には、耳掛け紐が溶着されて成り、前記補助マスクは、前記マスク本体の上辺部と両側辺部の輪郭形状を略同じくして顔面の鼻孔部と口元部領域を覆う形状に形成すると共に、四隅コーナー部に耳掛け紐落とし込み穴を穿設し、前記補助マスクの上下に穿設される耳掛け紐落とし込み穴同士を連通する切り込みスリットによって形成される取り出し舌片を左右対称に形成して成り、使用状態において、マスク本体の耳掛け紐を補助マスクの切り込みスリットから取り出して重ね合わせることによって、マスク本体と補助マスクがズレることなく重ね合わさせることができると共に、マスク本体の側面からのウイルスの侵入を阻止することができる手段を採る。
また、本発明における二重マスクは、マスク本体と、補助マスクと、で構成される二重マスクであって、前記マスク本体は、顔面の鼻孔部と口元部領域を覆う形状に形成されると共に、マスク本体の両側辺には、耳掛け紐が挿通される耳掛け紐通し穴を設け、該耳掛け紐通し穴の内側には耳掛け紐の一部が引き出される引き出しスリットを設けて成り、前記補助マスクは、前記マスク本体の上辺部と両側辺部の輪郭形状を略同じくして顔面の鼻孔部と口元部領域を覆う形状に形成すると共に、両側辺部に前記引き出しスリットに対応した所定の位置に耳掛け紐落とし込み穴を穿設し、前記補助マスクの上下に穿設される耳掛け紐落とし込み穴同士を連通する切り込みスリットによって形成される取り出し舌片を左右対称に形成して成り、使用状態において、マスク本体の引き出しスリットから引き出された耳掛け紐を再び補助マスクの切り込みスリットから取り出して重ね合わせることによって、マスク本体と補助マスクがズレることなく重ね合わさせることができると共に、マスク本体の側面からのウイルスの侵入を阻止することができる手段を採る。
また、本発明における二重マスクは、前記補助マスクの中央下方部に、鼻孔部と口元部領域を囲む切り取りラインを設けた手段を採る。
また、本発明における二重マスクは、前記マスク本体と、前記補助マスクと、が同色又は色違いの着色マスクで形成されて成る手段を採る。
また、本発明における二重マスクは、前記マスク本体と前記補助マスクの両方又は何れか一方の顔面領域と耳掛け領域の境界付近の下方にイヤリング通し穴を設けた手段を採る。
本発明における二重マスクよれば、マスク本体と補助マスクとが二重になっていることで、マスクの側面からのウイルスの侵入を阻止することができると共に、マスク前面からのウイルスの透過率を低下させることができる、といった優れた効果を奏する。
また、本発明における二重マスクよれば、二重マスクでありながら補助マスクの鼻孔部と口元部を切り取って開放することによって息苦しさを解消することができると共に、その切り取られた部分の切り取り舌片を多機能フィルターとすることで、職場環境に合わせた一般的な衛生マスクをはじめとして、産業用マスクや医療用のN95マスクとしても利用することができる、といった優れた効果を奏する。
また、本発明における二重マスクよれば、補助マスクが形状的に汎用性があることから、既存の不織布マスク、布マスク、一体成型マスクに適用することができる、といった優れた効果を奏する。
また、本発明における二重マスクよれば、マスク本体の耳掛け紐を利用することで耳掛け紐が二重にならないと共に、取り出し舌片によってマスク本体と補助マスクとがズレない、といった優れた効果を奏する。
また、本発明における二重マスクよれば、使用する人の着用環境に合わせてファッション性豊かなマスクの提供を可能とし、さらに鼻孔部と口元部領域に隙間が確保できることによって、肌が荒れない、呼吸がしやすい、口紅などの化粧が落ちないマスクが濡れないなどの効果があげられると共に、マスク本体を装飾性の高いレース編み生地にするなどのファッション性豊かな生地の使用が可能になる、といった優れた効果を奏する。
また、本発明における二重マスクよれば、補助マスクの洗濯のみにおいて使用することができるためマスク本体の生地の多様性を追求できる、といった優れた効果を奏する。
また、本発明における二重マスクよれば、マスク本体の基本構造が既存の製造手段によって製造することができるため、製造コストならびに設備投資コストの低廉が図られる、といった優れた効果を奏する。
また、本発明における二重マスクよれば、国民性によって顔を隠すこと自体が罪悪感を抱く外国人においても色違いの二重マスクとすることで、着用率のアップが期待できる、といった優れた効果を奏する。
また、本発明における二重マスクよれば、マスク装着時においてのイヤリングの紛失や脱落を防ぐことができるお洒落マスクの提供が可能になる、といった優れた効果を奏する。
本発明の二重マスクの実施形態を示す説明図である。 (実施例1) 本発明の二重マスクの別の実施形態を示す説明図である。(実施例2) 本発明の二重マスクの別の実施形態を示す説明図である。(実施例3) 本発明の二重マスクの別の実施形態を示す説明図である。(実施例4) 本発明の二重マスクの別の実施形態を示す説明図である。(実施例5)
本発明における二重マスク10は、マスク本体20の耳掛け紐21を補助マスク30の切り込みスリット32から取り出して重ね合わせることによって、マスク本体20と補助マスク30がズレることなく重ね合わさせることができると共に、マスク本体20の側面からのウイルスの侵入を阻止することができ、さらに耳掛け紐21が二重に露出することがない手段を採ったことを最大の特徴とする。以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、本発明の二重マスク10は、以下に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で、適宜変更することができる。
図1は、本発明の二重マスクの実施形態を示す説明図である。
図1(a)は、本発明の二重マスク10の全体斜視図である。
本発明における二重マスク10は、不織布製のマスク本体20と、伸縮性、柔軟性、クッション性を有する補助マスク30と、で構成される二重マスク10である。
マスク本体20は、顔面の鼻孔部と口元部領域をプリーツ状に覆う形状に形成されると共に、マスク本体20の両側辺には、耳掛け紐21が溶着されて成り、補助マスク30は、マスク本体20の上辺部と両側辺部の輪郭形状を略同じくして顔面の鼻孔部と口元部領域を覆う形状に形成すると共に、四隅コーナー部に耳掛け紐落とし込み穴33を穿設し、補助マスク30の上下に穿設される耳掛け紐落とし込み穴33同士を連通する切り込みスリット32によって形成される取り出し舌片31を左右対称に形成して成るものである。
形状的には、顔面の鼻孔部と口元部領域を覆う形状に形成されるもので、例えば、前面にプリーツ加工を施した矩形の立体的に変形可能な形状に形成し、平型時は、横寸法は略17.5cm、縦寸法は略9.5cmの寸法を有して外側と内側と中間には、外装機能と内装機能とフィルター機能(無いものもある)を有する三層構造又は二層構造の不織布等で形成される。
また、マスク本体20の一部には、芳香剤、冷却材、保温材、清涼剤、消臭剤などが収納されるポケット部を形成することもできる。
耳掛け紐21は、マスク本体20の四隅コーナー部に溶着されて成るもので、素材としては、例えば、紐体やゴム等などの輪形状の弾性体で形成される。
補助マスク30は、マスク本体20の上辺部と両側辺部に対して輪郭形状を略同じくして顔面の鼻孔部と口元部領域を覆う形状に形成されると共に、所定の厚みを有して伸縮性、柔軟性、クッション性を有する布地やウレタン素材又はフィルター部材、複合部材等によって形成される。
また、補助マスク30の一部には、芳香剤、冷却材、保温材、清涼剤、消臭剤などが収納されるポケット部を形成することもできる。
耳掛け紐落とし込み穴33は、補助マスク30の四隅コーナー部に穿設されて、マスク本体20の耳掛け紐21の根元部が落とし込まれるもので、切り込みスリット32の最奥端の形状によって代用することもできる。
切り込みスリット32は、補助マスク30の上下に穿設される耳掛け紐落とし込み穴33同士を連通するように形成すると同時に取り出し舌片31を形成するもので、マスク本体20の耳掛け紐21が移動する経路となるものである。
切り込みスリット32が取り出し舌片31を形成するように設ける理由は、補助マスク30の上下に穿設される耳掛け紐落とし込み穴33同士を直線的に結ぶと、切り込みスリット32が補助マスク30の側端面に近くになる過ぎることによって、補助マスク30の側端面が、よれる、めくれる、ズレる、弱るなどの構造上の問題を解決するために形成されるものである。
取り出し舌片31は、補助マスク30の上下に穿設される耳掛け紐落とし込み穴33同士を連通する切り込みスリット32によって左右対称に形成されるもので、マスク本体20の耳掛け紐21を引き出すために設けられる。
ノーズワイヤー24は、図示はされていないが、帯状の塑性変形部材(塑性プラスチック部材)で形成され、マスク本体20の上辺部と中央部に内縫されて設けられる。上辺部に設けられるノーズワイヤー24は、上方からのウイルスや花粉、塵埃の侵入を阻止する役目を果たし、中央部に設けられるノーズワイヤー24は、マスク本体20の形状保持と安定的な装着感が得られる役目を果たすと同時に、下方からのウイルスや花粉、塵埃の侵入を阻止する役目を果たす目的で装着することもできる。
図1(b)は、本発明の二重マスク10の使用状態における分解斜視図である。
本発明における二重マスク10は、マスク本体20の耳掛け紐21を補助マスク30の切り込みスリット32から取り出して重ね合わせることによって組み合わされるものである。
図1(c)は、本発明の二重マスク10の使用状態における裏側から見た正面図である。
下記に本発明の二重マスク10の組み合せ手順を述べる。
(1)マスク本体20の内側に補助マスク30を重ねる。
(2)補助マスク30の取り出し舌片31の中央付近を摘まんで捲り上げる。
(3)マスク本体20の耳掛け紐21を引き出す。
(4)補助マスク30の取り出し舌片31の中央付近を摘まんで閉じる。
(5)耳掛け紐21を切り込みスリット32に沿って引っ張り出し、耳掛け紐21の根元を補助マスク30の四隅コーナー部にある耳掛け紐落とし込み穴33に落とし込む。
(6)マスク本体20と補助マスク30の輪郭がズレていないかを確認する。
(7)組み合わされた二重マスク10を顔面に着用する。
以上で構成される本発明の二重マスク10は、マスク本体20の耳掛け紐21を補助マスク30の切り込みスリット32に挿通して重ね合わせることによって、マスク本体20と補助マスク30がズレることない二重マスク10の提供を可能にする。
図2は、本発明の二重マスクの別の実施形態を示す説明図である。
図2(a)は、本発明の二重マスク10の全体斜視図である。
本発明における二重マスク10は、布製のマスク本体20と、伸縮性、柔軟性、クッション性を有する補助マスク30と、で構成される二重マスク10である。
尚、本実施例における補助マスク30、耳掛け紐落とし込み穴33、切り込みスリット32、取り出し舌片31、ノーズワイヤー24に関する説明は、実施例1と同様のため省略する。
マスク本体20は、顔面の鼻孔部と口元部領域を覆う形状に形成されると共に、マスク本体20の両側辺には、耳掛け紐21が挿通される耳掛け紐通し穴22を設け、該耳掛け紐通し穴22の内側には耳掛け紐21の一部が引き出される引き出しスリット23を設けて成り、補助マスク30は、マスク本体20の上辺部と両側辺部の輪郭形状を略同じくして顔面の鼻孔部と口元部領域を覆う形状に形成すると共に、両側辺部に引き出しスリット23に対応した所定の位置に耳掛け紐落とし込み穴33を穿設し、補助マスク30の上下に穿設される耳掛け紐落とし込み穴33同士を連通する切り込みスリット32によって形成される取り出し舌片31を左右対称に形成して成るものである。
形状的には、顔面の鼻孔部と口元部領域を覆う形状に形成され、両側辺には耳掛け紐21が挿通される耳掛け紐通し穴22を設けて成るもので、例えば、平型又は立体的な形状に形成し、平型時は、横寸法は略17.5cm、縦寸法は略9.5cmの寸法を有し、立体型時は、横寸法は略17.5cm、縦寸法は略9.5cmの寸法から顎部が覆われる寸法形状に形成される合成樹脂繊維又は天然素材の布地で形成される。
耳掛け紐21は、マスク本体20の両側辺に設けられる耳掛け紐通し穴22に挿通されるもので、例えば、紐体やゴム等などの輪形状の弾性体で形成される。
図2(b)は、本発明の二重マスク10の使用状態における分解斜視図である。
本発明における二重マスク10は、マスク本体20の耳掛け紐21を補助マスク30の切り込みスリット32から取り出して重ね合わせることによって組み合わされるものである。
図2(c)は、本発明の二重マスク10の使用状態における裏側から見た正面図である。
下記に本発明の二重マスク10の組み合せ手順を述べる。
(1)マスク本体20の耳掛け紐通し穴22の内側に設けられている引き出しスリット23から耳掛け紐21を引き出す。
(2)マスク本体20の内側に補助マスク30を重ねる。
(3)補助マスク30の取り出し舌片31の中央付近を摘まんで捲り上げる。
(4)マスク本体20の耳掛け紐21を引き出す。
(5)補助マスク30の取り出し舌片31の中央付近を摘まんで閉じる。
(6)耳掛け紐21を切り込みスリット32に沿って引っ張って、耳掛け紐21の根元を補助マスク30の四隅コーナー部にある耳掛け紐落とし込み穴33に落とし込む。
(7)マスク本体20と補助マスク30の輪郭がズレていないか全体を確認する。
(8)組み合わされ二重マスク10を顔面に着用する。
以上で構成される本発明の二重マスク10は、マスク本体20の耳掛け紐21を補助マスク30の切り込みスリット32に挿通して重ね合わせることによって、マスク本体20と補助マスク30がズレることない二重マスク10の提供を可能にする。
図3は、本発明の二重マスクの別の実施形態を示す説明図である。
本発明の二重マスク10は、補助マスク30の中央下方部に、鼻孔部と口元部領域を覆う切り取りライン35を設けた手段を採ることができる。
切り取りライン35は、はさみ等で切り取る目印としてのマーキングライン又は手で切り取ることができるミシン目ラインによって形成されるもので、顔面の鼻孔部と口元部領域を残して補助マスク30の中央下方部に設けられる。
切り取られた切り取り舌片36は、使用者の装着環境に合わせて着脱自在に使用することができ、さらにフィルター仕様や交換仕様として携帯することができる。
以上で構成される本発明の二重マスク10は、使用状態において、顔面の鼻孔部と口元部領域を切り取ることで、二重マスク10でありながら装着時の息苦しさを解消することができる二重マスク10の提供を可能にする。
図4は、本発明の二重マスクの別の実施形態を示す説明図である。
本発明の二重マスク10は、マスク本体20と、補助マスク30と、が同色又は色違いの着色マスク40で形成されて成る手段を採ることができる。
着色マスク40は、マスク本体20と、補助マスク30と、を同色又は色違いにすることで、ファッション性の高いお洒落マスクとすることができる。
以上で構成される本発明の二重マスク10は、マスク本体20と、補助マスク30と、を同色又は色違いにすることで、ファッション性の高いお洒落マスクとしての二重マスク10の提供を可能にする。
図5は、本発明の二重マスクの別の実施形態を示す説明図である。
本発明の二重マスク10は、マスク本体20と補助マスク30の両方又は何れか一方の顔面領域と耳掛け領域の境界付近の下方にイヤリング通し穴42を設けた手段を採ることができる。
イヤリング通し穴42は、マスク本体20と補助マスク30の両方又は何れか一方の顔面領域と耳掛け領域の境界付近の下方に設けられるもので、耳掛け紐通し穴22周縁にカシメ金具を用いて形成される。
以上で構成される本発明の二重マスク10は、マスクの着用ならびに取り外し時おいて、耳に装着したイヤリング41が脱落ならびに紛失することを防ぐことができると共に、マスク着用時においても、ファッション性を維持することができる二重マスク10の提供を可能にする。
本発明の二重マスクは、マスク本体の耳掛け紐を補助マスクの切り込みスリットに挿通して重ね合わせることによって、マスク本体と補助マスクがズレることなく重ね合わさせることができると共に、マスク本体の側面からのウイルスの侵入を阻止することができ、さらに耳掛け紐が二重に露出することがない二重マスクであることから、本発明における「二重マスク」の産業上の利用可能性は極めて大であるものと思料する。
10 二重マスク
20 マスク本体
21 耳掛け紐
22 耳掛け紐通し穴
23 引き出しスリット
25 ノーズワイヤー
30 補助マスク
31 取り出し舌片
32 切り込みスリット
33 耳掛け紐落とし込み穴
35 切り取りライン
36 切り取り舌片
40 着色マスク
41 イヤリング
42 イヤリング通し穴

Claims (5)

  1. マスク本体と、補助マスクと、で構成される二重マスクであって、
    前記マスク本体は、顔面の鼻孔部と口元部領域をプリーツ状に覆う形状に形成されると共に、マスク本体の両側辺には、耳掛け紐が溶着されて成り、
    前記補助マスクは、前記マスク本体の上辺部と両側辺部の輪郭形状を略同じくして顔面の鼻孔部と口元部領域を覆う形状に形成すると共に、四隅コーナー部に耳掛け紐落とし込み穴を穿設し、前記補助マスクの上下に穿設される耳掛け紐落とし込み穴同士を連通する切り込みスリットによって形成される取り出し舌片を左右対称に形成して成り、
    使用状態において、マスク本体の耳掛け紐を補助マスクの切り込みスリットから取り出して重ね合わせることによって、マスク本体と補助マスクがズレることなく重ね合わさせることができると共に、マスク本体の側面からのウイルスの侵入を阻止することができることを特徴とする二重マスク。
  2. マスク本体と、補助マスクと、で構成される二重マスクであって、
    前記マスク本体は、顔面の鼻孔部と口元部領域を覆う形状に形成されると共に、マスク本体の両側辺には、耳掛け紐が挿通される耳掛け紐通し穴を設け、該耳掛け紐通し穴の内側には耳掛け紐の一部が引き出される引き出しスリットを設けて成り、
    前記補助マスクは、前記マスク本体の上辺部と両側辺部の輪郭形状を略同じくして顔面の鼻孔部と口元部領域を覆う形状に形成すると共に、両側辺部に前記引き出しスリットに対応した所定の位置に耳掛け紐落とし込み穴を穿設し、前記補助マスクの上下に穿設される耳掛け紐落とし込み穴同士を連通する切り込みスリットによって形成される取り出し舌片を左右対称に形成して成り、
    使用状態において、マスク本体の引き出しスリットから引き出された耳掛け紐を再び補助マスクの切り込みスリットから取り出して重ね合わせることによって、マスク本体と補助マスクがズレることなく重ね合わさせることができると共に、マスク本体の側面からのウイルスの侵入を阻止することができることを特徴とする二重マスク。
  3. 前記補助マスクの中央下方部に、鼻孔部と口元部領域を囲む切り取りラインを設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の二重マスク。
  4. 前記マスク本体と、前記補助マスクと、が同色又は色違いの着色マスクで形成されて成ることを特徴とする請求項1~請求項3の何れか記載の二重マスク。
  5. 前記マスク本体と前記補助マスクの両方又は何れか一方の顔面領域と耳掛け領域の境界付近の下方にイヤリング通し穴を設けたことを特徴とする請求項1~請求項4の何れか記載の二重マスク。
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