JP6996063B2 - 内接歯車式ポンプのアウターロータの歯形創成方法 - Google Patents
内接歯車式ポンプのアウターロータの歯形創成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6996063B2 JP6996063B2 JP2017226760A JP2017226760A JP6996063B2 JP 6996063 B2 JP6996063 B2 JP 6996063B2 JP 2017226760 A JP2017226760 A JP 2017226760A JP 2017226760 A JP2017226760 A JP 2017226760A JP 6996063 B2 JP6996063 B2 JP 6996063B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- outer rotor
- inner rotor
- tooth profile
- value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
Description
ここに、 n:インナーロータの歯数
e:アウターロータとインナーロータの偏心量
t:アウターロータとそのアウターロータに押し付けたインナーロータとの間に生じるチップクリアランスの中央値
内周に一定ピッチで(n+1)個の歯をもつ環状のアウターロータと、前記アウターロータの内側に配置される、外周に一定ピッチでn個の歯をもつインナーロータとを組み合わせたポンプロータと、
そのポンプロータを収容するポンプケースと、を有し、
前記インナーロータの中心は前記アウターロータの中心からずれた位置に偏心配置されて前記インナーロータと前記アウターロータとの間にポンプロータ回転に伴って体積が増減するチャンバ(ポンプ室)が形成され、
そのチャンバの体積が最小となる側において前記インナーロータと前記アウターロータ
の歯が互いに噛み合い、
前記インナーロータと前記アウターロータの歯の噛み合い部における歯間隙間が0~0.005mmの範囲にあるものを提供する。
そのポンプロータを収容するポンプケースと、を有し、
前記インナーロータの中心は前記アウターロータの中心からずれた位置に偏心配置されて前記インナーロータと前記アウターロータとの間にポンプロータ回転に伴って体積が増減するチャンバ(ポンプ室)が形成され、
そのチャンバの体積が最小となる側において前記インナーロータと前記アウターロータ
の歯が互いに噛み合う内接歯車式ポンプのアウターロータは、以下のようにして歯形を創成する。即ち、
前記インナーロータと前記アウターロータの互いの中心の偏心量をe、前記インナーロータと前記アウターロータの最大体積のチャンバを仕切る位置でのチップクリアランスの規格の最小値をΔemin、下記の補正値をxとして、前記チップクリアランスの規格の最小値Δeminが求められたときに、
前記アウターロータの中心を中心とする直径d=(2e+Δemin+x)の創成円上をインナーロータの中心が1周公転し、その間にインナーロータが(1/n)回自転し、このときのインナーロータの歯形曲線群の包絡線をアウターロータの基本歯形となす。
ここに、噛み合い部の歯間隙間の定義:偏心位置にあるインナーロータとアウターロータ間に生じる歯間隙間の最小値。
補正値x:前記チップクリアランスの規格の最大値をΔemax、チップクリアランスの規格の最小値Δeminとチップクリアランスの規格の最大値Δemaxの中央値をΔemedとして、Δemin<(Δemin+x)<Δemedの式を成立させる数値の中から選ばれて前記インナーロータと前記アウターロータの歯の噛み合い部における歯間隙間を0~0.005mmにする値。
本発明の一態様にかかる内接歯車式ポンプは、内周に一定ピッチで(n+1)個の歯をもつ環状のアウターロータと、前記アウターロータの内側に配置される、外周に一定ピッチでn個の歯をもつインナーロータとを組み合わせたポンプロータと、
そのポンプロータを収容するポンプケースと、を有し、
前記インナーロータの中心は前記アウターロータの中心からずれた位置に偏心配置されて前記インナーロータと前記アウターロータとの間にポンプロータの回転に伴って体積が増減するチャンバが形成され、
そのチャンバの体積が最小となる側において前記インナーロータと前記アウターロータ
の歯が互いに噛み合い、
前記インナーロータと前記アウターロータの歯の噛み合い部における歯間隙間が0~0.005mmの範囲にあるものである。
その方法は、内周に一定ピッチで(n+1)個の歯をもつ環状のアウターロータと、
前記アウターロータの内側に配置される、外周に一定ピッチでn個の歯をもつインナーロータと、
前記インナーロータと前記アウターロータとを収容するポンプケースと、を有し、
前記インナーロータの中心は前記アウターロータの中心からずれた位置に偏心配置されて前記インナーロータと前記アウターロータとの間にロータ回転に伴って体積が増減するチャンバが形成され、
そのチャンバの体積が最小となる側において前記インナーロータと前記アウターロータ
の歯が互いに噛み合う上記内接歯車式ポンプのインナーロータとアウターロータの互いの中心の偏心量をe、前記インナーロータと前記アウターロータのチップクリアランスの規格の最小値をΔemin、下記の補正値をxとして、前記チップクリアランスの規格の最小値Δeminが求められたときに、
前記アウターロータの中心を中心とする直径d=(2e+Δemin+x)の創成円上を前記インナーロータの中心が1周公転し、その間にインナーロータが(1/n)回自転し、このときのインナーロータの歯形曲線群の包絡線をアウターロータの基本歯形となすものである。
なお、噛み合い部の歯間隙間の定義と、補正値xに関する定義は、既に述べたのでここでの説明は省く。
本発明の実施形態にかかる内接歯車式ポンプの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれ等の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図2に示すように、アウターロータ2oの中心Ooを中心とする直径d=(2e+Δemin+x)の創成円上をインナーロータ2iの中心Oiが1周公転し、その間にインナーロータ2iが(1/n)回自転し、このときのインナーロータ2iの歯形曲線群の包絡線をアウターロータの基本歯形となし、その基本歯形の歯底部に、インナーロータ2iの歯先との間に空間を生じさせる逃がし部7を形成している。
補正値xは、先に述べた通り、Δemin<(Δemin+x)<Δemedの式を成立させる数値の中から選ばれて前記インナーロータと前記アウターロータの歯の噛み合い部における歯間隙間を0~0.005mmにする値である。
また、nは、インナーロータ2iの歯数、Δeminは、チップクリアランスの規格の最小値、Δemaxは、チップクリアランスの規格の最大値、Δemedは、チップクリアランスの規格の中央値である。
・インナーロータ2iの歯数n=10
・アウターロータ2oの歯数n+1=11
・インナーロータ2iの歯先径=67.480mm
・インナーロータ2iの歯底径=55.860mm
・インナーロータの中心Oiとアウターロータの中心Ooの偏心量e=2.905mm
・チップクリアランスの規格の最小値Δemin=0.06mm
・チップクリアランスの規格の最大値Δemax=0.14mm
・チップクリアランスの規格の中央値Δemed=0.10mm
2e+Δe+x(補正値)・・・・・式(2)
Δemin<(Δemin+x)<Δemed・・・式(1)
2e+Δemin・・・・・(式3)
・インナーロータ2iの歯数n=10
・アウターロータ2oの歯数n+1=11
・インナーロータ2iの歯先径=67.480mm
・インナーロータ2iの歯底径=55.86mm
・インナーロータの中心Oiとアウターロータの中心Ooの偏心量e=2.905mm
である。
駆動油圧:0.1MPa
油音 :80℃
ロータ回転数 :1000rpm
2 ポンプロータ
2i インナーロータ
Ti インナーロータの歯
2o アウターロータ
To アウターロータの歯
3 ポンプケース
3a ケース本体
3b ロータ収納室
4 吸入ポート
5 吐出ポート
6 チャンバ
7 逃がし部
Oi インナーロータの中心
Oo アウターロータの中心
S アウターロータの歯形創成においてインナーロータの中心が公転する創成円
e インナーロータの中心とアウターロータの中心の偏心量
n インナーロータの歯数
Δemin チップクリアランスの規格の最小値
Δemax チップクリアランスの規格の最大値
Δemed チップクリアランスの規格の中央値
x 補正値
Claims (3)
- 内周に一定ピッチで(n+1)個の歯をもつ環状のアウターロータと、
前記アウターロータの内側に配置される、外周に一定ピッチでn個の歯をもつインナーロータと、
前記インナーロータと前記アウターロータとを収容するポンプケースと、を有し、
前記インナーロータの中心は前記アウターロータの中心からずれた位置に偏心配置されて前記インナーロータと前記アウターロータとの間にロータ回転に伴って体積が増減するチャンバが形成され、
そのチャンバの体積が最小となる側において前記インナーロータと前記アウターロータの歯が互いに噛み合う内接歯車式ポンプのアウターロータの歯形創成方法であって、
前記インナーロータと前記アウターロータの互いの中心の偏心量をeとし、許容範囲内で最小の寸法をもつ前記インナーロータと許容範囲内で最大の寸法をもつ前記アウターロータとを組み合わせたときのチップクリアランスの大きさをチップクリアランスの規格の最大値Δe max として予め設定し、許容範囲内で最大の寸法をもつ前記インナーロータと許容範囲内で最小の寸法をもつ前記アウターロータとを組み合わせたときのチップクリアランスの大きさをチップクリアランスの規格の最小値Δemin として予め設定し、下記の補正値xを設定し、
前記アウターロータの中心を中心とする直径d=(2e+Δemin+x)の創成円上を前記インナーロータの中心が1周公転し、その間にインナーロータが(1/n)回自転し、このときのインナーロータの歯形曲線群の包絡線をアウターロータの基本歯形となす内接歯車式ポンプのアウターロータの歯形創成方法。
ここに、
歯間隙間の定義:前記インナーロータの中心と前記アウターロータの中心が前記e偏心し、かつ、吸入側と吐出側で歯間隙間の大きさが対称となる理論偏心位置にあるインナーロータとアウターロータ間に生じる歯間隙間。
補正値x:前記チップクリアランスの規格の最小値Δeminと前記チップクリアランスの規格の最大値Δemaxの中央値をΔemedとして、Δemin<(Δemin+x)<Δemedの式を成立させる数値の中から選ばれて前記インナーロータと前記アウターロータの歯の噛み合い部における歯間隙間から前記Δe med と前記Δe min の差(直径での差)の半分の大きさ(半径での差)を差し引いた値を0~0.005mmの範囲にする値。 - 前記補正値xを、(チップクリアランスの規格の中央値Δemed-チップクリアランスの規格の最小値Δemin)の2/3以下にする請求項1に記載の内接歯車式ポンプのアウターロータの歯形創成方法。
- 前記チップクリアランスの規格の最大値Δemaxが0.14mm、前記チップクリアランスの規格の最小値Δeminが0.06mm、前記チップクリアランスの規格の中央値Δemedが0.10mmにそれぞれ設定され、このときの補正値xとして0.025mmを採用した請求項1に記載の内接歯車式ポンプのアウターロータの歯形創成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017226760A JP6996063B2 (ja) | 2017-11-27 | 2017-11-27 | 内接歯車式ポンプのアウターロータの歯形創成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017226760A JP6996063B2 (ja) | 2017-11-27 | 2017-11-27 | 内接歯車式ポンプのアウターロータの歯形創成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019094872A JP2019094872A (ja) | 2019-06-20 |
JP6996063B2 true JP6996063B2 (ja) | 2022-01-17 |
Family
ID=66971228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017226760A Active JP6996063B2 (ja) | 2017-11-27 | 2017-11-27 | 内接歯車式ポンプのアウターロータの歯形創成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6996063B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7079752B2 (ja) | 2019-05-20 | 2022-06-02 | ユニ・チャーム株式会社 | ペット用の吸収性シート |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006220137A (ja) | 2005-01-13 | 2006-08-24 | Sumitomo Denko Shoketsu Gokin Kk | 内接歯車ポンプの歯形創生方法及び内接歯車 |
WO2011058908A1 (ja) | 2009-11-16 | 2011-05-19 | 住友電工焼結合金株式会社 | ポンプ用ロータとそれを用いた内接歯車ポンプ |
JP2013087748A (ja) | 2011-10-21 | 2013-05-13 | Sumitomo Electric Sintered Alloy Ltd | 内接歯車ポンプ |
-
2017
- 2017-11-27 JP JP2017226760A patent/JP6996063B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006220137A (ja) | 2005-01-13 | 2006-08-24 | Sumitomo Denko Shoketsu Gokin Kk | 内接歯車ポンプの歯形創生方法及び内接歯車 |
WO2011058908A1 (ja) | 2009-11-16 | 2011-05-19 | 住友電工焼結合金株式会社 | ポンプ用ロータとそれを用いた内接歯車ポンプ |
JP2013087748A (ja) | 2011-10-21 | 2013-05-13 | Sumitomo Electric Sintered Alloy Ltd | 内接歯車ポンプ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019094872A (ja) | 2019-06-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4557514B2 (ja) | 内接歯車式ポンプ及びそのポンプのインナーロータ | |
JP2904719B2 (ja) | スクリューロータ及びその歯形の軸直角断面形状を決定する方法並びにスクリュー機械 | |
US8360762B2 (en) | Oil pump rotor | |
JP5765655B2 (ja) | 内接歯車ポンプ | |
KR20070112779A (ko) | 신규의 회전자 세트를 갖는 초승달형 기어 펌프 | |
JP4136957B2 (ja) | 内接歯車式ポンプ | |
JP2011017318A (ja) | ポンプ用ロータとそれを用いた内接歯車ポンプ | |
JP6996063B2 (ja) | 内接歯車式ポンプのアウターロータの歯形創成方法 | |
KR101332995B1 (ko) | 펌프용 로터와 그것을 이용한 내접 기어 펌프 | |
EP2759706B1 (en) | Pump rotor and internal gear pump using the same | |
JP2007255292A (ja) | 内接歯車ポンプ | |
JP2008128041A (ja) | 内接歯車式ポンプ | |
JP6080300B2 (ja) | ギヤポンプおよびインナーロータの製造方法 | |
JP4908170B2 (ja) | 内接歯車式ポンプ | |
JP4608365B2 (ja) | 内接歯車ポンプの歯形創生方法及び内接歯車 | |
JP5692034B2 (ja) | オイルポンプロータ | |
JP6191075B2 (ja) | 内接歯車式ポンプ | |
JP6011297B2 (ja) | 内接ギヤポンプ | |
JP6080635B2 (ja) | ギヤポンプおよびインナーロータの製造方法 | |
JP4967180B2 (ja) | 内接歯車ポンプ | |
KR102033258B1 (ko) | 내접기어식 펌프용 고용량 고성능 로터치형 설계방법 및 이 설계방법에 따라 제작된 로터 | |
JP2012137024A (ja) | 内接歯車式ポンプ用ロータ | |
JP2018145868A (ja) | オイルポンプ | |
JP6950537B2 (ja) | オイルポンプ | |
JP2024053919A (ja) | 内接形ギヤポンプの歯形評価方法及び歯形形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20200622 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210528 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210608 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210719 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210902 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211116 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211126 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6996063 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |