JP6080300B2 - ギヤポンプおよびインナーロータの製造方法 - Google Patents
ギヤポンプおよびインナーロータの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6080300B2 JP6080300B2 JP2013056820A JP2013056820A JP6080300B2 JP 6080300 B2 JP6080300 B2 JP 6080300B2 JP 2013056820 A JP2013056820 A JP 2013056820A JP 2013056820 A JP2013056820 A JP 2013056820A JP 6080300 B2 JP6080300 B2 JP 6080300B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circle
- radius
- value
- tooth
- inner rotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
複数の外歯を有するインナーロータと、該インナーロータの前記外歯よりも多い複数の内歯を有すると共に前記インナーロータに対して偏心するように配置されるアウターロータとを備えるギヤポンプにおいて、
前記インナーロータの前記外歯のそれぞれは、少なくとも該インナーロータの回転方向における前側に、第1の描画点の半径を第1の値に保つと共に該第1の値よりも小さい半径を有する外転円を基礎円に外接させながら滑りなく転動させて得られるエピトロコイド曲線により形成された歯先部と、第2の描画点の半径を第2の値に保つと共に該第2の値よりも小さい半径を有する内転円を前記エピトロコイド曲線と共通の前記基礎円に内接させながら滑りなく転動させて得られるハイポトロコイド曲線により形成された歯底部と、前記歯先部と前記歯底部との間に位置する中間部とを含み、
前記中間部の前記基礎円との交差部から前記歯先部との境界までの範囲は、前記第1の描画点の半径を変化させながら前記基礎円に外接する前記外転円を滑りなく転動させて得られる第1の曲線により形成されると共に、前記中間部の前記基礎円との交差部から前記歯底部との境界までの範囲は、前記第2の描画点の半径を変化させながら前記基礎円に内接する前記内転円を滑りなく転動させて得られる第2の曲線により形成されることを特徴とする。
rk=(re+rh)・N
θe=π/(2・N)・(rk+re)/re
θh=π/(2・N)・(rk−rh)/rh
としたときに、
前記第1の曲線および前記エピトロコイド曲線は、前記外転円を前記回転角度θoが値0から角度θeまで変化するように前記基礎円上で滑りなく転動させることにより得られてもよく、前記第1の描画点の半径rdeは、前記外転円の前記回転角度θoが値0よりも大きくかつ角度θeよりも小さい角度φeまで変化する間に漸増されると共に、前記回転角度θoが角度φeから角度θeまで変化する間に前記第1の値に保たれてもよく、前記第2の曲線および前記ハイポトロコイド曲線は、前記内転円を前記回転角度θiが値0から角度θhまで変化するように前記基礎円上で滑りなく転動させることにより得られてもよく、前記第2の描画点の半径rdhは、前記内転円の前記回転角度θiが値0よりも大きくかつ角度θhよりも小さい角度φhまで変化する間に漸増されると共に、前記回転角度θiが角度φhから角度θhまで変化する間に前記第2の値に保たれてもよい。これにより、基礎円と外転円とを用いて中間部と基礎円との交差部から歯先までを容易に創成すると共に、当該基礎円と内転円とを用いて中間部と基礎円との交差部から歯底までを容易に創成することが可能となる。
α=a/{cosh[b・θ+c]+d}…(1)
複数の外歯を有し、該外歯よりも多い複数の内歯を有するアウターロータに対して偏心するように配置されて該アウターロータと共にギヤポンプを構成するインナーロータの製造方法において、
前記外歯のそれぞれの少なくとも前記インナーロータの回転方向における前側に、第1の描画点の半径を第1の値に保つと共に該第1の値よりも小さい半径を有する外転円を基礎円に外接させながら滑りなく転動させて得られるエピトロコイド曲線により歯先部を形成すると共に、第2の描画点の半径を第2の値に保つと共に該第2の値よりも小さい半径を有する内転円を前記エピトロコイド曲線と共通の前記基礎円に内接させながら滑りなく転動させて得られるハイポトロコイド曲線により歯底部を形成し、かつ前記歯先部と前記歯底部との間に中間部を形成し、
前記中間部を形成する際には、前記第1の描画点の半径を変化させながら前記基礎円に外接する前記外転円を滑りなく転動させて得られる第1の曲線により前記中間部の前記基礎円との交差部から前記歯先部との境界までの範囲を形成すると共に、第2の描画点の半径を変化させながら前記基礎円に内接する前記内転円を滑りなく転動させて得られる第2の曲線により前記中間部の前記基礎円との交差部から前記歯底部との境界までの範囲を形成するものである。
θh=π/(2・N)・(rk−rh)/rh…(3)
α=ah/{cosh[bh・θi+ch]+dh}…(5)
Claims (9)
- 複数の外歯を有するインナーロータと、該インナーロータの前記外歯よりも多い複数の内歯を有すると共に前記インナーロータに対して偏心するように配置されるアウターロータとを備えるギヤポンプにおいて、
前記インナーロータの前記外歯のそれぞれは、少なくとも該インナーロータの回転方向における前側に、第1の描画点の半径を第1の値に保つと共に該第1の値よりも小さい半径を有する外転円を基礎円に外接させながら滑りなく転動させて得られるエピトロコイド曲線により形成された歯先部と、第2の描画点の半径を第2の値に保つと共に該第2の値よりも小さい半径を有する内転円を前記エピトロコイド曲線と共通の前記基礎円に内接させながら滑りなく転動させて得られるハイポトロコイド曲線により形成された歯底部と、前記歯先部と前記歯底部との間に位置する中間部とを含み、
前記中間部の前記基礎円との交差部から前記歯先部との境界までの範囲は、前記第1の描画点の半径を変化させながら前記基礎円に外接する前記外転円を滑りなく転動させて得られる第1の曲線により形成されると共に、前記中間部の前記基礎円との交差部から前記歯底部との境界までの範囲は、前記第2の描画点の半径を変化させながら前記基礎円に内接する前記内転円を滑りなく転動させて得られる第2の曲線により形成されることを特徴とするギヤポンプ。 - 請求項1に記載のギヤポンプにおいて、
前記インナーロータは、前記第1の値を“Rde”とし、前記外転円の半径を“re”とし、前記第2の値を“Rdh”とし、前記内転円の半径を“rh”としたときに、
Rde=Rdh、およびre=rh
を満たすように構成されることを特徴とするギヤポンプ。 - 請求項1または2に記載のギヤポンプにおいて、
前記インナーロータの歯数を“N”とし、前記第1の描画点の半径を“rde”とし、前記外転円の中心周りの回転角度を“θo”とし、前記第2の描画点の半径を“rdh”とし、前記内転円の中心周りの回転角度を“θi”とし、前記基礎円の半径を“rk”とし、
rk=(re+rh)・N
θe=π/(2・N)・(rk+re)/re
θh=π/(2・N)・(rk−rh)/rh
としたときに、
前記第1の曲線および前記エピトロコイド曲線は、前記外転円を前記回転角度θoが値0から角度θeまで変化するように前記基礎円上で滑りなく転動させることにより得られ、前記第1の描画点の半径rdeは、前記外転円の前記回転角度θoが値0よりも大きくかつ角度θeよりも小さい角度φeまで変化する間に漸増されると共に、前記回転角度θoが角度φeから角度θeまで変化する間に前記第1の値に保たれ、
前記第2の曲線および前記ハイポトロコイド曲線は、前記内転円を前記回転角度θiが値0から角度θhまで変化するように前記基礎円上で滑りなく転動させることにより得られ、前記第2の描画点の半径rdhは、前記内転円の前記回転角度θiが値0よりも大きくかつ角度θhよりも小さい角度φhまで変化する間に漸増されると共に、前記回転角度θiが角度φhから角度θhまで変化する間に前記第2の値に保たれることを特徴とするギヤポンプ。 - 請求項3に記載のギヤポンプにおいて、
前記第1の値と前記第2の値とが互いに等しく値Rdであり、前記外転円の半径と前記内転円の半径が互いに等しく値Rであるときに、
前記回転角度θoが値0から角度φeまで変化する間には前記第1の描画点の半径rdeが値Rから値Rdまで漸増されると共に、前記回転角度θoが角度φeから角度θeまで変化する間には前記第1の描画点の半径rdeが値Rdに保たれ、
前記回転角度θiが値0から角度φhまで変化する間には前記第2の描画点の半径rdhが値Rから値Rdまで漸増されると共に、前記回転角度θiが角度φhから角度θhまで変化する間には前記第2の描画点の半径rdhが値Rdに保たれることを特徴とするギヤポンプ。 - 請求項1から4の何れか一項に記載のギヤポンプにおいて、
前記第1の描画点の半径および前記第2の描画点の半径は、n次関数(ただし、“n”は値1以上の整数である。)、任意の多項式、三角関数、シグモイド関数、および双曲線関数の何れかに従って変化させられることを特徴とするギヤポンプ。 - 請求項5に記載のギヤポンプにおいて、
前記第1の描画点の半径および前記第2の描画点の半径は、次式(1)の“θ”に前記外転円の中心周りの回転角度または前記内転円の中心周りの回転角度を代入することにより得られる変数αに基づいて変化させられることを特徴とするギヤポンプ。
α=a/{cosh[b・θ+c]+d}…(1)
ただし、式(1)において、“a”、“b”、“c”および“d”は、それぞれ前記第1および第2の曲線ごとに定められる任意の係数である。 - 請求項1から6の何れか一項に記載のギヤポンプにおいて、
前記外歯と前記内歯とにより画成される複数の歯間室のうちの前記インナーロータおよび前記アウターロータの回転に伴って膨張する歯間室と連通する1つの吸入ポートと、
前記複数の歯間室のうちの前記インナーロータおよび前記アウターロータの回転に伴って収縮する歯間室と連通する2つの独立した吐出ポートと、
を更に備えることを特徴とするギヤポンプ。 - 請求項1から7の何れか一項に記載のギヤポンプにおいて、
前記複数の内歯により画成される前記アウターロータの歯形は、前記インナーロータの回転中心に対する前記アウターロータの回転中心の偏心量を“e”とし、前記インナーロータの回転中心、前記アウターロータの回転中心、前記外歯の歯先および前記内歯の歯先が一直線上に位置する際の該外歯の歯先と該内歯の歯先とのクリアランスを“t”としたときに、前記インナーロータの回転中心を前記アウターロータの回転中心を中心とする直径2・e+tの円周上で所定角度ずつ公転させると共に、前記インナーロータの回転中心が所定角度だけ公転する際にインナーロータを前記所定角度および前記インナーロータの歯数に応じた回転角度だけ自転させることにより得られる複数の歯形線に対して描かれる包絡線に基づいて定められることを特徴とするギヤポンプ。 - 複数の外歯を有し、該外歯よりも多い複数の内歯を有するアウターロータに対して偏心するように配置されて該アウターロータと共にギヤポンプを構成するインナーロータの製造方法において、
前記外歯のそれぞれの少なくとも前記インナーロータの回転方向における前側に、第1の描画点の半径を第1の値に保つと共に該第1の値よりも小さい半径を有する外転円を基礎円に外接させながら滑りなく転動させて得られるエピトロコイド曲線により歯先部を形成すると共に、第2の描画点の半径を第2の値に保つと共に該第2の値よりも小さい半径を有する内転円を前記エピトロコイド曲線と共通の前記基礎円に内接させながら滑りなく転動させて得られるハイポトロコイド曲線により歯底部を形成し、かつ前記歯先部と前記歯底部との間に中間部を形成し、
前記中間部を形成する際には、前記第1の描画点の半径を変化させながら前記基礎円に外接する前記外転円を滑りなく転動させて得られる第1の曲線により前記中間部の前記基礎円との交差部から前記歯先部との境界までの範囲を形成すると共に、第2の描画点の半径を変化させながら前記基礎円に内接する前記内転円を滑りなく転動させて得られる第2の曲線により前記中間部の前記基礎円との交差部から前記歯底部との境界までの範囲を形成することを特徴とするインナーロータの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013056820A JP6080300B2 (ja) | 2013-03-19 | 2013-03-19 | ギヤポンプおよびインナーロータの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013056820A JP6080300B2 (ja) | 2013-03-19 | 2013-03-19 | ギヤポンプおよびインナーロータの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014181619A JP2014181619A (ja) | 2014-09-29 |
JP6080300B2 true JP6080300B2 (ja) | 2017-02-15 |
Family
ID=51700582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013056820A Expired - Fee Related JP6080300B2 (ja) | 2013-03-19 | 2013-03-19 | ギヤポンプおよびインナーロータの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6080300B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6443118B2 (ja) * | 2015-02-20 | 2018-12-26 | アイシン精機株式会社 | 内歯歯車およびその転造用のダイス |
KR102430059B1 (ko) * | 2020-12-03 | 2022-08-10 | 근로복지공단 | 사이클로이드 기어의 설계 방법 |
KR102425555B1 (ko) * | 2021-03-31 | 2022-07-27 | 창원대학교 산학협력단 | 로터리 로브 펌프용 로터 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4311169C2 (de) * | 1993-04-05 | 1995-01-26 | Danfoss As | Hydraulische Maschine und Verfahren zum Erzeugen der Kontur eines Zahnrades einer hydraulischen Maschine |
DE50202167D1 (de) * | 2002-03-01 | 2005-03-10 | Hermann Haerle | Zahnringmaschine mit Zahnlaufspiel |
ES2656432T3 (es) * | 2008-08-08 | 2018-02-27 | Sumitomo Electric Sintered Alloy, Ltd. | Rotor de bomba de engranajes internos, y bomba de engranajes internos que utiliza el rotor |
-
2013
- 2013-03-19 JP JP2013056820A patent/JP6080300B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014181619A (ja) | 2014-09-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4557514B2 (ja) | 内接歯車式ポンプ及びそのポンプのインナーロータ | |
EP1927752B1 (en) | Oil pump rotor | |
US8360762B2 (en) | Oil pump rotor | |
US5163826A (en) | Crescent gear pump with hypo cycloidal and epi cycloidal tooth shapes | |
JP6343355B2 (ja) | ギヤポンプおよびその製造方法 | |
JP6080300B2 (ja) | ギヤポンプおよびインナーロータの製造方法 | |
EP2469092B1 (en) | Rotor for pump and internal gear pump using same | |
CA2833593C (en) | Rotors formed using involute curves | |
JP4803442B2 (ja) | オイルポンプロータ | |
WO2017043478A1 (ja) | ギヤポンプ | |
JP6080635B2 (ja) | ギヤポンプおよびインナーロータの製造方法 | |
JP6982780B2 (ja) | 歯車ポンプ用ロータおよび歯車ポンプ | |
US8851869B2 (en) | Internal gear pump | |
JP5561287B2 (ja) | アウターロータの歯形創成方法と内接歯車ポンプ | |
JP6996063B2 (ja) | 内接歯車式ポンプのアウターロータの歯形創成方法 | |
JP2018162676A (ja) | ギヤポンプおよびアウターロータの歯形創成方法 | |
JPH11264381A (ja) | オイルポンプロータ | |
JP2003322088A (ja) | オイルポンプロータ | |
JP2012137024A (ja) | 内接歯車式ポンプ用ロータ | |
KR102040416B1 (ko) | 짝꿍 로터치형 생성방법 및 이 생성방법에 따라 제작된 짝꿍 로터 | |
JP2024053919A (ja) | 内接形ギヤポンプの歯形評価方法及び歯形形成方法 | |
EP2050962B1 (en) | Method for manufacturing trochoid pump and trochoid pump obtained | |
JP2006063883A (ja) | 内接歯車式ポンプ | |
JP2000291575A (ja) | ルーツ式流体機械 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160219 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161118 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170116 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6080300 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |